アカデミアからの侵略から数時間、遊矢達は赤馬の元で説明を受ける事になった。
「さてっと、それでこれからどうするんだ」
「切札さん、もしかして」
「まぁ、俺もアカデミアと戦っていた感じだな」
「それじゃ、最初から」
「まぁ、そうなるな。
けど、正直に言うと」
「切札、その話は終わっただろ」
「あぁ」
そう言いながら、俺は言っている間に空が割れ始める。
「あれは、まさか、他の時空からの」
「いや、この感じはなんだ」
そうして、まるで窓ガラスを割るような音と共に降り立ったのは黒衣の男だった。
「なんだ、お前は」
「お前が切札勝気か」
「知り合いなんですか」
「いいや、まったく知らない」
本当に目の前にいる奴については見覚えがなく、俺がしばらく考え込んでいると
「何、俺はこの世界でお前と戦う為に来た。
ただ、それだけだ」
「俺と、なんでまた?」
「お前がウルトラマンの力を使うからだ」
「ウルトラマン?
なんだ、それは」
その言葉に疑問に思った遊矢達は首を傾げるが、心当たりのある俺はすぐにデッキから取り出す。
「それで、戦ったら、さっさと帰ってくれるんだな」
「あぁ、勿論だ」
それだけ聞くと、俺はそのままデッキを装填する。
「勝気さん、これって、一体何が起きているんだ」
「俺もさっぱり分からない。
けど、デュエルしないと納得しないようだ」
俺はそれだけ言うと、そのままデュエルディスクを構え
「「デュエル」」
「俺のターン、まずはU・HERO オーブ・オリジンの効果。
1ターンに1度、手札からこのカードを捨てても良い。
そうした場合、手札・デッキから『U・HERO』の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
俺はデッキからウルトラマンとティガを墓地から捨てる」
「それって、まさか」
「モンスターで魔法の代わりに行った!!」
周りが驚いている間、俺はそのままデッキから飛び出たカードを2枚掲げる。
「ウルトラマンさん!【ウルトラマン】ティガさん!【ウルトラマンティガ】」
デッキから取り出した2枚のカードをそのまま墓地へと送っていくと、目の前にオーブ・オリジン、ウルトラマン、ティガの順番に現れる。
同時に俺の掛け声に合わせるように、ウルトラマンとティガの2体はそのままオーブ・オリジンへと吸い込まれる。
【フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ! スペシウムゼペリオン!】
その音声と共に現れたのは先程までのオーブにティガの要素が強く出たU・HEROがその姿を現す。
「くくっ、良いぞ!
やはり、貴様はウルトラマンの力を使えるようだな」
「ウルトラマン?
何を言っているんだ、切札さんが使っているのはU・HEROだぞ?」
「・・・」
相手のその言葉に周りは疑問に思っているが、赤馬だけが、その言葉の真意が分かったように見つめる。
「ならば見せよう。
相手フィールドにモンスターが特殊召喚された時、手札のこのカードを自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
私は手札からU・FAKE オーブダークを特殊召喚する!」
その言葉と共に現れたのは外見はオーブオリジンとほぼ同じだが、カラーリングが黒を基調にしたものとなり、目やカラータイマーなど発光部分も赤くなっている。
「なっ、これは一体っ」
「こいつはオーブダーク。
こいつはとある寄生生命体が作り出したオーブ・オリジンの偽物だ。
だが、力は十分にある。
そして」
その言葉と共に次々と現れたのはオーブ・ダークとは異なるモンスターが次々と召喚される。
「U・FAKE ニセダイナ コピーフラッシュを同じく特殊召喚する」
「そんな、一気に同じモンスターを」
「影のような存在という訳か。
良いぜ、それぐらいじゃないと面白くないぜ。
俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「私のターン。
オーブ・ダークの効果で、私は手札からU・FAKE イーヴィルティガをリリースなしで通常召喚する。
私はオーブ・ダークでオーブ スペシウムゼペリオンに攻撃!!」
その言葉と共に召喚されたのは3人目の闇の巨人。
そうして、その場に揃った3人の巨人に対して、オーブはそのまま構える。
同時にオーブ・ダークとオーブが激突する。
オーブ・ダークはその手に持ったオーブ・ダーク・カリバーでオーブに襲い掛かる。
オーブもその攻撃を受け止めながら、互いに接戦を繰り広げていたが、オーブ・ダークの攻撃によって、オーブが危機に陥ってた。
「速攻魔法タイプチェンジを発動する」
「ほぅ」
だが、その攻撃を行う直前、オーブの身体が光る。
「タロウさん!【ウルトラマンタロウ!】メビウスさん!【ウルトラマンメビウス!】
熱いやつ、頼みます!」
【フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ!バーンマイト!】
