※この作品はR-18です。

デート・ア・ライブ 令音アビス   作:いかじゅん

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美九、マリア。そして琴里もいるのですが、敢えて彼女単体の表記とさせていただきました。さあ、禁忌と快楽、背徳の宴を始めましょう。






25話(澪)

 琴里たちを連れて、厳重なセキュリティが施された部屋の扉を開く。

 琴里はもう一度〈ラタトスク〉の軍服を身につけている――――無論、士道との激しい交尾の末、白濁液で彩られた軍服をだ。

 

「は……あぁぁ……っ♡」

 

 士道の一歩後ろを歩きながら、時折官能的な声を零してさえいる。肩掛けのジャケットは、真紅に濁りのある白がこびりつき、ブーツの中からは絶えずぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な音が響いている。中にたっぷりと精液をぶちまけてやったため、今頃琴里のニーハイに包まれた美脚はザーメンの臭いが染み込んでいることだろう。

 もっとも、琴里の身体に士道の臭いが染み付いていない場所など、もうないのだけれど。

 

「遅れていますよ、美九。ご主人様をお待たせする気ですか? もっと早く歩きなさい、この雌豚♡」

「ひぃんっ♡ も……申し訳、ありません……っ♡♡」

 

 マリアと美九は、許可を出してから片時も交尾を止めていない。それは移動中も、ということだ。

 高く掲げた巨尻が手で叩かれ震え、歪な四つん這いで歩くことを強制される美九。そこに肉棒を突き立て、装着させた首輪から伸びた鎖を引いて美九を雌豚、どちらかと言えば雌犬のように扱うマリア。

 

「っ……射精()しますよ♡」

「はいぃ♡ 雌豚アイドルまんこに射精ありがとうございますっ!♡♡ お散歩アクメさせていただきますっ!♡♡」

 

 こうして、長くない頻度で射精とそれに伴うアヘ顔絶頂も行われている。ここに至るまで、幾度となくマーキングのように愛液と精液が撒き散らされ、叱咤の度に飛び交う罰で美九の艶やかな桃尻は赤く腫れ上がっていた。

 それで美九が苦しそうしているかといえば、声を聞くだけでそうではないとわかるだろう。

 

「くく……」

 

 堪らず、士道まで品のない笑いを零してしまう。

 雄の証をぶちまけられた服を身に纏い、自分はこの人のモノだと宣言して回る琴里。

 首輪を付けられふたなりちんぽに犯されながら、それに感謝を示して淫らによがる美九。その美九を至福の表情で犯すマリア。

 倫理と常識を取り払い、士道だけの支配下に置く。あれほど美しく気高い精霊たちも、士道の手にかかれば下品で淫らで卑猥な奴隷精霊となる。

 興奮しないわけがない。これから先、何人の精霊がこうなるのか。その道中で、どれほど楽しく抗って(踊って)くれるのか。楽しみで楽しみで、未だ琴里の股間から流れ落ちるほど精液をぶちまけた肉棒が、絶えず主張をしているのがわかる。

 

「ん……琴里、見てみろ」

「はい……あっ♡」

 

 立ち止まり、琴里を促す――――ずらりと並んだ筒状のカプセルを見せ、興奮を誘う。

 ここは他でもない、精霊を管理調整するためだけに拵えた部屋。少し薄暗い中で、悠然と輝くカプセルの中の水。その中で浮かぶ、捕獲(・・)された少女たち。

 そこには、先に映像で見せつけた三人の特殊な精霊の姿もあった。

 

凜祢(りんね)に、万由里(まゆり)に、(れん)。三人とも、他の子と少し違ってな。捕まえるのに手を焼かされたよ」

「そうなのですか。……士道様に捕まえてもらえる栄誉がわからないなんて、この子たちも可哀想です♡」

「よくわかってるじゃないか」

 

 出来た秘書官の頭を撫でてやると、琴里は気持ちよさそうに目を細めた。可愛らしい仕草と表情だ。それは、そう遠い昔ではない日に見た無邪気な妹の貌ではなく、色に染まった雌の貌だったが。

 凜祢、万由里、蓮。それぞれ霊結晶(セフィラ)を持たない特殊な霊力体――――どの個体もかの〝始源の精霊〟から偶発的に生まれた精霊だけあり、能力は他の精霊以上に驚異的なものがあった。

 しかし、士道には敵わない。精霊である限り、士道から逃れることなど出来はしない。故に三人とも、こうして鑑賞物として管理されながら調整され続けている。

 今この瞬間も、カプセルの中で脳を弄ばれている。時に意志を縛り、士道を見ただけで発情する雌奴隷に。時に反抗の意志を残し、まだ戦えるのだと無意味な希望を持たせて楽しむ奴隷に。

 このカプセルだけではない。士道は様々な手段を使い、この世の美を集えた精霊たちで楽しんでいた。世界では士道の手のひらで踊る精霊が、まだ何人も残されているのだ。

 

「これから何人も〝仲間〟が増えるから、楽しみだな」

「はいっ!♡ 士道様の忠実な下僕(・・)が、今も働いてくれていますから♡」

 

 忠実な下僕(・・)。まあ、半ば士道個人の私兵と化した者たちのことであるから、間違えてはいないなと士道は苦笑した。

 かつて精霊たちと圧倒的な力の差の中、世界を守る大義名分で戦っていた組織は、既に士道の意志一つで動かせるよう手配されていた。

 高性能な顕現装置(リアライザ)の支給により、彼女らの戦力も飛躍的に増した。が、それでも精霊には及ばない。数で圧倒的に勝るため、交戦意欲が薄い心優しい精霊が相手ならば、彼女たちが捕獲に成功する可能性、その唯一の実例(・・)も存在するが――――そうして命を懸けて捕らえた精霊が、ある種彼女たちより立場が上になるなどとは思うまい。

 精霊は確かに奴隷だ。が、それは士道のモノであるが故。今世界は士道と精霊、それ以外は道具(・・)。そんな狂った法則で回ってしまっていた。

 

