――――この夢は、いつ覚めるのか。
「…………俺、は……」
異常なまでの眠気から、正常な覚醒状態へ。
背に烟る青がった長髪。四つ葉の髪飾り。ふと目に入った姿見鏡に映る、どこをとっても可愛らしい少女にしか見えない
「………………
自分の、名前。散々と教え込まれた、五河士織という存在を示す名。躊躇いとは裏腹に、違和感なく紡がれた名に衝動的な嫌悪感を抱いた。
狩猟的な拘束具はなくなり、慣れた制服の姿で寝かされている。それが、だからこそ突き刺さる――――おまえは、誰でもない士織なのだと本物の姿で教え込まされている。
「奴隷よりは、マシか……」
自嘲気味に吐息を零す僅かな声音も、余すことなく少女のもの。奴隷よりはマシ。そう言い聞かせることで、士織は自分の立場を肯定する。そうでなければ、士織は本当に戻れなくなってしまう。
――――この姿でいる限り、
「…………」
士織の本当の名前は、何だったのか。皆が呼んでくれていた名前は、どんなものであったか。
精霊と出会い、精霊と話をした少年は――――――少年であったという自覚さえ、段々と失われつつある。
「っ……!」
いやだ。そんなのはいやだ。士織は今も、抗うことを止めていない。止めたくない。女になんかなりたくない。メスの快楽なんて知りたくなかった――――琴里のあんな顔を、見たくなかった。
「琴里、どうして……どうしてなんだよ……っ!」
大事な大事な、たった一人の妹。おにーちゃん、■■と呼んでくれていた琴里。
士織にメスを教え、蹂躙し、思考を犯す。五河士織の
わけがわからない。それを考えていられるのも、この一瞬だけだ。琴里に、もう一人の少女に抱かれてしまえば、士織は再びメスになる。何も考えず、ただ大好きな人に抱かれるという悦びに堕ちる。
「堕ちて、たまるか……っ!!」
この何度目かの〝夢〟で、士織は決意を新たに足を踏み出す。
堕ちたくない。士織は、士織ではなく■■なのだから。誰でもいいから、助けを乞う。何人かの候補が浮かび上がって、士織は無意識のうちにその少女の名を呼んでいた。
「七罪……」
士織を犯す、もう一人の少女。■■から士織という少女に姿を変えさせた張本人にして、
おかしいことはわかっている。だけど、士織を見てあんなにも辛そうにしている七罪を責めることなどできない――――琴里だって、それは同じだ。
琴里の中にも何かがある。理解している。それを問い続けられないのが、悔しい。
逆らえば、士織がどうなるかを
「……っ♡♡」
この〝夢〟のように服を着せられていれば、まだマシな方だ。逆らわなければ、気持ちよくしてもらえる。だがもし逆らって、あるいは奴隷のように扱われる日は――――妹のメス犬に成り果てて、絶頂してしまう。
「私は……♡ ――――違う、俺は……っ!」
怖い。震える全身を抱いて、意識を保っていなければ挫けてしまいそうになる。琴里が、どうしようもなく恐ろしい。琴里の言うことが
琴里が好きだから逆らえない。琴里が恐ろしいから逆らえない。既に対等などではなく、士織は琴里に躾られた一匹のメス。そういう
『従う!♡ 七罪と琴里の言うこと聞く♡ なんでもする♡ だからもっときもちよくして♡♡ ――――大好きな二人の、おちんぽケースでもいいからぁ!♡♡』
「――――ひっ!?」
どこまでも追いかけてくる。メスの奴隷が追いかけてきて、その声を頭に響かせていた。
頭を抱いて、ガタガタと震えることしかできない。部屋を出て、七罪に会って話を聞きたい。きっと七罪なら、士織を助けてくれる。琴里さえ避ければ――――そんな思考が一瞬で霧散してしまうほど、士織の精神は
抱き締める身体。身につけたもの。快楽を求める思考。それら全てが、士織が
瞬間、士織の鼓膜が足音の震えを拾う。
「っ!」
琴里と七罪が、近づいてくる。まるで
「…………」
とにかく、
「……俺、何してるんだろ」
逃げるには絶好のチャンスだった。いつもは目覚めれば傍にいた二人が近くにいなかったのだから、余計なことを考えないで逃げ出せばよかった。