その音声と共にオーブ・ダークを吹き飛ばしたオーブはそのままオーブ・ダークを吹き飛ばし、その姿を真っ赤に燃える炎を思わせる巨人に姿を変える。
オーブはそのまま炎が灯った拳でオーブ・ダークを破壊する。
「ほぅ、まさか瞬時に姿を変えるとはな
私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターン。
俺は墓地にあるタイプチェンジの効果。
自分のドローフェイズ開始時、通常ドローの代わりに墓地にあるこのカードを手札に加えても良い。
俺はそのままタイプチェンジを発動する。
ジャックさん!【ウルトラマンジャック!】ゼロさん!【ウルトラマンゼロ!】
キレの良いやつ、頼みます!!」
【フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ!ハリケーンスラッシュ!】
その音声と共にオーブの姿は再び変わり、同時に場にある伏せカードをそのまま吹き飛ばす。
「なに?」
「ハリケーンスラッシュの効果。
このカードの特殊召喚に成功した時、デッキから「オーブスラッガーランス」を1枚手札に加える。
自分メインフェイズに1度、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。
そしてハリケーンスラッシュにオーブスラッガーランスを装備させ、カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「攻撃をしないのか」
「まぁ、そっちの罠が少し嫌な予感がしたからな」
「ふっ、まぁ良い。
おかげでこちらは攻撃が行いやすくなった。
私はU・FAKE ニセダイナ コピーフラッシュでオーブに攻撃する」
その言葉と共にニセダイナはそのままオーブに向けて、連続キックを仕掛ける。
最初は手に持った武器で、なんとか対処していたが、その攻撃に耐えきれなくなり、オーブはそのまま吹き飛ばされ、破壊される。
「これでお前を守るウルトラマンはいなくなった。
イーヴィルティガで攻撃」
「この時、速攻魔法本当の自分 ~覚醒、オーブ・オリジン~を発動する。
このカードは【U・HEROオーブ】モンスターが相手モンスターとの戦闘による破壊又はカード効果によってフィールドを離れる時発動することができる。
デッキ、手札、墓地から【U・HERO オーブ・オリジン】を一体特殊召喚することができる」
その言葉と共に、最初のターンで送られたオーブ・オリジンがそのまま光と共に現れる。
「ちっ、私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターン!
一気に勝負をつける。
俺は手札から装備魔法オーブ・カリバーをオーブ・オリジンに装備する。
1ターンに1度、デッキの上から10枚のカードを墓地に送る。
その中に含まれている『U・HERO』1枚につき、攻撃力を200上げる」
その言葉と共に、俺はデッキの上から10枚のカードを墓地に送る。
「墓地に送られたU・HEROはゾフィー、ベリアル、ゼロ、ジャック、タロウ、メビウスが墓地に送られた為、攻撃力は1200上がる。
さらにオーブ・カリバーの効果で自分の墓地にある『U・HERO』の数だけ、攻撃力を100上げる。
墓地には先程送られた6枚に加えて、オーブ・スペシウムゼペリオン、バーンマイト、ハリケーンスラッシュ、ウルトラマン、ティガを合わせて11枚のカード。
よって、オーブの攻撃力は
「2300も上がる!」
「オーブ・オリジンでニセダイナに攻撃!」
その言葉と共にオーブはそのままカラータイマーの前で両手で円を作ってから十字に組んで放つ。
それに合わせるように、オーブの後ろに現れた、U・HERO達もそれに合わせて、光線を放つ。
それに対抗するように、ニセダイナと、イーヴィルティガも合わせて光線を放つが、耐えきれず、そのまま光線の中へと吸い込まれ、消えていった。
「ふっ」
それが合図となり、そのまま奴のライフは0へと変わる。
「ふふっ、なるほど。
確かにウルトラマンの力か」
「なっ」
それと共に男の皮膚は剥がれ、そこからは黒い人間とは思えない皮膚だった。
「お前は一体」
そう疑問に思った赤馬は聞くが、その前に男はその姿を消した。
「今のは一体」
「・・・さぁな」
正体が分からないのは未だに続くが、それでも俺の力によって引き込まれたのかもよく分からない。
それでも、これからの戦い、あいつのような存在が来る可能性がある。
それを覚悟した方が良いかもしれない。
今回登場のオリジナルカード
U・FAKE オーブ・ダーク
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
効果モンスター
このモンスターは通常召喚はできない。
①相手フィールドにモンスターが特殊召喚された時、手札のこのカードを自分フィールドに表側表示で特殊召喚できる。
②このモンスターが存在する限り、自分の手札から【U・FAKE】と名のつくモンスターはリリースなしで通常召喚できる。