※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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七罪&四糸乃回。リクエスト拾ってのふたなり。ちなみに七罪&四糸乃ってのはマジでそのままですよ。







12話(七罪、四糸乃)

 死刑の執行を待つ罪人の気持ちがわかる。七罪だけに、とお寒いギャグを内心で披露していなければ倒れてしまいそうだった。

 

「……………………………………………………はぁ」

 

 長い、長いため息。整えてきた自分の癖っ毛が視界の端で跳ね、七罪に煩わしさを与えてくれた。我が髪ながら腹立たしいにも程がある。

 七罪は今、窮地に立たされていた。というよりかは、自らの意思で立っている。通常、恐れ多くも慈悲の女神によるお許しを得て立っていられる場所に、罪過とそれ以上の願いを抱いて七罪は扉の前に立っている。

 あの日から、どこかおかしい。知っているし、気がついている。寝て起きて、思わずマンションの窓から飛び降りようと試みたほどだ。もっとも、その対策用か地面にはマットが敷き詰められており、単に七罪が冷や汗をかくプレイにしかならないと諦めた。

 

「おかしいおかしいおかしい。ありえないありえないありえない。なんて傲慢なこと考えてんのよ私は……っ!」

 

 あー、と髪を掻き毟る。けれど、扉の前から退くという気持ちは全く沸いてこない。

 あの日、本当に七罪はおかしくなっていた。興味本位、みんながするなら――――士道への、淡い好意。それらに流され、深淵の泥へ呑み込まれた七罪は……四糸乃にキスをしてしまった。

 それも軽いものじゃない、めちゃくちゃディープ。七罪という構成する肉体そのものがテロリストの分際で、あの女神四糸乃にキス。あまつさえ、六喰に秘部を弄らせ、キスまでしてもらった。六喰の指は無事だろうか、そんな考えが頭から離れてくれなかった。

 二人に謝ろう。そう考えて、唸って数日。特に進展はなく、会話も表面上はスムーズ。困ったことに、そういうぬるま湯に七罪は弱かった。

 

 だからこそ、意を決して先ずは四糸乃に謝り――――そして、己の中にある提案(・・)を。

 

「いやいやいや! 無理! 駄目に決まってるでしょ!」

「何が、ですか?」

「そりゃ、四糸乃の優しさに漬け込んで練習(・・)しようなんて――――――」

 

 顔を上げる。扉が開いていた。少女が立っていた。七罪などとは比べ物にならない美しい蒼色(サファイア)の瞳をぱちくりとさせ、海のように深く鮮やかな髪を靡かせ。

 四糸乃がいた。七罪は土下座した。

 

「誠に申し訳ありませんでした。今すぐ腹を切ってお詫び申し上げます」

「七罪さん!?」

『おいおい七罪ちゃーん。さすがに廊下で土下座は思い切りが良すぎだよー。その勢いがポジティブな方向ならいいのにねぇん』

 

 それは一生かかっても無理だろう。一種の悟りを開きながら、七罪は優しい四糸乃の手で無理やり起こされるまで土下座を続けた。四糸乃の手を煩わせたことにまた死にたくなった。

 

 

 

「ご、ごめん。何か、この前から頭おかしくなってて。や、私の頭はいつもおかしいか……」

『いやー、七罪ちゃんは正常だと思うよーん? 今はみんなかなり頭のネジ外れてるっぽいからなー』

「よ、よしのんっ。……けど、おかしいっていうなら、私もおかしくなってますから……」

「そんなことない。四糸乃は……いつも、優しいから」

 

 罪深い七罪を、こうして部屋に招き入れてくれているのが何よりの証拠だ。本当に、同じ空気を吸っているだけで恐れ多いというのに、四糸乃のお部屋という神々しささえ纏う私室に七罪がいるなど信じられない気持ちだ。

 一先ず落ち着いて四糸乃、パペット型の『よしのん』と言葉を交わし……七罪は、土下座とはいかずとも深く頭を下げた。

 

「な、七罪さん……?」

「ごめんなさい。あの日のこと……私なんかに、あんなことされて。士道じゃなくて、よりにもよって私とかマジないわーって感じ? 六喰にも謝っておかないと――――――」

『はいはーい。七罪ちゃんストーップ』

「むぐ」

 

 四糸乃に伸ばされた『よしのん』が、その短い前足を器用に七罪の唇に当て塞ぎ、流暢な言葉を重ねる。

 

『あんまり自分を下に見ないようにー、って口酸っぱく言われてるよねー? じゃないと、七罪ちゃんを想う子のことも貶めちゃうよーん』

「む、ぅ……でも、実際私なんかが……」

 

 手を繋ぐとか、億万歩譲って触れるだけのキスなら許されることがあるかもしれない。だが、あれはないだろうと冷静になると考えてしまう。思ってしまう。

 ――――根本的に、七罪は卑怯者だとこの瞬間に自らを定義する。

 ああ、だってそうだろう。七罪が心の負をさらけ出したとき、これまで四糸乃はどうしてきたのか、七罪は誰より知っているのだから。

 

「そんなことありません! 私――――嫌じゃ、なかったです……」

「っ……」

 

 恥じらうように目を僅かに伏せて、赤面を見せる四糸乃の優しさ(・・・)に、七罪は甘く浸ってしまうのだから。

 

「それに、私も同じことをしてしまいましたから。謝るなら、私も、です」

「そ、それは! ……その、私は別に、四糸乃と六喰にキスされて、嫌じゃなかったし……」

「本当……ですか? 七罪さんと同じ気持ちで、良かったです。六喰さんも喜んでくれます」

「う、うん。……うん?」

 

