「……やぁシン。お邪魔するよ」
扉を開けたらあら不思議。愛しの美女がお出迎え。
「………………令音さん?」
無駄に思考は停止させないとんちんかんな脳みそが覚醒を果たし、士道は扉の前に悠々と立った女性の名を呼んだ。
相も変わらず隈深い双眸を軽い眼鏡でコーデし、私服の青いシャツは私服というだけあっていつも以上に胸が強調され、それに乗るぬいぐるみが大変に居心地良さげだ。黒のズボンもそれはそれで珍しい出で立ちで唆るものがあるが、まだ肌寒いので体調を心配してしまう士道もいたりして。
まあ兎にも角にも、そんな身なりに薄手の上着を羽織った村雨令音が、五河士道の自宅を訪ねてきたのだ。
「今日はどうしたんですか――――ああ、中へどうぞ」
「……うむ」
女性を外で待たせるなど以ての外、NG行為だと誰かさんから心身に叩き込まれている士道は、理由の前に令音を家の中へ誘導する。
令音はいつ見ても不安になる足取りのため、さり気なく手で彼女を守り、扉を閉めて玄関内で改めて向き合う。
身長差は六センチ。士道が上で令音が下。適当に纏められたシルバーアッシュの髪から良い香りが漂い、大きく開かれた胸元は服に縛められながら士道の男を誘惑し――――平時思考で
「それで、今日は急にどうして――――」
「いらっしゃい令音ぇぇぇぇぇっ!!」
「ごはっ!?」
横腹にタックル直撃。もちろん士道に。この凶暴な小動物琴里妹神様から。
「あはは、ごはっ、だって! おにーちゃんお腹空いてるのかー?」
「だ、誰のせいだと思ってんだ……」
むしろ、今ので食欲がなくなったわ、と脇腹を押さえながら怒りの視線を妹へ向ける。近年絶妙な力加減が様になってきた妹様は、白いリボンで括られた両翼をぴょんぴょんさせながら騒がしく声を発した。ちなみに中身は士道の抗議を完全に無視して。
「よく来たぞ令音ー。かんげーしちゃうよー!」
「……ああ。今日は世話になる」
「もー、令音ってば堅いなー」
白リボンの琴里が軽すぎるだけじゃないのか。そんなツッコミの優先順位は低いため、士道は目を丸くして二人の会話に口を挟んだ。
「あ……琴里が令音さんを家に呼んだのか」
よくよく考えれば、令音が五河家を訪ねる理由はそう多くない。大体は〈ラタトスク〉の案件。最近は……まあ言うまでもない。今回は琴里の個人的な招待らしく――――少しばかり残念だと思う士道がいた。
「おぉー。令音、最近疲れてるみたいだから、数日はゆっくり休んでもらおうと思ったんだー。今日はその一日目ー」
「え。令音さん、疲れてるんですか?」
ギョッと驚いた――数々の所業の罪悪感を含めて――令音を見やる士道に、令音が大きく首を振る。
「……そんなことはない。琴里が大袈裟なだけさ」
「そんなことあるよー。この前だってなかなか部屋から出てこなかったし、令音が遅刻なんて初めてのことだったしねー」
「……気のせいじゃないかね」
「気のせいじゃないですー」
窺いづらい表情は変わらないが、珍しく劣勢。しかも白リボンモードの琴里に押される令音を見て、はてと士道は問いかけた。
「何したんです、令音さん?」
「…………何も。本当に………………何もしていないよ?」
明らかに怪しい間と、明らかに焦った念押し。さらに目線を逸らした表情は『……頼むから君は触れてくれるな。早急に話題を変えてくれ』か。最近、令音に対する読心術が急成長を遂げている気がしてならない。
令音の切なる願い(?)が通じたのかは定かではないが、ポンと手を叩いた琴里が令音の手を引いた。
「そんなことより早く早くー! 今日はめいっぱい休んでいかないとダメだぞ令音ー!」
