※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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書ける時にサッと書いてしまう感じ。アナル調教回なので若干の排泄的な描写……まあここまで来て気にする人はあんまいないと思いますがご注意を。






19話

 

「……ん。定期検診の結果が出た」

「どう、でしたか?」

「……そう不安そうな顔をしなくていい。シンの身体は正常だ」

 

 その正常な状態が士道にとっての異常であることに変わりはないが、それでも自身の肉体にこれ以上の異変が起きていないことにも変わりはない。

 令音が診断書を手に椅子に座って――やけに様になるのは気のせいではないだろう――発した言葉に、思わず安堵の息を吐く。

 

「そうですか。良かった……」

「……私も安心した。君の身体ではなく、精神の状態にね」

「ああ……」

 

 他人事ではない。しかし、これも思わず吐息を零してしまった。

 令音の表情は読み取り辛いが、表情がないわけではない。不可思議なことがあれば訝しむ。面白いことがあればクスリと笑う。そういった起伏が薄いことに変わりはないが、その深い隈に彩られた(とポジティブな意味で言っていいのかはわからないが)表情に少なくない安堵が見られるのは確かで、士道は頬を掻きながら声を返した。

 

「前は……酷かったですよね、多分」

 

 以前と言えば、士道は己の裡で暴走する欲望に恐怖した時期。思い返しても酷く荒れて、検診や問診で令音にかなり世話をかけた。実際、あの令音が遠慮なしに首肯を返すほどだ。

 

「……見ていられないほどには、ね。狂三のおかげかい?」

「それにみんなと、令音さんだって……本当に、ありがとうございます」

 

 見違えた、と暗に言ってもらえるのは素直に嬉しいことだった。あの時期から更生、或いは立ち直った。どちらも間違っているようで、正しい。

 あの頃の士道から今の士道になれたのは、間違いなく精霊の皆や令音、そして誰でもない狂三がいてくれたお陰だ。

 戻ったというには語弊があった。士道の想いにはあるものが重ねられているのだから。けれど、戻ったのでなければ進んだ(・・・)と確実に言える。マイナスからのスタートから、ようやくプラスに進めた――――そのくらいのポジティブな思考は取り戻せたということだろう。

 

「……ふむ。その割には、何か悩み事かね?」

「え?」

 

 すると、脚を組んであごに手を当てた令音が士道の表情から言葉を拾い上げ、形にした。目を丸くした士道に、彼女は言葉を続ける。

 

「……顔にそう書いてある」

「や、どんな顔してるんですか俺は…………まあ、悩みはありますけど」

 

 よくあっさりと看破できるものだと士道は冷や汗をかきながら、それとも顔に出やすい体質なのかと困り顔を作って――――なるほど、こういった隠し事に向いていない自分にため息を追加した。

 

「……お節介だが、相談相手くらいにはなれるかもしれない。どうかね?」

「これ以上ないと思いますよ。……って言っても、狂三のことなんですけど」

「……だろうね」

 

 そこまで予想済みとなると、士道は本格的に苦笑せざるを得ない。まあ、令音の中では十中八九の当たりを付けていたということだろう。

 令音のカウンセリングに頼ることが多くなった士道は、今さら取り繕う恥も外聞もないと唇を開いた。

 

「俺、色々と狂三にしてもらってるじゃないですか。だから……何か、返せるものがあればなって」

「……君といるだけで狂三の精神は安定している。それで十分じゃあないかね?」

「それ、俺の前でいいます?」

「……精霊の精神状態が君の前で安定しているのは、とても良い傾向だと思うが」

 

 いやそうなのだが、そうなんですけれど、と士道はあくまで冷静な令音の前で頭を抱えて唸った。

 そう、士道は敢えて言及を避け、尚且つ否定を繰り返していたが、今はそうはいかない。狂三と繋がり合い、言葉を交わして、誤魔化しきれない(・・・・・・・・)ものがあることは確かだ――――だが決して言ってはならない。気持ちを言葉にしてはいけないものでもある。

 

「……狂三に返せるものといえばデート、贈り物。ただしこちらは次の手段にするべきだろう」

「あ、はい。……ん? というと……」

 

 話が引き戻ったことで士道の思考も令音の言葉を拾い上げ、反復した瞬間に頬が引き攣ってしまった。

 デートと贈り物が二の次。正直なところ、その二つを封じられた士道が狂三にできることはそうない。というより、日常的にやれることはやっている。

 

「まさかとは思いますけど。いや、そのまさかさ、みたいな言葉はいらないです」

「……狂三が満足感を得ながら、君の欲求を解消できる。一石二鳥だとは思うがね」

「だからって前置きを捨ててくださいとは言ってませんよ!?」

 

