※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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雌か、牝か、メスか。どれもエロいよね。いかを。

アンケート結果的に試験導入回。活動報告にリクエストボックス設置しました。みんなの見たいエロエロ令音さんを気軽に聞かせてね(はぁと) いや気持ち悪いなこれ





4話

「シドー!」

「おお。わかったわかった」

 

 どうどう、と下校のホームルームが終わるなり勢いよく士道の机に――と言っても元々隣ではあるのだが――突撃してきた少女、士道が初めて出会い、デートによってデレさせるという方法で霊力を封印した精霊を手でたしなめる。

 夜闇色の髪をぴょんぴょんと揺らし、大きな水晶のような目をキラキラと輝かせているのは夜刀神十香。

 

「士道」

「いやわかったから、二人とも近いから」

 

 もう一人。ずいっと真横から現れたのは、士道を挟み十香の席に位置する少女。十香と同じ時期に出会いながらも、精霊化(・・・)によって比較的新しく霊力を封印された精霊。短く肩口で切り揃えられたサラッとした髪に、何とも目力の強い瞳。彼女の名前は鳶一折紙。

 なぜ、そんな誰もが目を奪われるほどの美少女に挟まれているかというと……特別理由はない。ただ単に、共に帰ろうという二人の意思表示である。

 

「うわー、見ましたか奥さん」

「うんうん、見た見た。美少女はべらかして悦に浸ってる男の顔」

「まじひくわー」

 

 どこからかクラスメイトの声が聞こえてくるが、もう慣れっ子だった。具体的には、転校してきた精霊が二人を超えた辺りで大分アウトだったと記憶している。

 同じクラスメイトなんだけどなぁ、と仏のような顔で悟りを開き立ち上がった士道は、鞄を手にして肩にかけるようにしながら、二人へ声を返した。

 

「じゃあ、帰るか」

「うむ!」

「うん」

 

 こくりと頷く二人と共に、帰宅するために教室を出る。特に部活動にも所属していない、というより家の家事全般を受け持つ士道にそんな時間はないため、こうして直帰するのは定番となっている。まあ、特別これといってやりたいことがない士道にはちょうどいいし、精霊たちが増えてきてからそんな余裕もありはしない。

 ただ帰宅する。二人と。二人だけでなく、別のクラスの耶倶矢、夕弦もいる時があるし、時には帰宅途中にばったり出会うなんてこともある。それが、士道には嬉しかった。今、二人と手を取り合える、彼女たちの髪を撫でてやることができる――――未来の絶望が、〝彼女〟のお陰で取り払われたから。

 

「――――――おや」

「っ」

 

 声が、ドクリと士道の血流を加速させる。目の前に、女が現れた(・・・・・)。

 

「おぉ、令音!」

「……学校では先生、だよ」

 

 女は冗談めかして薄いながら柔らかな笑みを浮かべ、十香へ言葉をかける。分厚い隈の見た目通り、長い前髪と適当に結ばれた横髪がゆらゆらと揺れるくらいにふらっとした歩みで、向かい側から歩いてきた。

 羽織った白衣には傷だらけのクマが鎮座し、下にはピンク色のシャツ――――谷間を覗けるほど広がった胸元は、よく問題にならないものだと思う。もしくは、そんなことを考えてしまう士道が変わってしまったのかもしれない。

 彼女が歩いてくる一挙動。ぴっちりとしたタイツに包まれた女の足が誘惑しているように動く。

 

「……三人とも、これから下校か」

「はい。先生は仕事ですか?」

「……ああ。これからやることができてね(・・・・・・・・・)。……気をつけて帰りたまえ」

「うむ! 令音こそ倒れぬようにな!!」

「……そこまでドジではないつもりなのだが」

 

 初めて学校であった時、転んで倒れていたことを棚に上げて、士道たちの前で立ち止まっていた女がすれ違うように後ろへ歩き――――――

 

「……シンも、またね(・・・)」

 

 煽るような声音は、士道の背筋をゾクリと撫でる。

 そして女は――――令音は、外面のためにかけられた必要のない眼鏡を、すれ違い様に外す。

 合図(・・)だ。二人だけにわかる、秘密の仕草。

 

「はい、また(・・)。十香の言う通り、危ないから転んじゃダメですよ。気をつけてください」

「……まったく、君までそんなことを言うんだね」

 

 珍しく呆れた吐息を零して、令音が相変わらず不安になる足取りで歩いていくのを三人で見送って、再び足並みを揃え歩き出す――――――と、

 

「あ、やべっ」

「む、どうしたのだ、シドー」

「ああいや、先生から頼み事(・・・・・・・)があったの忘れてた。二人は先行っててくれ」

 

