カタカナを使わない地の文が難しいです…システムとかなんて言えばいいのか
「馬鹿な…!早すぎる…!」
進軍中に通りかかった街が賊に狙われていると知り、街を救う為、義勇軍と共に籠城を始めた秋蘭。しかし黄巾賊は異常とも言える速度で進軍してきた為、民の避難も、籠城の為の準備も何一つ完了しないまま、開戦の火蓋が切って落とされた。
主である華琳が率いる精鋭部隊でもここまでの進軍は可能だろうかと、僅かな戦慄を覚える秋蘭だったが既に黄巾賊は城門に取りつき、攻撃を始めているのを見ると、速やかに指揮を出していく。
「200を西門へ送れ!」
「し、将軍、それではこちらの防御が…!」
「やむを得ん…障害物の設置が間に合わなかったのだ、城門を破られれば一気に賊が流れ込んでくる…」
焦りに冷汗を流す秋蘭は、自らも矢を番え、城壁の上から黄巾賊を射殺していく。しかしいくら彼女の神業的な弓の腕前があろうと、圧倒的な数の暴力を誇る黄巾賊の前には、焼け石に水でしかなかった。
「御方の為にィィ!!」
「供物を捧げよ!」
「我らは贄…そして汝らも…!」
異様な熱気を放つ黄巾賊に、秋蘭は最悪が形をとって襲いかかってきたことを悟った。
そもそも秋蘭は、黄巾賊の中でも各地に甚大な被害を齎している狂信者派閥の調査のため、進軍していたのだ。各地から聞こえる、彼らに襲われた村や街の惨状は、華琳をして並々ならぬ警戒心を抱かせるには十分だった。彼らの侵入は断固として阻止しなければならないと、華琳配下の将軍達は領内の四方へ散っていった。
将軍達は各地を進軍しながら狂信者派閥の情報を集め、もし仮に接敵したならば、華琳や他の将軍達の援軍を待って反撃に移る。
(だがこれほどの進軍速度と士気を持っているならば…計画は役に立たん…!)
しかしそれはあくまでも、狂信者派閥の『残虐さ』に重点を置いて構築された策であり、彼らの狂気的な士気の高さと進軍速度は考慮されていない。それ故、ここから一番近いであろう華琳の軍が間に合うかすらも怪しいのが実情だった。
(いや…間に合わせる…!)
秋蘭が悲壮な決意を固めたその時、街の一角から火の手が上がった。未だ火矢等は打ち込まれておらず、火災が起きるような事はないはずだが、もうもうと立ち昇る黒煙に、秋蘭は目を疑った。
「なにがあった!?」
「か、夏侯淵将軍!!と、突然民衆の一部が…!」
兵士の報告に城壁から身を乗り出して街へとその鋭い視線を向ければ、どこに隠していたのか、武器を手に取った民衆が家屋に火を放ち、彼らを守っている筈の義勇軍に次々と襲いかかっているのが見えた。
「ばかな…!?…!まさか既に城内に兵を紛れ込ませていたのか…!?」
民衆の避難を完了できなかった事が、ここに来て別の意味を持った。民衆に紛れた黄巾賊は、混乱する義勇兵を後ろから斬りつけ、防衛線をズタズタに引き裂いていく。籠城戦では有り得ない、守る側が挟撃を受けるという事態に、流石の曹操軍にも動揺が広がる。
秋蘭は城壁の上を他の兵に任せると、慌てて下へと戻った。
しかしそこにあったのは、逃げ惑う民衆と、それに紛れて兵を襲う黄巾賊、戦おうにもどれが敵でどれが民衆か分らない曹操軍は、その刃を鈍らせてしまい、効果的な迎撃が出来ないでいた。
「っく、この!!…な!?」
「やめて!お父さんを殺さないで!!…あ…」
「興…!!」
武器を持った男を斬ろうと迫った曹操軍の兵士の前に、幼い少年が父を守ろうと飛び出す。
兵士は慌てて剣を退こうとするも、急に止まれる訳もなく、慣性に従い、剣が幼い体を切り裂いた。
「おい…興?………あ、あ、あああああ!!!」
父親が倒れ伏す息子へと呼びかける。しかし息子がそれに答えることはない。失われた幼い命に、茫然と立ち尽くす兵士に、激情に駆られた父親が武器を振り下ろす。兵士はそれを当然の報いとばかりに、極刑に処される死刑囚のように父親の刃を受け入れた。
「あ、あぁ…興…父も、今行くぞ…」
兵士を八つ裂きにした父親は返り血に塗れた剣を自らの首へと突き刺していく。口から溢れる血をものともせず、愛する息子が寂しい思いをせずに済むように、自らその命を断ち切った。
「……」
それを見ていた他の兵士達から急速に戦意が失われていく。こんなことをするために兵士になったわけではないと、涙を流して武器を手放す兵すら現れた。
(不味いっ!!)
