「令音さんって、身体の体毛生やせたりしますか?」
「…………………………うん?」
何やら、随分と、あらゆる意味で大丈夫なのかと心配になる発言が飛び出してきたのは、令音と共に湯浴みを堪能した士道からだった。
深く、一応は深く考えた令音だったものの、首を大きく傾げてドライヤーを手に取ることにした。
「……シン、湯冷めしてしまうよ。早く髪を乾かそう」
「いや、素っ裸の令音さんが言っても説得力ないんですけど……あと質問をなかったことにしないでください」
「…………」
それもそうか、とドライヤーを置きながら、なかったことにはできなかった発言を掘り返さざるを得ず、滴る水滴で張り付いた前髪を令音は困り顔でかきあげた。
「……どう答えれば、君は納得してくれるんだい?」
「えー……イエスかノーかで? まあ、陰毛はあれだけ綺麗に揃えられてるし、聞かなくても大体は察せますけど」
ならば聞かないでほしい。そう言える令音なら、もう少し違う生き方をしていたことだろう。
さらけ出された局部に視線が向いているのを自覚しながら、令音はポリポリと頬をかいて言葉を返した。
「……イエス、だろうね。君がどう思っているかは知りようがないけれど、私も相応に気は遣っているつもりだ」
ただ、令音が逆の意味で気を遣うことは基本的に
しかし、士道の視線の類はその疑念とは異なる気がした。時と場合で激しさを増す情事を身をもって体感している令音にとって、彼の視線に含まれる意図を察することは
「そうですか……じゃ令音さん、バンザイしてください。あと身体触らせてください」
「……こうかい?」
いいよ、とか構わないよ、などの返事すら必要としなくなったことに、違和感を感じなくなってきた今日この頃。
言う通りに手を上に伸ばし、士道を待つ。湯上りで清潔に――実のところしなくとも保たれる――なった令音の身体を士道がじっくりと観察する。
「……っ」
平静を装った、つもりだったのだが、最近は本当に令音自身が感情の抑制をできていないことを自覚させられる。火照りのある女体は、決して湯上りというだけではない。
観察をするだけなら、令音の手を大仰に上げさせる必要などない。士道が視線だけでなく指先を令音の肢体に這わせ、濡れた腹部を越え胸部を撫で――――いつもは隠れた、その窪みに触れた。
「……ぁ♡」
くすぐったい、だけでは零れない甘い声音。それを聞き逃す士道ではなかった。
「へぇ……令音さん、
「……そんなことは、ない。君に……触れられたからだよ」
「それ、言い訳としてはもっと恥ずかしくないですか?」
俺としては嬉しいですけど、と口にしながら士道はそこに当てた指を離そうとはせず、それどころか確かめるように撫で始めた。
「……っ♡……シン、すまない♡嘘を、ついた♡♡……そこは……その……はずか、しい……♡♡」
「おお、ここも令音さんの羞恥ポイントかぁ。けど、剃り跡がないどころかスベスベで綺麗だけどなぁ――――令音さんの、
わざと令音が恥ずかしがるように囁くのも、慣れたものだった。もっとも、令音に生まれた羞恥はいつまで経っても解消されてはくれないのだけれど。
そう。わざわざ令音の腕を上げさせてまで士道が触れたかったものは、令音の腋の下。普段は隠され気に留めない、人体の局所――――
「……君は、私の恥部をどうしたい?」
「わかりません? わからないわけ、ないと思いますけど」
「…………」
話を統合すれば誰だって理解はできる。だが、女であれば誰であれ拒絶はしたくなる。好いた男の願いであるからこそ、好かれるために見せたくないものがあった。
だが、令音に拒絶の選択はない。その意志があろうと、令音が
「………………」
しかし、令音はそれを理解し尽くしていても、長い沈黙を挟まなければならなかった。今までは、どれだけ恥ずかしい肉体の一部であろうと、女として清潔に保っていたものを見せられた。それがたとえお尻の穴だろうが、鼻孔だろうが、それだけは変わらなかった。
けれど今回は。ああ、だけど、でも――――――逡巡としてはあまりに長い思考を越え、令音は踏ん切りをつけた一言を放った。
「……命令」
「え?」
「……命令、してくれ――――そしたら私は……士道の雌奴隷は、従うしかなくなるだろう?」