「……そう急かさないでくれ、琴里」
妹に手を引かれる令音の姿は、非常に新鮮な光景だった。
いつもは琴里の右腕として控え。日常で親友として出かける二人の姿は、当然士道の目には映させてくれない。
だから、そうか――――以前の令音であれば、こんな理由でここに来ることはなかったのだろう。
ぽりぽりと頬をかいて、二人の微笑ましい光景に一言添える。
「……怪我の功名、ってやつかねぇ」
もちろん、怪我の度合いが大きすぎる上に、正当化する理由にはなり得ないけれど。
「何してるのおにーちゃん! 早くこっちに来てよー!」
「――――おう!」
――――素直に嬉しく思う士道がいるのは、否定しようのない事実だった。
「……ていうか琴里、令音さんが来るなら先に教えとけよ」
キッチンで手を丁寧に洗ってから振り向き、ソファに引っ付いて離れない琴里へ士道はそう半目で声を発した。
「知ってたら、ちゃんと歓迎する準備もしたってのに」
「あー、ダメだぞおにーちゃん。今日は普通の暮らしを令音にさせるんだから。令音が美人だからって色目使うのは禁止ー」
「だ、誰が令音さんに色目使ってるって!?」
色目どころか夜は下品な奉仕をさせ、夕方の清き校内で土下座までさせた実績持ち。ちょっと今すぐ死にたくなった。
「……おや。
「っ……令音さんまで。もう、からかわないでくださいよ」
――――危うく反応しかけた。
琴里の隣に位置し、士道へ微笑を向けながら含みを持たせた言葉を発する令音に、ぎこちなさの残る声音で
「たくっ……まあ、手早く夕飯作っちゃうんで、令音さんは琴里とゆっくりしててください」
一人分を増やすくらいの材料はある。というより、なかったら士道の家庭事情はとっくに崩壊している。それは、この一年で食卓を囲む人数が増えていることが原因なのだが、原因に嬉しい以外の感情はない士道としては棚からぼたもちというやつだ。
さて、と取り慣れた調理器具を並べたところで、若干遠目に位置した令音が立ち上がりながら、告げた。
「……いや、私も手伝おう」
「へ?」
目を白黒させる士道と琴里の前で、令音が腕を捲りながらキッチンへ歩いてくる。慌てて、士道が前に立って止めた。
「ちょ、いきなり企画の趣旨が崩壊してますって!」
「……む」
「そうだぞー。働きすぎはよくないんだぞー……働かせてるのは私だけど」
最後ちょっと黒い方が出てきたのはともかく、後面から的確な援護射撃が撃ち込まれ、さしもの令音も言葉に詰まっている。
だが――――請うような瞳が、士道の心を射抜いた。
「っ!!」
「……君を手伝うというのは、少し語弊があるね。――――体験させてくれないかい。私は、あまり
そして、寂しげに微笑む仕草は、思わず琴里と目を合わせてしまうくらいには
令音はこう言っている。普段、いや普段でなくとも、士道と関わる精霊たちが体験したこと――――士道と共に料理を作るという日常を、自分にも味わわせてほしいと。
「……おにーちゃん、急に令音が可愛くなったー」
「それはそれで失礼だな、我が妹よ」
普段は可愛くないみたいな言葉を零す妹にすかさずツッコミ。まあ、令音は可愛いよりは美人、綺麗、大人っぽいという言葉が総じて似合う絶世の美女なので、思ったことを口にする琴里の気持ちもわからなくはなかった。
ただまあ、彼女がこうなった原因が誰にあるのかを配慮すると――――はふー、と息を吐く士道を誰が止められようか。
「仕方ないですね。そういうことなら、俺は歓迎しますよ」
「うぅー……私もやるぞー!」
「いや、おまえまで来たら趣旨崩壊どころか企画反転だろ」
