令音のエロがないとは言ってませんけどね!!!!
『五河士道の霊力暴走現象に関する暫定資料』
「……」
簡素で意味をそのまま文字にしたようなものだが、自分しか見ないのだから問題はあるまいと、椅子の背もたれをぎしりと鳴らし楽な体勢でデスク上のモニタに目を滑らせた。
『第一に、霊力暴走。これはただの暴走ではなく、十に迫る精霊の霊力を一点、つまりは指向性を持たせて具現化させた一種の〝天使〟と言えるものである』
精霊が持つ絶対の矛。形のある奇跡。
たとえばそれは物質の頂点たる剣。
たとえばそれは
複数の指向性、言わば特性を具現化し現実での現象を引き起こす。しかもそれは、現実的には起こるはずのない理論から外れた最強の幻想。理屈や道理を殺す常識に対しての脅威。それが精霊の〝天使〟。
『この現象に対抗するためには、封印者の霊力を
この力の厄介な点は、
事実上、今の士道を止められる精霊はいない。こと女となれば、誰も彼に逆らえない。もちろん、これだけの支配力に
『無論、この指向性は精力、雄の欲求によって決まったもの。暴走者が欲を感じるほどの関係性がなければ、暴走した霊力が女を欲することはない』
具体的には、
逆に、そうであるならば霊力は容赦なく女を
『彼に見定められた雌は半永続的に
これがある意味一番厄介で、問題となる点。
精霊の天使がもらたす奇跡は、持ち主の振るう方向次第で他者に影響を与えることが可能である。この場合、与えられる対象は士道の見定めた雌であり、
『暴走者の発する声。暴走者が排出する体液。暴走者との粘膜的、濃厚な接触。どれか一つでも受けた雌は、暴走者の望みのままに肉体と精神が変化し、決して後戻りは叶わない』
どれほど高潔な精神、想いがあろうとも。どれほどの目的があろうとも。想いそのものが捻じ曲げられ、思考と身体が変質し、雄に屈服して従うだけの雌奴隷に成り下がる。
そうなったら終わりだ。二度と戻っては来れない。二度と普通の言葉を交わす、話すことはない。
雄と雌。主人と奴隷。性的奉仕のみを目的とした便利な肉便器の出来上がりだ。
だが、
『しかし、
ぴたりと目を止め、微かに唇を開く。あまりに白々しく、笑ってしまいそうになった。
十に迫る精霊の霊力を封印した少年と、同等に近い霊力を持つ者。そんな者がいるとすれば――――――全ての元凶に決まっているだろう。
『――――〈ラタトスク〉所属、村雨令音のみである』
そう締めくくられた文章を、
嫌味なほど優秀な脳の機能は、一度見たものを二度とは忘れられない。能力自体は残念ながら、と令音は言わざるを得ないが、この世からデータを消してしまっても問題ないというのは士道を思えば助かることだ。
「……ふっ」
随分、〝あの子〟に肩入れしているものだと笑う。まあ、そういう風に作り変えられているのかもしれないけれど。
精霊たちの崩壊か、令音の崩壊か。二者択一の選択肢は、協議にすら及ばない。令音の方が耐えられるだけマシな部類だ。解決策がないという点も、
「…………」
組んだ指を膝の上に置き、親指をトン、トンと思考に合わせてリズムを刻む。
問題にはなる。が、
元々、あまりに細い糸を手繰る可能性だった。針の穴に糸を通すより難しい〝計画〟が、むしろよくここまで上手く運んでいた方だ。思いもよらない霊力の暴走。今はじっくりと対抗策を考える時間――――と、悠長に思ってしまうのは、令音が変わってしまったからか。
「……ん」
唐突に指を解き、顔を上げる。
だが確かに、『令音』も悠長にはしていられない。今はまだいい。まだ抵抗できる。どれだけ浅ましく、淫猥に及び、はしたなく舌を垂らして逞しい肉棒に奉仕する肉便器に成り果てようと、『村雨令音』に帰ってこられる。それが他の精霊たちとの違いだからだ。
たとえば、令音が抵抗を考えなくなってしまったら。
たとえば、彼が霊力の暴走と
幾らでも可能性はある。そして、既に令音には致命的すぎる思考の変化が生じていた――――――
「……っ♡」
士道を想うと胸が熱くなる。何でも叶えてあげたいと思う。以前までなら顔色一つ変えなかった士道に肌を晒す行為が、今は途方もない羞恥を令音に感じさせる。士道の細すぎず太すぎない肢体を見るだけで、夜の行為を想像してしまうかもしれない。
ああ、手遅れだろうとも。既に令音は、士道を
ぶるりと身体を震える。作り変えられ、戻りきらない肉体が、肢体に宿る細胞が、
サンプルとして採取し、廃棄しなくてはならない
それを収めた瓶はデスクの上に。それに向かって手を伸ばし――――――すんでのところで、胸ポケットのぬいぐるみを優しく抱き上げる。
「……すまない」
それは『令音』か『私』か。立ち上がり、大した種類のものは入っていないクローゼットの中にそっと座らせてあげる。
絶対に汚れない、汚させない――――その気持ちがあるのなら、令音はまだ後戻りできる
クローゼットを閉め、ホッと息を吐く――――そんな令音らしくない表情と仕草を映す姿見鏡に目を見開いた。
「……っ!!」
自然と拳に力が入った。ベッドからシーツを剥ぎ取り、姿見鏡の上から下までそれを被せる。肩で、荒い息を吸った。
「……はっ、はっ……は、……っ」
――――――何を、している。
何を恐れた。『私』は『村雨令音』の何を拒絶しようとしている。『村雨令音』など、所詮は『私』の仮人格、仮の姿でしかないというのに――――その思考こそ、『村雨令音』がここにいる証だとでも?
