※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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オーバードーズも話数2桁。けどまだメイン回終わってないのウケる。終わらんとスレイヴに戻れん。ササッと書き上げたい。
というわけで美九回前編です。はい、前編です。どうして一行で矛盾してしまうんですか?

というかオーバードーズは話数の隣にエロ登場キャラ書いといた方がいいですかね?欲しいという意見があれば入れておきます。













10話(美九)

 紫銀の髪に、引き込まれる銀色の双眸。アイドルとして完璧な長身と飛び出し、引き締まり、飛び出しのスタイル。そして、耳を通して脳幹に染み渡り、全てを彼女の虜にしてしまう甘美なる声音。

 アイドル。ある種の幻想として、正しく誘宵美九はアイドルに相応しい女性である。天性の才能、努力。神から与えられ、美九が培い這い上がった魅惑の歌姫。

 ああ、だけど、もしそのような奇跡的な存在を自由にできると、人々の歌姫を、絶美の象徴を一人だけのモノにできるというのならば――――それはあまりにも愚かしく、抗えない欲望と呼ぶべきものなのだろう。

 

「――――いつも応援ありがとうございますー」

 

 美九は言いながら、ファン(・・・)の一人と固い握手をし、にこりと美しい面を柔らかな微笑みの形にする。

 それを脇から眺める士道は、駆り出された代理だとしても上機嫌だった。美九のサポートはお世辞にも楽だとは言えない。以前までなら(・・・・・・)、だが。

 

「ふふっ、以前にもお会いしましたねー。とっても嬉しい――――ですぅ♡♡」

 

 僅かに美九の声が上ずる。とはいえ、元々から優しく甘く響く美九の声だ。多少色香(・・)を纏っていたとしても、ファンが違和感を感じることはない。

 美九が行っているのは、とあるイベントの握手会だ。形式は厚めのテーブルを挟み、下半身を隠した(・・・・・・・)美九がファンと握手対応。士道は一応の剥がし(・・・)役として美九に付き添っている。

 いつもであれば、こんなにのんびりとはしていられない。女の子が大好きな美九が、ファンに粉をかけようとするところを剥がさなければならない役目だ。普通は逆なのだが、美九であれば不思議ではない。

 

「はい、初めましてー。応援ありがとうございますー♡」

 

 しかし、今日の美九は大人しかった。もちろん、ファンの女の子には誠心誠意対応しているし、さすがとしか言いようのない甘いスマイルも健在。

 だが、声に隠し切れない色気(・・)が混ざっていること。その愛らしい面に羞恥の紅潮が見えていることは、士道だけが知っている。

 

「美九は、綺麗だな」

 

 当然と言えば、当然のことだと士道は美九を賞賛した。

 士道が傍にいる、というのもあるのだろう。けれど一番の理由は美九の格好にある。可愛らしく煌びやかな衣装を纏う美九。

 

 その下半身に何も纏っていない(・・・・・・・・)ともなれば、美九でなくとも恐ろしい羞恥心と緊張感で心臓が破裂してしまうだろう。

 

「ありがとう、ございますー♡」

 

 その点、美九は相当だろう。見えないとはいえ下半身を露出しながら、アイドルとして万を超える人前で歌える精神力でファンへ対応している。

 しかもただの下半身露出ではない。薄紫の恥毛がチラリと見える恥部。ギュッと耐えるように閉じられた美九の股間部、その周りには下品な落書き(・・・・・・)が施されている。

 淫語だらけの落書きは、もし見られたら美九のアイドル人生に終止符が打たれてしまうだろう――――無論、そのつもりがない士道は欲望の限りで対策を施しているのだけれど。

 

「俺のモノ、だからな」

 

 楽しむからこそ、美九には美九らしくいてほしい。アイドルという彼女の大切なモノを穢すからこそ、士道はそれを守りたいと願う。

 酷い、矛盾だ。だけど士道は、美九に対しての欲望を止められない。美しいからこそ、士道と出会い人と人の想いを信じられるようになってくれた美九だからこそ、士道は穢し、堕とし、自分だけのモノにしたいのだ。

 

「〈封解主(ミカエル)〉――――【小鍵(テフエテー)】」

 

 故に、この隠れ羞恥プレイだけで、士道の欲望が収まることはない。もっともっと、美九が困るほど、身悶えをして綺麗な声を淫靡に変え、それを耐える状況を収めてみたい。

 万物を開閉する鍵の天使〈封解主(ミカエル)〉。その錫杖を、手のひらに収まるほどの小さなものへと変えて召喚する。

 そして後ろ手にし、『扉』を開く。〈封解主(ミカエル)〉はなんであろうと『開き』、また『閉じる』天使。有機物無機物、一切合切の分別はない。

 だから士道は『扉』を開き、指を穴の中に挿れる。

 

