※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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リクエスト二亜&マリア回。いつものふたなり要素あり。令音さんと六喰ちゃんはオマケ程度ですがよろしくお願いします。

ところで夢オチ回が楽しすぎてヤバい。私の正気フィルターを夢オチで突破したから股間にめちゃくちゃ来る。これを最初に思いついてたらマジでヤバかった。失敬、下品な本音が。更新早いのは夢オチ回を共有したい気持ちの表れと、気持ちが先行してストック積み上げたからです。
あと活動報告に『士織エターナル(仮)』追加しました。みんなもドシドシ士織ちゃんをメス堕ちさせようね!マジで送筆じゃなかったらそろそろ皆さんにキレられそうなくらいシリーズ増えてる。いや送筆でも怒られるか……?






20話(二亜、マリア。令音、六喰)

「勝負だロボ子!」

「お断りします」

 

 一刀両断。タブレットでの作業を再開したマリアに、二亜は灰色の髪を掻き上げ、コホンと咳払いをして一言。

 

「勝負しようぜ、マリア!」

「謹んで辞退させていただきます」

 

 丁寧に、にべもなく。もはや、話すら聞いてくれていない。

 こうなれば、と二亜は早々に切り札を切る――――単純な話、土下座であるのだが。

 

「勝負してください。お願いしますマリア様」

「プライドはないのですか。まったく、色気のない土下座ですね」

「土下座に色気が必要なの!?」

 

 もし必要なら、二亜は作家として土下座の意味合いを今一度調べ直さなくてはならない。

 土下座の姿勢で見上げる二亜に、呆れ顔で見下ろすマリア。この家の家主は二亜のはずなのだが、作業の進行ペースを含めて全く頭が上がりそうにない。いや、マリアを見上げるために上げているのだけれど。

 

「必要ですよ。二亜、それでも士道の奴隷なのですか? 自覚が足りていませんよ」

 

 一介の漫画家に求める奴隷の自覚とは何なのだ、と思うところである。ところではあるのだが、二亜は大真面目に答えた。

 

「そ、それは……その。だって少年、あたしにはそういう抱き方してくれないし……」

「…………」

「あ、痛いです。頭を蹴らないでくださいマリア様。自慢しましたすいません」

 

 マリアの細いおみ足でゲシゲシ頭を蹴り付けられ、二亜は涙目で制止を願う。マリア曰く『色気のない土下座』は数多くしてきた二亜だが、逆に色気、というより情欲を煽るような土下座はした記憶がない。

 ある方がおかしいと思うことが常識なのだが、今の二亜たちは、ない方が非常識だと認識する世界にいる。

 二亜とて愛する士道――小っ恥ずかしくて茶化してか情事中くらいしか言えない――に平伏した姿を見せたくないわけではない。が、その士道が二亜にはあまりサディスティックな一面を(比較的)見せてくれないため、自然と二亜の土下座は幻となっていた。

 

「だ、大体ロボ子こそしたことあるの。色気のある土下座なんてさ」

「土下座も吝かではありませんが、するまでもなく彼は使ってくれます。私は一日中挿入れられていても平気な、士道専用のオナホールですから」

「い、一日中……」

 

 あの極太極悪ちんぽを、一日中挿入れっぱなし。想像しただけで身震いしてしまう。

 もし、二亜がそんなことをされた日には……ゴクリと生唾を呑んだ二亜に、マリアがクスッと笑い声を発した。

 

「おや、羨ましいのですか? ああ、隠さずともいいですよ。あなたの心拍数を見れば一目瞭然です」

「先に反論を潰すんじゃなーい! てか羨ましくもなーい!」

 

 一日中士道を感じていられるのは魅力的だが、間違ってもそのために精神と肉体をおかしくされるのは遠慮願う。

 ――――二亜が願えば、どちらの士道でも反応は違えど叶えてくれそうな事実が、二亜の体温を不用意に上昇させてしまう。

 誤魔化すように身体を起こし、ビシッとマリアの人形のように綺麗な貌に指を突きつける。

 

「それより勝負! 例の契約書を賭けてあたしと勝負して! してくださいお願いします!」

「学習能力があるのか、ただ単にあなたのプライドが残念なのか。どちらでしょう」

「プライドで自分の人権が買えたら、あたしだってもう少しマシな態度を取るわっ!」

 

 買えないから、こうして必死に頼み込んでいるのである。

 そう。二亜の目的はただ一つ。令音にサラッと騙され、まあ騙されたということに自分の中ではしてある、あの人権侵害そのものな契約書だった。

 マリアへの報復措置が完了した瞬間、二亜の人権の全てが契約書の持ち主に譲渡される。そんな馬鹿げたものに欲望と酒に呑まれた勢いでサインをしてしまった二亜は、見事マリアに支配されてしまっている。

 だが、マリア(ご主人様)は平然と言葉を返してくる。

 

「しかし、私はあなたには最大限の譲歩をしていると考えているのですが、何か不満があるのですか?」

「え、いや……日常では、何もないけど」

 

 マリアの反論に指をつんつんさせて、二亜は途端にしおらしく振る舞う。なぜなら、マリアの言うことは至極真っ当だからである。

 人権の全てを握られたからと言って、マリアは二亜へ強要を強いたりすることはない。二亜が頼み込めば、こうしてお給料を払うことで仕事を手伝ってもくれるし、自堕落な二亜にも小言程度で済ませてくれている。

 その言い回しが妙にネチネチして、遠回しに〝やれ〟と言ってきているのだが……それは二亜の生活スタイルに問題があるからなので、二亜としても立場が弱い。

 こうして鑑みれば、実は以前より優しくなっているのではないかと、ふと二亜は考えてしまう。その思考を読んだように、マリアが名前通りの聖母のような微笑みで語りかけてきた。

 

「そうですよ、二亜。私はあなたに優しくしようと心を改めたのです」

「ま、マリア様ぁ……」

「二亜の全てを私が握っている優越感があれば、あなたの失礼な言動の一つや二つ、後で調教すればいいと心の余裕が持てますから」

「鬼! 悪魔! 畜生! そういうところが嫌だって言ってるんだけど!?」

 

 一瞬とはいえ、口の悪い通い妻みたいで悪くないかもしれない、えっへっへ、とか二亜より見た目幼い少女に背徳的な考えを持った自分を恥じた。ちなみに畜生は悔しいの意味も込めた二亜ちゃんジョークである。

