※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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この章は基本的な時空が一つ。その他機会やリクエストがあればifやるシリーズです。同時にリクエストも正式に追加いたします。

あとめっちゃ百合。めっちゃ女の子同士でイチャラブちゅっちゅぐんずほぐれつします。いや私普通に百合もいけるの忘れてた……。





精霊オーバードーズ
1話


「士道、私を抱きなさい」

「――――――――は?」

 

 バサッ、と在り来りな音を立てて士道の手から雑誌が落ちる。雑誌の中身はプレゼント特集……そういえば、令音がクマのぬいぐるみを返却(・・)してから、士道はあぁでもないこうでもないと頭を悩ませていた。似たものを贈るか。それでも全く別のものを贈るか。士道の度量が試されているのかもしれない。

 閑話休題。リビングで二人切りの隙を狙い、指を突きつけて琴里は言い放ってやった。ところが士道ときたら、目元を念入りに揉んでから立ち上がると、琴里に近づいて軽く髪を上げて額に手を当ててきたのだ。

 

「ちょっと、何してるのよ」

「……わからんな。えっと、体温計は――――――」

「熱なんてないわよ!!」

 

 コントみたいなことをしでかす兄に低く唸りを上げ、その手を掴んで引き留める。

 すると、今度はあごに手を当てじっくり考え込んでから、琴里を優しくハグしてきた。

 

「じゃあ、こうか?」

「ばっ、ちが……う、嬉しいけど違うの!」

 

 手足をばたつかせ士道から逃れ、上気した頬を誤魔化すように俯いて叫んだ。

 地味に黒リボンではなかなか成し得ないデレを見せてしまった琴里だが、これから行うことはこの程度で恥ずかしがっていられなかった。

 

「――――本気か?」

 

 そして、士道も馬鹿ではない。

 探るように細められた目は、二つの冗談を挟んだからこそ琴里を射抜く。

 司令官として座り、よく士道を睨むものと真逆の立場。家のリビングという似つかわしくない場で、琴里はごくりと唾液を飲み下して言葉を返す。

 

「本気よ。冗談で言うと思ってるの、おにーちゃん(・・・・・・)

「……はぁぁぁぁぁ」

 

 冗談で済ませる時間をあまりにも早く捨て去った琴里を相手に、士道は深々としたため息を吐いて頭を抱えた。

 いつもなら失礼な態度を問いただすところな琴里だが、今は違う。士道が言いたいことは手に取るようにわかり、事実彼は想像と全く同じことを口にした。

 

「俺と令音さんの考え……みんなを巻き込みたくない気持ちとか、俺の心情とかわかってくれてるよな?」

「当たり前よ。その上で言うわ――――私を抱きなさい、士道」

 

 どこか苦しげに顔を歪めた士道に対し、それでも琴里は言葉を重ねた。

 わかっている。士道にとって、それがどれだけ禁忌(・・)の選択であるかを。今でこそ異なるが、士道は精霊の皆や、妹である琴里を襲わない(・・・・)ために令音と身体を重ねていた。

 正直、今でも信じられない。あの兄が、という思い。親友の令音が、という思考。そして――――欲望の解消のために、女性を物のように抱くという行為が本来の士道にとってどれほどストレスになるかを。

 複雑な気持ちにはなるが、士道と身体を重ねて寄り添ってくれたのが令音であってよかったと思っている。彼女でなければ、士道が感じる強い罪悪感を飲み込み、フォローすることは難しかった。それほど士道の精神は知らぬ間に危うい状態だったのだと、琴里は戦慄に震えすらした。

 

「あなたの想い、令音の想い、どっちも全部知ってるわ。知った上で……私は、放ってなんかおけない。見て見ぬふりはしたくないし、できない――――私、おにーちゃんと令音のことが好きだから」

 

 部外者でいたくない。大切な人たちの力になりたい。

 琴里には、その資格があるはずだ。あってほしいと、好きの意味(・・・・・)を正しく異性として処理した琴里は切に願った。

 直球勝負の告白。しかし、士道は再び息を吐いて髪をぐしゃぐしゃと苛立たしげに(・・・・・・)掻き乱した。

 

「……琴里、おまえはわかってないよ」

「っ、わかってるって言ってるでしょ! 二人がどんな想いで――――――」

「そうじゃない。……そうじゃ、ないんだ」

 

 言葉を断ち切り、士道が目を伏せる――――瞬間、

 

「――――それを教えてやるよ」

 

 そこに、優しい兄の姿はなくなっていた。

 

「しど――――んんっ!?」

 

 眼前に顔が迫った時には、もう遅い。唇と唇が重なり、琴里は士道と四度目(・・・)のキスを交わしていた。

 だけど、その()は違う。今までの、世界で一番可愛い妹だと言ってくれた兄のものではなく――――――五河琴里を()として見る、支配者の眼光だった。

 

「んんーっ!」

 

 足で踏ん張る抵抗、手で身体を押し返す抵抗。

 何もかもが遅い。腕は捻じ伏せられ、琴里の小柄な体躯で士道に勝てるわけがなく、唇を塞がれたままソファーの上に押し倒された。

()に押し倒される。琴里とてある程度の護身術は嗜んでいるけれど、それが全く意味をなさない。いつもは戯れを受け入れてくれる兄の本気は、絶望的なまでに力を差を思い知らせてくる。

 

「ん、んん……っ」

 

 荒々しい。押し倒され、両手を捻り上げられて、唇を強引に塞がれる。三度目までの唇と唇を触れさせるだけの、優しい兄とのキスではない。琴里という雌の唇を貪り尽くすためのキス。

 怖い。いつものキスなら顔を熱くして、胸を高鳴らせるものなのに。今はそこに、逃れられない恐怖が沸き起こる。

 

「ふぁ……、んんーっ!」

 

 空気を求めて抗うも、一瞬の抵抗にしかならない。再び押し付けられた士道の唇が琴里の唇を蹂躙する。

 熱を帯びる頭に入り込む恐怖。ギュッと目を閉じた琴里は――――しかし、唇を割って入り込む士道の舌に目を見開いた。

 

「んーっ! ん、んーっ!」

 

 小さく頭を振る力の限りの訴え。ああ、あまりに儚い。士道の冷たい視線に、震えて、濡れる(・・・)

 士道の舌が琴里の唇と歯を強引に開き、口の中に割って入る。守りを失い逃げ遂せる場所のない琴里の舌が蛇のような士道の舌に強引に絡め取られ、琴里は大きく目を見開くことしかできない。

 

「ん、む……、ちゅる……ちゅ、うぅ……」

 

 大人の、キス。もう少し待っててあげる――――そういったのは、そう昔のことではなかったけれど。

 今まさに、その約束は果たされている。涙を蓄えた琴里の真紅を映し出し、それでも雌を見る以外の感情が見つけられない士道の瞳に見守られながら。

 舌が絡み合い、唾液を押し込まれる。淫靡な音を立て、兄妹の涎が一つの液体と化した。

 

「ん、ぐ……っ」

 

 それを、無理やり嚥下させられる。喉を通る、最愛の兄と混ざり合った唾液――――琴里は、自身の目に情欲が灯り、身体が作り替えられる(・・・・・・・・・・)感覚を覚えた。

 

