みんなの優しいママ・サレンは、夜は用務員さんの淫らなメス 作:黒胡椒サラミ
ランドソル王国のサレンディア救護院は、近頃頻発している「ロスト」現象によって、親兄弟を失った子供たちを保護するために活動しているギルドである。ギルドマスターのサレンは「ママ・サレン」の愛称で子供たちから親しまれているが、救護院の経営を維持するために奔走しているため、彼女の姿を救護院で見る機会は、むしろ少ない。
――というのは、しばらく前までの話で、最近は救護院の経営状態も安定し、サレンが救護院に居る時間も多くなってきた。
「う~~ん」
メイド服の少女が首を傾げて唸っている。
サレンに仕え、救護院で働くメイドのスズメは、優しい主が子供たちと触れ合う機会を多く持てている今の状況を素直に喜んでいたのだが、彼女には一点、気になっている事があった。
「あら、どうしたのスズメ、そんな難しい顔しちゃって」
「あ、お嬢様……。いえ、ちょっと私事で」
「そう? 忙しかったら悪いけど、食料の買い付け先で、少し確認したいことがあるのよ」
スズメが気になっているという事は、サレンとも関係が有る。ちょうどその本人に話しかけられ、彼女の質問に答えながら、スズメはさり気なくサレンの様子を観察した。
(いつものお嬢様……ですよね)
滑らかな光沢をもつ長い金髪に、清らかな海よりも蒼い瞳。白い肌は大理石のようで、長くとがった耳は、サレンがエルフ族である証だ。どこからどう見ても、ここに居るのは、スズメの良く知るお嬢様のサレンだ。
(……お嬢様、何だか前より、もっとお美しくなられたような…………)
最初に感じていた疑念を忘れ、スズメはそんなことを思った。書類を見ながら話すサレンの横顔を眺めていると、同性のスズメですら、思わずぽうっと見とれてしまう。
あまりに容姿に隙がないと、ともすれば、見る者に冷たい印象を呼び起こさせそうなものだが、サレンはそんな事はない。彼女には、見る者を安心させるような暖かさがある。それは、サレンの内面の美しさと気高さがそうさせているのだと、スズメは主人の事を、日頃から誇らしく思っていた。
「ああ、ここにいらっしゃったんですか、サレン様、スズメさん」
「――――っ!!」
「あ、用務員さん……」
だが、そんなサレンの表情が、急に後ろから掛けられた男の声によって強張った――が、彼女はすぐにそれを隠す。少なくとも、スズメが男に顔を向け、再びサレンに目を戻したときには、サレンは何食わぬ顔をしていた。
「な、何か用かしら?」
サレンはその男――しばらく前から救護院の用務員として働き始めた、脂ぎった中年男に用件を尋ねた。平静を装っていた彼女だが、若干だけ声が上ずった事に、スズメは気付かなかった。
男は薄く微笑んで、声を掛けた理由を説明し始める。それによると、救護院で預かっている男の子が一人、遊んでいる最中に転んで膝を擦りむいてしまったそうだ。かすり傷程度ではあるが、救急箱が見つからなかったので、ありかを知っているはずのスズメを探していた――ということらしい。
スズメは、この用務員の事が苦手だった。17歳のサレン以下、年若い者だけで構成されたこの救護院で、突然雇われる事になった中年男性――その時点で、男は異質な存在だった。
と言っても、男の物腰や言葉遣いは丁寧で、サレンをサレン「様」と敬って、スズメに対しても礼儀正しく振る舞っている。用務員としての仕事もしっかりとこなしていた。だが、スズメの頭のどこかで、この男に心を許してはならないという声がするのだ。
「分かりました。スズメ、悪いけど見てきてくれる?」
「え? あ、は、はい」
スズメの思考は、サレンの声によって中断された。確かに、今はそういうことを考えている時ではない。怪我をしたという男の子の具合を見るのが何よりも先決だ。
スズメは救急箱を取りに行くために駆け出した。
慌てていたスズメには、背後で閉まった扉の中に、サレンが男と二人きりになってしまった事を気に掛ける余裕は無かった。
だからスズメは、自分がその場を離れた数分後に、部屋の中から、肉と肉を打ち付け会うようなパンパンという音と、自分の女主人の悔しさをこらえるような艶声が漏れてきたのを、耳にすることは無かったのだ。
「昼間はケッサクだったな、サレン」
「…………」
「もしスズメが戻ってきたら、お前が俺のハメ穴だって事を、あのメイドにも知ってもらう良い機会だったのに、残念だったなぁ」
「…………くっ」