 やはりこの少女はマリア(聖母)の皮を被ったマリア(鬼畜AI)でしかない。そして、だからこそ二亜は憤慨して権利の返却を求めているのだ。

 

「てか、このままだとあたしの体が壊れるっつーの!」

「身体というより頭、思考面でしょうね。『も、もう無理♡ 明日♡ 明日にして♡ だから今日はもう終わりにしてぇ♡』の懇願は、士道も大層満足していましたよ」

「うれしくなぁぁぁぁぁぁぁいっ! しかもその次の日はもっと激しく抱きやがってぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 

 この契約書の最大の問題点は、二重の意味で顔を真っ赤にした二亜の叫びに収束する。

 マリアが(当社比で)優しくなったのは、この際置いておく。二亜の頼み事が通しやすくなったのもメリットだ。

 しかし、それらはデメリットを無視してまで優先できることではなかった。マリアの持つ二亜の人権、その権利は主に性的な意味(・・・・・)で扱われているのだ。

 士道が甘く二亜を抱く調整、と言わんばかりの抱き方をマリアは行う。ふたなり化という特殊なやり方の分、士道と同じで無尽蔵の体力は毎回二亜をドロドロに溶かしていた。

 

「せめて、もうちょっと考えて抱いてよ! 仕事中は止めるとかさ!」

 

 仕事中だろうと関係なく、マリアは唐突に二亜を抱いては壊してくる。当然、抱かれている間は仕事にならず、二亜の思考は完全にマリア一人のモノにされてしまう。

 激しく、荒々しく、時に淫乱な二亜を作り出すため言葉でも。あの逞しいふたなりちんぽが二亜の膣穴をぐちゃぐちゃにし、子宮にたっぷりとザーメンを流し込んでくる。それを受けて、二亜の思考は真っ白に染まり、幸福感だけに包まれて――――じゃない! と自己でツッコミを入れなければならないほど、二亜はマリアに支配されかかっていた。

 だが、マリアは二亜の考えなどお見通しだと言わんばかりに、軽く鼻を鳴らして言葉を返す。

 

「考えていますよ。そもそも、あなたの仕事のスケジュールを管理してあげているのは?」

「…………マリアさん、です」

 

 姿勢を正して、こればかりは正座で感謝の意を示した。

 ……これにも、一応の事情はある。今までの生活スタイル同様、修羅場が発生してしまった場合、士道の欲望を考えてかなり困ったことになるのは目に見えていた。

 そのため、仕事のスケジュールは二亜の人権を文字通り握るマリアが管理することになったのだ。以前までであれば、罵詈雑言の嵐で断固拒否をしていたであろうマリアだが、士道が関わることで二亜を監視という意味合い込みで引き受けられてしまった。無論、当人の意志はほぼ関与せずに。

 もっとも、その結果二亜は自由な時間を保持しながら、仕事を締め切りまでに終わらせ、さらにその合間に士道やマリアに抱かれる。そんな身も心も充実した生活を送れているのだから、マリア様々と言う他ない。

 

「私は考え無しに人権を手放した愚かなあなたに対し、このような優しさを見せているのですよ? 感謝こそすれ、恨まれる筋合いはありません」

「う、恨んではいないけどさ……」

 

 恨みなどない。初対面から当たりが強く、よくぞんざいに扱われていた二亜だが、それはイコールでマリアと仲が悪いことには繋がらない。複雑な状況で、数奇な運命を得てこの関係性を結んだ今となっても、それは変わっていないはずだった。

 息を整え、二亜は改まって自身の本心(・・)をマリアを見つめながら伝えた。

 

「むしろ、感謝はしてる。あたしって、結構ズボラだからさ。ロボ子ってのが癪だけど、世話焼いてもらって助かるのは本当だし……だから、もう契約書とかなくても大丈夫でしょ。ね? ねー♡」

「都合の悪い部分は聴き逃してあげましょう。ただし、見え透いたおべっかを使っても私は絆されたりはしませんので悪しからず」

「ケチー! けちんぼー! あたしの主人なら慈悲をよこせー! じょーじょーしゃくりょーの余地があるだろー!」

 

 上手いこと取り入って契約書を奪う華麗な計画も見抜かれ、いよいよ言葉では打つ手なしとなる二亜。

 雑な抗議をそこそこ、眉根を下げたマリアがしょうがなしと二亜にチャンスを与えてくれた。

 

「仕方がありませんね。勝負を受けましょう。慈悲深い私に、どうぞ感謝してください」

「マジで!?」

「もちろん、競技内容を考えるのは私です」

「……ま、マジで?」

 

 歓喜のガッツポーズが、不安のガッツポーズに切り替わったのは一瞬だった。

 

「当然です。あなたに任せては、姑息な手段で勝負にならないことが目に見えています」

「ソンナコトナイヨ?」

 

 ――――勝負百選の計画書は早急に処分しておこう。冷たい視線から口笛を吹いて逃れながら二亜はそう心に誓った。

 

「ち、ちなみに……健全なモノ、だよね?」

「あなたが私にした行為を思い出し、胸に手を当てて考えてみては?」

「………………」

 

 終わった。と、二亜は天を仰ぎながら絶望して目を虚ろにした。未だあの一件(・・・・)を許していないと、マリアの双眸の輝きは機械らしからぬ感情を宿している。

 

「しかし、普通に考えれば二亜に勝ち目はありません。ハンデを差し上げましょう」

 

 とはいえ、そこは流石のマリア。名前通り慈悲深く、懐の深さをオープンした。救いの神を見上げる気分はこういうものなのだろうか。

 

「二亜が指定した回数の絶頂(・・)をするまでに、一度でも私のモノを射精に導くことができたなら、あの契約書は返してあげますよ♡」

 

 鬼畜の神を見上げる気分は、こういうものなのだろうか。

 

「ぐぬ……こ、この巨根ロリめ……♡」

「声が上擦っていますよ、二亜♡」

「あ……くっ!」

 

 マリアが甘い、二亜の脳髄を溶かしてしまう色香の声音を使ったことで、無意識のうちに従い(・・)そうになった。

 何度、あの肉棒に貫かれたことだろう。何度、あの機械とは思えない声に飴と鞭を扱われたことだろう。

 下腹部が疼く。ずくずくと、キュンキュンとうるさい。あのマリアに従わされ、性的奉仕を余儀なくされる立場にありながら、それを悦び始めた身体に二亜は苛立ち、それを歯を食いしばりマリアへの怒りへと変えた。