「ぷ、はぁ……」

 

 ようやく唇が離れる。足りない空気を吸うために大仰に息をした琴里に比べ、士道は経験値が違いすぎるのか平然と呼吸をしていた。

 絡み合った唾液の糸を引き、兄の中性的な顔が離れる。もはや、拘束されてすらいないというのに琴里の身体は弛緩しきって動かない。手足を投げ出し、士道に押し倒されるがままだ。

 たかが、キス一つで。

 

「……はっ……はっ、はっ……」

 

 呼吸が荒い。身体が熱い。これから琴里は、どうなってしまうのだろうか。スカートがはだけ、水気を帯びた下着が顕になる。もしものために、と背伸びをしたショーツが、琴里の拙い慰めでは到底流れない汁を吸って濡れてしまっていた。

 そうして、士道が手を翳した。

 

「っ!」

 

 覚悟を決める暇もなく目を瞑る。そして琴里は、

 

「――――〈贋造魔女(ハニエル)〉」

 

 光に包まれ、変えられていた身体が戻される(・・・・)感覚を覚えた。

 

「え……?」

「……これで、わかったろ」

 

 一瞬にして手にしていた天使の箒を、士道が放りまた一瞬で光に還す。

 ――――優しく、抱き締められた。今度は、琴里が大好きな兄の温かさが感じられた。

 

「おまえが思ってるより何倍も、この行為は怖いんだよ。今身体を戻してやれたのだって、令音さんのおかげで多少は制御できるようになったからだ。それでも、(理性)にできることなんてたかが知れてる」

「おにー、ちゃん……」

 

 強く抱き締められた。けれど、抱き締めている士道の身体が震えていた。

 

「おまえにそう呼んでもらったとしても、きっと俺は止まらない。さっきみたいに抵抗したって、(本能)はその抵抗すら笑いながら琴里を犯す(・・)

「っ……」

「わかるだろ? 怖いだろ? 琴里がどれだけ泣いても、俺は助けてやれない。令音さんだって、こうなっちまったら誰かを助ける余裕なんてないんだよ」

 

 必死に、言い聞かせてくる。兄として、そして恋人の親友を守ろうとして。

 ゆっくりと琴里を解放した士道が、そっとソファーから立ち上がった。

 

「……今の俺は、おまえのことでさえ()としてみちまう最低な兄なんだ。いいか琴里――――二度目はない(・・・・・・)

 

 次こそ、士道(理性)が挟まる余地はない。琴里がもう一度誘ったそのとき、士道(本能)は妹という背徳の味を知るため――――琴里で、欲望を満たす。

 士道の背中が遠ざかっていく。もう何も言うなと。琴里は、その背に、

 

「バカに――――しないでっ!!」

 

 全力全開のタックルをお見舞した。

 

「な……っ!?」

 

 完全に油断しきっていた士道の腰に体当たりをし、士道ともつれ合いながら地面に倒れ込む。物が落ちて、二人分の衝撃を受けたリビングに大きな振動が響いた。

 そして、琴里は士道の腰に居座り、マウントポジションで彼を睨みつける。

 

「お、おまえなぁ……!!」

「バカにしないでよ! 士道が最低な兄!? じゃあ私は何なのよ――――おにーちゃんを男として(・・・・)愛してる私は、最低な妹なわけ!?」

 

 琴里の魂の叫びを受けた士道が、大きく目を見開いて息を飲んだ。ああ、そうだろうとも。このニブチンな兄は琴里の想いになんか気づいていなかった――――いいや、気づいていながら、勘違いや自意識過剰、思春期の迷いだと避けていたに違いない。

 だから、向き合わせる。向き合わざるを得ない状況に追い込む。おあつらえ向きに、琴里に都合がいい状態になった不謹慎な喜びを胸に、言葉を重ねる。

 

「私を女としてみてる!? はっ、上等で光栄じゃない! こんなちっこい中学生に欲情してる士道に相応しい淫乱女よ、私はね!!」

「こ、琴里、おちつ――――!?」

 

 問答無用で覆いかぶさり、唇と唇を重ねる。今度は琴里から、小さな唇と士道の大きな唇をだ――――男のくせに、確かな潤いを持っている。それを味わえるだけの余裕が、今の琴里にはあった。

 

「ん……ふ……、ぁ……ちゅ……」

 

 彼の技術に比べれば拙いけれど、琴里は必死にその舌を絡め取り激しい口付けをする。できないのなら、これからできるようになればいい。

 異常なまでの興奮と高揚。抑えられない士道への好意。それらが彼の唾液と絡み合う度、舌先から燃え上がっていく。作り替えられていく(・・・・・・・・・)

 長い時間をかけて距離を置き、最後に触れるようなキスを落とす。

 

「ちゅ……ふぅ……」

「琴、里……」

 

 息を吐いた琴里に、士道が呆気に取られ、しかし確実に興奮を感じた顔色で声を発した。それは琴里が揶揄う時にできるような恥ずかしさではなく、妹と呼ぶ少女に対して欲情を抱く退廃的な赤面。

 ――――嬉しい。この胸の高鳴りは、歓喜だ。士道が琴里を()として認識していることへの絶対的な悦びだ。

 たとえ思考変化による錯覚だとしても、元々から琴里に愛がなければ成り立たない。琴里は、兄である士道を愛する背徳者、冒涜者であろう。

 

「それで、いいわ」

 

 二つの意味での肯定。

 

「受け入れて、おにーちゃん。もう、二人だけに背負わせたりしない。どんな関係だとしても、私だって一緒にいたい――――愛してるわ、士道」

 

 長い、長い沈黙があった。様々な葛藤、抗い、迷い、興奮。表情から読み取れるものは多いけれど、それで士道の答えまでわかるものではない。

 やがて士道は、重い沈黙を砕く決定的な言葉を、零した。

 

「…………俺だって、愛してる」

 

 そうでなければよかったのに。そんな想いが感じられる言の葉。それでも、引き出してやった琴里の勝利は間違いがない。

 垂れ下がる琴里の赤い髪を一つ掬い、士道は言葉を重ねた。

 

「……条件がある」

「何よ」

「一回、本物(・・)を見ること。それで逃げなかったら、(理性)も諦めてやるよ」

 

 理性が引いた最後の境界線(ボーダーライン)。乗り越えれば、そこには倫理を外れた極楽浄土が待ち受けている。

 

「――――士道のそういう(やさしい)ところ、好きよ」

 

 琴里は、妹として兄を誘う蠱惑の微笑みを答えとして顕にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 大事な妹を押し倒し、押し倒された。その数日後。

 

「あのな、琴里」

「ん?」

 

 ぴょこ、と口に含んだキャンディの棒を上げ、何よ、と言いたげな顔を見せる妹の姿。

 それを見た、正確には妙に狭く感じる(・・・・・・・)リビングを見渡した士道は、深々〜っとため息を吐いて手と膝を地面に突いて叫びを上げた。

 

「――――全員を許可した覚えはないんだが!?」

 

 そりゃあ、精霊全員が集合(・・・・・・・)していれば、広いリビングも狭く感じるに決まっているだろう。

 

「おおー、少年荒れてるねぇ」

「くく、我らの威光に平伏したということか……」

「…………遊び半分で来たんじゃねぇだろうな」

 