自ら逃げ道を塞いだ令音に士道は目を丸くして、だがすぐに、雌を屈服させる獰猛な目で令音を見た。
令音を士道のものだと理解させ、同時に令音を歓喜に打ち震えさせる瞳だった。
「じゃあ、言いますよ」
令音の腋に舌を這わせ、恥毛を撫でるように触って、囁くように
「令音さんの綺麗な腋に、おまんこの毛と同じいやらしい毛を、たっぷり生やしてきてください」
「…………了解した」
逃げ道を塞がれた――――令音の恥辱に、逃げ道など初めからない。
「……………………」
バスルームのシャワーでもう一度身体を洗い流しているのは、何も身を清めるためではない。長い沈黙は、ただ覚悟を決めるためのもの。
困ったものだ……という気持ちが湧いてこないのは、ほとほと士道の欲望に染められてきているから、だろうか。正直なところ、性的な欲望に関しては以前の令音であればどうしたのかなど、もうわかるものではなかった。少なくとも、今回の頼みを聞いたのなら間違いなく精密検査へ連れて行っただろうけれど。
「……何が、楽しいのだろうね」
――――楽しいのだろう。普段は平静を保つ令音が、想像を超える恥辱に肌を染める様が。
誰に問うまでもなく、令音の中で解決した疑問だ。同時に――――きっと士道は、女として不潔な処理を意図して行う令音を、綺麗だと言ってくれるのだろう。
「……仕方がない、か」
言い聞かせて、或いは令音らしくもなくヤケになったのかもしれなかった。念の為に設えられたその特定の部位を剃るための
「……さすがに、酷かったか?」
――――何がさすがにだ、ぶん殴るぞ。
そんな
件の命令から時は経ち、巡ってきた夜の時間に嬉々として秘密部屋で令音を待っていた士道だったのだが、
「令音さん……俺のために、綺麗にしてくれてるってことだしなぁ」
自惚れでも自意識過剰でもなく――無論、霊力暴走という前提は忘れてはならないが――今の令音は、間違いなく五河士道という男のために心を尽くし、美しい身体をより美しく見せてくれている。全ては、士道の欲望解消のために――――そこを勘違いしては、ならない。
そういうわけで、士道はこんなにも尽くしてくれる令音に対して、言ってしまえば
「……今回ばかりは、駄目そうか?」
今まで散々なことをしてきた士道ではあるが、ここにきて良識(?)というか良心(?)の呵責に腕を組んで唸りを上げた。ケツの穴と鼻フックをして、精液を全身にぶっかけた時点で悟れ、という正論はわからないわけではないのだが――――これら全てを総括しても、
その時、部屋のエレベーターの扉が開き、件の彼女が現れた。
「あ……令音さん」
「……やあ。待たせたね、シン」
「いや、全然……」
いつもと同じように現れ、同じ言葉を吐いた令音に変わった様子はない。違う箇所といえば、小型のものを包めるくらいの布を持っていることだろうか。
隈に彩られ眠たげで、それでいて美しすぎる端整な顔。軍服はいつもと変わらない。しかし、その布切れの下はどうなっているのか――――――
「……あー、令音さん? その……この前のなんですけど、駄目だったら今日は別のことで解消するつもりなんですけ……ど?」
今回ばかりは
そう伝えた士道を後目に、令音はベッドから少し離れたいつもの小テーブルにクマのぬいぐるみを置き、ぬいぐるみに布を被せた――――与えられたものではなく、自らの不浄を絶対に見られたくないと
「っ……」
表面上はいつもと変わらないはずだというのに、士道は令音の細やかな変化に息を呑む。
令音は、一度覚悟を決めるように目を伏せ、真っ直ぐに士道を見た。曲げることなく、物憂げな瞳に確かな
士道の前に立った令音は、そのまま服のボタンを慣れた手つきで外していき、はらりはらりと身に纏うものを地面に落としていく。シャツを、スカートを、ストッキングを、ブラジャーを、
「――――士道♡」
最後に残したショーツに指をかけた令音が、確実に色香のある声音で士道を呼び、手にかけたショーツを下ろす。
「……っ!」
目に飛び込んできたものに、驚きで士道の息が詰まる。
「は、はは……っ!」
笑い声がした。無意識に零れた歓喜の笑い声。忠実を超えた従順な雌奴隷に対して、どのようなご褒美をくれてやろうかと悪辣に笑む。
