悪夢に囚われた天狼星 ~お偉いさんのつよつよチ◯ポにチン負けしたダイドーが、新しいご主人様に捨てられたくないあまり、指揮官と結婚した可愛い妹のシリアスをメス家畜として差し出しちゃう話~ 作:黒胡椒サラミ
シリアスは、また悪夢を見ていました。
「ご主人様♡ 偉大なるご主人様♡ お射精ください♡ この卑しいダイドーのおっぱいまんこに、ご主人様の貴重な子種をお恵みください♡」
この悪夢を見るのは、もう何度目になるでしょうか。
思考にもやがかかったようで、時間と空間の感覚が曖昧ですが、何度も夢を見ているうち、ここがどのような場所なのかが段々と分かってきました。
窓のない地下に作られた、石造りの牢獄のような部屋。例の高官の男が、全裸で椅子に座り、その肥満した身体を空気に晒しています。男の足元に跪いたダイドーが、猛々しくそそり立つ陰茎に、その豊満な胸を使って懸命に奉仕しています。
「ダイドー、お前はワシの何だ?」
「ダイドーはご主人様のメス豚です♡ ご主人様の性欲処理のことだけを考えて生きる、ザーメン扱き捨て用の淫乱メイドです♡」
男の問いに、ダイドーは躊躇なく答えます。ダイドーはメイド服の胸部に空いた穴から、男の陰茎を胸の谷間に挿入し、さらにそれを両腕を使用して圧迫しています。メイド服の胸元のボタンがいくつか外されているので、胸の谷間に収まらない肉棒の上半分ほどは、ダイドーの口元に突き出ていました。
ダイドーは時たま、赤い舌を出して、男性器の先端へと唾を垂らし、潤滑剤を追加します。自身の唾液で、ぬらりと濡れて光る男の肉棒を、ダイドーは大層愛おしそうに眺め、ずりゅずりゅ、ぐちぐちと淫らな音を立てて摩擦していきます。
「ご主人様専用のズリ穴の使い心地はいかがでございますか♡ ご主人様の雄々しいおチンポにご奉仕するためだけに作られた、はしたない乳牛おっぱいまんこ♡」
ダイドーは、自身の胸のことをそんな風に表現していました。メイド服の上からでも、ダイドーの胸がいやらしく形を変える様子は、ありありと分かります。男は、そんなダイドーを、下卑た笑みを浮かべて満足そうに見下ろしていました。
シリアスが見る悪夢に登場するのは、常にダイドーとこの男の二人と決まっています。
シリアスは、兵器として生まれた身としては望外な幸福を手にしてしまいました。シリアスは今日も、誇り高きご主人様をおそばで護衛しながら、その執務を補佐し、夜はご主人様の腕に抱かれて眠りに付きました。シリアスと同じくご主人様に思いを寄せていたダイドーは、そんなシリアスを見て、どう思っているのだろう――――その後ろめたさが、この夢を見せているに違いありません。
「ご主人様、ダイドーはご主人様を気持ちよくして差し上げられていますよね? ご主人様はダイドーのことをお見捨てになりませんよね?」
ダイドーは、時折思い出したように、男に向かってそんなことを言います。
「ご主人様はいつまでもダイドーのご主人様ですよね? ダイドーはご主人様のメイドで居てもよろしいんですよね?」
その時のダイドーの瞳からは淫蕩の色が消え失せ、男に見捨てられたくないという切実な思いで、心がいっぱいになります。シリアスは、そんなダイドーの感情から目を背け、耳をふさぎたくなりますが、それはできません。
――夢の中で、シリアスは、ダイドーになっているからです。
シリアスは、夢の中のダイドーと、五感のすべてを共有しています。シリアスはダイドーの視界で男を見上げ、ダイドーの声は、シリアス自身の口から発されたもののように耳に響きます。五感だけでなく、ダイドーが思考していることですら、シリアスの頭に直接流れ込んでくるのです。
ダイドーは、今も男に胸でご奉仕しながら、こんなことを考えています。