 いい、のだろうか。七罪如きがこんなにもあっさり許しを得て。四糸乃が如何に女神が如き、女神そのものの慈悲深さを持つとはいえ、やはり七罪という大罪人が得るには分不相応と言わざるを得ない。

 首を傾げた七罪だが、反論の言葉は出てこない。内に秘めた後ろ向きな思考と、相反する温かな感情。胸がポカポカして、顔が赤くなる。

 四糸乃から、目が離せなくなる。

 

「そういえば七罪さん――――練習(・・)って、なんですか?」

「え……あっ」

 

 小首を傾げて問われたことに、七罪はハッと思い返した。そういえば、口を滑らせてしまっていた気がする。

 

「あー……そ、それは……」

 

 聞かれていなければ誤魔化せた。邪な思いを隠して、じゃあ六喰にも謝りに行くから、と言うことができた。

 そしたら、元通りとはいかないまでも、少し距離が近しい友人でいられた。七罪にとって恐れ多い、けれど大事な大事な四糸乃という友人を汚さずにいられた。

 だから、おかしいのだ。以前までの七罪なら、口にするどころか考えもしなかったものが、普通(ネガ)の思考と拮抗しながら飛び出してしまう。

 

「その、さ。嫌だったら、断って。ていうか、断るのが当然なんだけど。……士道の、あれ(・・)、凄かった、からさ。私と四糸乃の身体じゃ、受け入れるの大変だと思うのよ。そ、それに、色々(・・)と経験した方が士道を喜ばせられる、かもしれないし……だから、その」

 

 似たようなどもりを繰り返し、さらに重ねて、しっかりと予防線を張り、遂には四糸乃の表情が見えなくなるまで顔を俯かせながら、七罪は禁忌の言葉を発した。

 

「私と、その練習(・・)、してみたり、なんて? ――――な、なーんて、するわけないわよね私と! 身の程を知れって話だし! ごめん、忘れてくれていいか」

「やりま、しょう」

「ら?」

 

 驚いて、顔が上がった。眼前に映る恥ずかしげな、しかし拒絶の意思のない眼差しが印象的だった。

 

「練習、してみませんか? 私は、七罪さんと一緒にできると……嬉しいです」

「え、あ、はい。こちらこそ、光栄です……」

 

 しどろみどろで、どちらが誘ったのかわからなくなる返答を七罪は行う。

 

 ああ、ほら見ろ――――やっぱり、優しさに漬け込んでしまったじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 部屋は、当然のように精霊マンション地下、例の部屋を選んだ。

 これからは自由に使ってくれて構わない。どんなことでも(・・・・・・・)。そう言って、令音は七罪たちに出入口の権限を渡してきた。

 それはきっと、少女同士(・・・・)の行為でもここを使うといい。そう言いたかったのだろうと、七罪は考えていた。

 

「…………」

「…………」

 

 七罪と四糸乃が使うには少し大きすぎるベッドの上で、ちょこんと座り込んで無言の時間を作る。

 距離が近い。可愛らしく女の子座りをした、幼くも綺麗な四糸乃の足が七罪の目に眩しく映っている。それ以上俯いたところで、見えるのは貧相な七罪の身体ともなれば、不敬にも程があるが目が離せなくなるのも無理はなかろう。

 

『――――ほいじゃまー、あとはお若い子同士で頑張るんだよー!』

「あ……」

 

 ググッ、ぴょんっ。そんな擬音が浮かぶほど、よしのんが器用すぎる手つきで四糸乃の手から自らを射出。ぽと、っと邪魔にならない位置に綺麗に着地をして、黙り込んでしまった。

 喋らないのは当然のこと。よしのんは四糸乃の一番の友達で、よしのんは四糸乃の手に装着されているときだけ話すことができる。それは同時に、四糸乃の精神を安定させることにもなっているのだが……恐る恐る四糸乃を見やると、少々不安そうではあるが変わらない表情の彼女がそこにいて、七罪は疑問の声を発した。

 

「いいの? よしのんがいなくても……」

「はい。私は大丈夫です。不安、ですけど……七罪さんが、一緒ですから」

「へ……っ! そ、そう……あ、ありがとう、ございます……」

 

 まさか、七罪がよしのんと同列に扱われているとは夢にも思っていなかった。もしかしたら夢かもしれない、などと混乱を極める七罪にクスッと笑いを見せた四糸乃が、次いで純朴な言葉を発した。

 

「七罪さん。練習って、何からすればいいんでしょう?」

「へぁ!?」

 

 考えてませんでした……ということはないのだが、四糸乃に引かれないか不安で叫びを上げる。

 それでも、ここまで来て七罪が逃げては四糸乃に申し訳がない。体がいいとは思うが、七罪はゴクリと生唾を呑み込んで思考を表にした。

 

「じゃ、じゃあ……キス、から」

「っ……は、はい」

 

 動揺はあった。赤面もある。だけど、否定がない。

 思い上がりそうになった。それを押さえつけて、七罪は四糸乃の手を取り、重ね合わせる。友人にしては距離が近い握り方に、四糸乃は華奢な手を七罪に合わせるように握り返してくれた。

 

「っ!」

 

