「令音さん……っ!」
「……んっ、あ♡」
目の奥に弾ける閃光と、相変わらず長すぎる絶頂感。下半身のモノが絶えず震え、血と霊力を巡らせ脈動し、令音の裸身を白濁液で染め上げる。
肉を帯びながら品を作る生足。無駄な贅肉のないなだらか過ぎる腹。サイズが三桁に迫ろうという乳房。あちこちに飛び散る士道の精液。それを嫌がる素振りを見せず、艶のある声音を僅かに零す令音。
「……ちゅ、ぷ♡ ちゅるっ♡ んぁ……♡」
白濁液が滴る全身を顧みず、今度は多量の液体を吐き出した肉棒に対して貌を寄せて、否、
暴力的な美を誇る面に肉棒を擦り付け、舌を出して舐め取る。令音は命じられる前に、士道に楽しんでもらおうとその行動を起こす。
身体を交えてからおよそ八時間。休む間もなく続けられる絶頂の繰り返しに、士道の息が乱れる。しかし、控えめな喘ぎ以外では乱れを知らない令音に思わず苦笑を零した。
「令音さん、体力に限界ないんですか?」
「……君が望む限りは、ないかな」
「そういうこと言われると、挑戦したくなるんですけど」
「……いいよ?」
「素直すぎます」
「……言ったろう。私は〝重い〟女だ。君だけには、ね」
魅惑の微笑を浮かべた恋人に、白旗を上げて降参。
ほとほと、士道の口は令音には敵わない。口と口を合わせての戦いならば、勝てる自信はあるのだが。
時間をかけて愛し合う。令音の全身に白濁液が、汗が流れる。士道がそう望んだからこそ、人間的な汗も流れるもの――――当然、今日の狙いはそこにもあった。
十二時間。半日を過ぎて、二人の交合いは緩やかに終わりを告げる。合図らしいものはなく、ただ身体を抱き合わせる時間になるのだ。
「……ん」
令音はいつも、その前にシャワーを浴びる。性臭を放つベッド以上に、令音の身体からは士道の臭いが発せられていて、彼女はその状態を放置して士道の側にはいない。
「れ・い・ね・さーん」
――――その手を握って、士道が止めることでもしなければ、だが。
「……何かな」
振り返る姿すら美しい。きめ細かい白磁の肌に濃厚なザーメンを絡ませる。それだけで今一度興奮が燃え上がるようだ。
普通であればその興奮に身を任せてシャワーを浴びながら二回戦。又はベッドを寝具として正しく扱えるように掃除し、仲良く就寝。
当然ながら、今日はそのどちらでもない。ニコリと笑みを浮かべた士道に、令音が液体が淫靡に垂れた眉根をぴくりと反応させる。その反応の類を読み取るなら、
「――――これを着て欲しいんですけど」
「………………」
差し出した衣服、と呼称していいものか。
村雨令音という人は、拒まない。だがそれは別に意見を言わない、文句を言わない、難色を示さないにイコールで繋がるわけではない。昔ならばイコールで繋がったそれも、何とも嬉しいことに士道への感情で変化した。
令音の難色ラインはそう多くはない。士道に
「令音さん」
「……や」
とまあ、表情は変えないのにほんの僅かな、吐息と聞き紛う拒否をしたりする時は、ほぼ間違いなく令音自身に関して。
つまるところ、汚れたと判断した状態を士道に見せていたくない。この場合は、たっぷり絡めた精液だけでなく排出された体液、汗水だ。それだけなら令音は平気な顔をして止まってくれるだろうが、士道が差し出したものが問題なのだろう。
「いいじゃないですか。減るものじゃないでしょう?」
「……私に対しての好感度が、減る」
「いや一番減らないでしょ。自分からやって欲しいって言って減らす人間がどこにいるんですか」
世の中を探せばいるのかもしれないが、少なくとも士道は減らない側の人間で間違いはない。その自負すらある。
「何回言ったら信じてくれるんですか……俺は令音さんがどんなになっても嫌いになりませんし、なれません。令音さんほどの人にガニ股で何かやらせる人間ですよ、俺」
「……そちらの方が良いかもしれないね」