救護院の子供たちが寝静まった深夜、サレンの寝室には、彼女の他に人間が居た。
サレンは立ったまま悔しそうに唇を噛みしめ、羞恥に顔を赤くしている。その前――サレンのベッドの端に腰掛け、愉快そうな下卑た笑みを浮かべているのは、例の用務員の男であった。
「おっと、まだ手は下ろすなよ」
「~~~っ! いつまで、こんなことっ!」
「俺が良いって言うまでだ」
サレンの顔が、尖った耳の先端まで真っ赤なのは、彼女が薄いネグリジェだけを、しかもそれを自身の手でたくしあげ、ショーツ一枚身に付けていない秘部を男の目に晒しているからだ。
サレンの恥毛は慎ましやかな産毛のようで、その髪色と同じ、輝かんばかりの金色だった。そんなものを、自らの手で男の薄汚い視線に晒すという、最大級の恥辱を受けて、彼女の呼吸が荒くなっているのが、その形の良いヘソが上下する様からも判別できる。
もちろんこれは、男の命令によるものである。
そして、サレンは男の命令に逆らえなかった。
男がこの救護院で働く事になったのは、サレンが表向き他の者に語ったように、人手不足とか、働き手が無く困窮している男を助けるためとか言う理由では、全く無かった。
男が雇われるさらに以前、サレンは、彼女が救護院の経営を助けるために携わっている事業のことごとくが、急速に業績悪化していることに気付いた。救護院に出資してくれていた数少ない資産家も次々に手を引き、経営は危機的状態に陥った。
どこかに、悪意をもって救護院を狙う敵がいる。そう考えなければあり得ない動きだった。
サレンは年若い少女とは言え、有能な才女だ。その状況を黙って見ていたわけではない。だが、敵は彼女以上に狡猾だった。事業は破壊され、コネクションは妨害された。誇張抜きで、救護院を彼女の手から離す寸前のところまで、サレンは追い詰められたのだ。
敵――男がサレンの前に姿を見せたのは、そんな時である。
救護院への経済的な攻撃を止める代わり、男が要求したこと。それは、救護院で働かせて欲しいという奇妙な願いと、さらにもう一点。
「サレン君、簡単だよ。君が、私のものになってくれればいいんだ」
その時は、まだ丁寧な口調で、男はサレンに要求を告げた。
サレンは気高く、強い心の持ち主だ。他の事ならば、例え命を奪われる結果になったとしても、彼女は男の要求をはね除けたに違いない。
だが――
「君が私の要求を飲まなければ、救護院の子供たちは、いったいどうなるのかな?」
それで、サレンの運命は決した。その気になれば、救護院の子供たちを、変態趣味を持つ貴族や金持ちに売り飛ばす事は簡単だと、男はサレンに暗に示した。
最後の手段である暴力に訴えるという道も、サレンには無かった。端的に言えば、それ程に男は強かったのだ。こんなに冴えない見た目なのに、信じられないことに、単体としての戦闘力は、もしかしたらあの七冠たちをも凌駕するかもしれないと、気配だけで感じられた。
それだけの力を持ちながら、これだけの周到な準備を整えながら、男が望んだのはサレンだけだった。サレンを我が物とし、救護院の職員としてサレンの近くで働くことだけだった。
異常者である。だが、男は本気だった。
「――どうかあたしを……あなたのものに、してください……!」
王宮騎士団副団長まで勤めた、気高いエルフの少女が膝を折り、悔し涙を流しながら男に懇願したのは、この世に神がいないという証拠だったのかもしれない。
そんなサレンを前にして、男は大層満足そうな、悪魔の笑みを浮かべていた。
その日、サレンは男によって処女を散らされ、何度も何度も執拗に、身体の内外に穢れた精を吐き出された。目尻に涙を浮かべながらも、破瓜の痛みと屈辱に耐えていたサレンを、男の凶悪な肉棒はひっきりなしに責めさいなんだ。
サレンが男の醜い裸体の下から解放されたのは、夜が開けてからの事であり、その頃には、苦痛の呻きに混じって、サレンの口から甘い声が洩れるようになってさえいた。
「入学式からずっと、ずっとお前の身体を好きにしてやりたいと思ってたが……ゲームだけは得意で良かったぜ」
酒を飲みながらサレンの痴態を鑑賞しつつ、男は呟いた。彼はそのあとで、何故か自分自身の発言が腑に落ちなかったかのように、「ニュウガクシキ?」「ゲーム?」と言って首をかしげた。
当然、サレンにもその意味は分からない。どこかで聞いたような気のする響きだが……たぶん男は、騎士団の入団式かどこかでサレンを見かけ、それから彼女をつけ狙うようになったのだろう。