 二亜、耶倶矢がいつもと変わらぬ雰囲気で――耶倶矢に至っては妙にカッコいいポーズまで決めながら――声を発するものだから、士道は脅すように二人を睨め付ける。もっとも、無駄な脅しだと琴里に息を吐かれたのだが。

 

「そんなわけないでしょ。ちゃんと全員に説明して、全員が了承済みよ」

「そこからおかしいだろうが! おまえは仕方なく条件付けて許可したけどな……!」

「何言ってるのよ万年発情期。むしろ、手間が省けたと思えばいいでしょ。私と同じことをあと九回繰り返すつもりだったの?」

「俺がそうする前提かよ!!」

「したでしょ?」

「……………………………………………………………………したよ、ちくしょう」

 

 琴里と同じことを言われたら、精霊全員に同じ想いを抱いて同じことをした。意味合いは異なるかもしれないけれど、恐ろしい背徳に恐怖と快感を覚えながら、したであろう。

 

「…………くそが」

 

 嫌になる。自分が、大嫌いだ。純粋に救いたいと思っていた子たちに、汚らわしい欲望の目を向ける自分が。令音が身を呈して受け止めてくれた欲望が、琴里の言葉一つで簡単に膨れ上がってしまったことが。

 情けない。そして、それを止められない、止めようとしない(・・・・・・・・)士道(理性)が既に狂っているのだと告げていた。

 自己嫌悪に顔を覆い、蹲る士道の身体に誰かの手が触れた――――琴里と同じ、まだ幼さの残る顔立ち。青色の髪を靡かせた少女、四糸乃だった。

 

「自分を追い込まないで、ください……私たち、ちゃんと悩んで決めたんです」

『そーそー。こういう場合、サクッと変化を受け入れた方がらくだよーん?』

「…………それができる性格なら、よかったんだがなぁ」

 

 意志を宿すパペット『よしのん』の励ましに、ボソリと言葉が零れた。

 変化を受け入れる。この恐ろしい自分と向き合う。令音のおかげで、それができた。できてしまったからこそ、四糸乃のように可愛らしく心の癒しを感じていた子に対して、容赦のない欲を向ける士道がなお嫌なのだ。

 すると、抵抗感を隠さない士道に、四糸乃に引っ付いて見守っていた七罪が相変わらずネガティブな言葉を発した。

 

「……そんなに嫌なわけ? 霊力の暴走って、元はと言えば私たちの霊力を封印したからそうなったのよね? なら私たちが手伝うのは道理でしょ……そ、そりゃ、みんなはともかく私みたいな見窄らしくて不愉快な女はいても邪魔だと思ってるだろうし、満足なんてできやしないだろうけど……」

「――――へぇ」

 

 ああ、そういうことを言うのか。士道(本能)の前で、可愛い七罪はそういうことを言ってしまったのか。

 唐突に目つきを変えた士道に、七罪のみならず四糸乃もかつての令音のように一歩後退り士道の異常を悟る。

 

「ちなみに七罪、(本能)はそういう態度も大好物だぜ。俺のモノが勝手に価値を貶めないように、おまえが本当に素直になるまで抱き続けるだろうなぁ」

「な……なな……っ!?」

 

 ボフッと音を立て爆発でもしたような赤面で目を回す七罪。

 次の(獲物)は、全てを受け入れる慈悲を持つ四糸乃。

 

「四糸乃はそうだな……優しい優しい四糸乃は、全部受け止めてくれるだろ? だから甘やかして、甘やかして、甘やかして……俺だけに尽くすように調教する。俺がいないと生きていけないようにしたくなる。――――愛してるぜ、二人とも」

「――――! ……!!」

 

 四糸乃は言葉も出てこないらしい。士道はただ、そうなるであろう未来を言い当てただけなのだが。

 卑屈な七罪が自己を肯定し、愛せるよう素直になるまで攻め続ける。慈愛の四糸乃が自身の快楽だけを考え、一匹の雌になるまで調教し続ける。

 絶対にそうする。ドロドロになるまで甘やかして、抱いて、依存させる。士道(理性)にも理解ができる。本質的に、理性と本能は同じなのだ――――ただし、どれほど元が小さいものでも異常なまでに過激になるというだけのこと。

 愛している。今の士道にその想いは止められない。紛うことなき本音。偽らざる欲望の形。今ここで、皆を――――――

 

「こら、脅さないの。誰も逃げたりしないわよ」

「…………あ」

 

 コツンと軽く拳が頭に落ちて、士道(理性)に支配権が戻る。……皆が士道の本能に大なり小なり顔を赤らめる――折紙は今すぐに襲いかかってきそうな雰囲気でいる――光景を目にし、士道は口元を覆って対照的に青ざめた顔を披露した。

 

「今すぐ声が出ないように『閉じて』やろうか……」

「あー、ダメですよだーりん。だーりんの可愛いお声が聞けなくなるなんて、みんな寂しいって思いますよぉ。それに、さっきのだーりんもワイルドで素敵でしたー」

「っ……美九」

 

 紫紺の髪と抜群のプロポーション。何より脳が蕩けるような声を生み出しながら、美九が士道の傍に寄り添う――――正直なことを言うと、心が特に痛むのは美九だ。

 他の精霊たちも同じではある。琴里など、同じ屋根の下に住む最愛の妹なのだ。しかし、それでも美九は特別だった。

 美九にとって、男とは特別な意味を持つ。悪い意味で(・・・・・)、特別な意味を。その男で唯一心を救うことができた士道が、よりにもよって美九にそれ(・・)を要求する。かつて、彼女をどん底に突き落とした男たちの欲望と同じことを――――――

 

「違いますよ、だーりん」

 

 美九を、彼女の綺麗な貌を見ていられなくて逸らした顔が、美九の両手で固定される。大人びた、美九の端正な風貌が強制的に目に映された。

 

「言ったじゃないですかー。私は――――だーりんなら信じられます」

「美九……!」

「大丈夫です。私と皆さんを信じてください。私の歌を最後まで聴いてくれるって信じてます。だから、あなたが苦しい時に支えてあげたい。寄り添ってあげたいんです――――だーりん、大好き」

 

 かつてと同じ好意の言葉――――そっと、美九の唇が重ねられた。

 

「――――待って、それは明確な抜け駆け」

「……はっ! 何か雰囲気で騙されそうになった! ちょっと美九、それはズルいし!」

「驚愕。恐ろしい手腕です」

 

 ……冷静に考えて、キスは必要ないよなと思いはした。思いはしたが、美九(アイドル)の唇が気持ちよすぎて、皆の総ツッコミにも士道はボーッと快楽の堪能を優先した。

 たっぷりと堪能した後、美九が唇を離し、ついでにぺろりと士道の唇を舐め――正直、先の尊さがなければ今すぐ押し倒していた――ウィンクをしながら精霊たちへ言葉を返した。

 

「あ、バレちゃいましたかー?」

「むー……むううううううっ! シドー、私もだ! 私ともキスをするぞ!! するのだシドー!」

「待つのじゃ十香、順番じゃ。ここは、家族であるむくが先であろう」

「それはおかしい。権利は平等であるべき。ここは私から」

「っ……待て待て! 待ってくださいお願いします!! これ以上はマジで限界なんだよ!!」

 