「ま、今日はこの子たちじゃなくて、最高の〝本命〟が目的なんだけどな」

「本命、ですか? 一体、どのような精霊が……」

 

 〝彼女〟の存在は、琴里ですら把握していない。調整役のマリアと士道だけが知るトップシークレット。

 特別な琴里には、確実に〝彼女〟を従える瞬間に紹介すると決めていた。ニィと士道は醜悪な笑みを浮かべ琴里と、未だ苛烈な交尾を続ける美九とマリアを連れて歩く。

 並び建てられた調整カプセルとは別の区間。ただ一人のためだけに用意された場所に、〝彼女〟の姿はあった。

 

「――――綺麗」

 

 〝彼女〟を見て、琴里は立場を忘れて見惚れていた。もしかすれば、琴里は記憶の中の〝親友〟を思い出しているのかもしれない。

 目を閉じて、液体の中に漂う精霊。絹糸のように艶やかな髪が靡き、汚れることのない白い肌が眩しい。裸体でさらけ出したスタイルは言うまでもなく、奇跡的なバランスを保っている。

 端正な面。暴力的な美しさ(・・・・・・・)。同性の琴里でさえ、その神に愛された、彼女こそが神に相応しい美貌に目を奪われていた。

 だが何より激しいのは、士道の中で暴れ狂う感情の波。前世というものがあるのなら、彼女とは決して離れることのない縁があった。自らを構成する全てが、彼女という精霊を求めて止まない強烈な憧憬。

 士道はカプセルに手を添えて――――支配と愛おしさを綯い交ぜにして、呟いた。

 

「迎えに来たよ――――澪」

 

崇宮澪(たかみやみお)。この世で初めて生まれた精霊。始源の精霊。原初の零。この世界の仕掛け人にして――――士道の手に堕ちた運命の女。

 果たして、澪は何を思ったのか。捕まるはずのない士道に捕まり、抵抗らしい抵抗をせずにいた彼女は。

 三十年以上もの間、士道と混ざり合った崇宮真士を待ち続けた澪は――――救いを求めて、この道を選んだのだろうか。

 

「ご主人様。『零』……崇宮澪を解放しますか?」

「……っ! ああ、頼む」

 

 マリアの声にハッと顔を上げ、士道は澪を解放する許可を出す。

 驚いた。士道にまだ、そんなセンチメンタルな思いが残されていたことに。理由はどうであれ、士道以上の力を持つ澪が抵抗しないのをいいことに、その神々しい存在を奴隷に堕とすことに変わりはない。

 五河士道と溶け合った崇宮真士は、どのような感情を抱くのだろうか――――ろくなものではないだろうが、せめて最愛の女のメスの部分(・・・・・)を共に楽しもうと士道は笑う。

 

 カプセルの中から液体が除去され、顕現装置(リアライザ)で澪の身体が浮き上がる。琴里たちを下がらせる間に、ゆっくりと透明なガラスが下げられていき――――澪の身体は、士道の手に抱かれた。

 

「っ!」

 

 大きくも、少女特有の華奢な肢体。揺れる大きな乳房。恥毛の一本すら生えていない陰部。今すぐにでも味わいたい。が、士道は敢えて澪の覚醒を待った。

 感動の再会を演出、など考えるはずもない。最上級、今の士道にとっての琴里や『彼女』のように、澪は真士にとって特別な存在。溶け合ったからこそ、そうしたいと思った。そうする方が、楽しめる(・・・・)と思っただけだ。

 

「ん……」

「……澪?」

 

 僅かな吐息から、瞼が開かれていく。空色や穏やかな海色を思わせる瞳。『彼女』とは差異のある儚さを灯した瞳が開かれ、士道を見た。

 

「――――――――シン(・・)?」

 

 万感の想いとは、このことを言うのだろう。その二文字に込められた深い愛情。世界を壊すほどの恋心。

 それが今、士道に向けられている。マリアの尽力か、それともこの救いが澪の意志だったのか――――どちらにせよ、この瞬間、崇宮澪は士道の奴隷精霊として再誕した。

 喜ばしい、悦ばしい。あまりにも不遜で神をも恐れない行為。当然だろう。この世界の支配者は、澪に穏やかな微笑みを向ける士道その人なのだから。

 

「おはよう、澪――――やっと、会えた」

「……シン。シン!」

 

 心の底からの邪な想い(・・・・)を混ぜた微笑み。だが、士道が声と微笑みを返したことで、澪は双眸に涙を溜めて強く、強く士道に抱きついた。

 地面に足を付けさせ、それを跳ねて澪は士道を抱き締める。絶対に離さない、そんな意思がありありと感じられる。

 

「シン……っ! シンっ! 君に会いたかった。ずっとずっと、逢いたかった……っ!」

「ごめんな。ずっと寂しい思いをさせて。でもこれからは、ずっと一緒だ」

 

 士道も、澪を離さないよう抱き締める。線の一本でさえ芸術に思える髪。細く柔らかい背中。もちろん、士道に押し付けられた豊満な乳房と、引き締まった臀部を手でまさぐり楽しむ下賎な欲も忘れない。

 再会に水を差すとしか思えない士道の手つきに、しかし澪は全く気にせず(・・・・・・)たおやかな微笑みを向けた。

 

「シンが謝ることじゃあないよ。これから一緒にいられるなら、それでいいんだ。君と話して、伝えたいことが山ほどあるんだ。君と語り合いたいことが、数え切れないくらいある」

「俺もある。たくさんあるよ。澪と話したいこと。澪と見たいもの。澪と、したいこと(・・・・・)。何日でも、何年でも――――永遠に(・・・)、一緒だ」

 

 望んだ少年との永遠は、澪が考えていたものとは違う形で果たされた。それでいいのだろうか。いいのだろう。少なくとも、澪の笑顔だけは本物なのだ。

 記憶を受け継いだ士道が崇宮真士なのかどうか。それを決めるのは澪で――――この世界(・・・・)の士道には、どうでもいい現実なのだから。

 

