※この作品はR-18です。

遊戯王 異なるモンスター使い   作:ボルメテウスさん

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ダメージ0のクライマックスな勝利

「さてっと」

 

その日、俺は非番を貰ってある事を調べていた。

 

それは赤羽から教えて貰った、謎のエクシーズエネルギーについてだ。

 

普通の召喚エネルギーではあり得ない程の反応だと言うそのエネルギーの調査の為、どんな状況でも対応できる俺が選ばれた訳だが

 

「そんな簡単に見つかる訳ないよな」

 

そう言いながら、俺は怪しい場所を片っ端から探すが、そんな怪しい人間は見つからない。

 

そう、諦めようとした時

 

「なぜ、この次元にいる、アカデミア」

 

「えっ?」

 

聞こえてきた声、それに振り返ると、そこにはこの世界でも怪しいと思われる黒いマントにマスクをした男がいた。

 

「アカデミアの事を知っているという事は、お前、別の次元の人間か?」

 

俺はその事に疑問に思い、問う。

 

「あぁ、だからこそ、お前をここで倒す」

 

そう言って、殺気を丸出しにこちらを睨む。

 

既にデュエルを止められる状況ではない以上は、デュエルを行うしかないが

 

「下手にやると傷つける。

だったら」

 

俺が選んだのは、普段のデュエルでも決して使いやすいとは言えないあるデッキを取り出す。

 

相手によっては大きく不利になるし、有利になる一種のギャンブルデッキだが

 

「とりあえず、俺はアカデミアじゃないと言っても信用できないだろ」

 

「あぁ」

 

「だったら、宣言する。

俺は、このデュエルで、俺もお前も絶対にダメージを受けないデュエルにしてやるぜ」

 

「なにを馬鹿な事をっ」

 

確かにとても馬鹿馬鹿しい宣言かもしれない。

 

だけど

 

「だからこそ、それができた時には、俺を信用してくれないか」

 

「戯れ言は聞かない。

だが、もしもお前が本当にそれができたら、話は聞く」

 

「それはどうも。

それじゃ」

 

そう言い、俺達はデュエルディスクを構え

 

「「デュエル」

 

「俺のターン。

まずは、俺は超高校級の幸運 苗木 誠を召還する。

苗木誠の効果により、デッキから超高校級の探偵 霧切 響子を手札に加え、さらに永続魔法希望ヶ峰学園を発動する」

 

その言葉と共に出てきたのはパーカーを身に纏った少年だ。

 

それはデュエルモンスターズでも見る事はない普通の人間と変わりないモンスターだが、向こうは特に気にした様子はなかった。

 

「攻撃力が0」

 

それよりも注目したのは、その攻撃力の低さだろう。

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン。

俺は幻影騎士団ノワールランスを召還する。

そして、このカードは自分フィールドに闇属性モンスターがいる時手札から特殊召喚できる。

俺は幻影騎士団ブラックコートを召還する」

 

同じレベルのモンスターが2体という事は

 

「俺はレベル3のモンスター二体でオーバーレイネットワークを構築!

エクシーズ召還!幻影騎士団アウトアロー!」

 

同時に現れたのは、ボロボロのマントを身に纏ったモンスターで、その右手は巨大なボウガンになっていた。

 

「アウトアローの効果、このカードのエクシーズ召喚に成功した時、相手プレイヤーに1000のダメージを与える!」

 

「罠カード、それは違うよ!」

 

「なに?」

 

その言葉と共にアウトアローに向けて、苗木が真っ直ぐと指を指す。

 

「自分フィールド上に「超高校級」のカードがある時に発動できる。

モンスターの効果が発動した時に発動できる。

その発動を無効にし手札に戻す」

 

「っ!」

 

その一言と共にアウトアローはそのまま吹き飛ばされるように奴の手札へと戻っていく。

 

「どうする?」

 

「俺は、カードを3枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン。

この時、希望ヶ峰学園の効果により、ドローしたカードがモンスターカードの場合、俺はもう一枚ドローする」

 

その言葉と共に、俺はカードをドローする。

 

「引いたのは超高校級の御曹司 十神白夜、モンスターカード。

よってカードを一枚ドロー!

