一応後書きの最後の最後にあるキャラ見たいかどうか入れてます。よろしければ意見ください。
「……っ!」
猛烈な嘔吐感に見舞われ、琴里は言葉もなくトイレに蹲る。
「大丈夫、琴里……」
「へい、きよ……」
七罪に背中をさすられ、幾分かはマシになった。未だ残る感情を振り払いながら立ち上がる。
罪悪感、拒絶感、その他の感情の全てが思考の中で渦を巻き、胃の中のものをありったけ吐き出したくなる情動に駆られる。
「はやく、戻りましょう。いつしど……士織が、目を覚ますかわからないんだから」
「……私には、琴里の方が危なく見えるわよ」
「その言葉、そっくりそのまま返すわ」
「っ」
返した言葉に、七罪が息を呑む雰囲気が楽々と掴み取れた。
少女の快楽に翻弄され、一時的に士織が意識を失った隙を見て、琴里たちは一時の暇を得た。だが、それは決して心が安らぐ時間ではない。むしろ、間が空いたことによってお互いがしている冒涜的な行為を再認識し、精神をすり減らす時間だった。
それでも、キッと虚空を睨みつけて琴里は己の中の弱さと折り合いをつける。もう、琴里は決めたのだ。どんな方法を使ってでも、たとえ士道から嫌われようと、兄に生きていてほしい――――たとえ、意識が変質しようと、本質は変わらないことを信じて。
そんな琴里を見かねてか、七罪が絞り出すように声を発した。
「一人で背負い込まないでよ。士道をあの姿にしたのは、私なんだから……」
涙を流していないのが不思議なほど、七罪は苦渋の顔色を浮かべている。
そう。士道自身は当然のこととして、〈
大切な少年の意志を無視して少女に変え、目の前で雌の快楽に呑み込まれる様を見る。しかも、責めを琴里が請け負ったことで、士道の嘆願を七罪が受けることになった。それは、琴里の考えが至らなかった致命的な過失だ。
フッと笑みを見せ、洗った手のひらで七罪の頭を軽く撫でてやる。兄の真似事を、妹が行う。
「あなたや、何より士道に比べたら、私の苦痛なんてあってないようなものよ。……さっきの、悪くなかったわ。私が矢面に立って士織を調教するから、あなたはさり気なく寄り添ってあげてちょうだい」
「琴里……」
これから行うことは、先のような前座ではない。自分たちの肉体さえ〈
元々、これは琴里が負わねばならない咎だ。始まりに琴里の霊力を封印してしまったから、兄は巡り巡ってその霊力に蝕まれている。こんな運命に兄を、七罪を、精霊たちを巻き込んでしまった原因は琴里なのだ。
だから、
「どれだけ間違っていたとしても、必ず――――士道を、救ってみせるわ」
琴里は、真紅の瞳から再び迷いを焼き尽くした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「――――士織。起きなさい」
「ぅ……ん」
意識が急速に浮上していき、眼窩に琴里の顔が飛び込んでくる。
「なんだよ、琴里。もう朝――――――あ」
琴里の表情。士道の
頭の中に浮かび上がる数々の光景。それだけで脳を掻き回されるような記憶。何より、
「あ……あぁ。あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
喉が震えて、反射的に身体を動かして逃げ出そうとした。それが四肢を縛り付ける枷に阻まれ、出来なかったことで記憶が現実のものだと強制的に認識させられる。
「士織」
「離せっ! いやだっ! もういやだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「…………」
怖い。怖い、こわいこわいこわい。
士道が士道じゃなくなる。今こうして士道でいられる思考が、記憶に掻き消される。これから与えられるであろうモノに、強制的に上書きささせられる。
少女の快楽。少年の思考を蝕み、凌駕する女の身体。メスとして教え込まれる恐怖感に、何もかもをかなぐり捨てて泣き叫ぶ。
琴里の前だから、兄として気丈でいなければいけない。そんなことを考えることもできないまま、士道は妹を恐怖の対象として見てしまった。
その時、少女になった手を掴むものがいた。七罪だ。
「……落ち着いて」
「ひ……ぁ。なつ、み?」
「……そうよ。私も琴里も、怖くない。怖くないから、ね?」
「っ……ひっ、く……う、うぁ……」
七罪の手に触れたことで、ようやく狂乱の状態から脱する。七罪という味方に逃避した、とも言うべきか――――味方というよりは、士道の辛さに寄り添ってくれているだけかもしれないけれど。
「なつみ、なつみぃ……」
「ん……ほら、そんなに泣いたら、あんたの顔が台無しよ。……せっかく、私なんかより可愛いのに」
何でもよかった。情けなくても、今は七罪だけが心の支えだった。涙に濡れた顔を優しく拭ってくれる、少女となった自分より幼い女の子に士道は
「あら、七罪にご執心? 妬けるわね、おねーちゃん」
「こ、琴里……」
拗ねるように言って、ベッドの上に拘束された士道の……士織の裸体に手を這わせる琴里。
「っ……琴里。教えて、くれ」
「何かしら?」
「――――何か、理由があるんだろ?」
恐怖から目尻に涙を溜めながら、それでも問いかけた。琴里の眉が僅かに跳ねた様子から、さらに確信を得る。
「おまえが、急にこんなことをする理由……しなきゃいけない理由があるんだろ!? 教えてくれ、琴里!」
幾ら仮面を貼り付けたとしても、士道の心が少女に染め上げられる恐怖に犯されていたとしても、妹の感情は読み取れなければ駄目なのだ。
琴里のそれは、無理をしている。何かを隠している目だ。だから、琴里たちが隠していることを知れたら、士道だって――――――
「琴里――――――」
「ふぅん。随分と余裕があるわね、
「あ……」
冷ややかで、冷徹な視線に士道の表情は凍り付いた。
士道の決意と虚勢は、たったそれだけで砕け散った。亀裂が入った心は、もう元には戻らない。
「じゃあ、余裕な士織ちゃんには、もっと
メスの快楽という暴力に、支配される。
ぐちゅり。時間が経ったとは思えないほど水が滴る秘部に、琴里の指が侵入した。
「ひあっ♡」
「可愛らしい悲鳴ね。それに、こんなに濡らして……ごめんなさい。おまんこ、寂しかったわよね」