戦いが始まってまだ一刻と経っていない。それなのに既に戦意を喪失しかけている曹操軍、そして刻一刻とその数を減らしている義勇軍。秋蘭は将軍として決断を迫られていた。
未だ被害自体は少ない曹操軍を纏め、包囲を破り撤退するか?
それとも義勇軍と共に、城内の賊を殲滅し、士気の落ちた兵を指揮して籠城を続けるか?
頭の中でぐるぐると、考えが渦を巻く。曹操軍の将軍としては、撤退することが正しいと分かってはいるのだ。しかし、自らも苦しい状況にありながら、他の民を救う為に立ち上がった義勇軍を見捨てて逃げることは、彼女の大義に反することである。
「夏侯淵将軍…!申し訳ありません!!」
「なっ!?貴様、なにを!?」
すると配下の一人が秋蘭を押し倒し、その手足を縛った。突然の造反に反応が遅れた秋蘭は、あっさりと拘束されてしまう。
最古参とも言っていい配下の行動に、信じられない物を見る目で配下を睨む。
「…夏侯淵将軍を連れてここから撤退しろ!!」
「…!ま、待て!」
そして配下の男は拘束された秋蘭を兵士の一人に預け、そう叫んだ。彼の下には、華琳が旗揚げした当時からの最古参兵達が集まり、他の兵士達に無理矢理撤退の準備を進めさせている。
そして古参兵たちはすっきりとした笑みを浮かべ、秋蘭へ頭を下げた。
「夏侯淵将軍…我らはここで時を稼ぎます。その間に、貴方様は曹操様の下へ」
「お前たち…!」
「将軍は後の世に必要なお方、そのお方の礎となれるのならば本望です」
男たちの後ろで、城門が破られる音が響く。民衆に扮した黄巾賊が城門を内側から開け放ったのだろう。城内の味方と合流した黄巾賊が粗野な剣で義勇軍を屠っていく。
秋蘭は目にうっすらと涙を浮かべ、項垂れる。自分にはそれを言う覚悟が無かった。義勇軍を見捨てる決断をすることがどうしても出来なかったのだ。しかしそれを察した古参兵たちは、秋蘭の葛藤を察し、自ら行動に出た。
「すまん…!」
無力感に苛まれる秋蘭を馬に乗せ、周囲を兵が固める。そして勢い良く城門を開け放つと、困惑する黄巾賊に向けて突撃を敢行した。
「進めえぇ!!」
「将軍を生きて曹操様の下に帰すのだ!!」
天に響く雄叫びを上げて曹操軍の精鋭達が、続々と城外に飛び出していく。まさか攻勢に打って出るとは思っていなかった黄巾賊は、突然の出来事に僅かに戸惑う。それはほんの一瞬生まれた隙に過ぎないが、しかしそれを見逃す弱卒が曹操軍に居るはずもなく、次々と包囲が食い破られていった。
「おやおや、意外ですね。まさか撤退を選ぶとは」
「ぎゃははは!読み通ぉりぃ!!」
「口が悪いですよ宝慧」
街の近くの山中で、砂塵を巻き上げ、包囲を破りつつ撤退する曹操軍を、頭に人形を乗せた少女が、その眠たげな翠色の瞳で見ていた。その少女の背後には、一千の黄巾賊が、少女の号令を待ち、血に飢えた目をギラ突かせている。
「ぐぅ…」
「…程昱様」
「おお!…それでは皆さん、蹂躙してください。出来るだけ兵も生かしてくださいねー。色々と使い道もありますので」
「ぎゃははは!!ぶっ殺せぇ!!」
おオォォォォォ!!!御方に贄を!供物を捧げよォ!!
