さすがに反応が早めに欲しくて前半ぶん投げに来ました。私の考えた禁断のメス堕ち士織ちゃんリクエスト回前編、どうぞ。
「――――何よ、これ」
琴里は、どうにもならない声の震えを抑えることができなかった。
〈ラタトスク〉の司令官として、常に毅然とし、動揺や弱音を見せまいと部下の前では振る舞わなければならない。それでも、たった今目を通したある資料、そして目の前には彼女しかいないとなれば、動揺を抑えることは不可能だった。
「……それが、私の調べの全てだ」
彼女、村雨令音。仰々しい隈に眠たげな目を、どこか真剣なものに変えている。滅多に見せない令音の感情の揺らめきに、琴里はギリッと奥歯を締め上げた。
令音が言うことを信じられないわけではない。だが、他ならない最愛の兄、五河士道のこととなれば、琴里は必死にならざるを得ない。
この一瞬のみ、司令官としてではなく士道を愛する少女として、乾いた喉を引き絞った。
「……令音、お願い。冗談だって言ってちょうだい」
「…………」
「お願いよ。お願いだから、そう言って。今なら許してあげる。『ラ・ピュセル』の新メニューをご馳走してくれたらね。――――五秒待つから、その間にね」
一秒、二秒、三秒、四秒――――五秒。
令音の声で沈黙が破られることはなく、破ったのは琴里の失意を吐き出す声音だった。しかしいくら吐き出したところで、肺腑を満たす絶望が減ることはない。
口数が少ないわけではない令音が、琴里の切なる願いに沈黙をする。それは、何よりも肯定していた。
頭に手を当て、椅子に深々と背を預ける。そうしていなければ、座っていることすら億劫だった。令音が平気な顔で立っていられることが、琴里には信じられなかった。
「………………ホント、なのよね?」
「……ああ」
聞くんじゃなかった、と琴里は吐息を零す。言葉による肯定は、無言以上に希望を琴里から奪い取っていった。
「原因は? 対策法は考えられる?」
「……原因は不明。今になってどうして、それとも今になったからなのか、それさえわからない。――――対策法は、少なくとも現状維持は不可能なものばかりだ」
前に進むしかない。絶対の信を置く令音に暗にそう断言され、琴里も先のような時間を無駄にする言葉は選ばない。
「隔離は?」
「……時間は稼げるかもしれないが、暴走が進むだけだろう。〝天使〟を引き出せるほどに膨れ上がったら最後、シンを止められるものはいない」
「っ……私が、士道と……」
霊力の暴走。しかも、厄介な方向性。ある種、絶世の美女という褒め言葉さえ霞むほどの美貌を持つ精霊を攻略してきた士道だからこそ、対象者は絞られる。
仮に琴里が対象になっているのなら――――なっているだろう。令音の仮説を読み解けば、士道の欲望を刺激するには
しかし、令音は琴里の案を首を振って否定する。
「……推奨はできない。暴走した霊力をシンがある程度、制御が可能な状態であれば実行できるかもしれない。しかし、そうでなければ……」
「……私が
単刀直入な問いかけを、令音はやはり臆することなく、そして希望らしい希望を残すことなく答えた。
「……ゼロに等しい。加えて、シンの心に消えない傷を残すだろう。君を、精霊の誰かを自らの手で陵辱したという、シンをもっとも傷つける、ね」
「最悪……ほとんど、選択肢が残ってないじゃない」
士道を救おうと身を差し出せば、自我らしい自我は消えて士道に全てを捧げる
そうなれば、士道は誰の責任だと思うだろうか。間違いなく、自分で全てを抱え込む。五河士道は、そうしてしまう。
勝算がどれだけ低くとも、誰かを救うために立ち上がる。己が身を顧みないほど優しすぎる士道が、肥大化させられた欲望に呑まれ精霊たちを陵辱する。その悲劇の結末は、間違いなく暗いものだ。襲われた側がどれほど士道は悪くないと言ったところで、少なからず精霊の誰もが感じている好意すら届かなくなってしまうだろう。
「……どうしろってのよ」
司令官が弱音を吐いてはならない。司令官は作戦を前にして、失敗を前提にしてはならない。
わかっている。退くべき、退けるだけの作戦ならば撤退は一つの手段だ。しかしこれは、決して失敗してはならない作戦なのだ。士道と琴里たちの未来、運命がかかっている。弱音を言いたくなくとも、言ってしまうのが人の子だった。
「何か、方法はないの? ないなら、せめて……」
卑怯な手段なのは理解している。それでも、士道が精霊をモノのように扱う欲望の雄になることなど耐えられなかったし、琴里が先に好意を伝えることで士道の精神的ショックが抑えられるのなら、賭けてみる価値はあると考えた。
「……だが」
「他に方法がないでしょう。私の言葉で、少しでも士道の欲望を