半ば監禁のような状態でも、士織の意志があれば精霊の天使が扱える。たとえ元の形を忘れていたとしても、七罪の〈
そんなに琴里が恐ろしいのか。七罪のことを放っておけないのか――――それとも、
「――――おはよう、おねーちゃん」
「っ♡」
無意味に広がった思考のせいで、その接近に気がつくことができなかった。
琴里の声。自らを支配し、メスにしてしまう妹の声。吐息。兄と呼んで欲しいはずなのに、姉と呼ばれた瞬間に士織の肉体を構成する細胞が鳥肌が立つほど悦びを顕にした。
「私たちがいない間、よくここから逃げなかったわ。最近の調教で、少しはメスの自覚が出たのかしら」
「だ、誰が、メスなんか……っ♡」
肩を跳ねさせた時点で、狸寝入りは見抜かれていると判断し、声を荒らげた反論だけは欠かさない。
シーツに爪を無理やりくい込ませ、妹へ反抗する――――無意味で、憐れなプライドを守らんとする。
「恥ずかしがって可愛いわね。――――けど、よかったわ。逃げ出したりしたら、新しい
「っ……」
士織の悲鳴が上がらなかったのは、奇跡的としか言いようがない。どれほど覚悟を決めていても、その辱めには耐えられない。
元の姿があるからこそ、士織は女の恥辱に耐えていられない。最初の寸止め地獄を繰り返されるだけで、また泣き叫んでメスの口調で許しを乞う羽目になる。
メスの快楽は文字通りの気持ちよさがありながら、士織を染め上げる地獄の責め苦――――それがいつまで責め苦と
「士織」
――――抱き起こされる。抵抗はしない。
「琴里……んっ♡」
唇が重なって、妹とキスをする。少女の姿で、妹と。誰よりも共に過ごした家族と、どこまでも倒錯的な口付け。
その丸々とした真紅の瞳に
「ふ、っ♡ ちゅ……ちゅるっ♡♡」
だとしても、この
キスで恥ずかしがっていた琴里はいない。ただ秘めたる好意を歪にぶつけ、士織を蕩けさせる口付けを交わす士織の知らない琴里があった。
「ぷ、はっ♡ 琴里……♡」
「ん……好きよ、士織。私は、士織が好き――――それだけは、忘れないで」
「……うん」
――――逃げようと思えないのは、この一瞬のためかもしれない。
苛烈な責め苦と調教を繰り返し、士織を徹底的にメスへの堕とす琴里。わけもわからず、理由を教えてもらえない士織は逆らう他ない。
だが、始まりのキスを琴里は絶対に欠かさない。決意に彩られた琴里の声音が、この一瞬だけは士織を想う確かな愛情になる――――いっそ、■■が嫌いになってこうしているのなら、逃げ出せてしまえるのに。
欠かすことのないキスは、当然琴里だけではない。名残惜しさと葛藤を振り切るように唇の糸を解いた琴里と、場所を入れ替えて士織の眼窩に座る少女。
「七罪♡」
「……や、やめてよ、恥ずかしい」
余程、士織が七罪を呼ぶ声が甘いものだったのだろうか。淡く輝く限定霊装に現れた魔女帽子を深く被り、赤面した頬を隠し通す愛らしい少女。
好きという気持ちに偽りはない。士織は琴里が好きで、七罪のことも好きだ。けれど、何の頼りもない状況下、琴里さえ士織を追い詰める中で、七罪をより愛おしく感じてしまうのは――――ハッキリとした、依存なのだろう。
「……」
「…………」
「………………」
「いや、早くしなさいよ。先に進まないでしょ」
無言で七罪を見つめる士織と、見つめられて視線を逸らす七罪。そんな二人に素のツッコミを入れる琴里。
「……ふふっ」
今だけは、悩んでいることが馬鹿らしくなってしまい、士織は無意識に笑い声を零していた――――それがあまりにも少女らしいことは、悲しいくらいに自覚している。
「七罪……♡」
「し――――っ!」
「ん、ちゅ♡♡」
七罪の頬に手を添え、導くようにキスを交わす。これから先、待ち受けるメスの調教に
――――ある意味、利用している。罪悪感を覚えてくれている七罪に依存し、■■を守るために利用しているのだ。