 四糸乃の可愛い手を傷つけないよう、折ってしまわないよう握る。自然と力が入る両手を、必死の思いで繋ぎ止める。

 近い。四糸乃の愛らしい貌が。あの日、欲に当てられてじっくりと見ることは叶わなかった四糸乃の面貌が、七罪の眼窩に全て収められる。

 クリっとして綺麗な瞳。七罪が崇拝する優しげな表情。七罪によって赤く紅潮した頬。

 薄い桜色の唇と、七罪の唇が重なり合った。

 

「ん……」

「ふ、ぁ……」

 

 柔らかい、たっぷりと温もりを帯びた唇。乾いた七罪の唇に潤いを与える四糸乃の唇。

 

「……ちゅ……ぁ、ん」

「んっ……は、ぅ……」

 

 キスしている。四糸乃と、七罪が。優しさに漬け込んだ、背徳的な口付け。七罪が手にしてはならなかった、禁断の味。

 深く沈む。深く、沈んでいく。唇と共に、理性が沈む。禁忌の欲が、七罪の舌を突き動かした。

 

「んんっ!?…………ん、ちゅる♡」

 

 一瞬の抵抗は、驚きからだったのだろう。その一瞬を乗り越えれば、あっさりと七罪の舌が四糸乃の口を割り、開かれた歯の間を突き通し、彼女の舌を絡め取る。

 

「ちゅるっ♡……っは♡……ん、ぁぁ♡」

 

 溶ける。溶け合う。舌が絡まり、唾液が一つになって生まれる。キスが気持ちいい。四糸乃とのディープなキスが、七罪の脳髄を溶かしていってしまうようだった。

 

「よひ、の……♡」

「なちゅみ、さん♡」

 

 舌を絡め合いながら、舌足らずで名を呼び合う。瞼を開けば、トロンとした四糸乃の瞳と、そこに映り込んだだらしのない七罪の顔が見えた――――もう、止まらない。

 片方の手を離して、七罪は四糸乃の胸元に手を滑り込ませた。

 

「ん……」

「ふ、ぁぁぁ♡」

 

 七罪自身が思い以上に器用な手先は、あっという間に四糸乃の柔肌を直に堪能し、胸元にポツっと勃つ小さな先端まで見つけ出してしまった。

 

「ひ、ぁ♡はっ♡七罪、さ……んんっ♡」

「大丈夫……私に、任せて……ちゅ、ん♡」

 

 何様のつもりだ。そんな普通(ネガ)の思考は、四糸乃という奇跡の愛おしさを持つ少女から得る快楽に流される。

 胸の全体を撫で上げる。淡い膨らみを持った四糸乃の胸を、優しく、甘く。四糸乃を感じさせるという名目で、少女の幼い乳房を心ゆくまで堪能する。

 四糸乃の拒絶はない。言葉は唇に封じられ、身体は弛緩している。そして七罪の理性は快楽に溺れ、止められるものは誰もいない。

 

「大丈夫……っは♡……大丈夫、だから」

 

 半ば、七罪自身へ言い聞かせるものだったのかもしれない。

 そっと乳房から手を離し、優しい香りに塗りつぶされたその手を下部へ。四糸乃の下半身、スカートをそっと捲り上げ、下着の中に指を挿れる。

 

 ぐちゅ。間違いなく、愛液の音が四糸乃の秘部から生じていた。

 

「っ!♡♡」

「んっ♡らい、ひょぶ♡私も、だから……♡♡」

 

 淫靡な音に恥じらい、目を見開いた四糸乃に、七罪は自分もそうだと優しく告げる。

 ああ、とっくになっているとも。四糸乃とのキスという特上の快楽に、七罪の膣はドロドロの愛液を垂らし、下着をぐちゃぐちゃにしていた。

 正常な思考に戻れば、死ぬほどの後悔を感じるであろう思考と行為。だが、瞬間的な快感の嵐に七罪は耐えられなかった。

 

「ん、ふぁ……♡」

「ぷ、は……っ♡――――あっ♡」

 

 ふやけるほど長いキス。ようやく唇を離し、四糸乃が息を吸ったその瞬間、すかさず七罪が四糸乃の押し倒す。プツッと唇を繋ぐ液が途切れ、一抹の名残惜しさを感じながら、七罪の動きは止まらない。

 純粋な四糸乃と違い、七罪の知識は下世話なものを沢山吸収してしまっていた。信じられないほど素早い指使いで四糸乃の下着を下ろし、彼女の秘部に顔を近づけた。

 

「あ♡」

 

 閉じられた陰裂。しかし、七罪とのキスと愛撫でほんのりと開き始め、ねっとりとした液の光を保った恥部が七罪の視界いっぱいに広がる。

 七罪にとって、そこは天国も同じだった。ゆっくり、だが躊躇いなく口を開いて顔を近づける。手で両足を開き、七罪の舌が四糸乃の濡れた秘部に触れる――――――

 

「待って、ください……っ!」

「あ――――――」

 

 瞬間、四糸乃の制止を促す叫びが七罪の思考を一気に冷やしてくれた。それこそ、水を頭から掛けた時と同じく、思考が冷静になっていく。

 四糸乃の下半身から、四糸乃の貌を見る。ふざけた絵面だが、彼女の真っ赤に染った羞恥の表情に七罪の顔色は冷め、真っ青になった。

 ――――やってしまった。まるで、別の七罪が乗り移ったかのようながっつき方。練習と称して、四糸乃を襲うという犯罪行為。

 

「ご、ごめ――――」

「そうじゃありません!」

「……え?」

 

 七罪如きが触れていい身体ではない四糸乃から離れ、全力で謝罪をしようとした。が、その前に止められて目を丸くする。

 七罪が何を考えるか、わかっているからこその強い否定。そう感じられて、あながち間違ってないのではないかと七罪は考えてしまう。

 

