悪夢に囚われた天狼星 ~お偉いさんのつよつよチ◯ポにチン負けしたダイドーが、新しいご主人様に捨てられたくないあまり、指揮官と結婚した可愛い妹のシリアスをメス家畜として差し出しちゃう話~ 作:黒胡椒サラミ
栄えあるロイヤルのメイドとして、ダイドー級防空巡洋艦第二グループ五番艦として、シリアスは、人類の生存権を守るために微力を尽くしてセイレーンと戦ってきました。
シリアスだけではありません。姉のダイドーや他のメイド隊をはじめとして、らゆるロイヤル艦のみならず、国家の枠を越えて集まった多くのKAN‐SENたちが、「あの方」の指揮の下で戦い抜いてきたのです。
そうです。あの方――わたくし共の指揮官でいらっしゃる、誇り高き我がご主人様。あの方の輝くお姿を心に浮かべる度に、シリアスの心は希望の光に満ち、どんなに辛い戦いであろうとも、この身の限りに戦おうと思えるのです。
常に適格な戦術を立案し、我々を勝利に導いてくださる卓越した指揮能力。生身の人間でありながら、わたくし共の先頭に立って鼓舞して下さる雄姿……初めてご主人様の指揮下に入ったあの日の事を、シリアスは忘れません。シリアスは、あの日からご主人様に忠誠を誓い、この身の全てをご主人様に捧げてきました。
誇り高きご主人様の身の回りのお世話をさせていただき、不埒者から御身を守る護衛を務めさせていただきました。例えご主人様に夜伽を命じられたとしても、即座にそれに応じる事ができるよう、ロイヤルの淑女としてこの身を磨くことも忘れませんでした。
そして、ああ、何という身に余る光栄なのでしょうか。ご主人様はある日、ご自身の執務室に、シリアスを特別に呼び出されました。君に渡したいものがあると、ご主人様が差し出された小さな箱は、今もシリアスの部屋に、厳重に鍵をかけて大切に閉まってあります。そして、箱の中身――輝く銀の指輪は、今もシリアスの左の薬指に。
シリアスにとってご主人様が特別な存在であるように、ご主人様にとってもシリアスが特別な存在なのだと、慈悲深きご主人様は、この卑しいメイドに対し、まさに身に余るお言葉をかけられました。
シリアスの顔は暖かい涙に濡れ、この胸は幸福ではち切れんばかりになりました。そしてご主人様は、シリアスをその胸に抱きしめて下さり、その夜、わたくしたちは男女としての契りを交わしました。ご主人様との交わりは甘く蕩けるようで、ご主人様の優しさに触れながら、わたくしは眠りました。
――幸せ。
そうです。戦うために生まれた存在でありながら、シリアスはその時、本当の幸福というものをご主人様に教えていただいたのです。
ですが、その時のシリアスは、大切な事から目を背けていました。
姉のダイドーが、シリアスと同じように、ご主人様の事を深く愛しているのだという、大切な事実から……。
―――――――――――――――――
「――んむ♡ じゅる♡ はむ♡ れろ♡ あむ♡」
その夜、シリアスは悪夢を見ていました。
ダイドーが、椅子に座る全裸の男性のもとに跪いて、その男性器に愛おしそうに舌を這わせる、淫らな悪夢です。ダイドーは男性器の先端部を唇で咥え、舌で舐めるだけでなく、胸をはしたなく露出し、それを用いて陰茎部を挟みこんでいます。パイズリ……という行為です。まだご主人様に実行して差し上げる事は出来ていませんが、夜伽の作法を勉強したとき、シリアスも言葉だけは習いました。胸を用いて男性を気持ち良くして差し上げるための奉仕行為だと。
奉仕している女性の、シリアスよりも少し青みがかった銀髪と、薄紫色の瞳は、間違いなくダイドーのものです。白と黒のロイヤルメイド服も、間違いなくダイドーのものです。現実ではありえない光景。ということは、これは夢です。でも、ならどうしてシリアスは、こんな荒唐無稽な夢を見ているのでしょうか。
心当たりは一つだけです。