(捨てられたくない。捨てられたくない。捨てられたくない。捨てられたくない。――ご主人様に見捨てられたら、ダイドーは生きていけません。ご主人様のメイドで――メスで居られないなら、ダイドーが存在している意味はありません。偉大なるご主人様、どうかダイドーをお見捨てにならないでくださいませ。ダイドーをおそばに置いてくださいませ。ご主人様の家畜として生きる権利を、ダイドーにお与えくださいませ)
何も無い、暗くて狭い立方体の部屋に閉じ込められて、その中でひたすら反響する音を聴かされている……。ダイドーの心の声を聴く感覚を例えるなら、そう表現すれば良いでしょうか。耳をふさぎたくとも、ふさぐ手段は存在しません。
(お慕いしております、ご主人様。ダイドーに救いを与えてくださったご主人様。ダイドーのような卑しいメス犬ごときが、ご主人様に思いを寄せる不遜をお許しください。でも……でも……ご主人様♡ ああ……♡ ご主人様がダイドーを見てくださっている♡ ダイドーを見下ろして、蔑んでくださっている♡ 匂い♡ ご主人様のおチンポの匂い♡ ダメ♡ こんなの♡ 一生懸命ご奉仕しなきゃならないのに、ご主人様への大好き以外、何も考えられなくなっちゃう♡)
ダイドーの鼻先に男の性器の先端が近付き、その匂いがぷぅんと漂ってきます。ダイドーと嗅覚を共有している私にとっては、とても耐えがたい酷い匂いなのに、ダイドーはまるで発情した野良犬のように、へぇへぇと息を荒げながら舌を垂らします。
(ご主人様の匂い♡ 優秀な人間のオスの匂い♡ とても生臭くて、濃くて……なんてかぐわしいのでしょう♡ ご主人様♡ ダイドーはこれだけで充分です♡ ご主人様のおそばに置いていただいて、こうやっておチンポ様の射精のお手伝いをさせていただくだけで充分でございます♡)
しかし、その思考とは裏腹に、ダイドーの下腹部は凄まじい熱を帯び、じくじくと焦げるような疼きが、内側からひっきりなしにダイドーの身体を責め苛みます。
欲しい。
この太く立派なモノで、わたしのすべてを貫いて欲しい。
奥まで一気に、乱暴に貫いて、この疼きを沈めて欲しい。ココロの欠落と、どうしようもない寂しさを埋めて欲しい。
欲しい。
欲しい。
欲しい。欲しくて気が狂いそう。
欲しい。
今すぐ犯してもらい、ナカに熱い精液をもらわなければ、どうにかなってしまいそう。
でも、ダイドーは我慢しなければなりません。
それは、男の命令だからです。
この悪夢の中で、男はダイドーに口や胸で奉仕させるだけで、決してダイドーの膣に男性器を与えようとはしませんでした。
――まだ、感覚の「リンク」が十分ではないからの。
だから、それが整うまではお預けだと、男は言っていました。
しかし、既に男の性器のカタチを覚えているダイドーの膣は、主人の帰りを待ちわびて泣き叫んでいます。胸の鼓動は早く、全身が熱く、思考は熱に浮かされ、股間から漏れる液体によって、ショーツに濡れ染みが広がっていきます。
ダイドーは太ももをこすり合わせて気を紛らわし、疼きをごまかすために、男への奉仕にさらに身を入れます。でもそうすると、男の肉体が放つ濃い性臭にあてられて、ダイドーの身体はさらに発情するのです。
「ぐすっ――」
いつしか、身体の疼きに苛まれるあまりに、ダイドーは目の端に涙を浮かべていました。それを男の目から隠そうとしながら、ずりゅずりゅ、ずりゅずりゅと胸を動かして、彼女は健気に、献身的にご奉仕を続けました。
すると――
「――安心するがいい、ダイドー」
ダイドーの滑らかな銀の髪に、男のごつごつした手のひらが載せられます。
ダイドーは、赤子のような顔で男を見上げました。
「捨てたりはせん。お前が泣いて頼んでも、ワシはお前を手放したりせん。……お前は永久にワシのメスだ。ワシのチンポをハメる肉穴メイドとして、永久に飼ってやる」
この男は、ダイドーのことを都合の良い性欲処理の道具としてしか見ていません。そんな男から、これほど侮辱的な言葉をかけられたにも関わらず――
