※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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リクエスト特殊ふたなり回。正直私の中で一番の傑作でお気に入りです。くるみん可愛いよくるみん。







5話

 基本的に、狂三の住む部屋の構造は他の精霊たちと変わりはない。マンションにしては恐ろしいまでに妙妙たる構造をしているが、そこは〈ラタトスク〉特権ということだろう。入居者は精霊しかいないというのに、贅沢な話だ。

 

「はぁ……」

 

 まあ、そこに世話になってしまった狂三が言えたことではないのだけれど。

 ちなみに、ため息の理由はそれが原因ではない。

 ――――唯一、他の部屋と大きく違う間取りを狂三の部屋には取り入れられている。

 当然、今狂三の眼前に聳え立つ荘厳な扉。防音、広さともに申し分なし。目的は、ヤル(・・)ためだけのもの。

 狂三のため息の理由は二つ。今まで理由を付けて士道の家でシていたが、遂に指定をされてしまったこと。それはもう一つの理由、酷く嫌な予感がする(・・・・・・・・・)ことにも繋がる。

 直感と影の囁き。二つ揃えば、外れることはない。しかし狂三に退路はない。逃げたところで、楽しげに追いかける士道に捕まってより激しい責め苦に合うだけのこと。いつか、そういう欲望を抱く可能性は十二分にあるのだけれど。

 

「…………」

 

 たとえ、どれだけのものが待ち構えていようとも、狂三は進むしかない。士道を殺す(救う)ためにはそれ以外にありえない。

 下腹で疼く淫紋を服越しに撫で上げ、狂三は荘厳な扉を開く――――瞬間、腕が伸びた(・・・・・)。

 

「なっ!?」

 

 生白い腕。本来、狂三が求むるまま敵を捕え、物を砕く影の腕。その幾本もの手が狂三の腕を、足を掴み引きずり倒す。影の中ではなく、部屋の地面へと誘う。

 

「く……!」

 

 力を入れ、歯を食いしばり抵抗を試みる。だが、如何にオリジナルの狂三といえど、不意を突かれた状態で数十の腕に拘束されては抗えない。

 本当なら、許されない行為だ。これ(・・)は狂三の意志で動き、働く手足。手足が脳に逆らうことなどあってはならない。今すぐ他の手足を呼び込み、拘束を解かす必要があるはずだった。

 

「よう、狂三」

 

 彼(・)がいなければ、だが。這い蹲り、しかし笑みだけは絶やすことなく狂三は声を発した。

 

「き、ひひひ! 随分と手荒い歓迎ですわねぇ、士道さん」

「そう言うなよ。今日のは、おまえでも逃げ出すかもしれないからさ」

 

 豪奢な椅子に腰をかけ、地べたに這い蹲らせた狂三(奴隷)を見下ろす少年。

 

「きひ、きひひひ! いい格好ですわね『わたくし』」

「奴隷に相応しいお姿。ああ、ああ、羨ましいですわぁ」

 

 そこ少年に撓垂れ掛かる幾人もの少女たち。霊装を纏い、紅と黄金の双眸を煌めかせた精霊たち。

 時崎狂三(・・・・)たちに、狂三は頭だけを上げながらニィっと笑みを作り言葉を返した。

 

「あら、そっくりそのまま言葉をお返しいたしますわよ『わたくしたち』。……残念ですわ。わたくしの躾がなっていなかったのかしら」

【そういうなって。みんな、喜んで俺に協力してくれたんだぜ?】

「――――あ゛……ぐ、ぎ……!」

 

 脳髄を焼き尽くされ、掻き回される。強烈な目眩と酩酊感。目が震えて、狂三は抗いに喉を引き絞る。

 そう。本来ならば、分身が本体を拘束するなど許されない行為だ。しかし、士道にだけは許される。なぜなら、狂三(奴隷)の手足を従えるのに、わざわざ所有物の許可は必要ないだろう?

 加えて、この〝声〟。狂三でさえ忘我のうちに従ってしまいそうになる士道の〝声〟は、たとえ狂三側の分身を呼び出したところで犠牲が重なるだけだ――――――もし士道が加減しているのならば、その気になれば狂三の意識など染め上げてしまえるのかもしれないけれど。

 

「っ……く……」

「あはは、狂三も準備がいいよな。俺のために『狂三』を傍に置いておいてくれるんだから」

「……はっ。有効活用してくださっているようで、何よりですわ」

 

 無論、狂三が士道に分身を随行させたのはこんなことを使わせるためではない。平時の彼をフォロー、或いは彼に狂三が必要な時に即座に駆けつけるための手段だ。巡り巡って、彼(本能)も士道であることを考えれば、これも正しいと言えなくもないかと内心で苦笑する。

 皮肉を吐き捨て、いつになく強引な士道へ狂三は続けざまに言葉を発する。

 

「それで? 紳士の風上にもおけない士道さんは、一体わたくしを捕らえてどうするおつもりでして?」

「んー、おまえが従順になってくれたら紳士的に振舞ってもいいんだが……ま、今日は少し素直な狂三(・・・・・)が見たくてね」

 

 ――――支配欲。

 誰にでもあるものだ。従わせたい。屈伏させたい。言葉に従う対象を見てみたい。

 普段から、狂三の根本は反骨精神でできている。そんな狂三を、士道は従えてみたいと考えている。それもまた〝欲望〟の一種。今の彼は、ただ精液を吐き出せば満足する男ではない。狂三をどんな方法を使ってでも壊そうとする雄なのだ。

 

「あら、心外ですわ。わたくし、こんなにも従順ですのに」

「表面上はな。それで俺(理性)は満足するかもしれないし、リードされるのも悪くないと思ってるけど」

「…………………………そ、そうですの」

 

 意外な事実が判明し、思わずそんなことをしている場合ではないのに頬を赤くして目を逸らす。

 いや、肝心なことは今日の彼は特に士道(本能)が色濃く出ていて、獰猛な捕食者の笑みを浮かべているということだと気を落ち着かせ狂三は再び士道を見上げる。

 

「だけど、俺(本能)は大きくなってる欲の種類が違ってね。不思議な話だよな。どっちも士道(俺)なのにさ」

「うふふ。あなたの素晴らしい欲望、お聞きしてもよろしくて?」

「いいぜ。簡単な話だ――――見下されながら、必死に懇願するおまえが見たい。プライドの高い狂三が人に見下されるのは、とっても屈辱的で、素敵なこと(・・・・・)だろう?」

「――――――!!」

 

 拒否反応。恐怖。逃走を計り、逃れられない絶望感。

 

「――――〈贋造魔女(ハニエル)〉」

 

 これから、狂三の尊厳が蹂躙される。そんな予感と、士道が振るう〝天使〟の光が狂三を包み込んだ。

 

「……っ♡あっ……や、霊装、は……っ♡♡」

 