「――――ひゃぁ!?♡♡」

 

 美九の膣穴に直接(・・)、指をぶち込んだ。

 

「へ……?」

「ぅ、あ……な、なんでもないですよぉー♡ちょ、ちょっとだけ、くすぐったいなーって♡♡」

 

 そりゃあ、何の予備動作もなく膣内で指が蠢いたのなら、くすぐったい(・・・・・・)とも言えるだろう。

 陰裂を掻き分けるのではなく、直に美九の膣に指を突き刺す反則的な遊び。許可なく行われたそれに、美九が恥ずかしげに士道を見やる。

 

「だ、だーりん……♡」

「しー」

「ひっ♡……う、ぅぅ♡♡」

 

 片手を立てて唇に当てながら、もう片方は後ろ手に美九の膣を掻き回す。さしもの美九も貌を真っ赤にし、ふるふると震えながらファンの対応に戻る。健気な姿に、士道の欲望はもちろん膨れ上がった。

 

「ふんふふーん……」

「ひぅ♡……あ、ありが、とうございますー♡♡」

 

 元々、羞恥という興奮で蜜の味を蓄えていた美九の膣穴は、士道の指という突然の異物を受けて急速にその滑りをよくしていく。

 ぐちゅ、ぐちゅと美九の下半身から漏れる音は、握手会というアイドルとの触れ合いにまるで相応しくない卑猥な音色。偶像を奴隷に貶める甘美という名の背徳。

 

「は、はひっ♡♡いつも、応援してくれて――――♡」

 

 ただ、あまり美九の仕事の邪魔となるのも本意ではない。ファンのための微笑みが蕩け、士道のためだけの淫らな微笑みになるのも時間の問題だろう。

 ここは一思いにと、一気に膣を掻き回した(・・・・・・・・・・)

 

「っ!♡♡だ、だーり――――っ〜〜♡♡」

 

 ファンとファンが入れ替わるその一瞬、美九の下半身からぷしゃっ、と潮を吹く音が響く。

 

「ぁ♡は――――はい♡お待たせしましたー♡♡」

 

 息を荒く、座る椅子からぽたぽたと水滴を落としながら、美九はファンへの対応を続ける。

 

「……プロ、だなぁ」

 

 美九の絶頂に大きくうねる膣穴と繋がる『孔』から指を引き抜き、士道はより楽しげに雌の香りを漂わせる指をペロリと舐め上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もー、酷いですよだーりん。ただでさえスースーして落ち着かなかったのに、指を挿れられるなんて聞いてませんでしたよぉ」

 

 プンスカプン。そんな様子で控え室の椅子に座る士道の前で、頬を膨らませて叱りつける美九。

 大変に可愛らしいのだが、上はアイドル衣装、下は素っ裸に淫語落書きというインモラルな対比にくつくつと士道は笑いを零した。

 

「はは、ごめんな。気持ちよかっただろ? ほら、『変態アイドル』さん」

 

 美九の恥部に近い足を指で撫で、示唆する。もちろん、書き記された落書きの一つを一語一句間違えずに読み上げただけだ。

 

「うぅ、変態さんはだーりんですよぉ」

「そうか? けど……」

 

 士道の指摘に口元に手を当て、恥ずかしさから目を逸らす美九。だが、そうしてわざとらしく隠されていない下半身に手を伸ばし、隙間から美九の秘部に指を当てる。

 

「あっ♡」

「美九だって、こんなに濡らしてるじゃないか」

 

 表面を少し撫でるだけで、滴る愛液が淫靡な音を奏でている。それは、言い訳のしようもないほど激しい興奮の証だった。

 

「こ、これは♡だーりんの指が気持ちよかったからですぅ♡」

「嘘つけ。俺が挿れる前から、下半身露出した気持ちよさで濡らしてただろ。さすがは俺の『肉便器』なだけはあるよな」

 

 数度表面で手をスライドさせれば、美九は膣穴から三擦り半で愛液をダラダラと垂れ流し、ずっと我慢していただらしのない表情で本性を顕にする。

 

「ご、ごめんなさいぃ♡私は『だーりん専用の性処理奴隷』でしたぁ♡♡」

「ああ、わかってくれたならいいんだ。可愛いよ美九。さすがは俺の奴隷(アイドル)だ」

「えへ、えへへへ♡♡」

 