人に擬態するあまり、一人の女であると思い込みでもしているのか。確かにここにいるのだと、令音は、
『――――令音さん』
「っっっ♡」
震えた。その声に震えた。〝彼〟とそっくりで、〝彼〟とは違うと感じ始めているあの子の、その妄想上の声に
両手で自分の肩を抱く。カタカタと快感に震えて止まらない。這うように椅子に座り……その目の前に、士道の
「……んぐっ♡」
大きな唾を飲み込み、震えた手で瓶を持ち上げる。
――――そう、これは実験だ。
雌の主人が不在の中で、この特濃のザーメンを体内に取り込んだら、一体その雌はどうなってしまうのだろう?
ああ、なんて興味深い。早く結果が知りたい。士道の全てが――――――ホシイ。
カタカタと震える両の手で瓶を持ち上げ、蓋を開ける。
瞬間、保存された雄臭が外気に晒され、鼻息を荒くしていた令音の鼻孔を直撃した。
「あっ――――あぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
――――ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ。
膣から潮を吹き散らし、スカートのお尻部分から洪水のように流し、椅子の下にある私室の地面を一瞬にして水溜まりのような愛液で満たした。
広がる雄臭に勝るとも劣らない雌の香り。イッた。絶頂した。果ててしまった。士道の臭いを嗅いだだけで。
何が対抗できる、だ。こんなもの、一秒だって耐えていられない。
嗅いだだけでばちゃばちゃと潮を吹いた雌犬が、その雄臭の本体を――――躊躇いなく、口へ向かって流し込んだ。
「……ごくっ♡ごくっ♡……、ご、ぶっ♡♡」
乾き飢えた状態で水を煽るかの如く喉を鳴らす。誰も見ていない。誰にも見られない。タガが外れた雌犬を咎める者はおらず、羞恥を感じる愛おしい少年はいない。
――――ぶしゃっ、ぶしゃっ、びちゃっ、ぶしゃぁぁぁぁぁぁっ!
喉を一つ鳴らす毎に。胃にザーメンを流し込む度に。イク、イキ続ける。
「……ぶっ♡、んぶっ♡、ぷはっ♡」
絶対に、一滴足りとも零すものかと。逆流し、唾液と混ざりあったザーメンまで二度、三度と飲み下し続け――――ゴトン、と中に臭いだけを残した空瓶が地面に落ちた。
「……はぁー♡ふぅ♡……っっ♡」
吐き出す息が雄臭い。吸い込む息が雄臭い。一体令音がどんな顔をしているのか、考えたくもない。 さあ、これでどうなる。雄のいない状態で、雄の精液を取り込む。彼のために調整された肉体を持つ令音は、一体――――――
――――ぷしゃっ。
「……へっ?♡」
――――ぶしゃっ!!
「……あ゛あ゛っっ♡」
勢いよく椅子を蹴り飛ばした令音は、愛液に塗れた床に全身から倒れ込んだ。
ぷしゅ。ブッシャァァァァ!