 立ち止まって、やっちまったーという顔で頭をかく。

 

「むぅ、そうか。ならば私たちも手伝おう!」

「いや、三人だと逆に多すぎるからな。――――そうだ、二人は夕飯の買い出しを頼めないか?」

 

 スマートフォンを取り出し、一応二人に今日の献立に必要な材料を大まかに送る。今日は二人とも士道の家で夕飯を食べていくと知っているし、多少買い物に誤差が生じても折紙がいればその都度修正してくれるはずだ。

 士道の言葉にむぅ、と十香は少し残念そうな顔をしていたが、折紙は素直に頷いて我先にと歩き出した。

 

「私に頼まれた士道の頼みは私が果たす。任せて」

「なっ!? 何を言うのだ折紙っ! 私もシドーに願われているのだぞ! くっ、待つのだ折紙ー!!」

 

 どたばたどたばた。揉み合いながら走り出した二人に「廊下は走るなよー」っと言葉を送る。何だかんだと言いながら、仲の良い二人は協力して買い物をしてくれることだろう。

 

「さて、と」

 

 くるりと反転し、下校なり部活なりそれぞれの道を行く学徒たちの流れに逆らいながら来た道を戻る。のんびり、怪しまれないよう追い付かず(・・・・・)、東校舎へ移って階段を上がる。

 東校舎四階。ここまで来ると、生徒の姿はまず見られない。士道は、そんな人の影すら見られない廊下のある一ヶ所で足を止めた。扉の前で立ち止まった士道は、コンコンとノックをする。

 

『……どうぞ』

 

 聞き慣れ、落ち着き払った声が扉越しに返ってくる――――普段のそれすら、あの日(・・・)のギャップで下半身に血が集まっていくのだから困ったものだ。

 急速に勃起したそれは、ずくずくと疼き制服のズボンを突き上げる。だが、今はそれさえ楽しみのためのスパイスだ。

 失礼します、と形式上の挨拶をしてからスライド式のドアを滑らせる。

 東校舎四階、物理準備室という体(・・・・)になっているそこは、一体おいくら万円なのかというディスプレイがズラっと並び、士道の頭では理解できない機材の数々で埋め尽くされていた。

 そう。ここは士道が精霊封印を始めた比較的早い段階で、〈ラタトスク〉によって来禅高校用の簡易拠点となっていたのだ。簡易、という規模ではないが。人員と予算がダンチな〈ラタトスク〉にとっては御茶の子さいさいなわけだ。物理準備室を安らぎの空間にしていた先生には悪いが――――お陰で、今こうして士道も恩恵(・・)に預からせてもらっている。

 

「……ああ、来たね」

 

 物理準備室の家主(・・)とも言える彼女が、ぼんやりと光を灯すディスプレイに当てられ、その艶かしい肢体を輝かせる。

 来禅高校教師。担当は物理で、士道たち二年四組の副担任を兼任。肩書きとしてはそんなところ。だから、先の十香たちへの言い訳(・・・)は嘘にならない。

 正解が九割、嘘が一割。教師からの頼まれ事という目的が、士道から(・・・・)に置き換わる以外は本当なのだ。

 

「はい、お待たせしました――――令音さん」

 

 もっといえば、この村雨令音という士道の女( ・・・・)との〝共犯〟だと、士道は数日前までしなかった悪い顔で言葉を返した。

 

 

 

 

「……君の身体を調べるにつれて、確定事項を増やすことができた」

 

 湯気を立てたマグカップを士道へ差し出しながら、唐突に令音が言葉を切り出した。

 

「何が増えたんですか?」

「……君の霊力の暴走。その大まかな循環に関わることだ」

 

 言葉を返しながら、令音もテーブルに置いたマグカップに飲み物を注ぎ始める。差し出されたものを先に飲みながら、のんびりとそんな令音を眺めていた。……正確には、少し腰を曲げたことで浮かんだ白衣越しの令音の桃尻を眺めていた。

 

「……知っての通り、暴走した霊力はシンの欲とも言えない小さな性的思考を極限まで増幅し、女性との性行為、ないしその支配を最優先にするよう思考を染め上げる。……無論、対象は無作為というわけではないんだが」

 

 これはまた次に話そう、と急かされるように令音が言葉を続ける。

 

「……極論、君のそれは普通の性的欲求の循環と変わりない。人にもよるが、基本的に性欲には波があるだろう?」

「ええ、まあ」

 

 士道は男なので男が前提で考えるのなら、たとえば自慰行為に及ぶなり女性を抱くなりして一度射精に辿り着くことで衝動は一時的に弱まる。

 あまりに大きすぎる欲求(・・・・・・・・・・・)という点の違いを取り除けば、士道の霊力暴走はその原理を準えて考えていいということになる。

 