シリアスの、ダイドーに対する負い目がそうさせているのだと、シリアスは思いました。シリアスと同じように、誇り高きご主人様の事を、心の内で一人の男性としてお慕いしていたダイドー。ご主人様に見捨てられる事を誰よりも恐れていたダイドー。ご主人様からの寵愛の証を受け取ることで、そのダイドーを裏切ってしまったのだという、シリアスの心の奥にある負い目が、そうさせているのだと。
「美味いかダイドー? お前の大好物の、ワシのチンポは」
夢の中で、ダイドーが懸命に奉仕している相手の男性が、口を開きました。男性はひじ掛けに肘を置き、頬杖をついてダイドーを見下ろしています。その視線には、家畜小屋の家畜を見る時よりも、もっと酷い蔑みの感情が籠められていました。
「んじゅっ♡ じゅるるっ♡ じゅぽっ♡ ぐぽっ♡ んじゅるっ♡ ――ふぁいっ♡ ふぁいっ♡ ろっれも美味ひぅごぁいまぅ♡」
口の中いっぱいに男性器の先端部を頬張っているために、ダイドーの言葉は不明瞭でした。夢の中だからなのか、彼女の声がどこから聞こえて来ているのか、シリアスの耳には曖昧です。ただ、ダイドーが本当に喜んで男に奉仕しているのだという事は良く分かりました。何故ならば、シリアスの頭の中に、ダイドーの感じている事が直接流れ込んで来たからです。
――ご主人様♡ 偉大なるご主人様ぁ♡ ダイドーのお口はどうですか?♡ ダイドーのおっぱいはいかがでしょうか?♡ ダイドーはご主人様を気持ちよくして差し上げられていますか?♡ ご主人様ぁ♡♡
ダイドーの思考は、男性に対する愛情と忠誠で、隅の隅まで占められていました。思うだけでなく、彼女は実際に口にしようとします。
「ごひゅじんひゃまも、気持ひ良くなっへいははけへいまふぁ?」
そこでダイドーが、男性を上目遣いに見上げたため、二人の目が合います。
そこでシリアスは、初めてその男性の顔をハッキリと見ました。禿げ頭の、脂ぎった感じのする壮年の男性。肥満しただらしない身体は、誇り高きご主人様とは似ても似つかないものです。
ここまで、シリアスはぼんやりと、ダイドーがご奉仕している相手は、誇り高きご主人様なのだと思っていました。ご主人様の寵愛を独り占めしているという、シリアスのダイドーに対する負い目が、そんな形となって現れたのだと。
でも、違うのです。
ダイドーが「ご主人様」と呼び、一心にご奉仕している相手は、我々の指揮官様――シリアスの誇り高きご主人様ではありません。
しかし、この男性の記憶はシリアスにもありました。この方は、以前にシリアスたちの艦隊にも視察に訪れていた、連合の高官です。
特に目立った功績も無いのに昇進し、裏ではレッドアクシズとも――それどころかセイレーンとも繋がりを噂されている怪しい人物だと、ユニオンのエンタープライズ様が、険しいお顔でおっしゃっておられました。その噂の真偽は知りませんが、彼がシリアスを目にした時の、身体の上をねっとりとはい回るような視線は、今でも思い出すことができます。
ですが、どうしてそんな方が、シリアスの夢に――
「ああ、イイぞダイドー」
ダイドーを見下ろしたまま、男は言います。
「メス豚メイドの奉仕にしては悪くない。お前の取り得は、そのみっともないほど膨らんだ乳くらいのものだからな」
男の口から紡がれた、とんでも無い侮辱。ですが、ダイドーの心は喜色に溢れます。
(嬉しい♡ 嬉しい♡ ご主人様にお褒め頂きました♡ ご主人様がダイドーのメス豚おっぱいで感じてくれてる♡ 嬉しい♡ 嬉しい♡ 嬉しくて壊れそう♡ ご主人様、お慕いしています♡ 大好きです♡ ご主人様ぁ♡)
さっきから、主観と客観が曖昧です。シリアスは、離れた場所からこの二人の行為を観察しているようでもあり、ダイドーの視線で男性を見上げているようにも感じられます。今の、ドロドロと甘く蕩けるようなダイドーの心の声も、まるでシリアスの頭の中に直接響き渡ったようにも感じられました。
