※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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久しぶりにリクエスト回でこちらを更新。上手く挿入投稿できてるといいな(不安)







27話

 

「ところで令音さん。前みたいに目隠ししたら怖いとか、まだありますか?」

「……着けて、君がいるとわかるなら平気……だとは思うよ」

「よかった。――――そうだ令音さん、疲れてません?」

「……いや」

「疲れてますよね?」

「…………いや」

「疲れてるって言ってください」

「……そうだね。少し、仕事疲れが溜まっているかもしれない」

「よかったー。そんな令音さんのために取っておきのお風呂を用意したんですよー」

「…………」

 

 ポン、と士道が手のひらを合わせて叩く様は、可愛らしくもあり令音に一抹の不安を感じさせるには十分すぎるものだった。

 ――――まあ、抵抗したところでこうして結果は変わらないのだけれど。

 もう考えることも多くはなくなった。令音は士道が望むまま、事を成す。士道が湯船に浸かれと言うのなら、令音はそれに従うだけだ。

 

「の、割には否定しましたよねー?」

 

 最近は、貌を見られるだけで考えを読まれるようになってしまった。

 

「……だって、怖いじゃないか」

「酷いなぁ。恋人の善意を疑うなんて」

「……そうだね。ご主人様(恋人)の善意だ」

 

 脱衣場で一人服を脱ぎ、髪を結い上げる姿を士道に観察されながら、令音は呆れてため息を吐いた。無論、できるだけ表情には出さずに、だ。

 兎にも角にも、令音だけ脱衣するという物珍しい組み合わせで風呂場へ向かう。そこには、全体に張られた湯があった……のだが、令音はぴくりと眉を動かした。

 

「……士道」

「はーい。令音さんに悦んで(・・・)もらうために、俺が特別に(・・・)調合した湯船ですよ?」

「……それは、ありがたいね」

 

 ――――肌が、ぴりぴりとヒリつく。

 まずもって、その波がおかしい。どこか粘り気があり、間近に迫っているとはいえ触れていないのに令音の敏感な肌が特異な反応を示している。

 

「俺は一緒に入れませんけど、とっても気持ちよくなれますよ(・・・・・・・・・・・・・・)

「……っ♡」

 

 素肌の肩に手を置かれ、耳元で囁かれれば甘い吐息が零れる快感。士道に調教され尽くした女体と精神は、あらゆる面で彼を悦ばせる反応をしてしまう。

 入るしかない。士道が見守る中、令音は用意された普通のお湯で身体を洗ってから、意を決して明らかにお湯ではない湯船に足先を沈めた。

 

「――――ぁ、っ♡♡」

 

 ゾクゾクとした感覚が足先を抜け、令音の全身に突き刺さる。沈めていく度に、それは全身に拡がっていき、それでも彼の望みのまま令音は湯船に全身を浸し、細く息を吐いた。

 

「……は、ぁ……♡」

 

 それが酷く淫靡なものなのは、自覚している。

 ドロドロと肌に絡みつき、令音の身体が湯の温度とは違う体温の高まりを覚える。敏感な肌がさらに過敏になる感覚と、熱に浮かされる思考の中、令音は冷静に言葉を零した。

 

「……媚、薬……かい?」

「ピンポーン。俺特製、令音さんため――――だ・け・の、です」

「……ひっ♡♡」

 

 ただでさえ士道の声は令音に効くというのに、媚薬風呂に入れられて耳元で囁かれたらたまったものではない。

 幾つかの調合品の跡が浮かぶ湯が波打ち、令音は堪らず悲鳴を上げる。

 

「……や、やめ……っっ♡♡」

「そうですか。じゃあ――――――」

 

 声が途切れ、〝声〟が脳を震わせた。

 

【令音さんは、段々眠くなーる】

「……あ」

 

 睡魔。目が霞む、微睡み。自然のものではないとわかっても、〝声〟は令音の脳の司令部を洗脳し、支配権を明け渡してしまう。

 