「まあいい」
別に気にすることではないと、男は酒の瓶をサイドテーブルに置いた。
「サレン、こっちに来て、俺の下を脱がせろ」
男は、既に自分の奴隷となった少女に命令した。彼が現在身にまとっているのは、ブリーフ一枚だけである。そしてそのブリーフの前部分は、布地が引きちぎれそうな程に不自然に膨らんでいた。
「…………っ」
「聞こえなかったのか? サレン」
「分かり……ました」
いま二人の間で行われているのは、本格的な種付け交尾を始める前の、上下関係を明白にするための儀式のようなものだ。男がサレンを「様」付けで呼ぶのは、昼の間、人前でだけだった。それ以外のところでは、主従の関係は逆転する。今は男がサレンのご主人様で、サレンは男の性処理メイド――家畜以下の存在だった。
男の前に跪くと、サレンは彼のブリーフを両手で下ろす。嫌々ではあったが、ここまで調教され続けた甲斐あって、その手つきは慣れたものだった。
「――っ!」
だが散々それで鳴かされたにも関わらず、男の巨大なチンポには、まだ慣れ切ってはいないようだ。下着の下から、男の腹を叩く勢いで、反り返った勃起チンポが現れると、サレンは目を見開いた。そして、彼女はゴクリと唾を飲み込む。
(こんな……こんな汚らわしい、こんな醜いもので……)
今夜も無理やり犯され、強制的にイカされ、尊厳の全てを剥ぎ取られた「メス」に変えられてしまうのか。赤黒い勃起チンポからは、むんむんと湯気のような性臭が漂ってくる。それが、悲惨な初体験から今までの調教の過程を彼女の頭に思い起こさせる。
サレンはチンポ越しに男を睨んだが、残念な事に、それは下腹部の奥に感じた切ないような疼きを誤魔化すためであった。そして、サレンの気丈な顔の中に宿る、ほんの少しの期待感を、男は敏感に見抜いた。
「おいおい、期待してるのか?」
「なっ――!」
「昼間はあれだけイカせてやったのになぁ。もしかして、中出し一発じゃ足りなかったか?」
「――――っ」
聞きたくないという風に、サレンは涙目になった目をつぶり、男から顔を反らす。
昼間、スズメが出て行った後の部屋の中で、サレンは男と二人きり、着衣のままテーブルに手を突かされ、立ちバックで犯された。決して感じるまいと思っていても、男が一度達するまでに、サレンの身体は十数度の絶頂に震えた。マンコからずるりとチンポが引き抜かれた時には、サレンは息も絶え絶えに、膝をガクガクと震わせ、立っている事すら不可能になっていた。
あがいたところで、サレンの肉体の弱点を、この男はサレン自身よりも知り尽くしている。不感症を装ったところでどうにもならなかった。
「素直になれ、サレン。お前は皆が思うような気高いお嬢様じゃなくて、ただの淫乱なメスだ。素直になったほうが、幸せになれるぞ?」
咥えろと、ベッドサイドに座ったまま腕組をした男は、無造作にサレンに命じた。
「……はい。サレンのお口で……ご奉仕させて、いただきます。……失礼、します」
サレンは男に教えられた口上を口にすると、手を使わず、口だけを大きく開けて、男のカリ高の亀頭を咥え込む。桃色の、ぷるりと潤ったエルフ少女の唇が、粘っこいカウパーを垂れ流す亀頭に触れた。
「――んっ……!」
その瞬間、口の奥から鼻へと、中年男のチン臭が流れ込み、サレンの嗅覚を強烈に刺した。魚介や栗の花を思わせるような濃厚な臭気。
(臭い……! 相変わらず酷い匂い……!)
昼から洗っていないのだろう。そこからはザーメンの残滓が付着しており、サレン自身の愛液の残り香もあった。反射的にえづいて、吐き出してしまいそうな臭さ。しかし、これは救護院の子供たちを守るためなのだと己に言い聞かせ、サレンは舌を使い、自分の口中の唾液を亀頭全体にまぶすようにしていく。
「――ん、ふぅ……れろ、れろ……ん……じゅぅ……あむ……」
やはり手は使わない。拳のような大きさの亀頭に、りんご飴を舐めるかのような奉仕を行うサレンの鼻からは、たまに息が洩れる。前戯の始まった寝室の中には、急速に淫気が満ちていった。
「う……いいぞ……だいぶ上手になってきたな……」
「ふぁい……。ん、む……あむ……ふぅ……じゅる……れろ」
快楽に顔を歪めた男に褒められ、サレンは亀頭をしゃぶりながら返事をする。段々と彼女の動きには熱がこもり、舌の動きは、ねっとりと絡みつくようになっていった。
(これは救護院の……子供たちのためなんだから…………だから仕方ないの……!)
