「見事に嫌われているな」
そう言いながら、俺は先程までのデュエルの結果を振り返りながら、テレビで紹介されている俺の内容を見る。
そこには大会の中で観客に対しての言動が問題視している内容であり、両方から恨まれている様子をレポートされていた。
『あの、なんであんな事を言ったんですか?』
そう俺を心配したようにマシュが聞いてきた。
「ただ気に入らなかっただけだ。
別にライディングデュエル自体は良いと思うし、それでシティが一つになるのは良い。
けど、デュエルを使った差別は嫌いなだけだ」
あの会場で、誰もデュエルを楽しんでいなかった。
あのデュエルで行われていたのは、トップスはコモンズが負けるのを、コモンズはシンジが起こしてくれる革命だけしか目を向けておらず、純粋にデュエルを見ていなかった。
そんな行為に俺はただただむかついた。
「まぁとりあえず、次の試合か」
そう言いながら、次の対戦相手を確認する。
対戦相手の名はセルゲイ・ヴォルコフ。
凶悪な犯罪者で、プロ・アマチュアを問わずデュエルを挑んでは相手を再起不能になるまで潰し続けるという非道さから、「デュエリスト・クラッシャー」の異名で恐れられていたらしい。
だが、大会に参加している以上は何かあると考えていたが分からないが、どうやら大会側からしたら、どんな事を使っても俺を叩き潰したいようだ。
「まぁ、俺はただデュエルをやるだけだ」
この先で何が起きるのか分からなくても。
そうしながら、俺は2回戦に挑む為にD・ホイールに乗り込む。
会場に入ると共に会場の全員が俺に向けて一斉に罵倒が始まる。
「まぁ今に始まった事じゃないしな」
そう言いながら、見つめた先にいたゼルゲイは不気味な程に静かだった。
「まぁ良いけど」
そのまま俺はエンジンを起動させる。
同時にゼルゲイも同じか、そのまま同時に走り出す。
「「デュエル」」
D・ホイールを走らせると共に、俺よりも先にゼルゲイが先行して、走っていた。
「俺のターン、俺は茨の囚人-ヴァンを召喚、カードを一枚伏せて、ターンエンド」
それと共に出てきたのはその名の通り、身体を茨で縛られているモンスターが現れた。
攻撃力や守備力が0だという事を含めても色々と怪しすぎる。
「俺のターン、まずは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
俺はヨルハ二号B型─2Bを特殊召喚する」
その言葉と共に現れたのは、黒いドレスに目隠しをしている女性がその場で現れる。
どのような状況でも対抗できるように、そのまま2Bが召喚し、そのまま俺のバイクの後ろに立ったまま構える。
「このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、発動できる。自分の手札・デッキから『ポッド』モンスターをこのカードに装備する。
俺は随行支援ユニット─ポッド042を2Bに装備させ、その効果で攻撃力を300上げる。
バトル、2Bで茨の囚人-ヴァンに攻撃」
その言葉と共にポットを足場にして、そのまま真っ直ぐとヴァンに攻撃を仕掛ける。
「このカードが攻撃対象に選択された場合、
手札の「茨の囚人」モンスター1体を相手に見せ、400LP払って発動できる。
その攻撃で自分が受ける戦闘ダメージを0にする。
俺は手札から茨の囚人-ダーリを見せる。
その後のダメージステップ終了時、墓地からこのカードと、
手札からこのカードの発動時に相手に見せた「茨の囚人」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する」LP4000→3600
だが、2Bのこぐ駅を防ぐようにヴァンがその身から攻撃を防ぐ。
同時に現れたのは、また新たなモンスターが現れる。
「俺はこれでターンエンド」
未だにこちらにダメージを受けていないが、それも相手は自身でダメージを受け続けている。
油断ができない。
「私のターン、私はレベル1の茨の囚人-ヴァンにレベル1チューナーの茨の囚人-ダーリをチューニング!シンクロ召喚!茨の囚人-ダーリ!」
「さっそく出たか、シンクロ召喚」
そうしてシンクロ召喚されたモンスターは他のモンスターと同様に自身で茨で身体を縛っていた。
「茨の囚人-ダーリの効果。
このカードがシンクロ召喚に成功した場合、フィールドの全てのモンスターに茨カウンターを1つ置く。
そして、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、茨カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のエンドフェイズ毎に、それぞれのフィールドの茨カウンターの数だけ400のダメージを受ける。
俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」LP3600→3200
どうやら、互いにダメージを与えながら、何かを狙っているようだ。
ならば、こっちもすぐにでも仕掛ける必要はあるな。
「俺のターン、俺は場にいる随行支援ユニット─ポッド042の効果発動。
自分・相手メインフェイズに発動できる。装備カード扱いのこのカードを自分モンスターゾーンに特殊召喚する。
そして、レベル6のヨルハ二号B型─2Bにレベル1チューナー随行支援ユニット─ポッド042をチューニング!シンクロ召喚!飛行ユニット Ho229 Type-B!」
その言葉と共に上空から現れたのは巨大な飛行機であり、その飛行機に向かって2Bが乗り込むと、そのままその身に新たな鎧として身に纏う。。
「飛行ユニット Ho229 Type-Bで茨の囚人-ダーリに攻撃」
それと共に、手に持った剣を使い、そのまま真っ直ぐとダーリに向かって攻撃を仕掛ける。
「ダーリの効果。
このカードが攻撃対象に選択された場合、
このカードのS召喚に使用したS素材モンスター一組が自分の墓地に揃っている場合、
400LPを払い、その素材モンスター一組を対象として発動できる。
その攻撃で自分が受ける戦闘ダメージを0にする。
その後のダメージステップ終了時、墓地からこのカードと対象のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
さらに、緊急同調を発動する。
場のレベル1の茨の囚人-ヴァンにレベル1チューナーの茨の囚人-ダーリをチューニング!シンクロ召喚!茨の囚人-ダーリ!」LP3200→2800
だが、その攻撃は再び防がれ、さらには地面から新たに現れたダーリによって、その身体を縛られた。
「2体目の、という事は」
「俺はこれでターンエンド」
「俺のターン。
俺はピリ・レイスの地図を発動する。
ライフを半分にし、デッキから茨の囚人-ヴァンを手札に加え、召喚!