 もう片方の手で頭を撫でてやれば、愛玩動物のように士道にもたれかかって気持ちよさそうに至福に浸る。しかし、下半身は秘部を刺激されて時折身体を痙攣させる。

 煌びやかな衣装と、変態の証である露出した淫語落書き。本当に、あの美九を相手に酷い話があるものだと士道は自嘲気味に笑った。

 

「だーりん?」

「……いや、なんでもない。そうだ美九、今日はもうアイドルの仕事は終わりだったよな?」

「はいー。そうですよぉ――――だから今日の私は、もうだーりんだけのアイドルさんですぅ♡」

 

 愛らしさと色香を兼ね備えた美九の貌が近づき、士道とキスを交わす。素直で可愛らしい自身のモノに、士道は上機嫌になる。

 もっとも、従順であろうがなかろうが、美九である以上は上機嫌になることに間違いはないのだが。

 

「嬉しいこと言ってくれるな。――――それじゃあ、今日はたっぷりと遊んで(・・・)やるよ」

「ほんとうですかぁ? じゃあ私を、だーりんの手でいっぱいいっぱい、素直になるまで調教してください♡♡」

「……もう十分すぎるくらい素直だろ」

 

 初めての攻略にはあれほど苦労させられたが、逆にこうなると誰よりもイージーモードだな、と士道は苦笑を浮かべ、もう一度美九とキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ……」

 

 私服に着替えた美九を連れてその部屋を訪れれば、彼女は目をキラキラとさせ感動の吐息を零した。

 それを見れただけで、この部屋の価値はあった――――部屋というには広すぎるが、まあ美九のためなら些細なことだろう。

 

「気に入ってくれたか?」

「はいー! 何だか、本当にマンションが秘密基地みたいですねー」

「……間違っちゃいないけどな」

 

 そもそも、地下とはいえ好き勝手にしすぎだとは思っている士道は、美九の指摘に曖昧な笑みを返す。

 

「うふふ……こんな大きくて立派なライブハウス(・・・・・・)、初めて見ましたー!」

 

 言って、広々とした部屋を美九が足早に見て回り始める。士道ものんびりと見て回りながら、その出来に感銘の息を零してしまう。

 

「ちょっと、気合い入れすぎたか?」

 

 美九がライブハウスと称したその部屋は、コンサート会場のような煌びやかな飾り付けにしっかりとした観客席、そしてたった一人のアイドルのためだけに取られたステージが設えられている。

 部屋というには大きく、ライブハウスというにはさらに大きい。小規模なライブホールと言っても過言ではなかった。

 改めて見返すと、今ままでの美九のライブを思い返し、彼女に合う装飾を考えながら作り上げたそれは、いくらなんでも気合いが入りすぎていると、士道は途端に恥ずかしくなって後ろ髪をかく。

 

「だーりん! この部屋、私のために作ってくれたんですかー?」

「ああ。アイドルの俺のモノにするって言うんだから、これくらいはしないとな」

「きゃー! 私、ここに引越しますぅ!」

「いや、それは駄目だろ。せめて精霊マンションか俺の家に来いよ」

 

 如何なアイドルとはいえ、寝泊まりまでライブにこだわるのはどうなのだとツッコミを入れた。だが、そこまで気に入ってもらえたなら、士道も作ったかいがあると顔を綻ばせる。

 

「あー、それも魅力的ですねー。やっぱりお家から皆さんとは少し距離がありますしー。移動してる途中、皆さんを思う時間は嫌いではないですけどぉ……もし近かったら、いつでも七罪さんの御髪を堪能できますねー!」

「も、もう少し有効的な考え方をしような。……ま、離れたところに家がある子のことは、色々考えておくか」

 

 精霊たちの中で新たな意味(・・・・・)の関係性が増えて、その辺を考えていかねばならない時期だ。

 まあ、やり方はいくらでもある。こうしてマンション地下を距離も空間も曖昧な(・・・・・・・・・)士道の令音の私物にしているのだ。今さらその程度の些事、士道の欲望を捻れば一瞬で片がつく。

 

「でも、本当に嬉しいです、だーりん。私のためにこんな立派な場所を……今度は、皆さんのためにお城でも作っちゃいそうですねー」

「ん……それも、いいかもな。みんなには色々と迷惑をかけてるし、そのくらいは――――――」

 

 ふと漏れ出た自虐的な言葉――――美九の柔らかな唇で塞がれ、士道は目を見開いた。

 