儚い可能性だが、士道が強く願うことで琴里の自我が生き残る可能性、それしかない。成功すれば、士道の心に傷は残るだろうが辛うじて日常は守られる。
もし失敗したら――――互いを激しく求め、雄と雌の交尾しか頭に残らない歪な兄妹の完成か。
現実感のない予測に琴里は苦笑した。が、そこで令音の様子がおかしいことに気づき目を丸くする。
「……そうか。それなら――――可能性は決して低くはない」
「令音? ――――何か思いついたの!?」
ハッと目を見開き、新たな希望に琴里は立ち上がってお堅いテーブルに両手を叩きつけて叫びを上げた。一司令官としてやってはいけないと理解していても、令音の思案は琴里にとって得難い一筋の光だ。
ここで令音が手のひらを返してしまえば、いよいよ琴里は自らの策を実行せざるを得なかった。だが、そうはならなかった――――そうなった方が良かったのかもしれないと、琴里は後の未来で僅かな後悔を覚えることとなる。
「……ああ。あくまで仮説だが、試してみる価値はある。……シンを苦しめてしまうことには変わりないが、それでもシンが精霊の精神を壊してしまう苦痛を考えた時、代用になる策だ」
「何だっていいわ。あなたの考えを聞かせてちょうだい」
「……了解した」
頷いた令音が、立案した作戦を丁寧に琴里へ伝えてくる。
初めは期待に踊っていた琴里の表情は、驚愕、怪訝、そしてある種の納得と危機感。様々なものを綯い交ぜにし、令音の仮説を聞き終えた頃には渋面と呼ぶに相応しいものになっていた。
「本気、よね?」
「……ああ。無論、私の仮説に穴があるなら、存分に言ってほしい」
「………………ないわ。確かに、理屈はまかり通る。士道が肥大化させる欲望が性的なものなら――――士道が感じる悦びであれば、〝逆〟のもので解消できる可能性は高い」
要するに、士道が肥大化させる感情。それを抑えることが不可能なのだとしたら、士道が快楽を貪るより前に
そうすれば、琴里たちへの影響は最小限になる。だが、その代わりの懸念は捨て置けるものではない。
「……シンにその快楽を与えた時、それが彼にどのような影響を及ぼすかは未知数だ。しかし、これまでに感じたことのない快楽……惹き付けられる可能性は、十二分にある」
「まさか、ここに来てこんな形で……ある意味、被虐者と加虐者の逆転? 士道の姿じゃ精々半々でも、
――――五河士道だけでは、どれだけ手を尽くしても届かない快楽。
士道が男、雄である限り思うであろう性的欲求。精霊たちへの陵辱行為に及ぶだけの欲望。
しかし、しかしだ。もしも士道が自らの欲望を味わってしまう前に、別の快楽をぶつけて欲望をすり替えることができたとしたら。
精霊を
無論、普通はできるはずがない。士道の性的な好意は女性に向けられ、肥大化するものが元からそういうものである可能性はゼロだと令音が分析済みだ。
だが、士道には
「……問題点がないとは言えない。そちらは、私なりにプランを立案しよう。……時間稼ぎにしか、ならないかもしれないがね。この案を取るのなら、覚悟を決める必要がある」
「っ……」
ゴクリと大きな生唾を呑み込み、琴里は令音の懸念、助言を正しく受け取る。
大きな問題点、そして落とし穴がこの方法にはあった。確かに、このやり方を行えば琴里たちの自我は保たれ、士道の心が死んでしまうこともないかもしれない。
だが、別の快楽を選ばせるということは――――
士道の生き様、好意、根源の意志。そういうものに変化はないはずだ。だが、致命的なエラーが引き起こされる可能性――――それでも、士道を救う道を選べるのか。令音はそう問うている。
「覚悟の、上よ。私は、どんなおにーちゃんでも愛してる。これが私のエゴだとしても――――私はおにーちゃんに、
どんな姿に、してしまうことになったとしても。琴里は、士道を失うことだけは耐えられない。
果たして、残る意志が士道であるのか――――そうであると信じなければならない。
抱かれて壊すか。抱いて壊すか。そこに平和を享受するだけの意志があるかないか。同じ快楽の地獄であるならば、せめて生きていてほしいと願うことが琴里の出した
令音は首肯した。そこに載せられた感情が、果たしてどのようなものであったのか。親友の琴里でも、推し量れるものではなかった。
「……わかった。……だが、シンの精霊への好感度を考えれば、皆に知らせないわけにはいかないかもしれないよ」
「そうね……私一人じゃ、こっちは無理があるわ。士道が感じたことのない快楽を与えるのに、私たち女の精霊しか関われないのも考えものね」
わざとらしく肩を竦めて、多少でも場を和ませる努力を琴里は行う。
前提条件が同じなのは、士道が攻略した精霊が関わることだろう。与えるにしろ与えられるにしろ、士道が見定めた対象であらねば欲望が満たされないという。その条件を満たす者たちは、当然士道が命をかけて救ってきた精霊たちしかいない。