「ち、ちが……そんなんじゃ……っ♡♡」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゃ。と、わざと士道に聞かせるために大きく緩慢に膣穴を擦り、粘り気のある水の音を響かせてくる。
濡れている。どれだけ眠っていたのかはわからないが、乾かなければいけなかったはずの秘部が膣壁から生成した愛液でズブ濡れになっていた。
「あっ……んあっ♡ あー♡♡」
「すっかり夢中じゃない。女の子は、気持ちいいでしょ?」
「は――――あっ♡ そ、そんなことないっ♡♡」
流されかけていた士道の思考が、咄嗟に頭を振って否定を試みる。一瞬、琴里に飼い慣らされてしまうところだった。もうそこまで思考がおかしくなっていること、少女の快楽を
「あら、そ。ならもっと、女の子のいいところを教えてあげる。――――まあこれは、私たちより士織の方が見覚えがあるかしら」
「な、に――――っ!?」
琴里の視線が不自然に下がり、士道が首を上げてその行き先を追う。そして、息を呑む。
ベッドの上に優雅に座り、士織の秘部を弄る琴里のスカート。鮮烈な赤いスカートが、
「そ、れは♡」
士道が士織の身体に。そして、少女の快楽を与えられる。ならば、ならば、ならば琴里のスカートに設えられたモノの答えは。
「――――正解♡」
ニィと瞳を笑みの形にした琴里が、士織の秘部から指を引き抜き、自身のスカートの裾を掴み持ち上げていった。
そこには想像通りの、否、想像を超える
「お、男の……ちんぽ♡」
下着を着用していなかった琴里の股間部から、それはイキリ勃っている。ゴクリと息を飲み込み、士道は目を奪われた。
男の逸物。
琴里の割れ目の近くに根元が見え隠れしていることから、恐らくは士道の身体と同じく〈
「ふふ、私のふたなりちんぽ、気に入ってくれたみたいね。そんな物欲しそうな目をしなくたって、これはあなたのためのモノよ」
「っ……ば、バカにするな! 誰が、男のちんぽなんか……っ♡♡」
言いながら、目が離せない。琴里が強烈に勃起させたふたなりちんぽ。きっと、士織の身体に興奮した証なのだろう。
言葉で抗う士道に、琴里が顎に手を当ておかしそうに笑みを浮かべた。
「そう? けどあなた――――まるで、自分は女の子だって認めてるみたいよ?」
「へ?♡」
そんな、馬鹿な。思いながら、士道は言葉を思い返す。
『お、男の……ちんぽ♡』
歪んだ口で、
「あ……あ、あ……、ちが……俺は、
自分で自分の証明ができない。自分の思考が、認識が、目に映るものが歪められている。
そして、縋る思いで目を向けた先には、霊装のスカートからはみ出した
「七、罪♡ なつみの、おちんちん……♡」
「っ……」
七罪が
口に出したはしたない言葉。目の前に聳え立つふたなりちんぽ。反り返り、指を這わせれば柔らかい引っかかりを感じさせるだろうカリ首。ドロドロと亀頭の穴から滴り落ちるカウパー。
「ん……ぐ♡」
生唾を呑み込んで、こう思う。
忌諱すべきもの。正常な少年であれば、嫌悪感を覚えなければいけない。いいや、少女であってもそうだ。
けれど、それが
琴里、七罪。二人とも、
未知なる快楽、女の子の気持ちよさを長時間教え込まれた士道。そして連動し、士織の本能を呼び覚まされた。外側の変化だけでなく、内側まで変化を及ぼし、士道と士織の中で同一だった好意が、ふたなりちんぽというありえないものに
「こら。七罪のモノにばかり集中しないの」
士織の小柄な貌に、薄暗い影が落ちる。
いつの間にか近寄ってきていた琴里が、その立派すぎる逸物を士織の眼前に突きつけてきたのだ。
「ふぁ……♡」
士織の視覚、そして嗅覚が完全に琴里のふたなりちんぽに侵食される。
「これが私の臭いよ。よく嗅いで、よく覚えなさい」
「っ♡ すんすんっ♡ すぅー……ふ、ぁぁ♡」
ムワッと広がり、漂う陰茎の臭い。琴里の臭い。性臭。嗅ぐだけで目がチカチカして、頭がクラクラする。
琴里自身から香る少女の甘い匂いと、ふたなりちんぽから漂う雄の臭い。相反し、食い違うはずのモノが、何より今は士織を覚醒させていく。
トロンと恍惚さを噛み締めた瞳で、命ぜられるがままに琴里のちんぽの臭いを覚えてしまっているのが何よりの証拠だった。
「七罪、次はあなたよ」
「わ、私!? ……私はいいわよ。士織だって、きったない私のモノなんて嗅ぎたくないでしょ……」
「……ここにきて急に素になるのはやめてちょうだい。ていうか、臭い以外は変わらないわよ! さっさとしなさい」
「わひゃぁっ!?」
随分と場に似合わないコミカルな会話が聞こえてきた気がしたが、そうこうしているうちに新しいふたなりちんぽが士織の前に突きつけられた。
「あー……♡」
七罪のモノ。七罪のふたなりちんぽ。七罪が近づいた代わりに、繋いでいた手が離れてしまったが、それこそ代わりが目の前に来てくれた。
「すぅー♡ すんすんっ♡」
「うひゃぁ……♡」
控えめな腰使いで少し離れていた七罪のふたなりちんぽを、士織ができる限り頭を上げて鼻先をつける勢いで嗅ぐ。すると、七罪が擽ったそうに身を捩ったことで七罪の長い竿がぶるっと震え、士織の貌に、髪にカウパーが降り注いだ。
「あっ♡」
「っ……し、士織、ごめ――――んじゃなかった、大丈夫!?」
「……?」
七罪が慌てた様子で、士織の貌についたカウパーを拭おうとしていることに首を傾げた。
一体、
「れろ♡」
「え……?」
「ふふっ……」
「おい、しい……♡ 七罪のおちんぽ汁、もっと……♡♡」
香しくて、味わい深い。七罪だけじゃなく、琴里のモノもほしい。だけど今は、もう一度七罪のモノがほしくなった。
聳え立ち、雄の香りが鼻腔を刺激する肉棒へと舌を伸ばす。零れたカウパーを肉棒から舐め取れば、その肉棒の味を絡ませて極上の味で士織を
そうして、舌が肉棒を直に舐め上げようとしたその瞬間――――辛うじて映った、七罪の貌で
「…………あ」
いっそ、戻らなければよかった。そのまま士織に呑まれてしまえば、よかったのかもしれない。
けれど、ふたなりちんぽから垣間見えた七罪の貌が、その信じられないモノを見てしまった表情が、七罪を裏切ってしまったような錯覚を覚えさせて、
「あ……あ、ぁぁぁ! 今の、は――――ちが、う! こんなの……な、七罪! 違うんだ、七罪……う、あ、あああああ……」
「し……おり! 落ち着いて、大丈夫だから!」
「大丈夫な、もんか……! 頼む七罪!