まずは超高校級の御曹司 十神白夜を召還。

このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下『超高校級』モンスターを特殊召喚できる。

俺は超高校級の探偵 霧切 響子を手札から特殊召還する」

 

「どのモンスターも攻撃力0。

だが、レベルは同じという事は、まさかエクシーズ使い!」

 

「残念、このデッキにはエクストラデッキにカードはない。

まずは超高校級の探偵 霧切 響子の効果。

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の手札を1枚捨てて発動できる。相手の手札を1枚ランダムに選んで確認する。

俺はレーションを捨てて、手札を一つ確認させてもらうよ」

 

「手札を見せる効果」

 

それに疑問に思ったようだが、カードを一枚、こちらに見せる。

 

「幻影騎士団サイレントブーツ」

 

そう宣言する。

 

「それじゃ、行くぜ。

俺は魔法カード、クライマックス裁判を発動する」

 

「クライマックス裁判?」

 

それに疑問に思ったようだが。

 

「カード名を1つ宣言して発動できる。

宣言したカードが相手の手札にある場合、相手は手札のそのカードを全て捨てる。

宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚選んで捨てる」

 

「まさか」

 

「あぁ、俺が宣言するのは幻影騎士団サイレントブーツ!」

 

その言葉と共にその手札は除外し、捨てられた。

 

「そして、発動後、このカード効果で相手の手札を全て捨てた場合、このカードは除外する」

 

「わざわざ除外した?」

 

「あぁ、なんだって、このカードが3枚除外された場合、俺はそのままゲームに勝利する」

 

「まさか、それは特殊勝利!!」

 

そう、このデッキは他のデッキとは違い、クライマックス裁判による特殊勝利を目的にしたデッキ。

 

「そういう事。

だから、余計な力は必要ないという事。

俺はカードを一枚伏せて、これでターンエンド」

 

「・・・なるほど、確かに油断はできないな。

俺のターン「この時」っ」

 

「罠カード、学級裁判を発動する」

 

「学級裁判だと?」

 

その言葉に疑問に思っているが

 

「お互いのスタンバイフェイズ、相手は自分の手札からランダムにカードを1枚選び、そのカードの種類を当てる。当てた場合相手はデッキからカードを2枚ドローできる。ハズレた場合相手のターンはエンドフェイズとなる」

 

「っ」

 

その意味を知ると共に奴も驚きを隠せなかった。

 

このカードは一見、相手のターンを強制終了させる為のカードに見える。

 

だが、この超高校級デッキの場合、相手の手札を無くす事は特殊勝利の妨げになる。

 

だからこそ、相手に強制的に手札補給をさせるカードでもある。

 

「さぁ、このカードはなんだと思う」

 

そう言い、笑みを浮かべながら言うと

 

「・・・モンスターカードだ」

 

「おっと、当たり」

 

それと共に、俺は手札にある超高校級のギャル 江ノ島盾子を見せる。

 

同時に奴はカードを2枚手札に加える。

 

「俺は幻影騎士団ラギッドグローブを召喚し、幻影騎士団シェード・ブリガンダインを発動する。

このカードは発動後、通常モンスターとなり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する」

 

「罠モンスターか」

 

だとすれば、なかなかに相性が悪い。

 

さっきのは運が良かったと考えても良いだろう。

 

「俺はレベル4のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

その言葉と共に召喚されたのは、一匹の黒いドラゴンだった。

 

黒く、細長いドラゴンに機械の鎧を身に纏っているそのドラゴンから感じる感覚。

 

それは

 

「まるで、あいつらのようだ」

 

思い出すのは、この前初めてペンデュラム召喚を覚えた遊矢とこっちに来てからの相棒のようなユーリ。

 

二人のエースとしているドラゴンから感じた感覚に似ている。

 

「俺はさらにダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを素材にエクシーズ召喚!」

 

「ここでさらに追い込むか」

 

そう言い、俺は構える。

 

「幻影の影を纏いし、反逆の牙よ!今こそ降臨せよ!エクシーズ召喚!幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴン!」

 

その言葉と共に現れたのは、先程までのドラゴンが重厚な影の鎧を身に纏ったドラゴンであり、まるでSFに出てくるようなイメージのドラゴンがその姿を現した。

 

「幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力は0。

だけど、なんかあるんだろ」

 

「さぁな。

俺は幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴンで十神白夜に攻撃!