「……道具を用意しようか?」
「いえ。初めは私たちの手だけでするのが無難でしょ。――――一番の
士道にあって琴里たちにない
「……
「うーん……毎回それに頼るのは問題があるわね。――――〈ラタトスク〉としては最悪手だけど、彼女に頼るわ」
精霊の霊力を封印し、幸せな生活を送ってもらう〈ラタトスク〉の理念。今琴里が考えていることは、真っ向からその理念に反逆する
しかし、どの道を選ぼうとも精霊の精神状態の悪化は避けられない。だから琴里は、心を鬼にしてそれを
士道を
「……なら他の子は、私がいこう。結果如何では、ね」
「悪いわね。嫌な役、押し付けて」
「……なに。君たちが覚える苦痛に比べれば、安いものさ」
苦痛。ああ、確かに苦痛だろうと琴里はフッと自虐の笑みを浮かべた。
大切な人を救うために、大切な人の尊厳を粉々に打ち砕く。
「――――もしもし、七罪? 士道のことで、大事な話が――――――」
それでも琴里は――――人を傷つけることが一番辛いことを、兄が感じることを知っていたから。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ごちそうさまでした』
三人揃って手を合わせ、存分に舌鼓を打った夕飯へ感謝を告げる。どの皿も綺麗に平らげられ、調理者は鼻が高いというものだ。
もっとも、今日ばかりは夕飯の支度は士道ではなく、この少女たちの手によるものだったのだが。
「ふぅ、食った食った……けど、珍しいな。二人が夕飯を作ってくれるなんて」
「ま、たまには兄を労るのも悪くないじゃない」
「……私が作った付加価値に、よく耐えられたわね」
「いや、俺にとっては嬉しい付加価値だからな」
相変わらず特徴のあるネガティブ思考に、士道は笑いながらしっかり嬉しい気持ちを伝えた。
丸っこい双眸と黒いリボンで艶のある赤髪を括った少女と、細められた双眸――本人は特に不機嫌ではないことは周知の事実――と癖のある緑髪を梳いた少女。
どちらも似た体躯ながら、性格的には対照的。しかし、共に料理を作るほど仲の良い。もちろん、士道にとっては嬉しいことだ。
琴里と七罪。いつもは士道が作る夕食を、今日は任せてほしいと願い出たのだ。士道は目を丸くして驚いたものの、断る理由どころか嬉しい理由しかなく、こうして好意に甘えたというわけだ。
「でも、七罪も大変だったろ。琴里が変なアレンジ加えようとしなかったか?」
「はぁ!? す、するわけないでしょ!」
「まあ……ほっといたら、してた気がする」
「七罪!?」
七罪の突然の裏切りに琴里が叫び、士道が笑う。失礼な話だが、琴里一人でこのクオリティは無理だと長年の経験から感じていた。伊達に十年以上も琴里の兄をしてはいない。
とはいえ、食べられないものを出されるわけではないし、妹の心がこもったものなら士道は喜んで食べてしまえるのだけれど。士道は一人で食する高級な料理より、皆と食べる団欒な日常料理が好きなのだから。
「よし、それじゃ片付けを――――お、っと」
立ち上がろうとした士道の身体がくらりと傾き、咄嗟に椅子を掴んで踏ん張る。が、途端に身体から力が抜けていく。
それが急速な眠気だと理解した頃には、もう意識の半分が持っていかれていた。
「あ、れ? 食べすぎた……か……?」
思考が纏まらない。明らかに異常な睡魔だとわからなければいけないはずなのに、士道の瞼は強制的に閉じられていく――――少女の手で、優しく閉じられた。
「琴、里……?」
「今しか謝れないから、最初だけ言わせて――――ごめんなさい、おにーちゃん」
闇に包まれる視界。何か、身に覚えのある光に当てられた感覚。
その時、士道の意識は断絶した。
「……ぅ、ん……」
重い瞼が、起き上がる。鈍い思考と結合し、揺れる視界。無意識に目を擦ろうとして、手が何かに止められてジャラ、と特徴的な音を立てた。
「え……?」
金縛りではない。手足が全く動かないのではなく、一定範囲で
段々と意識が明確になる。見慣れない部屋の天井。多少の薄暗さはあるものの、視界に不備はない明かり。そこで目を凝らすと、自分を拘束している正体が士道の目に飛び込んでくきた。
荘厳なベッドの支柱から伸びる鎖。それが士道の手首に装着された
「な、なんだよこれ――――は?」
叫びを上げた
一瞬、自分ではない誰かの声かと考えた。しかし、喉を引き絞ったのは士道。発せられる
――――思えば、見上げた士道の両手がおかしい。男にしては、随分と細腕だ。まるで、
「ま、まさか……」
恐る恐る首を上げて下を見る――――一糸纏わぬ
「い、いや――――っ! うわああああああああああっ!?」