「ご主人様♡ この卑しいダイドーのお口に、ご主人様の種をお恵みください♡ ご主人様の専用ザーメン便器であるダイドーに、おチンポからお古くなった精液を排泄してくださいませ♡」
今の言葉は、ダイドーが実際に口から発したものです。
やはりこの女性は、シリアスの知るダイドーではないのかもしれない。シリアスはそう思いました。誇り高きご主人様に話しかける時ですら、ダイドーがこんな声を出したのを聞いたことはありません。ダイドーは、舌を長く伸ばして男性器の先端をまんべんなく舐め回します。そのダイドーの表情は、ふやけきった媚に満ちたもので、まるであさましい娼婦のようでした。
「――んっ♡ れろぉ♡ れろれろぉ♡ じゅる♡ じゅぽっ♡ じゅるるっ♡ ご主人様♡ ご主人様ぁ♡」
悪夢は、さらにシリアスを混乱させていきます。
ダイドーは、どうしてこの男性を「ご主人様」などと呼ぶのでしょう。我々が「ご主人様」とお呼びするべきは、敬愛すべき指揮官様ただおひとりのはずです。そんな姉妹艦の困惑をよそに、ダイドーは幼女が飴玉に夢中になるがごとく、男性へのご奉仕を続けていました。
男性はニヤニヤと笑います。
「いいだろう。乳ばかり膨らませた憐れなメス豚に、ワシの貴重な遺伝子を恵んでやるとするか。分かっておると思うが、一滴もこぼすなよ?」
「はいっ!!♡♡♡♡ ありがとうございますご主人様!!♡♡♡♡ んじゅっ♡ んじゅるるっ♡」
男の陰茎を乳房で挟み込んだまま、本当に嬉しそうな顔でダイドーが頷きます。ダイドーは男性器の先端部を再び口一杯に頬張りましたが、それは余りにも大きく、彼女の顎が外れてしまうのではないかと、場違いな心配をしてしまったほどです。
そう、男の男性器は、シリアスが唯一見知っていた誇り高きご主人様の愛らしいものとは異なり、まるでもう一本の腕を思わせるがごとく、太く、長く、反り返っていました。先端部は握り締められた拳のようで、機雷の信管のごとき突起が無数に生えています。色は浅黒く、ダイドーの唾液で全体がテラテラと光っており、幾筋もの太い血管が脈動しているのが、シリアスの位置からも見えました。
そもそも、ダイドー級の胸部は、一般的な女性と比較するとかなりの大きさです。ダイドーはそれを目一杯に使って男の性器を挟み込んでいるというのに、上半分ほどは胸に納める事ができていませんでした。
二つの睾丸も、シリアスのご主人様のものとは違います。野球のボールよりもずっと大きく肥大して、下手をすればソフトボール……いえ、バレーボールくらいの直径があるのではないでしょうか。
本能的な恐怖に身をすくませながらも、シリアスは頭の片隅で、そんな事をぼんやり観察していました。そうしている間にも、ダイドーの奉仕はますます熱を帯び、ずりゅずりゅ、たぱんたぱんと、胸で激しく陰茎を扱く音が響きました。
ダイドーの整った顔は、重桜で見られる「ひょっとこ」のように歪み、男性器を口で強くすすり上げます。主観と客観が曖昧になったシリアスには、まるで、そうしているのがシリアス自分自身のようにさえ思えていました。
「射精る!! 射精するぞメス豚!! 全部飲め!! オオオオ!!」
そして、ダイドーの目を通し、シリアスが見上げる男性が、獣のごとくに吠えました。言うが早いか、ドクンという男性器の脈動がシリアスの耳に届き、噴水のような精液の放出が始まりました。
「じゅるっ!♡ じゅるるるるるっ!!♡ んぐっ!!♡ んぐっ!!♡ ぶっ!?♡ んぶっ!♡ おうぶっ!?♡」
ダイドーは、初めは懸命に喉を動かして、全ての精液を飲み干そうとしていたようですが、すぐに無理が出ました。何時までも勢いを失わない奔流を受け止めきれず、彼女はむせ返り、口の端から黄ばんだ白濁が逆流し始めます。それでも、ダイドーは顔や胸、両手を使って零れる精液を受け止めます。