 

「じょ、上等じゃん。ロボ子に『射精させてください、お願いします』って言わせるくらい、あたしの中で締め付けてやればいいってことでしょ。楽勝すぎてあくびが出るってね」

「ふふ。もう少し下劣な言い方を二亜は好んでいると思いましたが……今のあなたは純朴で、実に可愛らしいですよ。自信を持ってください」

「っ……マリアに言われても嬉しくないやい!」

 

 べーっと舌を出して挑発し返す。ただ、その小悪魔的なマリアの表情は、実に効く(・・・・)

 

「くぅ……♡」

 

 下着が濡れている。粘り気のある、だが不快ではない感覚に二亜は小さく呻き、顔を俯かせた。

 この勝負を挑んだ理由。その最後の一つ――――これ以上、二亜は耐えていられない。

 マリアに従えられている屈辱感が幸福に感じつつある現実に、本条二亜の中の()が抗うなと正常な思考を呑み込もうとしていた。士道にならともかく、マリアにそれを握られてしまうのは人として避けたいと残された二亜の倫理が悲鳴を上げている。

 そんな二亜の葛藤、抗いを知らずか――――知っていて、楽しんでいるのか。

 

「さて、管理者の慈悲です――――責めの手は譲りますよ♡」

 

 二亜と同じ目線に座ったマリアが、それ(・・)をピラリと摘んだスカートから剥き出しにした。

 

「ひ……♡」

 

 ぷしゃ、と何かが吹き出す音が聞こえてきた。自分の膣から、愛液が生成されて勢いよく飛び出したのだと気づく。

 二亜の身体が求めている。臭い、形、大きさ、硬さ。どれも素晴らしく、二亜の思考から冗談やお調子の類を一掃してしまう肉の塊。

 

「ふーっ♡ ふーっ♡」

 

 垂涎する口を手で押さえつけ、チカチカと点滅した視界がマリアのふたなりちんぽを捉えて離さない。

 二亜を見て興奮を示している証を先端から流す。茶化し、優位を取らねばならないはずのマリアの隙が、逆に意識を持っていかれる。

 マリアの香しいモノ。昼夜を問わず、二亜の意志を無視して覚え込まされた支配者の臭い。包み込むような優しさで抱いてくれる士道とは真逆に、一匹の雌に貶める鬼畜の快楽。

 甘く、蕩ける。マリアの声が、それだけで二亜の全身を震え上がらせた。

 

「どうしました。まさか、始まる前から降参ですか?」

「ふー♡ ちょ、ちょっと、様子見しただけ♡ ふー……♡」

 

 ダラダラと垂れ流される唾液を、しっかり唇を閉じて蓋をする。トレードマークの眼鏡を外し――マリアに抱かれる場合、付けたままだと事故で壊れかねない――下を脱ぎ捨て、ついでに上を脱ぎ捨て……脱ぎ、捨て。

 

「二亜?」

「……あのさ、あたしの全裸見せるより、着てた方がエロく感じるとかある? 今からコスプレしていい?」

「物によりますが……姑息の中に卑下する発言を入れるのは、二亜はほとほと学びませんね」

「あ、あたしだって最近は年甲斐もなく気にしてるの! これはこれで武器になるとは知ってるけど!」

 

 伸び代がある子たちと違い、二亜は成長し切った癖に凹凸のない身体一つで勝負せざるを得ない。以前までならネタにしたくらいなのだが、士道に抱かれてからというもの、妙な気分が湧き上がってきている。

 ――――好かれたい。好まれるような努力をしたい。幼稚とも言える乙女のような感情が、二亜の中で燻りこそばゆい。

 すると、マリアが仕方がない、と言わんばかりに二亜の艶姿を直視し、肉棒を完全勃起状態、つまり士道のモノと瓜二つの槍へと変えてみせた。

 

「はわっ!♡」

「癪ですが、あなたの身体に興奮しないのであれば、私はこの役目を引き受けてはいませんよ。コスプレは二亜のお家芸です。止めはしませんが、あなたもまたその身一つで士道を悦ばせられることをお忘れなく」

「う……うん。――――やだー、マリアちゃんったら、もしかして二亜ちゃんにベタ惚れなのかにゃー?♡」

「茶化す余裕があるのなら、私から責めても構わないと判断しますが」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

 見慣れた笑顔でニコリとされ、慌てて冗談を引っ込める。本気で恥ずかしい時に、いつもの冗談で乗り越えようする癖は相変わらず抜けていない。

 とりあえず半端になった服を脱ぎ捨て、裸体をさらけ出してマリアへ近寄り、座り込んだまま聳え立たせた肉棒へ膣口を指で開き、添える。

 

「……っ♡」

 

 幾度となく二亜の中に挿入れられ、意識を失うまで犯されたこともある陰茎。冗談のように大きく、まだ二次元の方が現実感のあると思う。だけど、離れていても鼻腔を刺激する性臭と、二亜の愛液が滴り落ちる様がリアリティがあることを告げていた。

 ドクン、ドクンと鐘の音がうるさい。犯されたことは多々あれど、自らの意志で挿入れることは初めての経験。これほど巨大なものが、本当に二亜の中に挿入れられるのだろうかと、興奮と緊張の液が喉を通り抜ける。

 

「……そう言えば、二亜の絶頂が何回か決めていませんでしたね」

 

 文字通り、思い出したかのようにわざとらしく指摘したマリアのお陰で、僅かに緊張の部分が解される。

 

「あ……じゃ、じゃあ五百回とか――――――」

「私たちが常識を語るべきではないと自覚はしていますが、あまりに常識外れの桁は、先に二亜が耐えられるか実践(・・)させていただきます。……一度だけ、記録を消して聞かなかったことにしても、私は構いませんよ?」

「……ご、五回で」

 

 お優しいマリア様の顔も三度まで。次はないぞ、というお告げが顕現装置(リアライザ)によって現実になったそのお顔に滲み出ていた。

 マリアの怒気に押されて随分と控えめな数字になったが、気を取り直してマリアの肩に手を添える。

 

「く……」

 