悲鳴の種類を二種類として、咄嗟に男のものを選び取る余裕はあったのかもしれない。余裕ではなく、錯乱の類であるのかもしれない。
どちらにせよ、士道の思考は一気に混乱状態に陥った。反射的に全身を隠そうとして、両手と同じように拘束された両足からも甲高い鎖の音が部屋に響く。
「お、女になって……な、なんで
ベッドに全裸で括られた士道の身体は、士道のものではなくなっていた。
平面でなければならない胸板に、豊胸というには多すぎるほどの丘を作る乳房。士道が暴れれば暴れるほど、ゆさゆさと揺れて奇妙な感覚を感じさせる。
その下には、あるべきものがない秘部。慣れ親しんだ士道の分身は跡形もなく消され、なだらかなお腹の下には平坦な肌と
他にも多くある。男では得られない丸みを帯びた身体のライン。柔らかさを感じさせる肢体。うぶ毛に至るまで完全に脱毛された肌。ベッドに磔にされた背中をくすぐる艶のある長髪。
何もかもが士道ではない。女装では得られない――――まるで本当に、士道が持つもう一つの姿、
「くそ、何がどうなってんだ。動けないし……誰か! 誰かいないのか!?」
幾らもがいても無情な雑音のみを聞かせてくる拘束具に業を煮やし、士道は少女の声で叫びを上げる。
普段は変声機を通されるはずのそれが、完全に士道のものとして存在している違和感。顔を顰め、急な事態に理解が追いつかない混乱と合わせ、感情が安定を選べない。
なぜこんなことになっているのか。どうして士織に変えられているのか。裸身で拘束された意味は何なのか。
疑問に何一つ答えが出ず、必死に助けを求める士道の耳が――――床が軋む音を聞き分けた。
「っ!? 誰かいるのか!」
ハッと声の方向に顔だけを向ける。そこで、士道は目を見開いた。見知った少女たちの姿に、呆然と声を言語として吐き出す。
「琴里……七罪?」
「…………」
「おはよう、
霊力を部分的に解放した
二人を見たことで、士道は記憶を思い起こすことに成功した。そう、士道はあの夕食の直後、何の脈絡もなく意識が遠退いていき――――気がついたら、士織の姿に
「っ……おまえらの仕業か! なんのつもりだ!」
琴里と七罪の料理を食べ切った直後に眠りに落ち、こんな姿にさせられてしまった。となれば、答えは単純なものだ。
〈
「早く元に戻してくれ! イタズラにしちゃ、度が過ぎてるだろ!」
「っ……」
「…………」
「……七罪? 琴里?」
二人の様子がおかしいことに、士道は少女の声を震わせて二人の名を呼んだ。
確かに、七罪はイタズラ好きだし琴里もよく便乗した悪ふざけを行うことはある。が、ここまでのものは今までなかった。士道を困らせたり、おちょくったりはするが、士道の尊厳や身体を
だが、今の二人から感じる雰囲気は異質だ。七罪は耐えるように顔を俯かせ、琴里は真剣な面持ちで士道に、
「お、おい。どうしちまったんだよ二人とも……い、今なら謝ってくれたらそれで許すから。な、なぁ……?」
「大丈夫よ、
「っ!」
ゾクリと、士道の身体が震える。琴里が琴里でないような声音に対する恐怖感。自分の身体が、自分とは異なるものに変えられている異物感。
何かへの
「ちゃんと、気持ちよくしてあげる」
「な、何を――――ひゃっ!?」
ふにゅ、と
「こ、こら! 何するんだ! っ、七罪まで……!」
「……」
ベッドの反対側に身体を乗せ、琴里と同じように胸を丁寧に揉みしだき始める七罪。その表情は沈黙。
荘厳なベッドは、少女三人を優に遊ばせられる。その癖、しっかりと調節された拘束具は士道に抵抗らしい抵抗をさせてくれない。
「く……やめ、ろって……っ! や……あっ、んっ」
琴里と七罪、それぞれが思いのままに触れ、揉み上げる双丘。自由がなく、未知の感覚に士道は無自覚に声を上ずらせる。
「う、あぁ……やめ、ろぉ……っ」
喉を引き絞り、零す声が乱れる。僅かでも、その意味を載せた声音に士道の頬が熱くなる。自分がそんな声を出している事実と、少女の高い声が思考をおかしなものへと変えていく。
次いで、士道の反応を確認した琴里が七罪と目を合わせた。こくりと頷き合った二人は――――士織の胸に、口を当ててくる。
「ひゃぁっ!?」
少女たちの口に含まれた、士織の胸の先端。桜色の蕾が温かな咥内に包まれ、そのままチロチロと舌で転がされ始めたことで、堪らず士道は涙目で声を上げた。
「ひっ! やめ……く、くすぐったい! それっ、くすぐったい! だから……ひ、ぃ」
舐める、転がす、舐める、吸う。不規則に少女たちの口が蠢き、士織の乳頭を一秒も休ませず刺激していく。
――――わかる。士道の身体は今、士織なのだから。
これがどんな意味をもたらすかも理解できるし、この擽ったさがどうなっていくのかもわかっている。だから、今すぐにやめてほしい。