「……ひっ♡、や、……やぁ♡、な、なん、で……ぇ♡♡」
イキ狂う。一秒の隙間なく、達する。
彼はどこだと。士道はどこだと。
「……ひぃ♡、ひぃぃぃぃぃぃっ♡♡♡」
――――駄目だ、だめだめだめだめだめ♡
ここままだと、壊れる。令音が壊される。内側から完膚なきまでに、令音を構成する細胞が一つ残らず塗り替えられる。
霊力による抵抗を提案――――精神的欲求により棄却。
天使による構成物質の書き換え――――士道の精液に捩じ伏せられる。
「……ふーっ♡ふーっ♡、……ふ、っ♡」
捲りあげたシャツに噛み付いてでも声を抑える。自分の嬌声でさえ快楽。身体を作り替える現象の一つになる。
横向けの身体を抱え込むように丸め、両手でスカート越しに秘所を押さえる。
「……ふ――――っっっ!!♡♡♡」
効果なんて、まるでない。何も出来ない。それは、不味い。
対抗策、対応策。必死に、探す。手放しかけた意識の糸を手繰り寄せ、類稀な頭脳をこんなことにフル回転させ――――解答を見つける。
「っ!!」
迷う時間などない。
手で押さえ付けていたスカートを剥ぎ取り、パンストを破り、ショーツをズラし――――潮を吹き散らす雌マンコに、指を突っ込んだ。
「っ――――ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡♡」
低く、低く。深く、深く。イッて、イき散らす。
海老反りに身体を逸らし、肉壺に深く突っ込んだ指を全力で掻き回す。両の指で、早く、早く、早く。
「っ♡っ♡、ふーっ♡♡♡、う――――っ」
ブチン。噛み締めたシャツを引きちぎった。
「お――――おおおおおおおおオオオオオッッッ♡♡♡♡」
ぶしゃっ! ぶしゃっ! ぶしゃっ! ぶしゃぁぁぁぁぁぁっ!!
開放されたケモノのような喘ぎ声と、絶え間なく卑猥な音を奏でる愛液。
「……おほっ♡……ほっ♡、やっ♡♡だめ♡♡」
何か声を抑えるもの。何かないか。自分の嬌声に殺されてしまう前に、何か、何か、何か、何か何か何か何か何か――――――一心不乱に這いずり回った令音が噛み付いたのは、
「――――――あ」
ばさりと、シーツが落ちた。
這いつくばった令音。地面に落ちた愛液で顔面を濡らした令音。
彼が好きな髪を振り乱し、目の色を雌に変えた村雨令音の艷姿が、鏡に映し出された。
「――――――や、だ」
くちゅ、くちゅ。膣を指が貪る。
「……たす、けて……っ」
ぷしゃっ、ぶしゃっ。容赦なく愛液がぶちまけられる。
「……士、道……っ!!」
彼の名を聞いて、愛指が貪欲に令音の雌マンコを奥底まで、貪り食った。
「――――いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!♡♡♡♡♡♡♡」
果てに、果てた。
――――ちょろ、ちょろろろろろろろろ。
パチリと令音が
「…………」
自分の格好に、絶句した。地面に落ちて愛液を吸ったシーツに顔をうずめて、膝を地面にケツを高く突き上げたまま失禁したように愛液を垂れ流す。
これがまだ愛液で良かったと思うべきなのか。ここまで来ると粗相と大差がないのか。腰を地面にストンと落とし、うつ伏せに倒れ込んだ令音には判断ができないことだった。
「……うっ」
身体が重い。常人とは比べ物にならない令音の身体が、こんなことは初めてだった。
恐ろしい倦怠感に耐えながら、グッと手に力を入れて身体を仰向けにする。その際、手が滑って背中を思いっきりぶつけたが、皮肉にもだまりになった愛液がクッションの役割を果たした。
「……ふっ、ふふ」
皮肉どころか、無様すぎて笑い声が零れた。
ふと、鏡を仰ぎ見る。なんと、面の皮が厚いことか。変わらない眠たげで物憂げと言われる貌と――――愛液で塗りたくられた一糸纏わぬ裸体。
軍服があちこちに散乱し、喰いちぎったシャツと破り捨てたパンスト、それから……まあ正直、ここまでなるとまたスペアを犠牲にしたと考える方が有意義だった。
次には後悔。なんて、馬鹿なことをしたのだろうと。
士道の欲の塊を取り込めば、そこに彼がいなければどうなるかなどわかりきっていたことだろうに。肉体を制御できず、早く終わらせるしか助かる術はないと必死に自慰行為を繰り返し、挙句の果てに
ああそうだ。
令音を悩ませる悪夢を一瞬とはいえ解消したのが、令音を殺しかけた快楽だとは。
「……あは、あははははは」
もう笑うしかない。腕で伏せた瞼を覆って、一際大きな笑い声を発した。実に、十数年ぶり――――
いっそ、あのまま死んでしまった方が『私』のためだったのかもしれないが、令音とて死に方は選びたい――――士道の欲が、令音を殺してくれるわけがないのだけれど。
そのとき。
『――――令音、そこにいる?』
ドクン。