 嘆願する。しなければ本当に不味い。七罪と四糸乃でスイッチが入り、美九でその気(・・・)にさせられている。

 恥も外聞もなしに言えば、次にキスされたら士道は間違いなくこのリビングを乱交パーティーの会場に早変わりさせる。自分で自分を信じられない士道だが、そういう(・・・・)自分のことだけは信じていた。

 残る理性を総動員して十香たちから逃れる士道を、琴里がパンパンと手を叩いてギリギリでアシストしてくれた。

 

「はいそこまで。どの道、士道の言う条件をクリアしたらみんな平等なんだから、今は我慢してちょうだい」

「……あー、絶対令音さん拗ね……いや、落ち込むなこれ」

 

 二人で精霊を巻き込むまいと決めたことを、こういう形とはいえ破ることになる。令音が知ったら何と思うか、士道は頭が痛くなった。

 

「令音さんも精霊なんだから、精神面は気にするべきじゃないのか?」

「あら、それは士道の役目でしょ? それに精霊って言うなら、私たち全員のことも気にしてほしいわね」

「……サポートはしてくれよ」

 

 最後の言い訳が破られた。ならば理性が考えることは何もない。

 もう――――なるようになれ、だ。士道はその手に〝天使〟を取り、『扉』を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 ――――〈封解主(ミカエル)〉で開かれた扉を潜り、琴里たちは見慣れない大部屋に訪れた。

 士道曰く、エレベーターで普通に行くと痕跡で令音にバレかねないとのことだが――――?

 

「待ちなさい士道。令音にはこのことを伝えてないの?」

「ん? 一人一人丁寧な個人面談に時間を取られたいなら、今から教えてくるけどな」

「……遠慮しておくわ」

 

 辟易しながら琴里は両手を上げた。どうやら、兄妹揃って〝お互い様〟という条件だったということになる。

 しかし、くつくつと笑った士道には別の目的(・・・・)が垣間見えた気がして、琴里は寒気のようなものに襲われる。

 

「士道……?」

「それにな琴里――――みんなに見られてるってことがバレた時の令音さんは、一度しか見られないんだぜ?」

「っ!」

 

 心の底から楽しんでいる。士道の見たことのない獰猛な目に見据えられ、琴里はギュッと拳を握り締めた。

 恐ろしい雄の瞳。自分たちを支配する主の言葉。理屈ではなく、琴里たちが精霊である限り感じる本能のような感情。

 特に、そういった直感的な感覚が鋭い十香は、水晶のような瞳を不安げに揺らし声を発した。

 

「シドー……」

「そんな顔するなよ、十香。――――嫌なら、素直に逃げてくれていいからな」

 

 やはり、士道にとって十香の存在は特別なのだと感じさせる優しい声が混じる。それに目を見開いた十香だったが、ブンブンと頭を振って決意を示した。

 

「私は逃げん! 必ず士道の助けになってみせる! そ、その……何をするかまでは、よくわかっていないのだが……」

「げ……」

 

 十香が指をつんつんとさせ零したものは、余計な情報を士道に与えるものだった。

 

「…………こーとーりー?」

 

 ギクッ、と一歩後退る。遅れて士道が琴里を咎める視線を向けて詰め寄ってきた。

 

「なーにーがー、ちゃんと説明したってぇ? 純粋な十香に何をどう吹き込んだのかなぁ、琴里ちゃーん?」

「ち、違うのよ。言葉では説明したの。でも、見てみないことにはわからないじゃない? それに十香は二つ返事だったし……」

「ほー……」

 

 じーっと半目で睨まれ、さしもの琴里も居心地が悪く目を逸らした。

 しばらくそうしていると、琴里の耳に口元を持っていった士道が、逃げられない状態で囁いた。

 

「――――おしおき、楽しみだな?」

「ひ……っ」

 

 鼓膜を震わせながら全身に送り込まれる、士道の声。いつもは何てことのない声音が、今は琴里の身体と心を強く揺さぶった。

 何をされてしまうのか。何をしてくれるのか(・・・・・・・・・)――――思考が歪められ、士道の欲望を叶える器にされていく感覚に、琴里は幼い身体を震わせた。

 

「士道。私も、おしおきしてほしい」

 

 と、身体を痙攣させた琴里に変わって、折紙が士道の手を取った……ちゃっかり内容を聞いていたようだ。

 

「いや、折紙は何も悪いことしてないだろ」

「した。沢山した。だから士道におしおきしてほしい。特別なものを、いっぱいして」

「あー……」

 

 折紙の積極性に士道が困り顔で頬をかいた。

 そう。精霊の中には折紙のように積極的に提案に頷くものもいた。……さすがに即答は中身をよく把握していない十香と、知りながらそれができる折紙くらいなものだったが。

 

「ま――――いっか」

 

 だが、しかし。これまで琴里すら引くほど積極的なアプローチを続けてきた鳶一折紙でさえ――――今の士道には捕食対象(・・・・)でしかない。

 

「代わりに、ご褒美(・・・)だ」

「ん……っ!」

 

 甘く、獰猛な微笑みと、唐突なキス。士道が折紙の腰を抱いて、上手から熱い口付けを交わした。

 

「わーっ! わーっ!!」

「な、七罪さん……見えない、です……」

「見えなくていいの! 四糸乃は見ちゃダメ!!」

 

 必死に四糸乃の目から不健全なものを守る七罪の姿が映った。涙ぐましい努力は結構だが、その不健全なものを見に来ているのではないか、とツッコミを入れる……余裕は実のところない。

 

「ぅ……ん……んん……っ」

 

 熱いキスに、目が釘付けになる。士道から求められたものに、最初は目を見開いた折紙もさすがの適応力で返すように喰らいつく――――だが(・・)

 

「……っ!? ふ、っ……ん……っ!」

 

 口付けの途中で様子が変わる。折紙の身体が震え、あまり感情を見せない彼女の貌が蕩けていく。そう、だらしなく快楽に歪んでいく。

作り替えられていく(・・・・・・・・・)。それがわかり、そして経験をしていた琴里は生唾を飲んで二人のキスを見守った。

 

「……あ、ぁ……ぅ……っ」

「おっと」

 

 数十秒、もしかしたら分を刻んでいたかもしれない。唇が離れた瞬間、折紙が腰砕けになり士道に支えられながら地面に座り込む。

 あの鉄仮面の折紙が余韻に浸り、陶酔しきった貌をしていた。両足を曲げてペタンと座り、口を開けたまま恍惚とした瞳で士道を見上げている――――もっと(・・・)。そんな意思表示が言葉抜きで行われていた。

 誰もが見入る。息を荒く、四糸乃を守ろうとしていた七罪でさえ手を下ろし、その四糸乃は口に手を当て心臓の鼓動が聞こえるのではないかというほど震えていた。

 そんな中、折紙の唇に指を当て、ゆっくりと閉じさせた士道が、言った。

 

「続きは、ここに最後まで残っていられたら、な?」

「……う、ん」

 

 折紙がぶるりと震え、頷く。彼女でさえ、従えさせられる。

 もう誰もが理解し始めていた――――この人には、何をしても逆らえないのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……妹ちゃん」

「…………なに?」

 