「あん、たは……士、織。
望んでいたものとは、違う名前。やめてくれと叫ぶ。少年が叫ぶ。せめて、七罪が呼んでくれたら、そう呼びかけてくれたら。
目でそう訴えかけた。だけど七罪は、七罪こそ泣きそうな顔で歯を食いしばっていて、絶望感に打ちひしがれる。
「おれ、は……ちがう、士織なんて名前じゃ、ないのに……っ! おれは、俺は――――」
「――――あなたは、士織よ」
――――ずりゅずりゅずりゅ!
肉と肉が擦れ、液と液が混ざり合う。少女の割れ目に生じた摩擦に、己を取り戻すための言葉は消し去られ、刷り込まれたメスの悲鳴が上がった。
「ひあああああああああっ!?♡♡」
「っ……士織のおまんこ、入口だけで気持ちいいわ♡」
「あっ♡ やぁ♡ やぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡」
琴里の凶悪なふたなりちんぽが、士織の秘所をその竿で擦り上げる。念入りに往復を繰り返して、
開き切った外陰部が逞しい肉棒を挟むようにして、琴里が竿の側面を気持ちよさそうに扱う。溢れる愛液と尿道から滴る我慢汁が混ざり、弾ける。
「あぁっ♡ ああぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡ やめてぇ♡ きもちいいのやめてぇぇぇぇぇぇっ!♡♡」
喚き散らして懇願する。それしか許されないのなら、少女の声のまま
少女の乳首を責め立てられ、少女にしかない膣穴をこれでもかと責められメスイキを覚えさせられた。その上で、雄の陰茎が雌の陰裂に接触する感触まで思い知らされている。
「く……
「ひぁっ!?♡」
――――どぷっ! どぴゅるるるるっ!
琴里がふたなりちんぽの快感を味わいながら、肉棒を大きく震わせて射精した。恐らく、琴里もまた人生初の快感に耐えかねてのこと。
ずりゅっ、と強く擦られた肉棒に士織の身体が跳ね上がり、その裸体に次々と白濁液が降り注ぐ。
「う……あ♡」
精液の強烈な臭い。自分が知る射精の体液とは比べ物にならないその重さ。身体に張り付き、腹の上に溜まる琴里の白濁液に士織は甘美な吐息を零した。
人は、快楽に弱い。痛みには耐えられるかもしれない。誰かを想うことで、快楽にだって耐えられるかもしれない。だが、その想う誰かから与えられる快楽は別だ。
荒く息を吐き、勃起した肉棒をピクピクと震わせて
士織の恍惚とした感情は艶やかな面に現れていたのだろう。琴里が、妖艶な雰囲気を漂わせ声を発する。
「いい顔になってきたわね、士織。――――七罪」
「あ……」
「あなたもやってみなさい。士織のおまんこ、擦るだけでとっても気持ちいいんだから♡」
反論しなければならない事実が、鼓膜を通して脳に至りながらも
琴里が一度離れ、代わりに七罪が開かれた士織の足の間に入り込み――――淡く輝く霊装のスカートから、似つかわしくない暴力的な逸物を反り返らせていた。
「七罪……」
「……士織」
呼び合う名前が、致命的にズレてしまっている。そのはずなのに、もはや士織の不安感は快楽に屈しようとしていた。
与えられる
二人の不可解な行動。もたらされる快楽。いつ終わるともしれぬ時間。失わされ、刷り込まれていく新たな常識――――士道を士織に変えた張本人の七罪に対する、強烈な依存の感情。
「お願い……私たちを、
「…………」
どれほど信頼を置く精霊が相手だとしても、士道であれば頷けない。相反する性別の快楽を叩き込まれ、染め上げられることを許容などできない。
だが、メスの快楽を教え込まれ、一時とはいえ琴里にさえ恐怖の感情を覚えた士道。そんな士道に悲痛な表情で寄り添い、そして今信じてほしいと言う七罪。
精霊を信じるが故に、彼女たちをデレさせることができた士道――――――
「……ん♡」
その積み重ねられた全てが収束し、
「っ!!」
「ひっ♡ ひぃぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」
士織の仕草が問題だったのか、七罪もまた雄の快楽に翻弄されてしまったのか。どちらにせよ、荒々しく七罪の肉棒が士織の割れ目を擦り上げ始めて――――それから長い時間、士織はその
士織の裸体の至るところへ打ち捨てられるように吐き出された精液が、士織の嗅覚に異常をきたす。
香しい白濁液。身体に沈み、染み込む琴里と七罪の
「……ぁ♡ あ、あ……♡ あー……♡♡」
言葉にならない。その
入れ代わり立ち代わりで士織の秘部を肉棒の側面で擦り上げ、数え切れない射精を繰り返した琴里と七罪。だが、それは士織が絶頂に達する直前に行われ、繰り返されていた。
つまり士織は、最初のメスイキから一度たりともイかせて
「あら、何か言いたそうね、士織」
七罪の肉棒がずりゅりゅ、とベトベトになった愛液を絡ませて、膣口を往復する快楽に身体だけがビクビクッと震える士織。
意識が朦朧として、しかし決して気を失うことができない昂りの中で、琴里が顔を覗き込むように現れた。