「澪……」

「あ……シン♡」

 

 澪のあごに指を添えて、士道は顔を近づけていく。澪もまた、愛おしさを乗せて士道を呼び、ゆっくりと目を伏せた。

 近づく唇。かつて果たせなかったそれが――――再会と共に、重なり合った。

 

「ん……っ!」

「ん、ふぁ♡ ちゅ……ちゅる♡♡」

 

 キス。愛する者と一つになりたいと願う行為。脳の中に快楽が弾け飛び、興奮で肉棒が達してしまいそうだった。それほどまでに澪との口付けの感触、感情は共に変え難いものだ。

 柔らかな唇。澪の味がする。互いの舌を絡ませ、唾液を交える。再会の一番、初めてのキスとは思えないディープな口付け。だが、今の自分たちには相応しいと存分に味わい尽くす。

 

「ん、ふ……っ」

「んんっ♡ ちゅっ♡ ……ちゅるる♡」

 

 どれだけ淫靡で、はしたなくとも構わない。愛の証を立て、士道と澪は長い時間、三十年の空白を埋めるように求め合った。

 長いキスの果てに、唇に濃密な糸が結ばれる。長い長いキスから僅かに離れた唇を、澪は名残惜しそうに目を潤ませていた。

 

「シン……♡」

「大丈夫だ。これから、いくらでもしてやる――――寂しい思いをさせた分以上に、な」

 

 澪の腰を抱いて、指を這わせる。向かう先はもちろん、許されざる禁忌の領域――――士道のみが触れられる、崇宮澪の秘部。

 

「……!♡♡」

「力を抜いて。俺に身を委ねるんだ」

「ん……♡」

 

 清純で男を知らない。士道(シン)とキスを交わすことが叶わなかった澪にとって、そこは未知なる領域。人ならざる身で、人の機能を再現できる澪が持ち得る秘部。

 澪の女性器に指を這わせ、膣口を開く――――淫らな水音が鳴る。

 

「あ……♡ 私の性器、濡れてる……?♡」

「そんな畏まった言い方じゃなくていいよ。ここは、澪のおまんこ(・・・・)だ」

「私のおまんこ♡ シンのペニスを挿入れてもらえる場所だよね?♡」

「そうだ。俺のモノの名前も、ゆっくり覚えていこうな」

 

 淫らな調教。学習能力が人智を超えた領域にある澪に、雄を楽しませる淫語を教え込む。本当に、堪らない。士道はこの時を待っていた。この時のために、澪を徹底的に調整した。それを受け入れたのが他ならない澪であるならば、士道は罪悪感など捨てよう。否、士道にそんなものは初めから存在しない(・・・・・・・・・)

 キスだけで濡れた澪の膣穴を掻き分け、新品の膣内に指の刺激を覚えさせていく。

 

「ん……♡ んんっ♡♡ シンの指が、私の膣内(なか)で動いてる♡」

「自分じゃ弄ったことないんだろ。気持ちいいか?」

「うん♡ 凄く気持ちよくて……何かが上ってくる気がする♡」

 

 自慰行為に及んだことすらない。澪は大切な人のために、三十年間その尊い純潔を守り通した。

 それが士道の背徳的な欲望に穢され、染められようとしている。頭がおかしくなりそうな快楽に、士道の指の動きは自然と激しいものになる。

 

「あっ!♡ あぁっ!♡♡ シン♡ シンっ♡」

「澪、それはイクってことだ。頭が真っ白になって、最高に気持ちよくなる瞬間なんだ」

「イ、ク♡ オーガズム……これが、絶頂?♡」

「そうだ――――初めてのイキ顔、見せてくれ」

 

 瞬間、士道は手マンをさらに激しくし膣内を掻き回す。愛液が飛沫を上げ、澪の美しい裸体が震え始める。

 

「う、うんっ♡ 見て♡ 私が絶頂するところ、シンにみてほしい♡ あっ♡ きちゃう♡ シンに、はしたないところみせちゃう♡♡」

「ああ。見てるよ。大好きな澪のいやらしいところ、俺に見せてくれ」

「〜〜〜っ!♡♡ 私も、大好きなシンにみてほしい♡ 私がイクところみせてあげるね♡♡」

 

 教えれば教えるだけ、それはどの奴隷精霊も同じことだが――――澪はさらに別格だ。

 元の澪を消さず、士道の奴隷精霊に調教する。一瞬一瞬が、堪らない、忘れられない快楽の記憶になる。

 指を折り曲げ、澪の膣壁を突き上げる。刹那、澪が身体を逸らして嬌声を上げた。

 

「イクッ!♡ おまんこ、イクッ!♡♡」

 

 ――――絶頂。

 

 覚えたての淫語を交え、澪が絶頂宣言をした瞬間、彼女のマンコから愛液が大量に吹き出した。

 

「あーっ♡ あぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 人生初の絶頂。足が痙攣し、愛らしい表情を見せていた澪の貌が淫らに歪む。トロ顔と披露しながら、士道の腕に体液を振りかける。

 濃厚な雌の臭い。澪の臭いが拡散し、士道の鼻腔をくすぐる香しさを間近に感じさせてくれた。

 

「……どうだ、澪。初イキは気持ちよかったか?」

「う……ん♡ こんなの、はじめて♡ ほんとに頭が真っ白になって、シンが気持ちよくしてくれたことしか考えられなくなって、嬉しい♡ きもちいいこと、教えてくれてありがとう、シン♡」

 

 トロンとした瞳で士道にしなだれかかり、甘えながら初イキの感想と感謝を述べる澪。そんな愛らしい恋人の姿に、士道は澪の味が染み込んだ指を口で舐める。

 

「あ……♡ それは、少し恥ずかしいかな……♡」

「ん……ちゅぱっ。……平気さ。これから、もっと恥ずかしいところ見せ合うんだからさ」

 

 この程度で恥ずかしがる澪も、これから先は希少になるかもしれない。三十年もの間思い続けた愛に、精霊であれば何者も逆らえない調整を受けた澪は、誰より士道に従順だ。その純粋無垢な好意を利用し、崇宮澪を士道色に染め上げる。

