20時とか21時に更新できたらなぁ…
「食い破れっ!!」
雪蓮の号令のもと、孫策軍が袁術軍の戦列へと突撃する。祭が黄巾賊を抑えている間に、一刻でも早くこの戦場から脱しなければと、雪蓮は兵を鼓舞しながら、自らも剣を振るう。
「袁術様を救いだせぇ!!」
「孫策を殺せ!」
「なに言ってるのよコイツらは!!」
意味の分からない言葉を叫びながら、あの袁術の配下とは思えない勇猛さで孫策軍に喰らいつく袁術軍に、味方が次々と討ち取られていく。普段であれば鎧袖一触に粉砕できるはずの敵だが、狂信者との戦いで疲労が極限まで蓄積された強兵と、今日初めて戦う弱兵では、本来の力関係は逆転していた。
このままでは、祭の犠牲が無駄になる。
最悪の考えが、雪蓮の脳裏をチラつく。それだけは防がなくてはならないと、南海覇王を固く握り締め、眼前の敵を斬り裂く。
「っく!穏は!?穏は何処!?」
明らかに手数が足りていない。冥林と亞莎が全軍の指揮を取り、祭が殿に残っている現状、前線で戦う将は雪蓮のみだった。いくら雪蓮の武勇が突出していても、自軍の数倍を誇る敵軍の戦列に、単騎で大穴を開けられるはずもない。もう一人の前線指揮官が絶対に必要だった。
「孫策様!陸遜様がどこにも見当たりません!袁術の陣に向かわれたまま、戻っていないようで…!」
「ぐ、う、ああああ!!袁術ゥ!!!」
袁術の陣に行ったまま帰ってこない穏。それはつまり、袁術軍に囚われたか殺されたことを意味していた。
全身を搔き毟りたいほどの激情が、雪蓮の体を駆け巡る。この状況で、彼女を助けに行くことが出来ないもどかしさと、袁術への憎しみが混ざり合っていく。
「…孫策様ッ!ご武運を!」
「ちょっとあなた達!?」
そんな雪蓮の脇を、兵士の一団が駆けて行く。血に塗れていない所など存在しないほど、満身創痍となった彼らは、ただ只管に袁術の軍勢に吶喊する。
「我が名は孫伯符!!この首が欲しければ向かって来るが良い!!!」
「孫策だ!孫策がいたぞ!」
一人が雪蓮の名を騙り叫ぶ。さらに周囲の兵達が『孫策を見つけた』と連呼すれば、条件反射的にそちらへ敵兵が流れていく。
「なにを…!?」
その間隙を、すかさず雪蓮配下の精鋭達が突き崩す。僅かだった間隙が、あっという間に戦列に空いた巨大な空白地帯となっていく。命令を受けずに勝手に動く兵士達の行動を、雪蓮はただ茫然と見ていることしか出来なかった。
「我こそは孫文台が子、孫伯符なり!!」
「我が名は孫策!小覇王最期の突撃を、目に焼き付けよ!」
至る所で、孫策と名乗る者が現れ始める。怒りに燃える袁術軍は、手近の孫策を討とうと躍起になり、その戦列はバラバラに乱れていく。
「なに、してるのよ…」
雪蓮は悟る。彼らは自身の身代わりとなって死ぬつもりなのだ。理由は分からないが、袁術軍は孫策を討つことに腐心している。ならば討たせてやろう、我らが孫策だと、彼らは共に戦場を駆け抜けた、命を掛けるに足る主を守るため、『孫策』として死ぬことを決めたのだ。
「嘘よ…孫策は、わた…っ!」
「雪蓮っ!!」
たまらず雪蓮は、自らの名を叫ぼうと口を開いた。しかし本陣で指揮を取っていたはずの冥琳が、彼女の口を抑える。
「頼む…!耐えてくれ…!」
「…!」
涙を流し、抱締めるように自身の口を抑え、震える親友の姿は、なによりも雄弁に現実を語っていた。もはや、これしかないのだ。勇敢で、忠実な、掛け替えのない配下を囮に逃げるしか、この戦場から脱する術はないのだと、雪蓮は理解してしまった。
「もう、大丈夫よ、冥琳。…
祭の、彼らの犠牲に足を止めることこそ、最大の侮辱。ならば今は前を向いて走るしかない。彼らの犠牲を無駄にはしない。泥を啜っても生き延びて、必ず仇を取る。その思いを胸に抱き、雪蓮達は南へと駆け抜けた。
「貴女の兵となり、我らは幸福でした!」
「生まれ変わろうとも、貴女と共に!」
「おさらばです!我らが小覇王!!」
血生臭い風が運ぶ彼らの断末魔には、一抹の恐怖も、憎しみもありはしない。全員が晴れ晴れとした声を張り上げて、雪蓮への思いを叫ぶ。それはあまりに美しい、君臣の絆だった。
「まぁ、無駄死になんですけどねぇぇ…!!」
小覇王を支えた彼らに、身代わりになって死ぬことを囁いた亞莎が、袖で隠した顔をぐにゃりと歪めて嘲笑う。祭と穏が脱落し、精鋭達も逝った。次は誰を逝かせようかと、その悪魔の頭脳を回していく。
「私が用意した
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「私に、命じろと言うの!?貴女に死ねと!」
目の前の小娘が泣き喚くほどに、秋蘭の心は凪いでいく。覇道だなんだと口にしておきながら、いざとなれば只の餓鬼。その身にいと深き神秘を宿した主教とは、比べ物にならない程の矮小さであると、彼女は華琳を唾棄する。
(お前にはまだ使い道があるのだ…教主様の望みを叶えるというな…)
しかしいくら華琳を唾棄しようと、彼女には大事な役割が残っている。それは敬愛する主教を、遥かな高みへと至らせるには必須の役目。自身がその役目を負えないことに、一抹の不満を覚えながらも、秋蘭は華琳を死なせる訳にはいかない。
図らずも秋蘭は、歪められる前と同じように、華琳を守ることに全力を注いでいた。
「…死ぬことは許さないわ」
「御意」
いちいち癪に触る餓鬼だと、心の中で舌を打つ。己の生死を決めるのは、自分ではないし、まして目の前の主君風を吹かせる小生意気な雌餓鬼では決してない。それは彼女が全存在を捧げる神にのみ許されたことなのだ。
(もし主教様に、『死ぬな』と言われたら…?)