「ごしゅじん、さま……」
ダイドーの瞳からは、暖かな大粒の涙が、ぽろぽろとこぼれ始めました。
「ぐすっ……うぅ……」
男の言葉が、まるで救世主による託宣のようにダイドーの胸に響き、孤独感は拭い去られ、男に対する無制限の愛情で溢れかえります。
(ご主人様…………ダイドーをお救いくださる、「本当の」ご主人様……。ダイドーは、愛しい愛しいご主人様のためならば、何でもできます。何を捨てても、誰を敵に回しても構いません。ご主人様になら、たとえこの身をスクラップにされたとしても本望でございます)
本当に純粋な、まっすぐとした男への愛情。
男のために、ダイドーは何でもする。それは偽りではない本心だという事が、彼女と感覚を共有しているシリアスには、否応なしに分かってしまいます。
――そう、今のダイドーは、たとえ姉妹艦や、陛下や、誇り高き我らの指揮官様を裏切れと言われたとしても、それがこの男の命令であれば、躊躇なく従うのでしょう。
「ご主人様、偉大なるご主人様。ダイドーはご主人様をお慕い申し上げております」
そして、ついに耐え切れなくなり、ダイドーは胸の内にある男への思いを口にし始めました。
「卑しい肉穴メイドの身で、ご主人様にこのような感情を持つダイドーをお許しください。でも……でも、ダイドーはご主人様のことが愛おしくてならないのです。この矮小な身のすべてを、ご主人様に捧げたくて、たまらないのです」
あまりにも強い、巨大な感情。
男への愛情と忠誠心が、ダイドーという擬人化兵器の仮想精神を制御する部分を、強制的に書き換えていくのです。人類の味方として戦うために定められた倫理規定をも改変し、自身の指揮権を持つ人間を、指揮官様からこの男に変えて――
こんな、こんなことはあり得ません。
シリアスたちは、人間の女性のカタチをとってはいますが、その中身は兵器です。
なので、こんなことは起こりえない。
(――――⁉)
そこでシリアスは恐ろしいことに気付きました。このままでは、ダイドーの中に生じた深刻なエラーが、シリアスにも影響を与えるのではないかと。
覚めなければならない。どうにかして、この夢から目覚めなければ。シリアスの主観は、ダイドーの中で悪夢の出口を探してさまよおうとします。しかし、夢の中のシリアスには、そもそも自由になる身体が存在しません。
男はダイドーに向けて言いました。
「……なるほどのう。……それで? ダイドー、だからお前は、ワシのためにどうしたいというのだ?」
「誓わせてくださいませ」
「誓う? ワシのメスになるという誓いなら、初めて犯してやった時に立てただろう」
その時、ダイドーがこの男の毒牙にかかった時の光景が、まるでシリアス自身が経験したことのようにフラッシュバックしました。
シリアスと誇らしき指揮官様が結ばれて、失意の底にあったダイドー。そのダイドーのもとに現れた、軍服姿の男。
「はい……♡ ご主人様の強いおチンポで、ダイドーの未使用おマンコを耕していただき、性処理用のメス豚としての身の程を教えていただきました……♡ カラダの隅から隅までザーメン漬けにしていただき、おマンコも、お口も、おっぱいも、ダイドーのすべてはご主人様のおチンポ専用だとお誓いしました……♡」
ダイドーが男になすすべなく組み敷かれてしまったのは、男の肩の階級章がそうさせたのでしょうか。――いえ、違います。セイレーンから「輸入」した技術。あろうことか、男はそれを用いて、シリアスたちKAN-SENの根幹をなすメンタルキューブに、何らかの干渉をしたものと思われます。
それで、ダイドーが不自然なほど男の言いなりになっている理由が分かりました。
シリアスの中に、そのように卑劣な手段でダイドーを我が物にした男に対する、とめどない怒りが溢れてきました。それでも、シリアスはこの光景を眺めたまま、どうする事もできないのです。