 そのための布石は、既に澪の頭の中(・・・)に刻みつけてあった。

 

「そうだね♡ ――――それじゃあ、君に()を立てないと♡」

「え? あ……くく、そうだったな」

 

 自分で仕込んでおいて、澪が可愛すぎて忘れてしまっていたことに苦笑する。

 そう。崇宮澪は奴隷精霊(・・・・)。士道の恋人という絶対的な地位と同時に、それは刻まれて消えない刻印なのだ。

 

「うん♡ じゃあ……失礼します(・・・・・)♡」

 

奴隷(・・)に欠かせない言葉を吐きそっと、澪が士道から身体を離す。それだけで、士道すら一抹の寂しさを覚えてしまう。澪を手にした瞬間から、片時も彼女を離したくないと考えてしまっていた。

 だが、耐える。これからその悦びと同等の価値があるものを見られる。あの崇宮澪に禁断の遊び(・・)をさせてしまうのだ。

 

「っ……」

 

 澪が部屋の地面に膝をつけた。その時点で、士道の興奮と緊張感はピークを上回って全能感に満たされる。

 固唾を飲んで見守る。膝を曲げ、正座の要領でしっかりと地面に付ける。姿勢を正し、一度ニコリと士道を見上げてから――――澪は深々と士道へ平伏の姿勢を披露した。

 頭を下げて、手のひらまで地面につける。崇宮澪の全裸土下座(・・・・・)という、この世でもっとも背徳的であろう光景が、士道の眼窩にまざまざと見せつけられた。

 

 

「私、崇宮澪はシン――――ご主人様の奴隷精霊です♡ 始源の精霊などと呼ばれ、思い上がっていたことを謝罪させてください♡♡ これからは心を改め、ご主人様の奉仕奴隷として誠心誠意尽くさせていただきます♡♡ 愛しいご主人様に、絶対の忠誠を誓います♡♡♡♡」

 

 

 土下座による屈服宣言。人権の全てを捨て去り、士道の奴隷精霊として永遠の愛を誓う儀式。

 これは、洗脳され忠誠を誓った精霊であれば誰もが一度は経験した道だ。成り行きを見守っている琴里、美九、マリアの三人もそれぞれの言葉で奴隷宣言をしたことがあった。

 最愛の妹であろうと、元の地位が偶像崇拝のアイドルであろうと、人の身でなかろうとそれは不変であり平等の決め事。

 だが、崇宮澪がそれを成すことは、恐らくは全ての精霊の中で一番の価値がある。

 〈デウス〉。全ての精霊の生みの親であり、神の名で呼ばれた容易く世界を滅ぼせる絶対存在。永遠の生命を持つ少女。

 それが今、土下座している。士道の前で平伏している。長き旅の果てに囚われることを選び、頭の中を改造されることを許容し、一片の後悔もなく平伏した。

 ただ一人、士道(シン)の愛を得るためだけに。

 

「――――ッ!」

 

 愛おしい。愛している。たとえ士道の感情でなくても、澪が傷ついた心に求めたものが士道でなくとも構わない。士道はその愛を芽生えさせてしまった。

 今の士道は澪を愛し、作り替えられた澪もまた士道(シン)を愛している。絶対不変にして永遠の愛。どれだけ歪で、どれだけ歪んでいようと、それが士道と澪の愛のカタチ。

 恥も外聞もなくズボンを脱ぎ捨て――それを悦ぶ者しかいない――平伏した澪へ向かって膨大な量の精液をぶちまけた。

 

「く、あぁっ!」

「あ――――あぁっ!♡♡ あっ♡ あ♡ あぁんっ♡♡」

 

 ザーメンがシャワーのように降り注ぎ、無垢な澪の身体を穢す。艶やかで犯されない髪を。愛おしげに絡ませ、今は平伏を選んだ腕と足を。掲げられた桃尻を。

 本当に、澪の土下座だけで絶頂してしまった。情けない射精をして、そのことに後悔がないほど澪の土下座は背徳と淫靡の極限だったのだ。

 澪もまた、士道のザーメンを身体にぶちまけられ嬌声をあげながら痙攣している。土下座で士道を気持ちよくし、ザーメンを掛けられることに悦び絶頂している。

 手に入れた。待ち望んだ最高の奴隷精霊を。遂に士道は手に入れてしまったのだ。

 

「はぁ……はぁ……っ!」

 

 物理的な刺激のないエクスタシーに士道が息を荒くし、長い射精を終えた時、澪の穢れのなかった身体は精液の溜りに沈んでいた。

 髪にべっとりとこびりついた白濁液。それでもしなやかな美しさは損なわれない。澪の肌も同様だ。あまりにも都合がよく、士道に全幅の愛を捧げる少女。それが始源の奴隷(・・・・・)、崇宮澪。

 

「ふぅ……最高だったよ。ありがとう、澪」

「っ、本当?♡」

 

 士道の労いに見上げてきた澪の貌は、士道の精液で化粧がなされていた。その世界で最も美しいと言っても過言ではない澪の美貌が、士道の射精中も決して土下座を止めなかったことで穢された。

 だが、美しい。それでも美しい。士道に悦んでもらえたことを誇り、笑みを見せた崇宮澪はこの世で最も美しい存在だと確かに断言してしまえた。

 

「ああ、本当だ。これから澪は俺の奴隷で、大切な恋人(・・)だ。澪の思うように振舞って、俺の傍にいてくれ」

「うん♡ 嬉しい……やっと、やっと一緒にいられる♡ 私、シンのその言葉が聞きたかったんだ♡♡」

「俺も……おまえのその言葉が、ずっと聞きたかった」

 

 ――――ああ、本当に、歪だ。

 奴隷で恋人の澪。奴隷で妹の琴里。それぞれを特別に従えながら、様々な精霊を支配する最低最悪の存在。

 ザーメンに塗れた澪を見下ろし、愛を囁く。そんな蛮行を世界は許してしまった――――世界が、士道に屈伏している。

 