 要するに、令音の提案は〝いつもの〟だ。

 

「大体、狂三に恩を返すのに仇で返してませんかそれ!?」

「……いいや、そうでもない。君との性交渉時のモニタリングで、狂三は以前と比較にならない充実感を得ていることは明白なんだ。君も、以前のような行き過ぎたプレイは望まないだろう?」

「どこから何に言葉を伝えればいいかわからない……!」

 

 確かにどれも合っている。士道は何だかんだと言いながら、相互契約で繋がる淫紋から性交渉の最中、狂三が良い感情を抱いているのかそうでないのか、という程度はわかるようになった。狂三の苦しみから、自らの罪を盾にして逃げたりしない――――士道はあの日、そう誓った。

 なので、令音が言わんとしていることもわかる。彼女たちはトラブルが起きないよう特別な状況を除き、士道と狂三の行為を監視している。それ自体は恥ずかしいが、深い感謝の念もある。彼女たちの力添えがあるからこそ、士道が知る限りでは(・・・・・・・・・)、精霊たちや一般人とのイレギュラーは観測されていないのだから。

 が、それはそれとして正面から狂三との行為の暴露や、褒められているのかどうかということを言葉にされてしまうと士道側が言葉に詰まってしまう。

 すると、令音は眉根を下げて声を発した。

 

「……すまない。だが、君の力は完全に制御できたわけではない。……シンと狂三の関係が良好な以上、不安の芽は同時に摘み取るに越したことはないんだ」

「……はい。それは、わかってます。極力、我慢しないようにしてるつもりです。俺がまた思い詰めたら、苦しくなるのは狂三ですから」

 

 わかってるつもり、ではいたくない。だからわかっていると、士道は強く首肯を返した。

 

「……そうか。いや、そうだろうね。ではシン……狂三が悦びそうなプレイは何かな?」

「…………」

 

 また流れがおかしくなった気がするが、至って真面目なのだ。この世でこんな下世話な相談が真面目になってしまうのも、折り行った事情持ちの士道くらいな気もするが、否、そうであってくれとらしくもなく世界のために願った。

 

「悦びそうな、って言われても……俺が主体になるような欲求って、大体は狂三のプライドを刺激するような悪いやり方ですし……」

「……では、肉体的にしっかりと快感を得られるやり方が望ましいね。シンと確実に二人きりで、シンがどうしても見たいと思う狂三は何だい? 狂三も、君に新たな一面を見せて内心では悪い気はしないはずさ……恐らくは」

「な、何って、急に言われても……というか恐らくって」

 

 何せ、大概のことは大概〝な〟ことをしてきた士道だ。

 以前に比べれば、そういった手合いの欲求は減った。が、減ったからと言ってないわけではない。行為の最中、狂三が快楽を叫ぶ姿、そのギャップに興奮を隠し切れないのは欲望の性なのだろう。

 しかし、狂三を大々的に辱めるのではなく、局所的、士道にのみ見せるもの、士道が見たいものというのはなかなかに無理難題だ。第一、それで狂三は内心で悦んでくれるのか士道はイマイチ懐疑的なのである。ちなみに、直球で悦んでくれるようなプレイはなく、精々と皮肉混じりの笑みであろうと考えていた。あながち、間違っていないのではないだろうか。

 

「うーん……」

 

 在り来りなやり方では意味がなく、かと言って狂三の精神を削るようなやり方では士道が楽しめるだけ。いずれまた、欲望が悪く噛み合った際にはそういう時もあるかもしれないが、今は望ましくない。

 腕を組んで唸って見るものの、士道側から答えは出そうにない。

 

「……そういえば、クルーの誰かが口にしていたが」

 

 そして、令音がするりと言葉を告げた。

 

「――――気の強い女の子は、総じて後ろ(・・)が弱い、らしいね」

 

 とりあえず、妹の職場に殴り込みに行こうか迷った士道であった。妹が聞いていたらどう責任取ってくれんだ、コラ――――などと考えたのが数日前(・・・)のこと。

 

 

 

「これは違うって思ったんだよ」

「はい」

「数日色々と考えたりもしたんだよ」

「そうですわね」

「やっぱりこれは違うだろ、と考えました。考えたはしたんです。ごめんなさい」

「ええ、ええ。無駄な努力でしたわね」

「仰る通りでございます」

 

 土下座。というものをご存知であろうか。誰に語りかけるわけでもなく、士道はそう自問自答した。知っているも何も、士道が初めにやらかした事案である。

 その土下座を士道が色々な道具(・・・・・)を横に置きながら、狂三に向かってすることになるとは思いもしなかったが。

 こうした濃い付き合いになると、吐息一つで考えていることが多少は理解できはする。ため息を発した狂三は、拒絶というより呆れの面が強い。

 