「んく……」

「んっ♡……ちゅ、るっ♡」

 

 触れて、重ねて、さらに深く。士道の身体を抱き、美九が口に舌を割り込ませディープなキスを披露する。

 大胆で淫靡な舌使い。アイドルという付加価値は、士道の脳髄に麻薬のような中毒性のある快感を与えた。

 

「ん、ぱ……っ♡もう、ダメですよぉ。そういうこと、皆さんの前でも言ってるんじゃないですかー?」

「……色々と考えちまうんだよ、(理性)は」

 

 理性と本能が結合した今でさえ、士道は複雑な葛藤を抱いている。悦びと罪悪感。人並みの感情ながら、この世で士道だけが抱える欲望の結実。

 自らが救った精霊たち全員を愛し、モノにすることへの躊躇い。だが、誰もがそれをこうやって呑み込んでいく。士道を誘惑し、背徳に堕とす(・・・)

 

「ふふ、いいんですよー。だーりんの真面目なところも好きですからー。だけど、私たちは迷惑だなんて思ってません。だーりんも知っての通り、私たちはだーりんを愛してますから」

「……うん」

 

 背中に手を回し、美九の肢体を抱き締める。士道の身体に当たり柔らかな歪みを持つ乳房。下に手を伸ばせば、精霊たちの中でも豊満と呼べる臀部。

 そうやって、あの日を境に士道は精霊たちと不純なハグばかりをしている。愛を持ちながら、奴隷として支配する。

 その汚らしい欲望を受け止めながら、美九は士道の耳元で囁く。甘く、甘く、彼女に従うべきだと脳に働きかけるような音吐を。

 

「大好き。大好きです、だーりん。あなたから与えられたモノなら、なんだって嬉しい。なんだって受け入れられる。――――嫌がる子がいたらー、私と一緒に調教して、堕としちゃえばいいんですよー」

 

百合(リリィ)というより、これでは淫魔(サキュバス)の類だな、と美九の物言いに士道は苦笑してしまった。

 

「アイドルが言うことかよ」

「ふふ。大人の世界では、少しくらい強かじゃないとダメなんですよー」

「そりゃ……勉強になるな」

 

 士道の知らぬ大人の世界。興味深い話だが、今考えるべきは二人だけの世界だ。

 

「ありがとな、美九。愛してる――――だから、おまえのことが欲しい。俺だけの、俺たちだけのモノになれ」

「はい――――私を、あなたのモノにしてください。みんな一緒に、楽しんじゃいましょう」

 

 迷いなく返される契約。永遠で歪な愛。それでも、それこそが楽園なのだと、士道は美九と深い口付けを交わした。

 

 

 

「美九」

「はーい♡」

 

 客席に座り、士道は自身の膝を叩いて示す。素直な美九は背を向けると、飛び跳ねる勢いで士道の膝に自身の美尻を乗せて密着してくる。

 

「っ……」

 

 その際、ふわりと舞った髪先と香りが鼻腔をくすぐり、美九の大きく素晴らしいお尻の肉感がスカート越しに伝わり、士道は思わず美九を強引に犯してしまいそうになるほどの欲情を覚えた。

 辛うじてこれからの楽しみを思い起こし、美九の細いクビレへベルト代わりの腕を回しながら声を発した。

 

「美九、もうちょっと躊躇えよ。これからおまえを犯そうって考えてるやつの膝の上だぞ?」

「大丈夫ですよー、だーりんですから。それに、だーりんからこんなに求めてくれるだなんて嬉しいじゃないですかぁ。いつもはハグしてくれなくて、私は寂しいんですよー」

「美九はアイドルだろ。おまえが気にしなくても、人前では俺が気にするんだよ!」

「あははー。やっぱり、そういうところはいつものだーりんなんですねー」

 

 どういうところだ、笑っている場合かと士道はため息を吐いた。もっとも、美九を膝上に乗せて抱き締めていては、欠片の説得力もありはしない自覚はある。

 いつものことながら、士道(理性)だって美九のことが好きなのだ。だからこそ、自制を外し切るわけにはいかない。その采配が士道(本能)によって崩されることが多々あるであろうことは、多大なため息の原因と言えよう。

 

「まあ、人前じゃないなら、もういつでもハグしていいぞ。俺に襲われてもいいなら……だけどな」

「えー、本当にいいんですかー!?」

「……あの、わかってるよな?」

 