「……し、ど…………ぅ」

【大丈夫。俺がいるから、安心して。ゆっくり、ゆっくり、目を閉じて。気持ちいいお風呂に浸かって、たっぷり休んでください。俺と一緒にいる夢だけを見て、ね?】

「…………………………ん」

 

 そんな言い方、ズルい(・・・)

 眠りの後に降りかかる地獄(天国)を知っていながら、令音は胸の高鳴りを感じて意識を落としていく。士道の声と、優しさと、夢。そして、待ち受けるもの。高鳴りは、その全て。

 瞼が落ちる感覚と、全身が媚薬に浸ってしまう両方を感じながら、令音の意識は優しい夢の中に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がついた時、令音の開かれた瞼の裏に光は戻らなかった。

 

「…………」

 

 まあ、そうなるだろうとは思っていた令音だったが、他の奇妙な感覚に眉を顰める。

 まず、音がない(・・・・)。耳を塞がれ、その上にヘッドセットのようなものを被せられている。完全に無音の世界。

 そして、両手両足。上下とも大きく開かれ、仰向けに寝かされている。しかもご丁寧に四方向それぞれに拘束を施し、恐らくは鎖で腕も足も曲げられなくしている。

 五感の二つが失われ、今役に立つのは嗅覚と触覚――――――

 

「…………ひ、ぁ♡♡」

 

 ただ空気に触れるだけで身体が快感に震える、この役に立たない全身だけ。

 過敏すぎる。視覚聴覚を完全に潰され、媚薬漬けにされた令音の女体は否が応でも触れるもの全てに反応する快楽のための肉だ。

 ――――そっと、令音の肌に手が触れた。

 

「……ひ、ひゃぁぁぁぁ……っ♡♡」

 

 恍惚とした声。内側から響く嬌声を塞ごうとして、令音の両手が抗う。ガチャガチャ、と外界には音が響いているはずだ。

 触れられただけで、喉が震えた。恐ろしいまでの快楽。恐ろしく敏感な感覚。

 

「……し、士道……?」

 

 それでも、心のどこかで不安を感じて彼を呼ぶ。どうしても、士道を感じていたかった。鼻腔が彼の臭いを嗅ぎ分け、そこにいてくれるとわかっていても、姿が見えないだけでこんなにも――――――

 

「……ひゃっ♡」

 

 ピト、と令音の頬に手が触れる。慈しみ撫でるようにその手は令音を包み込み――――唇が塞がれた。

 キス、されている。認識よりも早く、暴力的な快楽が令音の脳細胞を切り裂く。

 

「……ん、んんんんんんーっ♡♡♡♡」

 

 下半身が震え、潮を吹く(・・・・)。吹き上がった潮が全身を濡らしていく感覚と、キスで口を塞がれて暗い視界が不思議な明滅に襲われる光景。

 熱いキス。それでも口付けは口付け。たったそれだけで、潮を吹き散らして達してしまった自分に強い羞恥を感じて耳まで真っ赤に熱を持つ。

 

「……ぷはっ♡……わ、私……士道……私は……♡♡」

 

 離れた唇で、存分に士道の気配を捉えた令音は何を言うべきか定まらなかった。言ったところで、彼の声は聞こえてこない。

 続けて、乳首に指が触れた。

 

「……あっ♡あんっ♡♡そこ……っ♡」

 

 触れるか触れないか、絶妙なさじ加減でのフェザータッチ。限界まで勃ち上がっていたはずの乳首が、士道の指を求めてさらに大きさを増した気がした。

 その次は、乳輪。

 

「……あ♡……あぁん……っ♡♡」

 