 服越しに感じるマリアの肌の感触に、なぜかドキッとさせられたりする気の迷いはあったが、頭を振って邪念を振り払う。

 五回果てるまでに、マリアを射精に導く。それなら、十二分に希望はある。この肉棒は凶悪だが、二亜とて無意味に受け入れていたわけではない。マリアと士道のモノを最高に気持ちよくするため、二亜の身体は変質しているはずなのだから――――その違和感のない思考こそ、マリアの調教が成功している証。

 

「っ……う、ぎっ♡」

 

 調教の現実は、意を決して腰を沈めた始めたことで流され、そして新たな現実(・・・・・)として表に現れる。

 入口を掻き分け、膣穴にズリュズリュと呑み込まれていくマリアの肉棒。熱く、硬い。待ちわびた肉棒を歓迎するかのように、二亜の意志と関係なく膣壁が強くそれを締め付ける。

 

「ちょ……ま、って……っ!!♡♡」

 

 そう。意志とは関係なく、締め付ける。刺激をしなければ、マリアを射精へは導けない。だが、刺激をしてしまえば相応のリスクは生じる。

 膣壁が肉棒の形を二亜に伝えてくる。気持ちいい、気持ちよくなってほしいと脳にある信号を送り込む。自然とマリアの肩を掴む五指に力が費やされ――――指に添えられた少女の指の温もりが、トドメとなった。

 

「な、なんで♡ だめ♡ こないで♡ はやすぎ……い、イクッ!♡ イッちゃう♡ イきゅうぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 ――――ぷしゃあ。

 

 抽挿すらせず、まだ肉棒は半分も呑み込んでいない。にも関わらず、二亜の尿道から潮が吹き出し、根元にあるマリアの衣服に染み込ませてしまった。

 しかし、二亜の粗相に気を悪くした様子を見せず、肩に置かれた手をマリアが撫で上げ、気味が悪いくらい上機嫌な声を発する。

 

「一回目♡ よく自分で絶頂宣言できました。偉いですよ、二亜にしては♡」

「っ♡ 〜〜〜っっ!♡♡」

 

 自分より見た目幼い少女の肉棒にイカされ、小馬鹿にされている。極限の羞恥心が二亜に降りかかるが、よく回るはずの舌は涎が絡まって上手く言葉を発せられない。いいや、中途半端に入り込んだマリアの逸物にそれどころではないと歯を食いしばるのがやっとだった。

 

「ふーっ!♡ ふーっ!♡♡ ふ……ぎぃぃいいい♡♡」

 

 ずぷずぷ、ずぷぷと肉厚な槍が二亜の膣穴に沈み込む。ゆっくり、絶頂してしまわないよう慎重に。

 

「ふふふ……♡」

 

 その時、マリアの微笑が眼窩に映る。今、二亜がどれだけ情けない顔をしているのか。どれほどマリアを楽しませる貌を作り上げてしまっているのか、悟る。

 構うことなく、肉棒を沈めていく。それがマリアの情欲を煽り、射精へ繋がるのなら本望。必死に、惨めに、二亜は肉棒をその身に収める。未だキツい圧迫感を与える巨根が、膣壁を擦り上げる度に目の奥に火花が散る。

 深く、深く、深く――――子宮に、届いた。

 

「お……っ♡ お゛っ゛♡♡ おほぉぉおぉおおお――――っっっっ!♡♡」

 

 品のない悲鳴を聞かれたくも、聞きたくもなく二亜は肩に置いた手を退けてそこに顔を埋めた。引き千切らんばかりにマリアの衣服に噛み付き、絶頂(・・)の快楽に悶える。

 肉付きに乏しいとはいえ、女にしては身長がある方の二亜。事実上、二亜の体重を一身に受け、完全にのしかかられてるはずのマリアだが、耳元に平気な声音で囁いてくる。

 

「二回目、です♡」

「ひっ♡♡」

 

 マリアの声だけでイッてしまいそうになり、二亜は嬌声を上げて絶頂感を抑え込む。局所的な洪水のように二亜の秘部から溢れる液を半身で全て受け、子宮に己の肉棒が到達したというのに表情は絶えず二亜に対しての微笑みのみ。

 ここにきて、マリアに畏怖の念を抱く。二亜を弄ぶ少女に対して、恐れという感情を覚えた。まだ挿入れただけ。それだけで、二回イカされるほど身体が調教され切っていることへの恐怖と快感――――それをもたらすマリアへの、支配者への身震い。支配してもらえることへの快楽(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「さあ、二亜。あなたの好きにしてください。それとも――――また(・・)、私に抱いてほしいですか?」

「ひ……ひぐっ♡ ひぁぁぁぁああああっ!♡♡」

 

 狂乱の渦中で、二亜は腰を振った。マリアの首に腕を回し、対面座位で腰を上げ下げしていく。

 ぱちゅ、ぱちゅ、と二亜の小ぶりなお尻とマリアの細い足、結合した雄と雌の生殖器が荒々しく絡み合う淫音が連続して広がる。

 二亜の身と精神を削る背水の抽挿。一刺しの度に頭にスパークのようなものが走る。しかし、マリアに射精の予兆は見られない。それどころか、

 

「あひっ♡ ひぁっ♡ ひぅっ♡♡ ――――いぃぃぃいい゛いいい゛っ♡♡♡♡」

「三回♡」

 

 絶頂。

 子宮口に捩じ込み、射精を促したはずの肉棒にイカせられてしまう。マリアの欲を煽るためにわざと首に回した腕を使い、半ば縋り付くように少女の身体に抱きついた。

 香る。密着し、逃げ場がない。自ら死地に赴いてしまった二亜は、マリアの艶のある髪、服が乱され顕になったその生肌を堪能する。香しい臭いが鼻腔を通して脳に伝わり、支配する者へ媚を売るかの如く脳が追加の絶頂命令を下した。

 

「あ゛ぁ゛っ♡♡ イ゛グゥ!♡♡♡」

「四回目……まさか、私の匂いでイッてしまったのですか?」

 

 これまでと違い、少々驚いた声音のマリアに身体がビクッと跳ね上がる。これまで以上の羞恥心に、絶頂の余韻と戦いながら涙声で否定を叫んだ。

 

「んぎっ♡ ふ、ぐ……ちがう♡ あたし、そんな変態じゃないっ!!♡」

「……令音が聞いたら傷つきますよ。それに、私は馬鹿にしているわけではありません」

「はえ……?♡」

 