「相変わらずというか……進歩をしないお方ですわ」

「うぐっ……り、理屈ではわかってるんだ。わかってるけど……」

「受け入れたくはない、でしょう。その意志の強靭さが士道さんらしくはありますわ」

 

 顔を上げれば、既に準備万端な下着姿でポニテに束ねた髪を跳ね上げる狂三がいる。ポニーテールだから、というわけではないが場所も以前その髪型を見た時と似ている。

 似ているというのは、今士道と狂三がいる場所が五河家の風呂場ではなく精霊マンション、それも特別に誂えられた狂三の部屋にある風呂場――――初めからそういう目的を想定しているため、浴槽だけでなく風呂場全体が広く作られた場だ。

 わざわざこんな場所を選んで狂三と何をするか、など言うまでもないことだろう。士道の欲望というのは厄介なもので、一度性的な欲求で気にかけてしまうと、解消されるかそれ以上の興味を得るまで思考から離れず、増幅され続ける。少なくとも今の士道は狂三の後ろ(・・)以外に興味を惹かれるものを浮かべられないため……そういうことだ。

 

「ですが、いい加減に慣れてほしいものですわ。あなた様がわたくしの求めることを受け入れるように、わたくしはあなた様の求めるものを受け入れる覚悟がありましてよ――――この契約に誓って」

 

 スラリと伸びる足から上部へ。扇情的な下着から顕になった淫紋をそっと狂三は撫でた。

 

「……けど、狂三は俺にほとんど求めてこないじゃないか」

「そう仰られましても……わたくし、欲しいものは士道さんの傍にいるだけで――――」

「え」

「間違えましたわ。わたくし強欲な女ですわ。士道さんではとてもとても叶えられない欲望の持ち主なのですわ」

「今まで聞いたことないような棒読みで言うか、それ?」

 

 つらつらと適当な言葉を並べ立てるのは彼女の得意技だが、狂三との付き合いの中で一番見抜きやすい嘘だというのは間違いなかった。

 嘘の手前が気になる士道だったが、見下ろす狂三の瞳と唇が()をジト、と急かしてきたために追求はできそうにもなかった。

 

「さて、さて。本日の士道さんは、この時崎狂三に何をお望みなのでしょう? あなた様だけの奴隷である――――このわたくしに♡」

「っ……」

 

 相も変わらぬ誘い文句と、以前に比べて磨きがかかった妖艶な微笑。以前でさえ、人を魅了して止まない夢魔のそれだったというのに、磨きがかかってしかも〝士道だけの〟などと口に出されてしまっては、士道の理性も容易く欲望に屈するというものだ。

 息を呑んだ次の瞬間、今度は士道がつらつらと言葉を並び立てる番となった。

 

「狂三のお尻を……開発したい、です」

「――――初めからそう仰れば、百点満点でしたわね」

 

 そう言いながら、狂三は恥ずかしさ……は実のところ頬の朱色が増しているためにあるのだろうが、それを指摘して言葉の針で刺される趣味は士道にないためスルーし、ともかく彼女は羞恥をひた隠しながら下着を脱ぎ去って生まれたままの姿となる。

 形と大きさが両立し、胸の着痩せという言葉が似合う乳房。淡く光る淫紋の下、射干玉の陰毛を整えた肌色と異なる鮮やかな割れ目。しかし、士道の目的はそのどちらでもない。

 狂三は以前の士道と全く逆の立場でマットへ四つん這いになり、お尻を向けた。無論、士道はそれを見ているだけではなく、遠慮なしに狂三の桃尻を両手で掴み、横に広げた。

 

「ん♡」

 

 艶と鋭さを両立した声色が反響する。士道や琴里といれば抑えられるとはいえ、狂三の肌は異常なほどに過敏だ。臀部に触れられただけでも、割れ目が僅かに開いたことがわかる。

 だが、やはり士道の狙いは違うものだ。言葉にした通り、今日の狙いは美尻の割れ目を開いた先にある〝穴〟なのだから。

 

「これが……」

 

 見たことがないわけではない。むしろ、行為の中で数え切れないほど見たことがある。が、こうして穴だけをじっくりと観察するのはお互いに初めての経験だった。

 極小と言える小さな穴。秘部と同じく肌と色を違え、周りにくっきりといくつもの皺が走り、ヒク、ヒクと中心がどこか恥ずかしげに蠢いていた。

 

「し、士道さん……♡」

 