「……琴里は休んでいてくれ。司令官の仕事、その労いだ」
「それ令音が言うのー!? もう、じゃあ明日は私とおにーちゃんが作るからねー!!」
プンスカプンとソファに再びふんぞり返った琴里に、令音と二人で微笑み合う。
明日には、それこそ精霊たちが大勢来ることになりそうだ。それはそれは――――きっと、令音を加えた新しい日常で楽しいに違いないと、士道は心の底から笑った。
「――――令音さん、手際いいですね」
純粋な褒め言葉が口に出たのは、調理を初めて数分後のことだった。
手際がいい。いや、
「……そうかい? こういうことをするのは久しぶり――――いや、〝私〟はあまりしないのだが」
どこか遠くに目を向けた令音に小首を傾げ、けれど賞賛を抱く士道はそのまま言葉を返した。
「ならもっと凄いです。令音さん、本当に何でもできるんですね」
「……どうだろうね。できないこと、驚くことの方が多いくらいさ」
「またまた、ご謙遜を」
「……謙遜ではないのだが」
謙遜する人は大体そう言う。令音の冗談を聞き流し、気を良くして鼻歌交じりに士道は令音と引き続き夕食の下ごしらえを行う。
「けど、こんな出来るのに普段は料理しないんですか?」
「……ああ。時間がないわけじゃあないが、特別手間をかける気がしなくてね」
「いや、それを時間がないって言うんでしょ!?」
秘密組織と高校教師の二足わらじを成立させていること自体、かなりおかしい。なお、もちろんのことそこに士道の性処理まで組み込まれた令音の苦労は察するに余りある。止められるものでもないのだけれど。
「俺が聞くのもあれですけど、そんなんで普段はどうしてるんですか。ちゃんと食べてますか?」
「……携帯食と、甘いものを少々」
絶対少々じゃない。調理を盾にシレッと士道と目を合わせないのが何よりの証拠だ。
「令音さん……そんな生活してたら、本気で体調崩して、みんな心配しますよ」
「……心配ない。これでも、身体は丈夫だと言われている」
「その顔色で言われても説得力がない……ていうか、倒れたからこうなってるんでしょう?」
「…………………………まあ」
まあ、ってなんだ。その頬を微妙に赤らめた意味深な態度は何なのだ。
「はぁ――――作りましょうか、令音さんのお弁当」
「……うん?」
そんなにおかしな発言だっただろうか。作業の手を止め、目をぱちくりさせた令音が士道を見る。
勢いと思いつきだけで言葉にした士道も、そんな令音を見て恥ずかしくなって誤魔化すように作業に視線を向ける。どこか、顔が熱くなっていた。
「ひ、一つくらい作るものが増えても訳無いですし、学校で渡せますし……それに、」
それに。言葉を切り、肩越しに視線を向ける。妹はテレビに夢中で士道の声のトーンなら、令音にしか届かない。
「俺は――――令音さんの、恋人ですから」
だから当然です、と。急に熱を持った手を水で冷やして、言うだけ言って作業を続ける士道……手のひらに、柔らかな手が重ねられた。
「っ!!」
「……そうか。この気持ちは……なんと、例えるべきかな」
もう片方の手を胸元に置き、その鼓動を確かめるように令音は目を伏せ、そして上目遣いに士道を見た。
「……端的に言えば――――嬉しい。ありがとう、
それは、あまりに綺麗で。それは、刹那の時間を永遠として切り取ってしまいたくなるほどに。
ああ、それは、きっと、自惚れではなく――――五河士道だけに見せてくれる、村雨令音の中に生まれた、彼女だけの
だから、次に、
「……シン」
「なんです――――かっ!?」
スイッチが、強制的に切り替えられる。手馴れた手つきでぬいぐるみをキッチンの端に隠した令音に、士道は声を荒らげた。