「令音さんの羞恥感だけは、いつになっても分からないかもです」
口ではそう言うものの、令音の羞恥的な感情に士道は宛がないわけではない。何せ、彼女に羞恥心というものを芽生えさせたのは他ならない士道なのだから。
全面的に士道をやることを受け入れる令音の本能的な忌諱は、非常にわかりやすく砕くなら、士道に不快感を与えない。士道に綺麗な姿を見てほしい。主にこの二つだ。
前者は今まさに、令音からすればそう思っていること。後者は外見的な変化。彼女の嫌いな鼻フックなどまさに後者に当たる。
ちなみに士道は――――どちらであろうと愛せる自信しかないため、積極的に策を講じて可愛らしい令音を見たいと思っている。
「……鬼畜士道」
「えぇ……」
そういうつもりしかないのであるが、十何時間も身体を求める方がよほど鬼畜に当たると思うのだが、拗ねたような令音にとっては今の要求の方が酷いことらしい。
ただ、こちらも口では困惑の声を零したが、考えの通り理解して意図的に行っているのは言うまでもない。白々しい士道の演技にジト目を作った令音だが――――――
「……今すぐ?」
「はい、今ここで」
最終的には、全て受け入れてくれることをよく知っていた。
「手伝いますよ」
「……ん♡」
士道が用意したものを着るには少し手順が必要だ。と言っても、手順の初めは既にクリアされていた。
広げたラテックスと呼ばれる
「……っ、ん……♡」
「キツいと思いますけど――――――」
「……耐えられる。私に、着てほしいんだろう♡」
「っ――――はい、すごく」
正直に答えながら、わざとキツくしたスーツを令音の全裸に合わせていった。令音が耐えてくれるのなら、士道は嘘偽りなく何だって答える。これは、士道が見たいから着せているのだと。
光沢感のある黒い生地。見た目だけなら令音がよく履いているタイツに近いが、濃さや厚みが違う。光を反射させ輝き、白すぎる足を締め付けながら黒い光を放つ。
足だけでなく手を包む。ただ、胴体の部分だけは特殊で半透明。銀色の陰毛とその下の割れ目。締め付けられてなお主張の激しい双丘まで透ける。そのザーメンと汗が張り付いた肌も半透明なスーツで透けて、非常に艶かしい。
「ああ、思った通り――――最高に、綺麗です」
極限に美しいものを見た時にこぼれる感銘の吐息と、短く研ぎ澄まされた言の葉。
美しい。手足の先までギチギチと締め付ける黒光りの生地。胴体のみを透けさせたいやらしい設計。首から下は全て、余すことなく
何を隠すことがあろうか――――令音は、士道特性の
「……まあ、君がいいのなら……私も嬉しいがね」
「嬉しいです。それを令音さんが着てるってだけでエロいです」
「……そちらが本音かな」
「失礼な。どっちも本音ですよ」
綺麗でエロい。純粋な賛美と矛盾する下劣な表現。しかし、村雨令音の美貌と合わさったラバーはそれを共に叶えている。
起伏の少なさを駆使し、表面上は平気そうにしている令音だが――――欲望に支配された士道には、見える。
「……はっ♡ ん……♡」
僅かに身を捩るだけで生じる摩擦音。通気性が一切考えられていないラバー内に閉じ込められた液体。
十二時間たっぷり時間をかけ、身体を洗うことも許されず装着されたラバースーツ。それは内側から令音を責め立てる檻。士道に調教され尽くしている令音が最も弱点とするもの、臭い。それらが身体の内側に押し付けられているのだから、令音が簡単に耐えられるはずがない。
「令音さん、こっち」
「……っ♡」
その上で、士道は軽く掃除したベッドの上に座って自身の膝をぽんぽんと叩いた。こっちへ来いという合図、命令。
令音が息を呑みながら従う。従順な恋人は、首から下の全身ラバー姿で士道の脚の隙間に入り込む。
一度受け入れさせ、手にしてしまえばこちらのものだ。興奮を抑えられない息を令音の耳元で吐き出しながら、ラバースーツに包まれた身体に手を這わせた。