 普段のおちゃらけた雰囲気は鳴りを潜め、短めの髪を指に絡めた二亜が琴里へ話しかけてくる。答えない理由はなく、琴里は向こうの部屋(・・・・・・)をぼんやりと眺めながら返した。

 

「すごかったね、少年」

「そうね」

「正直さ、半分くらい興味本意だったから、驚いた」

「そうね」

「……撮影用に持ってきたカメラも没収されちゃったし」

「いや当たり前でしょ。士道だけじゃなくて令音もいるのよ!?」

 

 聞き逃せないものが聞こえてきて、琴里は我に返って叫びをあげる。苦笑いする二亜に、はぁとため息を吐いた……きっと、気を紛らわせてくれたのだろう。

 

「ごめんごめん。資料用にさ」

「何の漫画描くつもりなのよ。……心配しなくても、ずっと記憶に残るわよ」

 

 言って、鏡張りになった壁の向こう側、いつも士道と令音が使っているのだという部屋を見やる。

 広い部屋にベッドが置かれ、いくらかの生活必需品と……おそらく士道が持ち込んだであろう所帯じみたものもいくらか見受けられた。何日居座ろうと困ることはないのは、令音がどれだけ士道を甘やかしているかわかる。

 いや、甘やかさなければ普段の士道(・・・・・)が心配になるのだろう。だから、琴里たちの選択は、そういう意味で諸刃の剣。士道と令音を助けると同時に、二人に精神的な負担を強いる可能性を要している。

それでも(・・・・)。何度この言葉を繰り返したことだろうか。それでも、琴里は選んだ。琴里たちは選んだ――――二人の力になり、二人と共に堕ちる道を。

 

「――――きた」

『……!!』

 

 果たして、誰の合図だったのだろうか。初めの頃の和気あいあいとした雰囲気は消えて、それぞれ不安と期待を混ぜた貌でその時を待ち構えていた精霊たちには、誰であろうとどうでもいいことだった。

 二人が、士道と令音が部屋の中にやってくる。

 

「……令音」

 

 震えた声で、零れ落ちた。

 琴里の親友。琴里の部下。誰より頼りになる友人であり片腕。

 その正体は精霊であり、士道の恩人であり、恋人(・・)

丁寧に(・・・)結い上げられた銀髪を揺らし、士道とベッドへ向かうその貌は――――見たことがない、女の貌(・・・)をしていた。

 

『……ん?』

 

 と、令音がふと壁側に、琴里たちへ目を向けた(・・・・・・・・・・)。一斉にこちら側の雰囲気がザワつく。

 ――――士道が言うには、このガラスはマジックミラーになっている。向こうからは見えず、こちらからは見えるポピュラーなもの……と言いたいところだが、向こう側の壁は完全に元のままらしい。しかも音は向こうからのものしか通らない。筋も理屈も理論もないが、それが天使(贋造魔女)の力なのだから、自分たちが持つ条理を塗り替える不条理の力を思い知る。

 ともかく、令音は直感に優れた女性だ。こちらに気づかれた可能性は大いにある。しかし、壁に目を向けて令音がこちらへ歩んだその隙に、士道が背後から彼女へ抱きついた。

 

『れーいーねーさーん』

『……んっ♡』

「っ」

 

 甘い声。初めて聞く、親友の雌の嬌声(・・・・)。小さいけれど、確かに聞こえた。

 だが令音も慣れた仕草で士道の抱擁を受け入れ、眠たげな瞳を向けながら声を発した。

 

『……また、何か企んでいるのかい?』

『人聞きが悪いなぁ。令音さんに気持ちよくなってもらうために、俺が涙ぐましい努力をしてるだけですって』

『……ありがとう、と言うべきかな』

『どういたしまして、ですね』

 

 軽快なテンポで繰り広げられる言葉の応酬。以前までならばありえない距離だ。言葉も、身体も。

 そして、令音の臀部に士道が何かを押し付ける(・・・・・)仕草も。

 

『……ふ……あっ♡』

 

 そこに何があるのか。令音が途切れ途切れに卑猥な声音を零していれば、誰でもわかってしまう。

 士道は自身の陰部を令音に押し付け、彼女を間違いなく発情(・・)させていた。

 

『……し、どう♡』

『ええ。今日は溜まって(・・・・)いるので、早めにいきましょう。令音さんを見たら、我慢できなくなりました』

 

 どの口が、と言いたくはなる。士道が溜め込んだ原因は間違いなく琴里たちだ。しかし、同時に思う。士道が令音を見て我慢ができないということが、間違いなく本音であると。

 

「…………は」

 

 短く吐息が零れた。琴里のものか、それとも他の子のものかはわからない。

 しかし、誰の目にも令音の姿は美しく映る。軍服を纏いながら、職務とは正反対の喘ぎを漏らし、起伏が薄い貌に快楽を刻んでいく様。琴里たちから見ても、士道が夢中になる気持ちが理解できてしまえた。

 

『さあ、令音さん。今日は何をしてほしいですか? あなたのご主人様(こいびと)が、何でも叶えてあげますよ』

『……あ♡』

 

 士道が令音の軍服に手をかけた。迷いのない、しかしゆったりとした指使い。琴里たちに見せつける(・・・・・・・・・・)ように、自然に令音を壁の前に立たせて服を脱がせていく――――令音が仕掛けに違和感を持つことすら、計算に入れていたのだろうか。

 真実はわからない。だが、上着が脱がされ、シャツのボタンが外れていく中で、令音はごくりとこちらまで聞こえる大きな生唾を飲み込んで、言葉を紡いだ。

 

『……おちんちん(・・・・・)、入れてほしい』

「……え」

 

 それは、言葉と言えるものなのか。それは、本当に令音が口にした言語なのか。

 けれど、現実だった。シャツを剥ぎ取られ、下着を外され、その誰より豊満な乳房を見せびらかした令音は、短く熱い吐息を連続して発しながら、次なる淫語(・・)をぶちまけた。

 

『……士道のおちんぽ様♡私のおまんこに入れてじゅぼじゅぼしてほしい♡♡……今日も沢山、変態の私を気持ちよくしてほしいんだ……っ♡♡』

 

 隈深い目元を垂らし、目を潤ませ、淫語で少年に媚を売る。琴里の知る令音ならば、絶対にしない。だけど、士道の知る令音はするのだろう。

 辛うじて残る口調と、その声だけで信じられない。だがこうして現実を突きつけられたら、信じるしかなかった。

 村雨令音は、五河士道の雌奴隷(こいびと)なのだと。

 

『もちろんです。そんな可愛いおねだりされたら、なんだって喜んで叶えてあげたくなりますから』

『……あ、ありがとう……ございます(・・・・・)♡』

 

 堕ちた。完全に、堕ちていた。淫靡で下品に、へりくだって年下の少年を求める令音。それを可愛いと言いながら肯定してしまえる士道も。

 そして、早鐘を打つ心臓に興奮を助長させる琴里自身さえも。

 やがて令音の衣服は消え、その裸体が晒される。息を飲むほど美しい、無駄のないラインと艶肌の肉体。琴里が憧れる理想の女性――――火照った全身と、愛液に濡れた局部を見せびらかした極上の女体。

 

『今日はどんな風に突かれたいですか?』

『……後ろ、から♡』

『承りました、お姫様』

 