「……だから私をつか……んっ、抱く(・・)ことで一時的に欲求は弱まった。これは以前に話した狙い通りだ」

「…………」

 

 今ちょっと恥ずかしがったな、と以前までならありえない令音の微かな表情の違いを読み取り、自分のせいだというのにニヤニヤと笑いながら士道は彼女の言葉に耳を傾ける。

 

「……しかし、それは解決策ではない」

「でしょうね。今の俺、令音さんを雌としてしか見れませんし(・・・・・・・・・・・・)」

「……んんっ」

 

 咳払いをして、常備された角砂糖の箱に令音が手を伸ばす。普段の起伏が少ないばかりに、紅潮した肌が目立つことこの上ない。

 そう。初めて令音と性交渉に及んだ次の日から、士道の身体はすっかり元通りになっていた。熱は引き、愛する家族を性的な目で見ることはなく、精霊たちとも何気ない日々を過ごし、令音に対しては……以前より女として見る目が増したことは否定しないが、真っ当に尊敬の眼差しを向けられるようになっていた。

 けれど、今の士道は放課後に令音と会った瞬間から、熱に浮かされていた。令音の肢体を舐め回すように見て、令音を尊敬する女性ではなく屈服させるべき雌(・・・・・・・・)として認識している。

 今すぐにでもそのスカートを剥ぎ取って、ショーツを破り捨て、雄の証を雌の蜜壷に突き立て、令音を泣き叫ばせてやりたい――――――よく、それを出会った瞬間に暴かなかったものだと士道(理性)の強さに感心する。

 

「……そういう理由で、君の性処理は定期的に行わなければいけない。以前は不慮の事故というのもあったから、早々ああはならない(・・・・・・・)だろうけれど、あまり溜め込み過ぎれば……」

「――――精霊たちの誰かを、襲う(・・)」

 

 言葉にしただけで、士道(理性)が士道(本能)を殴りつけるイメージが湧き上がる。その禁忌にだけは触れさせないと。尊敬すべき一人の女性を雌に堕とした対価として、絶対に手出しはさせないと。

 

「……そうだ。故にシン、君の欲望は全て私が飲み干す。どちらも(・・・・)、安心してくれたまえ」

「っ……誘いますね、令音さん」

「……もちろんだ。――――私は君の、雌奴隷なんだろう?」

 

 どこか淫靡な微笑を浮かべ、士道の欲をくすぐる令音の言霊に、無意識のうちに口角が吊り上がり――――ドバッ、とマグカップに角砂糖をぶちまけた令音に眉根が下がった。

 

「………………」

「……まあ、見たところ今の君の性欲はまだ軽度だ。場を抜け出すことや、雰囲気に慣れてほしくて誘いを――――シン?」

 

 溶けきらないほどの角砂糖が入ったマグカップを口につけようというとき、士道の視線に気がついた令音が小首を傾げた。よくわかるな、と思ったが激しい欲望の目線が急に切り変わればわかるか、と士道はため息を吐く。

 

「令音さん、それ――――あー、いや……」

 

 作りかけた言葉を呑み込み、苛立ちからガリガリと髪を掻き毟る――――一体、何様のつもりだと。一度身体を重ねたくらいのことで、恋人気取りで心配(・・・・・・・・)とは聞いて呆れる。しかも、あんなもの親しい男女が行う情事ではないだろう。睦事と呼ぶには、あまりに下劣で相応しくない。

 躊躇う士道が言葉を噤んでいると、訝しげな顔の令音がふと手元に目線を下ろし、ぷっと息を吹き出した。

 

「れ、令音さん?」

「……まったく、君という人は本当に――――言ったじゃあないか、恋人でも(・・・・)、と」

「え、や……けど、それは……」

 

 あれは単なる比喩表現。それに、士道はもう選択肢の一つを選んでしまったのだ。

 だが令音は両手で温かいマグカップを包みながら、言葉に迷う士道を促すように目を伏せた。

 

「……何も、関係が一つでなければならない理由はない。人には様々な顔がある(・・・・・・・・・・)。私に教師と解析官の二面性があるように。君に高校生と世界を救う者という二面性があるように。私たちはそれぞれに異なる関係を結んでいるはずだろう。……私は君が好きだよ、シン(士道)」

「っ!!」

「……だから、そうだね。残った一つの関係よりは、この選択肢の関係を私は好ましく思う。――――――たとえ一時的なものとなったとしても、ね」

 

 微笑みが眩しくて、語りが情熱的すぎて――――――久方ぶりに、欲情以外で身体が火照った。

 