さらに罠カード、活路への希望を発動。
ライフを1000払い、ライフの差2000分だけ、カードをドローする」LP3200→1600→600
それと共に奴は自身の身体をさらに痛めつけるように行動をしていく。
つまり、いよいよ何かを起こすつもりか。
「そして、手札から融合を発動する。
場にいる1体目のダーリ、茨の囚人-ヴァン、茨の戒人-ズーマで融合召喚!
茨の超越戒人-ヴァン・ダーリ・ズーマ!」
「シンクロに融合か」
どうやら、この次元でも融合を使う奴がいたか。
「ヴァン・ダーリ・ズーマの効果。
このカードの攻撃力は、2500から自分のLPの数値分を引いた数値の倍になる。
俺のライフは600,よって攻撃力は3800。
さらに1ターンに1度、100LPを払い、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで100になる。
そして、ライフを減らした事によって、攻撃力は4000となる!!」
攻撃力が4000、さらにはこちらのモンスターの攻撃力を100に下げる。
まさに一撃必殺の戦術という訳か。
ライフは僅かに残る事はできるが、それでも奴のデッキを見る限り、一気にバーンでとどめまで持って行ける。
「ライフをここまで減らしたのはこういう訳があったか」
「バトル!
ヴァン・ダーリ・ズーマで飛行ユニット Ho229 Type-Bに攻撃!」
その攻撃と共に奴のモンスターが無数の茨と共に2Bに襲い掛かる。
すぐに飛行形態へと変わり、その攻撃を避けていくが、やがて茨が絡みつく。
それによって、飛行形態は徐々に軋み始める。
「このカードが相手モンスターの攻撃対象にされた場合、発動できる。その攻撃を無効にし、このカードを他のモンスターゾーンに移動させる。その後、このカードと同じ縦列に存在する相手モンスターを破壊する。
俺は2体目のダーリを破壊する」
その言葉と共に茨を自身のブースターで焼き払い、そのままダーリに向かって、切り裂く。
「なるほど、俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「さてっと、一気に決めるぜ」
このターンはなんとか乗り切れたが、また攻撃を仕掛けてきたら、今度は耐えられるか分からない。
だけど、ここまで揃ったならば、あとはこのまま一気に行くだけ。
「俺のターン。
手札にあるS・HEROゼンカイザーの効果。
手札のHEROを5枚見せる事で、このモンスターを特殊召喚する。
俺は手札にあるゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン、ゼンカイマジーヌ、ゼンカイブルーン、ツーカイザーを見せ、手札から特殊召喚!」
その言葉と共に出てきたのは全身を白いスーツを身に纏った、まさにヒーローを思わせる存在が現れる。
「ゼンカイザーの効果。
1ターンに1度、自分の手札にある「S・HERO」と名のつくモンスターを素材として「S・ROBO」と名のつくモンスター1体をエクシーズ召喚できる。
俺は手札のゼンカイジュラン、ゼンカイガオーンでオーバーレイネットワークを構築!
エクシーズ召喚!S・ROBO ゼンカイオー ジュラガオーン!」
「手札からエクシーズだと!!」
そう言っている間にも、手札にあるゼンカイジュランとゼンカイガオーンが現れ、そのまま巨大なロボットへと変形する。
「ジュラガオーンでヴァン・ダーリ・ズーマに攻撃!
この時、このカードが「ジュラン」モンスターと「ガオーン」モンスターをX素材としている場合、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ10000になる」
それと共にゼンカイオーはその手に持った剣に炎を纏いながら、そのまま真っ直ぐとヴァン・ダーリ・ズーマに向けて剣を振り下ろした。
「っだが、アクションカード、大脱「悪いが、このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない」っ!!」LP500→0
すぐに攻撃を避けようとしたゼルゲイはすぐにアクションカードを手に取って、発動しようとしたが、ゼンカイオーの効果で、その効果を全て無効にし、そのまま剣をそのままヴァン・ダーリ・ズーマを切り裂く。
同時にその爆風に巻き込まれ、そのままゼルゲイは吹き飛ばされる。
「死なせるかよ!!」
そのまま真っ直ぐと吹き飛ばされた先から助けるように、バイクから出てきたワイヤーでゼルゲイを捕まえ、そのまま引っ張る。
「ふぅ」
なんとか助ける事に成功し、俺はそのままD・ホイールに身体を阿須メル。
「なぜ助けた」
俺はそう言いながら、ワイヤーを戻しながら、助けたゼルゲイが俺に質問してきた。
「馬鹿か、これはデュエルだ。
決して命のやり取りでもなく、革命の道具でもない」
それだけ言いながら、俺はそのままD・ホイールを動かす。
「一人では決してできない誰かと誰かを繋ぐ為であり、純粋な遊びだ」
「遊びだと?」 x
「あぁ遊びだ。
だからこそ、人はデュエルにも、夢中になれる。好きだからこそ、本気になれる。
それを汚す事は絶対に許さない。
そんな俺のわがままだよ」
それだけ呟き、そのまま後にした。