副官に起こされた少女が命令を下し、頭の人形が吼えた。黄巾賊が神への祈りを叫びながら一斉に山を下る。守るべき民を、共に戦った戦友を、配下を見捨ててまで、生きる事を選んだ秋蘭に、非情な野獣の軍勢が襲いかかった。
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戦いから1日半後、秋蘭と曹操軍の生き残りの姿は、既に冀州の大神殿にあった。
それは運ばれている秋蘭自身が、目を剥くような速度だった。教主である男の為、各地の略奪品や捕虜を含めた美女、美少女を迅速に大神殿まで運ぶ必要のある奉身教は、極めて効率的な輸送システムを構築し、教徒達を休まず一心不乱に働かせることで、輸送時間を極限まで短縮させる事に成功していた。
そしてその速さによって、華琳に未だに秋蘭が籠城を続けていると思わせることに成功していた。
「っく…下衆め…」
「ふひひ…屈辱に震える美女というのも、これはこれで良いのぉ…」
首輪を嵌められた秋蘭が、豪奢な玉座に腰掛ける男の横に、座らせられ、屈辱にその顔を歪ませていた。しかし男はそんな秋蘭の顎を、まるで愛猫でも可愛がるかのように撫でていく。
そんな二人の前には、大勢の信徒達が机に並べられた料理に齧り付きながら、正面の舞台を見ては、ニヤニヤと好色な笑みを浮かべている。
「奉身教徒のみんなーー!!今日は私たちの生脱衣公演に来てくれてありがとーー♪」
「今日はちい達のぜーんぶ、見せちゃうんだから♡」
「公演の最後に、尻穴限定だけど皆の性欲処理もするから、最後まで見ていってね」
そこには天和、地和、人和の三姉妹神官が、全身を覆う分厚い神官服に身を包み、男たちの視線を浴びていた。
「ふひひ…中々面白い余興であろ…?」
「……っ!」
その悪趣味極まる光景に、秋蘭は吐き気を催す程の醜悪さを感じていた。しかし解せない事が一つ。奉身教とは一体なんなのか。宗教であることは、この神殿を見れば分かるが、これだけの規模を誇りながらこれまでその存在を一切耳にしたことがないというのが、彼女には不可解でしかなかった。
「奉身教とは現人神である教主さまに仕え、使われることを至上の悦びとする教団なのですよー」
「お前は…!っな!?」
その疑問を察してか、眠たげで間延びした声が、秋蘭の背後から聞こえた。それは彼女を捕えた部隊を指揮していた少女の声であり、そちらを睨みつけた秋蘭は、次いで少女の姿に絶句した。
「おお、風か。ご苦労であったぞぉ」
「ん♡風の役目は日輪を支えることなので、この程度お安い御用なのですよ♡」
程昱、真名を風という彼女は、一切の服を纏うことなく、その肢体の全てを衆目に晒していた。さらに薄い胸のポツリとした乳首には、鈍く光る銀色の装身具が付けられ、その幼い体には不釣り合いな、男を誘う色気を醸し出している。彼女は、波のようにうねる長い金髪を揺らして、男の股の間に腰を降ろすと、自身の体を這い回る男の手にピクリと体を震わせている。
(なんだこれは…なぜこの少女達は、こんな…)
強制された訳ではないことは、頬を赤らめ、うっとりと蕩ける風の目が証明している。舞台の三人も、なんら疑問を持っているようには見えない。それが逆に秋蘭には恐ろしいことに思えた。