 否。どこか恥ずかしげ、ではなく実際に恥ずかしいのだろう。肌の朱色が増して、狂三の声色も先ほどまでとは異なる。

 当然だ。いくら強がったところで、不浄の穴とも称される肛門をまじまじと観察されて恥ずかしがらない乙女はいない。狂三は余裕でいることに慣れているだけで、決して羞恥心がない女というわけではない――――つまるところ、いつもの(・・・・)好みといえる反応に、士道は自らが唇の端を引き上げる感覚を覚えた。

 試しに狂三の肛門(アナル)に指を這わせ、グッと押し込む。

 

「んんっ♡」

 

 狂三の痙攣と甘い声音がよく伝わる。今度は少し横に伸ばし、中を見ようと広げてみた。

 

「あ……い、ぁ……♡」

 

 抵抗感。触れられる快楽の中にある痛み。まだ菊穴は固く、広げるには早すぎたようだ。士道は指を離し、狂三のアナルを解放した。

 とはいえ、痛みの中に確かな快感の声があった。狂三の体質となった感覚過敏は、この穴にまで及んでいる――――開発前でこの感度なら、士道の手を加えれば一体どれだけ素晴らしい性感帯(・・・)へと生まれ変わるのだろう。

 

「……くっ」

 

 それは苦悶ではなく、確実に愉悦の喉鳴りであっと士道は自覚をしていた。狂三もそれを察し、ゴクリと息を呑んでいた。

 やはりろくでなしだ、と士道は自嘲めいた笑みも加えた。そうだとしても手は止まらない。狂三の身体を己の好みに作り変えろと、五河士道の欲望が囁いている。身を任せたには程遠いが、士道はそれを己の欲望であることを受け入れると決めた。

 

「始めるぞ」

「ええ……いつでも、構いませんわ」

 

 不思議なもので、普段はあれほど心情を悟らせない狂三が、肛門を晒しているだけであっさりと士道に緊張を顕にしてしまっていた。声をかけた瞬間の肛門の縮小、キュッと可愛らしく締まったアナル。どう表現するべきか。頭隠して尻隠さず、だろうか。

 悠長にそんなことを考えている時点で、士道側のスイッチは完全に切り替えられていた。理性と本能が入り交じった、時崎狂三を味わうための欲求加速。

 

「…………」

 

 士道が手にしたのは、準備が済まされた大きめの注射器。先端が球状となり、中にたっぷりと専用の調合をした液体を溜め込んだ浣腸器(・・・)

 〈贋造魔女(ハニエル)〉で変えてしまう。そんな不躾なことはしない。士道手ずから彼女を変えてしまえたのなら――――これだけのことをしておきながら、なんて醜い独占欲なのだろう。

 蓋をした想いと真逆に溢れ出す独占欲。士道は感情を振り払い、浣腸器の先端を極小の尻穴に差し込んだ。

 

「……ぁ♡」

 

 ピクッ、と狂三の身体が僅かばかりに揺れ、小さな吐息が零れる。続けて、浣腸器の中身を先端から結腸に流し込んでいく。

 

「あ……あっ……んん♡」

 

 結腸からひり出すのならまだしも、結腸に液体を流し込まれる感覚は如何ほどのものか。士道には想像しかできないが、体感する狂三は言葉を最小限に留め、ただ受け入れていた。

 程なくして浣腸器の中身が狂三の尻穴に注ぎ切られ、甲高い音を立てて引き抜かれた。

 

「ふぁっ♡」

 

 それは思わず、という官能の声。だが、浣腸液を注ぎ込まれて引き抜きの喘ぎのみが目立つだけというのは、さすがは狂三といったところだろう。

 ――――ただし、二本目はどうだろうか。

 

「ひゃぁ♡」

 

 つぷぅ。狂三を休ませることなく、満タンに液体を詰め込んだ二本目の浣腸器が彼女の尻穴を貫いた。今度は穴の抵抗感が薄く、狂三の声も可愛らしい。

 しかし、狂三はそうも言っていられない。腹に注がれる液体は多量だが、彼女の許容量は無限ではないのだから。

 

「あ、あ……んあっ♡♡ く……あぁ!♡♡」

 

 結腸に染み込みながら腹を膨らませられる感覚。液体を注がれること自体が異常だというのに、液体そのものの仕掛けを受けて狂三は悶えた。マットに指を立て、鏡に映った顔は口の端から耐えかねた涎を滴らせている。

 蕩け始めた異形の瞳がたまらないと、士道の欲求も彼女の艶姿を見て加速度的に膨れ始めていた。

 

「もう一本だ」

「っ……あ、あ゛ぁ゛っ゛!♡♡♡」

 