「ぅ……あ、ぁ♡ こと、り……?」
「他に誰がいるのよ。こんな可愛い妹、この世に二人もいないわ」
琴里の生意気に歪められた顔が士織の視界を埋め尽くし、その赤い瞳が映し出すものは、ドロドロに溶けた士織自身の表情。
酷い貌だ。二人の瞳に映り込む度に、移り変わるその様を思い知らされる。メスの快楽に翻弄され、それが最も心地いいものだと思い知らされてしまった
「何か、
「……あ、ぅ♡ ひ、あ、ぁぁ♡♡」
「いいわよ。これはあなたへのご褒美なんだから。気持ちいいことは、言葉にしていいの」
まるで士織の自由意志を尊重しているかのような琴里の語り。しかし、士織は士織でいることしか許されていない。本当の自分、曖昧になった境界線を戻すことは禁じられていた。
それを心で理解していながら、未知の快楽を教え込まれ、上り詰めた先にあるメスの絶頂を知ってしまった
「イ、か……せて♡」
「聞こえないわ」
「……イかせて、くれ♡」
「…………」
琴里の赤熱の瞳が、冷たい焔を帯びた。喉が恐怖で引き絞られる。このままでは、精液塗れの寸止め地獄を続けられてしまう。
妹に恐怖し、悲鳴を上げる。無様で、あまりに滑稽な姿。女に変えられ、手足を縛られ、ザーメンの溜りに沈みながら――――士織は泣き叫び、懇願する。
「イかせて、くださいっ!♡♡ はやくメスイキさせてぇ!♡♡」
我慢なんて、できない。一度極上の味を知ってしまった士織は、もうこれ以上の我慢をしたくなかった。
泣いて喚いて、腰を振り上げて七罪の肉棒を膣口に擦り付ける。それでは絶頂できず、もどかしさが募るとわかっていても身体が求めて止まない。
そのとき、七罪が腰の動きを止めて涙声で琴里へ言葉をかけた。
「琴里……十分でしょ。士織は、もう……っ!」
「まだよ。まだ、
七罪が快楽を欲しているのではなく、士織を想っての進言という声音。
それを琴里は一蹴し、士織の耳元に唇を添えて囁いた。
「士織。イかせてほしかったら、こう言いなさい――――――」
「……な♡」
その内容に思わず目を剥く。士道であれば何を盾にされようと、死んだ方がマシと思うような台詞を教え込まれ、三度正気に返り叫びを上げる。
「だ、誰がそんなこと言うもんか……っ!」
「……聞き分けがない姉ね」
瞬間、琴里の手がお腹に伸ばされるのを士織は目で追いかけた。それは下腹部まで伸び、たっぷり乗せられた白溜りを指が掻き分けて士織の肌を突く。
何を、と問う間もない。琴里はその部位をギュッと指で押し込んだ。
「――――おっ♡ ほっ♡♡」
品のない快楽の嬌声。目に電流が迸り、チカチカと視界が明滅する。愛液がぴゅっと音を鳴らし、絶頂というには軽すぎる、しかし興奮を促す快楽に呻く。
腹の下を押されただけで、士織の正気は蹂躙された。琴里の指一つで、士織の感情など容易く支配されると突きつけられる。
「な、なに♡ なにこれ♡」
「ここ、何があるかわかる?
「……ん、ぐっ♡」
士織に興奮して勃起した七罪のふたなりちんぽ。それがもし、膣穴へぶち込まれたらどうなるだろう。内側から穿たれ、指では届かない子宮まで貫かれたら、士織はどうなってしまうのだろう。
その思考を狙い済まして、七罪が亀頭を膣口に添えた。楽々と士織の子宮まで届く雄チンポを、雌マンコに突きつける。
「は……っ♡ はっ♡ はっ♡」
「…………」
必死に腰を下げて、それを呑み込もうと努力する。しかし、七罪はそれを見越して腰を下げる。拘束された士織に、七罪の動きを追う術などない。
言うしかない。そうすることでしか、士織があの得難い快楽の頂点を感じる術は残されていない。ゴクリともう一度唾を呑み込み、意を決して言葉を発する。
「っ……お、
「七罪」
士織の
「や――――やだっ♡ ごめんなさいっ♡ ごめんなさいごめんなさい♡ いかないで♡ ちゃんと言う♡ 言うからぁ♡♡」
少女は請願する。何もかもを捨てて、自分が男であったはずの自覚を染め上げる。その快楽は正しいものなのだと思わなければ、またあの地獄へ引きずり込まれる。
何より、今七罪に
士織の嘆願に、琴里がチャンスを与えるように七罪を視線で呼び戻す。再び膣口に添えられる亀頭。今度は、さらに期待を煽るようにピッタリと付けられ、甘い味が士織の雌マンコをひくつかせる。
合わずにカチカチと響く歯鳴りが士織を急かす。次の宣言は、士織と溶け合った士道にとって致命的な一線。けれど、止めろと叫ぶその声が、果たしてどんな声音だったのか、それさえもうわからなかった。
涙を流し、喉が震えた――――
「わ、
心が砕け散る懇願に、最後の悲鳴が上がる。絶望の嬌声が弾けて、消える。
七罪のふたなりちんぽが膣穴を貫いたのは、その瞬間――――――それは、七罪の慈悲だったのかもしれない。
「んぎっ♡♡ ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――っ!♡♡♡♡」
――――ぶしゃっ!!