 どんなモノでも嬉しいというだけあって、微笑みを引っ込めて士道が冷や汗をかくほどの全肯定、ならぬ肉食肯定っぷりだった。

 美九がいいならいいか、と美九の身体をギュッと抱き締める士道。美九も答えるように背中を士道に押し付けながら楽しげに声を発する。

 

「うふふー、幸せですぅ」

「まったく……ほら、そろそろ始まるぞ」

「? そういえばだーりん、何を見るんで――――――」

 

 そこで、美九の耳がぴくりと反応を示す。士道以外の声、いや()を拾ったのだろう。

 客席からよく見える広大なステージ。そこには、映像の出力が可能なモニタが存在している。これも設えられた機能の一つ。

 モニタに映像が映り出した。暗闇の中の光、とてつもない数のサイリウム(・・・・・)をカメラが追いかけていく。前奏が鳴り響く中、カメラがステージ(・・・・)の中心地を捉えた。

 

『さあ――――盛り上げていきますよー!』

 

 それは、間違いなく、誘宵美九(・・・・)がライブで踊り、歌う姿に他ならない。

 

「え……えぇー!? わ、私のライブ映像ですかぁ!?」

「うん。ちゃんと発売日に買ったやつ」

 

 シレッと買っていることを暴露しながら、華々しいコールの中で堂々たる絶唱を披露する誘宵美九を、美九本人を膝に乗せて鑑賞する。これほど贅沢すぎる鑑賞方法はあるまい。

 

「で、でも私がプレゼントしたものは……」

「ああ、あっちは保存用。こっちは俺の自費」

「なんでそんなことする必要があるんですかぁー!」

「うーん……だって俺、最後の一人になろうと美九のファンでいるって約束してるし。ファンとしては当然かなって」

 

 映像の美九には負けるが、士道は堂々と宣言しながら現実の美九の肩に頭を乗せる。実に贅沢で幸福な時間だ。

 少なくとも、中学生の痛々しいあの頃は若かったお金使いよりは、美九の一ファンとしてそのときの百倍以上の価値があると士道は確信している。

 

「うぅ、喜んでいいのかわからないですよぉ」

「喜んでいいぞ。――――俺は美九が大好きだからな。ファンとしても恋人としても、他の関係でも、な」

「ひゃ、ひゃい……」

 

 いつもの仕返しに耳元で囁いてやれば、美九が舌足らずに耳を真っ赤にして返事をした。普段は見れないリアクションは、どちらの士道の欲望でも大変に眼福なものだった。

 

「……ていうか、もしかして恥ずかしいのか?」

「こ、こうして改めて観ると、少しだけ……」

「そうか。よかったら映像を流しながら実際に踊ってるところを見せてもらおうと思ってたんだが」

「それはホントに恥ずかしいですっ!」

 

 強く拒否され、それは残念と士道は返す。ならばそれは、またの機会にしようとほくそ笑んだ。

 さて、もちろん士道はただ仲良く美九と美九のライブを鑑賞しよう、などと思っているわけではない。正確には、単に鑑賞するだけではない、だろうか。

 腰周りに添えていた腕を下げ――――美九の服の下に両手を滑り込ませる。

 

「あ……っ♡」

 

 美九もそのことには気づいているが、抵抗はない。美九のお腹を撫で上げる。程よい柔らかさと、アイドルらしく贅肉のない下腹。じっくりと堪能して、さらに上へ。

 当然そこには、令音に次ぐ大きさのバストが並べ奉られている。迷いなく、掴み上げた。

 

「あぁんっ!♡♡」

 

 艶かしい声。誘宵美九の歌声が聴こえる中で、士道だけが聴くことができる美九のあられもない生声。

 ブラに押さえつけられても手に収まりきらない豊満を揉みしだきながら、士道は挑発的な言葉を紡ぐ。

 

「綺麗でかっこよくて、可愛いよな――――歌って踊っている(・・・・・・・・)美九は」

「っ!♡」

「じゃあ俺の奴隷(美九)は、今何をしているのかな?」

 

 羞恥を煽る挑発的な物言い。アイドルの美九を見せつけながら、士道だけの奴隷(アイドル)を調教する鬼畜の所業。

 ブラの下に手を滑り込ませ、美白の巨乳を直に味わう。さらに、両方の乳首を指で弾いてしっかりと勃たせていった。

 

「あっ!♡あぁっ!♡♡」

「胸が大きいのに、感じやすいんだな美九は。それで、今どうしてるのかなー?」

「っ♡ふっ……あっ♡あっ♡」

 