「お、俺を口説いてどうするんですか」

「……いいんじゃあないか。たまには口説かれる側を味わうのも悪くはないだろう。……それとも、私では数々の精霊を口説き落とした君のお眼鏡には叶わないかな?」

「そ……んなわけないでしょう!!」

 

 それどころか、逆に士道が令音に釣り合わない。自身の価値に見合わないと令音が役不足を覚えるべきなのに。

 叫んでしまったものは覆らず、令音が前言を撤回しないのであれば――――――

 

「っ〜〜〜〜〜〜!!」

 

 ガリガリとさらに髪を掻き毟り、開き直って令音の顔を……見ることは叶わず、真っ赤になりながら顔を背けて声を荒らげた。

 

「その飲み物っ! 見てて令音さんが心配になるので出来れば控えてくださいっ!!」

「……ふっ――――君が望むのなら、控えることにしよう」

 

 二息で言い切ったそれさえ、余裕の笑みで返されてしまっては――――まあ、少なくともこの関係性では、令音の上をいくことはなかなか難しいのだろうと思った。

 

 

 

「……ああ、それじゃあシン。君の精液を採取させてくれ」

「は?」

 

 難聴でもあるまいが、話の方向性が変わり過ぎて聞き間違いを疑う。

 絶妙な沈黙を挟み、あごに手を当てた令音が軽く咳払いを入れてから言い直した。

 

「…………君のおちんぽからザーメンを――――」

「今無理しなくていいですから」

 

 今その神経を使ってもらっても困るし、マグカップ片手に言うことではない。ヒョイっと身体に悪そうな令音特製品を取り上げ、二つ揃えてテーブルの上に置く。そうして、改めて半目で令音と向き合った。

 

「で……なんです、急に」

「……ん。物理的なサンプルのあるなしでデータの正確性が違うだろう。そういうことだ」

「この前のは――――――」

「……できれば、新品のサンプルを採取したい。……あのときに、できたと思うかい?」

「…………」

 

 まあ、無理だろうな天を仰ぐ。原因は士道に六割、令音に四割比で。無論、令音が受け持つ構成は『エロすぎるから』という暴論じみた正論だ。

 真顔でそんなことを言いながら、ちゃっかりどこからか透明なビンを取り出した令音。不健康な顔色と白衣と合わせて見ると、ちょっとした学者に見えなくもない。現状は専ら士道の下半身専門だというのは台無しだが。

 はぁ、と肩を落とす。何とも色気のない理由だ。さっきまでの胸の高鳴りを返してほしいが――――――そっちがその気なら、士道にも考えがある。

 

「――――そんなこと言って、令音さんが欲しいだけなんでしょう?」

 

 穏やかな日常の目付きから、欲望に満ちた畜生の目付きへ。

 ギラギラと怪しい熱を込めた目付きで、自分が調教した雌犬を舐め回す。令音の肩が怯えたように跳ね、ほんの一歩後退った。

 だが、作業をしていた彼女の背に退路などない。ガチャンと甲高い音を立て、固定されたテーブルが揺れる。あまりにも露骨な動揺に、そして令音をそこまで変えてしまったことに士道は笑い声をあげる。

 

「あは、あはははっ! どうしたんですか令音さん。まるで、俺が怖いみたいな表情で。いつもは何があっても動じません、みたいな顔してるのに」

「……、私は……っ」

 

 じわりじわりと距離を詰める。令音はそんな士道の歩みに円を描きながら足を動かし、向き合ったまま距離を保つ。

 部屋の奥側にいた令音が入口側へ。部屋の入口側にいた士道が奥側へ。ちょうど入れ替わったことで、令音がいつも座っている椅子が目に入った。それは本当に、都合がいい。

 

「まあでも……怖いみたいじゃなくて、怖いんですよね? 自分が自分じゃなくなることが(・・・・・・・・・・・・・・)」

「……ぁっ」

 

 心細さを誤魔化すためか、吐息を零した令音が自身の胸元に手を当てギュッと押し付ける。それではっきりと線を描く彼女の乳房は、何とも猥りがましい光景だった。

 

「気持ちはわかりますよ。いつもの令音さんなら、口が裂けても絶対に言えない言葉を吐き出して、できない貌で許しを乞う。令音さんほどの女なら、当然のプライドですよ。――――けど、堕ちてみれば気持ちよかったでしょう? 心が踊ったでしょう?」

「……はっ、はっ……ぁ」

 