手のひらに乗った精液の塊の、熱さや重さ、ねばねばとした気色の悪い触感までもが、シリアスに伝わってきました。例え精液で溺れ死のうとも、男性の言いつけを守り、一滴たりとも床に零すことはしないというダイドーの必死の決意が、シリアスにも伝わってきました。
淀んだ海のような、生臭い匂いが周囲に広がります。舌に伝わる精液のえぐ味。喉を通って胃に向かっていく時の粘つき。それらが非常にリアルな感覚として、シリアスの嗅覚や味覚、触覚を侵食していきます。
数分経過し、ようやく男性の射精が終わったころ、精液は、正座するダイドーの膝上にまで水たまりを作っていました。
(熱い……)
まるで、それは生命のマグマのようでした。メイド服のエプロン越しにその熱が浸透し、シリアスの下腹部に伝わります。いえ、シリアスではありません。ダイドーです。
男性の精を受けて、下腹部の奥を甘く痺れさせているのは、ダイドーであって、シリアスではありません。
でも、お腹に溜まった精液が、とても熱い。
ダイドーは…………いえ、シリアスが?
シリアスがこの男性に、胸と口でご奉仕して……気持ち良くなっていただいて……。
いえ、ダイドーです。
……そう言えば、ここはどこなのでしょうか? この、暗い地下室のような場所は。
精液が、とても熱い。一滴も床に零さず、全て飲み干さなければいけません。
ご主人様の命令だからです。
……ご主人様?
違います。シリアスのご主人様は、誇り高きご主人様は、こんな男ではなく
「――シリアス」
男が、シリアスを見ました。
ダイドー越しに、彼はシリアスを見ています。
口の中に溜まった精液を飲み干せと、彼はシリアスに命じました。ダイドーでは無く、シリアスに。
従ってはいけない。
でも、従わなければ。
「シリアス」
もう一度、「ご主人様」はシリアスの名を呼ばれました。
ダイドーの喉が、ゆっくりと動きます。
重たい精液の塊が、胃の奥にまで納められ、口内に何も無くなると、シリアスは口を開きました。
「……はい、ご主人様」
男は、三日月のような不気味な笑みを浮かべました。
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「――!!!! はっ――はぁっ――はぁっ――はぁっ――……」
シリアスの総身が、冷たい汗で濡れています。
シリアスが目覚めた場所は、シリアスと誇り高きご主人様の寝室でした。
カーテンの隙間から、朝日が差し込んでいます。
シリアスは裸です。一枚の白いシーツ以外に、身を覆うものは有りません。
「どうしたんだい、シリアス」
そう言ってシリアスに声をかけてくださった男性は、シリアスの誇り高きご主人様――敬愛すべき指揮官様です。ご主人様は、その筋肉で引き締まった腕で、まだ震えているシリアスを、優しく抱きしめてくださいました。
「うなされてたみたいだけど……怖い夢でも見たのかい?」
あれは夢だった。それを知って、シリアスの中に安心感が広がります。
やはり、あれは悪い夢でした。
やはり、あの夢は………………あれ?
シリアスは、どんな夢を見ていたのでしょうか。
夢の中で、誰かが、誰かに何かをしていたような……。でも、それ以外が思い出せない。
「大丈夫だよシリアス。僕が隣に居るから」
ですが、僅かに残った不安は、ご主人様の慈愛に満ちた声と、確かな身体の温もりが消し去ってくださいました。代わりに、シリアスの心には、ご主人様への愛情が、清らかな泉のように滾々と湧き出てきます。
あれは、やはりただの悪夢でした。
それから、シリアスは震えが完全に止まるまで、ご主人様の逞しい腕の中に居ました。そうしていると、いつしか、悪夢を見たという記憶すら、シリウスは忘れてしまいました。
でも、やはりあれは、ただの悪夢では無かったのです。