その日は、今朝から驚くほどに静まり返った日だった。
基本的に、五河家は精霊が集まる場所だ。誰が言うわけでも、誰に言われたわけでもなく。自然と皆が集まっていつの間にか大御所になっている、という流れが定番だった。
しかし、今日は驚くほどに何の予定もない。聞いたところ、大半の精霊がそれぞれに予定が入り、外出をしているという。士道が知らない組は、仕事なり私用なりがあるのだろう。
「……はぁ」
何が言いたいかといえば、平和だった。というより、暇だった。あと、寂しかった。五河士道、騒がしさに慣れすぎた春の訪れを感じさせるお年頃だった。
リビングのソファに座り、何をするわけでもなくぐてっと。強いていえば、淹れたての茶が渋い匂いを主張しているくらいか。やるべきことを避けているのではなく、やるべきことを早期に片付けてしまったが故の暇。かといって、無理に何かをしたいという気分が乗る日というわけでもない。
虚無。わかりやすい〝虚無〟がそこにはあった。
「…………」
誰かに声をかけようか。しかし、無理に予定を空けてもらうのはどうなのかと。士道が言えば了承してくれる子たちばかりだが、士道は今の自分のために気を遣ってほしくないのだ。いやめんどくさいな五河士道。
とまあ、どうでもいい時間を思考という名の行動で文字通り暇を潰してみるものの、やはり時間はそう簡単には過ぎない。いっそ、自室で不貞寝か――――ああそうだ。令音との秘密部屋の整理をしよう。
「よし」
整理というよりかは、新たなものを持ち込むというのが正しいか。思いつきだが、やることが見つからない中でよく捻り出したものだ。
善は急げ。少し熱めのお茶を飲み干し、意気揚々と立ち上がった士道――――の耳に、家のチャイムが届く。
「?」
はて、何か荷物を頼んでいただろうか。あまり覚えがなく、精霊たちは合鍵を持っているため、わざわざ家のチャイムを鳴らしたりはしないはずだが。
腕を組んでんー、と唸るが可能性を思い起こす前にハッと顔を上げる。考えている時間があるなら、来客に対応した方がお互いのためだ。
はーい、とリビングを出て玄関へ行き、鍵を開ける。このとき、勢いに任せてインターホンの画面を見なかったことが幸か不幸か。
「……やあ。おはよう、シン」
「れ、令音……さ、ん?」
少なくとも、驚きの度合いはマシだと言える。
憂いを伴う隈深い風貌。最近は相応に纏められ始めたシルバーアッシュの髪。ここまでで、令音と特定するにはあまりにも容易い。
問題はその服装。生徒に見せる白衣でも、ましてや〈ラタトスク〉の軍服、果ては私服というわけでもない。
とりあえず家に招き入れ、あごに指を当てジッと令音を目に焼き付けてから、言った。
「似合ってますけど――――なんでウェイトレス?」
似合ってますけど。二度目は心の中で。
そう、そうなのだ。令音が着ていたのは、黒を基調としスカートに小さな白いエプロン。そして立派な赤いリボンを首元に。足はタイツではなく白縁のニーハイを。
それは店員、それはウェイトレス。彼女は今、立派な飲食店の店員スタイルに大変身したのだ!
そしてぺこりとお辞儀をし、一言。
「……おかえりなさいませ、ご主人様?」
「いやそれちょっと違う」
似て非なるやつだ。一緒くたにするとその道のプロに叱られてしまう。もっとも、そんな知り合いがいない士道にとってはツッコミだけで終わらせるに限るが。
「……ふむ。違ったか」
「ま、まあ今のは今ので来るものがあるので、是非続けてもらいたいですけど……なんでまた、それを? というか、懐かしいですねその格好」
よく見て、記憶の底から思い起こした士道はちょっとした感慨を感じて声を上ずらせる。
その格好には見覚えがあった。時はもうすぐ一年前――――十香との初デートの際、緊急時に対応した令音が店の店員に扮した時の給仕着だ。随分と懐かしく、また一瞬であったため瞬時には掘り返すことができなかった。あの時との違いは、士道のために施された仄かな化粧と眼鏡を外している、という点か。
腕を組み首を傾げた士道に、令音が小さく首肯を返してくる。
「……何、少々と私物を整理していたのだが、その時に見つけてしまってね」
「〈ラタトスク〉って攻略に使った服とか自己管理なんですね……あの、それで」
「……ああ。君に、喜んでもらえるかと思ったのだが」