 おあつらえ向きの壁に、令音が手をついた。その時、壁に目を向けた令音と目が合ったような気がして、ドキリとする。

 しかし、それが気のせいだとわかったのは次の瞬間。壁に手をついた令音に予告もなく――――士道がイキり勃つ雄の棒を令音の中に突き立てた。

 

『……あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡』

 

 甲高い嬌声。舌を突き出した令音のイキ顔(・・・)。ぱたぱたぱた、と敷かれたカーペットの上に愛液を散らし、たった一突きで令音が絶頂した。

 士道にとっては慣れたものなのだろう。だが、その表情には支配の悦びを浮かべながら、令音の腰を掴んで激しく彼女を攻め立てた。

 

『どう、ですか! 今日のお味は……っ!』

『……きも、ちいいっ!♡おまんこハメられて、士道に後ろからおちんちんじゅぼじゅぼされるの、期待通りでたまらない……っ♡♡』

 

 壁に腕をつけて美しい貌を俯かせた令音。その貌がどうなっているかなど、はしたなく垂れた舌と零れる唾液で十分すぎるほどにわかる。

 

「はっ……はっ――――あ♡」

 

 枷が、外れた。それは理性という名の鎖を結ぶ枷だった。

 

「こと……、り……ぃ」

「っ……!」

 

 そのせいかはわからない。どうであれ琴里は、声をかけられたことで令音と士道の情事魅入っていたことで、気にかけるべき精霊たちのことを思い出すことができた。

 ――――熱い吐息を零し、令音に勝るとも劣らない暴力的な面をあられもなく歪ませた十香の声で。

 

「……へん、なのだ。からだが、おかしい。……あの二人をみていると、ぽかぽかして……腹の下(・・・)がキュンキュンする……私は、どうなってしまうのだ……?」

「十……香……」

 

 へたりこんで、自身の急速な変化に動揺を顕にした十香。何をすべきか、〈ラタトスク〉の司令官として考えるべきなのに、思考が纏まらなかった。

 その、代わりに。十香の前に誰かがしゃがみ込んだ――――折紙だ。

 

「おり、がみぃ……?」

「……大丈夫。それは、正しい(・・・)気持ち」

 

 そう言いながら折紙は――――十香の唇に、自身の唇を重ねた。

 

「ん、む……!?」

「……ん……ふ、……ちゅ……っ」

 

 少女同士のキス。発情した琴里は呆気に取られ、十香は目を見開いて折紙にされるがまま桜色の唇を貪られる。

 かつては刃を交え、宿敵として相対し、長い時間をかけて友として支え合うに至った十香と折紙が見せる、禁断の口付け。

 

「ちゅ……ふぁ、おひ、ひゃみ……、おりがみぃ……♡」

「ん、ちゅ……ちゅる……とぉ、か……♡」

 

 愛おしげに名前を呼び合い、ついには十香まで折紙の顔に手を当て舌を絡ませた淫靡なキスを興じる。

 おかしくなっている。それは、わかっているのだ。止めなければいけない――――無理だ、だって、琴里は、琴里も(・・・)

 

「あー、ごめん妹ちゃん――――あたし、お先にリタイア」

「っ、二――――――亜」

 

 初めは、その声が退出のためのものだと思った。けれど、急いで振り返って想像と違う光景を、否、ある意味で想像通りの光景を見てしまった。

 ズボンの中に手を入れて、自身の秘部を弄り慰める二亜の姿を。

 

「……けっこう、我慢してたし……あたし適当、じゃん? ムラムラしたら、手が空いた時だけ処理してたんだけど――――これ、きもちよすぎて、がまんとか、むり……だ、わ♡」

 

 ぐちゅぐちゅ、と普通ではありえない量の愛液を掻き回す音を響かせ、琴里に伝えた言葉を最後に二亜から会話(・・)という行為は消え去った。

 

「あ、やばっ♡これヤバいやつ♡♡もうぜったいもどれない♡きもちよすぎるって……あぁぁぁっ!♡♡」

「二亜……待ってよ、二亜……!」

 

 二亜のそんな貌、見たことがない。皆の前では明るく振舞って、時に真面目で大人の貌を見せるずるい一面がある。そんな本条二亜が、琴里の前で両手を使って自慰行為を走る。

 異常すぎる。だが、もう琴里の周りはその異常(・・)しかない。琴里こそが異常で、周りの光景が正常なのだと思わされるほどに。

 

「なつ、み……さ、ん♡ん……ちゅ、ふ……ぁ……」

「ごめ、ん……っ♡……ぷ、ぁ……ん――――んんっ!?♡♡」

「……むくだけ除け者とは、仕置きが必要じゃのう……?♡」

 

 四糸乃に七罪が覆いかぶさり、明らかに親愛とは異なるキスで襲いかかる。四糸乃は抵抗をせず、さらにその七罪に覆いかぶさって服の下に隠された秘部を指で刺激し、年に似合わぬ妖艶な笑みを浮かべた六喰。

 

「六、喰……や、私のそこ……きたない、か……ら……むぐっ!?♡♡」

「……ん、ちゅる……ちゅ、ふぁ♡♡」

「ふふ、四糸乃がそんなことはないと申しておるのじゃ……主様に代わり、むくたちがうぬを素直にしてくれよう……ちゅ♡」

「ん、んんっ♡……んにゃぁ……♡♡」

 

 ついには六喰と四糸乃、二人仲良く七罪の唇と舌を絡め取り、あの不機嫌な目つきが面影すらなくすほどに緩む桃源郷を生み出す――――仲間外れなら、琴里だって同じだろうと苛立ち(・・・)を覚える。

 何をしているのだ。そう言わなければならないことすら忘れ、琴里の思考は染められていく。

 

「――――夕弦♡ごめん……!♡私もうがまんできないよぉ♡♡」

「解、放♡いいのですよ耶倶矢……♡あ、あっ♡♡あぁぁぁぁっ♡♡」

「きもちいい♡きもちいい♡♡夕弦のあそこ、擦れてきもちいいのっ♡♡」

 

 耶倶矢と夕弦に至っては、なお凄まじい光景だった。双子の彼女たちは、互いを想い合う気持ちが特に強い。相手のために自分をわざと消そうとお互いが(・・・・)考えてしまうほど、八舞の絆は強く硬い。

 それが仇となって、互いのスカートとショーツを剥ぎ取ってぐちゃぐちゃに濡れぼそった性器を擦り合う(・・・・)

 

「夕弦♡夕弦♡♡好き♡♡大好きっ♡♡」

「答……酬ぅ♡夕弦も、耶倶矢が好きです♡♡大好きです、うぅっ!♡♡」

 

 耶倶矢が寝転がらせた夕弦の片足を持ち上げ、間に挟まりながら恥部をめちゃくちゃに当てがい、夕弦の恥部と愛液同士の交換を行う。互いへの好意を叫びながら、橙色の髪を振り乱し、そっくりの顔立ちという特級の禁忌を交わらせた。

 ――――これも、士道の欲望なのだろうか。二人が仲良くしている光景を、望んでいるという。

 

「あ……♡……あぁ♡♡」

 

 頭を掠めた考察は、圧倒的な快楽に消えていく。少女たちの交合いという背徳で淫らな雰囲気に当てられ、琴里の思考が犯されていく。

 みんなばかりずるい。私は立場を考えてこんなにも我慢しているというのに――――そんな自分勝手な八つ当たりが正しい思考を遮る。黒いリボンで隠し切れない琴里のエゴ。そのエゴは、リボンの贈り主によって肥大化しているのだから、当然なのかもしれなかった。

 

「っ♡……く、ぅ♡♡」

 

 秘部に、既にスカートの下から太ももに伝う線を隠しきれていないその陰部に、指を伸ばす。伸ばして、握り締めて堪える。

 ダメだ。琴里は立場がある。責任がある。無責任に快楽を貪ることなど――――そのために、最愛の人に頼み込んだのに?