 こそばゆさに身体を捻ろうとして、無数の腕がその抗いすら許してはくれない。

 強制展開される狂三の霊装。紅黒のドレスが敏感な肌を刺激し、左右非対称のツインテールをヘッドドレスが飾る。逆に、そのヘッドドレス以外は即座にひん剥かれた(・・・・・・・・・)。

 

「……悪、趣味……」

 

 咄嗟に、そう吐き捨てるだけが唯一の抵抗。霊装を纏う瞬間、狂三が快感に悶える様を見たいがためだけの行い。

 全裸に剥かれ、地べたから立ち上がらされた狂三は、壁に這い上がった白い手に手足を掴まれ磔のような格好をさせられた。

 

「ふ、ふふっ。これが士道さんの考える屈辱的なわたくし? とんだ虚仮威しですわね」

 

 たかが全裸に剥かれ、磔にされただけ。挑発的に笑みを浮かべた狂三を見て、しかし士道は怒りを顕にするわけでもなく、ただ可笑しそうに笑った。

 

「あれ、もしかして気がついてないのか? そうだよなぁ……そんなに小さい(・・・)もんなぁ」

「あら、意地悪はいけませんわ、士道さん。『わたくし』に、しっかりと教えて差し上げませんと」

「……?」

 

 士道と『狂三』が何を言っているのか、羞恥に浮かされ無意識に思考を鈍らせた狂三には理解しきれない。

 だが、くすくすと小馬鹿にした笑いと共に指を指されれば、狂三もそこ(・・)へ視線を向けざるを得なかった。

 巨大な淫紋と、その下に設えられた〝モノ〟へと。

 

「な……な、な……っ!!」

 

 あるはずがないものが狂三の股座にあった。女性にはないはずのもの。

 色白いモノ。ピクピクと脈動し、二つの玉袋をぶら下げたモノ。

 

「な、なんですのこれは!?」

 

 驚きで、超然とした口調と余裕は消失した。己の身体に起きた異常事態に、ただ発狂するばかり。

 答えを言いたくない狂三に、よりにもよって『狂三』の口から様々とそれ(・・)を押し付けられた。

 

「あら、あら。見てわかりませんの? 『わたくし』のご立派な、お・ち・ん・ち・ん、ですわぁ」

「な……あ、や……っ!」

 

 自分の声で、そんなはしたなく下品なモノの名を言うな。

 そう言いたいのに、狂三は現実から目を背けることしかできない。目に涙さえ浮かべ、いやいやと首を振ることしかできない。

 それは、確かに男の逸物。陰部(ペニス)と呼ばれるものだ。しかし、グロテスクな見た目と色合いをしているはずのモノとは違い、狂三の肌と同じ色白で、子供のモノにすら劣る短小(・・)ちんぽだった。

 そんなモノが狂三の下半身に設えられ、あまつさえ『狂三』手で顕になった士道の極太絶倫ちんぽと比べられるように言葉を吐かれる。

 

「でぇもォ、見てくださいまし。士道さんのモノに比べ、あんなに可愛らしいですわ。わたくしたちの小指ほどの大きさもないのではなくて?」

「まあ、まあ。不遜で態度の大きい『わたくし』とは違い、随分と控えめなちんぽですこと」

「あら、ハッキリと言葉にするべきですわよ、わたくし。『わたくし』のおちんぽは、士道さんに比べて哀れで矮小で惨めな包茎ちんぽだと」

「くすくす」

「くすくすくす」

 

 言葉が重ねられる。小馬鹿にされ、攻められる。自分自身の声で(・・・・・・・)。

 

「く……う、ぅぅ……!」

 

 奥歯を噛み締め、羞恥で真っ赤な熱を持った貌を上げて力の限り睨み付ける。

 だが、全裸で四肢を囚われ大きな淫紋に似つかわしくない短小ちんぽを見せびらかした狂三の抵抗は、あまりに惨めで滑稽だった。髪で貌を隠すことさえ出来ず、ヘッドドレスがより一層の惨めさを飾っているようにしか思えない。

 

「おいおい、どうしたんだよ狂三。言い返さなくていいのか? ま、事実だから言い返すも何もないか」

「どの口が……! あなたがこんなモノをわたくしに寄越したのでしょう!?」

「そうだぜ? けど、そのちんぽは狂三の一部なんだから、小さいことは事実だよなぁ?」

「こ、こんなもので、わたくしは……!」

 

 人より劣り、小馬鹿にされ見下される屈辱感。無理やり付けられたモノだとわかっているのに、自らの一部となった感覚が狂三を苛む。

 何より――――小馬鹿にされ、罵倒されてビクンビクンと小さく跳ねる自身の短小ちんぽが、どうしようもなく狂三の羞恥を誘う。

 

「さて、と」

 

 パチン、と士道が指を鳴らした。次の瞬間、白い腕が拘束の形を変える。

 乱雑な磔から、意志を変えた腕が狂三の四肢を強制的に操作する。

 両足を開かせ、無理やり膝を曲げさせ股を見せびらかすガニ股(・・・)のポーズ。加えて、腕も同じように頭部より上に捻り上げ曲げさせガニ股を徹底。

 両手首と両足首をホールドし、狂三の全てを晒す。揺れる自慢の両胸、先端で痛いくらいに勃った乳首。汗と熱に濡れた白磁の肌は腋までおっぴろげにされ、愛液に濡れた恥部と色白短小ちんぽをガニ股拘束で見せびらかし。

 羞恥と屈辱に塗れた貌が、士道の前に用意された。

 

「素敵な格好だぜ、狂三ちゃん?」

「…………本当に、いいご趣味ですわ、士道さん(ご主人様)」

 

 あくまでも、睨み付ける。射殺さんばかりに――――狂三の心が折れていないのであれば、だが。

 

「じゃあ『狂三』、あとはよろしく。狂三を労わって気持ちよくしてやるんだぞ。けど――――」

「うふふ。わかっていますわ、士道さん」

「ええ、ええ。承りましたわ、士道さん」

『じっくりと、心ゆくまで、時崎狂三が懇願するまで、攻め立てて差し上げますわ』

 

 『狂三』が迫る。自分自身が、本当に楽しげな貌を見せながら。恐怖で引き攣った狂三の貌を呑み込まれていく。絡みつかれて、士道の前で――――――自分自身による、終わりのない地獄の調教が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分自身が複数いる。士道にその感覚は理解できないが、狂三には理解できることなのだろう。

 違和感なく過去の自分を切り離し、使役し、目的を果たす。生死ではなく、いるかいないか。消えてしまうかどうか。消えたとしても、再び同じ時間から生まれ落ちれば、それは死ではない。狂三が持つ独特の死生観はそこから生まれているのかもしれない。

 だからこそ、己に誇りを持った狂三が『狂三』に従わされ、攻め立てられる様は士道に極上の快楽をもたらしてくれていた。

 

「あら、『わたくし』ったら、乳首をこんなにいやらしく勃起させて……わたくしが摘んで差し上げましてよ?」

「では、わたくしがその乳首を弾いて差し上げますわ。ほら、ぴん、ぴん、ですわ」

「ひぎっ♡、いぎっ♡ちくびは……っ♡ああぁぁっ♡♡」

 