心の中でそう唱え、サレンは次の動きに移行した。
口をすぼめて、亀頭だけでなく竿全体を飲み込むようにし、頭を前後させて刺激を加えていく。決して肉棒に歯を立てないように細心の注意を払い、深く深く、できるだけ喉の奥までチンポを飲み込む。
大好きな優しいママ・サレンが、こんな娼婦さながらのディープフェラで中年男に奉仕していると知ったら、院の子供たちはどう思うだろう。クルミやアヤネは、きっと泣き出すに違いない。
(どうせお前は、子供たちのためならとかって思ってるんだろう? サレン)
男は、サレンの口奉仕でもたらされるチンポ快楽を堪能しながら、エルフ少女の金髪を見下ろした。
(だけどなぁ、そんな味わうようなディープフェラ、俺は教えてないし、教えたって普通の女には出来ないんだよ)
じゅっぽじゅっぽ、ぐっぽぐっぽというフェラ音は徐々に大きくなり、サレンの舌や頭の動きも大胆になっている。気を抜くとすぐにでも射精しそうだ。
前回フェラさせた時より、格段に奉仕スキルがアップしている。こうなってしまうのは、やはりこのお嬢様エルフが、天性の「メス」の素質を備えているからだ。ただ、普通ならば目も当てられないひょっとこ顔になりそうなところに、一種の気品まで保っているのは流石と言えた。
「うっ……!!」
と、そこで男は、サレンの舌や口腔からもたらされるのとは別種の快感に顔を歪めた。刺激のもとを辿ると、サレンの小さな手のひらが、彼の金タマ袋を優しく包み込み、やわやわとマッサージしているではないか。
男は危うく吹き出しそうになった。
竿と亀頭に口以外で触れるなというのは、彼がサレンに与えた命令である。確かに金タマに触れるなとは言っていないが、だからと言って実行する者が居るだろうか。
やはり、このお嬢様は自分のような下衆にお似合いだ。このお嬢様ぶったメスは、自分に犯され、自分のオンナになるために生まれてきたのだ。サレンの肉体は、既にそれを知っている。あとは、このメスの頭と魂に理解させるだけだ。
――ドクン!!!!
男が決意を新たにした瞬間、灼熱のマグマが鈴口から迸り出た。
「――んむっ!? ぶっ! ごほっ!」
サレンはむせた。熱く、粘っこく、重たい精子の塊が、予告無しに喉奥に直撃したのだから当然だ。だが、少女は美しい顔を歪めながらも、やがて喉を動かし、コクコクとザーメンを飲み込み始めた。
「――んっ…………んっ…………んっ……」
サレンが懸命に喉を動かしている間、男は大層気持ち良さそうに、ブルブルと腰を震わせ、射精の感覚に浸っていた。男のごつい右手はサレンの頭頂部に置かれ、務めを果たしたオナホールを労わるように、その滑らかで艶やかな金の髪を撫でている。娘にとっての命とも言える髪を触られながらも、サレンは睾丸のマッサージを続けながら、ザーメンを嚥下し続けた。
例え予告無しの口内射精だろうと、ご主人様の貴重な遺伝子を一滴たりとも地面にこぼしてはならない。サレンが精液便所である以上、それは基本的な作法だった。
「――――くっ」
だが、そこまで献身的なフェラ奉仕を行ったにも関わらず、男の吐精がひと段落すると、サレンは口をチンポから離し、男を恨めしそうに睨みつけた。
彼女の頬が膨らんでいるのは、まだ飲み込み切れていない精液がその中に溜まっているからだ。男の精液の一部は、液体と言うよりほとんど固形物で、ちょっとやそっとでは飲み込めそうにない。サレンは男を睨んだままで、しばらくもぐもぐと口を動かしていた。そしてぎゅっと目をつぶり、何とかそれを飲み込んで、胃の中に納める。
「美味かったか、サレン」
ニヤニヤしながら男が尋ねた。彼の肉棒は、もうすでに硬さを取り戻し、さっき以上の角度で屹立している。
「こんなの、美味しいわけ――!」
サレンは憤っていたが、では、最初は苦くて吐き出してしまった精液を、今では何の抵抗も無く飲めるようになってしまったのはどうしてだろう。この生臭い匂いに反応して、下腹の奥がきゅんきゅんと寂しそうに訴えかけてくるのはどうしてだろうか。
「まあいい。ハメてやるよ。淫乱なメス犬にチンポを恵んでやる」
「あたしは、メス犬じゃ……」
「跨れ。今夜はお前が自分で腰を振れ」
「………………はい」
男はサレンの反論を聞こうともしない。彼はサレンのベッドに無造作に寝転ぶと、サレンに自らチンポをハメろと命令した。そして、騎乗位で淫らに腰を振って見せろと。男の機嫌を損ねる事ができないサレンは、心底悔しそうに頷くしかなかった。
サレンは男の肥満した腹に跨り、膝立ちになった。男の鞣されたような浅黒い肌と、サレンの大理石のように白く美しい肌は、一種のコントラストを作っていた。男に命令され、サレンはシルクのネグリジェを脱ぐ。そのネグリジェも、半分透けているようないやらしい代物だったのだが、これで正真正銘、彼女の身体を覆うものは何も無くなった。
「最高だ……お前は最高に美しいぞ、サレン」
それは男の本音だった。サレンにしてみれば、そんな事を言われても嬉しさの欠片も無いが。