「めっちゃ喜んでますよはい。令音さんほどの美人が着ると普通の制服が輝いて見えます。写真撮っていいですか?」
「……私は構わないが、言い訳を考えておく必要はあるんじゃあないかな」
「……あ」
スマートフォンを構えて準備万端。あとは令音にポーズを取ってもらうだけ、だったのだが。そういえばこのスマートフォンにプライバシーがないことを思い出す。
このまま保存すると、士道はどこからか嗅ぎ付けたAIにただでさえ握られている生殺与奪を致命傷レベルで握り潰されてしまう。この表現は既に死んでいるのだが。そのレベルの劇物ということだ。断腸の思いでスマホを下ろし、唇を噛み締めて決意を顕にした。
「カメラ買っておきます、一眼レフのやつを……!!」
「……君が好きなら、いつでもこの姿を見せよう」
「そうじゃない。嬉しいけどそうじゃないんです……!!」
写真には刹那から切り取られたロマンが詰まっている。今なら、折紙があれだけこだわって写真を撮り、保存している気持ちがよく理解できた。同時に、被写体としての恥ずかしさが抜け切るわけではないが、それはそれ、これはこれだ。
いまいちわかっていなさそうな令音ではあるものの、とりあえずとリビングに向かって歩き始めた。相変わらず微妙に不安になる足取りを見ながら、士道は彼女と会話を続ける。
「え、ていうか、本当に俺に見せに来てくれただけなんですか?」
だとしたら、相当に気を遣わせていることになる……気を遣われることに今さら、という言葉がこれほどに似合う男もいるまい。
すると、士道の問いかけに振り向いた令音が、今度はスカートをスっと摘み上げ、足を引いて綺麗なお辞儀をして見せた。
「……ああ。それもあるが――――ご主人様のお世話をしようと思ってね」
「へ?」
ふらりふらりと右へ左へ。お部屋のゴミを片付けて。
「……」
「……」
ふらりふらりと左へ右へ。はたき棒をぱたぱたぱたぱた。ああ、実に似合っている。最高の後ろ姿だ。
「……シン」
「なんです?」
今、素敵な令音さんの家事という希少な映像を目に収めているところなのだが。
「……座って待っていて、構わないよ?」
掃除をする、令音の真後ろに張り付きながら。
「や、せっかくなので目に焼き付けておきたいんです」
「……いつでも見せると、言っているだろうに」
「あと……単純に、家事を任せっきりなのは性に合わなくて」
「……難儀な話だね」
全面的に同意する他ない。とはいえ、令音の好意を邪魔するのもどうかとは思っていたので、士道は大人しくソファに座って令音をじっくり観察することにした。
「うーむ……」
実に、見事。完璧な着こなし。百点満点中二百点。ちなみに、審査委員五河士道と審査委員長の五河士道が百点をそれぞれ入れている。
令音の動きもなかなか様になっている。普段主夫業の全般を担っている士道の視点からも、おかしなやり方は見られない。まあ、あの厚い隈に倣ってか、時たま転けそうになっているのはハラハラさせてくれるが。ああほら、また足をふらつかせて軽く腰を曲げた令音――――スカートの中の白いショーツが丸見えになった。
「………………白か」
白か。我ながら男としての欲求に正直すぎる真摯な声だった。紳士とも言う。眼福眼福、と両手を合わせて拝んでいた士道を後目に、令音が腰を曲げて下のものを取ろうしたとき――――今度はさっき以上に白の下着が丸見えになった。
「……」
男とは不思議なもので。ただ女を脱がせばいい、とは思えないと最近になって士道は持論を持ち始めていた。
着ているからこそ美しいものもある。着ていないからこそ美しいものがある。どちらも違って、どちらもいい――――ああ、なんか凄く思考が脱線した、と士道は立ち上がる。
そうして、はたき棒で埃を叩く令音の背後に回って、思いっきり令音のお尻をショーツの上から鷲掴みにした。
「……っ♡」
「やっぱり……スカートの丈、
あまりにも簡単にスカートの中に手を差し込めたことで、その絶妙な長さを作り出した技術に感心しながら、士道は反発する令音のお尻を撫で回す。
「まったく、教師とは思えない風紀ですね。直接誘ったりしないのが、ほんと令音さんらしい」
「……んっ。こんなふうに、かい?」
言って、令音がお尻をグッと士道の下半身へと押し付けてくる。その厚みのある肉尻が、士道のスボンで勃ちつつある肉棒を強く刺激する。