だって七罪の葛藤は、■■がまだ残されているという証明だから。堕ち切れない、堕ちたくない士織に許された抵抗は、愛おしい少女から唇を奪うこと。罪悪感に託けて、七罪とキスをすることで士織が堕ちていない証明を立てる。
唇が離れて、悲しげな七罪の顔に、士織は眉を下げて微笑んだ。
「ん……――――七罪、ごめん」
「っ……なんで、あんたが謝るのよ……っ!!」
「……何でだろ。俺にも、わからないな」
このキスがもし、躊躇いのないものになったら。このキスからもし、抵抗と罪悪感が消え失せた時――――――五河士織は、本当に堕ちてしまうのかもしれない。
「さあ――――始めましょう、士織。私たちの
「…………」
聞き慣れた宣言。ただし、攻略者は様々な意味で
そうして今日も――――
「……今日は、俺に何するつもりだよ」
全裸に剥いて、犯し尽くすか。それともゆっくりと焦らして嬲るつもりか。また士織のメス声を聴くために、快楽を引き出し切って――――――
「慌てないの。そんなに期待しなくても、
「ち、ちがう♡ そんなんじゃ、ない……♡♡」
日に日に弱まっていく否定の声。それが辛くて、恥ずかしくて、士織は羞恥に苛まれた顔を琴里から背けた。
「へぇ、じゃあ私たちの調教はいらないのね。ふたなりちんぽで士織の子宮を突いて、最高に気持ちよくなれるメスイキ、したくないっていうの?」
「し、したいわけ、ないだろ……っ♡ 琴里と七罪のおちんちん、私のおまんこに――――――っ!?♡」
咄嗟に口を手で潰すように隠すも、遅い。全てを見抜いている琴里が、淫靡な色で士織を見ている。
言葉一つで誘導される。散々と教え込まれた淫語が、士織の意志を無視して発せられる。
「ほしく、ないっ♡ ほしくなんて、ないのに……っ♡♡」
戻りたいと思いながら、唇から零れ落ちるモノはどうしようもなく卑猥だ。
嬌声紛いの声が少女の喉を震わせ、口からは涎が手を汚す。琴里と七罪のモノを想像しただけで、それが欲しい。
「素直になりなさい。あなたは士織。私たちにメスイキを覚えさせられて、女の子の気持ちよさに泣いて喜ぶ淫乱なメスなのよ」
「っ、うるさいっ!♡ 私は……俺は、メスじゃない♡ 士織なんかじゃない!♡♡ ――――やだ、もうやだよぉ♡♡」
逆らいたい。逆らえない。逆らってはいけない。何に従えばいいかわからなくなって、涙を伝って感情がボロボロと剥がれ落ちる。
自分が何なのかさえ曖昧。こうして抗う士織と、二人に媚を売って躾て欲しいと願い快楽を享受する士織。どちらが本物なのか――――既に■■が本物であるという自覚が消える瞬間は、刻一刻と迫っている。
「士織」
「あっ♡」
そうして、時たま狂乱状態になる士織を穏やかにしてくれるのは、七罪だった。
「落ち着いて。私なんかでいいなら、いつでも傍にいてあげるから」
「……七罪。なつみ、なつみっ♡♡」
少女が愛おしい。その優しい声音。抱き締められ、胸元に埋める顔が温かい。七罪という少女の全てに包まれているようで、
たとえ、罪悪感に苛まれるように立てられた指が、士織の衣服に皺を作ることになっていても、士織はそんな七罪の優しさに甘え切ってしまっている。
「落ち着いた?」
「うん……」
七罪の鼓動を感じるだけで、愛おしさが増す。僅かに離れることさえ心細さと名残惜しさの両方を感じながら、士織は七罪の身体から手を離す。
もっとしていたい。触れ合いたい。今すぐ助けを求めたい――――けれど本当は、助けを求めることだけは、できない。
あの日に見た七罪の絶望を、士織は二度と見たいと思えない。自らの責め苦と引き換えに、七罪があんな思いをせずに済むのなら。迷いながら、部屋に留まることを選んだ理由の一つ。
もし、琴里のいない間に七罪に助けを求めたとき、拒絶をされたら。絶望をさせてしまったら――――――■■が死ぬことより、辛い。
「士織。そんなに知りたいなら、今日何をするのか教えてあげる」
嗜虐心に溢れた笑み、というのは今の琴里を言うのだろう。
士織の心が安らいだ
「人には、自分で快楽を味わえる行為がある。その一人遊びは士織も知ってるわよね?」