甲高い絶叫。膣壁を抉る凶悪な肉棒の音。それに混じる、メスイキの潮吹き。
ふたなりちんぽに貫かれ、真っ白に染まる思考がただ一つの信号を受け入れる。女の絶頂を、悦ばしいモノとして刻み込む。
「っ……き、つい……っ!」
「あっ♡ あぁっ♡♡ ああぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」
士織の処女を破り、七罪が膣穴のキツさに甘い呻き声を上げる。その間に、士織は複数の絶頂で単純なよがり声を鳴らすことしかできなかった。
膣をキツく締め付けさせ、肉棒を決して離さないようにする。自分に極上の快楽を運んでくれる七罪のモノを、逃がすまいとする。その中で七罪が腰を振って運動を繰り返すことで、膣壁を抉り更なる快楽が士織を襲った。
「あひぃっ♡ 七罪、好き♡ 七罪のおちんぽもしゅき♡ もっと奥まできて!♡ 私の子宮、七罪のおちんぽで突き上げて♡♡」
「……っ!!」
「おほっ♡ きたぁ♡ 七罪のおちんぽ子宮にきたぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」
何を叫んでいるのかさえ曖昧。大切だったモノを投げ捨て、何故それにこだわっていたのかも分からず、与えられる至極の絶頂感に支配される。
遂に子宮に到達し、子宮口をコツコツと七罪の逞しい雄チンポが突き上げる。きつく締まったその入口を――――士織の
「な……っ!?」
「おほぉぉぉぉぉぉぉっ♡♡ 子宮の中に、はいってるぅ♡♡」
ごりゅ、と子宮の入口をこじ開け、七罪のふたなりちんぽがさらに奥まで到達する。そこに射精をしろと、濃い七罪のザーメン汁を流し込んでくれと。
なぜそんなことができるかなど、知らない。ただ士織は、愛しい七罪に
焦る七罪が肉棒を引き抜こうとするも、締め上げた膣壁と子宮口に阻まれる。子宮口がカリ首を引っ掛け、七罪の貌が快感に愛おしく歪む。
「し、士織っ! ダメ! このままじゃ……っ!」
「七罪、すき♡ だいすき♡ 七罪のザーメンください♡ 私の子宮に、七罪のザーメンびゅーってして?♡♡」
「しおりっ――――うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」
どちゅん。七罪が士織に覆い被さるように腰を突き上げ、腹から亀頭が浮くほど子宮を突き上げた。
「お゛っ゛!?♡♡♡♡」
甘えた貌で媚を売っていた士織は、その衝撃で身体ごと逸らしながら舌を突き出し濁りのある嬌声を上げる。
そして次の瞬間、これまでのそれを凌駕した奔流が、士織の世界を呑み込んだ。
「いくうううううううううううううう――――――っ!♡♡♡♡」
――――ドボッ! ドブルルルルルッ! ビューッ! ビューッ!
子宮の中で暴れ、マグマのように吐き出される七罪の精液。それに伴う激しい絶頂感。
「う、ぁぁぁぁ……っ!♡♡」
「あー♡ あー♡ 七罪のざーめん、でてりゅ……♡♡」
呆然とした表情で腰を突き出し、これまで以上の射精を続ける七罪に、受け入れる士織。
拘束された士織の四肢が真っ直ぐに伸びようと鎖と反発し、荒々しい音を立ててその勢いを如実に語る。
士織の子宮が重たい七罪の精液に満たされ、それを
「はぁ……は、っ」
「あ、へ♡ はひっ♡ っ……♡」
七罪の肉棒が子宮の奥深くから引きずり出され、同時に雪崩のように精液が溢れ落ちる。半固形化した白濁液は、遂に士織の裸身だけでなく内側からも零れ落ちる。
ザーメン塗れの少女を犯す少女。倒錯的な快楽。背徳の宴――――ジャラ、と鎖が外された。
「あへ……?♡」
四肢を縛り付けていた鎖が途切れ、士織の身体に自由が戻る。意味がわからず、反射で身体を動かした。
「ふぁっ♡」
起き上がろうとして、上半身に力が入らずうつ伏せでザーメンを溜め込んだベッドに倒れ伏す。押し付けた胸の感覚が、妙に新鮮な気持ちにさせられる。
目が眩んで、思考が覚束無い。鎖は外された。しかし、士織の四肢には未だ枷がある。いつでも結び直すことができる、士織を限定し束縛するモノ――――まるで、奴隷のようだと思った。
「どうしたのかしら、士織。私に可愛いお尻を向けて、何か言いたいことがあるの?」
「………………」
琴里が士織の腰を無理やり持ち上げ、何かを構えていた。恐らく、士織を貫く凶悪な槍を。
逃げないと。士織が――でなくなる前に――――――何でなくなる前に?
何か、大事だったはずのモノが思い出せない。大切にしなければいけない思考が熔けて、士織と混ざり合っていった。
どうして――――逃げようなんて、考えていたんだっけ?