それは、そうだろう。士道は確かに生やしてこいと指示はしたが――――――その恥毛を切り揃えて、愛らしい
そして令音はそんな陰毛を見せつけるように腰を落とし、広げ、無様な屈服の姿勢を取る。さらに両手を頭の後ろで組み、見せつけた腋には、令音の髪色と同じ色をした草原が生い茂っていたのだ。
「……士道のためだけに♡君にだけ見せるために、ちゃんと腋毛を生やしてきたから……っ♡♡も……っと♡みてくれ、ないかい……っ♡」
頭の後ろで手を組んだガニ股。完璧な奴隷ポーズを見せながら、生い茂っていた腋毛とハート型に揃えた陰毛を様々と見せつける。
もう愛液をトロリと流した令音を見やり、
「ええ、もちろん――――どんな姿でも、令音さんは本当に美しいですね」
手で触れれば柔肌を刺激しない、腋に生えているにはまるで似つかわしくない質感。比べることは失礼に値するかもしれないが、令音の艶やかな髪先と変わらない毛並みが腋毛として生い茂っているというのは、場違いな感銘を覚えずにはいられなかった。
「さすが……俺の可愛い雌奴隷。腋毛までこんなに触りが良くて、完璧すぎるくらいですよ」
「……んっ♡はずかしいけど、君に見せるためだけに揃えてきたんだ♡もっと見て♡もっと触って♡♡」
「当然。一生分楽しまないとですからね」
こんな機会、二度とはない。令音ほどの美女が人前に晒すことのない部位の、しかも恥毛を指で掻き分けられるほどに生え揃わせている。
銀灰の腋毛。令音があんなにも恥ずかしがる恥毛を、士道は手と目でゆっくりと堪能していく。
「……士道、くすぐったい……♡♡」
「そうです? じゃあ、こちょこちょー」
「……っ♡はっ♡あははははは……っ♡♡♡」
腋毛を掻き分けて優しく擽ってやれば、いつもは見られない笑い声を上げる令音。そこにまで快楽の声が混ざっていることは、士道の耳で容易く聞きわけることが出来た。
やがて、その擽ったさと快感に耐えられなくなったのか、ガタガタと震えた足が崩れ尻もちを突き――――そうになったところを士道が支え、そっと床に座らせた。
「……ん。すまない、シン……」
「気にしなくていいですよ。というか、ちょうどいいですし……っと」
士道は自らのズボンを下ろし、令音の恥姿を見て当然のように勃った肉棒を露出させる。これほどの姿を令音が見せているのだから、勃たない方が失礼になるというものだ。
「……あ♡士道の、おちんぽ……♡♡」
ハート型の陰毛と茂みの腋毛を見せつけて、羞恥のタガなど壊れ去っているのだろうか。肉棒を見て目を潤ませ、荒い息でそれに手を伸ばそうとする令音。
「待った」
「……え?」
それを手で止めると、極上の餌を前に寸止めされた犬のように沈んだ声音で令音が士道を見上げる。普段は上品さを感じさせる物憂げな瞳が、こうも欲に眩む様はよい味がすると、士道はニィっと笑いながら声を発した。
「せっかくですから、その腋で――――ぼーぼーに毛を生やした腋で、シゴいてくれませんか?」
無論、令音の腋毛は言葉ほどのものではなく、士道に見せられる程度、こう言っては何だが上品さすら感じさせる生え揃え方をしているのだが、やはり敢えて羞恥を煽る言葉遣いを試みる。
一瞬、目を丸くしたように見えた令音だったが、すぐに微笑を浮かべると誘うように手を上げて、恥ずかしげに生え揃えた腋毛を見せびらかした。
「……うん♡ぼーぼーにした私の腋マンコに、士道のおちんちんからザーメンいっぱい射精してくれ……っ♡♡」
ぐちゃぐちゃに入り交じり、崩れた口調が令音の精神を揺るがせているという実感を感じさせ、心地のいい優越感に浸りながら令音の背後に回る。
痛いくらいに期待して勃ち切った肉棒を腋に添える。サラサラとした毛並みとチクチクとした毛先の刺激、そして勢いよく挟み込まれた柔肌の感触が一気に襲いかかった。
「あ……っっ!!」
想像以上の快感に、士道が腰砕けになりそうだった。令音にとって不浄のものを生やさせた背徳感。肉棒を刺激する腋毛と腋に包まれる独特の感触。さらに、遠慮なく腋で肉棒をシゴく令音のテクニック。
単なる腋ではない。この瞬間、士道にとっては間違いなく令音の中にある肉棒を刺激する性器の一つに数えられていた。
「……どう、かな♡私のはずかしい腋毛♡♡気持ちいいかい?♡♡」
「く、やば……っ! 令音さんの腋マンコ、死ぬほど気持ちいい……!!」