「……あっ♡ んん……ふぁぁぁ……♡♡」
太股を撫でられ鋭い嬌声、脇腹を撫でられ擽ったそうに、半透明なラバーに締め付けられながら勃つ乳首をかすめれば、甘く濃密な吐息が。
ボディラインをこれでもかと浮かばせるラバーに、士道の手が擦れるだけで感じる令音の身体。
じわりとじわりと中身を馴染ませる。数刻前の交尾とは違う、密着して触れるだけの愛撫。だが、通気性皆無のラバーで抱き締められ続ければ、士道に変えられた令音の身体はどうなるか。
「……士道……だめ……♡」
「何がダメなんですか? とっても
「〜〜〜〜っ♡」
ぽたりと、令音の髪先から汗が滴り、耐えかねた彼女が瞼を閉じて身体を痙攣させる。
発汗は交尾のものとは比較にならない。蒸れた汗の香しい臭いが精液と混ざり、ラバースーツから溢れ出す。そうなればもう止まらない。
「……は、ひ♡ あぁっ♡♡」
士道が触れた部分のラバーが擦れ、締め付けられながらもどかしい快感が令音を蝕む。嬌声が走り、自身の発汗を嗅がれていることに羞恥が高まり、それが体温の上昇に繋がり加速する。
通気性がなくいつまでも解消されない蒸れ汗。令音ならば簡単に解消できるはずだが、士道の求めることを彼女は拒絶しない。士道にされるがまま、濃厚な臭いをラバースーツから漂わせる。
「あー、ヤバい。令音さんの臭いだけで、イキそう……」
肉棒を押し付ける臀部すら、ラバー特有のギチギチとした摩擦の感触が混じる。それ以上に、濃厚な令音の発汗に脳髄が溶けてしまいそうだった。
脈動する士道のモノに発言が冗談ではないとわかっているのだろう。令音が少し窮屈そうに声を発した。
「……そんなに、いいのかい?」
「そりゃもう。こんないい匂いはないですよ。令音さんだって、俺の精液の臭いでイける口でしょう?」
「……それと、これとは……んあっ♡」
大それた違いはない。令音が士道の全ての臭いを好むように、士道は令音の全ての匂いを好む。
彼女が発するもの、彼女から排出されるものなら何だって好ましい。美しく、香しい。士道はとうの昔に令音狂いになっている。
だから、ラバーで令音の生肌に士道の臭いが馴染むことがたまらない。キツく締め付けられながら放たれる体臭が狂おしい。
――――もっと、濃いものが欲しい。
「令音さん――――そのままお漏らししてください」
「……っ!♡ それ、は――――んほっ!?♡」
唐突に走る令音のものとは思えない、だが士道は聞き慣れた下品めの悲鳴。
一言では許諾を得られないことは知っている。だが天使の力で従わせるより、自らさせた方が失禁は楽しい。
それを行うため、ラバースーツに少しだけ細工を施してあったのだ。
「……ん、おっ♡ おっ、おっ……おぅ♡♡ おほ……♡」
ぎゅうぎゅうと令音の
士道の意志一つで操作可能であり、尻穴は士道が弄ぶ令音の敏感な部位でもある。まあ、士道が手を下す令音の身体に敏感でない部位などないのだが……止められない声を聞く限り、効果は覿面なようだ。
「してくれますよね?」
「……おっ♡ おほっ♡♡」
こくこくと頷いたのを確認してから、アナルへのスーツ挿入を停止。実際、こんなことをしなくても言葉で頼めば受け入れてもらえるのだが、形式美というものだ――――安直に士道が見たいだけとも言うけれど。
「……は……んぁ♡」
息がこれ以上なく荒く、汗が雨に打たれたように流れている。全身を締め付けるラバーなど、令音と言えど苦しくないわけがない。いいや、責め立てる士道が求めているから、令音は感じているのだ。けれど、そんな艶めかしく美しい令音を見て止まれるほど、士道は欲望を制御できるわけではなかった。
「ごめんなさい。今日も止まれないです」
「……知って、いるさ」
「何かしてほしいことあります?」
「……そばにいてほしい」
「いつもいますよ」
「……結婚」
「俺が卒業したら盛大にやりましょう」