サレンの肢体の完璧さは、アストルムで最も美しい女神像をすら凌駕していた。きめ細やかな白い肌は、ほんのり赤みがさしていなければ、本当に芸術品と間違えたかもしれない。胸は彼女の溢れる母性を示すかのように大きく、張りがあって、形が整っている。尻にも太ももにも適度な肉が付いているのに、腰はとんでもなくくびれていて、繊細なガラス細工を思わせた。腕も脚もすらっと伸びており、その身体は、指の先、爪の先まで非の打ち所がない。彼女の下にいる肥満した醜い中年男とは、同種の生命とみなす事すらおこがましい気がした。
これを自分の物にし、骨の髄までしゃぶりつくす。それは、男が「あの世界」に居た頃からの悲願だった。そしてその悲願は叶い、サレンは我が物となった。男の肉棒が一度や二度射精した程度では収まらず、今も痛いほどに勃起しているのは、当然の事と言えた。
サレンが無言で手を動かし、男のチンポに指を這わせる。チンポの角度を変えて、挿入しやすいようにするためだ。サレンの表情が死んでいるのは、機械的・作業的に性交して、自分は決して感じていないのだという言い訳を作るためだろう。
これだけ犯し抜いて、ヨガらせ続けてきたのに、サレンの魂の本質は微塵も穢れていない。彼女はまだ、高潔さを保っている。――が、それだからこそ、男はサレンを自分のものにしたくなったのだ。
男はニヤリと笑った。
「サレン、違うだろう」
「…………」
「ご主人様のチンポを使う前に、家畜として言う事があるだろう?」
「………………はい」
サレンを手に入れるためなら、彼はなんでもするつもりだった。まだ彼女が今よりも反抗的だったころ、彼は言った。
「あのスズメとかいうメイドは、お嬢様がこんなことをしてると知ったら、どう思うのかなぁ? 悲しむのか……それともお前に幻滅するのか…………いや、あの娘なら、お嬢様の代わりに私が……なんて言うかもしれないなぁ」
サレン自身の事で脅すより、そういう言い方をしたほうが、彼女には遥かに効果的だ。他にも、救護院の子供たちを個別に引き合いに出して、男はサレンを揺さぶった。その結果、サレンは、男の命令に無駄な反抗はせず、葛藤はするものの、最終的には素直に頷くようになっていた。
今もそうだ。サレンは目の端に涙を浮かべながらも、マンコでチンポを咥え込む前の口上を紡ぎ始めた。
「……あたしの、いんらんな、めすぶたおマンコに……ご主人様の、たくましいおチンポを、挿入する許可をください……」
「…………萎えるな。そんなに嫌そうに言われたんじゃなぁ」
「……サレンの、いやらしいおマンコは、ご主人様のおチンポが無いと、生きていけません。どうか、奥までハメて、ご主人様の貴重な精液を恵んでください」
「………………」
「お願いします、ご主人様。サレンはご主人様を愛してます。ご主人様のおチンポにメロメロで、ご主人様の事が大好きです。…………だから」
サレンの声は可哀そうなくらいに震えている。彼女の蒼い大きな瞳から、ぽろぽろ、ぽろぽろと大粒の涙が零れだした。それがぽたぽたと自分の胸に落ちるのを、男は形容しがたい表情で凝視していた。
「――だから、あたしとセックスしてください! あたしの子宮に精液吐き出して、妊娠させてください!! ――あ」
やけくそのような大声でサレンが叫ぶと、何かを抑えかねたように、男は彼女の腰を掴んだ。そしてその軽い身体を強引に下に下ろし、ぴっちりと閉じた割れ目を押し広げ、硬くなった肉棒を一気に奥までぶち込んだ。
――ドチュン!!!!!!
「………………え?」
「フーっ!! フーっ!! フーっ!!」
ぽっこりと亀頭の形に膨らんだ腹を見つめ、サレンは茫然とした。男は興奮のあまり、まるで発情期のモンスターのように息を荒くしている。
「い、や……。いやぁ……」
現実を受け入れられないかのように、サレンは顔面を蒼白にした。彼女が絶望するのも無理は無い。脅迫され、強制的に、こんな惨い形で行われた挿入なのに、自分の中に確かな快感が押し寄せてくるのを自覚したのだから。
「いやぁあああ――――!! ――あっ♡」
男の腕に持ち上げられて、肉棒が胎内からズルズルと抜けていく。その動きに合わせ、サレンの口から甘い甘い吐息が漏れた。獣と化した男は、そのままサレンの身体を等身大のオナホールのように好き勝手に上下させ、自身でも腰を激しく動かして、下から突き上げていく。
――ズッズッズッズッズッズッズッ!!
――ゴチュッ!! ゴチュッ!! ゴチュッ!! ゴチュッ!!
「うぁっ♡ おっ♡ んっ♡ ああっ♡」
「お゛っ♡ あっ♡ んぉっ♡ んっ♡」
サレンは半分意識を飛ばしてしまったようだ。糸が切れた人形のように、男の暴力的なピストンに合わせて、かくかくと首を揺らしている。しかしそれでも、彼女の口から出ている音は、嬌声としか言いようのないものだった。
「サレン――!!」
男が久しぶりに声を発した。サレンの名を呼ぶと、彼は腹筋の力で上半身を起こし、彼女をきつく抱きしめた。もちろん、腰は激しく動かしたままだ。右手でサレンの後頭部を掴み、左腕は完全に少女の背中を抱き込んで、絶対に離すものかという執念が伝わってくる抱擁だった。
(気持ちいい……? あたし、おチンポ、気持ちいいの……? ダメ、感じちゃだめ。こんな男のおチンポで、気持ち良くなっちゃダメ。あたしは子供たちを……救護院の事を……)
「フンッ!!!!」
――ズッチュン!!!!!!