「っ、正気ですか……!?」
「……しっ」
ぴたりと唇に指を当てられ、急速に令音との距離が近まる。
この状況で、この環境で、妹が住むこの家の中で。
身体が密着する。豊満な乳房が士道の胸板をくすぐり、艶かしい手つきで士道のお腹からそっと下へ這わせた令音の手が、テントを張った
「ぐ……っ」
「……ん♡」
喉を鳴らす、甘い声。細指に撫でられた快感が身体を突き抜け、令音が静かに、だが大胆に腰を落としていく。
「令音、さん……!!」
「……君は、そのまま」
しゃがみ、
蜜指がしなやかに、士道のズボンを引きずり下ろす。
ぶるんっ! と、肉棒が跳ねた。
「……あっ♡」
令音の顔面にぴったりと着地したそれは、彼女に淫靡な声音を引き出させる。
とろんと、だらしなく蕩けきった背徳という悦に浸る村雨令音の貌。士道の肉棒は、その先端から抗いようがない欲情の汁を垂れ流す。
「……あ、むっ♡」
「ッ……」
それを令音は恐れることなく、歓喜の瞳を灯して、中層まで一気に口淫に及んだ。
咄嗟に、蛇口を捻り流し台に水を撒いて大きめの水音を鳴らす。
「……じゅぽっ、じゅるっ、んっ、ぢゅる♡」
最高にいやらしい音を立てて口淫を行うこの雌犬を、何とか誤魔化しきるためにだ。
「令音さんっ、駄目ですって……! これ、は……っ」
「……んっ、うんんんっ♡ ぢゅううううっ♡」
頭を掴み引き剥がそうとするも、令音はそれに抵抗して肉棒に食らいつき、口をすぼませ唾液と我慢汁が混ざった水音を士道の鼓膜に侵入させる。それがまた一種の快楽スパイスで、士道の腕に上手く力が入らない――――もしくは、
このっ、とそれでも手に力を込めて令音の頭を掴んだ士道を見て、令音の瞳が妖しく光った。
肉棒に片手を添えたまま、もう片方の手で自分の服と下着を捲りあげた。そう、
「んな……っ!?」
「……ふぁ、んっ♡」
どこで、そんな挑発的な笑みを覚えてきたのか。驚愕が止まらない士道の目には、
「……んぶっ!?♡♡」
「この変態雌奴隷。――――どうなっても、知りませんよ……っ!!」
「……ふ、ぁ♡♡♡」
士道の最後通牒を、絶頂の快楽で歪んだ顔で破り捨てた令音は、ただひたすらに士道の肉棒をしゃぶり尽くす。
「あれ? おにーちゃん、令音はー?」
「……じゅっ、じゅぽっ、ぐぶっ、ぶちゅっ♡」
「っ……あ、あ。ちょっと用事かな。席を外すって。直ぐに戻るってさ」
「? ふーん……」
兄の様子がおかしいからか、それとも気配もなくいなくなった令音に疑問を抱いてか。首を傾げた琴里だったが、士道と令音を信頼しているのか深くは追求せずテレビの画面に視線を戻す。
ああ、だとしたら最悪だ。最悪の裏切りだ。リビングとキッチン。それを境にして、士道は下半身を露出し、令音は上半身をはしたなく晒し上げにして、それぞれ極上の宴に興じているのだから。
「……んあっ、ずちゅ、ぢゅるっ♡」
カリ首をぐるりと舐めまわし、さっきまで丁寧に食材を調理していた指で大胆に玉袋を揉みしだく。
「……ちゅっ♡、じゅるっ♡」
「が……ッ」
尿道をその細舌で突かれ、舐めれ、吸われる。さしもの士道も感じていた快感以上の衝撃に襲われ、ガチャンと音を立て調理器具に手をぶつける――――幸い、妹が気がつく様子はない。
「はっ。たくっ……この、エロ犬が……っ」
「……っ♡」
随分と躾がなっていない雌犬。まあ、飼い主は士道なのだ。なら、
しゃがみ込んで、はしたなく開かれ湿り切った股座へ向かって、スリッパを脱ぎ捨てた士道の足先が突き刺さる。
「……ぶっ、んふっ♡♡♡♡」
――――ぶしゃっ。