「いやじゃ、ないです。七罪さんにされるの、好きです……けど……わ、私もしていいですか?」

「…………えっ」

 

 そんな可愛らしい貌で、可愛らしい提案をされたら、七罪が自惚れてしまうのも仕方のないこと……なのかもしれなかった。

 

 

 

「はわ……」

「七罪さん……?」

 

 キラキラしている。本日何度目か、七罪に向かって疑問符で声をかけた四糸乃に対して、七罪はもはや言葉を失った。

 美しい裸体(・・)。こうして、異なる意味でまじまじと見てしまうと、以前までとは感じ方が違う。人は感極まると言葉が単純になるというけれど、今の七罪は正しくであろう。

 

「……綺麗」

「えっ……あ、ありがとうございます。七罪さんも、凄く綺麗です」

「天使か」

 

 褒められた純粋な照れと、嘘を感じさせない称賛。これを天使と呼ばずに何と呼べばいいのか。神か。

 こんな肉付きが悪い上に触り心地もよくない七罪の身体を綺麗とか、ホントに天使かよ。……などと七罪の四糸乃を崇め奉る感想はともかく、二人は既に衣服、下着すら取り払って対面している。

 何も纏わず、そういう(・・・・)目的で全裸になる。その恥ずかしさはある。だが、お互いにもう頭が熱に浮かされていることを否定し切れそうにない。でなければ、理性が行動を制限しているはずなのだ。

 

「じゃあ……私が上になるから。……ほ、ホントにイヤじゃない? イヤならすぐに言って、私すぐに土下座するから」

「イヤなわけないです! だから、よろしく、お願いします……」

「は、はい。こちらこそ」

 

 なぜか敬語だった。そこまで緊張しているのなら、理性が働いてもいいと思うのだけれど、七罪の身体は動くことを止めなかった。

 寝転がった四糸乃の首元に枕を敷き、七罪は彼女に跨るように膝を付ける。普通、眠る四糸乃の視界の上に七罪の身体があるなど、七罪自身が畏れ多いものなのだが、四糸乃に負担をかけるわけにはいかない。

 しかも、目的のためにはもう一息必要だ。バクバクと早鳴る心臓が嫌に耳に入るが、おかげで卑屈な思考を挟む暇がない。

 七罪は四糸乃の股間部に顔を近づけながら、ゆっくりと自身の足を開いて落としていく――――程なくして、ちょうど互いの秘部が目の前にくる体位になった。

 

「ど、どう? ちゃんとできてる? けどホントにイヤなら言って。私のアソコとかまだ毒を食った方がマシな――――――」

「……ちゅっ」

「ひゃぁっ!?♡」

 

 四糸乃の口が触れて、濡れていた七罪の秘部からぴちゃぴちゃと水音が鳴る。ビクッと腰を上げると、四糸乃が七罪の下半身から声を届けてくる。

 

「綺麗です。七罪さんの、大事な部分……私が口に含んでも、平気ですよね?」

「よ、四糸乃がいいなら、寧ろありがとう……あ、いや、四糸乃のアソコも綺麗よ」

「ふふ、ありがとうございます」

 

 お互いの秘部に顔を向けながら、称え合う。ナチュラルに狂ってるわね、これ。などと考える七罪の理性は、快楽を求め合う中で何一つ役に立ちそうになかった。

 

「……」

 

 目の前に、四糸乃の大事な秘部がある。愛液で濡れ、まだ陰裂が開ききらない四糸乃のアソコ。七罪と変わらない、あの初心な四糸乃でさえこうなっているのだから、士道の罪も深い――――その恩恵にあやかる不届き者が考えることではないか、と七罪は意を決して声を発する。

 

「い、いくわよ」

「はい……」

 

 直前になってぶり返す緊張感。けれど、もう引き返せない。引き返す気にならない。

 七罪は、四糸乃の秘部を衝動のまま口に含んだ。

 

「じゅるっ♡」

「ひぁ!♡……ん、ちゅっ♡」

「あ、ひぃ♡♡」

 

 一歩遅れて四糸乃の口が七罪の秘部に刺さり、脳から快楽信号が発せられたように全身が震えた。

 

「じゅ……れろ♡じゅるるっ♡♡」

「ん……ちゅぱっ♡ちゅるるるっ♡♡」

 

 口に含み、愛液を吸えば四糸乃の味が口いっぱいに広がってたまらない。舌を這わせ、甘噛みをすれば四糸乃の秘部かヒクヒクと気持ちよさそうに反応する。

 四糸乃の舐められる七罪の秘部も、似たようなものだ。正直、四糸乃に舐めさせている(・・・・・・・)という事実が七罪にとって一番の快感のスパイスかもしれない。

 シックスナインの体位でお互いにクンニする少女。士道が見てたら垂涎物だろうな――――

 

「……っ!♡♡」

 

 思考はそこまでだった。四糸乃が七罪の秘部に口をつける中、七罪は何か(・・)が身体の奥底からせり上がってくる感覚を覚えた。

 それも、今までの比ではない。ギリギリで、冷静な判断が発生して七罪は四糸乃の秘部から口を離した。

 

「ちゅ、ぱっ♡……よ、四糸乃っ! もう十分だから、私もう――――――」

「じゅるるるるるっ♡」

「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡」

 