「ふふ、ありがとう♡ ん……♡」

「うん? ――――ああ」

 

 澪の視線が一点に注がれる。士道の下半身に聳え、イキり勃つ肉棒。澪の土下座という窮極の絶景に、未だ興奮冷めやらぬと極限まで血と霊力を巡らせ固くしている。

 当然、収まるわけがない。澪でなければこの昂りは収められない。澪もまた、士道の言葉を健気に待っている。

 唇の端が大きく上がり、士道は止めどない欲望を澪で解消するべく指示を出した。

 

「ふ……奉仕の練習、してみるか?」

「ん、よろしくお願いします♡」

 

 深々と澪の頭が下がり、地面に溜まった精液に貌が触れることも厭わない。まるで、奴隷としての振る舞いを練習(・・)しているようだった。

 奴隷と恋人。どちらも士道を悦ばせると知る澪は、これから幾度となく使い分けていく。

 

「――――琴里」

「はい♡」

 

 そんな澪には、これから様々なことを学んでいってもらう。澪の頭に刻みつけたのは先の土下座程度。他は、これから教え込む――――澪をゆっくりと欲に染め上げることこそ、士道の欲望を満たすというものだ。

 士道と澪が愛を交わす時間を見届けながら、嫉妬どころか文句の一つすら言わずに待機していた琴里。士道の呼び掛けに忠実に、そして歓喜しながら姿勢を正して士道の傍に寄り添う。

 

「お呼びでしょうか、士道様♡」

「ああ。澪に奉仕の仕方を教えてやってくれ。丁寧に、わかりやすくな」

「承りました♡」

 

 空気に触れる程度では劣化しない上に、ずっしりと粘り気のある精液がこびりついた赤いスカートを摘み、お嬢様のような礼を取る。そうして、肉棒の前で座りポーっと眺めていた澪の隣に膝を着いた。

 

「初めまして……でいいのかしら、澪」

「初めまして、っていうのもおかしいよね、琴里」

 

 奇妙な挨拶を苦笑交じりに交わす二人。色々と複雑ではあるのだが、琴里の〝親友〟の件を除いたとしても澪は〈デウス〉として以外に、〈ファントム〉と呼ばれた謎多き精霊でもあった。そのため、琴里に霊結晶(セフィラ)を与え、今の運命を定めた時に出会っている。澪の正体、情報が明かされた今、初対面、というには少々と語弊があると言えよう。

 始原の精霊と精霊の力を与えられた元人間。しかし、そうであっても今は等しく士道の奴隷精霊。士道のザーメンを全身に塗りたくった淫靡な少女たちだ。

 

「だけど私もあなたも、今はご主人様のために心を入れ替えた奴隷精霊よ♡ ……澪は私と違って、初めから従順で少し羨ましいわ♡ 私は、ご主人様に逆らってしまった時期があるから……」

「ふふ♡ けれど、その経験があるから、今の琴里があるんでしょう? それに――――シンに躾てもらえるなんて、私こそ琴里が羨ましいな♡」

 

 奴隷精霊同士、通ずるものがあるとでも言えばいいのか。数ある精霊の中でも、士道に別格の扱いを受ける二人だ。互いを羨み、談笑する一挙動、身体や指、貌に浮かぶ一瞬の仕草がどちらも可愛らしい。

 

「ありがとう♡ 士道様の奴隷として、恋人()として頑張りましょう♡」

 

 そうして、奴隷精霊の性教育(・・・)が始まった。

 

「先ずは、手で触れてみてちょうだい。士道様の立派なおちんちんに♡ 愛情をたっぷり込めて……おちんぽ様、と思ってね♡」

「う、うん♡ 触れさせてもらうね、おちんぽ様♡♡」

 

 常に士道の傍に仕え、やり方や楽しみ方を熟知している琴里だ。さすがに、士道が悦ぶ教え方をしてくれていると笑みを浮かべてしまう。

 少し緊張した様子の澪が新鮮だ。する側にも関わらず、させてもらうと言いながら、澪は様付けした肉棒に両手を添え、握る。優しく、愛を以て。

 

「っ……」

 

 澪の五指、手のひらが熱い肉棒を包み込む。澪に下品なモノを握らせている背徳感。澪の体温、温もりを伝えてくれる肉棒に比べて小さな華奢な手。

 また射精してしまいそうなところを堪える。射精したところで、霊力によって無尽蔵に生成される。だが、澪の手淫を味わって射精する方が気持ちがいいに決まっている。

 楽しみは我慢してこそ、最高の快楽になる。澪の調整に時間をかけ、待つという意味を楽しんだ士道はそれを誰より知っていた。

 

「おちんぽ様を刺激してあげて♡ 自分のペースでいいから、上下にシゴいて差し上げるの♡」

「こう……かな♡」

 

 シュ、シュと琴里の教えに従い肉棒を上下に手でシゴいていく澪。正確には、澪の手はザーメンで濡れ、肉棒も汁が滴っているため淫靡な水音が響いていたが。

 

「そう、上手よ澪♡ 余裕ができたら、おちんぽ様の睾丸も優しく揉みあげるの♡ 私たちに与えられる士道様のザーメンをたくさん作ってくださる、大事な場所よ♡」

「精巣を……んっ♡♡」

 

 右手で竿を扱いながら、左手で睾丸を絶妙な力加減で揉みあげる。もはや通常の人間とかけ離れた士道の精子は、ほぼ霊力で構成されているため厳密には異なる事実があるのだが、澪の奉仕の心地良さの前ではどうでもいいことだ。

 初めは拙いものだが、さすがは澪と言うべきか。琴里の指示を的確に呑み込み、士道がどう気持ちよくなるかを奉仕で実現してみせていた。

 

「く……!」

「澪、本当に上手……♡」

「本当? 嬉しいな♡ シンはどう、気持ちいい?♡♡」

 