 両手で抑えた口から零れる嬌声。自身の声に絶対の自信を持つ美九だからこそ、その羞恥心は人一倍と言えるのかもしれない。

 ライブ中の美九が次の曲に差し掛かった。同時に、士道の膝上の美九が覚悟を決めて手を下ろし、口を震わせた。

 

『さあ、次の曲いきますよぉー!』

「わ、私は……だーりんに、おっぱいを触られて♡指で乳首ぴんぴんされて……か、感じてますぅ♡♡」

 

 最高の笑顔を魅せる美九と、羞恥で目をギュッと閉じながら快感宣言をする美九。素晴らしい対比に、士道はズボンに隠した己の一部がみるみる強固になっていく感覚を感じた。

 

「よくできました。じゃあ、次は……」

 

 手を服の下から引き抜く。美九の体温、肌の香りが士道の手から流れていい匂いがする。

 

「はぅ……ひゃっ♡」

 

 一先ずは解放され、ほっと息を吐く美九。しかし、すぐに身体を跳ね上げたのは言うまでもない。

 士道は間を置かず、スカートに包まれた美九のお尻に手を這わせる。大きく行き来をさせねば堪能し切れない巨尻に、士道の手付きは大胆にいやらしくなる。

 

「美九のお尻、大きいよなぁ。精霊たちの中でも、もしかしたら一番大きいんじゃないか?」

「やっ♡恥ずかしいですよぉ♡」

「なんでだ? 俺は褒めてるんだぜ、お尻がエッチな美九をさ」

「だ、だーりんのいじわるぅ♡♡」

 

 さしもの美九といえど、豊満なお尻を集中的に褒められることは複雑らしい。士道としては、美九の胸と合わせて嬉しいとしか言えないのだけれど。

 だが、そうであるなら士道の指が向かうべき場所は一つしかない。アイドルである美九を羞恥と背徳の快感で責め立てられる、快楽器官(・・・・)。もちろん、これからの美九にとっては、だが。

 

 するりと、士道は美九のスカートの背から手を差し込んだ。

 

「だー、りん……?」

「なんだ? 美九の勇姿、ちゃんと見てないとダメじゃないか」

「は……はいぃ♡」

 

 無理やり前を向かせ、大きく開いた手のひらを美九のスカート内に侵入させていく。否、スカートだけでなく下着の内側まで、だ。

 すべすべとした肌。緊張と羞恥でほんのりと熱を帯びた美尻。大仰な手つきで撫で回し、掴める限りの領域を強く掴み上げる。

 

「ひゃぁっ!♡♡だーりぃん♡」

「いい感触だ。ずっと触っていたいよ」

「だ……だーりんが、そう思ってくれるのは嬉しいですけどぉ♡」

 

 全身をもじつかせ、人に素尻を撫でられるという体験に赤面する美九。

 積極性はあるが、羞恥がないわけではない。むしろ、アイドルとしての強いプライドがある美九は、責めるところを責めれば人並み以上の羞恥を感じるに違いない。

 既に狙いは定めてある。ゆっくり、舐るように手を動かす。目的の場所を直前まで悟られぬよう、慎重に。

 そして、士道の手がお尻の隙間(・・)に差し掛かった瞬間、美九の身体が酷く震えた。

 

「だ、だーりん……?」

 

 耐えている。必死に耐えている。その健気な姿に士道の唇が大きく弧を描く。

 なおも続ける。その深い溝に指を入り込ませ、目的の場所まで沈める。そして、その『穴』につぷっ、と指の一本が沈みかけた瞬間――――――

 

「だめっ!♡」

 

 士道の手を、美九が後ろ手で掴む。よほど焦っているのだろうか。短い口調で、呼吸を荒く辛うじて前だけは向いている。

 入口のギリギリで踏みとどまった士道の指。だが、意志一つでその穴を貫ける。偶像(アイドル)の美九が決して人には見せてはならない、不浄の穴(・・・・)を。

 

「……っ!」

 

 髪が乱れるのも厭わず、美九が大きく首を振る。無言の拒絶に、しかし士道は満足などしない。

 

「どうした、美九。何かを止めて欲しいなら、言ってくれないとわからないぜ?」

「ぁ、ぅ……」

「早くしないと、何かの拍子に挿れ(・・)ちまうかもしれないなぁ」

 

 グッ、と指に力を込め、その小さな穴を僅かに開く。無駄な毛が一つもない美九の穴に、士道の指が迫る。指を挟んだ美尻がじわりと汗を滲ませ、熱が迫り上がる。

 

「そ、そこにだーりんの指、挿れないで……くだ、さいっ♡」

「んー? そこ(・・)じゃわからないなぁ?」

 