 白い腕ではなく、わざわざ分身が姿を見せて羞恥と屈辱感を煽る。大きな胸の先端に勃った桜色の乳首を分身が引っ張り上げ、程よく伸びたそれをもう一人が指でデコピンのように弾く。

 その快楽に身悶えする狂三だが、当然無様なガニ股は解けることなく、同時に別の攻めも並行して行われる。

 

「まあ、まあ。立派に輝く淫紋に比べ、なんて情けないちんぽなのでしょう。ほぉら、わたくしがその皮を剥いて差し上げますわ。ふふ、こどもちんぽをむきむき、ですわ」

「あぎっ!♡皮、剥かれてっ♡それ、きもち、い……っ♡♡」

 

 皮かぶりの包茎ちんぽが、『狂三』の指で剥かれていく。指であっさりと掴めてしまうそれを丁寧に、丁寧に剥ききると短小ちんぽの亀頭とカリがようやく顕になる。

 

「くす、くすくす。小さいですわぁ、悲しいですわぁ。皮が剥けても、極小のおちんちんには変わりありませんものねぇ?」

「っ、黙りなさ――――あっ♡やっ♡い、ぃぃいぃっ!♡♡」

 

 反論を乳首を捻り上げられ、逆に黙らされる。分身のチームワークに翻弄される狂三は、その小指ほどの短小ちんぽを『狂三』に擦られ腰を跳ねさせた。

 

「お喜びくださいませ、『わたくし』。わたくしがあなたの短小ちんぽのお世話をして差し上げましてよ。すりすり♡すりすり♡」

「ふ、ふざけ――――あぁぁぁぁぁぁ……♡」

 

 ただ表面を撫でられているだけで、狂三は表情筋を崩して恍惚とした撫声を零す。まるで、気持ちのいい部位を撫でられた猫のような変わり身に、士道はクスッと笑みを零す。

 それも仕方がないことだ。胸を攻められる中、初めて感じる男性器の快感に耐えられるはずがない。本ズリでなくとも、狂三は今にも射精してしまいそうな快感を得ているはずだ。

 自分自身にふたなり短小ちんぽの皮を剥かれ、撫でられる得も言えぬ感情。狂三自慢の白く華奢な指たちが、狂三の恥部を刺激し恥辱の責めを続ける。

 

「……っ!!」

 

 だが、そんな中でも、時折見せるその貌がたまらない。

 羞恥と屈辱に歪み、次の瞬間には快感に喘ぐ貌。まさに屈辱的な表情(・・・・・・)と呼ぶに相応しいものだ。

 目じりに涙を浮かべ、快楽と屈辱で顔を真っ赤にして、それでも観衆の士道を睨み付けるプライドの高さ。

 

「ふ、ふふふ……あはははは!」

 

 もっと、もっと魅せてほしい。四肢をガニ股拘束され、己の分身たちに責めを受ける狂三を座して見物する。

 ああ、それだけでも満たされていく。欲望が満たされ、満たされた傍から新しいものが生まれ落ちる。

 士道の愛らしい奴隷の抵抗と快楽の宴は――――それから、変わることなく一時間続いた。

 

「……あ♡……あひっ♡はへっ♡……へっ♡」

 

 一時間。同じ責めを繰り返された。捻り上げた乳首を弾き、短小ちんぽを愛おしげに、執拗に撫でられる。

 強気な表情は鳴りを潜め、貌を俯かせて唾液の滴ったベロを投げ出す光景が士道の視界に収められる。ガニ股で拘束された四肢は力を失い、支えていなければ立っていられない。まあ、仕方のないことだろうと士道は楽しげに笑う。

 屈辱的で恥辱の快楽。しかし、出せない(・・・・)。狂三は未だ、その皮剥け短小ちんぽで一度も射精をさせてもらえていなかったのだ。

 

「うふふ、辛そうですわね『わたくし』」

「気の毒ですわ、痛ましいですわ。このような姿になってまで、まだ己の信条に囚われているんですもの」

「……おだ、ま……り、な……さい……っ! あなた方にわたくしの何が――――――」

「わかりますわ。だって、『わたくし』ですもの――――――えいっ♡」

「ふぎいぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 可愛らしい掛け声で乳首を強く弾き、俯いていた狂三の貌を無理やり上げさせる。もう何度目かの光景だが、あの狂三が涎を引いて歯を食いしばる様は何度見ても飽きがこない。

 

「あら、あら。本当にはしたない悲鳴ですわ。『わたくし』の自覚がありまして? ガニ股を晒して、乳首を抓られ、短小ちんぽよしよしされるのが気持ちいいんですのー?」

「ぁ、あひっ♡は、ひぃ♡……や、安い挑発、ですこと……っ!」

「あら……」

 

 だが、堕ちない。まだ、時崎狂三は懇願などしない。

 如何に快感を『狂三』にコントロールされていることは気がついているはずだが、狂三はそんな一方的な状況で決して『止めて』とは口にしていない。

 士道ではなく、『狂三』に責められているというのがキモだ。気持ちいいことは認めても、懇願して敗北することだけはできない。自分自身に、媚びを売ることなどできない。

 もっと絶頂に身を委ねて、無理やりつけられた粗チンで射精してしまいたいのだろうに。今の狂三はそれができない。だから士道は、助け舟(・・・)を出す。

 

「辛そうだな、狂三」

「……! き、ひひ……いえ、いえ。生ぬるい責めの手に、飽き飽きして思わず眠ってしまいそうでしたわ」

 

 士道が声をかければ、ハッと貌を上げてニィと微笑みを返してくる。汗で髪が張り付き、唇の端からは涎を流し、なお士道の声に皮肉を吐く甲斐甲斐しい奴隷の姿に、士道は背筋がゾクゾクと喜びを覚えたことを実感した。

 

「そうか。じゃあ、そのふたなりちんぽで射精したくないんだな?」

「っ……と、当然ですわ。このわたくしが、そのような快楽を求める女と思いまして?」

「思えないけど――――思えないから、見てみたくなるのが人間の欲ってもんだろ?」

 

 『狂三』たちに目配せをし、次なる責めへの合図を送る。こくりと頷いた分身のうちの一人が、自身のヘッドドレスから鮮烈な紅いリボンを引き抜くと、それを短小ちんぽに絡めて締め上げた(・・・・・)。

 

「あ゛っ……ぎ、ぃ♡」

 

 射精をしてしまいかねない刺激を受け、しかし決して射精できない縛りを受ける。悲鳴を上げ、荒い息でリボンに締められた己の短小ちんぽを狂三が愕然と見やる。

 

「な、何を……っ!」

「まあ、似合っておいでですわ『わたくし』。可愛らしいおちんちんに、とってもお似合いのリボンですわぁ」

「ええ、ええ。とてもお似合いですわ。これで、『わたくし』の望み通り(・・・・)、ふたなりちんぽからせーしぴゅっぴゅできませんわね♡」

「っ……き、きひひ……お、お気遣い感謝いたしますわ士道さん、『わたくしたち』」

 