 ぽたぽたぽた。そんな音を立てて由緒正しい学校の地面を滴るのは、口を開いた令音の唾液か、それともいやらしい股間からぶちまけられた愛液か。

 そろそろ、堕とす(・・・)。ドカッと大きな音を立て、日頃令音が座る椅子へ腰を下ろした。肘掛けを使い頬に手を付き、発情した雌へ言葉の刃を振るう。

 

「できもしない我慢なんかしちゃって。ほら、もういいでしょう。令音さんはいやらしい雌なんです。令音さんは俺という雄に屈服して従うために生まれてきたんです、そうでしょう!?」

「ち、違うっ、……わ、私は……っ、私は……っ!!」

 

 そのとき、彼女らしくない彼女(・・・・・・・・・)をみた。言葉を早く、士道の言葉を、従うべきはずの雄の声を拒絶した。

 それは令音の尊厳か。はたまた、譲れない矜持か。ああ、だが、どちらにしろ士道は苛立ちを覚えた。

 

 まるでこの一瞬、士道じゃない誰か(・・・・・・・・)を令音が見ていた気がして。

 

「――――ふざけるな」

「……ひっ」

 

 令音の膝が、引き攣った短い悲鳴と共に落ちる。

 

「何でも聞くって言ったのはおまえだろ。奴隷になるって言ったのはおまえだろ。誰の許可を得て――――――俺以外の誰かを見てやがる」

「……ごめ……っ、ごめん、なさい……っ! ごめんなさい……っ!!」

 

 令音が士道の威圧にガクガクと身体を震わせ、喉を引き攣らせた涙で顔面を濡らす。

 不思議と、罪悪感は全くなかった。あるのは士道の奴隷のくせに逆らった令音への怒りと――――――あまりに美しく感じる、令音への興奮。

 

「なぁ、いつまで俺を見下ろしてんだ。やることも、言うべきこともわかってるだろ。へりくだって、浅ましくケツでも振って――――俺にだけ従え、令音」

「……う、ん……っ」

 

 涙で真っ赤に濡らした目を強く閉じて、引き絞った声音で返事をした令音の膝が、さらに落ちる。

 足を引き、椅子に座る士道に恐れ多いと頭を下げる。膝をぴったりと、両の手のひらをしっかりと、頭を擦り付けるように地面へ。白衣で隠れたケツを高く上げ、それを本当に左右に振りながら――――令音はまた雌へと堕ちる。

 

「……あなた様(・・・・)の、おちんぽ汁を……っ♡、あなた様だけの哀れでいやしい雌犬ちんぽ奴隷に、どうか恵んで……く、だ……さいっ♡」

 

 『村雨令音』という女を捨て、一匹の雌になる。

 土下座をして、ケツを振り、最低の言葉遣いで士道の精液を求める。

 

「あぁ――――最っ高ですよ、令音さん」

 

 ふと視線を向けたディスプレイには――――最低最悪の顔に歪んだ、五河士道がそこにいた。

 

 

 

 

 

「……はっ、はっ、は……っ」

 

 履いていたスリッパを脱ぎ捨て、ストッキングに包まれた両の足を這い、素手の手のひらが物理準備室の冷たい床の感触を伝えている。

 犬のように短く息をして、いつまでも冷却されない熱すぎる肉体は一心に士道の……従うべき雄の大事なところを目指した。

 そう長くない、けれど令音には永遠にも思える時間を使い、辿り着く。跪き、そっと士道の膝上に指を這わせる。辿り、辿り、上へ辿り、やがて令音の指先は彼のズボンのベルトまで辿り着く。

 その間にも、ズボンを突き破りそうになっているそれ(・・)が急かしてくる。ああ、知っていた。彼が部屋に入ってきたときから、目が離せなかった。

 流行る気持ちを抑え、カチャカチャとベルトを外し――――下着ごと一気に下げる。

 

「……あっ♡」

 

 凄まじい勢いで跳ね上がった士道の肉棒に、思わず令音は嬌声を零した。ただの驚きではない、明確に興奮を持った淫靡な声音を。

 びくびくと脈動し、令音の眼前に勃つ肉棒。改めて確認しても、デカい。普通の男の生殖器の優に四、五倍はあろうか。角張ったカリ首。亀頭から我慢汁を垂れ流しにし、雌の頭を快楽だけに染め上げる雄臭を解放している。

 これが、令音を支配するためだけに成長したものだというのだから、恍惚の表情を見せてしまう。常人からすればわからないくらいの変化。だが、ニヤニヤと笑って令音を見下ろす士道にはお見通しだ。

 

「……ちゅ」

 

 亀頭にそっと、触れるようなキスを落とす。それだけで濃厚なオスの臭いが令音の鼻腔に吸い付き、こびりつき、頭をクラクラさせる。閉じれない恥部がどろどろと愛液を流し、ショーツの中に洪水を作り出す。