「……愛してる」
「はい、愛してます――――令音さんの全部、俺にください」
途中から、甘く囁く愛の言葉に変わっていたが、構うことはない。
もっと、もっともっとだ。もっとほしい。この欲望の悪い癖だ。全てを差し出されていると知りながら、求めることをやめない。なのに、自分も差し出すことをやめない。
ラバーの透けた部分の一つである令音の秘部に指を当て、擦る。
「……あっ♡」
スリスリと擦り上げる。いつもとは異なり、密着したラバーがその刺激を助けてくれた。
ビクッと跳ねて、癖のように脚を広げた令音。いつもなら士道を汚してしまうと離れてするのだが、今日はラバーが受け止めるからか間近を許される。
「そのまま出して……時間をかけて、たくさんね」
「……よく、飽きないものだ」
「飽きませんよ。令音さんのおしっこなんて、貴重すぎますから」
厚いラバー越しに指で触れていられるなら、尚更そう思う。
指の股擦りを続けていると、令音の全身から力が抜けて――――ぶるっと独特の震えが士道に伝わった。
「……ん、あぁ♡」
触れた手のひらに伝わる生暖かいモノ。張り付いたラバーに溜まる水分。それが押し潰されてラバー内に浸透する。
吐き出した直後にラバーに押し込まれる水音。明確な濁りが半透明な部位に浮かび上がっていく。
「気分は?」
「……不思議、だ♡ 解放的なのに、締め付けられて……んっ♡」
「そういえば、着たままって言うのはなかなか……ふむ」
「……今度にしてくれたまえ」
「はーい」
次ならしてくれるということだろうか。言葉遊びを受けながら、手のひらに伝わる濃厚な濁り水の感触を楽しむ。
そして、濃く香る。士道の精液と令音の汗に混ざる黄金色の水。令音の放尿によって、よりラバースーツから発せられる彼女の臭いは濃厚で香しいものへと変質した。
「……ふぅ♡」
調教された雌が抗うことができない絶対的な解放感。令音ほどの精霊でもそれは変わりなく、膀胱の水を出し切って息を吐く色艶な仕草が士道の背筋にゾクリとする感覚を抜けさせた。
「……満足、かい♡」
黒光りしたラバーの手足。半透明な股部には色を濁らせる小水が張り付き、巨乳は張りがよすぎるばかりにギチギチと音を立て続ける。
精液を潤滑油にしてラバーを着込み、汗をたっぷりと流して、しまいにはラバーを着たまま失禁。発熱と羞恥で顔を真っ赤にした令音を見て――――満足などするものか。
「……んっ、あ♡」
振り返らせてキスをして、押し倒す。締め付けが激しい令音の身体に、さらに士道の身体を押し付ける。
両手を重ね、脚を重ね――――そこでキスをされていた令音が目を見開くが、もう遅い。
「ん――――〈
変質の天使を行使。想定していた骨子を現実に想像――――瞬間、士道の背にラバーの締め付けが浸透し、骨が軋みあげる。
「ぐ……きっ、つ……」
「……また、君は……無理を、するね……っ♡」
令音が呆れるのも無理はなく、士道はそれでも笑顔を返した。
ラバースーツのサイズを少し変えた。少しを具体的にいえば士道が入れる――――正面で向き合った二人羽織のように二人で入れるサイズに変身させた。
「あ……令音さんの身体、凄くべとべとしてる……」
「……言わないで、くれ……♡ 私だって、恥ずかしいんだ♡」
「令音さんアソコがおしっこで濡れてるところ、とか?」
「……っ、あ♡」
するとどうなるか。手も足も離れられず、本来しっとりと滑りがいいはずが汗に塗れてベトベトになった乳房が胸板に押し付けられ、上下に擦ることしか叶わない。股には硬く滾った肉棒が令音の下腹部に反って刺激され、放尿の水が絡まった陰毛の感触まで伝える。
発熱の赤面を羞恥が上回り、驚くほど白かった令音の貌が真っ赤になる。その様すら間近で、もはや着込んでいるというよりは自主的な拘束具のようなものだ。
「あ、やば……いっ!」
――――ドビュッ! ドビュルルルッ!!