「っ……」
「……言っただろう。私は、君の望むことをする。さあ――――――今の君は、こんな私をどうしたい?」
僅かな表情の変化で、人はここまで淫靡な色を纏えるものなのか。
同時に士道も――――ああ、いつの間にか板に付いていた
「それじゃあ――――ゲームでも、しましょうか」
「……こう、かい?」
「そうそう。そのまま胸を抑えててください」
「……ん」
テーブルの上に上半身を乗せ、その豊満な巨乳を令音の両手で挟ませる。すると、その中心にちょっとした丘のような穴ができあがるので……その中に、パックの
「ちょっと冷たいですけど、我慢してくださいねー」
「……んっ」
擽ったそうな声を零しながらも、令音はトクトクと注がれる白液を胸の谷間に受け入れ……たっぷりと注がれたそれは、士道が驚くほど収まり切った。
「おお。この量を受け止められるなんて、令音さんのおっぱいは本当に大っきいですね」
「……」
わざと羞恥心を煽りながら言ってやれば、紅潮した肌に更なる赤味が差した。白液の温度も人肌でちょうどよくなりそうだと、口元に笑みを浮かべた士道は、令音が後生大事に抱えた胸の下部にコップを設置して言う。
「さあ令音さん。さっき言った通り、そのコップに
どの口が言うか、と
「……わかった」
そして、士道に屈服しながら己の羞恥から逃れられない可愛い雌奴隷しかいないのだ。
令音が両胸を器用に傾けると、ぽた、ぽたぽたと少量の白液がコップの中に注がれていく。胸から白い液を注ぐその様は、肌に白濁が混じる光景から別の意味を想像してしまいそうだ――――そちらはそちらで、興味はあるのだけれど。
「さて、と」
もちろん、それを単に眺め続ける士道ではない。それもまた一興とは思うが、士道の欲がそれほど簡単なものなら令音はもう少し楽をできているに違いない。
上半身をテーブルに乗せているということは、下半身は必然的にテーブルの外に向けて突き出され――――丈の短いスカートから、黄金比のお尻が白いショーツを伴って実っている。
突き出されたショーツをスルスルと脱がして、士道は己のイキり勃った肉棒をそっと当てがう。そして、
「――――ふっ!」
「ぉ――――――おっ♡」
ビクッと背中を逸らし、痙攣する。しかし、驚いたほどに――――いや、令音なら当然だと思っていた。
令音は、その乳房に貯蔵した白液を容器に注ぎ続けていた。
無論、零れ落ちたものもあるが、それは士道が令音を突いた衝撃。目こぼしして構わないだろう。
「……っ♡っ♡……あっ♡」
とんとん、と軽く子宮を小突いてやれば、やはり快感に喘ぐ姿が見て取れる。それでも、健気にゲームを続ける令音は――――心から、愛おしい。
「ああ――――最高、ですねっ!!」
「……っあ♡♡」
今度は腰を大きく動かし、パン、パン、パン! と打ち付け合われる肉の音がリビングに響いた。
「……ふっ、ふぁ♡、ご主人、様っ♡♡」
縦横無尽にうねり絡まる令音の膣は、日々士道を楽しませるために生まれ変わっているようだった。
肉棒を包み込み、士道の脳まで届かせる快感。何度も何度も突いて、絶頂する令音はまた膣の締め付けを強める。言葉で媚を売り、士道の情欲を煽り続けた。
そんな名器に、士道の肉棒は今か今かとその瞬間を待つ。催促すらしている。一刻も早く、このドスケベな雌の中に雄の証を打ち立てろと。
「はっ、あ――――ぐっ!!」
令音の尻を叩くように掴み上げ、士道は最後の一突きを令音の子宮にくれてやった。
瞬間、激しすぎる音を立てて子宮の中に士道の精液がぶちまけられる。
「……っ、あぁんっ♡♡」
奴隷として様になってきたはしたない嬌声と、背筋を折り曲げて令音が絶頂に身を委ねた。
――――容器の中に、残らず白液を注ぎ込んだあとに。
「は、はは……とんでもないな、令音さんは」
ここまで堕ちながら、快感に耐え抜き、士道のお遊びゲームをクリアしてしまうとは。
張り付いた髪を拭ってやりながら、令音の顔をこちらへ向かせる。
「っ……」
思わず、息を呑んだ。令音の表情は、乳房を白液の跡で染めたいやらしい雌犬の貌は――――――
「……ん♡どうだったかな……ご主人様?♡」
それ以上の期待で、染まり切っていたのだから。
「あはは――――ご褒美、あげないとですね」
そんな素直な雌奴隷に、ご主人様が応えないわけには、いかないだろう?