「……ん♡うれしい♡♡はずかしさを我慢して♡♡ぼーぼーにした腋毛♡♡士道に褒めてもらえてうれしいよ♡♡♡♡」
あっという間に質感のあった腋毛は肉棒の汁を吸い、ベトベトになって士道の快感をさらに加速させる。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。と腋で鳴らしていい音ではない淫音を奏で、令音が肉棒をシゴき続ける。
「ぐ……っ」
「……ふふっ♡」
その笑みは、士道の限界を悟ったものだったようだ。シゴき続けていた腋と動きを一瞬だけ止め、僅かに腕を離してから――――亀頭を思いっきり腋の下に挟み込んだ。
「あぁ! 射精るっ!!」
「……っっ♡♡♡♡」
――――どぼっ。どぶるるるる。
同じ肉だというのに、未知の快楽に歓喜するかのように肉棒が令音の腋に濃厚な精液を染み込ませた。
口や膣より許容量は明らかになく、ドロドロと令音の腕を精液が伝う。構うことなく亀頭を腋で挟み続けた令音だったが、やがて収まった射精に満足したように腕を上げ……べっとりと白濁がこびりついた自身の腋毛を示した。
「……どう、かな?♡」
士道の欲望を一心に受け止め、濃厚なザーメンを吸った腋毛。むせ返るような雄臭と絡み合い、あれだけ艶のあった恥毛は見事に精液と混ざり切っている。
言うべきことなど、一つしかあるまい。
「最高です。最高に、エロいですよ、令音さん」
「……そうか♡♡」
いつもと変わらない言葉が、いつもと違う意味を持つ。腕から零れ落ちる精液を掬い上げ、口に含んで遊ぶ令音は、紛うことなき雌奴隷そのもの。
「んん……」
しかし、予想以上だった。令音の腋毛の質感がよすぎるのか、背徳感がなせる技か。想像以上の快感に士道は小さく唸った。
そして――――その
「……ん? ああ……♡」
見下ろされた令音にとって、士道の視線がどこへ向けられているのかを知ることは容易かったのだろう。
何も言わずともこくりと頷き、指で軽く撫でるように自身の纏めあげた髪を解き放ち、腰まで届くほどの長い銀灰を下ろした。
「――――――――」
崇敬、というものがある。興奮や劣情を抱くことより先に、士道は崇め敬うといった感情をその瞬間に抱いた。
ゆったりと落ちていく絹糸。士道の欲望でさえ穢しきれぬ圧倒的な極美。これほどのものを、いつも士道は触れさせてもらっていたのか。そう愕然としてしまうほど、令音の髪が靡く様は美しすぎた。
「いいん、ですか?」
思わず、問いかけてしまうほどに。どちらかと言えばそれは、令音というより自分自身への問いかけだったのだけれど。
その問いの答えは、一つしかないとわかっていながら。無駄な問いかけであるとわかっていながら――――――令音は靡く銀灰を束にして掬い上げ、悠然と微笑んでみせた。
「……もちろんだ。私の身体は全て、この髪一本でさえ――――――君を悦ばせるためのものだよ♡」
掬い上げ束ねた自身の髪を、令音は悦びさえ感じさせながら士道の肉棒に絡みつけた。
「――――っ!!」
ただそれだけで、射精してしまいそうになる。穢してしまいそうになる。
一度、令音の髪を穢したことはあった。だが、その時は直接的ではなく、だとしても士道の心には深い後悔が刻まれた。それほど、女性の髪は神聖なものだと士道は無意識に考えていたのだ。
その聖域を今、犯している。腋毛でさえ驚異的と思える毛並みであったのだ。本来の意味で、令音の髪の毛は凄まじいという言葉でさえ足りない快楽を士道の肉棒にもたらす。
「……どうかな?♡私の髪は、気持ちいい……?♡♡」
「っ……! あ……っ!!」
自身にとっての禁忌を犯すことは、これほどの快感になるのか。返事すらできず、絡みついた髪と手の快楽に歯を食いしばる。
「……♡♡」
言葉がなくとも、士道の様子に悦びを見出したのだろうか。令音はシゴく速度を上げながら、汁と精液を存分に髪に塗り込み、絡ませ、剛直した肉棒をさらなる限界まで高めていく。
「……いいよ♡射精して♡♡士道が綺麗って褒めてくれた私の髪に♡♡士道のザーメンいっぱい射精して♡士道の臭いが取れなくなるくらい♡♡おちんぽザーメンで穢して……っ♡♡」
――――限界だ。
「っ……