 強気な口調の中に、隠しきれない震えの声――――そこで折れてしまえば、地獄の釜を開けずに済んだものを。

 

「士道さん、よろしいですの?」

「ああ、『狂三』たちの好きにしていい。俺が見たいものを、みせてくれ」

「了解ですわ♡」

 

 従順な『狂三』たちが妖艶で淫靡な微笑みを返す。素直な分身たち。そうしたのは士道だが、なるべくしてなったのかもしれない。

 ある種、時間に縛られた刹那的な『狂三』だからこそ、他人事と当人を両立させ狂三を攻め立てられる。彼女たちは、見てみたいのかもしれない。どこまでも真っ直ぐで、曲がりくねった道を歩く矛盾を行う時崎狂三(オリジナル)が、自分たちのように快楽に屈する様を。

 

「さあ、『わたくし』。楽しい遊戯の続きを始めましょう」

「うふふ……こんなもので縛ったところで、何も変わりませんわよ?」

「いえ、いえ。変わりますわ、変わりますとも。何故ならば――――――」

 

 『狂三』がリボンの着いたふたなり短小ちんぽを指で挟み、

 

「ようやく、手加減(・・・)せずに済みますもの♡♡」

 

 先ほどまでとは真逆、激しい速度でシゴき始めた。

 

「ひ――――いぃぃいいぃぃぃいいっ!?♡♡」

 

 突然の快感。間違いなく、初めて感じる手コキならぬ指コキの感覚に、狂三が瞳孔を開き切って身体を勢いよく痙攣させる。無論、そんなことでガニ股拘束は崩れず、無様な狂三の姿がさらけ出されるだけなのだが。

 

「な、なにっ!?♡なんのですのこれ♡♡ちんぽ、きもちよすぎて♡あぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」

「あら、あら。『わたくし』なのに、随分と楽観的でしたのね。あれ(・・)が責めているうちに入ると思いまして? ただ触れているだけでは焦らしと変わりありませんわ」

「そんな♡ことっ♡しって♡いますわっ♡」

「ああ、ああ。申し訳ありませんわ。本気シコシコされて、短小ちんぽの快感に喘いでいるだけですものね。無様ですわ、情けないですわぁ。ほら、しこしこしこ♡」

「あっ♡しこしこされるの♡きもちいいですわ♡♡短小ちんぽ、『わたくし』の指でしこしこされてきもちいいですのぉ♡♡」

 

 人生で初めての指コキの快感に支配され、己が感じるものへの実況まで始めてしまう。堕ちたように見える、が。

 

「うふふ、さすがは『わたくし』。受け入れることで他のプライドだけは守ろうというわけですのね――――――もう少し早く切り捨てていれば、叶ったかもしれませんのに」

 

 見抜かれて(・・・・・)、そっと耳元で囁かれた狂三が目を見開く。

 そして、『狂三』たちが乳首に噛み付いた(・・・・・)。

 

「いぎあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 淫猥な悲鳴が上がる。続いて、新たに加わった『狂三』が汗を染み込ませた腋(・)を舌で舐め始める。

 

「ひっ!?♡♡ひぃ♡♡」

「ちゅぱっ、ちゅ……んっ♡♡しょっぱいですわぁ。汗をたっぷり染み込ませた『わたくし』の腋の下、雌の香りがしっかりとしていましてよ♡」

「わ、腋っ!?♡あ゛♡ちく、び、噛まれて♡――――しこしこされてりゅうぅぅぅぅぅ!♡」

 

 ただでさえ敏感肌の中、両腋を舐め取られる快感。散々と指で責められた挙句鋭い歯で噛み付かれた乳首。絶えず指で挟まれ高速でシゴかれるふたなり短小ちんぽ。

 あの優雅なお嬢様の口調が崩れ、士道の予想ではそろそろ快感受け入れに加えてた二段階目(・・・・)が見られる。それを拳で頬杖を突いて待ち――――――その時は来た。

 

「――――や、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!♡♡」

 

 もう一つ、堕ちた(・・・)。

 

「ちくび噛まないで♡腋舐めやめてくださいまし♡おちんちん、しこしこしないでくださいましぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 自分自身、それも従えるべき分身に『やめて』と嘆願する狂三。屈辱の哀願に、彼女に刻まれた淫紋が喜びを顕にして輝きを増す。

 

「きひ、きひひひひっ! 屈辱ですわねぇ『わたくし』」

「わたくしたちに責められ、懇願などして。まあ、まあ、なんて無様なことでしょう」

「悲しいですわぁ。なんて情けないお姿なのでしょうか」

「やめ、いわないで♡もうやめてくださいまし♡きもちいいの、もういやですわぁ♡♡」

 

 いやいやと髪を振り乱して首を振る狂三の仕草は、士道が何度でも見たいと思えるものだ。それも、分身たちの手で成し遂げられたものだと思えばなお愉悦は増す。

 しかし、士道は彼女たちを止めない。もう一つ、最後のプライド(・・・・・・・)が残されているのだから。

 

「ふふっ。でぇもォ、本当にやめてほしいなら、仰ってもらわねばなりませんわね」

「へ……?」

「『わたくし』の矮小で惨めなふたなりちんぽ、はやくしゃせーさせてください♡ですわ♡」

「な……っ!!」

 

 一瞬、敗北宣言の要求に狂三の目に光が戻る。が、すぐさま責めを再開されてトロ顔に戻されてしまった。

 

「いやですわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」

「嫌ならいいんですのよ? けれど、『わたくし』のふたなりちんぽは特別ですわ。おまんこで雌イキをしたいのなら、まずおちんちんが射精しないとできませんのよ♡」

「そ、そんなのむちゃくちゃですわ!♡」

「そのリボンも特別製ですのよ。わたくしが霊力を込めている限り、絶対に外れませんし、射精もできませんわ」

「は、はずして♡はずしてくださいまし!♡おねがいですわ♡」

 

 なりふり構わず手足の力を振り絞り、涙目で嘆願する狂三。それでも絶対に見られないはずの光景だが、士道たちはあと一歩を引き出すまで許すつもりはなく、士道の可愛いの下僕たちは忠実にその意志をラーニングしてみせた。

 

「だーめ、ですわ♡」

「射精(だ)したいのであれば、その口から、認めてくださいまし♡」

「『わたくし』は分身如きに責められ、気持ちよすぎて我慢できなかった雌奴隷だと♡」

「『わたくし』は射精したくてしたくてたまらない、自分に責められて感じるナルシストな変態精霊だと♡」

『射精懇願(敗北宣言)、聴かせてくださいまし♡』

 

 自分に要求された残酷な宣告に、狂三の貌が絶望に染まる。ガニ股拘束で全身性感帯の身体で射精我慢させられた、無様で愛しい士道の精霊(奴隷)が。

 