「――――琴里のおちんぽ、ちょうだい♡」
こんなに気持ちいいことなのに。大好きな子のために自分を捧げながら、幸福に浸れる最高の時間。
「私のおまんこ、琴里のふたなりちんぽで犯して♡ 女の子の快感、もっと教えて♡♡」
持ち上げられた腰より下のお尻を振って、懇願する。士織の小ぶりな臀部が揺れて、琴里へ向かって媚を売る。
――――大切な妹に向かって、犯してほしいと狂った
「もちろんよ。これからたくさん、私たちが教えてあげるわ――――士織おねーちゃん」
何もかもが間違ったその名を、何の違和感もなく受け入れて。士織の膣穴、その奥深くまで琴里のふたなりちんぽがぶち込まれた。
「ああぁぁぁぁぁぁ――――っ!♡♡」
「良い締り……っ! 私も気持ちいいわ、士織♡」
「あ、ありがとう♡ 私で、いっぱい気持ちよくなって♡ 妹チンポで姉マンコたくさん突いてくれ♡♡」
何かが叫んでいる。内側で叫んでいる。だけど、それがなんだったのか忘れてしまった士織には、何が叫ばれているのかすらわからない。
混ざり返された口調で嬌声を上げ、呑み込んだ琴里の肉棒を締め付ける。その肉棒が膣壁を行き来し、出し入れされる度に士織の長い髪が踊った。
「あんっ♡ く……はぁっ♡♡ 琴里のおちんちん、すき……っ!♡ 子宮がきゅんきゅんして♡ ザーメンほしいって鳴いてるんだ♡♡」
「あら、好きなのは私のアソコだけなの? 七罪には好きだって言ってくれたのに、寂しいわね」
「そ、そんなことないっ♡♡ 琴里も好き、大好き♡ 私の――――わた、しの、世界で一番の……自慢の、妹……」
「――――っ!!」
琴里の過剰なくらいの深爪がくい込むほど、士織の腰腹が強く掴まれた気がした。
頭の中が、うるさい。士織と溶け合った何かが、士織の言葉の切れ端がおかしいと否定する。かつての言葉との、致命的な差異を指摘してくる。
それすら、琴里のふたなりちんぽが子宮をこじ開けた衝撃で、何もかも弾け飛んだ。
「あひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡ 子宮に琴里のおちんぽきたぁ♡♡」
少女の女体がぶつかり合い、雌の秘所に雄の陰部がぶつけられる。あまりに異質、あまりに歪な光景の最中、琴里がこの時間で初めて生の感情を吐き出した。
「私も好きよ、おねーちゃん。だから、私の言うこと、
「はひっ♡ それで、もっときもちよくなれる!?♡♡」
「ええ。私と七罪の言うことに従うなら――――今以上に、気持ちいいことがあるわ」
今以上。もっと。士織として、最高に気持ちいいことをしていると感じたこの日より、さらに極上の快楽を。
年下の少女たち。好意を抱く少女たち――――そんなことはどうでもいいと、士織は迷うことなく少女の喉を引き絞り宣誓した。
「従う!♡ 七罪と琴里の言うこと聞く♡ なんでもする♡ だからもっときもちよくして♡♡ ――――大好きな二人の、おちんぽケースでもいいからぁ!♡♡」
「っ゛!!」
「……上出来、よ」
引き裂くような怒りがあった。悲痛な覚悟があった。それらは、その発した自らに向けられた咎のようなものだった気がした――――それが悲しくて、涙が零れた。
「約束通り、とっても気持ちよく……イかせてあげるわ」
その涙も、狂気の快楽に呑まれ新たなモノへと移り変わる。
バックで士織を突いていた琴里が連続でピストンを繰り出し、七罪と同じ膨大な量の精液を士織の子宮内にぶちまけた。
「あ――――イクッ!♡ メスイキするっ!♡♡ 琴里のおちんぽでイグゥゥウ゛ゥゥウ゛ゥゥゥゥッ!♡♡♡♡」
余力の全てを使い、絶頂宣言。精液が絡みついた長い髪を乱し、身体を大きく逸らして少女としての果てを掴む。
どくっ、どくっ、と士織の卵子に琴里の精子が注がれる。大好きな妹のザーメンが、士織の身体の中で駆け巡る。士織は少女たちのモノだと、しっかりと証を残す。
「ぅ……ぁ♡」
精根尽き果て、射精を終えた琴里のふたなりちんぽが抜き去られたと同時に、士織の身体は全く動けなくなってベッドに突っ伏した。
快楽を求める思考と、士織の身体が相反する。いや、
ほら、段々と力が漲ってくる。尽き果てた精根をなかったことにして、少女の快楽を知った士織は腕を立てて起き上がり――――――
「――――いいえ。今日は、もう十分よ」
「あ……」
頭を撫でられた。いつもとは逆に、妹のまだ小さな手が髪を梳くように撫でて、それがとても心地よくて。
もう一つ、士織の顔に両手を添え、優しく向かせる影――――七罪だった。
「七罪……?」
「あー、その……し、仕方ないのよ? これは指示されたことだから、その、今度こそ訴訟とかされても困るからね。嬉しくないとか、下手くそとか言われても私は知らないからね!」
「………………」
長々しい言い訳が連なり、酷い話だが士織は深く安心感を覚えた。琴里から感じる呆れた雰囲気と合わせて、この瞬間だけは――――その記憶に従って、士織は身体を伸ばして七罪と唇を合わせた。
「ん……ちゅっ」
「んんっ!?」
目を見開いた七罪の顔が印象的だが、唇と唇を重ね合わせたその暴力的な流れには勝ち得ない。
七罪とのキスは、気持ちいい。頭が蕩けて、快楽だけで脳が焼き切れそうだ。激しく動いたことで浮かぶ七罪の汗。それから滲む芳醇な香りが、士織の鼻腔を駆け抜ける。
この行動は、七罪が望むことを読んでいた、というのもある。だが、士織の記憶が精霊を相手にこうすることが自然なのだと言っていた――――そして、士織が七罪とキスがしたいと、抑えきれない情動が溢れ出したのだ。
「――――これは、夢よ」
快楽に蹂躙され、無防備になった脳に言葉が囁かれる。
琴里の言葉。従うと宣言した少女の言葉。だから、聞かないと。そうして無意識に、権利を明け渡した。