キッチンのフローリングに水滴が撒き散らされる。ぐっ、ぐっと足指を押し込んでやれば、生地の薄いズボンに守られた令音の秘部が粘り気のある水音を鳴らし、びくびくと身体が跳ね、晒されたおっぱいがプルプルと揺れる。
「……じゅぷっ♡♡」
快楽に打ち震えながら、決して肉棒を離そうとしない令音の浅ましい姿。それを見て、士道の顔は醜悪に歪む。絶対に妹には見せられない顔で、令音を見下す。
支配する。俺のモノだ。渡さない。誰にも渡さない。こいつは――――俺だけの雌奴隷だ。
「……ぐぽっ♡ずじゅ♡じゅるるるっ♡」
――――ぐちゃ。ぐちゃ。ぷしゃっ。
もはやただの水音ではかき消せない、二重からなる淫らな宴の音色。それも終わりへと向かおうとしている。
ラストスパート。ゆっくり突いていた令音の秘部……雌マンコを足指で一気に擦り上げる。それを察知した令音が、痙攣しながら主人の肉棒を咥内に出し入れを繰り返し――――――
「っっっ、
「……ん、んんっ♡♡♡♡」
――――どぴゅるるるるるっ。
――――ぷしゃぁぁぁぁぁっ。
精液と愛液が同時に、両者から解き放たれる。
愛液は令音のズボンと士道の足指をびちゃびちゃに濡らし、精液は……驚くべきことに、絶頂の震えに耐えながら令音が必死に飲み下す。
「……ごくっ♡ごくっ♡、ん、ぶっ……ぶふっ♡」
以前までなら飲み切れなかった量を全力で飲み、次から次に喉を鳴らす。頬にめいっぱいに溜め込み、僅かに流れた白濁を両手で受け止めて。
「……ちゅぽっ」
やがて、出尽くした肉棒から唇を離すと、咥内に残った精液を丁寧に飲み干し、手のひらにドロドロと溜め込んだ固形物をまるで組んだ水でも飲むかの如く口の中に注ぎ込み、
「じゅるるるるるっ……ん、ぐっ♡」
指を当てた喉を鳴らして、飲み切った。荒い息のまま呆然とした士道に対して、ツッと喉元から糸を引いて指を離した令音が上目にこちらを見上げ、
「……んあ♡♡」
「っ!?」
何を思ったか、その両指を使い口を左右に引っ張り、咥内を士道に見せつけた。
むわっ、と咥内から広がる強烈な臭い。雄と雌が混ざり合った証。喉彦まで恥ずかしげもなく見せびらかした令音は、士道の精液を飲み切ったことをまるで誇らしげに思うかのように、
「……ごちそうさま」
そう、ペロリと濡れぼそる唇を舐め、言ってのけたのだ。はしたなく、いやらしく、卑猥で下品で憐れに堕ちたその姿を。
「ほんと――――最高に綺麗ですよ、令音さん」
士道だけは、心から受け入れた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『いただきます!』
「……いただきます」
紆余曲折ありながらも――曲がりすぎて複雑骨折の様相だが――無事に完成した夕食を並べ、兄妹を横に令音を正面にテーブルを囲み、手を合わせて小さく一礼をし箸を手に取った。
「ん、んー。美味しー!」
「はは、そりゃそうだ。どうです、令音さん」
作ったのはテンプレートな肉じゃがとその他幾つか……あの時間を使い、よくも作り切れたものだとは思う。
琴里が絶賛するそれを得意げに、士道は令音へ問いかける。見惚れるほど美しい姿勢でその箸を操り、煮物を艶っとした唇に運ぶと――――ほぅ、と感銘の息が零れた。
「……美味しい」
『……!!』
「……ああ、そうか。すっかり忘れていたな――――大切な人と囲む食事は、こんなにも温かいことを」
そうして、感慨深く目を伏せた令音に、五河兄妹は顔を見合せ、ニッと笑って声を発する。
「それじゃあ、これからは美味しいご飯を食べられますね」
「うんうん! 明日はみんなも誘って一緒に食べよー!!」