けれど、止まらない。巧みな舌遣いが士織の乳首を蹂躙し、唾液を絡ませ、小さかったそれが着実に
「ひぁ、っ――――あぁっ♡♡」
ビクッ、と全身が跳ね上がり、士道が悲鳴を上げる。
少女の悲鳴。嬌声。先ほどまでの擽ったさを交えたものではなく、
「あ……っ♡」
『…………』
誤魔化せるものでは、なかった。乳首を口に含んだ二人の視線が、士道に突き刺さる。
少女二人に与えられた女の快感に鳴いた現実が襲いかかる。どうして、琴里と七罪がこんなことをするのか。
わからない。わからない。わからないわからないわからない――――気づけば、涙がポロポロと零れ落ちていた。
「ひ、ひっく……も、もういいだろ……俺が何かしたなら、謝るから……お願いだから、許して……」
何が悪いのかさえわかっていない。それでも、懇願するように士道は泣いて許しを乞う。士織の身体で女の快感を、男の思考に叩きつけられる。もう、何もかもがおかしくなって、どうにかなってしまいそうだった。
「……琴里」
その時、七罪がこの場で初めて言葉らしい言葉を発する。士道の懇願に封じていた心を揺らがせた、そんな風に思えた。
「…………」
「っ……」
だが、その一抹の希望は、名を呼ばれた琴里の眼光に殺されてしまった。司令官の彼女が見せる、ともすればその時以上に鋭い意志の光。
ぴちゃ、と唾液の糸を繋げて琴里が頭を起こす。その微かな刺激に士道が身悶えする間に、そっと目の涙を琴里は指で拭ってくれた。
「琴、里……?」
しかし、その行為に士道が感じたのは安堵感などではなかった。
士道の目を見つめる琴里の瞳に、恐怖を覚えた。大切な妹から与えられるものに、純粋な恐れを抱いた。
琴里の赤熱の瞳は、行為の終わりなど告げてはいなかったから。
「安心して。士織は、何も悪いことをしてないわ」
「ひっ……!」
悲鳴が引き攣り、士道の貌が歪む。琴里の見せた微笑が、怖くて怖くて、たまらなかった。
だが、兄の、
「教えてあげる。女の子になる悦びを。女の子の快感を――――私たちがちゃーんと、士織を気持ちよくしてあげるわ」
再び、胸の先端に少女たちの貌が近づいていく。
「や、やめろ……っ!」
懇願は無意味。抵抗は不可能。何かを起こそうとする意識が、
「――――やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡♡」
その儚い感覚は、少女の快楽の波に呑まれ、消えていった。
「……っ♡ あ、ひっ♡ あっ♡ あぁぁぁぁぁぁ……っ♡♡」
酷い有様とは、今の士道のことを言うのだろう。
琴里と七罪の舌に舐められ、転がされ、吸われ続けた乳首は、もはや鋭い突起の状態の方が長く続いている。
何かをされる度に上がる官能的な声音。部屋をできる限り見回しても、時計の一つすら設えられていないため、一体どれだけの時間、乳首を責められているかすら士道にはわからない。
時間感覚の消失。よりにもよって身内が関わっているため、救いの手など期待できない絶望感。メスの快感に翻弄され、涎を流しながら淫らな声を上げる
着実に精神が削られ、衰弱していく。焦燥感と疲労が蓄積し、士道から思考の余地を奪い続けていた。
「あんっ♡ ひ、ぁ♡ ゆる、して♡ もう、ゆるしてくれ♡ ――――あっ、あっ、あっ♡」
許しを乞えば、その分だけリズムよく乳首を吸われ、快楽を与えられた。士道は何も悪いことをしていない。だから、気持ちよくなっていい。そういう刷り込みにさえ感じられてしまう。
いつ終わるともしれない快楽の地獄――――唐突に、二人が唇を乳首から離した。
「あひっ!?♡♡」
ぢゅぽっ、と淫靡な音色を立てて士織の乳頭が解放される。
少女たちの唾液を長い時間絡ませたそれは、妖しい光を纏う卑猥な先頭。胸の高みに聳え立つ、メスの証の一つだと主張していた。
「はー♡ はー♡ ……っは♡」
息を整えるはずが、よがり声のような吐息が零れる。温い唾液でコーティングされた乳首が空気に触れ、まるで少女たちが口に含んでいなければ寂しいと錯覚させられてしまいそうだった。
「気分はどうかしら、士織」
「こと、り♡ いいわけ、ないだろ……っ♡」
「その割には、声がとっても色っぽいわ。私たちに乳首を虐められて、感じてるみたいね」
「っ……」
目を閉じてせめてもの抵抗に視線を逸らすが、無駄なことだ。朱を帯びた身体。ガチガチに硬くなった乳首。何より、二人に責められ続けた間に、どれほど艶かしい声を張り上げてしまったことか。
「いいのよ。士織は何も悪くないわ。あなたが女の子として気持ちよくなるのは、とてもいいことなの」
「く……ふざけるな! 早く解放しろ。でないと俺にだって……っ!」
七罪、そして琴里。七罪は感情を押し殺しているようだが、琴里は流暢に、