 三本目。遂に許容の範囲を超え、濁った嬌声が狂三の喉から引き絞られる。

 当然だろう――――彼女の腹の中に溜まっているのは特濃の媚薬(・・)。内側から結腸を完全な性感帯へと作り替えられて、声を堪えるなど狂三の身体では不可能に近い。

 そもそもとして、腸内の洗浄など精霊たる狂三には必要がない。行為のために作り変えられてしまった狂三の肉体は、通常の生理現象からは逸脱した作りをしている。その是非はともかくとして、というより欲望で思考面がある種逸脱した士道にとってはあまりに都合がいい条件だ。

 

「はぁ♡ あ、ぁ……んぃ♡♡ ひぃっ!♡♡」

「おっと」

 

 ぷぴゅっ、と尻穴から引き抜いた瞬間に白濁色の水流が溢れる。が、既のところで狂三が肛門を締めて中身の流出を防いだ。

 

「お、さすが狂三。よく漏らさなかったな」

「……き、ひひ。乗って……きたでは、ありませんの、士道さん……んぁ♡」

 

 とぷっ、とぷっと膨らんだ淫紋の腹が実にわかりやすい。皮肉を口走る狂三の顔に脂汗が滲み、激しい腹痛を耐え抜いていることがわかる――――気が乗らないわけがないと、士道の笑みは悦に浸っていた。

 

「苦しいなら寝転んでもいいぞ。ただし、俺がいいって言うまでは出しちゃ駄目だ」

「言われず、とも……く、ぅ♡」

 

 ぎゅる、ぎゅる、ギュルルル。横になった狂三の腹から猛烈な腹痛の叫びが発せられ、液体が零れて濡れた肛門が特異な動きを見せていた。

 狂三の意志で締め上げられ、許容量の限界から開こうとする。大きく、小さく、大きく、小さく。それを繰り返して、腹の膨らみも上下し、媚薬の効能が尻穴全体に馴染むまで我慢を続ける。

 常人なら五分と耐えられない腹痛を、狂三は驚くべきことに十五分を過ぎても耐えていた。しかし――――どんなに我慢強くとも、限界はある。

 

「あ……♡」

 

 ぷぴっ、ぷぴーッ♡

 

 一発、それから二発目。そう多くない量ではあったが、それなりの勢いの白濁液が一本の線となって二度狂三の尻穴から噴射した。

 ある意味では放屁、とも言えるだろう。あの時崎狂三が可愛くもあり下品でもある浣腸放屁を放つ――――彼女はジト目で士道を睨んでいた。

 

「……わざとですわね?」

「一回くらいは、な」

 

 手を合わせて謝りはしたものの、理性側が抑えられる感情は限られる。つまり、大した反省はしていなかった。

 こういう時でもなければ聞けるものではない。狂三の我慢が限界を超えるまでわざと(・・・)待っていた士道は、貴重な音を聞けたことに機嫌を良くしながら声を発した。

 

「そろそろ出しちまうか。そのままだと、狂三のお尻が何かを挿入れてなくても悶えることになりそうだしな」

「きひっ……笑えない、冗談ですわ……♡」

 

 調合した媚薬浣腸液はかなり特殊なもので、成分を染み込ませすぎる(・・・)と考えることも恐ろしい感度と化してしまう。具体的には――――狂三の過敏な外肌と同じだけの感覚を結腸が得ることになる。

 ただし、如何に媚薬液とはいえ狂三の肌と同じ感度に育てるのは現実的とは言えない時間を浪費する。どちらにせよ、排泄する仕組みは組まれている。排泄することを前提とした作りなのだ。

 

「狂三、しゃがめるか?」

「……生憎と、腹痛で頭が回りませんの。もう少し、具体的に(・・・・)命じていただけませんこと?」

「……案外余裕あるな、おまえ」

 

 媚薬が染み込む腹を抱えて、ニィと悪い微笑を見せる〝余裕〟に士道は素で頬をひくつかせた。

 要するに、恥ずかしいことをさせるなら言葉を濁すな、という意味だ。思わぬ反撃と言うべきものだが、当然ながら今の士道は狂三の恥ずかしい姿のために言葉を尽くす覚悟がある。

 むしろ狂三にしっかりと正しい姿勢(・・・・・)をしてもらうため、彼女を真似るように敏感な耳元に唇を這わせてやった。

 

「トイレにしゃがむ見たいに、地面にお尻を突き出して……よく見せてくれ(・・・・・・・)

「……本当に、物好きな方♡」

 

 狂三語録で変化されたそれは、純粋に〝変態〟という意味であるのだろう。まあ、尻穴から液体が飛び出す様を観察したいなど、余程に狂った感性の持ち主でなければ要求はしない――――元々から持っていたのか、狂三が相手だからこそ芽生えてしまったのか。果たして、士道にはどちらであるか判別はできない。

 マットから降りてしゃがみ、ヒクヒクと穴が蠢くお尻をタイルに突き出す。例えるのなら和式トイレで用を足す姿に近い。もっとも、全裸という前提がなければ、だが。

 