 ――――本当に、あの四糸乃から発せられた音なのか。

 疑問と、もしそうならばと並々ならない興奮が七罪を襲う。七罪からの責めが止まった影響か、四糸乃が勢いよく秘部を貪る。凄まじい舌使いで七罪の秘部を舐め取り、無意識にクリトリスを刺激し、膣の中を舌で突く。

 

「あ、ああぁぁ……っ♡だ、だめっ♡ホントにだめ!♡♡もう、やば……っ!♡♡」

 

 身体が震えて、顔が上がり虚空を見つめることしかできない。身体を動かして退けようにも、四糸乃にクンニされた状態ではどうにもならず、さらには足を上手く掴まれて身動きそのものが封じられる。

 逃れられない。快楽から逃げられない上に、このままで四糸乃にかかる(・・・)

 

「だめだってば!♡四糸乃に、かかっちゃうから……お願いだからやめてっ!♡♡」

「あむっ♡……じゅる♡ちゅるるっ♡」

「ああぁぁぁぁぁぁぁ……♡♡」

 

 聞こえていないのか、それとも聞く耳を持たないのだろうか。七罪が四糸乃に初めて見せた懇願虚しく、生成された愛液諸共四糸乃が凄まじい舌使いで七罪の秘部を責め立てる。

 耐えた。耐え続けた――――限界は、唐突にやってきた。

 

「ああっ♡あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 ――――ぷしゃっ! ぷしゃぁぁぁぁぁっ!

 

 絶頂の感覚。拙い慰めの数十倍はあろう快感が七罪を襲い、秘部から勢いよく潮が吹き出す。四糸乃の顔面に(・・・・・・・)

 

「やだっ!♡四糸乃ぉ♡避けてっ♡♡私の汚いから避けてぇ♡♡」

 

 ガクガクと痙攣して、我慢の分を吐き出し続ける中で必死に呼びかけるも、四糸乃が七罪の秘部から顔を離す気配はなかった。

 やがて、長い絶頂が終わり、ちょろろろ……と愛液が残尿のように流れたところで、七罪は飛び退くのうにベッドの転がった。

 

「あ……っ♡」

「も、もうっ! 何してるのよ――――〈贋造魔女(ハニエル)〉!」

 

 四糸乃の可愛い貌に、七罪の秘部からとんでもないものをかけてしまった。隠れた理性がストレスを感じ、半ば習性のように天使を手に持つ。

 とにかく、その毒にも等しい液体を四糸乃の貌から除去しなければ。そんな思いで、全裸で〈贋造魔女(ハニエル)〉を振りかぶるという初体験をしてしまった七罪だったが、既のところで光が別の方向へ逸れた(・・・・・・・・)

 

「だ、大丈夫です、からっ!」

「え……」

「だって……もったい、ないです」

 

 勿体ない。何が――――と聞くより早く、起き上がった四糸乃は、その顔面中に纏わりついた七罪から溢れ出した液を手でペタペト触れながら舐め取り始めた。

 

「えぇ!? や、やめてよ四糸乃! き、ききき汚いからぁ!」

「ぺろっ♡ちゅる……れろ♡」

「き、聞いてよぉ……」

 

 七罪は涙目で懇願するものの、四糸乃は全く聞いてくれず、『七罪さんのお水は綺麗です』みたいな強気な目で味わい続ける。

 

「う、ぅぅぅぅ……っ♡」

 

 自身のモノを舐め取られる圧倒的な羞恥心。それを四糸乃にやらせているという罪悪感。何より、天使を小悪魔(プチデビル)に変えてしまったかのような背徳感。

 何もかもがぐちゃぐちゃに混ざり合って、七罪の涙は悲しいのか嬉しいのかわからなくなる。熱が下半身に灯り、四糸乃の淫靡な舌使いにピクっと肉が動いて――――動いて、いる。

 

「え――――えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

「ふぇ……七罪さん、どうかしたんで……す、か?」

 

 七罪の叫びにようやく目を向けてくれた四糸乃の声が、不自然に固まっていく。恐らくは、七罪と同じくそれ(・・)を見てしまったからだろう。

 聳え立っている。七罪の股間部から生えた(・・・)モノが、四糸乃の痴態に反応する七罪の興奮をそのままに盛り上がっていた。文字通り。

 グロテスクな見た目に、ピクピクと脈動する棒。しかし棒と呼ぶには大きすぎる肉の棒(・・・)

 

「な、なななな――――なんでちんちんが生えてるのよっ!?」

 

 ペちんっ! 勢いよく肉棒を叩いてしまう七罪。

 

「あぎぃっ!?♡」

「な、七罪さん!」

 

 当然、見事に神経が繋がっていたため、ぶるんと震える痛みという歓喜に悶えた。衝動のまま、迂闊な行動に出たことを自分で後悔しながら、七罪は内股になって四糸乃の声を受け止める。

 

「そ、それ……男の人の、ですよね? 士道さん、が……」

「う、うん。士道のに比べれば、少し小さめ……いやいや、これ絶対比較対象がおかしいだけだわ、うん」

 

 冷静になって、七罪の股間についたグロテスクな大きさにドン引きしてしまう。

 士道のモノと比べ、となれば小回りがある。が、七罪の知識にある――まあ実物は士道のモノしか見たことがないのだが――陰部と比べれば、十二分に大きい。それが小柄な七罪に装着されているものだから、あまりの釣り合わなさに逆に冷静なるというものだ。

 

「……てか、なんで男のモノが私についちゃったの?」

「たぶん……」

「……あ」

 

