「エクシーズ、そして白いカードに青いカード。
青いカードは儀式に似ているけど、見たことのないマークも付いているから違うと思うけど、どれもエクストラデッキだよな」
そう言いながら、俺はデッキ構成を考えながら、纏めている中で特に目立ったカードを見る。
「問題はこれだよな」
それはモンスターカードと魔法カードが合わさったようなカードであり、エクストラデッキに入れる事ができず、なぜか普通のデッキに混ぜると、デュエルディスクが反応する。
この事から考えても、他のカードとは違うようだが、その使い方が未だに分からない。
「実際にデュエルをするしかないけど、ジェネックスも結構盛り上がっているしな」
先日のラーのデュエルの次の日、十代先輩と明日香先輩のデュエルが行われた。
光の結社に洗脳された明日香先輩は無事に助ける事に成功したが、未だに光の結社が何を行おうとしているのか分からない以上、油断はできない。
トラゴエディアがこちらに送ってくるだろう刺客は残り3人。
そいつらと戦って、トラゴエディア本人と戦うとしても、今は謎のこのカード達が切札になる。
「さて、行きますか」
そう言いながら、俺は十代先輩達と久し振りに会う為に向かう。
だが、その途中で出会ったのは白い制服を身に包んだ女子生徒が一人。
「誰だ?」
見たことのない女性だった。
疑問に思っていると、こちらを見つけると
「へぇ、あなたが切札勝気ね」
「お前は?」
こちらを見つめると共に感じる悪寒。
同時にお前は構えると
「あなたも分かっていると思うわ。
それにしても、連戦しているのに疲れは溜まらないのかしら?」
「別に、俺はデュエルが好きだから、そういうのは別に良いんだよ。
それにこういうデュエルには負けるつもりはないからな」
相手からの一言、それだけで目の前にいる奴がトラゴエディアからの刺客だと分かり、構える。
「ふぅ戦闘意欲が高いのは良いけど、女性には優しくしないといけないわよ」
「最初からこちらに対して戦う気満々の奴が何を言う」
「ふふっそうね、それは間違っていないわ」
そう良い、彼女もまたデュエルディスクを構える。
「残りも少なくなって、こちらも大変なのよ。
だから、そろそろ負けてくれないかしら」
「断る」
「つれないわね。
まぁ良いわ、始めましょう」
「「デュエル」」
「私のターン。
私は神の居城-ヴァルハラを発動する。
そして、神の居城-ヴァルハラの効果により手札から天使族モンスターを一体特殊召喚する事ができる。
そのレベル制限はない」
「なっ」
それって、いきなり上級の天使族モンスターを召喚する事もできるのか。
「私は手札からThe splendid VENUSを特殊召喚する」
「っ」
先行からいきなりプラネットシリーズのモンスターが出てくるとは予想外だった。
「さらに私は勝利の導き手フレイヤを召喚し、魔法カードコート・オブ・ジャスティスを発動する。
その効果により、手札から天使族モンスターを一体特殊召喚する。
私は光神テテュスを召喚する」
その言葉と共に、目の前には既に上級モンスターが2体が召喚しており、さらには場に出ているフレイヤ。
その効果によって、場にいるモンスターの攻撃力は400上がっており、場のモンスターの強化を確実に行っている。
「だけど、それで手札は減っている」
その状況を作り上げるのに、全ての手札を使った。
確かに脅威とも言える状況だが、それでもまだ確実に負けた訳ではない。
「さぁ、どうでしょう。
私はこれでターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
先程まで一気に場を埋められた事で動揺したが、冷静に見れば、なんとかできる。
相手の場には確かに強力なモンスターが2体いるが、それでもまだ対処できる。
そして手札は0枚。
ならば、十分なはずだ。
「俺のターン、ドロー。
は永遠結晶エグザミアを発動する。
そして、俺は一転着地を発動して、さらに暗黒界の取引を発動する。
互いにカードを一枚ドローし、その後カードを一枚選んで捨てる」
「酷いわね。
わざわざカードを引かせて、捨てさせるなんて」
「うるせぇ。
そしてエグザミアには二枚の魔法カードを発動した事で残滓カウンターを2枚取り除いて、闇統べる王を召喚する」
その言葉と共に、俺は召喚したが
「なっ」
ディアーチェが召喚に成功したが、苦虫を噛んだような表情にディアーチェはなる。
「The splendid VENUSの効果。
このモンスターが場にいる限り、天使族のモンスター以外の攻撃力、守備力を500下げる」
「なっ」
「そして、フレイヤの効果で、私の場の天使族のモンスターの攻撃力は400上がる」
「それって、実質攻撃力を900上げるようなもんじゃないかよっ」
最初から、これを狙っていたのかっ。
「さぁどうする?」
「俺は一転着地の効果でカードを一枚ドローする。
そして、一時休戦を発動し、互いにカードを一枚ドローして、ターンエンド」
「あら、終わりかしら?