 二度、三度と押し付ける。わざとらしく穴の回りに指で円を描いたり、カリカリと穴を引っ掻いたり、尽く美九の羞恥を刺激していく。

 

「はっ♡はぅぅっ♡♡」

 

 色香が増す。このままでは、本当に挿れられると恐怖と羞恥を滲ませた美九が、震える声で懇願を口にした。

 

「わ……私の……その…………おしりの穴を、ほじほじしないで、くださいっ!♡」

 

 全身を羞恥で痙攣させ、いたいけに恥ずかしさで真っ赤になっているであろう貌を正面に向かせて、絶対に士道には見られまいと叫びを上げる。

 尻穴を人質に取られ、貌を隠す。頭隠して尻隠さず(・・・・・・・・)とはこのことか。

 

「そうかー、美九はお尻の穴はイヤかー。残念だなぁ」

「は、はいー。私、アイドルですからぁ」

 

 一安心した息を吐き、職業をしっかりと自覚した一言を告げる。やはり、美九にとってアイドルであるということはかけがえのないものであり、自身の歌声の象徴でもある。

 しかし、美九もまだまだ甘い。確かに美九の懇願を士道(理性)は喜んで、時には仕方なく受け入れてきたが――――士道(本能)は、雌の懇願など己が楽しむためのスパイスにしか感じない。

 

「そっか――――じゃあ、挿れるな」

 

 ずぷぷぷっ。穴を押し広げ、中へ指が侵入する卑猥な音が響いた。

 

「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 懇願虚しくお尻の穴を貫かれたアイドルは、貌を逸らして絶叫を以て喘ぐ。

 指という異物が入り込み、美九の腸内が蠢く。アイドルという美しい偶像に存在する、淫靡で背徳の穴。そう考えただけで、ムクムクと士道の欲望が膨れ上がった。

 

「やぁっ♡私、やめてって言ったじゃないですかぁー!♡♡」

「嫌よ嫌よも好きのうち、だろ? それに、美九はアイドルなんだから、手前の穴は大事に育てないと」

「そ、それでどうしておしりの穴になるんですかぁ!♡♡」

「代わりが他にないだろ。まあ、安心しろよ。指を素直に受け入れられるように、俺がじっくり時間をかけて調教してやるよ。美九のケツ穴(・・・)、をな」

 

 段々と高尚な言い回しから下賎な言い回しに。しっかりと言葉を教え込むのも、ご主人様の楽しみの一つだ。この場合は、奴隷(アイドル)ファン(ご主人様)だが。

 まだ手狭な尻穴に指を沈ませ、戻し、沈ませる。士道が取り込み、暴走させた霊力によって作り変わり始めている美九の身体は、少しとはいえ士道の指を受け入れ始めている。

 アイドルの尻穴に指を挿れ、悶えさせる。今はまだ甘い快感にしか過ぎないが、そのうち大きな性感帯に化けることだろう。

 誘宵美九のケツ穴がじっくり緩くなり、近いうちに士道の巨根さえも呑み込む。そしてそれを引き抜いたとき、士道の前に広がる美九の美尻にぽっかりと広がるケツ穴――――想像しただけで、士道までイッてしまいそうだと愉悦に顔が歪んだ。

 

「さあ美九、続きだ。今美九は何をされて、何をしているんだ?」

「ひぎっ!♡♡」

 

 グイッと強めに指を曲げ、直腸を刺激しながら宣言を強要する。ついに鋭い嬌声を上げながら、そして未だ続く自らの壮大なライブを見届けながら、美九は快感に震える艷声を発した。

 

「だーりんに、おしりの穴をほじほじされて……っ♡」

「おしりの穴?」

 

 グググッ、と一層指を曲げながら、二本目の指を穴の付近に添えた。

 

「あぎぃっ!♡――――け、ケツ穴♡♡だーりんに私のケツ穴じゅぽじゅぽされてますぅ♡♡」

 

 美九の麻薬的な声音に、卑猥な単語。男の中では、世界で士道しか味わえない禁断の快楽。

 しかし、まだ足りない(・・・・・・)。もっと聴かせて欲しい。奴隷として、無様で哀れで美しい奏を。

 

「うん、素直な奴隷()好きだぜ、俺は。じゃあもっといい呼び方、教えてやるよ――――ケツマンコ、だ」

「やっ♡いやですぅ♡お、おしりの穴を、そんなはしたない呼び方……っ!♡」

 