「っ!」
知っている。知識として。■■もそれをしたことがあったはず。年頃の少年、精霊という尋常ならざる美に囲まれて、抑えられない欲求を隠れて消化したことが、決してないとはいえない。
だが、それは少年の話であって少女の話ではない。琴里は、息を呑んだ士織に大胆な微笑みで返した。
「想像の通りよ。今日は自慰行為――――女の子に必要な
「私の、オナニー……♡♡」
もっと恥じらいのない言い方を琴里は知っているはずなのに、あえてそういう言い方を
その行為が
「そう、女の子のオナニーよ。あなたの知ってるものより、ずっとずっと気持ちよくなれるわ。
「じ、自分で?」
「あら、脱がせてほしいの? まあ私と七罪、どっちだろうと歓迎するけど、思ったより甘えたがりなのね、士織は」
「……自分で脱ぐよ」
恥が同じなら、せめて自分のペースで脱いでしまおうと思った。どの道、裸を見られる程度は今更というものだ。
上着を脱いでシャツのボタンを外す――――透き通るような白い肌と、豊満な乳房を抑えるブラが顕になる。
「……っ!」
思わず服を戻したくなって、士織は奥歯を噛み締めてその行為を否定した。
何故わざわざ、脱がせるための服を着せたのか――――今一度、
女の服を着て、女の身体をさらけ出す。自らの女体を、しっかりと刻みつけろと。先にある自慰行為も、手ずから貪ることでメスの自覚を促すための儀式。
あらゆる言葉、道具を使い士織に現実を叩きつける。堪らず、鋭い視線で琴里を睨み付けた。もっとも、小娘同然の士織の眼光などで琴里を萎縮させることは不可能だったが。
「…………」
「ふふ、どうしたのかしら。手が止まってるわよ、おねーちゃん♡」
「く……っ!」
嗜虐心の塊である黒リボンを存分に活かし、琴里は容赦なく士織を責め立ててくる。
従いたくなどない。だが、従わねばこれ以上の恥辱が待つ。じわりじわりと、躾によって従順な面が広がりつつあった。打開の策は、ない。
プリーツスカートを下ろせば、どこまでも頼りない薄いショーツが一枚隔てた丘がある。あるべきはずの上がりがなく、むしろ下りが士織の眼窩に晒され、途方もない屈辱感が迫り来る。
そこへ琴里が士織の背を取って、肩に手を置きそっと囁いた。
「可愛い下着でしょ? あなたのために、何着でも用意してあるわ。今日からは、好きなものを選んでいいのよ」
「こ、こんなの、俺には必要ない……っ♡」
「あら、露出願望があるのかしら。私は歓迎するわよ。下着を履かないで、いつでも私たちにハメられることを望む士織の健気な態度をね♡」
「〜〜〜〜っ!♡」
士織になったことで、より一層琴里の言葉に捩じ伏せられる。いつもは罵詈雑言で責め立てる口調を、全て士織が少女であることを望むかのように錯覚させる搦手に変えている。
付き合っていては埒が明かない。ブラを外して、
「脱い、だぞ……」
「よくできました。褒めてあげるわ――――下着をこんなに濡らしてることをね♡」
「っ……か、かえせっ♡」
士織が脱ぎ捨てたショーツを見せびらかし、そのクロッチ部を見えるように広げて遊ぶ琴里から手を伸ばして取り返す――――琴里の言うように、クロッチが多量の水分を吸い込み、士織の興奮を表していた。
「こ、これは、その……♡」
「興奮したんでしょ、私と七罪のキスで。それとも、私たちに抱かれたくて膣内が疼いてるのかしら♡」
「う……うる、さい♡」
同じ反論も、さらに力が抜けてしまっては反論にならなず、それはもはや事実上の肯定だ。
嘲り笑う琴里に、目を潤ませてギュッと瞑る士織。立場の違いを分からせられつつ、今の士織がどうしようもないメスだということを刷り込まれる。
愛液を吸った下着を握り締める。こんなものを
「さ、始めましょ。士織の初オナニー♡ 妹の私が、女の子のオナニーを教えてあげるわ♡」
「な……や、やめろっ♡ 一人で出来るっ♡」
背後から腕を取られて強引に動かされてしまう。抵抗しようとして、力が入らない。単純に琴里に従うように身体が躾られているのか、士織の腕力は想像するより低いのか。