 そのまましゃぶりつきたい。下品なフェラチオで彼の肉棒を最高の快感に導いて、喉を鳴らしてあの濃密なザーメン汁の全てが欲しい。また、全身を余すことなく汚して、自分を支配して欲しい――――抗い難い欲求を抑え、令音は己の細指を肉棒にあてがった。

 

「っ……」

 

 冷たい指先が触れると、士道がその感触に反応する。彼の肉棒もびくりと動いた。

 本当に、大きい。令音の細い指では捕らえきれない。だが、際限なく流れる我慢汁で手を濡らせば、あっという間に令音の指先は肉棒の淫奔なおもちゃに生まれ変わる。

 

「……いくよ」

 

 合図は、それだけ。グッと肉棒を握り、手で勢いよく上下にシゴいた。

 

「っ、令音……さんっ」

「……ん、いい、いいよ……シン♡」

 

 ちんぽを上下に擦るたび、彼が壊れんばかりに肘掛を掴み、顎を引いて息を荒くする。なんて愛おしい、なんて素晴らしい。彼が満たされていくだけで、令音は生きている価値があると思える。

 時に激しく。時に穏やかに。ちんぽをシゴき続け、亀頭に撫で回し、玉袋を揉みしだく。それを続けていれば、自ずと限界は訪れた。

 精子が生成され、せり上がってくる。令音にはわかる。彼の手でわかってしまう身体に作り替えられてしまった。

 

「……ああ。イクんだね。私の手に射精(だ)してしまうんだね。……きて。君が果ててしまうところを私に見せてくれ……っ♡」

「っ――――令音さんっ!」

 

 士道が腰を跳ね上げ、同時に令音が肉棒を全力でシゴいて。

 

 ――――どびゅっ。どぴゅるるるるるっ。どぷっ。

 

 とんでもない量のザーメンが、一瞬で解き放たれた。咄嗟に亀頭を抑え、令音の手のひらで包み込む。

 どびゅっ、どびゅっと留まることを知らない精液が令音の手のひらを満たし。それでも収まらない白濁が指と指の間から溢れ、しまいには令音の顔面まで飛び跳ねてくる。

 

「……んんっ♡」

 

 鼻先にべちゃ、と張り付いた濃厚な雄汁に軽イキしてしまいながら、何とか一度目の射精を乗り切る。

 やはり、一度の射精量が尋常ではない。これでも以前に比べて短い方だったのだが、令音の手のひらどころか袖の中まで完全に犯しにきている。これが自分の膣に受け止められたらどんなに――――今すぐ下半身に指を突っ込んでしまいたい衝動に耐えながら、令音は中サイズの透明な瓶を取り出した。

 

「……ふぅ」

 

 建前(・・)といえど、言ったことは果たさねばならない。もう十分すぎるくらいの量が手のひらにある。その粘り気、まるで令音を離したがらない雄の塊に苦戦しながら、しっかり瓶の中に士道の精液を保存する。

 飾り気のない瓶でも〈ラタトスク〉謹製。蓋をしてしまえば劣化の心配もない。

 

「…………」

 

 しかし、ボーッと中を眺めていると、その異質さが見て取れる。どろどろとした白濁は通常の精液より粘り、その上柔らかい。その色も目視で確認できてしまうほど濃い。絶対に自分の雌(村雨令音)を支配するという意志さえ感じさせる。

 ああ、ああ。本当に、はしたなく喉を鳴らしてしまうくらいにそれは――――――

 

「それ、飲んじゃ駄目ですよ」

「…………わかっているさ」

 

 くすくすと笑う士道からスっと目を逸らして声を返す。

 令音とて良識と分別は弁えているつもりだし、これは研究用。せっかくのサンプルを自分の欲のために無駄にはできない。

 言葉の端に誤魔化しきれない躊躇いがあったことは否定できないし、調べ終わった後これをどう処分(・・)するかは、令音の自由意志だけれど。

 さあ、まだ終わっていない。射精したというのにまるで硬さを失わない肉棒。思考まで侵食された令音が分析するに、あと一回強い刺激で果てさせることができれば、一旦は収まってくれるはずだった。

 

「……む」

 

 だが、しかし。どうしたものかと精液でべちゃべちゃの手を口元にやり、令音は奉仕の対象を悩ましく見る。

 疼きに疼いた自身の局部に導く……というのは無理がある。場所が場所だし、令音も士道も時間が余っているというわけではない。盛りすぎては誰かからあらぬ疑い……いや、存在する疑惑を向けられる可能性がある。