「……いやぁ♡やだ、いやですわ♡こんなのいや♡やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 口を紡ぐ限りは無限の地獄に、囚われていた。

 

「あは、あははははは!」

 

 ――――美しいその様に、士道は笑うのみだった。

 

 二時間。

 

「……っ♡ふぁ♡らめ……♡」

 

 極上なれど地獄の環境の中で、ひゅー、と細い息を吐き出しながら狂三はひたすら言葉を零していた。

 意識の半分は既にないのだろう。ただ、抗う意思だけが言葉を吐き出させ、その超然も余裕もない快楽に屈した貌をまだ敗北していないものと成り立たせる。

 

「……さて」

 

 ただ眺めていて、欲望が満たされる。素晴らしいものではあるが、いい加減に士道の一部も我慢が限界だった。

 狂三の短小ちんぽが何本並べられようと敵わない、士道の極太の肉棒が音すら鳴らし、主張している。早くあの最高の奴隷の中で、思う存分射精(だ)させろ、と。狂三とは競えるものではないが、士道は士道で別の楽しみを我慢をしていたということだ。

 

「狂三」

「……? しど、う……さん?」

 

 睨め付けていた狂三はもういない。虚ろな目で、椅子に座ったまま声をかけた士道へと返事を返す。

 

「そろそろ、言葉も(・・・)素直に言ったらどうだ?」

「っ、わたくし、は……ま、だ……」

 

 凄まじい反骨心で、僅かばかりの眼力を捻出する。無論――――士道と『狂三』がその様に嘲笑を浮かべたのは当然のことだった。

 狂三がその様子に困惑した表情で言葉を続ける。

 

「な、なんですの……?」

「あら、まだ気がついていらっしゃらないんですの? 下ですわ、『わたくし』」

「し、た……?」

 

 下には、リボンで結ばれたふたなりちんぽと『狂三』の指がある。

 

「……え?」

 

 そう。動きを止めた(・・・・・・)指と、腰を振って(・・・・・)自主的に短小ちんぽをシゴく狂三の身体がある。

 勃起しても小指程度の大きさしかない極小短小ちんぽを、必死に腰を振り快感を貪る狂三の意志があった。

 

「あ、ぁ……あぁ……っ!♡」

 

 羞恥。根こそぎ狩り尽くされたはずの羞恥心が溢れ出し、わなわなと目を見開いて貌を真っ赤に染め上げる狂三。次いで、『狂三』たちの言葉責めが炸裂した。

 

「くすくす、腰を振っておられますわ」

「ええ、ええ。なんて浅ましい『わたくし』なのでしょう」

「絶対に射精できないとわかっていながら、わたくしの指を求めるだなんて。こうして離してあげれば――――あら、何もない場所にへこへこと情けないふたなりちんぽを振り始めましたわ♡」

 

 唯一の快感であった指を離され、へこへこ空中へちんぽをピストンする狂三。自身の身体にさえ裏切られた狂三が、言い訳の言葉を並べようとして愕然と声を発する。

 

「はっ♡はっ♡ちが……っ、違いますわ!♡こ、これは……これは、これは!♡」

「何が違いますの? 情けないガニ股の腰振りで短小ちんぽヘコヘコさせた変態奴隷の『わたくし』♡何が違うのか仰ってくださいまし♡」

「ちがう♡ちがいますの♡やだ♡こしが、止まらな……っ!♡♡」

 

 言い訳など、ありはしない。歯型がつくほど乳首を噛まれ、涎でベトベトになった腋を見せびらかし、ガニ股で空中にへこへこ腰を振る浅ましい淫乱奴隷。大きな淫紋と小さなちんぽを兼ね備え、自分に屈した少女が時崎狂三なのだ。

 少女が認めまいがそれは事実で、あとは言葉で認めさせるだけ。パチン、と数時間ぶりに指を鳴らし、白い腕の拘束を解く。

 

「きゃっ!?」

「あら」

「あら、あら」

 

 支えを失って倒れこもうとした狂三の両手を、それぞれ『狂三』たちが再び支える。否、支えると言う表現はおかしいかもしれない。

 両手を高く引っ張り上げ、力が抜けて座り込んだ狂三を強制的に士道の元へ引きずっていったのだから。

 

「さあ、さあ、『わたくし』。愛しい士道さん(ご主人様)の御前ですわ」

「あ――――あっ♡」

 

 腕を取られた狂三が顔を上げ、一瞬その声が歓喜のものに変わるのが手に取るようにわかった。それは仕方がないことだ。

 顔を上げた先には、狂三の短小ちんぽとは比べ物にならない雌を貫くことを目的とした長大なちんぽが聳え勃っているのだから。

 

「それじゃあ狂三、チャンスをやるよ」

「ちゃん、す……?」

「ああ。狂三はどうしても射精したくないみたいだからなぁ。『狂三』たちが五秒数える間、狂三が射精懇願(敗北宣言)を我慢できたら、朝までさっきの責めを続けさせて(・・・・・・・・・・・・・・・)やるよ」

「……………………は、い?」

 

 理解が、できない。そんな貌だ。見たことのない、狂三がするはずのなかった表情。聡明な彼女には、この絶望感がわかるはずだ。

 合計三時間の責め苦。しかし、朝までとなればまだ倍の六時間(・・・)はある。その間、絶対に射精も雌としての絶頂もできない地獄をご褒美(・・・)として提供する。

 あまりにも狂った提案に狂三の思考が停止する。プライドが、精神だけは耐え抜いた三時間。その倍を、現実的な数字として叩きつける。果てが見えてしまったからこそ、その地獄が狂三の全身を震えさせた。

 そして、考える暇など与えない。『狂三』たちが良い提案だ、と言わんばかりに手を合わせてカウントダウンを始めた。

 

「まあ、さすがは士道さんですわ。これには『わたくし』もお喜びになることでしょう」

「では、では――――ごーう♡」

「ま、待って――――」

「よーん♡」

 

 待たない。待つはずがない。『狂三』たちを従える権限など、奴隷となった狂三からはとうの昔に消し去られている。

 

「さーん♡」

「い、いやですわ!♡どっちもイヤ!♡」

「にーい♡」

「やだやだやだ!♡ゆるして!♡」

「いーち♡」

 

 子供のような懇願では止まらない。

 射精我慢か懇願か。プライドを守る地獄か、プライドを捨てる地獄か。

 

『ぜー――――』

「ひっ――――しゃ、しゃせい♡しゃせいしますわ♡おしゃせいさせてくださいませ!♡♡わたくしの短小ちんぽ、しゃせいさせてください!♡」

 

 ――――堕ちた。

 

「あ…………」

 

 何を口走ったのかを自覚し、後戻りできない己の敗北を狂三は声音に乗せて発した――――大粒の涙を流して。

 

「うぇ……ふぇ、ひっ……ひっく……あぁぁぁぁぁっ……」

「あら、あら……」

「泣いてしまいましたわね……」

 