 てっきり、変態のそれだと罵られ、五度目の絶頂を与えられると覚悟を決めていた二亜に対し、マリアは意外な言葉を投げかけてくる。

 下半身に乗せられた人ひとりの体重をものともせず、マリアは二亜の顔に手を添えて間近に迫る距離で二亜の顔を見つめた。

 

「私の調教が実を結び、耳年増だった二亜の体をここまで扇情的なモノへと変えることができたのです。嬉しくないわけがありません♡」

「っ……自画自賛、してるだけかよ! ひぐぅっ!?♡♡」

 

 マリアから逃れるために身を僅かに捩る。それだけで、全身が跳ねて絶頂してしまいそうな喘ぎ声を上げた。

 挿入れただけで、子宮に届いただけで、動いていいとハンデまで受け取った上で、マリアの臭いだけで絶頂する女。

 ふたなりちんぽに散々とイカされ、毎回毎回気を失うまで続けられうんざりしていたはずなのに、二亜はいつの間にかこんなにも素直になっていた。

 

「さい、あく……♡」

 

 せめて、士道ならよかった。士道の手でなら、二亜にこれほどの屈辱感はなかったはずなのに。

 他ならないマリアの手で徹底的に管理され、躾られ、主従を教え込まされる。よりによもよって、自らが挑んだ勝負で調教の現実と向き合わされた。

 

「おや――――わかっていて、勝ち目のない勝負に挑んだのでしょう?」

「……え?」

 

 妖艶な手が二亜の首に絡められる。妖艶な貌が、二亜を逃すまいと正面に迫る。上半身も下半身も、二亜の意志でマリアのモノ(・・・・・・)にされてしまっていた。

 

「あなたは考えなしで見栄っ張りですが、最低限愚者ではありません。あれだけ躾てあげたのですから、体は理解していたはずですが――――必ず負ける勝負に挑む(・・・・・・・・・・)ことは、楽しかったですか、二亜♡」

「は……っ♡ ふっ♡ ふーっ♡♡」

 

 呼吸が上手くいかない。上手く首を触れない。深層心理(・・・・)までマリアに掌握され、全身から汗という汗が滲み出て止まない。

 わざと負ける。否、負けることが確定している勝負。そんなわけがない。そんなわけはなかったのに――――――どうして二亜の子宮は、こんなにも疼いているのだろうか。

 

「どうしようもない雌ですね♡ けれど、あなたの二面性(・・・)は面白い実験でした。士道に対しての愛情、私に対しての反抗心。その二つがもたらす違いで――――あなたは、純朴と狡猾の二面性をハッキリと(・・・・・)使い分けられる」

「あ……あたし、は……ただ……っ!」

 

 ただ、どうしたかったのだろう。二亜は欲しかっただけだ。欲しくなってしまっただけなのだ。

 士道に対する気恥しさ。マリアに対する反抗的な服従(・・)。どちらが本当の二亜か、どちらも本当の二亜だ。

 一瞬だけ、マリアに縋る。体が繋がる一瞬のみ、二亜の心根、その正体をさらけ出した。

 

「こうすれば――――あたしに構ってくれると、思ったから……」

 

 離れられないから、怖くなる。一度諦めてしまった繋がりだから、この世で一番大切なものになった。この繋がりよりも大切なものなど、人生という世界を見渡してもそう見つからないだろう。

 それこそ本条二亜の本質。大人の壁を体良く使いながら、己の空虚を満たしてくれた者たちへ愛を抱く。

 その壁が快楽という二亜の経験が通用しないもので溶かされた瞬間から、運命は決まっていたのだ。

 

「…………」

「ま、マリア?」

 

 返されたものは沈黙。硝子細工のように眩い瞳に映る二亜は、恐ろしいまでに顔を赤くしていた。が、肝心のマリアの考えが全く読めない。

 膣壁を圧迫する肉棒は萎えた様子がなく、二亜を絶頂寸前の状態まで追い込んだままなことを鑑みるに、二亜の言動にシラケたとか萎えたとか、そういうものではないと思う。

 

「……屈辱です」

「は、はい?」

 

 かと思えば、唐突に屈辱感に呻くという意味不明な言動を計り――――同じく唐突な衝撃が、二亜の子宮を撃ち貫いた。

 

「おごっ!?♡♡ おっ、ほぉぉぉぉぉおおおおおおおおっ!♡♡♡♡」

 

 五度目の絶頂に身体を跳ね上げ、明滅の中に天井が映り込むほど顔を逸らす。

 だが、マリアが二亜の逃走を許さない。人間離れした膂力で二亜を強く、しかし苦痛がない鮮やかな技で拘束し、全力のピストンで連続絶頂を与えてきた。

 

「あ゛っ♡ イってるっ!♡ イ゛っでる゛♡♡ あーっ!♡♡ あぁぁぁあ゛ぁぁあ゛ぁぁぁ――――――ッ゛♡♡♡♡」

 

 六回、七回、八回と突く度に二亜の脳が絶頂の信号を灯す。もはや肉棒が電気信号の代わりであり、脳は信号を受信し閃光を散らして思考を真っ白にするための器官と化した。

 

「ぢゅるっ♡ ぢゅーっ!♡♡」

「いぎっ!?♡ あたしのちくび!♡ すわ、吸わ、てっ♡ すわれてるぅぅぅうう゛ぅぅぅううう゛っ゛♡♡」

 

 乳首を吸われながら、抱き締められた身体を無理やり引き上げられ、下げられ、肉棒で貫かれている。

 感覚で理解できるのはそこまで。思考で許されるのは絶頂の快感のみ。残された言語は、受け取ったものを衝動的に発する調教の成果でしかない。

 

「ちゅるっ♡ ちゅぱっ♡ ……選択肢で隷属を選ばせ、土下座の練習をさせるつもりでしたが、予定変更です」

「あぁっ♡ イぎゅう゛っ゛♡♡ マリアのおちんぽにイカかされてるっ♡♡」

「ええ、存分に楽しみ、イキ果ててください。人肌恋しい二亜のためです。――――一日中と言わず、三日間(・・・)、ずっと私が犯して(愛して)あげますよ♡」

「――――へ?♡」

 

 今、なんと言った。マリアはなんと囁いた?