「……それは、とても楽しそうだね」
薄いながら、確かな微笑み。普段は感情が窺いづらい令音が引き出したそれに、士道は琴里とハイタッチを交わす。
琴里の企画は大成功……なのかは士道が足を引っ張ったのでともかく、令音を癒すことができたのは本当によかった。
さあ、冷めてしまっては勿体ないよ、と令音に促され再び箸を手にして夕食を摂る――――すると、
「っ!?」
ツーっと、冷たい感触に足を
「あー、何してるのおにーちゃん」
「わ、悪いっ。ちょっと洗ってくるから……」
なんだ? と地面に転がった箸を拾うためテーブルの下に視線を入れ、
「――――――――」
叫ぶとか、頭をぶつけるとかしなかったのが、奇跡だった。
令音の下半身。椅子に座って、水をこぼしてしまったと言い訳をして借りたスカートを履いたその格好。
スラッとした足を
「…………」
無言で、立ち上がる。拾った箸を洗うためキッチンへ向かう士道が、琴里に悟られぬように視線をズラす。
上半身の姿勢を綺麗すぎるくらいに整えた令音と、目が合った。
「……ふふっ♡」
「…………はは」
いやはや、これは何とも――――彼女のズレた羞恥心の基準を、今すぐに知りたくなり頬をぴくつかせた士道だった。
1回外した眼鏡は描写がなければ基本的に外しっぱなしと思ってください。私めが令音さんも好きだけど素面がもっと好き。こういう細かい描写が頭の中にキャラを浮かべるのに大切なんですよね。
令音さんの服装は原作9巻の目次カラー絵参照。なお考えなしにズボンにしたため最後の展開のため着替える羽目に。どうせ毎回濡れて着替えてんだから誤差だよ誤差!
ちなみにラストのは私の思いつきじゃないです、素晴らしいリクエストです。考えうる限りこの人数が怪しくならんけど、どっか大人数で下半身に落書きされたノーパン令音を書きたい。シチュエーションに場を整える俺の想像力が追いつかん、なんかアイディアくれ!!!!
なんで琴里にバレないのって?〈
いや冗談です。まあ世界がそうなってるとかこの天使があるからとか好きに解釈してもらって結構ですよ。重要なのはエロいかエロくないかだ。あと令音さんの食事事情ってどうなんすかね。よく琴里と甘いもの食べてる描写はありますけれど。まぁ擬態のために違和感ない範囲で食べてそうですね。
そもそも令音さん休暇取らせられるの?ってのは精霊がご無沙汰って感じで一つ……DEM?〈神蝕篇帙〉どうなったのって?誰ですかそれ、HAHAHA(ネタがないわけじゃないけどエロ作品で戦いもしない相手に文章割いてられない)
こんなんでも一応真っ当なイチャラブ書けるんですよ。伊達や酔狂でクソ長い長編完結させてませんからね。性癖拗らせたエロ作家なだけじゃないですからね!?前後の落差?それがエロいんでしょ(はぁと)
まあ、令音という人を人間にしていくのがこの小説……なのかなぁ?そこまで考えないでエロがみたいから基本的にエロ重視ですけど。あくまで『私』じゃなく『令音』の攻略記。〈輪廻楽園〉みたいに、私が彼女たちを切り離して書いているのかもしれませんね。
あとリクエストボックスで終わりに自殺しようとしても私がリクエスト書き上げるまで死なせないのでよろしくね!私はグロリョナスカ以外は大概本気で行けるぞ、覚悟しておけ。いや覚悟するのは令音さんですけど。
一応読者歴は長いので、作品は推せる時に推してリクエストがあれば全力で喰らいつく精神でいます。端的に言えば、評価とお気に入りと感想とリクエストください(強欲のいか)それではまた次回〜。
次回、『一度目』のデート。二人が見ている二人は、一体誰なのかな?