この悪ふざけの主犯がいるとしたら、間違いなく琴里だ。妹だからと、ここまで男としてコケにされては我慢の限界だ。
「……ふー」
意識を集中し、念じる。この場を打開する策、奇跡の体現を手のひらに現れろと願う。極力、二人を傷つけないやり方で――――――
「――――俺にだって、何かしら?」
「あ……?♡」
瞬間、下半身から恐ろしい快感が脳に叩きつけられ、思考の全てが霧散した。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡」
真っ白になった頭に叩きつけられる、苛烈な衝撃。生まれてから今まで、感じたことのない未知の領域。
士道にはない、士織だけの快楽器官。琴里が
「どうしたの、士織。何かするつもりだったんでしょ? いいわ、やって見せてちょうだい」
「あっ♡ ひ、ひぃっ♡ いやだ♡ だめ♡ だめだ♡ あ、あたまがっ♡ まっしろに、なるっ!♡」
「できないの? おまんこの入口を少し擦られたくらいで、もうグロッキーかしら。だとしたら、あなたは立派な女の子よ、士織」
「ち、ちが――――うぅぅぅぅぅぅぅっ♡♡」
ぐちゅ、ぐちゅと水音が鳴っている。粘性の液体が、士織の秘部から滴り、それが琴里の指と絡み合う。
ぴっちりと閉じていたはずの割れ目は、琴里の指を咥え込むほど開いていた。咥え込んだ琴里の指が、上下に擦られ頭が真っ白になる快楽を呼び込まれる。
士道の知らない、士織の悦びを教えこまれてしまう。
「いやだっ♡ もう、もうゆるしてくれっ♡ 謝るからっ!♡ 俺が何かしたならあやまるっ♡ 何か俺に悪いところがあるなら言ってくれっ♡♡ だから、そこを弄らないでっ♡」
「そこ、じゃなくて、
「ひっ♡」
身動ぎしようとして、封じられた手足の鎖が波を打つ。否が応でも、琴里の指にねっとりと垂れた愛液を見せつけられた。
琴里の指から滴り、士織の身体に流れ落ちる粘性の液体。それが士道の、士織の膣から生成された現実。気持ちよくなって、男ではなく女の身体がもたらした男であれば未踏の蜜。
怖い。恐ろしい。自分の身体から、そんなものが零れ落ちる事実に恐怖する。快楽と共に、激しい拒絶感で士道は喉を大きく震わせた。
「違う♡ ちがうちがうちがうっ♡ そんな汚いもの、見せるなぁっ♡」
「じゃあ――――私も、汚い?」
「……え?」
いつの間にか、七罪がそこにいた。士道の目の前にいた。翠の瞳に
「な、七罪……?」
「私にも、士織と同じものが付いてる。それ、やっぱり汚いわよね。私のと士織のとじゃ、全然比較にならないし失礼だと思う。けど……」
「っ……ち、違う! 汚くなんてない! 七罪は、こんなに可愛いじゃないか……」
七罪がまたそんな表情を、見捨てられ、人の想いに裏切られた表情を見せるのは耐えられない。思わず、自分の状況を忘れて七罪を必死に肯定する。
――――少女のものが
「そうよ――――女の子のここは、とても綺麗なのよ」
「え――――あ♡」
ぐちゅ。そんないやらしい音が、秘部からした。琴里の指が膣穴にズブズブと沈み込んだ音だと気がついたとき――――腰が跳ね上がり、愛液が吹き出した。
「ひあああああああああっ!?♡♡」
「…………」
七罪が言葉にならない、してはならないと歯を食いしばっている。だが、その表情は『ごめんなさい』と告げているような気がした。
そのことを考えるより先に、士道の思考は快楽のみに塗り替えられてしまう。
穴が蹂躙される。琴里の差し込まれた二本の指が、士道にあって士織に存在する膣穴を掻き回す。
「あっ♡ あっ♡ やっ♡ ひ、ひぐっ!?♡」
「士織のおまんこ、凄く蠢いてるわ。私の指に反応して、壁から愛液をダラダラに垂らして、気持ちいい、気持ちいいって言ってるじゃない」
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」
上がる悲鳴が途切れて、それこそ少女のような嬌声を繰り出す。そのことに気がつけないほど、士道の思考は琴里から与えられる快楽に染められる。
膣壁に触れるように、抉るように、時に掻き回し、時に優しく。妹の華奢な指に、士道の中の〝何か〟が壊されて行った。
「はぅ♡ あ、はぁ……♡ っっあ♡ あー♡」
少女の穴というありえならざる器官。士道が感じてはいけなかった、禁忌の快楽。
それは、容易く士道の精神を破壊する。どれほどの困難、どれほどの痛みであろうと乗り越えてきた士道が、その生き証人である琴里に打ち砕かれようとしていた。
士道が感じてはいけない場所から、士道が知らないモノがうねりと叫びを上げている。
「あっ♡ ひっ♡ あぐ……っ!?♡♡ な……なに、か……きて、るっ!♡」
来る。琴里の指に弄ばれる膣壁が唸り、快楽の奔流が士道の脳に迫り来る。
何かが押し上げられている。