 自分の声が、自分のものでないようだった。それくらい、普段感じる快感とは別種。

 令音の控えめな乳輪の両方を指の先で触れ、回す、回す、回す。そこだけが永遠と指の感触を感じ取り、動けない身体を身悶えさせてしまう。

 次は、どこに触れてくれるのだろうか。期待と不安。心地よささえ感じる淡く、もどかしい快感。

 唇が無意識に吊り上がった令音は、

 

「――――あ、あははははははははははははっ!?♡♡」

 

 次の瞬間、上げたことがない大きな笑い声(・・・)を響かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはっ、あはははははははははっ♡♡ああああああああああ――――――っ♡♡」

「おー、いい反応するなぁ」

 

 多分、以前までなら聞けなかったし、しなかったことだと士道は恍惚とした笑みを浮かべながら令音の全身をくすぐる(・・・・)

 腕、首、腋、太腿、足の裏。乳房の下など、汗がじんわりと滲んでとても良い。今度、わざと蒸れさせた令音の胸の下を嗅がせてもらおうか、なんて新しいプレイまで考えつきそうだった。

 

「ひっははははははははっ♡♡ひぃー♡……ひっ♡……くっ♡♡……ふ、ぅ♡♡」

「……さすがは令音さん。これを耐えるのか」

 

 とはいえ、単純なくすぐりの刺激では限度がある。必死に口を結び、嬌声を堪え始める令音に士道は驚きを隠せなかった。

 〈贋造魔女(ハニエル)〉で――ここだけの話折紙と相談しながら――調合した媚薬風呂に浸かり、なおくすぐりに耐えられる彼女の精神力には戦慄さえ覚える。

 

「そんなに俺に聞かれたくないんですかー、令音さーん? ほーらこちょこちょー」

「……く、ひっ♡♡いひっ♡ぃぃぃぃ……♡♡」

 

 聞こえていないのはわかっているものの、それでも拗ねた声音でくすぐり続ける。Xの形で鎖に繋がれベッドの上に磔にされた身体をめちゃくちゃに跳ねさせ、いやいやと首を振り乱して令音は耐え続けていた。

 さて、どうしようか。〈破軍歌姫(ガブリエル)〉は特性上、自ら封印しているようなものだ。となれば手は――――――

 

「なーんて、な」

「……ふ、ひゅ♡……ぁ……?♡」

 

 独り言が多いのは、士道が心から調教を楽しんでいる証拠。

 刺激が突然止まったことに僅かに首を傾げる令音。けれど、その心配はないと道具(・・)を手に取って令音の敏感な肌に当てがい、くすぐりを再開した。

 

「お待たせしました令音さん。はーい、こちょこちょですよー」

「……あひっ♡あははははははははははははっ♡♡ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?♡♡これぇぇぇぇ♡しどうのじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっ♡♡」

 

 過敏な感覚を存分に活かして、両胸をくすぐるものが士道のものでないと笑いながら断定してみせる。

 さすが、と士道はニヤニヤとその光景を眺める。片手には柔らかい筆のついた棒。別にはこそばゆさを助長する羽根。もちろん、士道が用意したくすぐりのための道具だ。

 士道の指には慣れていても、やはり道具となれば程度は違う。しかも、それぞれ違う感触を楽しめるようしっかり作り上げたお手製品なのだ。

 胸の次は、腋。シミ一つなく剃り跡さえない片方の腋を集中して擦り上げた。

 

「あははははははははははははははははっ♡あひっ♡らめ♡わき、だめぇ♡♡ふひゃはははは、ははははははははははっ!!♡」

「それそれー」

「わき、やめてぇ゛♡♡わひゃはははははははははっ!♡♡」

 

 令音の声で、令音とは思えない発狂し切った笑い声。堪らなく、士道の心が満たされていく。

 さて、令音の神経は当然自身の腋に集中している。敏感な身体で擽ったさに耐えようと、可愛らしい無駄な抵抗を続けていることだろう。

 さあ、ここで問題。腋をくすぐりながら、突然ありえない場所(・・・・・・・)をくすぐられたら、どうなるでしょう?