 一日中。ではなく、三日間(・・・)。脳髄が快楽に焼かれ、抽挿の一つで絶頂に至り思考が溶かされた二亜であっても、それを聞き逃すことは叶わなかった。

 抱き締められ、逃げる力は失われている。この快楽に突かれ、逃げようなどと考えられない。

 マリアと目が合う。思考能力を保ちながら、冷静さを保ちながら、気の狂った宣言をしたマリアの瞳には――――機械(Al)とは思えない情欲の炎が燃え盛っていた。

 

「な……なんでぇ!♡♡ やだぁ♡ こわれるっ♡ あたしこわれちゃう!♡♡ おしおきなら他のにしてっ!♡ 三日なんてむり♡ あたしがわるいならあやまるっ♡ 土下座もしますっ!♡ だから、だから――――あぁっ♡♡ イ゛グッ゛!♡♡」

 

 持てるだけの懇願が快楽に打ち消され、無慈悲でありながら愛のある(・・・・)腰突きに二亜の思考能力が奪われる。

 

「それだけの元気があれば大丈夫でしょう。あなたは受け入れ、甘受するだけでいい――――全て、私が管理(・・)してあげますよ、本条二亜♡」

 

 そうして、二亜の支配者は笑った――――疲れを知らない管理者による全力の交尾が、始まる。

 

 

 

「――――さあ二亜、こちらを向いてください。お疲れでしょう? 水をあげます。奴隷を労る私に感謝してください♡」

「だ、だれのせいだと――――んぐっ!?♡♡ ちゅっ♡ ちゅるっ♡ ごくっ♡ ん、……ふぁ♡」

 

 ベッドの上で犯されながら、反論を口封じ(・・・)され水を流し込まれる。マリアの口の中で生温くなった真水が、二亜の喉に強制的に流されてくる。

 

「……ふぅ。お味は、如何でしたか♡」

「みず、にっ♡ 味も何も、あるわけないでしょ……っ!♡♡」

 

 ――――ただ冷たい水を飲むより、美味しい。悔しいが、今まで飲んだどの水よりも美味だった。

 食事の必要はない。無尽蔵にもたらされる精液が栄養の代わりを果たし、二亜の意志に関わりなく肉体の健康を維持する。口移しは、時折寂しさを覚える二亜の欲求解消の口実でしかない。

 強がりは無意識な抵抗。そうするように調教(・・)された結果か。二亜の反抗心を楽しむように、体位を変えて寝バックで押さえつけながらマリアはそっと耳元で囁く。

 

「いい反抗です。まだ初日ですから、あなたもじっくり楽しんでください。あなたの欲求不満を解消する、ご主人様の慈悲ですよ♡」

「っ……♡♡」

 

 全てを見抜かれ、本当に管理(・・)されたまま、二亜は夜が明けて日が昇り、そして落ちるまでひたすら犯され続けた。

 

 

「……おふ、ろ♡ 少しで、いいから♡」

 

 それは、時計の針が何周した頃だったか。段ボールや本が堆く積まれた廊下に押し倒され、全身汗だくで犯される二亜には窺い知ることはできない。

 自分の汗が滲んで、自分の臭いに犯されているようで頭がおかしくなる。マリアが腰を振るその度に弾け飛ぶ二亜の体液が、家中に臭いをこびりつかせているようだった。

 

「ふむ……れろっ♡」

「はひぃっ!?♡ や、やめて♡ 舐めないで――――わ、腋はいやぁ♡♡」

 

 おもむろにマリアが二亜の身体に張り付き、その舌を這わせて滲む汗を舐め始める。しかも、手を掴み上げて、強烈な臭いを放つであろう腋へ迷うことなく顔を突っ込み、半ば吸うように舌を突き出した。

 恥部を晒し、あまつさえ舐め取られる。現実感のない羞恥が、絶頂とは異なる意味で二亜の視界を白く染めた。

 

「ちゅぱ……ぺろっ♡ ん……気にするほどではありません。むしろ、欲を誘う香しい体臭だと分析しますが――――そう気になるのであれば、私が残らず舐め取って差し上げますよ♡」

「やぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 ――――結局、全身のあらゆる部位を舌でねぶられた。

 嘆願の後、シャワーで洗い流すことは許されたが、水飛沫の中で押し倒されながら肉棒をぶち込まれたことで、全く意味がなかった。

 それが多分、二日目の出来事だと微かに記憶している。

 

 

「……っ……、っ……っっ♡♡」

「二亜、二亜、にーあー?」

 

 マリアの柔らかい肉と二亜の肉付きがいいとは言えない肉、それらがかち合う音が部屋に響いているような気がした。

 元々全裸の二亜だけでなく、マリアも煩わしい衣服はとっくに脱ぎ捨て、少女の艶やかな裸体にふたなりちんぽという歪な装いで二亜を犯し尽くしていた。

 意識が遠退いている。マリアの裸体が人間らしい体液を流し、それが二亜の体液と絡み合って、不思議な汗の香りがする。ピストンの度に身体は達し、痙攣しているが、それに叫びを上げるだけの気力がない。

 

「ふむ。無尽蔵とはいえ、ここまで休み無しでは回復が追いつかないようですね――――では、これでどうでしょう♡」

「あへ――――あがあ゛あ゛っ!?♡♡」

 

 突如として電流(・・)が二亜の身体に流し込まれ、意識が強制的に覚醒を促された。

 繋がったマリアの一部から流し込まれ、子宮から脳髄に伝わるようなビリビリとした電流。全身が絶え間なく痙攣し、脳が蕩けて言葉が波を打つ。

 

「あがっ♡ あばべぇぇぇっ!?♡♡」

「気持ちいいですか? あなたが私にした強制絶頂からヒントを得た電気責め(・・・・)です。あなたの脳信号に干渉できるよう、特別な調整を施しました♡」

「や゛べでぇ゛♡♡ ごわ゛っ゛れ゛る゛♡♡ がぐぅあ゛っ♡♡」

 

 まるで本物の電流が流れ、二亜の神経を痺れさせるような快感(・・)。かつて二亜が受けた痛みと苦痛の拷問とは違い、確実な快楽として解釈してしまう電気信号。

 二亜のために調整されたというのは本当のことのようだが、性感帯から性感帯へ強制的に電気信号を打ち込む強引な行為は、これまで感じた支配されているという悦楽の感覚の中でも特級だった。