どちらにしろ、琴里の手に導かれた士織の手は乳房と秘部、右手と左手それぞれを握り、添える。
「あっ♡」
たったそれだけで、少女の快楽を教えこまされた士織の喉は嬌声を奏でた。
否定を自ら、そして琴里の声で丁寧に潰される。
「いい声よ、士織。さあ、動かしてみて。ゆっくりでいいわ。自分のおっぱいを揉んで、自分のおまんこを擦ってあげて♡」
「おっぱいを揉んで、おまんこを擦る……♡」
一瞬前までの儚い反抗心は、圧倒的な快楽の濁流に押し流される。
「あ、あっ♡ んぁ♡ ふ……あぁっ♡♡」
豊満な肌乳を押し込む度、その柔らかさが己に返ってくる。開いた割れ目に指を這わせる度、ぴちゃぴちゃと淫らな音が鳴って甘い快感が脳に行き渡る。
「あっ♡ あっ♡ あぁっ♡♡」
単調な指使いをすれば、それだけ単調な快感に士織は喘ぐ。だが、単純である故にストレートな刺激に気分が高揚していく。
気づけば夢中で性感帯をまさぐっていた。割れ目だけでなく、弄られれば気持ちがいいと知っている陰核。琴里と七罪に舐められ、吸われて気持ちがいいと教えられた乳首。回したり、たまに弾いてやることで士織の身体と精神が激しく浮き上がる。
「はひっ!♡♡ あっ♡♡ ん、んんんっ♡♡」
「どう、士織? オナニーは気持ちいい?」
「きもち、いい♡ ――――けど」
「けど?」
そう、
気持ちがいい。けれど、二人に開発された士織の身体はメスの気持ちよさを覚えると同時に、
「その……ものたり、ないかも……♡」
ああ、このオナニーは確かに気持ちがいいけれど――――激しさと、
恥ずかしい。はしたない。少女の姿で自慰行為に耽った挙句、気持ちよくなりながら物足りないなど告白する。まさにメス。快楽を求める痴女そのものだった。
しかし、
「――――ええ。正直な子は好きよ、士織♡」
「あ……♡」
自慰行為による快楽ともどかしさに思考が鈍った士織の生肌に、琴里の優しさが染み込んだかのような朱色が加わった。
「ごめんなさいね。オナニーをするなら〝オカズ〟は欠かせないのに、気が利かなかったわ。士織、私たちに用意できるものなら、何でも見せてあげる。――――考えてみて。あなたは、何があればもっと気持ちよくなれる?」
「何が、あれば……♡」
この心地よさでありもどかしさでもある自慰行為に、何が加わればあの絶頂を手にすることができるのだろうか。
手と指の速度を段々と上げながら、のぼせた思考で考えて――――黙って何行きを見守っていた七罪の姿が目に入った。
愛おしい少女。霊装と私服を綯い交ぜにした限定霊装を纏う、その幼い肢体。今は、士織の情欲を激しく唆る身体。
「なつ、み♡」
「へ?」
「……ああ、そういうこと。いいわ、叶えてあげる。――――七罪、あなたちょっと裸になりなさい」
「は――――はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
素なのだろう。演技らしい演技を忘れた七罪の絶叫が、広々とした部屋中に響き渡った。……近所迷惑とか、大丈夫だろうか、なんてぼんやりとリラックスした思考だからこそできるどうでもいいことを思う。
「わ、わわ、私!? なんで私なのよ!? 私の裸とか見て何が面白いわけ!? あまりの貧相さに嘲笑と失笑の嵐でしょ!」
「いいから早くしなさいよ。今いいところなんだから。士織の意識が無防備なうちに、ほら早く!」
「そ、そんなこと言ったって……っ!」
チラリと士織を覗く、七罪の鮮やかで暗すぎない翠の宝石。そこには今、自身の性感帯を弄ぶ士織が映り込んでいるはずだ。
恥ずかしい。とても、恥ずかしい。だけど、
「七罪にっ、みてほしい♡ 七罪をみてたいっ♡♡」
「う、うぇぇぇぇ……」
「観念なさい。大体、裸なんて幾らでも見慣れて――――」
「琴里もみてて♡ そばに……いてほしい♡♡」
「っ……し、仕方ないわね♡」
「わ、私が貧乏くじ引かされてるだけじゃない!」