「あなたは、この夢の中でだけ私と七罪に気持ちよくしてもらえるの。夢が覚めたら、何も覚えてない。だけど、夢の中ではたくさん気持ちよくしてあげる。激しく、淫らに、あなたが泣いて喜ぶくらいにね」
「――――――――」
瞼が落ち行く。七罪の愛しい貌を収めながら、眠りに落ちる。否、目覚める、のだろうか。
「これで……どこまで誤魔化せるのかしら、ね」
士織の意識は、そこで断絶した。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ふぁぁ……」
大きなあくびをしながら、
眠気は元来の目覚めの悪さがあるからだろうが、その他はやけに調子がいいと首を傾げる。身体は驚くほど軽く、今降っている階段の中間から飛び降りたしても余裕の顔で着地できるだろう。……自信があるだけで、実行には移さないが。
しかし、それだけ体調が良好なのは喜ばしいことなのだが――――昨夜のことを、
「……んー?」
思わず足を止め、あごに手を当て記憶を掘り起こす。パジャマは着ているし、風呂に入っていない違和感はない。が、それらをした記憶もない。
覚えているのは、七罪と琴里が作ってくれた夕飯を食べ終わる直前までなのだが。
その時、リビングの扉から誰かの影が現れた――――それがエプロンを着け、緑のくせっ毛を靡かせた七罪であり、ぱっちりと目が合ったことで互いを認識する。
「あ……」
「お、七罪。おはよう……もしかして、昨日は泊まりだったのか?」
精霊マンションではなく、琴里の部屋に泊まったのだろうか。そのエプロンも、朝食の準備中。そして寝坊助な士道を起こしに来てくれた……というのが予想だ。
もし当たっていたら、起こしに来るだけで霊力の逆流を引き起こしていた七罪がなぁ、と感慨深くなることだろう。
ところが、予想外に七罪は目を見開き、震えた声音で言葉を返してきた。
「何も……覚えて、ないの?」
「へ……? 覚えてって――――まさか昨日の俺、なにかしたのか……?」
今度は士道がハッと目を見開き、額にたらりと汗を流す。
覚えていないというのは、本当に恐ろしい。その間、自分が何をしたのか
「っ……う、ううん! なんでもない! き、昨日は普通だったわね!」
「お、おう? まあ、七罪と琴里が夕飯を作ってくれたことは特別、嬉しいことだったと思うんだが……」
はて、それ以降のことを覚えていないのはどういうことなのか、と再度首を傾げるが、士道の脳裏には何一つ情報や記憶は浮かんでこない。
だが、ないものを探しても仕方がないかと士道は息を吐き、階段を降りることを再開した。
「まあいいや。もしかして、朝食も作ってくれてるのか? 今度は俺も手伝って――――い、っ!?」
ズキン、と鈍い痛み。顔を顰め、目を瞑ってしまう痛みが士道を襲った。それも、よりにもよって
「士道!」
「っ……」
間一髪で、七罪に支えてもらいどうにか事なきを得た。七罪の小柄な体躯ではキツいだろうに、抱きつかんばかりの勢いで士道を支えてくれた七罪に感謝しつつも、手すりを掴みながら士道は苦笑を浮かべた。
「すまん、助かった……けど、そんなに必死にならなくても、この程度の高さなら大丈夫だぞ?」
「な、何言ってるのよ。もし頭からいったらどうするつもり!? 救急車を呼んで運ばれる士道……それを見て不安になってみんなが霊力を……っ!」
「……もはやネガティブじゃなくて、単なる心配性になってるぞ」
そもそも、士道には〈
いつものネガティブ顔というより、単純な焦り顔を見せる七罪を安心させるように髪を撫でてやる。
「ん……きゅ、急に転びそうになったんだから、心配もするでしょ……」
「……?」
それで多少は収まったようだが、まだ不安が消えていないらしい。これまた何やら、いつもに比べて遥かに素直な七罪に小首を傾げるも、不安感を解消してやるために士道は理由を教えてやった。
「大丈夫だよ。ちょっと下半身……あー、腰が痛くなってな。もう歳かねぇ……」
――――本当は腰より下のおかしな部分に痛みが走ったのだが、年頃の少女の前で話題にするには少々とデリカシーに欠けてしまう。
なので、冗句を交えて茶化すように言葉にする。そして、七罪が士道の言い分に目を先ほどより大きく目を見開き――――――
「……へっ!?」
「お、おい、七罪!? どうした!?」
「……ごめん、なさいっ! ごめんなさい、ごめんなさい! ごめん、ごめん……っ!」
「な、なんのことだよ!? 七罪、一体どうしたって――――ああ、もう」
謝辞ばかりを口にして、力いっぱいしがみつく七罪を放り出すわけにもいかず、あたふたしながら階段に座り込んで、めいっぱい優しく抱き締める。
言葉がダメなら、こうするしか思いつかない。しかし、七罪はさらに涙声を強めて謝罪を繰り返した。
「ごめんなざい……っ! ごめん、なざいっ! 士道、ごめんなざい……っ!」
「な、何も怒ってねぇって。怖い夢でも見たのか? ほら、よしよし……」
昔、泣き虫な妹にしてやったように七罪を抱き締めてその背をトントンと軽く叩いてやる。どこまで効果があるかはわからないが、理由がわからない謝罪を繰り返す七罪が収まるまで手を尽くす。
「――――――!!」
密着する七罪の身体から少女特有の甘い香りが走って、
それは、男の情欲とは異なる――――安心感、のようなものだと思った。
「な、何考えてんだ俺……」
咽び泣く少女に感じるものではない。思い上がりかもしれないけれど、七罪が士道へというのならわかる。が、その逆では成り立たない。頭を振っておかしな考えを振り払う。
自分より幼い少女に、包まれるような安堵感を覚える――――そこまで温もりに飢えていたつもりはないのだが、と苦笑で誤魔化しながら士道は七罪が落ち着く、その最後まで彼女のことを抱き締め続けた。
「…………」