「はぁ……あっ♡」

 

 こういう趣味を想定してか、或いは別の行為のためか。しゃがんでいても狂三の全身が映り込む鏡を見て、狂三がいよいよと羞恥を声に乗せて零した。

 鏡には全裸で股を少し開いてしゃがんだ狂三の姿がある。あの可憐で優雅、何をさせても様になるお嬢様のような狂三が、誰もが隠したい、見せたくないであろう排泄ポーズを晒して――――――

 

「――――出していいぜ、狂三」

「あ……やっ♡」

 

 ぷぴゅっ♡ 初めは軽く、そんな音だった。

 一本の細い線が狂三の尻穴から噴き出し、風呂場のタイルに牛乳色の液体が流れていく。咄嗟に尻穴を閉じた狂三だったが、身体は解放感に抗うことができず、尻穴は自然と開かれてしまう。

 

「あっ♡あっ♡ んっ♡」

 

 ぴゅっ♡ぷぴゅ♡ぷぴゅー♡

 

 次いで、断続的な浣腸液の排泄が行われた。一度ではなく何度かの小出しにして液体が肛門から噴き出す。否、それを噴き出すと表現したのは正しくなかった。

 噴き出すという勢いは、まさにそこから。鳴らしを終えた肛門が残りの排泄欲求を満たそうと穴を広げ――――ぶぴーッ♡と液体を放屁するような音色で噴射した。

 

「ん、あっ♡ ぁぁぁぁぁぁぁ……♡♡♡」

 

 ぶぴっ♡ ぷぷっ♡ ぷぴゅぅぅぅ♡♡ ぷぴゅぷぴーッ♡♡

 

 一度解放されれば止めようがない。人というものは、解き放たれた感覚に弱い。得難い解放感。苦痛からの充実感。

 狂三と言えど快感に例外はない。とても狂三から発せられているとは思えない音を鳴らして肛門から水をひり出す。その光景は、言い得て妙だが尻穴から行儀の良い小便を垂れ流しているように見えた。

 

「ん……んんっ♡♡」

 

 ぶびゅ、ブビュルッ!♡

 

 後になればなるほど勢いは減り、重さは増す。三本分の媚薬液を残らずひり出すため、自然と尻穴に力は入りはしたない音まで一緒に排泄していた。

 

「は、はぅ……うぅ、あっ♡ い、やぁ♡♡」

 

 ブブッ、ブボッ!♡♡

 

 その〝音〟の羞恥は狂三にとっておぞましいであろう。真っ赤に染まった顔から弱音が零れ、尻穴から放射状の媚薬液が纏めて弾ける。

 腸内に溜まったガスが合わさって気泡となり、ぶくぶくと狂三の肛門に泡を作った。パチン、パチンと消えていけば、媚薬の通り道となったことで濡れた肛門が士道の眼下に姿を表した。

 

「さぁて……」

 

 一言で士道の心情を纏めるのなら、想像以上(・・・・)だ。

 狂三が人には見せない恥ずかしい姿を晒し、尻穴から液体を噴き出す。しゃがんだ彼女の真下には凄まじい量の白濁とした液体が滴り、その足にまで及んでいる。

 その上、物をひり出して全力疾走以上の息遣いをする狂三は、その美尻を上下させて肛門をさらけ出し待っている。

 

「狂三、今日はもう一つ進めていいよな?」

「……っ、は……あなた様のお望みとあらば、よろこんで♡」

 

 液体とはいえ排泄を晒したとは思えない返しを狂三は行う。さすがという感想が半分。もう半分は、媚薬を結腸に染み込ませた状態で、そのもどかしさを捨てては置けないのだろうという予想だ。

 確かに排泄という解放感は得難いものだった。しかし、媚薬を注入した程度、液体の大半を細い線として排泄したくらいで快感の頂点は感じられない。心地の良さが精々であろう。

 だが、それでも想像以上の光景だった。再びマットの上で四つん這いになった狂三の尻は痙攣し、穴は液体を滴らせながら僅かな広がりを見せている。初めての調教でこれなら、これから先に長く調教できれば――――――

 

「――――――――」

 

 そこで、士道は言葉を失った。嘲笑が零れなかったのが不思議なくらいだ、と唇を噛んだ。

 ああ、いつの間にか――――それほど長く狂三といられるのだと、考えてしまっていた。

 罪を犯して。罪に潰され。罪を受け入れ。士道はその先に何を求めるのか。狂三は士道を――――ああ、ああ。結局のところ、本当(・・)を聞くのも、吐き出すのも、恐れていた。