 

「琴里さーん♡」

「ひッ♡」

 

 息が詰まり、目を剥いた。当然それは、驚きではなく気持ち良さ(・・・・・)

 耳元で囁かれ、甘美なる美声。脳髄に染み渡るそれは、琴里の責任という枷を壊すのではなく溶かし、彼女だけに思考を染めさせた。

 

「美、九……!♡」

「ふふ、どうしたんですかー。琴里さんだけー、楽しんでないんですかー? ふぅー♡」

「ひゃぁぁ!♡♡ や、やめ……声、だめ……っ♡」

 

 小柄な身体が震え、足がガクガクと均衡を保てなくなる。美九の声が快楽に変わり、麻薬のように琴里を後戻りできない領域まで引きずり込む。

 さらに悪いことに、腰が砕けた琴里を美九が支えるものだから、もはや耳元で奏でられる淫靡な声音を防ぐ手段を手放したことになる。

 

「んふふ……私の声、こんなに気に入ってくれるなんてうれしいですぅ♡」

「す、すき♡そんなのしってる♡美九の声すごいのしってる♡だからおねがいやめてっ♡」

「えぇー、好きならもっと聴いていってくださいよー♡」

「だめぇぇぇぇ!♡」

 

 士道は一体、琴里の身体に何をしたのか。

 美九の声、その空気を震わせる振動が鼓膜を震わせる度に、琴里の顔から力が抜ける。思考から正常な判断が消えていく。

 なりふり構わず、琴里は美九に縋り付くように髪を振り乱して涙声で訴えた。

 

「――――きもちいいの!♡美九の声がきもちよすぎるの!♡だからだめ!♡おかしくなる♡私が私じゃなくなっちゃう!♡♡たすけておにーちゃあぁぁぁぁぁぁん!!♡♡♡♡」

 

 狂乱の淵で救いを求める。手を伸ばす。けれど、その手を取ったのは士道ではなく、琴里を抱く美九のもの。

 

「い・い・ん・で・す・よ♡」

「あ、ぁ――――あ゛♡」

「だって――――だーりんが、それを望んでるんですから♡」

 

 妖艶。美九のためにある言葉。可憐な百合(リリィ)の華。

 喉の震えは、琴里の壊れる音だった。黒と白の境界線が消えて、琴里が士道の望むものになる音だった。

 美九の貌が近づいてくる。あまりに艶やかな貌が。琴里よりも大人びた貌が。ダメだと思った。致命的だった。いつものような遊びではない。本当に、後に引けないものだと思った。全ての境界線が消失し、少女たちが共に堕ちるもの。

 

「……みく、だめ……わたし、みんなの……っ」

 

 みんなの手助けをする組織の司令官。責任ある立場の少女。

 

「――――今の琴里さんはー、可愛い可愛い女の子ですよー」

「あ♡」

 

 堕ちる。重なり合った唇に、琴里は愛おしいものを感じた――――少年のためにある所有物同士の愛を感じた。

 

「んー、ちゅ♡……ふぁ、んっ♡」

「ん、ふ……♡っは♡あ、あぁ♡♡」

 

 奪われた唇。翻弄される、弄ばれる。身体が震えて、歓喜に泣いて、幼い子宮が疼いて止まない。

 どこでこんなものを――――美九だから、当然かと思った。美九と琴里。同じ女同士でも、女同士だからこそ(・・・・・・・・)経験値が違いすぎる。

 

「ぁ♡ん……ちゅ……みくぅ♡」

「ん、ふ……ふふっ。だーりんより先に、甘えん坊の琴里さん……いただいちゃいましたぁ♡♡」

 

 快楽を底上げする美声。籠絡する薄紅の唇。胸と胸が擦れ合い、羨ましいまでの美九の乳房が琴里のコンプレックスを押し潰す。今はそれも、たまらなく好ましい。気持ちがいい。

 溶ける。溶かされていく。手足はいつの間にかだら下がり、美九の抱擁を無抵抗で受け止めている。抱擁と口付けが両立して、残された琴里の使命感を溶かし尽くした。

 

『――――おほおぉぉぉぉぉぉぉっ♡♡』

 

 そして、鏡の向こうの令音もまた、限界を越えようとしていた。

 士道の指が令音の秘部の近くを弄ったかと思えば、俯いていた貌を大きく反り返らせ下品な咆哮を上げる令音。

 

『……しど、そこきたない♡指でひらかないで……♡♡』

『あれだけやったのに、まだ恥ずかしいんですか? 綺麗ですよ。令音さんの、お・し・り・の・あ・な』

『……や、やぁぁぁ♡♡』

 

 ケツ穴をほじくられて、ドロドロに溶けた否定の言葉をイヤイヤと首を振って発する令音。だが、その貌はどうしようもなく――――――

 

『恥ずかしがらなくていいんですよ? そういう令音さんも好きですけど……首輪を着けられて、全裸でお散歩して野外放尿しちゃう令音さん、また見せてほしいなぁ』

『……あっ♡い、言わないで♡思い出したら……また……っ♡』

 

 ああ、そんなことまでしていたのか。それは少し羨ましい(・・・・)

 美九に唇を塞がれたまま、僅かに見える正面の視界で琴里はそう思った。ずっと美九にされるがまま口吸され、もう意識が朦朧としているのかもしれない。

 

『あはは――――じゃあ、これはどうです?』

 

 それを知ってか知らずか、士道が仕上げ(・・・)に取り掛かった。

 バックで突いていた令音の身体を楽々と持ち上げ、その両足を持ち上げて無理やり開かせ、結合部を大々的に見せびらかし始めた。

 顕になる士道と令音の陰部。士道の大きすぎる巨根を抜き差しして、余すことなく受け入れた令音の恥部――――それをオカズにして、美九に弄ばれる快楽を享受する自分。

 

『……ふぇ?♡』

『言ってみてください。あの時(・・・)みたいに――――俺のモノにされた、感想を』

 

 正気じゃない。

 光が戻った目を見開き、琴里は考えた。できるわけがない。あの令音がするはずがない。

 ――――どの令音が(・・・・・)

 

『……わ、私は♡士道のおちんちんにいっぱいおまんこ突かれてきもちよくなっている……♡♡変態雌犬の♡おちんぽ奴隷だ……っ♡♡――――もっと、きもちよくしてください♡』

 

 アヘ顔を晒して、その隣に手馴れたピースサインまで翳した兄の変態雌奴隷が、か?