「あ――……っ♡♡♡♡」
サレンは必死に快楽に流されまいとしていたが、ひときわ強いピストンにより、肉棒に子宮を圧し潰されると、そんな思考もどこかへ飛んで行った。彼女の手は、まるで何かに救いを求めるようにもがいた後、結局は行き場を失い、目の前の男の背中にしがみ付いた。
対面座位で、硬く抱き合う中年男とエルフの少女。離れた場所から彼らを見れば、そうとしか表現しようのない体勢だ。
――ズンッ! ズンッ! ズンッ! ズンッ! ズンッ!
「サレン!! お前は俺のモノだ!! サレン!!」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ うあっ♡」
「誰にも渡さんぞ!! お前は俺のメスだ!! 絶対に俺の子供を産ませてやる!! 一生飼って、一生犯してやる!!」
「あっ♡ ひっ♡ おっ♡ やあっ♡」
男は大きな身体でがっちりとサレンを拘束し、一方的な愛の言葉を投げかけ、野太いマラで少女の膣内を蹂躙していく。フェラによる奉仕を行っていた時点で、いや、この部屋に男と入って来た時点で、サレンの膣は十分な湿り気を帯びていた。だから、男の乱暴な抽挿でも、否応なしに反応してしまう。
(いやっ、いやっ、いやなの……!! 感じたくない! 感じたくないの! こんな奴のおチンチンなんかで……!!)
快楽と屈辱。絶望と快楽。快楽と快楽。心で感じる負の感情が、肉体が発する快感のシグナルに負けていく。サレンはこうやって男に抱かれるたび、自分という存在が根元から切り崩され、壊され、作り変えられていく恐怖を味わっていた。――しかし、その恐怖でさえも、男の情熱的な肉棒がもたらす快楽が、無かった事にしてしまうのだ。
(気持ちイイ……。気持ちイイ、気持ちイイ、おチンポ気持ちイイ……♡ ……ダメ。このままだと、あたしが、あたしでなくなっちゃう……。誰か……助けて、誰か……!!)
ついにサレンは、心の中で他者に助けを請い願った。
神に祈るのはとっくに諦めた。騎士として持っていた王国に対する忠誠も、この男の前では無意味だった。なら、誰にすがれば良いのだろう。サレンの頭に浮かんだのは、父や母の顔、ずっと昔から支えてくれたメイドの顔だった。
「んひぃっ!!??♡♡♡♡」
だがそれも、男のチンポのカリによって膣壁を削られたのと同時に、よく思い出せなくなった。一突きでそうなったのに、男はサレンの記憶に消しゴムをゴシゴシとかけるように、これでもかとピストンを続ける。
――ゴチュッ!! ゴチュッ!! グリグリグリ!! ゾリゾリッ!!
「あおっ!?♡♡ んっ!♡ あっおっおっおっ!?♡♡」
(気持ちイイ……♡ 消えちゃう……今までのあたしが消えちゃう……♡ 気持ちイイ……気持ちイイの……♡ このおチンポ、あたしのおマンコにピッタリだもん……。だから、このままだとあたし……本当にこの男のモノに…………気持ちイイ……助けて……)
その時、サレンの脳裏に光明のように浮かんだ顔があった。
(あの子……誰だったかしら……?)
よく分からない。だが、男の子だ。ずっと前から知っていた昔馴染み。一緒に虫取りをしたりして、よく遊んだ。その男の子の面影は、サレンの中で、あの騎士の少年の顔と重なる。彼はこの前も、ギルドメンバーと一緒に、救護院を訪ねてきた。
そうだ、彼ならば、サレンを助けてくれる。咲恋のピンチには絶対に駆けつけてくれるはずだ。
この世界でも、あの世界でも、彼ならば。
「たすけて」
サレンは、目の前に見える光に向かって手を伸ばし、快楽に塗りつぶされそうになる思考の中で、微かにつぶやいた。光の向こうには、あの少年の後ろ姿が見える。彼はサレンの声に反応して振り向いた。そして、彼女を困難から救い出すために、そっと手を差し伸べてくる。
希望に満たされたサレンは、その少年の名前を呼ぼうとした。
「ユ――」
「お前は、俺のモノだ!!!!」
「ンンッ――――!?」
だが、そんな彼女の唇は、少年とは似ても似つかない中年男の唇によって塞がれた。
それと同時に、今まで薄ぼんやりとしていた肉の快楽が、現実となって彼女の全身に押し寄せてきた。
――グリグリグリグリ!! ドチュンッ!! ヌッヂュ!! ヌッヂュ!! ヌッヂュ!! ヌッヂュ!!