 だから今も考えない。考えることを止めて、至極の美しさを持つ女を弄ぶことだけを考えている。よく言えばこれ以上の暴走がないように発散している。悪く言えば、欲望を多少制御できたからと身を浸している。

 

 ――――故に士道の思考は終わり、士道は指を動かした。親指、人差し指、中指の先端にサックを嵌めた。それも通常の指サックとは異なり、明らかに目立つイボ(・・)がブツブツと細かく浮かんでいるものだ。

 それを嵌めた親指を、初めと同じように狂三のアナル目掛けて押し込んだ。

 

「……んおっ♡♡」

 

品のない声(・・・・・)に、狂三が(・・・)驚いたように目を見開いた。

 声を発したのは間違いなく狂三だ。指サックのイボが解れて緩んだ肛門の表皮にねじ込まれ、彼女は官能の声を上げた。

 媚薬の排泄段階で大きく触れたとはいえ、中ほど媚薬が浸透しているとは言えない尻穴入口でこれならば――――笑みを浮かべた士道が、今度は少し強めに親指を尻穴へと押し込む。

 

「んぉぉぉぉっ!?♡♡♡」

 

 ずぷぅ♡と指で一番横幅が広い親指を狂三の尻穴は難なく受け入れ、粒が腸肉を擦り蠢きを激しくさせた。

 

「んおっ♡ お、ぉ……っ♡♡」

 

 鏡に映る狂三は、備えていた我慢の声ではなく口を窄めた嬌声を奏でた。それでも唇を引き結んで耐えようとする。

 ある種、以前に比べて正常な反応。羞恥とプライド。相手へと捧げる狂三の一面ではなく、淑女として確かな彼女なりのプライドだ――――言うまでもなく、どちらであろうと士道は狂三の恥を見てみたい。

 狂三がはしたない声で喘ぐ。それはいつだって、士道の肥大化した欲望を満たしてくれるのだから。

 

「おっ♡♡ おぉ♡♡ んぉぉぉ〜〜〜〜♡」

 

 アナルへ侵入させた親指をゆっくり出し入れする。媚薬漬けにできたとはいえ、初めは慣らしが必要だ。怪我などの痛みなく、時崎狂三の尻穴という二つはない極上の素材を極上のままに育てなければならない。

 

「ふぉぉっ!?♡♡♡」

 

 引き抜く。狂三自身が信じられない、という目をしているのが印象に残った。実際、口から思考によるものではなく身体の本能から出る声など信じたくもないであろう。幾度経験しようと、さらには尻穴の刺激でなど狂三の消えないプライドが許さない。

 だが今日は徹底的に楽しんで(・・・・)もらうと、士道は人差し指を構えた。それを親指が引き抜かれたことで待ち遠しいと脈動しているアナルへ、突き立てる。

 

「んんんっ!♡♡♡」

 

 親指に比べれば長くはあれど横幅はない。狂三も何とか唇を引き結び、端から唾液の煌めきを垂らすだけで済んだ。

 しかし、親指での慣らしを終えた尻穴にちょうどいい刺激に、彼女は耐えることができるだろうか。

 

「お――――おほぉぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 答えは、否であった。

 差し込んだ人差し指を勢いよく(・・・・)抽挿。上下、横の動きなども加えて全面イボの指サックで狂三の結腸を荒々しく刺激する。

 

「お、おひっ♡♡ おほっ♡♡ お、ぉ……わ、わたくしが、こんぉ♡♡ や、いや……おほぉ♡♡♡」

 

 さしもの狂三も媚薬漬けの結腸には抗えず、目を剥いて美しい顔が歪む口の窄みを大きく作ってしまう。

 無理やり吐き出させられる声から、言うなればおほ顔(・・・)とでも表現すべきもの。尻穴の刺激でありながら、秘部から溢れ陰毛に更なる艶を持たせて滴る愛液。どちらも狂三の尻穴が性感帯へと踏み出した証であり、もっと見たい(・・・・・・)。そう思わせてくれるものに――――士道は残った中指をアナルに沈めた。

 

「んおーッ!?♡♡♡♡」

 

 雄叫び。四つん這いで首を逸らし、狂三がおほ顔と声を風呂場に反響させた。

 二本でギチギチになったアナルは、まだその先があることを期待させてくれた。堪らない、もっと欲しい、だが今日はここまでで構わない。まだ楽しませてほしいことが山ほどあるのだ。

 だから士道は、狂三のもっとも無防備な瞬間を記憶に収めるため、アナルに沈めた二本の指を一気に奥底に押し込み、全力で引き抜いた。

 

「んほおおおおおおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡ い、いぃ、イクッ!♡♡♡♡ お、おぅ、おっ、おおーーーッ!♡♡♡♡」

 