 

「あへっ♡ あ……うぅぅぅ……♡ あひっ♡ はひっ♡ ……ま、マリア、まだ怒ってる……?」

 

 電流が止み、マリアのピストンが再開された。皮肉なことに効能は確かなようで、失いかけていた意識が引き戻された二亜は再び激しい快楽に呑み込まれる前にマリアへそう問いかける。

 この関係が始まるきっかけとなった出来事。以前、欲望に呑まれた二亜がマリアを機械責めで調教した事件は、二亜の中で大きな反省として存在している。

 ――――二日も抱かれっぱなしで思考が蕩けた今だからこそ、そのときの罪悪感でマリアに従うという立場に甘んじていることを二亜は自覚していた。

 

「いいえ。撃たれたから撃ち返し、その理屈で言うのなら、私のターンは終わっています。私は執念深くも未練がましくはありません」

「……それ、大して違いないでしょ――――あ゛ぎっ!?♡」

 

 マリアから以外な答えが返ってきたため口答えをしたところで、弾けるような電流が一瞬流されて喘がされた。

 余裕ができたということは、余計な口が回るということ。そしてその余計な口の代償は、いつ襲うとも知れない電流責め。マッチポンプなことをしてくれる、と二亜は意地の悪いマリアを見上げた。

 

「あたし、電流にはっ♡ 嫌な思い出しかっ♡ ないんだけどっ!♡♡」

「では、これからいい思い出を作りましょう。あなたの疑問の答えですが――――あなたを気持ちよくしてあげるために、考えついたのですよ♡」

「ひっ♡ き、気持ち悪いこと言うなぁ!♡ ――――んぶっ!♡♡」

 

 一日ぶりに放たれた二亜の憎まれ口に、マリアが逆に気を良くしたように二亜の口を割って深いキスをしてくる。

 唯一自由な目を横に向けてみれば、いつの間にかキッチンスペースに移動していた。そういえば、乱暴なやり口だったが食事を摂らされた記憶が微かにだが残っている。

 

「ん、ぷはっ♡ さあ二亜、あと一日です♡ 気絶したら、また同じことをして起こしてあげますので心配いりませんよ♡」

 

 必要ないだろうに、人のような呼吸をして唇から糸を引くマリアの姿が映る。

癖になる気持ちよさ(・・・・・・・・・)の電流といい、鬼畜の中に相手を気遣う優しさ――――これがストックホルム症候群というやつか、と妙に愛おしく感じる(・・・・・・・・・)マリアに抱かれながら、二亜はそんな憎まれ口を心の中で叩いたのだった。

 

 

 

「ま、マリア!♡ マリアちゃん!♡♡ マリア様!♡♡ な、なんでもいいから聞いてっ!♡ もうとっくに三日目すぎて――――――」

「そうですか? 私の体感では、あと二日は残っていますよ♡」

「ちょ、自分であと一日って――――くぎぃ!♡♡ で、でんきらめぇ♡♡」

「おや。まさか素で舌をもつれさせるとは、可愛げがありますね♡」

「だからマリアに言われてもうれしくな――――にゃあああああああああっ♡♡♡♡」

 

 ――――マリアが優しいとか気のせいだったわ。ハイハイワロスワロス。

 これを本当に思うかは定かではないけれど、一生分とも思える人肌の温もりを一週間(・・・)感じ続けられたことだけは――――――ほんの少しだけ、本当に少しだけ、感謝してもいいかもしれない。

 気が狂うまで犯されて、思うことではないのだが――――少女とのキスで絆されてしまうのだから、仕様がないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「おかえりマリア。何か、久しぶりな感じがするな」

「ただいま戻りました。……そうでしょうか。『私』は、欠かさず顔を出していましたが」

 

 無論、それはマリアと思考を共有した別のリアルボディの話ではあったのだけれど。

 リビングのソファーに座り、マリアを出迎えた士道はフッと笑みを携えて返してくる。

 

「まあそれもそうだけどさ。ちょっと羨ましいし、俺も何か方法考えてみようかなぁ。っと……」

 

 言葉の終わりで擽ったそうに身を捩る士道に、マリアは気にする振る舞いをせずため息混じりに言葉を返した。

 

「オススメはしません。自由の身になった士道に何人の精霊が犠牲になることか。全て私で済ますのなら、構いませんが」

「あはは……マリアの経験談(・・・)なら、大人しく従うよ」

「はぁ……一生の不覚です」

 

 士道にはお見通しであるため、下手に隠す必要はない。マリアは色素の薄い髪を一つに括り、彼の代わり(・・・・・)に夕飯の支度をするためエプロンを着用しながら会話を続ける。

 

「可愛かっただろ、二亜」

「…………生物学という括りにおいて、その意味であることは認めざるを得ませんね。不本意ですが」

「素直じゃないなぁ」

 

 ――――約束の三日から、四日の延長。

 士道のからかいに返す言葉もない。マリアはAIに相応しくない感情の発露に身を任せ、二亜を一週間もの間犯して、犯して、犯し続けた。

 その代償として、完璧に構成したはずのスケジュールがボロボロになり、責任を取る形でマリアはタダ働きを余儀なくされていたのだ。肉体的な調整が成されたこの本体が、長らく士道の元に現れなかったのは、もちろん二亜に付きっきりだったから。

 幸いというべきは、一週間士道と令音が用意したマリアの陰茎から射精された精液を身体に吸収し続けていたことで、二亜は健康体そのもので仕事を終わらせられたことだろう。

 

「ま、心配ないとは思うけど、やり過ぎには気をつけろよ――――ん、くっ!」

「…………」

 

 いくら人権を握っているとはいえ、マリアはマリアなりに二亜を気にかけている。さしものマリアも今回のことは反省し、士道との単独デートの機会を密かに整えることを考えていた。

 が、マリアは士道の忠告を呆れ顔で半ば聞き流していた。何故かと言えば――――どぷっ、どぷぷぷっ、と聞き慣れた重い射精音がしたからだ。

 

「巨乳高校教師と巨乳中学生を侍らせ、長時間フェラチオ奉仕をさせている色好みの士道のご教授、有難く受け取っておきます。ちっ」

「と、刺があるなぁ……」

 