「――――ああああああああっ♡♡♡♡」
突き立てられた肉棒に、一際大きな嬌声を上げる。
その体勢を考えれば、令音の快感は至極当然のものだろうと士道は嗤う。
ソファに座った士道の膝上に座り、自ら腰を落として肉棒を貪り食えば、そうならざるを得ないというものだ。
「ほーら、もっと腰を振って。ご褒美なんですから、ちゃんと受け取ってくださいよ?」
「……ふっ♡んぁ♡あ、あっ、ああああっ♡♡」
理不尽すぎる要求を令音は呑み込む。飲み込まざるを得ない。だって、それが令音のすべきことだと、その淫乱な肉体に刻まれているのだから。
士道のために着込んだ給仕着のスカートを振り乱しながら必死に腰を打ちつけ、快感に屈服しきった喘ぎをリビング中に奏でる令音に、士道はくつくつと笑いながら彼女の耳元で囁いた。
「けど……そんな声を出してたら、近所の人に聞かれちゃうかもしれませんね?」
「……!? んんっ!!♡んー!♡」
目を見開き、バッと両手で自身の口を塞ぐ。だが、両手を空けて士道に身を委ねるということがどういうことか――――――勢いよく腰を振るい、令音の膣に肉棒を打ち付ける。
「っ、んんんんんんんんっ♡♡♡♡」
「あはは、冗談ですよ。聞こえるわけないじゃないですか。俺の可愛い雌奴隷の声は、俺だけが聞ければいい。だから――――我慢しないで、可愛い声で喘いでください」
令音の美尻を掴み上げ、振り下ろす。
「……あ゛ぁ゛♡♡」
まるでモノを扱うかのように、上下に出し入れを繰り返す。自分でも信じられないくらいの膂力で、令音の尻を掴んで彼女の身体を扱い続ける。
「……んぁ♡だ、だめっ♡♡やめ、て……っ♡♡はげ、し……っ♡ご主人様♡ご主人、さまぁ♡♡」
「またそんなこと言って。どうせ、続けてほしいって思ってるくせに」
「……ちがっ♡、そんな……こと、思ってない……っ♡♡」
――――思っていないなら、その悦びに満ちた顔は何なのか。
人型のオナホールのように扱われ、打ち付けられ、それでも快感に心を満たすその顔は――――着々と、士道の望む奴隷になっている証じゃないか。
「さあ、そろそろイキますよ」
「……っ、うんっ♡♡ご主人様の濃厚ザーメンを♡♡みんなが遊ぶお家の中で、私の中に……いっぱい♡ぶち込んで、ください……っ♡♡♡♡」
「はっ――――存分に、受け取れよっ!!」
思いっきり令音を引き抜いて、士道の腰と令音の尻を合わせて叩きつける。
「……んっ、おおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡」
――――ぶしゃっ、ぷしゃっ。ばちゃばちゃっ。
仰け反った令音の下半身から愛液が吹き上がり、リビングのあちこちをびちゃびちゃに浸していく。
それだけではなく、令音の子宮と膣に収まり切らない濃厚な精液も溢れ出しソファやフローリングを汚してしまう。
あとで苦労をするのは士道たちなのだが――――令音の言葉通り、これは酷く退廃的だと笑みが零れた。
「……どうせ掃除しますし、もうちょっとヤります?」
「……んっ♡」
返事の代わりになったのは、甘い甘い口付け。
いよいよ堕ちるところまで堕ちた二人は――――満足するまで、皆が集う憩いの場を蹂躙し尽くした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「…………」
「令音さん?」
部屋に入った途端、令音が足を止めて細めた目でジッとどこかを見つめ始める。いや、一箇所だけではなく複数を――――ふと、令音が右手を上げてパチン! と指を鳴らす。
すると、リビングのあちこちから小さな
「今、何したんですか?」
「……いや、なんでもない。君は気にしないでくれたまえ。――――古典的でシンプルな方法は、早めに潰しておいた方が身のためさ」
「? はぁ……?」
よくわからなかったが、令音のすることだから重要なことだったのだろう――――――多分。と、士道は大きく首を傾げたまま謎に疑問符を浮かべるのだった。
こぼしてお仕置でもよかったんだけど何か令音さんならやり遂げそうだなって。注がれた牛乳は士道が美味しくいただきました。
コスプレ回だったけど如何せんコスプレ感が出たかはわからないという。というか比較的イチャラブセッッッッッになったんじゃない!?ちなみに令音さんの衣装はアニメ1期のウェイトレススタイル。
評価が沢山ニッコニコ。そして毎日更新で皆さんもニッコニコ。win-winなので途切れさせないために遠慮なく投げていってください。いや本当に冗談ではなく。これも立派なモチベーションに繋がるんです切実に。質も上がったりしちゃうからね!
ではではまた次回〜
ちょっと従順になってきたところで、エグいプレイをやってみようか。……お前これ本当に世に出すの?みたいなやつです。ノリの良さに自分の性癖が怖くなりました。