 

「あひぃぃいいいいい♡わきっ♡わきにゃめぇあははははははははは――――ああっ♡ははははははっ!?♡♡あし(・・)!?♡♡あしのうらあああはははははははっ!♡♡」

 

 答えは単純。驚きながら、呼吸器官が壊れるのではないかと思える笑いを響かせる。

 しかし、士道は知っている。令音は〝精霊〟だ。それも特殊な封印事情のため精霊としての権能を維持した。故に、士道が壊そうと思って壊せる身体はしていない――――士道がそう霊力を欲望に絡めている、というのもあるかもしれないが。

 

「ふふ、どうですか? 次はー……背中(・・)にプレゼント」

「きゃあああははははははははっ♡♡なんで♡どうしてぇひひひひひひひひひひっ!♡♡」

 

 腋から背中を突如羽根で擽られ、意味のわからない快楽を強いられる令音。

 やり口は二つだが、自由自在に現れる筆と羽根。ベッドに仰向けで磔にされているにも関わらず、令音の背中をくすぐる羽根。

 これも、さすがと賞賛すべきなのだろう。目と耳を封じられ爆笑させられながら、令音はその美しい声色で答えを言い当てた。

 

「――――みかえるっ♡♡みかえるのあなにふでをいぃぃぃひひひひひひひ!♡」

「だいせいかーい。……よくその状態で当てれますね、ほんと」

 

 聞こえていないとわかっていても、心からの畏怖と尊敬の念を士道は口に出した。

 士道の周りに展開された無数の『孔』。令音の推測通り、士道は鍵の天使〈封解主(ミカエル)〉の力で空間と空間を『孔』で繋ぎ、その先を令音の身体の一部に繋がるよう準備をしていたのだ。一瞬で見破るとは、さすがは精霊の母。今は笑い続ける士道の雌奴隷だが。

 短い距離とはいえ、令音の全身を士道一人でくすぐるのは無理がある。だがこれなら、タイムラグを感じさせず令音を擽り倒すことが可能というわけだ。

 どこにでも繋がっている。手、足の裏、腋の下、胸、首元、腹、太腿――――令音の大事な大事な、秘部。

 

「正解のご褒美を上げないとですよねぇ……うん、ここがいい。ほーら、令音さんが敏感になったところ(・・・・・・・・・)ですよー」

 

 『孔』の一つ筆を入れて、ひくひくと空気を取り入れる穴を擽った。

 令音には必要のない排泄口。当然、士道のためだけにある場所。令音がここ一番の反応を見せ、声をもう一段はね上げた。

 

「そこだめぇぇぇぇぇ゛!♡♡おしりのあなあははははははははは!♡♡♡きたないひぎぃぃいひひひひひひひひひひひっ!♡♡♡♡」

 

 汗と愛液で濡れ、強烈な雌の臭いを放つ令音のケツ穴。毛の一つない穴の周辺を含め、隅々まで擽っていく。

 

「ぎだな゛ぃいいひひひひひひひっ♡♡そこはだめぇ゛♡♡しどうにじゅぼじゅぼされあひひひひひひ♡♡かえられたところおほほほほほほほっ♡♡」

「だから、令音さんに汚いところなんてないって言ってるのに。まだ見せたくなかったんですねぇ。……可愛くていいな、うん」

「ケツマンコやめでぇ゛♡しどうのせいできもちよくなったケツマンコくすぐらないでぇ゛♡♡あはははははははははははははっ!♡♡♡♡」

「……まあでも、ご主人様に責任転嫁するのはよくないよな」

 

 責任転嫁も何も、士道がしたことは間違えようのない事実。だが令音にとっては悲しいかな。士道を止められる人間などここにはいない。

 他の箇所を適当に擽っていた羽根を筆と同じ穴に突っ込み、同時にケツ穴を擽り倒した。

 