 思わず、といった様子で両手を離した『狂三』たちを見るに、彼女たちですら初めての経験なのだろう。

 拘束を解かれた両手で涙を拭い、拭い切れない涙がまた落ちる。全裸で、ふたなりちんぽをさらけ出して涙を流す狂三は何もかもが乖離し、倒錯的な光景を作り出していた。

 だが、タガが外れた狂三は、快楽への道を一直線に落ちていく。

 

「う、うぅ……」

 

 涙を流して、士道に平伏するように四つん這いになってから、涙と恥辱と快楽に濡れた貌を上げ、丸めた片手をその艶やかな貌の下まで持っていき、ハッキリと自らの意志を表明(敗北宣言)した。

 

「……わ、わたくしは、しゃせいしたいがためにご主人様と『わたくし』に屈服した、自分に欲情したナルシストな淫乱雌奴隷ですわ♡情けないおちんぽから、いっぱいしゃせいしたくてしたくてたまりませんの♡だ、だから……わたくしの短小おちんちんから、どうかザーメン射精(だ)させてくださいまし……♡」

 

 猫(・)のようなポーズ――――そこで、記憶から狂三の趣味を掘り起こす。

 狂三は特に猫を好いていた。それこそ、人には見せられないような可愛がり方をしてまで。

 その、人には見せられない(・・・・・・・・・)猫を思わせるポーズを見せびらかすということは、狂三にとって土下座以上に恥ずかしい屈服を見せているということに他ならない、のだが(・・・)。

 

「……か、可愛いな」

 

 ボソッと、本音が出た。たぶん、理性と本能、両者が意見を間違いなく一致させる本音が、嘘偽りなく零れ落ちた。猫のポーズで淫語屈服宣言。情けなく、いやらしく、可愛らしい(・・・・・)。大泣きして涙目だったのも効いてくる。

 ここまで屈服させて、この奥の手を意図してか意図せずか繰り出した狂三を見て、士道は意味不明な感情の波に襲われていた。

 

「し、士道さん?」

「え、ああ――――素直になったご褒美、あげないとな」

 

 とはいえ、その可愛さと欲望が両立しないわけではない。分身体に肩を叩かれ、我(本能)に返った士道は顎で分身の一人を示した。

 

「ふふ、承りましたわ。――――さあ『わたくし』。待望の時間、ですわよ♡」

「あ、ぁぁ……っ♡」

 

 紅いリボンが解かれ、狂三は膝立ちで歓喜の声を上げる。戒めを解かれた短小ちんぽが、びくびくと勃起して脈動し、

 

「ふーっ♡」

 

 『狂三』が吐息に吐息を吹きかけられ、イッた(・・・)。

 

「あっ♡いくっ!♡」

 

 ――――どぴゅ、どぴゅっ。

 

 白磁のちんぽが小さいなりに激しく震え、ちっちゃな亀頭からちんぽと似た色の精液をぴゅっぴゅ、ぴゅっぴゅと『狂三』に顔射を決める。

 ひと掬い。哀れ息を吹きかけられただけで待望の射精をしたちんぽのザーメンをペロリと舐め、『狂三』は心底おかしそうに笑い声を上げた。

 

「きひっ、きひひ、きひひひひひひひひひっ! な、なんですの今のは!? あなた本当に『わたくし』でして? 短小ちんぽのみならず、吐息で射精してしまうような早漏弱小ちんぽでしたのねぇ。まあ、まあ、実に可愛らしいこと」

「わ、わたくしは……これは、その……」

 

 初めての射精を終え、三時間耐えていたとはいえ吐息で無様射精を見せつけた狂三は息荒く言葉を探す。しかし、元の思考速度を維持した『狂三』に勝てるわけがなく、流れるような嘲罵が弱小ちんぽを震わせた狂三を追い込んでいく。

 

「早漏ちんぽ可愛らしいですわねー? ほら、弱小ちんぽでもっと射精してくださいまし。ザコはザコらしく、無様に媚びを売ればいいのですわ。ざーこ♡ざ〜こですわ♡」

「や、やめてくださいまし♡わたくしはざこちんぽなどでは……っ♡」

「雑魚ですわ。『わたくし』の弱小ちんぽは早漏ザコおちんちんですわ♡さぁ、自分と同じ貌目掛けて惨めに出してしまいなさいな♡びゅーびゅーせーしをおしゃせいしたいのでしょう♡」

「あっ♡やめ……で、でちゃいますわっ♡」

 

 ぴゅるっ、どぴゅ。触れることなく、言葉で罵られて狂三のちんぽが射精する。或いは、その空気の震えだけで絶頂してしまう。

 

「まあ、愉快ですわ、愉快ですわ。士道さんを独り占めしようとするわるーい『わたくし』には、もっともーっと無様射精してもらいませんと♡」

「ずるいですわ。わたくしにもやらせてくださいまし――――ぴんっ、ですわ♡」

「あんっ♡い、いくぅ♡」

 

 ぺちっ――――どぴゅ。

 

 人差し指で弾かれたふたなりちんぽが震え、精液を吐き出す。

 

「きひひ、面白いですわぁ♡こねくり回したら、一体どうなってしまうのでしょう。それそれ、ですわ♡」

「あ、や、だめ――――イクッ♡イクッイクッイクッ♡」

 

 どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ――――ちんぽに比べれば大層大きく見える『狂三』の手のひらが亀頭を撫で回し、一回しする度にその手に白い精液をタイミングよく吐き出す。

 狂三は両手で貌を覆って連続射精の快感にいく、いくと絶頂宣言を繰り返す。攻めはさらに続いた。

 

「足は如何でして? 『わたくし』ご自慢のものと同じおみ足ですわ♡」

「では、わたくしたちも♡」

「あぁぁぁぁぁっ♡あし、いっぱいふまれて、イクッ♡イキますわぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 すっかり座り込んだ狂三の股ぐらに複数の『狂三』たちが足を重ね、短小ちんぽが埋もれるくらいに足でコキ下ろす。霊装のタイツに包まれた足先に、何十回と射精を繰り返した精液がこびりついていく。

 次は、少々と趣向を変えたものだ。別の『狂三』たちが狂三と同じ陰部を所持して裸体で現れた。ただし、

 

「あ……わ、わたくしより、ずっと大きい……っ♡」

「そうですわ、そうですわ。士道さんには劣りますけれど、士道さんに用意してもらったふたなりちんぽですわ♡『わたくし』では勝負にならないデカちんぽですわー♡」

 

 大きい。士道のサイズには及ばないが、狂三の何十倍もあるふたなりちんぽ。エグめのカリに色白のちんぽを見せつけながら、『狂三』たちは狂三を押し倒して、短小ちんぽに長大ちんぽを重ねた(・・・)。

 

「あっ♡つぶされてしまいますわ♡わたくしのふたなりちんぽが、『わたくしたち』のデカちんぽに押しつぶされてイクッ♡イッてしまいますわ♡あぁまた――――イクゥゥゥゥゥゥッ!♡♡」

 

