※この作品はR-18です。

エルフのお婿さん ~※実際は子作り用の家畜です~   作:布施鉱平

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おっさんは伝説(笑)になりました

 良夫がノノに夜這いをかけられ、その熟練した性技と凄まじき姿(アルティメットフォーム)(アヘ顔ダブルピース)によって搾り取られた、翌日の朝────

 

 

 

 

 

「……さて、昨日ヨシオさんが食べたいと言っていた『コメ』とか言う食物はなかったから、とりあえず小麦粉を練ったものを細かく千切って、それっぽいものを作ってみたんだが……喜んでくれるだろうか」

 

 朝食の準備を終えた家政夫のジャックは、裸エプロン姿でいそいそと良夫の部屋に向かっていた。

 

 昨夜夕食の際に聞き出していた『良夫の食べたいもの』だという『コメ』を再現した朝食が出来上がったので、ともにそれを食べるべく呼びに来たのだ。

 

 

 コンコン…………ガチャッ

 

 

「おはよう、ヨシオさん。今日の朝食は────」

 

 早く良夫に『コメ』の試作品が完成したことを知らせたくて、気が(はや)っていたのだろう。

 ジャックは部屋の扉をノックすると、返事を聞く前に扉を開き、良夫に声をかけた。

 

 だがその言葉は、中に一歩足を踏み入れた瞬間、途中で止まることになる。

 

 なぜなら────

 

 

 

「……あ、ありがと……ござま……zzz」

 

「むにゃ……め、めくれ……のじゃ……zzz」

 

 

 

 ────良夫のメタボな腹の上に、小さなエルフが乗っかったまま寝ている姿を発見してしまったからだ。

 

「…………っ」

 

 濃い性臭が立ちこめる部屋の入り口で、ジャックは吸い込んだ息を吐くことも忘れ、目を見開いた。

 

 ただ一緒に寝ているだけではなく、あろうことか、二人の股間が未だに根元まで繋がった状態だったからだ。

 

 ジャックは息を止めたままゆっくりと後ろに後退(ずさ)ると、なるべく音を立てないように注意しながらカチャリと部屋の扉を閉め、ようやく息を吐き出した。

 

「…………ふぅぅ、ヨシオさん……まったくあんたって人は、いったいどれだけ俺を驚かせれば気が済むんだ?」

 

 ジャックは額に浮かび上がった冷や汗を拭い、震える声で呟きを漏らした。

 

 良夫と繋がったまま、幸せそうな顔で眠っていたエルフ。

 

 一見すると可愛らしいよ○じょにしか見えない彼女の正体を、ジャックはよく知っていたからだ。

 

欺瞞(ぎまん)のノノ』

 

 ジャックが実際にその姿を見たのはこのエルフの里に捕らえられてからだが、かの悪名(あくみょう)高いエルフの名前は、人の世にまだ多数の国家が存在し、互いに相争っていた時代から恐怖の象徴として人間社会に広まっていた。

 

 

 

 

 

 

 ────それは伝説によると、およそ600年ほども昔。

 

 ノノと名乗る一人の可憐な姿をしたエルフが、人間の国々を回ってこんな噂を流したのだという。

 

 

 

『エルフの肉壺はこの世ならざる快楽を与えてくれる』

 

 

 

 それを信じた勇猛な男たちは、エルフを見つけてその肉壺を味わおうと、もしくは売り飛ばして金に換えようと、森に向かった。

 

 その数は数千を越えるとも言われているが、多くの国がすでに滅びてしまった現在となっては、もはや正確な数を知ることは出来ない。

 

 だがともかく、ノノの言葉に踊らされるまま、数え切れないほどの男たちがエルフの森へと足を踏み入れ────そして、誰一人戻らなかったのである。

 

 結果、多くの戦士を失った国々は戦力を著しく低下させることになり、唯一王命によって森への立ち入りを禁じていた国が、それを機に国土を広げて現在の統一国家を築いたのは、この世界に生きるものであれば誰もが知る有名な話だ。

 

 ノノ本人からすれば、人の世から大きな争いを取り除いた立役者でもあるわけだし、また実際には嘘など何一つ()いていないのだから、『欺瞞の~』などという二つ名をつけられるのは(はなは)だ不本意な話であろう。

 

 だが、人間側からしてみれば、ノノに(たぶ)かされたことで数千を越える男が命を失い、その数倍の数の家族が路頭に迷い、さらにはいくつもの国が滅びる原因にもなったのだから、いい印象などあるわけがない。

 

 現代でも子供が嘘をついたら、母親に『ウソつきは、欺瞞のノノにエルフの里に連れて行かれるよ』と脅されるくらいなのである。

 

 そのノノを────人の世に伝説として伝わっているような存在を、おそらく相打ち(ヤリ疲れて同時に寝落ち)ではあるのだろうが、良夫が倒したのだ。

 

 それはつまり、良夫が伝説に肩を並べた、ということでもあった。

 

「ヨシオさん……あんたは、やっぱりすごい男だよ……」

 

 ジャックは扉越しに良夫に向かってそう呟くと、体の向きを変え、元来た道を戻っていった。

 

 良夫にコメの試作品を食べさせることは出来なかったが、不思議と残念だとは思わなかった。

 

 その分厚い胸の内には、それを遥かに上回る『英雄に憧れる少年のような熱い想い』が溢れていたからだ。

 

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