 竿をシゴき、根元をふわりと撫で、亀頭を手のひらで舐めるように刺激する。

 澪という少女に奉仕してもらっている幸福感もあるのだろうが、数分前に手コキを習い始めた手つきではない。多少の快楽では動じない士道が、本気で呻き賞賛の声をあげる。

 

「ああっ! 澪の手コキ、めちゃくちゃ気持ちいい……もうイッまいそうだ」

「ふふ♡ いいよシン♡ 私の手コキで、たくさん射精してね?♡♡」

 

 グロテスクな肉棒を愛おしげに握り、小顔に花咲くような笑みを浮かべ欲の言葉を吐き出す。

 いよいよ我慢の限界が近づき、早まる澪の手淫に士道は二人へ声をかけた。

 

「そろそろ、出そうだ……っ! 琴里、おまえにも褒美に俺のザーメンくれてやる! 並べ!」

「っ!!♡♡ ありがとうございます、誇り高きご主人様♡♡♡♡」

 

 顔面にぶちまけられる予告を、感極まって涙を浮かべた琴里が受け入れ、澪と顔を並べる。

 愛しい恋人と妹。可愛らしい貌が二つ肉棒の前に並べられ、欲望が脳に火花を散らし爆発寸前だった。

 

「澪、射精していただく時はこう言うの♡ 私に合わせて♡ ――――惨めで憐れな奴隷精霊の琴里に、士道様のザーメンをお恵みください♡♡」

「ん――――惨めで憐れな奴隷精霊の澪に、シンのザーメンをお恵みください♡♡」

 

 射精させるのではなく、してもらうための懇願。自らの立場に誇りを持つ奴隷精霊として、その懇願の内容は矛盾を孕んでいるが、それに疑問を持つことはない。

 ただ、士道に極上の快楽をもたらすため、最高の言葉を並べ立て欲を煽るだけなのだから。

 

「っ、射精()るっ!」

 

 そして、今日だけで数えることが億劫になる何百回目かの射精が澪の手淫で導かれ、二人の美しい面に容赦なく降り注いだ。

 

『ああぁぁぁぁぁ……♡♡♡♡』

 

 濃厚な霊力を纏い、二人の身体を淫乱に変えてしまうザーメンが顔面に落ちる。

 朱色の頬。炎と海の色に奴隷の(ハート)を浮かべた瞳。士道の臭いだけで絶頂する鼻孔。重ねられることを最上の悦びとして常に美しく磨かれた唇。それら全てに余すことなくザーメンが塗りたくられる。

 

「あ、あへ……♡ 士道様のお慈悲、たくさんいただきましたぁ♡♡」

「私たちのために、シンのザーメンたくさんかけてくれてありがとう……♡♡」

 

 顔射ザーメンパックをキメられながら、自分たちは痙攣して膣からは愛液と潮を吹き出し感謝のアクメをキメる。

 淫らな牝。世界を殺す精霊が、士道のザーメンに感謝を込めて絶頂する。滑稽が行き過ぎて快楽になる。崇宮澪というこの世の頂点足る存在を手にし、もはや士道に禁忌と呼べるものは存在しない。

 

「それじゃ前が見えないだろ? 二人とも、互いを綺麗にしてやれよ(・・・・・・・・・・・)

 

 敢えて自分自身ではなく、他者の顔面から精液を舐め取らせる。士道の趣向が存分に発揮された指示だが、澪と琴里は思考の隙間なく頷き、お互いの美しい貌にかかったザーメンを舐め取り、又は吸い取る。

 

「れろ……♡ ちゅるっ♡♡ ん、じゅる♡♡」

「んあ♡ ぢゅるるる♡♡ ん、はぁ……♡♡」

 

 舐め取り、呑み込む。時折、甘美な吐息すら零して互いの美貌を暴いていく少女たち。

 

「くはは……」

 

 一時たりとも、目を離せない。士道が二人を手放すことなど、もうない。片時も離さず、褒美も躾も士道の意思一つ――――愛する恋人と妹が魅せる奴隷としての振る舞いだけで、士道は何度目かの絶頂が見え隠れしていた。

 

 

「さぁて、と……」

「シン?」

 

 奉仕の後、一度身を綺麗にさせてから澪を立たせた士道に、彼女は小首を傾げた――――一々、心臓を高鳴らせて止まない精霊に、士道は頬笑みを浮かべる。

 極上の女体が目の前に転がっている。その裸体を喰ってしまっても士道は満足するだろうが、やはり澪を手にするのであればアレ(・・)がいい。

 

「澪……俺に抱かれる(・・・・)覚悟はあるよな?」

「うん♡ どんな方法でもいいよ♡ 私のおまんこに、シンのおちんちん挿入れてほしい♡♡ 大好きな君に、愛してほしい♡ 私を愛してくれる?♡♡」

 

 愛しい恋人が可愛らしく、しかし奸濫に士道を誘う。

 守り抜いた純潔を捧げ、真に君の愛を受け取らせて欲しいと願っている。それに応えない士道ではない。ある種、士道は本当の意味で澪の虜になってしまっていた――――その歪な愛の繋がりを正せるものは、この世界にいない。

 

「当たり前だ。おまえの頼みなら、何だって叶えてやるよ。愛してる、澪――――おまえの全てを、みせてくれ」

 

 愛しているからこそ、全てが見たい。澪の全てを手に収め、澪と繋がり合うことで二人の永遠の絆は果たされる。

 その全てとは、何も裸体に限るものではない。ぱちくりと目を瞬かせた澪が、士道の意図に気がついたのだろう。フッと頬を緩めて、目を閉じてある言葉を呟いた。

 

「――――〈神威霊装・零番(ヤー)〉」

 

 光が、纏われる。澪の女神が如き肢体を、女神そのものの霊装が包み込む。

 それは、どの精霊とも異なる極光の如き幻想の色。この世で最も強固で、この世で最も美しい(ドレス)

 薄くしなやかな無色透明の衣が澪の肢体を彩り、一部は羽衣、あるいは外套のように伸びる。胸元から腕にかけて枝葉を思わせる装飾が施され、それが澪の髪の左右に花のように飾られている。