 分身たちに自身のちんぽが圧倒的に劣るという敗北感、屈辱感。もはやそれを上回る射精の快感。

 時崎狂三のプライドを完璧に打ち砕かれ、巨根に数で押し潰され色白弱小ちんぽで何十回とザーメンを吐き出していく狂三。十分すぎるほどに屈服し、支配された雌の姿。だが、まだ足りないと士道はくつくつと笑い、最後の分身体に目を向けた。

 

「はい♡承りましたわ、士道さん♡」

 

 彼女はうっとりとした笑みを浮かべ、仰向けに倒れてチンピクしながら巨大な淫紋に白液をぶっかけ、恍惚な貌した狂三へ向かって歩いていく。

 

「あへっ♡はへ……っ♡」

「『わたくし』♡♡」

「は――――あ♡」

 

 その『狂三』には何もしていない。狂三と同じ格好をさせ、ただ女体を晒しているだけ。

 時崎狂三(・・・・)の恥部を、足を広げて見せつけ、陰裂を指で割り愛液を垂れ流した膣へと狂三を導くようにさせているだけなのだ。

 

「あ♡あぁ♡ああああぁ……♡♡」

 

 それだけなのに、狂三は四つん這いになって『狂三』に向かっていった。それは、そうだろうとも。短小クソザコちんぽで雄の喜びを知った狂三には、輝いて見えているはずだ。

 彼女は知っているからだ。時崎狂三が、どれだけ素晴らしい雌の体をしているのか。彼女が言ったのだ。極上の女体だと。普通では、それを味わえる者に自身はなり得ない。今の狂三にだけ、その矛盾の解消が許されているのだ――――抗えるわけがない。

 

「さあ『わたくし』♡その矮小でか弱いクソザコちんぽを、わたくしのおまんこへ挿入してくださいまし。ナルシストで変態な『わたくし』の弱小ちんぽ、膣の奥に届かない短小ちんぽ、腰をへこへこ振って入れてくださいまし♡♡」

「っ……あぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 ずぷ――――どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅっ!

 

 『狂三』に覆い被った狂三が短小ちんぽを彼女の穴にぶち込み、一瞬のうちに連続で絶頂し中出しを繰り返した。

 

「あぁん♡射精(で)ていますわ♡子宮に全く届かないクソザコ短小ちんぽ♡わたくしの中の入口でずっと射精していますわ♡情けない敗北ザーメン吐き出していますわぁ♡♡」

「きもちいいですわ♡きもちいいですわ♡『わたくし』の中、きもちいいですわぁ!♡いっぱいおしゃせいしていますわ!♡とまりませんわぁ!♡♡」

 

 自分で自分を犯す。押し倒して腰を振り乱し、玉袋が無限に生成する精液を永遠と流し込む。だが、ちんぽは決して子宮の快感を知ることなく膣にちっちゃな棒を締め付けられ、また永遠と射精を繰り返す。

 倒錯的で、退廃的で、背徳的な光景。士道が望んでいたもの――――育て上げた奴隷の雌穴に、最大まで勃った絶倫ちんぽを構えた。

 

「あ♡士道さん♡士道さん♡♡」

「雌の快感が欲しいなら、わかるよな?」

「はい!♡」

 

 迷いのない返事。躊躇いなく自分自身に腰を振るその無様で愛らしく美しい姿。

 狂三は、砕け散ったプライドをさらに踏み砕くべく嬌声を上げた。

 

「短小ちんぽに耐えられないで『わたくし』に負けたわたくしに♡士道さんの逞しいおちんぽくださいまし♡♡わたくしのクソザコちんぽと違う本当のおちんぽ様♡わたくしのおまんこに欲しいですわぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 自らクソザコと認め雑魚ちんぽ宣言をした狂三の中に、士道は己の巨大ちんぽを一気にぶち込んだ。

 

「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ゛♡きましたわぁ♡♡最高のご主人様おちんちん、わたくしの雌マンコに入っていますわぁ♡♡」

「まあ、わたくしも『わたくし』のザコちんぽより士道さんのモノが欲しかったですわ……」

「いけませんわ♡いけませんわ♡これはわたくしだけのモノですわ♡♡いくらわたくしがザコちんぽ短小ちんぽと罵られようと、このおちんぽ様だけは渡せませんわ!♡♡」

 

 二つに合わさった桃尻がそれぞれに揺れ、同じ貌をした少女が犯し犯されている中、犯す少女を士道が犯す。頭のおかしい光景に、頭のおかしい快感を知りながら士道も腰を振って子宮を貫いた。

 

「あ? 誰が狂三のモノだって? おまえが、俺のモノなんだよ!!」

「も、申し訳ありませんわ!♡わたくしは士道さんのモノ♡士道さんの奴隷ですわ♡クソザコちんぽへこへこさせたダメな奴隷に♡士道さんのご褒美ザーメン恵んでくださいまし!♡♡」

「おら、一発目受け取れ!」

 

 ――――どぶっ、どぶぶっ、どびゅるるるるっ!

 

 狂三も粗末なモノとは比べ物にならない重圧な射精が狂三の子宮に放たれ、圧倒的な支配が彼女の身体を犯し尽くす。

 

「おほっ♡しきゅう、みたされていますわ♡わたくしのザコちんぽも幸せ過ぎてしゃせいしていますわぁ♡♡」

「安心しろ! もっと満たして、狂三のクソザコちんぽに沢山出させてやるよ!」

「あひっ♡また、また子宮犯されていますわ!♡♡ザーメンタンクになったわたくしの子宮、ザーメンと一緒に突かれてしますわぁ!♡」

 

 たった一度で終わるわけがない。数時間我慢していた肉棒が、最高のシチュエーションでさらに開花した最高級の膣と子宮をもっと寄越せと言っている。

 突いて、突いて、突く。激しく、燃え上がるように、屈服した最高の狂三(奴隷)を抱く。

 

「あぁ♡わたくしもイキますわ♡悔しいですわ♡『わたくし』の短小ちんぽ♡くそざこのおちんちんにイカされてしまいますわ!♡」

「きひっ♡わたくしもイキますわ!♡『わたくし』のおまんこにクソザコ短小雄ちんぽ挿入しながら♡士道さんの絶倫おちんぽ様で雌マンコ突かれてイかされてしまいますわぁ!♡♡」

「イけッ! イけッ! 何回も何十回も、俺のモノになって屈服して、敗北絶頂繰り返せ!!」

 

 ――――ぶしゃ、ぶしゃあ、プシャァァァァアアアアッ!