「ダイドーはあの日、ご主人様のメスとなることが何よりの幸せであると、このカラダに刻み付けていただきました♡ ご主人様のおかげで、ダイドーはこの世に生を受けた本当の意味を知ることができたのです♡」
「あの若造はいいのか? お前がワシの前に『ご主人様』と呼んでいた、あの若造は」
「それはダイドーが無知で愚かだったからです! ダイドーのご主人様は、偉大なるご主人様以外に存在いたしません!」
「初めて会ったとき、お前はワシのことを、忌むような眼で見てきたのを覚えているが?」
「おっしゃらないでください! ダイドーが愚かだったんです! ――ああ、できることなら、ご主人様の偉大さを理解する前のダイドーを殺してしまいたい……」
その罪を雪ぐためにも、もう一度自分がご主人様のメスであることを誓わせてほしいと、ダイドーは涙ながらに訴えます。もちろん、その間も胸で奉仕する手を止めようとはしません。
「いいだろうダイドー。ワシはあの若造とは違う。お前の望みはかなえてやる。お前のしたいようにしてみなさい」
「ああ……♡」
恍惚とした表情で、ダイドーは男を見上げます。ダイドーは、そこでようやく胸を動かす手を止め、男の性器の先端に恭しいキスを捧げました。そして、彼女はいったん男の身体から離れると、メイド服を脱ぎ始めます。
しゅるしゅるという衣擦れの音。ふぁさり、ふぁさりと、ダイドーの身体を包んでいたメイド服が、一枚ずつ石畳の床に落ちました。下着姿になっても、ダイドーは手を止めようとはしません。隠すものもなくなり、ダイドーの大きな胸が、その桃色の先端を含めて、男の目前に晒されました。
(……んっ♡)
シリアスも思わず、ダイドーと一緒に身をよじってしまいました。ダイドーの乳首は、既にはしたないほどに充血してピンと膨れていましたが、男の視線が先端に突き刺さり、それがさらに痛いくらい張り詰めていくのを、シリアスも感じていました。
そしてダイドーは、とても淫靡な手つきで、己の腰のくびれに手を這わせ、それをゆっくりと下に移動させていきます。親指がショーツにかかり、ダイドーの秘部を覆うレースの布が、焦らすように下ろされていきます。
ショーツが股間を離れる瞬間、「ねちゃり」と、とてもいやらしい水音がしました。
椅子に座る男の前で、ダイドーは生まれたままの姿になりました。
人間とは一線を画す、我々艦船だからこその完璧な肢体。それをダイドーは、惜しげもなく男の目に晒しているのです。男に見られているというその事実だけで、ダイドーの股間の湿り気は、加速度的に増していきました。
「ご主人様……♡」
男に誓いを立てるために、ダイドーはその場に跪きました。冷たい石畳の上に正座すると、前の床に三つ指をつき、上体を折り曲げました。
一糸まとわぬ全裸での土下座。ロイヤルメイドとしての誇りの欠片もない、無様で哀れな姿。文字通り、ダイドーは男の前で、床に額をこすりつけていました。彼女はそうやって、男に対する最大限の恭順と服従を示そうとしたのです。
そして何を思ったのか、男はおもむろに椅子から立ち上がりました。
「あっ…………♡」
ダイドーの全身が震えます。
彼女の後頭部には、男の右足の裏が載せられていました。
そんな中、シリアスが感じていたのは凄まじい屈辱と嫌悪感です。
誇り高きご主人様以外に対し、このようなあられもない姿を晒した挙句、卑屈に床に這いつくばり、その上で頭を踏みつけられるなどという侮辱を受けようとは。悔しさのあまり、胸をかきむしりたくなっていました。
ですが――
(うれしい、うれしい、うれしい、うれしい、うれしい)
シリアスと繋がっているダイドーの心は、悔しさと無縁のところにありました。
(ご主人様♡ ご主人様♡ ご主人様♡ うれしい♡ うれしい♡ うれしい♡ うれしい♡)