「~~~~~っっっっ!?!??!♡♡♡♡♡ ~~~~~っっ!!!!??♡♡♡♡♡」
男のキスにより、サレンは声を発する事も出来なくなった。抽挿はより荒々しくなり、絡む舌からも、突き上げる腰の動きからも、サレンを堕として自分のモノにするのだという不動の意志が伝わってくる。幼馴染の少年の面影をかき消されたサレンは、縋りつくものを失い、再び男が与える快楽に身を任せるしかなくなった。
「やだぁっ!! 気持ちイイ!! 気持ちイイ!! 気持ちイイのやだぁ!! おチンポ気持ちイイの怖いよぉ!!」
キスから解放されると、ついにサレンは、幼児のように泣き叫び始めた。中年チンポから感じられる快の量は増大していき、それはそのまま幸福へと変換される。男に抱かれる事が幸せなのだと、身体が納得し始めてしまう。
「イッてる!! イキたくない!! こんなおチンポでイキたくないのぉ!! たすけて!! たすけてスズメ!! おとうさま、たすけて!! あぅっっ!!??♡♡♡♡」
恥も外聞も無く叫んでも、やはり助けは来ない。施設の奥まったところにあるサレンの部屋からは、彼女の叫びは届かないのだろうか。それとも、この「ゲーム」の仕様を理解しているこの男が、魔法を利用して何かをしたのだろうか。
オーバーフローした快感によって、サレンが壊されていく。それはきっと、サレンの向こう側にいる「咲恋」にも繋がっていて、あの世界におけるサレンも壊れていくのだ。
「サレン!! サレン!! 咲恋!! サレン!! お前は俺のモノだ!! 俺だけのモノだ!!」
「うっ!?♡ ひっ!?♡ あっ!?♡ やっ!?♡」
「サレン!! 咲恋!! 咲恋!! 咲恋!!」
「やめてっ!♡ 呼ばないでっ!♡ おチンポゴリゴリしながらなまえ呼ばないでっ!!♡♡ ぎゅうって抱きしめないでっ!!♡♡♡♡ 消えちゃう!♡ あたしっ、今までのあたしがぜんぶ消えちゃう!!♡♡♡♡」
「咲恋!!」
男はますます熱に浮かされたようになって、サレンの上にのしかかり、種付けプレス状態で彼女を責め立てた。チンポをマンコの入口ギリギリまで抜き、一気に奥まで押し込む。かと思えば小刻みにピストンし、トントンと子宮口をノックする。あるいは亀頭をGスポットに押し当てて、グリグリと執拗に刺激を与えた。
ベッドのスプリングがギシギシと悲鳴を上げ、夜の帳の中で、快楽に泣き叫ぶサレンの声が響き続けた。
「あっ♡」
もう何十度目だろうか、男のぺニスに、強く子宮を持ち上げられた時である。プツンと、サレンの中で大切な糸が千切れた。美しい顔を涙でぐしょぐしょにし、口を開けたまま、男の下で放心状態になる。ハイライトが消えた瞳の奥で、星が衝突したような火花と閃光がバチバチと弾ける。
(気持ち……イイ……。おチンポ……おチンポ……)
サレンの世界には、自分と男以外には居なくなった。
その他の家族や、友人や、知り合いや、密かに好意を寄せていた少年などは、全部消え去った。
広い広い、何も無い虚空の中に、ただ一人で放り出されたような孤独。気高い騎士として気丈に振る舞っても、救護院のママとして皆を包み込んでいたとしても、剥き出しのサレンは、ただの17歳の少女だった。
辛い、寂しい、苦しい、悲しい…………誰かに強く、ぎゅっと強く抱き締めて欲しい。
たまらない欲求が込み上げて来て、サレンは改めて救いを求めた。
「サレン」
そんな時、耳元で優しい囁きが聞こえた。
サレンを抱き締めている、太い腕の感触がした。
押し付けられた胸から、相手の鼓動が伝わってくる。サレンが生きているように、相手も生きている。
サレンのお腹に深くまで埋まった肉の棒が、とても熱い。暴力的な快感の中で、相手と繋がった部分から、じんわりと暖かさが広がっていく。
「サレン、お前は俺のモノだ」
耳元でする男の声は、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度もサレンに、それを言い聞かせた。
壊れていく。これまでのサレンがぐちゃぐちゃに破壊されて、その破片が、男のためのサレンに作り変わっていく。恐怖と、それを上回る快楽。快楽と、それを上回る幸福。
「サレン、お前は俺のモノだ」
この声に従えば、救われる。
「サレン、お前は俺のモノだ」
その通りだ。
「お前は、俺のために生きるんだ。俺と一緒に生きるんだ」
彼と共に。彼と、身も心も繋がって。
溶け合って。混じり合って。
快楽と幸福の中で永遠に。
嫌なことも、嬉しいことも全て分け合って。
(……………………嬉しい)
サレンが僅かに受け入れた瞬間、大量の泥のような性感と幸福感が、怒涛のごとく少女の心の中に流れ込んでくる。
「~~~っっ!?!?♥️ ~~~~~っっっっっ!!!?!?♥️♥️♥️♥️」