 四糸乃に指を刺され、光に還る〈贋造魔女(ハニエル)〉を見て七罪は素っ頓狂な声を上げた。

 変幻自在、千変万化の天使。確かに、七罪の天使の力なら可能だ。さっきほど、能力を発動直前でキャンセルしたため、偶発的に七罪をふたなり化させた――――ということは、と七罪は叫びを上げる。

 

「士道のせいでしょ、これ!?」

「そ、そうなんですか?」

「そうよ! 何か〈贋造魔女(ハニエル)〉から変なイメージ流れてきたと思ったら、私の天使を何に使ってるのよあの変態! あー、あー、はいはい。どうせ私は〈贋造魔女(ハニエル)〉しか価値のない根暗女よ! わざわざ許可取らないわよね畜生!」

 

 何かおかしいとは思っていたが、久方ぶりに〈贋造魔女(ハニエル)〉を手にしてようやく理解できた。

 士道は、この便利な天使を卑猥なことに活用しまくってる。持ち主の許可なく、とんでもない風評被害をもたらしているに違いない。偶発的にふたなり化するなど、そうでなければありえるはずがないのだ。

 悪戯好きの七罪が言えたことではないし、今から天使の所有権を主張する分不相応な真似もしないが、少しくらいいじけてベッドに寝転がっても誰も文句は言うまい。四糸乃は心配そうに見てくれている。天使か。

 

「ふんっ、どうせ私は士道に抱かれる価値もない、〈贋造魔女(ハニエル)〉だけの女よ」

「そんなことないです。士道さんは、七罪さんのことも好きだって言ってました!」

「……あ、うん。思い出した。ちょっと待って今のなし。急に寒気がしてきたんだけど」

 

 四糸乃のおかげで思い出した。そして、いきなり身体が冷えた。肉棒は恐ろしい熱を発している分、七罪が如何に恐怖しているかよくわかる。

 今の発言が士道に知れたら、あの日の発言を省みるとシャレにならない。起き上がって、四糸乃へ慌てて頼み込む。

 

「よ、四糸乃。今の聞かなかったことにしてくれない……?」

「は、はい。……それに、今日のことは私たちだけの思い出ですから」

「可愛い」

 

 そんな可愛い顔で指を立ててシーっとされたら、七罪じゃなくても惚れてしまう。

 そろそろ語彙力が消滅している七罪の唐突発言を恥ずかしげに受け止める四糸乃。それにまた萌えながら、完全に起き上がった七罪はいい加減ムラムラが止まらない肉棒に現実的な目を向ける。

 

「とにかく……こいつを何とかしないと。また〈贋造魔女(ハニエル)〉で……」

「あ、あの――――使って(・・・)、みませんか?」

「はぇ?」

 

 今日一番の素っ頓狂な七罪の声。四糸乃の提案を受け、それが四糸乃から発せられた事実を受け止めきれない。

使って(・・・)、と四糸乃は言った。会話の流れとして、間違いなく七罪に生えたこれ(・・)を指して、言った。

 

「つか、う? これを……あ、私が手で扱って――――」

「いえ……令音さんと士道さんがしてたみたいに……してみませんか?」

「――――――――――」

 

 思考がフリーズした。数秒間、それを現実のものと受け入れる時間が必要だった。

 本能で、再起動。というより、四糸乃を見て勃ちに勃ったこのふたなりに突き動かされたと言っても過言ではなかった。

 

「ほ、本気……? で、でも四糸乃の身体じゃ……」

「だから、です。私たち、練習(・・)のためにしてます、から……」

「そ、そうね。あくまで、練習(・・)のために、ね」

 

 言い訳と理由。二人揃って、念を押す。

 

「け、ど……私で、いいの?」

「七罪さんが、いいんです。七罪さんは、大事な友達(・・)……です」

「そう、ね。私たち、友達(・・)……なら、大丈夫」

 

 友達だから、大丈夫。最もらしい理由をつけて、二人で納得を得る。

 四糸乃、そして恐らく七罪も――――快感への好奇心で、表情が歪んで何かが壊れ始めている。

 七罪はともかく、四糸乃のこんな道へ堕としてはならない。七罪の中の誰かが囁いている。だけど、同時に――――一緒に堕ちることができたら、どれほどキモチイイ(・・・・・)のだろう。

 

「――――友達なら、大丈夫」

「あ……っ♡」

 

 ベッドの上に、四糸乃を押し倒す。庇護欲をくすぐられる四糸乃の幼さが、今は逆に七罪の快楽的思考を増長させる。

 

「はぁ……っ♡は、っ♡四糸、乃♡」

「私は、平気です。七罪さんの好きなように(・・・・・・)してください♡」

「っ……ゆっくり、ゆっくりするから」

 

 大きく腰を引いて、七罪のクンニで開かれた四糸乃の秘部に亀頭を当てがう。ぐちゅ、と愛液とカウパーが絡み合い、七罪の思考ストッパーがまた一つ引き抜かれた。

 挿れたい。ただ、四糸乃の幼い秘部を自身のモノで味わってみたい。誰にも肯定されないはずの七罪を、肯定して救ってくれた大切な友達の一人。七罪が穢すことなどあってはならない女神のような少女。

 ――――ずりゅ。そんな音を立てて、思考を放棄した七罪の肉棒が四糸乃の膣を削り取った。

 

「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

「っ……四糸乃!♡」

「へいき、ですっ♡七罪さんの……おちん、ちん♡とっても、気持ちいいです……っ♡♡」

「あ、あ、あぁぁぁぁぁ……っ♡♡」

 