嬉しさ、のようなものが滲んでいた気がする。意識が浮き上がって、もどかしさと快楽に支配された士織にはそれ以上は読み取れなかったけれど。
七罪は相も変わらず恥ずかしげに顔を真っ赤にしていて、士織は心の赴くままに声を発した。
「だめ、か?♡」
「っ……あああっ! わかったわよ! 私の貧相な身体見て文句言わないでよね!?」
叫びを上げて、七罪は限定霊装から光を発して姿を変えた。〈
ふんわりと丸みを帯びた乳房、少女特有の小柄な体躯。触れれば折れてしまいそうな細い手足、それに反して秘部の直上付近に設えられた逞しい竿。
少女の身体に、雄の証。歪でありながら、士織には輝いて見える七罪という愛おしい少女の肉体。
「こ、これで満足? はっ、私のヘンテコな身体を存分に笑いなさいよ。こんなのオカズになんてできるわけな――――――」
「あっ♡ ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」
興奮感。多幸感、とでも呼称しようか。琴里と七罪。二人の少女の力添えで、足りなかった快楽が押し上げられ、もどかしさから解放された士織は歓喜の叫びを上げた。
「へ……?」
「うふふ、そんなに七罪を見て、見られてするオナニーは気持ちいい?」
「う、んっ♡♡ きもちいいっ♡ さっきまでと違うっ!♡♡ 七罪の裸、綺麗で♡ おちんちんが立派で♡ オナニーで、すごくきもちよくなれる♡♡」
何もかもが違う。丘の頂点に立つ乳首を捻り上げれば、身体を逸らして艶やかな声が。秘部に指を挿入れてかき回せば、多量の愛液が指に絡まって膣内から脳に快楽物質がぶち込まれる。
七罪の裸。七罪の肉棒。七罪の呆然とした顔が、恥ずかしくもあり心地よくもある。見られている。幼い少女の裸身をオカズにして自慰行為に耽る変態的な五河士織を、七罪という大好きな子に見られてしまっている。
女の子ですらこうなのだ――――
「おなにー♡ イキそう♡ 七罪をオカズにして、琴里に見られたはしたないオナニーで、私メスイキするっ!♡♡」
「ええ、ちゃんと見ててあげる。エッチなおねーちゃんのこと。これからは、私たちがいない時はオナニーして待ってること――――私たちの写真でも、動画でも、オカズはしっかり用意してあげるわ」
「っっっ!♡ する♡ ちゃんと待ってる♡ 大好きな二人でオナニーして、いい子にして待ってるから♡♡」
だからもっと、
乳首をこねくり回す指先が、膣内をかき混ぜる指先が、同時に激しく指を立てて――――待ち焦がれた果てを見る。
「――――イク♡ イクっ♡ おっぱいとおまんこで、自分の指でイクっ♡♡ メスイキするぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」
少女の身体で幾度となく感じる、最高の快楽。
琴里に支えられた身体が大きく逸らされ、腰が浮き上がって雌マンコから特大の潮吹きが起こる。初めて一人で貪った快楽が弾け、士織の視界が白く染め上げられた。
「あっ♡ あぁぁぁぁぁぁぁ……♡♡」
「きゃっ……♡」
と、絶頂に至りながら裸体の七罪をしっかりと目に収めていた士織は、その艶やかな悲鳴の原因を理解していた。
士織から吐き出された液体が、少し離れていた七罪にまで飛び散った。当然身体と――――そのふたなりちんぽにまで。
「く、ぁっ!♡」
「あ……はぁ♡」
愛液を交えた潮吹きをぶちまけられ、七罪が苦しげに呻く。
ビクビクと跳ねて、興奮を顕にしている肉棒。士織の求愛行動に、隠しきれない発情の色を灯していた。
いいや、発情しているのは
「七罪♡」
「え……っ!?♡♡」
そこからは、本能。どうすれば七罪に悦んでもらえるか、躾られ、植え付けられたメスが行動を取る。
七罪に向かって足を開き、絶頂の余韻に浸る秘所を両手で開いて
「七罪のおちんぽに粗相をしてごめんなさい♡ かわりに私のおまんこ使って、七罪がきもちよくなって♡♡」
「……っっ!♡」