 苦笑する士道、その股座――――大きく開かれた足の間、聳え立つ巨塔に負けないほどの巨乳を持つ二人。

 

「……ちゅる♡ ん……士道♡ ちゅ♡」

「む、ん♡ 主様のおちんちん……ちゅ♡」

「おぉっ!」

 

 もっとも、今はその巨乳ではなく、口での奉仕を徹底させているようだが。

 射精した亀頭に左右からキスを放ち、睾丸をそれぞれの手で優しく揉みながら再び竿に舌を這わせていく令音と六喰。直近の射精などまだまだ序の口と、次の射精を促すような淫靡な仕草。

 

「……じゅる♡ ん、あ♡」

「あむっ♡ ん、んんん、ずずずず……♡♡」

 

 舌で竿を舐め上げる令音と、その口に竿を軽く含み、まるで歯を磨くかのように行き来させる六喰。二人とも密着し、時にキス紛いの距離で肉棒を奉仕しているが、全く気にしないほど仲良くなったということだろう。

 服や、対照的だがどちらも美しい銀と金の髪がザーメンに塗れることを全く気に止めず、むしろ誇らしげにご奉仕フェラを続ける令音と六喰。

 

「……れろっ♡ ……んちゅ♡」

「んんんっ♡ ぢゅーっ♡ じゅっ♡ じゅっ♡」

 

 抑揚に欠けながら、発情の色を灯す貌。

 無垢な笑みを浮かべながら、発情の色を灯す貌。

 両極端ながら、その幸せそうな顔見て止めようとは思わない。が、やはり期限は大切なのだなとマリアは吐息を零して声をかけた。

 

「夕飯までには、一度切り上げてください」

「わかってるって……っ!」

「……んっ♡」

「むー♡ んっ♡♡」

 

 心地の良い快楽に堪らない士道の声音と、雄ちんぽに顔を付けてくぐもった返事を返す令音と六喰の声音。

 果たして、本当に時間は守られるのか。それとも、マリアやマリアと同じようにこの場を訪れた精霊たちが、我慢しきれず乱交騒ぎと化すのか――――――経験談を思い返して、どうなるか予想ができてしまうマリアは、

 

「……もしもし、二亜。実はこれから――――――」

 

 健全なデートの前に、不健全なデートの時間へ二亜を誘うのだった。

 

「…………もしかして、可愛い二亜をみんなに見せびらかすつもりか?」

「ふふっ、ご想像にお任せします♡」

 

 どちらが抱こうと、構うまい。

 士道とマリア、どちらに抱かれようと――――――本条二亜が愛らしいという事実は、マリアのデータベースに正しく(・・・)刻まれているのだから。

 

 

 






本当はマリアの言うように土下座懇願で一日を半日に減らしてやる予定だったのに、二亜可愛いなこの子してたらマリアちゃんが一週間暴走し続けた。デアラらしく純愛キスはやっぱりラストで外せねぇよなぁ!?
本当はガチで士道くんでやらない鬼畜担当だったはずなのにどうしてこうなるんだろうか。まあマリアちゃん二亜には反抗期で素直になれないみたいなものだから……。

ご主人様が叱られて欲望が抑えられちゃった。せや、もう一個欲望膨れさせたろ!みたいな話。二亜の友達欲しいを人肌恋しいに変えるのやべぇと思うんだけどほんとに。
令音さんと六喰ちゃん奉仕は日常風景って感じで。もうリビングだろうと関係ないよね。この後めちゃくちゃ乱交した。

さて、ここで夢オチ回の話なんですけど、これを書いている時は中編が完成しそうです。……はい、中編です。聖域枠でどうしようかなぁとか考えたキャラをぶっ込んだので、ナチュラルに増えました。夢オチの癖に性癖ど真ん中でシリーズ化予定なので、琴里と並びこの時空のメインヒロイン枠。不敬がすぎるわこれ。
多分、皆さんが想像するお方ですけどヤバいですね。もうほんとヤバい。よりにもよって私が一番興奮するシチュでしてるから破壊力凄い。私の辞書に何度やってもいいって書いてある例のアレさせて、私史上最高傑作まである性癖が完成しました。あー楽しすぎる。
お察しの通り、使うだけなら私洗脳シチュ大好きなんですよね。あの気高い子たちが、絶対に従わない子たちが媚びへつらい……ご存知の通り、本編だと自分で書くと心がしんどくなるリミッターで純愛かつ必要がないので洗脳シチュもないって感じでしたけど、夢オチ世界だからで突破したらもう大変でした。キャラ完全に離れてても士道くんが竿役なのは私の最後のリミッターな気がする。まあ士道くんが好き勝手ヤッてるってので興奮するのもありますけど。
ちなみに人のものなら徹底的な洗脳快楽堕ち余裕で使います。エロいんだから仕方ねーだろ。士道くんが士織ちゃんに堕ちて仲良く完堕ちしてるとなお最高。そんな私が書いた夢オチ時空だ、察してくれ。

久しぶりにやべぇ性癖暴露しましたが、こんなんでも着いてきてくだされば幸いです。書きやすすぎるし夢オチ時空割と書きそうなんですよね、自然にあの人出せますし。洗脳奴隷で素直に従えさせるエロ、何も考えなくていいから楽しい。聖域枠の彼女のエロいリクエスト、今から考えてくれると嬉しいです(はぁと)

ただまあそれはそれ、これはこれ。夢オチ回が一度終わったら久しぶりにリクエストからお題拾って令音さんメイン回書きます。夢オチ回のあの人とが純愛と呼ぶにはその……ゆ、歪んでるなぁって感じなので。愛はあるよ、歪んでるけどね!って感じなので!令音さんで真っ当な純愛書きます!!アビスで積み上げたデレデレ令音さんやってやんよ!!
つか洗脳しても士道くん精霊大好きなの変えないの、ほんと何と言うかこの一線は絶対譲れない感ある。

感想、評価、リクエストお待ちしておりますー。ドン引き性癖持ちな私ですが、50話超えて慣れました、なので皆様も慣れてください。ていうか始めた当初に比べてエロシーンのセリフも考えやすくなってきて自分で驚いてますよ。もっと増やしたいですけど。

ではではまた次回〜


リクエスト八舞姉妹ローションプレイ前編です。最近前編後編に味しめさん太郎って感じですが、文字一万は超えてるので許してほしい。
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