「あ゛はははははははははははは!!♡♡あ゛あ゛あ゛♡♡あっあはははははははははッ!♡♡♡♡ひぎぃいぃいいいいいいい!♡」

 

 よくほんの僅かな息継ぎで息が続く。令音出なければとっくに喉が枯れているだろう叫びを、士道は他人事のような感想を抱いた。

 だが、だからこそ永遠と楽しめる。令音を楽しませられる(・・・・・・・)

 

「あ゛だめぇ゛♡♡あひっ♡いひひひひひ!♡♡もうらめ♡♡やめてしどぉ♡やめあははははははははははは!♡♡」

「……? ――――あ、なるほど」

 

 汗と鼻水に塗れた貌を渾身の力で振り乱し、何かを訴えかける令音。瞬時に、士道は令音の言いたいことを悟った。

 なので――――最大の力で擽ることにした。

 

「あぁぁぁぁはははははははは!!♡♡やめ、やめてぇぇぇぇぇっ!♡もれ♡もれるぅぅぅぅぅあひひひひひひひぃぃぃぃぃぃぃ!♡♡♡♡」

 

 最近、というほどでもない前に気がついたことなのだが、どうやら令音は、

 

「あーっ!♡あ゛ぁぁぁぁぁッ!♡♡」

 

 士道のために、おもらし癖(・・・・・)をつけてくれたようなのだ。

 

 ――――しゃあああああああああっ!

 

「やだぁぁぁぁぁぁぁ゛♡♡みないでぇぇあひひひひひひひひひひ!♡♡」

 

 令音がみせた放尿の勢いでは、かなりのもの。いや、間違いなく一番の放射。

 普段必要としない分、生成時には溜め込んでいるのか。恐ろしい量が令音の尿道から真っ直ぐに飛び出した。

 

「だめ゛♡でないでぇ♡♡しどうをよごしちゃうからぁははははははははははは!♡♡♡♡」

 

 だが、擽りを止めていない以上、放尿が一定になるはずがない。振り乱れる令音の身体と呼応し、薄く濁りのある尿が上下左右に散乱する。

 ――――ここで自身ではなく士道を気遣う愛らしさに胸を打たれた士道は、ご褒美(・・・)にトドメの擽りを続けた。

 

「あひぃぃいひひひひひひひひひ!♡♡あ゛あははははははははははは――――あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!♡♡♡♡」

 

 無限に続く笑い声と、美しく舞い散る令音の体液。

 

「今日も――――綺麗ですよ、令音さん」

 

 聞こえることのない賛美歌を歌いながら、士道は滅多に聴くことがない令音の笑い声に酔いしれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「令音さーん」

「………………」

「……れ、令音さぁん」

「………………しらない」

 

 久方ぶりに聞こえた令音特有ののんびりと間を置いた美声は、落ち着きこそはするものの士道に冷や汗を書かせる短さだった。たぶん、令音が持つ澪譲りの口調の方。

 一糸纏わず士道にベッタリと抱きつき、だが不機嫌ですよオーラを漂わせる初めての令音に士道は焦りながら言葉をかけ続けた。

 

「き、機嫌直してくれませんか……?」

「……君と一緒にいるんだ。私の機嫌が悪いわけがないだろう」

「えー……」

 

 言っていることと行動が何もかも噛み合わない。

 大きな障害を乗り越え、以前より〝重い〟と自称する可愛い恋人。今までもそういう予兆がなかったわけではないのだが、基本的に士道に気を遣わせまいとしていた令音だ。それが薄くなった一発目にしては、少々とやりすぎたかもしれない。

 可愛いのだが、困ったなぁと頬をかき、本日分の反省を行う――――擽りおもらしか、目隠しでの寂しさか、どっちだ?