 美しい。圧倒的な威容は、その美しさに威圧感さえ感じさせる。〈デウス〉の名に相応しい神の姿を想起させる精霊の頂点に立つ少女、その窮極の霊装。

 

「綺麗だよ。すごく、綺麗だ。ありがとう、澪」

 

 だが、士道はその美しさにただ魅了された。そして、性的な視点を恐れず持ち合わせる。

 肩口から白い腕肌が露出し、その豊満な乳房は欲情を煽るように上、下手をすればその横胸を大胆に見せつけている。肢体を隠す衣も薄色で、上品でありながら澪のおみ足を透けさせ、素足に至っては完全に見えてしまっていた。

 もし士道が、このような欲望を持っていなかったのなら、劣情など圧倒的な崇敬や畏怖に押しつぶされていたに違いない。けれど、今の士道は真逆。崇敬や畏怖といった尊いものを、劣情と色欲という雄の思考で圧倒した。

 綺麗だと語る士道の視線の意味を十二分に理解していながら、澪は狂気的なまでの愛の元、絶美の笑みを返した。

 

「君に喜んでもらえたなら、何よりだよ♡」

「っ!」

 

 それは、思い出を穢す行為。過去の澪から今の澪へ。運命の恋人に背徳の奴隷の価値を身につけ、あの海での会話の逆を行く。

 ならば士道は、決して戻れない不可逆の大罪を犯そう。大罪を大罪と思わない、最低最悪の支配者が澪の全てを手中に収める。

 あの日、交わることのなかったキスとその先(・・・)。今ここで、果たしてみせる。

 

「澪……」

「シン♡」

 

 士道が見たいと願ったものを澪が叶えてくれたのなら、返すべきは士道の手で。

 名を呼び合い、愛を確かめ合う。澪の霊装に触れ、淡い輝きを放つドレス越しに彼女を抱き締め、誓いの口付けを交わす。

 

「んっ。ちゅ……澪……みお……っ!」

「ふぁ♡ ん、ちゅっ♡ シン……シンっ♡♡」

 

 唇を深く合わせ、舌を猥りがわしく絡ませ、少年と少女は互いの愛しさを分かち合う。

 一つに混ざり合う唾液を、幾度となくお互いの喉に通す。その度に頬に赤みが差し、霊装からたなびく光の帯が二人を包む。もっと近くに、より一つに。二人だけの居場所をと。

 そして霊装に包まれた澪の下腹部に、抑えきれない欲望を滴らせた先槍が押し当てられた。

 

「んっ!?♡ ……ふふ♡♡」

 

 驚きで目を見開いた澪だが、即座に順応して逆に身体を押し付けるようにして、霊装に似つかわしくない無色の液体を塗りたくる。同じ色をしているのに、これほど意味が異なるものもない。淡い光に、淫らな光が重なる。

 澪に害を成すものを弾く霊装が、士道の体液を受け入れている。それは主に必要なものだと、守るべき子宮を外から突く陰茎を歓迎していた。

 

「澪」

「うん♡」

 

 万感の愛を込めて。士道に求められた澪が、光の衣を指で摘み、重ねられたそれを捲り上げ――――再び、穢れ一つない秘部を見せつける。

 穢れ一つないと言っても、士道との愛を交わした膣からは愛液が滴り、澪の足肌に艶やかな線を引いてしまっていた。

 そこに、士道は肉棒を添える。本当に、この瞬間がやってきた。膣口が蠢き、今か今かと亀頭を濡らしている。

 澪と見つめ合う。こくりと頷き合う。澪は、その麗しの美声で懇願を口にした。

 

「シン♡ 私が生まれてから今日まで、君だけのためにあった私の処女を捧げさせて♡♡ シンの逞しくて素敵なおちんぽ様で、澪の処女マンコもらってください♡♡」

 

 恋人と奴隷を交えたその懇願に、士道は答えた。

 始まりにして終わり。神にも等しい精霊の処女が――――神を恐れぬ士道の欲望で、破られた。

 

「あああああああああああああああああああああああああああ――――――ッ!♡♡♡♡」

 

 士道の脳髄を掻き回す、澪の嬌声。三十年の月日を待ち続け、奴隷精霊に堕ちてまで士道(シン)を求めた澪の祝福の叫びだった。

 

「っ……ふーっ! ふーっ!」

 

 膣壁が肉棒を締め付け、早くも欲望が爆発してしまいそうになる。柄にもなく息を荒くして、膣穴を慣らすように腰を小さく動かし、小刻みに回す。

 恐ろしい興奮と快楽。士道にはもう、澪しか見えていない。他の全てがどうでもいい。澪と繋がることが幸福の到達点。冗談抜きにそう思ってしまいそうだった。

 

「あ……♡ は……ぅ♡ これ、ほしいかった♡ シンと、一つになりたかった♡ ふふ、夢みたい♡」

「夢じゃない。俺たちの現実だよ。……本当に、待たせてごめんな。もう絶対、寂しい思いはさせないから」

 

 澪を傷つけるものは、もう何もない。澪を狙う者、士道を脅かす者。どちらもない。士道と澪は永遠の存在となり、決して離れることのない運命の恋人として繋がり合った。

 たとえ、疲れ果て、士道(シン)を同一視した澪の悲しき心があったとしても、それを救った(洗脳)した士道を澪は愛している。士道(シン)も澪を愛している。それが、この世界の全てなのだ。

 じっくりと膣内で慣らし、二人は淫らに腰を振って純粋な愛を求め合った。

 

「うんっ♡ うんっ♡ ずっとシンと一緒にいる♡♡ もう二度と離さない!♡ 恋人として♡ 奴隷として♡ ずっとずっと、君と一緒にいさせて♡♡」

「はは、俺が言いたいこと、大体先に言われちまったな――――ん」

「んっ♡♡」

 