 

 繰り返される射精耐えかね、同じ貌をした少女たちが全力で潮を吹き出した。

 

『あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡』

 

 揃う嬌声。全く同じ声をしながら、違う快感を得た少女たちが絶頂する。何度も、何度も、何度も、何度も。

 最高の女たちを抱き、気高い精霊を雄ちんぽの快感に屈服させ、同時に雌の喜びも味わわせる。あまりに贅沢で、最高の二文字しか重ならない狂気の宴は、士道の欲望が満たされては増え続けるまま、明け方まで続いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「…………っ♡」

 

 ギシッ、と椅子が揺れる。狂三が身体を譲ったからだろう。ムラムラ(・・・・)して、揺する他なかったのだ。

 

「あら、狂三じゃない」

「っ、あ……こ、琴里さんでは、ありませんの……」

「……?」

 

 〈フラクシナス〉の休憩室の片隅で、縮こまって椅子に座った狂三、ついでに受け答えまでおかしい様子を見て琴里が結い上げたテールの重心を片側に寄せる。

 

「どうかしたの?」

「な、なんでも、ありませんわ……っ!」

 

 グッとスカートの裾を握り、脂汗を滲ませて言う様はまさに滑稽。部屋の中では落ち着かず、新鮮な匂いを嗅いでいられると〈フラクシナス〉を選んでしまったのは、狂三の思考がおかしくなっているからだろうか。

 声をかけた琴里が、何かを察して迷いながらも声を発した。

 

「……ん。ここは専用にしておくから。私は退出した方がいいかしら?」

「そ、そうしてくださいまし……♡」

 

 いい加減、耐えられそうにない。込み上げてくる狂三の性別ではない快感に嬌声が漏れ出ている。

 

「そう。わかったわ」

 

 琴里が背を向けて行ってしまう(・・・・・・)。身悶えし、どうにもならない快感を抱えた狂三を置いて――――――

 

「ま、待ってくださいまし!」

「え……?」

 

 呼び止めてから、後悔が募る。だが、正常ではない思考であり、粉々に砕かれた狂三のプライドはこの程度(・・・・)と欲してしまっていた。無論、士道の前であれば是が非でも隠し通してみせようという心ではあるけれど。

 

「す、少しだけ話し相手になってくれませんこと……?♡ 本当に、少しだけ……っ♡」

 

 気を紛らわせていないと、頭がおかしくなる。

 

「ええ、もちろんよ」

 

 狂三の様子がおかしいことに気がついているはずなのに、琴里は何も言わず隣に座り、手を握ってくれた――――過敏のはずの肌は、やはり彼女の手には柔らかな温もりだけを感知していた。

 

「も、申し訳ありませんわ……」

「いいわよ、別に。幾らでも相手になるわ」

 

 ほんの僅かに気が緩まり、落ち着きを取り戻していく。

 ――――下半身、スカートの下を包む貞操帯(・・・)がなければ、こんなことにはなっていないのだが。

 そう。士道はあれだけ狂三を辱めたというのに、満足するどころか笑顔で『まだ足りないから、明日もう一回よろしくな』と狂三の短小ちんぽに合う貞操帯を装着させたのである。当然、『狂三』に拘束させて泣き叫……拒絶した狂三をお構いないしに。

 吐息だけで射精するザコちんぽの癖に、がっちり完璧に一致した貞操帯を噛まされた途端、全く射精できなくなる。大して大きくなりもしない勃起をしようとして、ビキビキと痛みという快感を伴う。さらに言えば、狂三の過敏な肌に金属質の貞操帯が悪い意味で焦らすような快感を与えるから膣まで濡れて濡れて仕方がない。

 言いようのないムラムラと、まだ足りないのかとプライドをかき集めた怒りの炎。琴里の手を握りしめながら、狂三は恥も外聞も彼女の前だけで投げ捨てた。

 

「っ……♡く……本当に、あの鬼畜人格……いい趣味と性格をしていますわ!」

「ご、ごめんなさいね。なんか、私のおにーちゃんが」

「士道さんに恨みつらみはありませんわ! ですが……いつか絶対、あの(・・)士道さんは、必ず! わたくしの前に跪かせてみせましてよ……っ!!」

「……あ、あなたも、本当にいい性格してるわね……」

 

 引き気味の琴里に、プライドを捨て頼りながら決意した――――――いつの日か必ず、あの士道に復讐をしてやると。

 

 

 






この後めちゃくちゃ敗北射精した。

今更ですが贋造魔女の大体の設定。暴走贋造魔女は欲望で力が増幅され、士道が解除しない限り霊力に関係なく物質に半永久的な変化をもたらします。性欲増大から性的な肉体変化、時間をかけての変質を仕込むまでお手の物。士道の体液がもたらす影響を更に加速させられるわけですね。
が、逆に言えば士道の欲望によって制約が課せられています。極論、士道が精霊を好きな気持ちが肥大化したからこそなので、本人たちがあまりにも困ってしまうような原型のない変化はさせられない。令音さんにまで影響を及ぼす分、そこは本家のなっつんに劣りますね。まあオーバードーズの時系列ではなっつんの方も影響受けてる説ありますけど。
なおふたなりや巨乳化、年齢操作は本家同様余裕の模様。モーフィ〇グパワーもびっくりだよ。

腕は組むのではなくそれぞれ掴まれながら頭より上でがに股の形にされている。これだけは伝えたかった。

私はふたなり書くならその逸物に触れるも入れるも女の子が相手でないと嫌だというポリシーがあるのでこういうお話になりました。……士織ちゃんも書くなら精霊たち相手ですからねぇ。今回だけで全話分上回るくらいにちんぽ言わせたり書いたりした気がする。

くるみんは巨根と考えていました。前に言った夢オチ(DEMじゃなくてラタトスクで相手琴里の方が精神ダメージありそう)で射精搾取しようと思っているのですが、士道と分身の前なら短小の方が屈辱感あるじゃん!とリクエストで気付かされました。この身はまだ未熟……!!
ガニ股拘束で分身に笑われながらふたなり……好きな要素が悪魔合体してもう書いてて私がたまらんかった。惨めに罵られても気丈なくるみんマジでかわいい。最高。愛してる。だから士道くんといっぱい愛し合ってる姿見せてね(はぁと)
ちなみに服従ポーズだけは変えてます。私、くるみん書くなら猫がいい。そんな私の我が儘でした。そしたら可愛くなってあ、士道くん猫みん好きそーって一瞬屈辱ムードが霧散するという。だが私は謝らない。可愛いくるみんに萌える士道くんはいつ書いても可愛いからな。
あとふたなり巨根押し付けも私の趣味です。私の趣味がというかこの作品を書くに至ったデアラのエッチなお話でこのプレイを見た瞬間、こんなものが世にあったとは……!私も書きたい!と衝動的にぶち込みました。ふたなりで女の子同士だからこそ刺さる素晴らしいプレイ。本当に、本当にありがとうございます。

で、ほぼ本番なのに1万9000字も書いてしまったと。ラストは理性士道のために耐える暗い雰囲気のくるみんにしようかと思っていたのですが、いやくるみんなら反骨精神でキレながら耐えるかなと。

こんなノリですが感想、高評価、リクエストお待ちしております。小慣れてきたせいで性癖マシマシマシマシのやべぇことになってきた。特に精霊オーバードーズ。

ではではまた次回〜。

次回はオーバードーズ。琴里のイチャラブ初エッチ百合を添えて。または琴里の苦悩と受難の始まり。
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