 四糸乃の口から不埒な単語を言わせながら、下の口を犯す。頭が狂う。思考が壊れる。快楽に、今すぐ激しく腰を振りかぶりたい。

 どうにか抑えて、ゆっくりと膣の中に肉棒を挿れていく。キツい。キツいが、本当なら入口で止まってしまうはずの肉棒が確かに受け入れられていた。

 きっと、変えられてしまっているのだ。四糸乃も、そして七罪も。それをおかしいとは思えない。だって、こんなにも気持ちがいいのだから。

 七罪と四糸乃は、繋がり合って笑顔を浮かべているのだから。

 

「よし、のっ♡四糸乃♡よしのぉ!♡♡」

「はい♡七罪さん♡……なつみ、さぁん♡♡」

 

 甘い嬌声。四糸乃がもたらす淫靡な声色。この世界で初めて、七罪がそれを引き出した。普段の自己肯定が低い分、事実だけを受け止めた瞬間、恐ろしい快楽が頭を掻き乱した。

 

「あ゛っ♡あぁっ♡あぁぁぁぁぁっ!♡♡」

「あ、んっ♡ひぁっ♡♡」

 

 気遣っていたはずなのに、気づけば腰を振り乱していた。四糸乃の足の間に身体を挟み込み、貧相な七罪の身体に似合わない巨根で彼女を蹂躙する。

 四糸乃は快感に翻弄され、喘ぎ声を上げながら膣を強く締め付けた。ぷしゃっ、と愛液を繋がった吹き出して感じていた。

 気持ちいい。士道はいつもこんなことをしているのか、と緩み切って舌を突き出した顔で悟る。こんなもの、止められるはずがない。

 それも、大切に思う少女が相手なら、尚更。

 

「四糸乃……す、きっ♡」

「ふぁ……っ♡わ、私も、すきです♡♡」

「あ……♡」

 

 気がついたら、腰を振りながらとんでもないことを口に出していた。しかも、それに四糸乃が微笑みながら返してくれるおまけ付きで。

 この快楽の中で、嘘をつく理由なんてない。だけど――――最後の一線を守るため、七罪は持てる理性を総動員して言葉を弾き出した。

 

「と、友だち♡私たち、友だちだから♡好き♡四糸乃のことが好き♡♡」

「は、いっ♡私も、七罪が大好きです……っ!♡友だち、ですっ!♡♡」

 

 友だち。ずっと欲しかった。自分を認めてくれる人が欲しかった。自分を認めたかった。それはまだ、できているとは言い難いけど。こんなに優しく、気持ちいい友だちが七罪にはいてくれる。

 ――――思考が壊れている。そのことに、二人は気づかないまま快楽を貪る。

 

「っ、ぁ……もう、何か、出そうっ♡」

「私も、何かきちゃいます♡七罪さんと、一緒に……っ♡♡」

「う、うんっ♡四糸乃と、一緒に……っ!♡♡」

 

 腰突きが激しくなり、肉棒を受け入れた膣の蠢きが合わさって強く、より強くなる。肉棒の中に何かを通して七罪の中に流れ込んだモノが蓄積し、吐き出されようとしている。

 もう、現れる――――一段と強く突き出された肉棒に、七罪と四糸乃の幼い身体は鋭い快感に折り曲げられた。

 

「あ――――あああああああああああっ!♡♡」

「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 ――――どぷっ!どぷどぷどぷっ!

 

 肉棒の先端から気持ちよすぎる極限の解放感。それは物体として四糸乃の膣穴に吐き出され、奥底まで運ばれていく。

 それでも――――七罪は肉棒を、さらに強く四糸乃の中に押し付けた。

 

「あぁぁっ!?♡♡」

「ごめっ♡んっ♡止まら、な、いぃっ♡♡」

 

 どぷっ、どぷっ、と精液が吐き出される音とぱんっ、ぱんっ、と肉と肉がぶつかり合う音。二重奏を響かせ、七罪は果てながら四糸乃を犯すことを止められなかった。

 

「ごめんっ!♡ごめん四糸乃ぉ♡♡止まらないのぉ♡なんでぇぇぇぇぇっ!♡♡」

「だい、じょうぶ、です♡ふあんに、ならないで……私は、へいき、です、から……っ!♡♡」

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 健気で、慈悲に満ち溢れた四糸乃の貌――――それがドロドロに蕩けるまで、七罪はひたすらに快楽を貪り食う。

 この日二人は、知ってはならない快楽を知ってしまったのだと、確かに感じたのだ。

 

 知ったところで――――止められるはずが、なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「うわぁ。二人とも、すごい表情してるな」

「……あっ♡ひぁっ♡♡あぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 少年が複数台のモニタを観察しながら、女を抱く。

 裸になって、椅子に座った士道の上に跨った令音は、髪を振り乱して士道の肉棒に腰を上下させている。正面から抱き合いながら、二人は激しく愛し合っていた。しかも対面座位なのをいいことに、令音とかなりの頻度でキスまで交わしている始末だ。

 

「……ちゅっ♡ちゅる♡んっ♡……二人は、どうだい?」

「んっ……あれは、もう止まらないって感じですねぇ。まさか、俺の手助けなしでああなるとは思ってませんでしたけど」

 

 士道と令音が激しい交合いをしている場所は、四糸乃と七罪が交わっている部屋の監視部屋(・・・・)。というより、あらゆる部屋を監視、録画できるルームだった。士道と令音、最近ではマリアのみが入ることを許される限定的な施設。

 士道の欲望は、こうして精霊と身体を重ね合わせるばかりではない。もちろん、令音という極上の雌を味わうことが快楽であることは認めよう。しかし、それ以外にも情欲を感じないわけではない。

 少女と少女の目交い。禁忌の世界を見守ることでも、士道の欲望は満たされ、また溢れる。

 

「っ、令音……さんっ!」

「……ああ♡私もまた……い、くっ♡♡」

 

 ――――どぷっ。ぷしゃぁっ!