 腸液が共に弾け、四つん這いの身体が限界まで逸れて、防音すら突き抜けんばかりの絶叫が劈く。

 辛うじて挟まれたのは、教え込まれた絶頂宣言。そうでなくとも、堪らない刺激に秘部が声の代わりに水飛沫を上げている――――時崎狂三の初ケツ穴アクメ(・・・・・・)は、鮮烈な後ろ(・・)デビューとして記録されたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「狂三」

「……はい? 何かご用でして、士道さん」

 

 ニコリ。そうして振り返って(・・・・・)笑った狂三は、サッと両手を後ろに回す。それは腕を組むとかそういうものではなく、露骨にお尻を隠すような仕草だった。

 

「……なあ、狂三」

「……はい。わたくしはここにいますわ、士道さん」

 

 ちなみに、その日のうちに何回繰り返しても似たようなものであり、狂三の対応もどこか硬さを残すものだった。

 さり気なく士道から距離を取り、絶対に背を見せずに離れていく狂三に、目撃した十香が小首を傾げ、琴里が呆れた目でティーカップを口に運んでいた。司令官様は人が大変な時に優雅なことである。

 

「む、どこか具合でも悪いのだろうか?」

「さあ? お腹の調子でも悪いのかもね。ねぇ士道?」

「………………」

 

 最近ちょっとずつ意地が悪くなったというか、元に戻り始めたというか、妙に(色々な意味で)狂三寄りな弄り方をしてくるようになったなぁとか、そもそもあなたの部下が余計なことを令音さんに伝えたからですよね? などとと並べ立てるだけしてみたものの、結局士道にできることはため息を吐くことだけだった。

 

「はぁ……やっぱ、気に入られなかったよなぁ」

「あら、あら。そうとも限りませんことよ」

 

 意見その一。眼帯狂三。

 

「あの『わたくし』が余計な口を挟めないほどでしたもの。気に入らなかった、などとありえませんわ」

 

 意見その二。包帯狂三。

 

「恐らくは、想像以上のものに恥ずかしくなってしまったのでしょう。己の秘めたる才能、というものに」

 

 意見その三。甘ロリ狂三。

 

「ふふ、士道さんが『わたくし』に刻んだ聖痕(スティグマータ)……いずれ力を発揮することでしょう。きひひひ」

 

 意見その四。和装狂三。

 

 という四者の意見だが、士道としては言葉の端々に残る狂三曰くの〝若さ〟が気にかかった。以前までならこそばゆいというか、十香が深く首を傾げ琴里が立ち去った本人に同情的な視線を向ける中、まあそういうのも〝あり〟だと一瞬考えてしまうくらいにどうやら士道は、狂三のことを――――――

 

「……とりあえず、『狂三』たちも昼飯食っていくか?」

『いただきますわ!』

「いや、馴染みすぎでしょ」

「うむ! 人が多いほど昼餉は楽しいのだ!」 

 

とりあえず(・・・・・)というのは、果たして何の言い訳であろうか。

 とりあえず、そう、とりあえず。彼女たちの言葉を信じるのであれば――――お返しという名の開発は成功した。

 

「――――絶対に! 違い! ますわ!」

「ですよね!」

 

 ……とはとても言えないとどこからか声が聞こえた気がして、士道はまた別のお返しに頭を悩ませるのであった。

 





くるみんは称号・実はお尻が弱い!を手に入れたぞ!美九といい何やってんすかね……。

ネタをちょっともらってアナルは普段と別アプローチでした。まあしゃがみ排泄は私の趣味ですが。くるみんがあのポーズでやってるのめっちゃエッチじゃん、くらいにしか考えてないこいつ。やってるプレイ二つなのにそこそこネチネチできたかなと思った。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。すっかりこっちがのんびり更新ですが、スレイヴはここからどうするかなぁなんて。グダグダ続けるか、アビス同様一度本編を畳みにかかるか。
一応グダグダ続けるなら尿道開発ネタ、さすがにやっておきたい刻々帝プレイ、アナル調教続編、AV撮影プレイ、狂三ふたなり×女体化士織ちゃんの禁忌ネタ、かなぁ?
最後何?となりますが普通にふたなりさせると大体のことはしたしふたなり触れないしでこうでもしないと感はあるかなって……どこまでやっていいんやろね、と思ったけど女装であそこまでやったら何でも許される気がする。まだ美九ハーレムの後半戦出てないですけれど。
まあそれこそどれか読みたいって声があるなら。割と書きたいもの書いてきたなぁと百何話やってると色んなの書ける短編が脳死で書けて複雑なやつ。俗物だから色々止まるとここが辛いねんな。書きたいの無限にある時は何もしなくても連続行動してましたが……ではではまた次回〜
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