気付けば、サレンは絶頂していた。男の背中に回されたサレンの腕は、彼の背に爪を立てて、幾筋もの赤い傷痕を作っていく。サレンの脚は男の腰に絡んで、膣肉は凄まじい力で引き締まり、男の種を求めて吸い付き、うねった。
「~~゛~~~っ゛~っっっっ!!!?!?♥️♥️♥️♥️」
17歳のエルフの少女は、歯をガチンと噛み締めて、ほとんど白目を向いた状態で、いつ終わるともしれない悪夢のような幸福に溺れていた。
そんな少女の胎内に、男の精が無遠慮に、かつて無いほど大量に吐き出されていく。黄ばんだマグマは、サレンの子宮をあっという間に一杯にし、彼女の下腹部をぽっこりと膨れさせ、マンコにミッチリとチンポが埋まった隙間から逆流し始めても、なお勢いを弱めなかった。
この夜、サレンは堕ちたのだ。二度とは這い上がれない暗い深みに囚われて。
「サレン…………お前は、誰のモノだ?」
しかし、サレンは幸福だった。彼女は新しく生まれ変わったのだから。
射精が終わった後の男の問いに、サレンは、きゅうんと膣内を引き締めながら、小さく、しかしはっきりとした声で答えた。
「あたしは……サレンは、貴方のモノです……。貴方だけの…………貴方のための、女です……」
そう言うと、サレンは目を閉じ、キスを請う顔になった。
「……ん」
唇と唇が触れただけの、柔らかな口づけ。ここまでの調教の過程でしてきたキスの方が、ずっと淫猥だった。
だが、このキスは、それまでのキスには無かった、ある種の誓いとしての性質を持っていたのだ。
その事を、ベッドの上で繋がったまま、固く抱き合って離れようとしない、二人のオスとメスだけは知っていた。
「お嬢様……最近、お美しくなられましたよね」
「なぁにスズメ、急にそんなこと言って。照れるじゃない」
「あ、あ、いえ、すみません。お嬢様がお美しいのは前からなんですけど、つい」
「……? 変な子ね」
サレンは照れ笑いを浮かべている。そうして髪をかきあげる仕草にも、スズメはドキッっとしてしまう。
サレンが前より美しくなったと、頭のなかで思っていた事を、スズメは今日、ついにポロっと口からこぼしてしまった。
「でも、私は本当に嬉しいです。いつもお嬢様のお側に居られるようになって」
「どうしたの本当に。改まっちゃって」
しばらく前から救護院の経営が安定し、サレンはほぼ毎日、救護院で子供たちと一緒に時を過ごせるようになった。
商売に手を出すのは、彼女の趣味のような部分も有ったので、そのために出掛けることはある。しかし、色々な経費を切り詰めるために頭を悩ませなくて良くなったせいか、サレンは前よりもずっと穏やかになったようにも見えた。スズメはその事が、素直に嬉しかったのだ。
今もサレンは、スズメと一緒に花壇に水やりをしていた。時折、遊び回る子供たちが駆けてきて、大好きなママ・サレンに元気一杯に挨拶する。サレンはそれに、太陽のような笑顔で答えていた。
スズメがサレンに聞かされた所によれば、救護院の経営が安定したのは、大口の出資もとが見つかったからだそうだ。
それによって、サレンは子供たちのそばに居られるようになり、子供たちはママ・サレンと一緒に居られて喜び、スズメは主人の穏やかで幸福な笑顔を見られるだけで満足だった。
「サレン様、美食殿の方々がお見えです」
「あ、用務員さん」
スズメがサレンから目を離して振り向くと、スズメももうすっかり見慣れてしまった男の姿があった。
この用務員の男を、得体が知れないと考えたこともあったスズメだが、あれは自分の偏見だったと彼女は反省していた。彼は仕事はしっかりとこなしていたし、思えば、彼が現れた頃から救護院の経営は改善したのだ。
「分かりました。いま行くわ」
サレンはにっこりと微笑む。サレンの男の見る目にも、警戒する色などは微塵もなく、ただただ信頼が溢れているように見えた。
だが、サレンから如雨露を受け取って満足そうに微笑むスズメは、何も知らないのだ。毎夜、救護院のサレンの部屋で行われていることを。
この日もサレンは、美食殿に所属する少年と近い距離で話したという罪で、「ご主人様」に失神寸前までイキ狂わされた。サレンのほうも、そうなることを期待して、わざと男の「オス」を煽った。
「でもご主人様、貴方もペコリーヌの事をイヤらしい目で見てなかった……? 貴方の奴隷は、あたしだけでイイでしょ……?」
サレンの言い分に、男は苦笑する。
お気に入りの対面座位で繋がりながら、サレンは男の愛の独占を求めて、自ら情熱的に腰を振りたくった。
用務員の男とのラブラブ種付けエッチによって、常に子宮をザーメンで満たされたサレンは、ますます母性に磨きをかけていった。救護院は、子供たちの笑顔の絶えない、彼らの愛の巣となっていった。
男とサレンの幸せで幸せな生活は、そうしていつまでも続いたのだ。
彼らが、アストルムから「解放」されるその日まで。