『時間になってこっちに来ないし、艦内を探しながら来たんだけど……ここにいるなら返事をしてちょうだい』
ドクン。
「……っ! っ……!?」
音もなく――ただ令音が気が付かなかっただけなのか――扉越しに聞こえてくる令音の親友の声に、両手で口を塞いで視線をさ迷わせる。
心臓が恐ろしい早鐘を打つ。どうして、なんで、時間は――――次の予定を、とうに過ぎている。
「……はっ、はっ、……っ!!」
どうする。息を絶え絶えに、完全に途切れてしまった思考の欠片を拾い集める。馬鹿正直に対応などできるものか。令音が取り繕ったところで、色欲の宴を受け止めたこの光景が何よりの証拠。
『……何、この匂い。令音! 開けるわよ!!』
「――――っ!!」
バレる。バレてしまう。全てが。令音の積み上げてきた人としての尊厳が砕かれて――――彼との秘密が、暴かれる。
それだけは、駄目だ。
「――――すまない。待たせたね」
『っ……なんだ、いるんじゃない』
間一髪、部屋の中から外へと声を繋げる機材のスイッチを入れ、気力を振り絞って『村雨令音』を叩き起す。
『一体どうしたの。あなたが連絡もしないで遅刻だなんて、明日は神無月がまともになっていたりするのかしら』
「……いや、少々体調を崩してしまってね。連絡もせず済まなかった」
ペラペラとでっち上げの言い訳をする令音は、もちろん布一枚纏わぬ全裸。何とか胸を腕で隠そうと動かすと……士道以外の前では煩わしい胸の頂点が擦られ、危うく自滅しかけた。
「っ、ぅ……だが、もう大丈夫だ。すぐに支度をするから、先に戻ってもらって構わない」
『そう……令音がそう言うなら、本当に大丈夫なのよね。ごめんなさい令音。あなたが体調を崩すだなんて、私たちあなたに頼りすぎてるみたい』
「……そんなことはないさ。私の自己管理が不足していたに過ぎない」
『そんなことあるでしょ。――――今日はもう私たちに任せて、しっかり休んでちょうだい。それじゃあね』
プツッと、令音の親友にして〈フラクシナス〉の艦長の琴里が通信を切った。段々と気配が遠ざかっていくことから、本当に令音に気を遣って話を切り上げてくれたのだろう。
「――――――」
声もなく、尻もちを突く。
今のは危なかったと、全身から慣れない冷や汗が流れた。普段からの業務態度と琴里の気遣いがなければ、令音は
汗と愛液で張り付いた前髪を拭い、かきあげる。これほどの失態、もう『村雨令音』がどうしようもなく士道に溶かされていることをいい加減自覚しなければならないかもしれない。そうすれば、色々とやりようがある。
まったくもって、今までの経験が役に立たない。そう自覚すれば成長できるのが『令音』の思考と肉体のいいところだ。
それはつまり、士道の雌奴隷として常時の覚醒を促されるということでもあるが――――――
「……んっ♡」
扉越しの全裸に懲りずに愛液を膣から太ももへ伝わせるような令音には、分相応なのかもしれない。
とはいえ。
「ねぇ、本当に大丈夫なの? 今日くらいは任せてくれても……」
「……ああ、私は問題ない。安心したまえ………………」
「何よ?」
「……いや」
令音の面の皮の厚さに、己の生涯で初めて己に呆れ果て、艦長席に座った琴里の前で頬をかいた。
言ったじゃないですか――――後戻りなんて、できないって。
まあこれ設定考えて四日くらいなのでここまでぬいぐるみガードが最後の生命線状態になるとは思ってませんでしたけどね。暴走の設定?それっぽいでっち上げに決まってるだろそもそも『私』で対処できない士道の異常is何って話でry
はい。令音のオナニー回でした。性癖解放しろって言われたのでもう全力で叩きつけました。アンケートも2倍近く♡ありに入っていたのでもう自重なんかしません。恨むなら性癖解放した皆さんを恨め(責任転嫁)
本当はベッドのシーツに噛み付いてケツを高く掲げて絶頂、くらいのノリだったはずなのに。『村雨令音』の定義から始まって椅子から転げさせて鏡で自分の姿を見せつけて尊厳徹底的にぶち壊し。好きなキャラはもう完膚なきまでに精神的に追い詰めたくなるの認めざるを得ないかもしれません。
指先一つで奇跡を起こす存在が快楽に我を失い人に堕ちる。そんなお話が令音アビスなのかなと。まあ取り繕ってもエロエロ下品令音さんが見たいだけなんですが。
というか日刊1位に乗りました。ありがとうございます!表だと終ぞ果たせなかったものを設定四日のエロ作品が果たすの、令音さんとエロパワーを感じる。エロエロうるせぇなこいつ。
感想と評価とお気に入りが主食の人間なので、いつでもどしどしお待ちしております。アンケートボックスもよろしくね。ではまた次回〜
次はお家の日常を侵略でもしましょうかねぇ。
セリフに♡は
-
ほしい
-
いらない