 ならばどうするか。あまり士道を待たせたくもないのだが、と視線を下へ向け――――おあつらえ向きに実る自身の谷間にピンときた。

 

「……シン。少し待ってくれ」

「……? はい、いいですよ」

 

 唐突な提案に疑問に首を傾げこそしたが、しっかり士道の許可を得て令音は膝を擦り彼から距離を置く。

 

「……ん」

 

 そして、服を脱ぎ出す。前までの士道なら、恥ずかしがらない令音に比べてギョッと目を向いて驚いていたであろうが、その瞳は酷く楽しげ。むしろ、令音が顔に熱を帯びてしまうくらいだった。

 袖口がべとべとに濡れた白衣を脱ぎ、そっと床に置く。その際、胸ポケットから覗くクマのぬいぐるみを汚さぬよう丁寧に白衣を被せた――――意識したわけではないが、これ以上の行為を見てほしくなかったのかもしれない。

 そうして、袖の短いシャツの裾に手をかけガバッと脱ぎ去り、ブラのホックを外し、自らの雌の証明を自らの雄(・・・・)に見せつけた。

 

「……おまたせ、シン」

「っ……」

 

 見せびらかした柔肌の膨らみに唾飲み込んだ士道の姿が――――本当に、素敵だ(・・・)。

 

 

 

 

 令音がそのおっぱいを目いっぱいに広げ、そして肉棒を挟み込んだ。

 

「くっ、ぁ……っ!」

 

 瞬間、重圧な圧迫感が士道のそこを包み込み、とんでもない快感に言葉が出なくなる。

 時折、士道の顔を挟んでいたその大きすぎる乳房が、今は士道の逸物を性的奉仕のためだけに挟んでいる。なんて背徳的で、なんて冒涜的なのだろう。

 

「……んっ、ふ……っ♡」

 

 零された感銘の息に気分をよくしたように、令音が手を使って胸に上下左右の波を作り、甘美な笑みで存分にパイズリを行う。

 90センチを超える爆乳に劣らない肉棒が出入りを繰り返し、胸の膣を犯す。飛び出した亀頭に唾液を垂らし、伸ばされた令音の舌先が肉の先端へ這わせられる。

 

「……ちゅ、ぢゅるっ♡ ……あっ、はぁ♡、シン、シ、……ン……シンっ♡♡」

「っぅ、令音さん、令音さん――――っ!!」

 

 互いの名を呼ぶ。愛情表現。性的興奮を満たす行為。あるいは依存関係。どうだっていい。重要なのは、それが気を失いそうになるほど心地がよく気持ちがいいということだけ。

 きめ細かい肌の熱さ。扇情を誘うなだらかな柔肌が、士道のためだけに変化しているとでも言うのだろうか。

 バチュンッと力強く肉棒が胸の中心に包まれ――――限界を超えた。

 

「っ――――射精るっ!!」

「……あっ♡」

 

 ――――どぷっ。どぶぶぶっ。

 

 精子が登りきり、恐ろしい音を立てて令音の胸の膣に飲み込まれた。

 飲み込まれるだけでなく、ダムを決壊させたように白濁液は上下に溢れ、噴水のように跳ねたかと思えば、蛇口から水を出すが如く令音のスカートへ向かってボタボタと流れ落ちる。

 分単位でそんなことを繰り返せば、自ずと結果は決まっている。令音の色白い肌は濃いザーメンを身にまとい、膝立ちした令音のスカート部はもはや見えなくなるほどの精液がだまりを作っていた。

 

「……はぁ♡」

 

 感銘の、声。堕ちた雌の感極まった声音に目を向ければ、唇に弧を描く妖しい笑みで令音が胸に手を突っ込み、ザーメンに塗れたそれをグッと開く。

 途切れない白濁を飲み込み、様々と濃密な性の糸を結び雄の臭いを漂わせた双丘を見せつける。

 これ(・・)はもう、おまえのモノになったのだと。

 

「……っ!」

 

 荒い息で、途方もない支配欲が満たされていくのを感じる。雌を従わせる雄の本能。本懐を推し進めることへの快感。

 そして、すっかり淫乱に変わり果てた令音への喜びと、愛おしさ(・・・・)。

 

「令音さん」

「……ぁ」

 

 己の精液に濡れた令音の唇を指で拭い、そっと顔を近づける。淫靡に、卑猥に、雄に支配されながら、それでも畏敬さえ感じさせる令音の相好。あまりに美しく、それを穢す甘美な背徳。

 ゆっくりと距離が縮む。瞼が落ちる。そして、

 

「ん……」

「……ふ、っ」

 