「「おおっ!!」」
信徒たちからどよめきが上がる。舞台では笛の音色に合わせて三姉妹が煽情的に服を脱いでいく。パサリという衣擦れの音と共に、神官服が地面へと落ちる。その下には胸と性器しか覆われていない、ほとんど紐の様な、衣服とは呼べない代物が身に付けられていた。
天和がその豊満な胸を強調するように、自らの腕で持ち上げる。地和がまるで口淫しているかの様に口を窄めて舌を出し、人和が高く掲げた尻を押し開き、紐をずらして尻穴をパクパクと動かして見せている。
「たまんねぇなぁ…」
「て、人公将軍のし、尻穴…っう」
神官三姉妹のあられもない姿に、男たちは食事の手を止め、自らの肉棒を扱き始める。それを見た風が手を叩くと、両脇の扉が開き、これまた煽情的な衣服を身に纏った女達が続々と部屋へと姿を現した。
「失礼致します…」
「あむ…ぢゅ、ずる…」
「れろ…むぐ…ずず…」
女達は肉棒を扱く男たちの下へと歩を進めると、その肉棒を口に咥え始めた。彼女達は教主である男に捧げられた者達だが、粗相をしたり、飽きられた事で、信徒たちに払下げられた女達であり、同時に自我を消去された肉人形達だった。
「くひひ、良いのぅ良いのぅ…さて」
「…!!」
その光景にじゅるりと涎を啜る男を秋蘭は最早何度目か分からない侮蔑の視線を送る。しかし男が自分を見る視線に含まれた獣欲を察し、恐怖で顔を強張らせる。
だがその恐怖すら、男にとっては興奮を催す材料でしかないのだろう。男は肉棒を大きく膨らませ、秋蘭へと手を伸ばす。
「教主さま、詠ちゃんからの歎願があるのですよ」
「…詠から…?ふむ、申せ」
しかしその手は、風の一言でピタリと止まった。男が最も信頼する配下である詠からの歎願、それは尽きることのない性欲を一端脇に置くには十分な理由なのだ。なにせ、詠に任せておけば、次々と女達が自分の下へと転がり込むのだから。
「はいー。詠ちゃんは、この夏侯淵を曹操への密偵にしたいそうなのですよ。曹操はまだ夏侯淵が戦っていると思っているので、敗北に気付く前に送り返してほしいそうなのです」
「私が華琳様を裏切るなど…!」
「貴女の意思は必要ないのですよ」
風の伝えた詠の言葉に、男は僅かに逡巡する。ここで秋蘭を犯している間に、華琳は秋蘭が敗北したことに気付き、その後に帰還させれば僅かながらでも疑惑が生まれる。どうやって逃げ出したのかと。華琳が敗北に気付かぬうちに返してしまえば、命からがら逃げ延びましたで済む話である。
「…よかろう、今回は我慢しようかの。…風よ」
「はいー♡代わりに風がたっぷりとご奉仕させて頂くのですよ…♡ちゅ…ちゅる…ぢゅ♡」
「なにを…!」
顎に手を当て、思案していた男だったが、他ならぬ詠の頼みである事を考え、叶えてやることにしたが、別に我慢をする訳ではない。秋蘭にぶつける筈だった猛りを、風で発散することに決めると、秋蘭に手を翳した。
風ちゃんは奉身教の初期メンバーの一人です。入信の経緯は後々書きます
凛ちゃんは無事です。これ以上華琳様陣営削ると華琳様が過労死しそうなので…