何かが急速に迫り来る。
わからない。わからないけど、似て非なるモノを士道は知っていた。だが、その達成感とは比べ物にならない瞬間が、訪れようとしていた。
「――――イクのね、士織」
指を巧みに操る琴里の指摘に、士道は息を呑む。だが次の瞬間には、喉が嬌声を引き絞っていた。
「あ、あ、あ♡ あぁぁぁぁぁぁぁっ♡ やめろ♡ やめろぉぉおおぉぉおおおっ!♡♡」
「怖がらないで。これは気持ちいいことなのよ。あなたは
「いやだっ♡ いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」
誰でもいいから助けて。琴里が悪魔に見えた。琴里から与えられる
誰でもいい。どんな相手だろうと構わないから、この地獄から救ってほしい。士道が士道でなくなってしまう、士道を押し流すこの快楽の濁流からすくい上げてくれと願う。
十香、四糸乃、耶倶矢、夕弦、美九、折紙、二亜、六喰、狂三、令音――――七罪。
「七罪!♡ たすけて♡ たすけてくれっ!♡ 七罪♡ なつみぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」
長い髪を振り乱して、手枷が肌を傷つけるほどに暴れ回る。なのに、身体が言うことを聞いてくれない。琴里から与えられる
「……っ!!」
プライドの全てをかなぐり捨て、少女の声で叫びを上げて七罪に救いの手を乞う。それを聞き、静観していた七罪の顔色がさらに青白くなった。
「あ……♡」
士道が、助けを求めることで。士道がそうすることで、七罪を苦しめている。
肺腑を満たす絶望感。女の器官から与えられるメスの快楽。滂沱のように流れる涙、波打つ少女の肢体。士道の心がひび割れ、その亀裂が入ってしまったのは、どうしようもなく避けられないことだった。
――――そっと、七罪が士道の手を握った。
「なつ、み♡」
「……っ、っ!」
ギュッと、ぎゅうっと握り締める。人と手を繋ぐことでさえ、自らを卑屈にして避ける七罪が、その華奢な手で
両手で士道の右手を包み、何かを吐き出そうする口を抑えるように顔をその手に近づけた。祈るように、士道の手を握り締めていた。
一瞬、その姿が美しいとさえ士道は思ってしまった。祈りを捧げる少女の姿に、忘我のうちに神々しさを覚えた。
「七罪……♡」
祈りを握り返した。七罪の手に十分に包まれた、少女の手で握り返す。それは七罪への強い好意、或いは愛――――或いは、
愛しい者を呼ぶ声音に七罪がハッと顔を上げた。その瞬間に、士織の貌は快楽に呑まれた。
「あうっ!♡ あ゛ぁ゛っ♡♡ あぁぁっ゛♡♡ 」
ぐちゅぐちゅぐちゅ! と愛液が飛沫を上げ、琴里の愛撫が激しさを増した。膣口から粘つく水音が鳴り、士織の口から舌が飛び出し淫らな声音が琴里と七罪の興奮を誘っている。
何かが、士道の快楽信号の合図を待っている。もしくは、
「さあ、士織。女の子の快楽を受け入れなさい。初心なあなたが独りで慰めるより、何倍も何十倍も気持ちいいメスイキ、させてあげるわ」
「いやだぁ♡ やだぁ♡ 俺は、士織じゃないっ!♡♡」
「いいえ、あなたは士織よ。私の姉で、妹の指でおまんこからこんなにマン汁を垂れ流しにするエッチな女の子よ。でも、それは悪いことじゃないわ。むしろ、
「しあ、わせ……?♡」
これが、こんなモノが士織の幸福だと琴里は言う。
おかしい。士道は男だ。士織じゃない。けれど、この身体は士織だ。少女の身体が少女の
琴里の言葉に惑わされ、目と口を蕩けさせた士織に、彼女は
「ええ、幸せなの。何も恥じ入ることはないわ。だって、あなたはあんなに頑張ってきたんだから、これくらいのご褒美があって然るべきだと思わない?」
「これ、が……ごほう、び♡♡」
「そう、ご褒美よ。これから、あなたの一番気持ちいい瞬間を教えてあげる。女の子が無防備になって、頭が本当に真っ白になる瞬間。その時は〝イク〟っていうの」
「っ……♡」
今の蕩けた思考が、その言葉は避けるべきだと警告を鳴らす――――士道の思考を、琴里の言霊が掌握した。
濡れぼそった膣穴が、意図して震えた指先を感知して脳に気持ちよさを伝えてくる。
「あーっ♡ あ、あー♡ うああああああっ!♡」
「大丈夫。私と七罪がついてるわ」
「――――!」
琴里の言葉が刷り込まれ、握り締められた手に七罪が最後の力を込める。
それが合図だった。琴里の指先がグッと曲げられ膣壁が迫り上がる。同時に、士織の腰が跳ね上がって――――衝動のまま、無意識に
「イクッ!♡ イクッ!♡ おまんこイクッ♡ いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!♡♡♡♡」
――――プシャッ! プシャアアアアアアアア!