ダイドーは、男に自分の隷従を受け入れてもらったことに、ただひたすらに喜びを感じていたのです。ダイドーの身体が震えているのは、全身を襲う津波のような喜悦の感情のためでした。その歓喜は圧倒的で、シリアスの感じている屈辱感が、非常にちっぽけなものに思えてしまいます。
悔しい。悔しい。悔しい。でもうれしい。とてもうれしい。ご主人様に、わたしという奴隷を受け入れてもらえた。ご主人様が愛おしい。ご主人様のために、なんでもして差し上げたい。
悔しい。でもうれしい。幸福のあまり心が壊れそう。こうやってご主人様に踏みつけられたまま、永遠に過ごしたい。自分がご主人様に支配される存在であることを、ずっと感じていたい。
くや――うれしい。
ダメです。
もう目覚めなければ。
この悪夢から逃れなければ。
そうしなければ、戻れなくなってしまう。シリアスの感情に、ダイドーの感情が混じってしまう。
ご主人様、誇り高きご主人様。
シリアスのご主人様はあの方だけです。我々の指揮官様以外に存在しません。このように卑劣な下種が、シリアスのご主人様であるはずがありません。
もうこんな悪夢は見たくない。一刻も早く目覚めなければ。
でも、この夢の出口はどこにあるの?
出して。
ここから出して。
「偉大なるご主人様……♡」
これはダイドーの声です。シリアスの声ではありません。
男の足に体重がかかります。なんていう屈辱――でも、なんでうれしいの? どうしてダイドーは、こんなことをされて、こんなに幸せになっているの? やめて。わたしまで――シリアスまでしあわせになっちゃう。
嫌、いやです。
出して。
ここから、この夢から。
出して。
「お前は、永久にワシのものだ」
「はい、ご主人様」
違う。
「わたしは、ご主人様の快楽のために、すべてを捧げます」
違う、これは、わたしじゃない。
わたしはこんなことを誓わない。
ごしゅじんさま? シリアスは、ごしゅじんさまのかいらくのために……?
違う、たすけて。たすけて、ごしゅじんさま。
「わたしは、永遠にご主人様のメスです」
たすけて。
「無駄だ、シリアス」
え?
「お前もダイドーと一緒に、ワシのメスになるのだ」
「―――――!!!!」
シリアスは跳ね起きました。
部屋は暗いままです。まだ、朝は来ていません。
全身が冷たい汗で濡れています。
(…………夢? いまのは、夢?)
悪夢から現実に戻ってきたというのに、ここが現実であるという実感が、なかなか得られません。
部屋の中には、シリアスの呼吸音のほかは、コチコチという時計の秒針の音だけが響いています。シリアスは慌てて、隣に眠っているはずのご主人様のほうを見ました。
「………………あ……ああ……」
シリアスは、どっと息を吐きました。
誇り高きご主人様は、安らかな眠りの中にいらっしゃいます。
そこでシリアスは、己を恥じました。いかに夢の中とはいえ、ご主人様の護衛も務める身でありながら、ご主人様に助けを求めるような真似をするとは――
「……え? ……シリアスは今……どんな、夢を……」
またです。このところ見ている夢の中身が、シリアスには思い出せません。
ただ、夢はどんどんと恐ろしくなり、どんどんと真実味を増している気がする。そんな思いに、シリアスはとらわれていました。
「…………」
あれはなんの夢だったのでしょう。
夢の中には、ご主人様ではない男性が居たという気がします。そして、それから――
「…………ダイドー?」
ダイドーが居て、男性と何かをしていた。
でも、何を?
シリアスは不安に襲われ、己の身体を己で抱きしめました。
「ご主人様……」
シリアスの隣には、ご主人様がお休みになっています。
「…………ご主人様……?」
一瞬、隣に寝ているその男性が、本当にご主人様であるかどうか曖昧になったのは、単なるシリウスの気の迷いだったはずです。