生肌にぶちまけられるザーメン。ラバーが背中から士道の身体を無理やり押し込み、令音の肌の刺激で射精に至る。
「……ふぁっ♡ あ、あぁっ!♡♡」
そして令音も、己の身体に触れる士道の精液で愛液を吹き出した。身体の震えが直に伝わり、どう絶頂したのか互いに知れ渡る。
士道は令音と密着した刺激で、令音は士道の射精とその臭いで。士道も令音も、互いの全てが弱点だ。
蒸れた汗の臭い、吐き出される体液。思考がぼやける。身体から汗が吹き出して、令音の汗と絡まり合う。
「令音、さん!」
「……ん、あ、あ――――あぁっ!♡」
挿入でさえ一苦労だが、挿入れてしまえばあとは簡単。強制密着したラバー内で、一突き一突きが体力を使う濃厚な交尾を行えるからだ。
「はっ! ぐ……っ!!」
「……あっ、あっ♡♡ しどうの、臭い……」
「イッ、て、ください……っ!」
「……うん♡ イクっ♡ 君を感じる……たくさん、感じて……きもちいい♡♡」
近づけば近づくほどに締め付けられる。身体も膣内も、苦しいはずなのに心地がいい。
肌の一つに至るまで、唇まで重ね合わせて――――二人だけの密着交尾を、吐き出す汗がなくなるほどに楽しんだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「んー……いいなぁ」
「…………」
村雨令音が罪深いところは、何も澪のしてきたことばかりではない。士道が令音を見る目――――こじらせ切った性癖を目覚めさせたことは、十分に罪だと言えるだろう。
「……機嫌がいいね」
「よくないわけないですよ。何度も言いますけど、令音さんがそんな格好してるってだけでエロ……最高なんですから」
「……わざわざ言い直さなくてもいいのだがね」
シャツにスカートに白衣――――その下に、先日使用したラバースーツの
「着心地どうですか、令音さん?」
全身煌めくラバースーツ。自分で言うのも何だが大きな乳房は締め付けられるし、下着も履けない秘部は割れ目までくっきりと映っている。十中八九、衣服を剥ぎ取ってお楽しみの時間もあるに違いない。
そんなあられもない格好の令音は、一時的に首飾りにした指輪に触れ――――彼だけに見せる微笑を以て心からの言葉を発した。
「……悪くない――――君に支配されているようで、私は好きだよ」
「おり、がみっ! いつまで、こんなことをさせるのだっ!」
「……もう少し、お願い」
「む、むう……仕方がない、やつだ!」
ぴょんぴょん。ブルン、ブルンッ! 羨ましくもあり、今は虜になっている十香の巨乳の揺れを楽しむ。
「こ、こんなものまで着せて♡ 何が、楽しいのだ!♡」
その場でジャンプを繰り返し、身につけた衣服に文句をつける十香。その赤面は長時間の跳躍による熱であり、羞恥の色でもあった。
「楽しい。すごく……良い♡」
「め、目が怖いぞ……」
全身に煌めく黒色。光沢と、十香の局所をくっきりと浮かばせる張り付き。
ラバースーツ。首から足先までしっかりと十香に着せたそれを見て、折紙はあらゆる衝動を湧き上がらせる。
通気性皆無の締め付けと跳躍によって漏れる十香の香しい汗の臭い。見た目の素晴らしさは言わずもがな、拘束具と見紛うラバーは途方もない支配欲をそそらせる。
つまるところ、我慢の限界だった。
「十香♡」
「ま、待て折紙! 今は、その……あ、汗が……ダメだと、言って――――んあっ♡♡」
「私はあの二人のようにがっついたりはしません。ええ、私は冷静で優秀で有能なAIですから」
「やー、それは認めるけどさぁ……だからって、コスプレラバーはどうかと思うぜ、ロボ子」
大変満足なマリアに、困惑な困り顔という複雑な表情の二亜が応えた。
その二亜はラバー素材のコスプレ、見事なラバー
「ていうかさ、霊装じゃだめなわけ? これ結構キツくて苦しいから脱ぎたいんだけど……」
「ダメです」