 

「……どちらもだよ」

「…………」

 

 どっちもかー、と天を仰いだ。もう士道(本能)を言い訳にすることもはばかられる立場の士道は、令音の後頭部に手を当て頭を撫でてやりながら言葉を紡ぐ。

 

「うー……目隠しと耳当てで寂しい思いをさせたのは悪いとは思ってますけど、今さらおもらしくらいは……」

「……私の放尿で、君の身体が汚れてしまうだろう」

「え、別にいいですけど。令音さんのおしっこ、綺麗でしょう?」

 

 色んな意味で。

 ぶっちゃけた話、あれは不思議な霊力で生成し再現された液体のはずだ。令音の身体でできたもの、と考えれば汚いはずがない。

 

「まあ、普通のおしっこでも、令音さんなら構いませんけどね」

「……君は、私に夢を持ちすぎているね」

「駄目です? 令音さんは不思議な不思議な精霊さんでしょう。夢くらい、持ってもいいと思うけどなー」

 

 可愛い恋人の全てを見てみたい。そんな夢という欲望は留まることを知らない。

 

「ま、けど今日は俺が全部悪いですから――――二回戦は、俺と一緒っていうのはどうですか?」

「……ん♡」

 

 だが今は、士道を抱き締める至極の愛らしさと美しさを兼ね備えた令音の機嫌を、しっかりと取って差し上げるとしよう。

 見下ろした令音が身体を伸ばし、士道の唇に艶やかな薄紅を重ねた――――彼女を優しく押し倒して、二倍(・・)になった幸せを存分に二人で楽しんだ。

 

 

 






飲ませるの前にやったよな。よし媚薬風呂だ!するのナチュラルに狂ってますね性癖が。
実は擽りも守備範囲なのだ。だから封解主を活用するね(はぁと)。ちょっと自分でもどうかと思ったけど同時に私天才かもしれんと思った〈封解主〉の【開】悪用。普段の令音さんがやる間を置いた口調を今回ばかりは完璧に崩したの実に楽しかったです。
拗ね令音さんはエンディング後限定の解禁要素です。拗ねる原因は士道くんだけど機嫌が治る手段も士道くん。イチャイチャしろ……しろ……。

次回は狂三編更新予定です。しばらく令音アビスはお休みかなーとは。いやてか本編完結したし27話もやってると結構こっちで書きたいのは終えてるんですよねぇ……令音さんは精霊オーバードーズでも余裕で出番ありますし。書くなら何か思いついてから、リクエストが頭で形になったらになるのかなぁ。
狂三編は5話目まで連続で予定していて、その後はまだ未定。精霊オーバードーズは琴里、美九編。八舞姉妹編。二亜編を頭の中では描き中。琴里は令音同伴の初体験の予定だったんだけどそこに美九入れて虐めたくなった。ごめんね琴里ちゃん、作者の性癖を恨んでくれ。
催眠音声って私は全く聞かないし知らないんですが、キャラが声で狂っていく様は好きだなって。それと精霊総出で琴里総受けをそのうち書いてみたい、具体的なプレイ内容はまだ浮かんでこないけど。……実は狂三編でも出番多いしこのロリっ子司令官も大概万能な気がしてきた。前作でも出番多かったろって?まあ…………ヒテイデキナイカナー。
こうして思うのが私中学生組でも琴里とトリオで分けて考えている節がある。琴里だけ軽々とシチュ浮かぶんですよねぇ。まあ単純にプライド高いというか令音さん、狂三含めて堕ちる様が映える人がいいのかもしれませんけれど。なので精霊たちはリクエストしてくれたら割とあっさり通る、かも。

高評価と感想が生きがいです。というか感想が毎回いっぱいもらえるとこれほどモチベーションに繋がるとは……。感想は短くてもどこが良かったとか嬉しいんですよ。長いと思いがぶつけ合えて嬉しいんですよ。つまりどっちも嬉しいんです。えへへ。

ではではまた次回〜。

くるみん新生活前編。暗くなると思ったけど私手癖で二人イチャイチャさせちゃうから相殺してる気がせんでもない。
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