尿道から文字通り潮が噴き上がる。絶頂。士道の思考が押し出され、士織が真っ白な思考を描く。
見開かれた目の奥が火花を散らす。電流のような光が迸り、拘束された裸体が激しく痙攣を起こす。細く変えられた足先がピンッとつま先を伸ばし、一番の快感を甘受していた。
溜め込まれた初イキに悦びを顕にするかのように秘部から絶え間なく溢れる水飛沫は、恐らく琴里の手だけでなく服に至るまでを汚しているはずだ。
「おめでとう、士織――――初めてのメスイキにしては、上出来よ」
だが、そんなことは気にも止めず、琴里は膣穴の感触を楽しむようにその口からゆっくりと指を引き抜いた。それだけでも、士織の身体はビクンビクンと淫らに跳ねる。
「あひっ!♡ ……はー♡ はー♡」
引き抜かれた指と秘部を繋ぐ蜜糸。それを引き連れて、体力を使い果たした士織に琴里が覆いかぶさった。
「見て、士織。これがあなたから溢れたモノよ」
「ひぃっ……♡」
少年の欠片すらない、少女の引き攣った悲鳴が頭に響いてうるさい。だが、衝動的にそうしてしまう。
突きつけられるように士織の視界に収められた琴里の指。その美しい指にコーティングされたように輝く蜜液。
「や、やめ……ろ、ぉ♡」
それが段々と近づけられるにつれて、絶頂の余韻から取り戻しかけていた士道の思考が再び追いやられていく。
濃厚な雌の臭い。鼻の奥まで突き刺さる香しいモノ。それが、
「よく覚えておきなさい。これが士織の臭いよ。おねーちゃんが気持ちいい時に吐き出すモノの臭い。――――臭いだけじゃなく、
「っ♡ ひゃめ――――ふぐっ!?♡♡」
無理やり口を割られ、琴里の指が突き入れられた。
妹と
「ひゃめろことり♡ やめ――――ちゅぱ♡ ちゅぱ♡ じゅる♡」
強引に舌を絡め取られ、言葉を封じられた。えずくことすら禁じられ、琴里の指の味と自らの愛液の味をひたすら味わわされる。
最初は、それこそされるがままに。しかし。
「ちゅ……♡ ちゅる♡ ……ちゅぱっ♡ ちゅるっ♡♡」
次第に、無意識に、指を求めるように口を動かしてしまっていた。琴里を求めたのか、それとも自分の味を覚えるためか。
どちらにせよ、士織の行為は琴里に愉悦の笑みを与えるには十分すぎたのだろう。ちゅぽん、と唾液と愛液の糸が士織の唇と琴里の指を繋いで、落ちる。その頃には、琴里はサディスティックな貌で士織を見下ろし切っていた。
「どうかしら、自分の味は。それとも、私の味に興奮した? 女の子は楽しいでしょ――――士織おねーちゃん」
「っ♡」
何もかもが、恐ろしい。琴里の笑顔。口の中にこびりついた琴里と自分の味――――それらに快楽を覚えてしまう、自分自身の思考そのものが。
「……七、罪♡」
「…………し、――――っ!」
縋るように七罪を見遣れば、苦しげに葛藤し、名を呼び損ねた彼女の姿が目に映った。
一体、七罪は誰の名を呼ぼうとしたのだろうか。士織と士道、どちらを選んだのだろうか。
士道だと、思いたかった。ああ、きっとそうなのだと。七罪は士道を忘れていないのだと信じていたかった。
震えた指が、七罪の手のひらに包まれている。それだけが、今の士道が感じる唯一の心の支えだった。
支えと呼ぶにはあまりに儚い希望――――どこまでもメスに堕ちる果てしない時間は、その終わりを迎えることはない。
公式で女装したり夢の中とはいえ単独で士織ちゃん出たり素直に可愛かったりするのが悪いと思う。公式公認の受け属性をここで見せつけていけ。
はい。というわけでメス堕ち士道くんもとい士織ちゃん回前半戦でした。リクでは全員とあったのですが、じっくり堕とす方が背徳的で性に合うかなと人数を絞りました。無理やりやる陵辱士織ちゃんは他の人の供給があったから私は満足してゲフンゲフン。
私はこのジャンル書いたことないし見たこともほぼないので、マジでこんな士織ちゃんメス堕ちエロくない?(はぁと)って感情だけで書きました。情けない絶頂宣言が個人的にお気に入り。いいよね、雌の言葉吐き出しちゃう士織ちゃん……。
一応、他の子を入れる余地は残してますけど個人的には七罪と琴里のロリペアで回すのが綺麗かなーとは。心を殺して女の快楽を教え込む鬼畜琴里と、知らぬ間に士道の支えになってしまった贋造魔女主犯の七罪。いやぁ楽しいですねぇ。
まあ結果如何って感じですけどねこれのシリーズ化。士織ちゃん需要はあるはずだけど女体化は人選びそうだし。私も士織ちゃんじゃなきゃ見ないですしねこのジャンル。
感想、評価、リクエストいつもありがとうございます!どれもが心の支えです。今回は色々と反応がほしいので感想とかもらえるとかなり嬉しかったりします。いや士織ちゃんは反応是非欲しい。
ではではまた次回〜
士織ちゃんメス堕ち回後半戦、ふたなりを添えて。琴里の決意、七罪の葛藤、徐々に士織と同化していく士道……私が楽しい(満面の笑み) お楽しみに!