エルフのお婿さん ~※実際は子作り用の家畜です~ 作:布施鉱平
「…………」
「…………」
良夫とレム。
二人は、風呂に入る前に居た部屋とはまた別の部屋の中で(ルルによる失禁テロのため)、裸のまま無言で見つめ合っていた。
片や40代メタボでオーク似の家畜人間。
片や400代巨乳美女の
全くもって不釣り合いな二人である。
しかし種族も、容姿も、立場もまるで違えど、二人の胸の内は通じ合っていた。
なぜなら、抱いている想いが同じであるからだ。
その想いとは────
「「セックスがしたい!!」」
────もちろん、その一事である。
「……ヨシオ」
「はい、レム様……」
潤んだ瞳で自分を見つめるレムに名前を呼ばれた良夫は、とうとうその時が来たのだと確信した。
この世界に来てからというもの、可愛らしいエルフや綺麗なエルフと何度もセックスをしてきた良夫であるが、それらは全て鎖につながれたり、縄で縛られた状態での受け身なものだった。
別に、そのことに不満があるわけではない。
なんなら家畜としての自分に誇りすら持ち始めている良夫なのだ。
しかしそれでも、一度くらいは男らしく自分がリードして相手を気持ちよくさせてあげたい、という気持ちがあった。
良夫は今、その願いが叶おうとしているのだと感じていたのである。
この雰囲気は、明らかにそういう雰囲気だ。
「レム様……」
良夫は万感の思いを込めてレムの名を呼び、そのムチムチとしたイヤらしい肉体を抱きしめようと、一歩前に踏み出した。
そして……
ドンッ
「あれっ?」
次の瞬間にはレムに突き倒され、ベッドの上に仰向けに倒れていた。
「ふーっ、ふーっ……ヨシオ、そのまま、しっかりとチンポを硬くしているのだぞっ」
「あっ、はい」
どうやらかなり興奮しているらしいレムにそう命じられ、良夫は素直に頷いた。
やはり今回も、男らしいリードとは無縁であるようだ。
そもそも、恋愛経験皆無の良夫に甘い雰囲気など読み取れるはずもないのだから、当然と言えば当然の結果である。
「ふーっ、ふーっ!」
レムがさらに息を荒げながらベッドの上にあがり、良夫を見下ろすような形で体を跨ぐ。
すると、とうぜん良夫からは、脚を開いたレムの股間がはっきりと見えてしまう。
大きな胸にばかり意識が行っていたせいであまり見ていなかったのだが、そこには……
「…………っ!」
アワビというよりも、まるで活きのいいハマグリのように、ぴったりと口を閉じたスジマンがあった。
具は全くはみ出しておらず、クリトリスの存在すら確認できない。
そのうえよく見れば、陰毛も申し訳程度にフワッと生えているだけである。
成熟した肉体と、未成熟な性器……
そのギャップに、良夫は心の中で(いいねっ!)を連発する。
「では……いくぞ……っ」
何やら覚悟を決めたような声でそう言い、レムが腰を落としてきた。
だが驚愕すべきことに、完全に脚を開いてがに股になっているというのに、それでもレムの性器は閉じたままだ。
そのまま、ゆっくりとした速度で二人の性器は近づいていき、レムの膝が直角を越えたあたりで、ヌルリとした感触が良夫のチンポの先端に触れた。
いくらぴったり閉じているとはいえ、滲み出した愛液によってそこはしっかりと濡れているようだ。
しかし、
「…………うっ!?」
レムがさらに体重をかけてきた次の瞬間、良夫は呻き声を上げた。
いつものような、快楽の呻きではない。
レムの膣口があまりにも狭い為にくぐり抜けることができず、チンポが折れ曲がりそうになったのだ。
「くぅっ……くそっ、くそっ……!」
「あたっ、あたたっ!」
焦ったような声を出しながら、全体重をかけてなんとかチンポを
だが、どれだけ二人が協力し合おうとも、一向に良夫のチンポがレムの膣に挿入される気配はない。
さすがの良夫も自分の息子が心配になり、いったん仕切り直させて貰えないかとレムに頼もうとしたのだが…………その前に、レムが体重をかけることをやめた。
「……レム様?」
いったいどうしたのかと、良夫が視線をレムの顔に向ける。
すると……
「うぅ……っ」
「…………っ!?」
レムが、泣いていた。
美しい顔を悲しげに歪め、宝石のような青い瞳から涙を溢れさせ、押し殺したような嗚咽を漏らしているではないか。
「うぅ……っ、お前でも……ダメなのか……っ」
「レ、レム様……っ」
ポタポタと、良夫の胸元に温かい
女性に泣かれた経験など、小学生の頃に隣の席の女の子が落とした消しゴムを拾ってあげた時以来の良夫は、レムの涙に激しく動揺した。
一体どうすればいいのか分からずに固まる良夫の上で、レムは涙を拭おうともしないまま言葉を続ける。
「我は…………我はこのまま、一生オスのチンポを知らずに、生きていかなければならないのか……」
「なっ!?」
そして、レムの口からもたらされた衝撃の事実は、良夫の動揺を吹き飛ばすのに十分すぎる内容だったのであった。