 甘い、甘い――――けれど、背徳の味がするキスを交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「あああああああああ……またやっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 ぐるぐる、ぐるぐる。顔を覆い、座った椅子に縮こまって回転しながら士道は途方もない後悔を懺悔した。ちなみに、ここ最近で三度目は下らない途方もない後悔だったりする。

 

「……堕ちてしまえば楽だと言ったのは、君だろうに」

「それ言ったのあっちの俺ですよぉぉぉぉぉぉぉ……うぇ」

 

 回りすぎて酔った。令音が得も言えぬ表情で横目に見ながら、消臭剤を部屋に振り撒いていた。ちなみに消臭剤も〈ラタトスク〉謹製。とてもよく効くらしい。

 

「……私は気にしていない。と、何度でも言わせてもらうよ」

 

 変えの着替えと白衣を着て、腕を組んだ令音がすっかり日常に戻った顔で言うものの、士道の罪悪感は消えなかった。しかも、今回は前回より酷い。

 

「そういうわけにはいかないですよ」

「……なぜだい? 私は――――」

「だって、」

 

 遮り、一瞬の思考。令音の表情が――――忌諱しなければならない令音の泣き顔が、映った。

 

「――――令音さん、あれだけ(・・・・)は、嫌そうだったから」

 

 それだけは、駄目だと。根源を見せつけるように。村雨令音の中に存在した絶対に超えてはならない一線。だが士道(本能)は――――嘲笑い、怒りのままに踏み躙った。それが今、途方もない後悔を士道(理性)に感じさせている。自由の代償は、身をもって支払わなければならない。

 それを聞いた令音は眠たげな双眸を、まだ涙に濡れて間もなく赤く充血した瞳を僅かに見開いて――――困ったように、笑った。

 

「……いいんだ」

「え?」

「……今は、君のために出来ることをしたい。それが私の最優先事項だと――――そう、〝私〟が決めたことなんだから」

 

 そう言って令音は、胸ポケットのクマのぬいぐるみに手を伸ばして、触れることなく手を下げた(・・・・・・・・・・・・)。

 

「っ……」

 

 その仕草が、どうしてか士道の心臓をぎゅうっと締め付けた。それは悲しい気持ちであった気もしたし――――――士道が(・・・)、嬉しいと感じる気持ちでもあった、気がした。

 

 

 






???【…………え】

あれれー?おかしいねー?あれも『私』だって言ってたはずなのにねー?(すっとぼけ)


いや行為前後の落差ァ!!!!

着衣土下座を見てみたかった。正直全裸土下座が控えてるからどうかと思ったんだけど、士道が勝手に動いてしまった。反省も後悔もしてない。
イチャラ……イチャ……イチャラブってことにしといてください!一応デアラの物語なのでそれっぽくはなってるはずです。令音と士道の絡み好きなのと問われたら、好きじゃなかったらこんな冒涜的なもの書いてませんと答えます。
元々の士道への好意は大きいからエロで思考バグを引き起こし重要な線引きを消し去り堕とす。わかっていても好意は止められない。最悪だこの方法……。

試験的に♡導入しましたがどうですかね。ちなみに私は♡ありの方が使えます。本当に最悪だなこの性癖大暴露大会。でも私は皆さんの性癖が知りたいです。話に盛れるので。

こんなもん書いてるとデアラのNTR自分でやるのはってハードルぶち壊して書いてみたくなる。DEMに精霊たちが全員残らず捕まって、尊厳とか大切なものを残らず踏み躙られるものが書きたい。私表では原作リスペクトがあると褒められてるので、精霊一人一人のウィークポイントを陵辱に変換するくらいは1分で思いつきました。マジでサイコだなこいつ。
無理やり戦わされて、負けた方が犯されるんだけど実はわざと負けると勝った相手が犯される八舞姉妹とか、裸の方がマシなレベルの衣装で歌って踊らされる美九とか、いいよね……。自分でも引くけど性癖解放しろって感想で言われたし……。こ、これでも表では純愛物書き通してますし(震え声)

尊厳とか絶対に揺らぐはずのない信念をぐちゃぐちゃにするの大好きなんですよ。いやまあ令音さんのクマのぬいぐるみ芸みればわかると思いますけど。ねぇやっぱこれジャンルNTRじゃry

感想めっちゃきてニヤついています。エロいと思っていただけるのがこの小説の醍醐味。ついでにここすきボタンで好きなセリフや地の文をやって貰えると色々と反映できたりするかもしれません。
さて次回はどんな令音さんを書こうかな。感想や評価待ってます。それではまた次回〜

あとこれで学校ノルマが終わったと思うなよ。誰も来る可能性ない校内プレイとか校内プレイに入らないからな。

セリフに♡は

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