まぁ良いわ。
私のターン、ドロー。
この瞬間、テテュスの効果で、手札に加えた大天使クリスティアを見せる事でカードをドローする」
「なっ」
その効果を聞くと共に笑みを浮かべる。
「ドロー、手札に加えたのはアテナ。
よって、ドロー、力天使ヴァルキリア、ドロー、ヘカテリス。
ドロー、紫光の宣告者、ドロー、あら残念、天使族じゃないわ。
けど、十分よね、私はコート・オブ・ジャスティスの効果で手札からアテナを特殊召喚」
まさか、手札が切れたとしてもテテュスの効果で手札補給をするとは。
途切れる事のない天使族の攻撃、それが狙いだったとは。
「魔法を発動した事によって、カウンターを一つ追加する」
「The splendid VENUSであなたのモンスターに攻撃」
その言葉によって、ディアーチェは破壊されてしまう。
一時休戦のおかげでダメージは0だが、それでもこの状況が危険なのは変わりない。
「私はこれでターンエンド」
そう言いながら、こちらに笑みを浮かびながら見つめる。
相手の場は埋め尽くすばかりの天使族のモンスター達。
未だに互いのライフは4000だが、明らかに状況はこちらが圧倒的に不利だ。
その状況から一気に逆転できるカードが今は手札にあるが、これを発動するにはフィールドにこの3枚のカードを場に出す必要がある。
「運が良いのか悪いのか」
だが、一気に場にモンスターを召喚する術など、持ち合わせていないが
「諦める訳にはいかないよなっ、俺のターン、ドロー!」
その言葉と共に俺はカードをドローする。
「これは」
ドローしたカード、それはラーの雄叫びによって変わったカードの一枚。
未だに効果が分からず、だが効果モンスターと魔法カードが合わさった効果もあってか、デッキに入れてデュエルディスクに入れても問題なかった。
「俺のターンドロー!
俺は手札のモンスターカードを魔法・罠ゾーンにセットする!」
「なんですって?」
その言葉に驚いているが、同時に現れた銀髪の女性が現れる。
それに合わせるようにエグザミアにカウンターに乗った事から考えても、魔法カード扱いなんだろう。
「ペンデュラム効果?
1ターンに一度もう片方のペンデュラムゾーンにカードが存在しない場合、デッキから魔法使い族ペンデュラムモンスターをセッティングする?」
その言葉と共にデッキから飛び出たのは、先程の女性と同じ少女だった。
「モンスターカードなのに魔法カード扱いだと!?」
それにはさすがに驚きを隠せないようだ。
俺もさすがに驚きを隠せないようだが、同時に頭に直接届くのはこのカード達の使い方。
「この召喚方法だったら!」
届いたその方法が分かると共に、俺は笑みを浮かべる。
「勝負を決めるぜ!」
「なに?」
その言葉に疑問に思ったが、俺はそのまま構えると共に、俺の後ろに先程までセッティングした二つのカードが揺れ動く。
同時に見えたのは0と13という数字。
「ペンデュラムゾーンにセッティングされた2つのカードの間にある数字。
つまりレベル1からレベル12までの魔法使い族モンスターを好きなだけ召喚する事が可能になった」
「なっ!」
それを聞くと共に構えるが
「今、魔道の導きによって現れろ!
高町なのは、フェイト・テスタロッサ、八神はやて」
その言葉と共に出てきたのは3人の少女だった。
彼女達は各々がシュテル達によく似た容姿をしているが、細かい所では違いが見られる。
「モンスターを一気に3体もっ。
だが、レベル4のモンスターを一気に場に出した程度で」
「この3人がいる状況こそ、俺の勝利に繋がるんだよ。
俺は魔法カード、トリプルブレイカーを発動する」
「なに?」
その言葉と共に3人はまるで囲むように奴に構えると共に、各々の杖から魔力を集める。
「自分フィールド上に「なのは」、「フェイト」、「はやて」と名のつくモンスターが全て存在する時にメインフェイズ1でのみ発動することができる
相手フィールド上のカードと手札を全て破壊する」
「っ」
それと共に放たれた魔法。
飲み込まれながら、奴の場には全てが消滅した。
「全てを消え去る魔法。
確かに厄介だけど、次のターンで「次のターンはないぞ」なに?」
「トリプルブレイカーは、破壊したカード一枚につき500のダメージを与える。
お前の場と手札を会わせてカードは合計10枚、つまりダメージは5000だ」
「なっ」
「手札増強は基本だけど、今回はそれが裏目に出たな」
そう言いながら、俺はデュエルディスクを仕舞うと同時に奴のライフも0へと変わる。
「まさか、こうもあっさりと負けるとはね。
けど、あいつには勝てるかしら」
「あいつ?」
どういう意味なのか分からず、尋ねようとしたが、既に光と共に消えていく。
「あいつって」
その言葉に疑問に思いながらも、先程のデュエルを終えた事での疲れが出てきた。
「とりあえず、昼寝でもするか」
それと共に、俺は襲い掛かる睡魔に勝てず、そのまま昼寝の場所を求めて歩いて行った。