 

 射精と潮吹き、もう何度目かの絶頂。最高の雌を抱き込み、貫いている。さらに少女同士の激しい交尾の観察。その事実に肉棒が一向に衰えを知らず、士道はまた腰を突き上げながら令音の豊満な乳房を揉みしだく。

 

「……あんっ♡あ、あっ♡はひっ!♡♡――――七罪と、四糸……乃は……っ♡一度で終わると……思うかい?」

 

 与えられる快感に悶え、士道にしがみついて耳元で艶めかしい声音の問いかけを令音が行う。

 士道は、意地の悪い笑みを浮かべて令音の女体を全身で味わいながら答えた。

 

「まっさかー。練習(・・)なんて建前まで用意してるんですよ。知ってるでしょ、令音さん――――快楽の枷は、一度外したら二度と元には戻らないんですよ」

「……ああ。そうだったな――――私たちが、証人だ♡」

 

 二度と、戻りはしない。精霊たちを救いたいと願った士道と、たった一つの悲願のために長い時を生きてきた令音。その二人が、こうして欲望のままに繋がり合い、愛し合っている。

 七罪と四糸乃、純粋な友情を育んでいた二人が快楽に堕ちる様を餌にしながら、深く繋がって絶頂に浸っているのだ。

 戻れるはずがない。七罪と四糸乃は、これから際限なく堕ちていく。理由をつけて、快楽を欲する。時には他の精霊たちと共に、時には士道の欲望に。

 

「はっ……歪んで、ますねっ!」

「……ああ、けれど……好き(・・)、なんだろう?♡」

「ええ、最高ですよ――――っ!」

 

 その背徳が、深淵が、堪らない。最高の雌を抱きながら、雌に堕ちる二人の交尾を見守る。

 

「んっ」

「……ん、ふっ♡ああ……っ♡♡」

 

 贅沢な時間。贅沢な快感。恋人の物憂げな双眸が仄かな悦楽を宿し、また深く士道に染められている幸福を感じながら――――士道は令音と、愛情のキスを交わした。

 






Q.エッチの中でよしのんは書かないの? A.私だと持て余す。むり。


またこいつ狂ったもの書いてるとか思ってるでしょ。ノリと勢いで完成させた時私が一番思いました。
貝合わせもぶち込んでやろうかと思ったけど私は学ぶ男です。ギリギリ1万5000字に納めました。多分1万字以下の方が読みやすいってのはまあ、はい。

七罪が遂に贋造魔女乱用にキレましたけど、本人がいない(いないとは言ってない)なら自分を卑下にするキレ方するかなって私なりのなっつん解釈。ぶっちゃけこの子のネガティブ力再現できる気がしませんけどね。文字通り原作はキレが違う。私の想像の遥か上をいってる。
監視部屋は二亜編で先行登場したやつ。はは、ちゃんと見て保存してるに決まってるじゃないですかー。ちなみに平時は令音さんかマリア様が見てるin遠隔状態で誰が来たかすぐにわかります。便利ですねー。

七罪&四糸乃は今まで以上に特殊回でしたが、一応単独回は頭の中にはあります。まあ美九だって琴里回に登場してからの単独でしたからね。それでも令音さんと狂三を覗いて美九が唯一と考えると凄い不思議。
四糸乃はおぎゃってバブってじゃんけんぽん!かリクにきた拘束系の調教。七罪はドロドロに承認欲求(強制)を満たしてあげようね(はぁと)回ですかね。こう考えると七罪は二亜タイプの話かもしれん。七罪の性格的にあれより酷くなるけど。褒め言葉で……ゲフンゲフン。

一応これで予定してたふたなり役は揃ったのかな。狂三は色々と別枠として八舞(これは両方できるの意)、マリア、折紙、七罪。他の子はリクがあるか私の気分?美九とか受けでも攻めでもふたなりで絡ませるより百合百合で行く方が似合ってそうですし。
精霊全員でふたなりやるとしたら精霊士織ちゃん輪姦……?発想が酷い。

感想、評価、リクエストお待ちしておりますー。いい加減狂三書きたくなったので予定変更して書いてます。リクエストはできるだけ順番に消化したいのですが、こういう感じなので前後したりなかなか出てこなくても許してください。

ではではまた次回〜


残るは六喰&令音回。意外な組み合わせだけど、二次創作作家は原作でほぼ絡みなくても組ませて幻想作るの得意だからよくあることだ、心配すんな!……いやほんと、昔そういう界隈にいたんですよ、はい。


あとここから小話。
天香やデビ紙は割とリクエスト頼りになるところはあるかもしれないですね。いやこの二人でどういうもんが見たいのかなって……天香の場合、堕ちながら反抗しまくりそうなような、それが堕ち切ったらどうなるのか……ど、どうなんでしょうねこの子。私にも読めん。ただ天香は割と真っ直ぐに書けるはずなので、リクがあればあっさりいけるかもしれない。
ちなみに本編外の精霊はこの二人以上に具体的なリクエスト来ないと無理じゃないかなとか。マリアは明確に原作小説で出てきてますからねぇ。そもそも本編外だと前作でも私は万由里くらいしか書いたことなry
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