この時、ファントム・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力はオーバレイユニットの数だけ攻撃力を1000上げる」

 

「戦闘時のみの攻撃力アップか」

 

そう言いながら、俺は構えていると、そのまま十神はそのまま吹き飛ばされてしまう。

 

「この時、永続魔法希望ヶ峰学園の効果により、俺が受けるダメージは0になる」

 

「それは計算通りという訳か」

 

「あぁ、そして、学級裁判の効果で自分フィールドの『超高校級』モンスターが破壊された時に発動できる。このターン相手はバトルフェイズを行えず、モンスター効果を発動できない。

そしてこのカード発動時、相手は魔法・罠・モンスター効果を使用することができない」

 

「くっ、俺はこれでターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー!

まずは学級裁判の効果を発動して「この時」?」

 

「幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴンの効果。

相手が魔法・罠・モンスター効果を発動する際、エクシーズ素材を1つ取り除くことでその発動を無効にし破壊する」

 

その言葉と共に学級裁判は破壊されてしまう。

 

「悪いが、俺は負けるつもりはない。

お前からは聞きたい事があるからな」

 

「それは、確かにやばいな。

けどな」

 

そう言いながら俺は笑みを絶やさなかった。

 

「希望はまだ残っているからな」

 

「希望だと」

 

その言葉に僅かに反応したようだ。

 

「お前が特殊勝利を行うデッキというのは分かっている。

その為、妨害など多くのカードはあるが特殊勝利する為のあのカードは1ターンに1度しか使えない。

ならば、俺のターンが来れば、こちらが勝利する」

 

「あぁ、そうかもしれないな」

 

そう言い、俺はデッキに手を置く。

 

「世の中、意外な抜け道、意外な戦術がある。

それはこの遊戯王でも同じだ。

それを見せてやるよ」

 

「意外な抜け道だと」

 

「俺のターンドロー!

俺は希望ヶ峰学園の効果でドローしたカードは超高校級の占い師 葉隠康比呂。

モンスターカードだった為、もう一枚ドロー!

そして、俺は墓地のレーションの効果。

このカードが墓地にある時、手札から『超高校級のギャル 江ノ島盾子』を特殊召喚扱いで召喚できる」

 

「それは確か、あの時の」

 

そのカードの存在に気づいた奴は驚きに満ちた顔で見ていた。

 

「俺は超高校級のギャル 江ノ島盾子は召喚に成功した時、

デッキの上から一枚、カードを捨てる。

その種類によって、効果は変わる」

 

そう言って、捨てられたカードは

 

「超高校級の風紀委員 石丸清多夏、モンスターカード。

そして、モンスターカードによって、相手の手札を一枚確認する!」

 

「っ!」

 

それと共に見えたのは

 

「幻影騎士団フラジャイルアーマー」

 

それを見ると共に、笑みを浮かべる。

 

「俺はさらに超高校級の占い師 葉隠康比呂を通常召喚する。

このカードは1ターンに一度、自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚手札に加えることができる。

俺が手札に加えるのはクライマックス裁判だ!」

 

「まさか」

 

「そして、クライマックス裁判を発動する。

その効果により、お前の手札にあるのは幻影騎士団フラジャイルアーマーだ!」

 

だが

 

「俺はこの時、幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴンの効果。

オーバレイユニットを一つ使い、クライマックス裁判の効果を無効にし、破壊する」

 

「おっと」

 

その一言と共にクライマックス裁判は除外されず、墓地に送られる。

 

「これで少しは時間は稼げる」

 

「あぁ、確かに」

 

このデッキはようするにクライマックス裁判を除外させなければ意味はない。

 

それが分かっていたからこそ、奴は攻撃力を下げるリスクを負ってまで、この発動を無効にさせた。

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー。

行くぞ、俺は手札の幻影騎士団スプレイシングフルアーマーを召喚し、カードを一枚伏せて、ターンエンド」

 

「手札を0にしたか」

 

「バトルフェイズができない以上はな」

 