「私を――――七罪のメスにして♡♡♡♡」
――――そこから先は、語るまでもない。
枷の外れた士織は七罪に犯され、琴里に犯され、女であることを徹底的に教え込まされた。代わる代わるに膣内に、子宮に雄を突き立てられ、ザーメンを腹が満たされるまで注ぎ込まれた。
その日は、もう士織が正気に返ることはなかった。それは幸せなことだったのかどうかは、わからない。
否――――これこそが
目覚めには、また後悔を。終わりには、メスの幸福を。繰り返す、繰り返す、繰り返す――――――繰り返し、いつか後悔が存在しなくなるその日まで、永遠に。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あれ……太ったか?」
朝、寝覚めが非常に良く、晴れやかな気分で起き上がって着替えを、と思っていた
「さ、最近は食べすぎか? ……けど、琴里と七罪が作ってくれるとつい食っちまうしなぁ」
残すのも悪いし、と難しい顔で悩む。ここ最近は、それなりの頻度で琴里と七罪が手料理を振る舞ってくれる。初めはぎこちなく失敗もしていたが、みるみるうちに……まあ、士道が手伝っているというのもあるけれど、それを差し引いても味の成長を楽しめる手料理が食卓に出ていた。
それを食べすぎたのか、士道は身体にある違和感を持った。ほんのりと丸みを帯びているように見えたのだ――――その
「うわぁ、ほっといたらヤバそうだな……うーん」
油断大敵。こういうのは、大丈夫だという慢心が肥満を生んでしまうもの。最低限、琴里にダメ出しされない体型を維持しなければならないのが士道の辛いところだ。いや、ダメ出しされなくとも人として維持していきたいとは思っているが。
ただ、鍛えすぎると
そうして、何となしに自分の胸に手を当てた士道は――――――
「――――あっ♡」
僅か。掴むというには小さすぎるカップサイズ。それに手を添えた瞬間、得も言えぬ感情が全身を巡り、士道に嬌声という音を引き出させた。
「っ……」
思わず誰もいない自室を見渡し、変化がないことにホッと息を吐く。そうして素早く着替えを終えて、余計に背負った罪悪感に息を吐いた。
「き、気持ち悪い声出してんじゃねぇっての」
本当に、
――――身体を無自覚に蝕むメスの恐怖が、この日から士道を襲い続けるとも知らずに。
男の状態でメス堕ちの影響出るのいいよねってリクエストあったので私は(士道くん限定で)確かに……と入れてみました。公式女子力極みの主人公伊達じゃねぇな……。入れていいならこれからも入れていきたい。
メスの快楽を求めるよう暴走した霊力が暴れ回るとどうなるか。こうなる。それでも雄としてまだ抵抗してる感じが出てる、かなぁ?どちらかと言えば残された良識って感じがしますけど、それを七罪と琴里への依存と好意で縛り付けて身動きを取れなくする。好きな子のためにどこまでも耐えれる主人公は素敵だよね(はぁと)
偏屈な恋心やら殺し殺されの愛やらは書いてきましたけど、純度の高い依存は初めてな気がしますね。つっても相手を気遣えるのは依存なのか?とも思いますが。依存相手を追い詰めることが何より苦痛なのがこの士織ちゃんです。主人公の持つ善性をこれでもかとメス堕ちに転用していくのいつもの冒涜で堪んねぇよなぁ!?失敬、持病が。
感想、評価、リクエスト以下省略。どれもいつでもお待ちしておりますー。書きたいものから書いてたり、キャラの偏り少しは気にしながら書いてるので形にならなかったり遅れたりしても許してもらえると嬉しいです。なお令音と狂三と琴里は偏り無視して登場しまくってる模様。
ではではまた次回〜
『澪インターフェア』にて身体元に戻ったエレンと秘書官洗脳プレイ。そしてすかさず澪に琴里を添えて純愛(洗脳)イチャラブ。澪と琴里はこの世界でも根本に愛があるからセーフ!!!!他の子?夢世界で前提が頭おかしいことになってるから純度100の洗脳でしょうね。まあ外側から意識が紛れ込んだりはするかもしれませんけど、その場のノリだよ!!