腰を振り切り、肉棒の先から粘ついた欲望を放出する。
どぶっ、と鈍い音を立てて解き放たれた精液が、令音の髪先、絡み合う髪の一本一本を丁寧に穢し、ザーメンの臭いを染みつかせていく。銀灰の髪を覆い隠さんばかりに精液がぶちまけられ、しまいには令音の端整な顔を化粧のように白濁が彩った。
「……んっ♡士道のおちんちんから射精したザーメン♡♡すごい臭い♡♡……士道の臭い♡ほんとに、取れなくなってしまいそう……っ♡♡あぁ……士道のザーメンいっぱいいっぱいかけられて♡とても、しあわせだ……っ♡♡♡♡」
ぶちまけられた白濁を取り払うどころか、丹念に髪と絡ませ、令音が自ら聖域を堕としていく。
もう、士道の臭いがついていない場所などない。腋の毛先、髪の毛先に至り。顔面にこびりついた精液を厚化粧のように塗りたくるその姿は――――士道にとっての美の女神であり、雌奴隷そのものだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「…………」
抱き合う距離でベッドに潜り込み、向き合った令音の髪をそっと掬う――――美しい毛並みは、どこまでも健在だった。
「……シン、どうかしたのかい?」
「や……元通りで、よかったなって……」
あれだけ精液を絡みつかせたのだから、正直後戻りができないと思っていた。令音の触れれば零れる美しい髪を、後悔しか残らない刹那的な快感で犯してしまったと。
だが、こうして触れたシルバーアッシュの毛並みは、以前と変わらない。それどころは、艶やかさを増しているのではないかと思えた。
自らの禁忌を犯し、自ら安堵を感じる矛盾に士道が苦い顔を作ると、令音は応えるように士道の髪を優しく撫でた。
「……君が本当に私を……私の髪を穢したいと心から思っていたなら、君の霊力はそれを存分に叶えるだろう。精液を構成する物質を今以上に変化させる、という方法でね」
「え……」
「……そうなっていないということは、少なくとも君は私の髪を気に入ってくれている。根本は穢したくない。……そういう考えが、君にあるということになるかな、士道」
なるほど――――――なるほど?
「あの……冷静に分析されると、ちょっと恥ずかしいです……」
「……そうかい? 私は喜ばしいという感情を抱いているし――――――私の恥ずかしさに比べれば、なんてことはないだろう?」
「…………すみませんでした」
今日ばかりは、士道が眠るまで令音の素面に意地の悪い笑みが混ざっていた、気がした。
「……あと、もう一回だけ腋を見せてくれませんか?」
「……もう処理してしまったよ」
「そんな……!?」
「……そこまで絶望的な声音をしないでくれ。……あ、や……だめだ、士道っ♡♡」
とりあえず、ハート型に揃えられた陰毛をたっぷりイジることで満足ということにしておいた。
Q.士道くんの聞き方なんかおかしくない?
A.おかしいですね。何ででしょうか(すっとぼけ)
腋毛は迷っていたのですがやはりリクエストで合法化したので無事お届け。ついでに髪コキもお届け。……私自覚なかったけど、もしかして髪フェチなのか……?
特殊プレイ回でしたが、2話先にもっとやべぇのあります。色んな意味で閲覧注意なやつが。どう脳みそいじったらその組み合わせになるのっていうのが。結局回避しようとした展開も別枠で書くと決めてしまい、俺の中でしてた線引きが無駄になったけど、それはそれとして書いた悪魔合体の組み合わせ。予測できる人いない気がしますね。
もし感想か何かで何の話かバチ当てした方がいたら、ご希望のキャラの単独回を希望のエロシチュエーションごと書いてあげる(はぁと)なくらい当てられないんじゃないかな……割と真面目な話ですね。当選者サービスなのでこぞって考えてくれていいよ☆
評価を見るのがモチベーション、貰うのもモチベーション。そして感想大好きマンとは私のことだ。評価ありきの更新ペースが維持できるかは評価次第なので、くれると嬉しいです。ください(直球)
ではではまた次回〜
お次は短編集。エロとエロとエロとちょっとエッチなやつの4本でお送りします。
あくまでIF。令音を絡ませての精霊たちとのお話は
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