「まぁそうだよな。

俺のターン、ドローしたカードは超高校級の同人作家 山田一二三。

よって、カードをさらにドロー。

さらに超高校級の同人作家 山田一二三を召喚。

その効果により、 このカードが召喚に成功した時、自分フィールドに『超高校級』モンスターがいる時、その数だけ自分のデッキからカードを1枚ドローできる。

俺の場には5人の超高校級がいる。

よって、カードを5枚ドロー!」

 

「バトルを完全に行わない事によって、それ以外の全てを極限までに追求したデッキ。

まさかこれ程厄介とは」

 

「まだ終わっていないぜ。

俺は閃きアナグラムを発動する。

その効果により、相手のデッキの上のカードを一枚宣言する。

俺はマシンガントークバトルを宣言する」

 

「俺のデッキにはそんなカードはない」

 

そう言いながら、デッキの上からカードを一枚見せる。

 

それは幻影騎士団サイレントブーツだった。

 

「いいや、十分。

外れたので、俺はデッキの上からカードを墓地に送る。

そして、俺は手札から一時休戦を発動する。

この効果により、お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。

次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる」

その言葉の意味が分かると同時に

 

「やらせない!

俺は幻影騎竜 ファントム・エクシーズ・ドラゴンの効果。

オーバレイユニットを一つ使い、一時休戦の発動を無効にする」

 

その行動によって、手札をドローするのを防いだ。

 

だが

 

「これで全てのオーバレイユニットを使ったな」

 

「ぐっ」

 

それに対して、奴は手を強く握り締めた。

 

「俺は手札から鳳凰神の羽根を発動。

手札を1枚捨て、自分の墓地のカード1枚を選択して発動できる。

選択したカードをデッキの一番上に戻す。

俺は超高校級のスイマー 朝日奈葵を墓地に送り、クライマックス裁判をデッキに戻す」

 

それを聞くと同時に顔を歪ませる。

 

「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

「ダメージが互いに0。

この状況は少し奇妙に感じる。

それでも、俺は負けるつもりはない」

 

「あぁ、当たり前だ。

デュエルは、最後まで何が起きるのか分からない。

だから面白いんだ」

 

「それは、狩りの為か」

 

「いいや、狩りじゃない。

互いに真剣に戦う。

そこから生まれる熱い思いだ」

 

「・・・どうやら、あなたは本当にアカデミアではないようだ。

デュエルを通して、それが分かる」

 

そう言った奴の声は少し穏やかだった。

 

「それでも、このデュエルは」

 

「あぁ、1度始まった以上、最後までやらないとな」

 

「・・・えぇ!

俺のターン!

自分フィールドに「幻影騎士団」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

俺は幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚する」

 

「悪いが、止めさせて貰うぜ!

カウンター罠 それは違うよ!」

 

「っ」

 

「効果は知っているよな」

 

それと共に、サイレントブーツはそのまま手札に戻る。

 

「だがっ、俺はスプレイシングフルアーマーで苗木誠に攻撃する!」

 

「いいや、させない!

苗木誠の効果、相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃を無効にする。」

 

それと共に、苗木はそのまま、真っ直ぐとスプレイシングフルアーマーに向けて指を向けると、そのまま弾丸のような言葉がスプレイシングフルアーマーの動きを止める。

 

「発動後、このカードを裏向き守備表示にする」

 

それと共に苗木はそのまま裏向きへと変えられる。

 

「俺はこれでターンエンド」

 

そうして、奴のターンが終わり、俺のターン。

 

「俺のターン。

まずは封印の黄金櫃を発動する。

デッキからカード1枚を選んで除外する。

このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加える」

 

「除外、という事は」

 

「あぁ、俺はクライマックス裁判を除外する。

これで残り1枚。

そして」

 

そのまま俺は先程、手札に加えた、クライマックス裁判を発動させる。

 

「俺が宣言するのは幻影騎士団サイレントブーツ」

 

「・・・あぁそうだ」

 

その言葉と共に全てのクライマックス裁判が除外され、同時に俺のデュエルディスクにはWINと表示される。

 

「まさか、本当にライフを互いに一つも削らせないとはな」

 

「こっちだって、無茶だったんだぞ。

たく」

 

そう言っていると、奴はそのまま顔を隠していたマスクを外し、素顔を見せた。

 

それは遊矢とユーリにそっくりな顔の人物だった。

 

「俺はユートだ」

 

 

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