 抱き合ってキスを交わしながら、衣の繭の中で二人は結合部を打ち付けあった。

 雄の生殖器と雌の生殖器を絡ませ合う、原初の求愛行動。お互いの愛の液を下の口で混ぜ合わせ、淫靡な音を奏でる。

 

「あっ♡ あっ♡ あぁっ!♡ シン♡ シン♡ 好き♡ 好き♡ 大好き♡♡ 愛してるっ!♡♡」

 

 音を鳴らし、子宮を突く度に澪が喘ぐ。澪ほどの存在であっても、単純な言語しか扱えなくなるほど強烈な刺激。

 ――――今は単純な喘ぎ声でも、教え込めば士道がその時に好むモノを吐き出すようになるだろう。琴里たちのように、時に下品に、時には今のように美しく。

 手に入れた。手に入れた手に入れた手に入れた。士道は手に入れた。この世に生まれ落ちた意味を。その運命の女を自分だけのモノにした。

 澪の子宮を突き上げ、膣壁に締め付けられた士道の逸物が震える。膣内でそれを感じ取った澪が、ブルリと震えて艶めかしい貌で声を発した。

 

「んっ♡ シンのおちんちんが私の膣内(なか)でビクビクしてるね♡ ザーメン射精()したくて可愛く震えてるんだ♡」

「くっ! ああ、そうだよ! 澪のマンコが気持ちよすぎて、今すぐ射精()したい! 澪の名器でイッて、澪の子宮にザーメンぶち込んで孕ませたい!」

 

 今は本音だけで叫びを上げる。奴隷への威圧、弄びなど必要ない。永遠の恋人とようやく繋がり合えたことに歓喜し、紛れもない気持ちを澪にさらけ出して対等な関係を望んだ――――いつの間にか、本気でそう思ってしまっていた。

 

いいよ(・・・)♡ イッて♡ ううん、一緒にイこう♡♡ おちんちんからびゅーってザーメン射精()して♡ 私を孕ませて♡♡ 君との子供がほしい♡ ――――シンのこと、愛してる♡♡♡♡」

「っ――――あああああああああああっ!!」

 

 自ら望み、自ら刷り込んだはずの立場をかなぐり捨て、士道は全力で澪を突き上げた。愛するために。本気で孕ませるために。永遠に共にあると言った誓いを嘘にしないために。

 子宮と穿つ。亀頭が受け止められる――――達したのは、全く同時だった。

 

「澪ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――ッ!」

「シン――――――ッ!!」

 

 抱きしめ合いながらオーガスさえ共有して、澪の子宮に大量のザーメンが流し込まれていく。

 ドク、ドク、と。脈動する陰茎が霊力の液を吐き出し、澪という始原の女体に消えない士道の証を刻み付けた。

 

「は……ぁ。は…………ぁ」

「っ♡ あ……♡ あっ♡」

 

 互いに尽きることのない肉体を持ちながら、一瞬のために持てる全てを使い果たし、回復まで間を必要とするほど消耗する。

 間違いなく、士道が達した中で頂点の絶頂――――恐らくは、澪の膣内(なか)を犯す限りその究極は変わり続けるに違いない。それでも、初めてというのは特別なものだった。

 目と目が合う。澪の海色の瞳には、変わらず士道への忠誠が浮かび上がっている。それを含めて、素晴らしい。お互いの片頬に手を添えて、愛おしく撫で合った。

 

「シン♡ もっとしよう?♡ 私と交尾しよう♡♡」

「ああ。澪と交尾したい。澪とずっとセックスして、澪のことを孕ませてやるからな!」

「嬉しい♡ シンとセックスする♡ シンのおちんちんで、もっと私の膣内(なか)を滅茶苦茶にして♡♡」

 

 一度踏み超えれば、止まることはない。二人だけの時間を作るため、澪の霊装が繭を大きくし、二人だけの空間を形作る。

 その中で、士道と澪はひたすら求め合った。繋がり合った。子宮が幾度となく満たされ、孕んだように膨れ上がり、身体に取り込まれて戻り、また膨れ上がる。

 飽きずにそれを繰り返し、繰り返し、繰り返し――――三十年の空白を埋めるため、士道と澪は愛を語り続けた。

 

 

 






土下座の奴隷宣言、ここまで溜め込んだのもあって澪のものが一番無様でエロくできた気がします。絶対存在が敬語で自分の通り名を穢して自分の意志と言葉で忠誠誓うのマジで堪らん。冒涜だとしてもこれがしたかった。

私の土下座にかける情熱はともかく、遂に解禁、崇宮澪。ここまで悩み、聖域枠だった彼女ですが、夢ならいけます!なんでも出来ます!……力で捕まったとかにし切れないところに澪や令音さんへの複雑な感情が見える。

思考の矛盾、言動の矛盾、状況の矛盾。それら全てが夢の世界だから、です。理屈はなく、あるのはご都合主義な欲望の世界。そんな世界がどうして出来上がってしまったのかの種明かしは、もう少し先の話ですね。

懇願入れながらイチャラブ仕込む欲張りセット。奉仕の側なのに、奉仕することを願い、礼を言い、懇願する。ああ、その歪と背徳が堪らん。これぞ洗脳支配の醍醐味。本当にこれがしてみたかった……!!
まあそれはそれとして澪の幸せそうなイチャラブックスもみたい。やっぱ澪は従順奴隷式イチャラブが合うな、うん。……力で負けるのもそれはそれで見たい気がするんですけど、澪が負けるのは見たくないと言うかぁ。狂三もそうですけど使えるのと心情は別なんですよね。夢見てるわほんと。

感想、評価、リクエスト以下省略。澪まで網羅したデアラのエロ小説、私くらいしかいないんじゃねぇかな。そもそも原作読み込んでこんな冒涜的なもん書いてるのも私しかry

ではではまた次回〜


次回はエレンともう一人の新規キャラがメインです。エレンはマジで普段は迷うようなことぶつけます。後編が特に人権剥奪あらゆるプライド尊厳破壊って感じ。まあ……彼女が二亜や他の子にした所業を考えたら全然だな!!因果応報を盾にするんじゃないよ。
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