 添えた二本目の指に力を込め、拡張を試みる。抵抗感は強いが、あと数秒もあればこじ開けられるだろう。

 

「ひっ♡だーりんやめてくださいっ!♡もう挿れられませんからぁっ!♡♡私のおしりの穴、そんなに開かないですっ♡♡」

「ケ・ツ・マ・ン・コ」

 

 一区切りして、しっかりと美九の物覚えがいい頭に刻みつけてやる。そうして、二本の指がめりめり、と穴を広げんとした瞬間、耐えかねた美九が嬌声を上げた。

 

「あ、ひぁ――――ケツマンコッ♡私のケツマンコ♡だーりんの指に掻き回されてますぅ♡♡ケツマンコきもちいいですぅ!♡♡」

 

 一度口に出してしまえば、堕ちるのは容易い。アイドルの口からは決して発してはならない、しかし士道の奴隷(アイドル)としては優秀すぎる淫語混じりの叫び。

 今日のところは、このくらいにしておいた方がいいだろう。広げる楽しみは、まだまだ取っておいて長く楽しみたい。

 だから、士道は指を一本のまま激しく掻き回した(・・・・・・・・)

 

「いやああああああああっ!♡♡」

「上手く言えたご褒美だ。イッていいぞ……ちゃーんと、イク(・・)って俺に宣言して、な」

 

 美九の腸内を傷つけない力加減と欲望(・・)を込めて、指を激しく丁寧に掻き回す。

 ちょうどそのとき、美九のライブシーンが更なる盛り上がりに差しかかろうとしていた。狙ったわけではないのだが、狙いすぎな演出に士道は笑みを深めながら、美九のケツ穴で指を強く折り曲げた。

 

『さあー! みなさんもっと――――――』

「――――イクッ!♡♡イきますぅ♡♡だーりんにケツマンコほじくられて、はしたなくイッちゃいますぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 ――――ぶしゃぁっ!!

 

 ケツ穴をほじられて、秘部から潮を吹く。美九のコールに合わせて、美九がその美しい旋律を奏でる美声で絶頂宣言を叫んだ。

 下着とスカートに阻まれてくぐもった水音が鳴り、じわりと水が染み込み、滴る愛液がスカートを突き抜けて士道の足まで落ちてくる。

 ずりゅ、とケツ穴から指を引き抜き、表へと出す。鼻で指先を嗅げば、美九の穴の臭いがこびりついて、香しく鼻腔をくすぐった。

 ツンと鼻に来る臭い。美九の臭い。雌の臭い。それを今の士道は、香しい(・・・)と感じられる。

 

「いい匂いだ。美九はケツマンコまでちゃんと気にかけてるんだな。偉いぞ」

「は、ひぃ♡ありがとうございますぅ……♡♡」

 

 ケツ穴をほじくられ、臭いを褒められ礼を述べる。無意識に狂った選択をしてしまった美九。凛々しく美しい歌声を奏でる美九と、士道の指に翻弄され快感に雌の貌を魅せる美九。どちらも、士道の大事な誘宵美九だ。

 ああ、始まりの調教にしては上出来。いつか、美九が本心から感謝を述べ、ケツ穴にモノを入れることを懇願する日を想像し――――士道の顔は、悪辣に歪んでいた。

 

 

 






ちなみに精霊の中でお尻が一番大きいのは大人なっつんらしい。私はあんまり書く気ないですけど。いや大人なっつん逆に難しくてね、うん。

令音さんの時はあっさり拡張しちゃったので美九はじっくりねっとりやるのがいいんじゃないかと思いついた結果、まさかの前編後編になった。そら本来やりたいこと後編にいくんだからそうなるわな。
じっくりやるとは言いましたが、具体的にお尻の調教ってどんなものがあるの。教えてアナル調教有識者様。美九回がどれだけ増えるかはそれにかかってます。

淫語落書き握手会はリクから貰ってきました。封解主はアドリブです。こいつアドリブでしか書いてねぇ!でも中に直接指はエッチかなって思って……。

そして段々となんでもありになる地下空間。オーバードーズはマジでエロのためならやりたい放題。なにか案があればお部屋指定もありですよ。

感想、評価、リクエスト以下略。書きたいように書いているのでリクエスト消化は気長にお待ちください。形にならなくても許してくれると嬉しいなって思います。書きたいの減らないんだけどなんでなん……?

ではではまた次回〜

美九編後半。美九のよくわからん羞恥ポイントが大体判明する回。ぶっちゃけこの子は大概強いです。お尻を弱点にしなければマジで無敵になるところだった……。
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