「へ?」
「だめ♡」
それを脱ぐだなんてとんでもない。ニコリと微笑んだマリアに、何故か二亜が後退る。当然逃がすわけもなく、AI式腕力で彼女の身体を引き寄せた。
ラバー素材のシスター服は、細くスタイルがよい耶倶矢とは別のスレンダーさを持つ二亜の身体、そのラインをこれでもかと強調してくれている。
腰周り、腋、鎖骨……マリアの手が這う度に、調教された二亜の身体がビクビクと痙攣した。
「ひっ……ちょ、手付きがやらし……♡」
「だめです。だめですよ二亜♡ ふふ、ふふふ……♡」
「た、たんま! キャラ違う! マリアのキャラがなんか違う! かなり危ない扉が開いて――――んひゃあ♡」
扉なら、とっくに開いている。マリアはそれを認めている。大変不本意ながら、二亜限定での反応でだが――――欲求の前では、些細な不本意だろう。
「……夕弦」
「応答。なんですか、耶倶矢」
「暑くない?」
「吐息。暑いです」
「じゃあ降参してよ」
「拒否。降参するなら耶倶矢がしてからです」
いや、それもう降参じゃないじゃん。そうツッコミを入れるのも体力を消耗したくないため心の中。
夏場にクーラーも付けずに、夕弦が耶倶矢に覆いかぶさって
夕弦から返答をもらった耶倶矢は、やっぱ気のせいじゃないよねーなど呑気に考える。考えるだけで、動くわけではないのだが。
「やっぱさ、無理あるでしょ。あの二人、よくこれを正面からやった……てか夕弦、おっぱい擦り付けるなし。当て付けか!」
「否定。なんのことかわかりません。耶倶矢が背中を動かして、夕弦の胸を弄んでいるのでしょう。嘲笑。耶倶矢のケダモノ♡」
「自分のことを棚に上げて人をケダモノ扱いすんなし!」
「疑念――――では、耶倶矢の股座にある
「っ♡」
ゴクッ。唾を飲み込む音は、蒸し暑い部屋に存外大きく響いた。ラバーの中で密着している夕弦には、なおのことバレバレ。
耶倶矢の股座。特殊ラバーに備えられた
こんな遊びに乗るんじゃなかったという思いと――――締め付けられるモノの快楽と、夕弦の甘い吐息に対する期待。息が荒いのは何も汗をかいているから、だけでは済まされない。
「誘惑♡ 構いません。夕弦は、耶倶矢はどうしようもない変態だということを知っていますから♡ 夕弦にいじめてほしいなら、いつでも言ってください♡」
「……い、言わない♡」
「了承♡ もう少し、夕弦を感じていたいということですか♡ いじらしいです♡」
「あ♡」
二人羽織は、背に乗ったものに主導権がある。さて耶倶矢と夕弦は、どちらに主導権があるのか――――とある一つのラバーに被虐と加虐の双子。勝負の答えは、それだけで十分だろう。
くるみんのラバーコスプレしようと思ったけど令音さんにも着せたいなぁ→コスプレと分離してこっちでやったろ!みたいなノリでした。オマケ面子は相談してもらったネタでやれなかったプレイを入れました。八舞姉妹は被ったけど入れたいから入れた。というか耶倶矢を虐めたい欲が急に覚醒した。ドマゾ耶倶矢ちゃん書きてぇ。
ラバー書いてて思いましたが、こうなってると何というかラバーに必要な背徳感に欠けますね。拘束感、とも言いましょうか?そういうラバーに必要なのが欠けて個人的にはなるほどなぁと思った感じです。書いてみないとわからんこともありますなぁ。この辺はまた今度別の形で書けたらと思います。ラバーエロいしね。
感想、評価、リクエストなどなどお待ちしておりますー。美九編敗北IFへ繋ぐために美九ハーレム書こうとして相談持ち込んだら最近お下品書いてなかったせいで大爆発しました。具体的には4話くらいです。美九が大暴走大乱舞して純愛調教お下品録って感じです。一部キャラを除いて大変なエロスになりました。お楽しみに。
ではではまた次回〜
スレイヴに戻りコスプレ回になります。実はこれだけくるみん書いてて初めて書くのもあったり。