七罪の謝罪の声が、扉越しに聞こえてくる。ズルズルと背中を張り付けながら座り込み、琴里は頭に手を当てて懺悔のように言葉を振り絞る。
「ごめんなさい、士道。巻き込んでごめん、七罪」
面と向かって謝ることで、少しでも七罪が罪悪感から解放されることを祈る。自覚のない士道に、どうかそのままでいてほしいと願う。
琴里の謝罪は、届かなくていい。ただの自己満足。弱い自分を紛らわす、暗示。
拳を握り締め、琴里は虚空を睨み付けた――――謝るわけにはいかない。ごめんなさいと口にしたら、『五河士織』になることが間違っていると認めてしまうようなものなのだ。
だから、琴里たちは心を鬼にして士織を犯し、士織を作り上げた。その快楽は正しいものだと刻み付け、その快楽は士道のモノより優れていると刷り込ませた。
あとは、快楽でどれだけ士織を楽しませられるか。女の快感が受け入れられ、士道の加虐的な欲望が、士織の被虐的な欲望に完璧に染め上げられるその時には――――――
「……やってやるわよ」
燃ゆる瞳に、迷いなど許されない。
兄に生きていてもらうため、兄の尊厳を踏み躙る大罪を琴里は背負う。
どれだけ歪な平和でもいい。倫理が琴里を阻むのなら、琴里の権力の全てを賭してそれを捻じ曲げる。
琴里は愛する少年を――――愛する少女へと変えてしまう地獄の道行きを、決して戻れぬ運命を選んだのだから。
追い詰めて堕とすのほんと堪らねぇ……士織ちゃん可愛すぎる。
というわけでリクエスト後編でした。士織ちゃんの口調を精霊の方に寄せるか女装モードに寄せるでどっちもさりげなく試してみるスタイル。どう、なんでしょうね?如何せんメス堕ちジャンルというより士織ちゃんジャンル専門なもんでして。
七罪は真面目に意図せずこの位置になりました。いやぁ、何か自然と……やっぱイチャラブ特化担当って必要じゃない?歪な依存心って良くない?えっへっへ。いや真面目に士道くんの状況と心情を考えていったら、七罪への気持ちと苦しめないためにもこうなるのかなって。どこまでも精霊に優しい子ですから。
琴里と七罪の二人で回した方が綺麗ってのはそういうことですね。鬼畜調教担当と純愛担当分け。琴里が真っ当にSキャラになってる(驚愕)ていうかなっつんは前作から困った時に頼ってる感あるし、メインヒロインとして書いてあげたいなとか……オーバードーズ書いてると全員メインヒロインな気分になりますけどね、ホント。実際そうなんですけれど。
ちなみにこれがシリーズ化するかは反応次第。あとリクエストとか。私が考えられる範囲だと、段々と現実にまで影響が現れて、気の迷いで変身して街を散策してしまい、厄介な集団に連れ込まれて本気で襲われそうなところを七罪に助けられて連れ戻され、その流れで……とか。
ついに暴走した霊力が士道の身体を蝕み、段々と女体化。しまいには贋造魔女なしでは士道の状態を維持できず、七罪が耐えきれなくなって全てを明かし自分を抱いて欲望の方向性を変えて欲しいと言うものの、既に士道は……とか。
あと単純に手コキやらフェラやら、男にはない胸での奉仕とか……女体化ってだけでパイズリすら調教になるのすげぇなこれ。この回のあと再び夢の中(偽)に引きずり込まれて、葛藤して逃げ出そうとしたことで琴里に躾られるとかも。一応この話ではメス堕ちさせてますけど、続けられる体にはしてますからね。可能性は残すものだよね!(オーバードーズ見てるとよく令音さん同伴でとかアンケート取ったなって顔)
感想、評価、リクエスト以下省略。士織ちゃん回が続くかどうかは私のモチベと感想次第です。これ書いてる時点で割と好まれる感想もらっててうへへーって感じですけど。
ではではまた次回〜
次回は二亜&マリア回リクエスト編……二亜が可愛くて予定と違う展開になりましたが、まあエロいイチャラブ書けたと思うのでヨシ!何だかんだで関係に純愛要素を入れてしまうんだなぁ。
今後の予定は前に話した感じで四糸乃単独回は既に完成。四糸乃の次は唐突に思いついた夢オチ回です。趣味の洗脳陵辱服従色が強めなので先に教えておかないとかなって……士道くんのキャラ違っても夢オチで解決!精霊たちが洗脳されてるけどNTRじゃないから問題なし!サイコパスか?
士道くんが社長席に座ってたり琴里が秘書官でバチくそに敬語使ってたり美九が足元で全裸パイズリフェラしてたりもう開幕からやりたい放題。『
普段は根本の純愛があってやれない要素やりたいの。カプセルに入れられて液体の中で調整されてる精霊とか、捕獲されて実験台にされてる士織ちゃん(精霊)とか。椅子に座らされてバイザーと催眠音声とか肉壁触手に入れられてとか……洗脳調教フェチなのがバレるなこれ?つか前に言ったDEMに捕まってNTRを士道くん据えて一部発散してるだけだわこれ。私が楽しいだけのやつ。
今なら全然間に合うので見たい子のシチュエーションあったら教えてね(はぁと)
スレイヴの方はデート回ああでもないこうでもないって考えてるところなので、しばらくオーバードーズの更新は続くと思います。書きやすいしリクエストたまってるしなのでね。単独ヒロインだからオーバードーズ連続更新しても基本的に狂三の方が単独回多くなるってもある。リクエスト共々のんびりお待ちくださいませ。
あと一応聞きますけど、夢オチ回でエレンを見たいとかあります?これ私の趣味が出すぎてて今までで一番倫理観と設定ぶっ飛んでるのであるシーンで出せますが。やるなら意識以外の自由を奪って肉体改造した挙句に人権なしで精霊たちに命令される尊厳破壊プレイです。立場的に精霊たちと違って遠慮なしで徹底的にやれます。
いや精霊たちにも士道くんに大概なことさせてますけどね私。エレンは見たい方がいたらついでに書くかな。って感じです。本命は……ずっと悩んでた令音さんの片割れ、ですかねぇ。