 ――――すごく、綺麗だった。

 

『よくできました――――お望み通り、気持ちよくなってください』

 

 言って、とても悪い顔をした兄が手を翳した。

 

 阻まれていたものが、消えた。

 

「――――――――え?」

 

 その貌も、初めて見る。けれど、お互い様か、と琴里はうつらうつらと半ば虚空を仰ぐ瞳で思う。

 自慰、口淫、貝合わせ。淫行の限りを尽くす娘たち(・・・)の目に晒され、少年に快楽を与えられた令音のその様は――――どこまでも、どこまでも、美しい女神だった。

 

「……や――――やだっ!♡みないでくれ♡♡違うっ♡違うから♡♡……わ、私は……ちが――――あぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡♡イクゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♡♡」

 

 そんな琴里たちの女神の絶頂は、大きく潮を吹き出して雌の香りを撒き散らし――――琴里は、親友であり母の艶姿を見届け、その淫靡なシャワーを浴びながら、ふと意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「…………」

「…………」

 

 気まずい。いつもなら会話が弾むはずの二人切りでの徒歩は、酷く重い沈黙をもたらしていた。

あの件(・・・)があって以来、初めて令音と二人切りになったが、何を話していいか全くわからなかった。もう滝のように汗を流し、心情に反して部下の顔色を伺ってしまうくらいには。司令官は部下の意見を取り入れることはあれど、その顔色を伺って意見を翻すことはあってはならないというのに。

 だが、行動のツケは自らが払うもの。カラカラの喉を唾で誤魔化し、琴里は意を決して声をかけて見た。

 

「れ、れい――――」

「……琴里」

「ひゃい!?」

 

 後の先を取られ、飛び上がる。……隈に飾られた訝しげな令音の目が痛くて、こほんと咳払いをしてから声を返した。

 

「な、何かしら、令音」

「……ん。身体にどこかおかしいところはないかい? 特に(・・)、ね」

「…………」

 

 幾つあるのかまでお見通しにされているような気がして、琴里は耳まで(・・・)真っ赤になりながら、どうにか返事をする。

 

「……み、耳が、特に。みんなの声を聞くと……へ、変になりそうなの」

 

 主に美九とか、美九とか美九とか美九とか美九とか……美九とか。

 この時点で既におかしい。なんだったら美九の歌を聴きながら慰め――――――頭の中で黒歴史を積み重ねることをどうにか防ぎ切る。

 琴里の悩みを聞いた令音は、ふむ、とあごに手を当てさして時間を取らずに言葉を返してきた。

 

「……わかった。私から薬を処方しておこう」

「あ、ありがとう……」

「……気休めだがね」

「…………」

 

 そりゃあ、薬一つでどうこうできるならあの令音がああ(・・)はなるまい。誰より説得力があり、そして己の衝動に任せた軽率なもたらした結果に、琴里は足を止めて声を発した。

 

「……ごめんなさい、令音。私が――――――」

 

 グイッと身体を引かれ、令音に抱き締められて言葉を遮られる。

 

「っ……」

「……いいんだ。君たちの気持ちは、よくわかった。……正直、私もおかしくなっていてね――――君たちと共に彼のモノになれることが、嬉しいんだ」

「ほん、とう?」

 

 穏やかで優しい声音は、単に琴里を励ましているだけではないことがわかる。令音に対しては、士道ほど濃い(・・)付き合いではないが、士道より長く(・・)付き合っている琴里だから理解できた。

 頭を撫でてくれる細指に、琴里に対しての深い親愛の情があるということが。

 

「……本当だとも。だって君たちは――――――同じ人を好きになった者同士で、私の可愛い娘だからね」

「ぷっ……ふふ。それ、両立させると酷い言い分よね」

「……そうかな?」

 

 そうだとも。だけど琴里は笑って、令音も微笑を浮かべている気がした――――みんな揃って、おかしくなっている。

 それが士道のためならば、琴里たちは喜んで堕ちて行こう。

 

「でも……ならなんで今日は落ち込んでたのよ」

「…………君は、可愛い娘たちに『頑張っておちんぽ奴隷になる』と宣言されて、平然としていられると思うかい?」

「……………………ごめんなさい」

 

 何それ、私、知らなかった。

 それは、もう。本当に、心の底から、大変申し訳ありませんでしたと琴里は涙を流しながら謝罪した。

 

 

 






Q.おまえ琴里も好きだろ?

A.てか精霊全員好きだけど単独タイトル書けって言われたらぶっちぎってる狂三の次にモチベが高く書ける自信がある。エロなら令音さんと並ぶくらい背徳妹とセッッッッッッを単独で書ける(断言)

ちゃうんすよ(先制攻撃) 本当は十香と折紙がちゅっちゅするくらいであとはみんな鼻血出したり慰めたりだったんですよ。気がついたら大惨事だし八舞の純粋な姉妹愛になんてことしてんだおまえ。まあこれで1本八舞姉妹のネタができたし結果オーライ!!

琴里は書いてたら受けになってた。というか受けだと思う。普段強気だけど内面妹な琴里は絶対受け。総受け。事実私が好きなキャラに言わせてる『助けて』ノルマ勝手に達成した。勝手にキャラが動いて言ったの私は悪くないですぅぅぅぅぅぅ!!

令音が嗅覚。狂三が肌感度上昇。琴里が聴覚異常。がそれぞれ特徴となってますけど全員その場のノリです。思いつきです。美九が大暴れしたのも思いつきでした。百合っ子の本領発揮。いや本番なしほとんどキス責めだけでかなりエロくできた気がするんですよね。やっぱ好きなキャラたちだからそう思うだけなのかしら。

ちなみに霊力による変質具合の差は、令音が規格外な霊力と澪による抵抗力。狂三が二人は正当な経路を繋いでいなかったこと、士道の強い精神的抵抗、狂三に目的のために耐え抜き踏みとどまれる精神力があったことです。
つまり、霊力が狂三枠でかつ経路も結び、加えて積極的に乗り出した結果、力が扱えるようになってきた士道くんの枷がさらに外れて全員が手遅れになってます。美九が士道くんの欲望を読み取ってるのも霊力の経路で繋がっているから。皆のタガが外れたのも令音さんの痴態と共に士道くんの欲望が……って感じ。踏み外したら一瞬なんですよ、この暴走は。だって士道くんは精霊が大好きで、精霊たちが仲良くするのも好き。それを欲として解釈するのであれば……ふふ。まあただとても良いリクエストをいただいたので身体の中は即変わるより調教していくのありありのあり。楽しみだなぁ。

あとマリアも巻き込んでいいですか?駄目です?可愛いですよねマリア。二亜とも組ませられますし、冷静なAIっ子が狂うとか最高でry

とまぁ……その、大分百合っぽいシリーズになるかもです。令音さん同伴って決めてたけど無理があるならエロには不在回も有り得るかなとか……余計な制約つけるもんじゃないですね本当にね。まあこっちで令音さんメインの回もありますけど(リクにピンときたのあったのでこっちでやってほしいプレイがある)。苦手な方は無理せず既存の令音アビス、そしてこれから増えていく狂三スレイヴをよろしくね。あっちはマジで狂三単独なので。

ではではまた次回〜

次回は久しぶり(?)に令音アビスに戻りリクエスト回です。楽しかった(コナミ)
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