それはどんな芳醇な果実を食した時にも得られぬ、甘美な悦楽。想像しただけで淫核が勃起し、愛液が滴る。キュウキュウと子宮が蠢き、かの御方の聖液を欲してしまう。もはや秋蘭の目に、華琳の姿など入っていない。下唇を噛み締め、電流の様な快楽に耐える。
(お゛♡ぁ…んん゛♡)
跪いた姿勢のまま、秋蘭は人知れず絶頂を味わった。
・
・
・
「やっと行ったか。手間を掛けさせてくれる…」
遠くに立ち昇る砂塵を見て、秋蘭が呟いた。その目には華琳との別れ際に見せたような感情はなく、まるで育児に疲れ、子供への愛が薄れた母親のようですらある。
「夏侯淵様、火焔兵が向かってきます」
配下であり、奉身教徒でもある男の報告にも、秋蘭の感情が動くことは無い。彼女にとってこの戦は、もはや終わったものなのだ。
「…あぁ、そういえば李典から、強度を試して欲しいと言われていたな」
真桜が作り上げた火焔兵は、背中に油の詰まった箱を担いでいる。その強度が、実戦に耐えうるものなのかを試してみて欲しいと頼まれていたことを思い出し、配下に命令する。
「適当に矢を放て。どうせ使い捨ての兵だ、殺してしまっても問題なかろう」
「っは」
こうしておけば、戦ったことにもなるだろうと、秋蘭は深い溜息をついた。これから始まるのはつまらぬ作業でしかない。火焔兵相手に一歩も退かずに戦うように見せかけるだけ。それが終われば、またあの餓鬼の下に戻って仕込みの日々だ。大事な役目ではあるものの、一度たりとも神の寵愛を受けていない秋蘭は、その身の内に、煮え滾るような情欲を燃やしていた。
「全く、あの餓鬼には手を焼かされる…お前たちもそうは思わないか?」
秋蘭が振り返った先には、彼女の身を案じた華琳が託した、華琳の直属親衛隊『虎豹騎』の見目麗しい女達が、何本もの矢をその身に受けて、地面に倒れ伏していた。
「う、っぐ…か、夏侯淵、さま…」
「なぜ私たちを…!?」
華琳が去るや否や、突然周囲の兵士達に囲まれ、矢を撃たれた彼女達。しかし華琳直属ということもあり、鍛えられた彼女達は、未だその命を保っていた。
屈指の実力を誇る彼女たちが、泥に汚れ、痛みに歪めながらも、その顔を秋蘭に向けている。しかし、視界に映る秋蘭は、彼女達の知る人物とは、かけ離れた表情を浮かべていた。
「ふふっ…良いものだな、美女が苦痛に呻く顔というのは…」
頬を紅潮させ、自らの肩を抱きながら、その身に沸く甘美な快楽に酔いしれる。その顔に浮かんでいるのは明らかな欲情であり、仲間であるはずの彼女たちが血を流している光景に、彼女は確かな興奮を得ていた。
「なるほど、あの雌餓鬼が女に溺れていたのはこういう訳か…。ふふっ、つまりあの餓鬼は私をこんな目で見ていたという訳だ…!」
「あ゛っ!…やめ…!あああ!!」
背中に矢を受け倒れる虎豹騎に近寄り、その矢をぐりぐりと体に捻じ込んでいく。その痛みに悶える彼女が腕を振り乱せば、薄い笑みを浮かべ、鼻息を荒くしながら、彼女の腕を圧し折った。
「んっ、あぁぁ♡良い声だ…♡もっとだ…もっと聞かせろ…!」
「ひっ、あ、が…ぎぃ、あ…!」
捻じ込んでいた矢を引き抜き、別の場所へと突き刺す。激痛に悶え、掠れた悲鳴しか上げることの出来ない女の上で、口の端から涎を垂らした秋蘭が、自身の胸を揉みしだく。
「裏切り者め…!私は貴様を許さない…!!地獄に落ちろ!夏侯淵!」
ありったけの憎しみを込め、血と共に怨嗟を吐き出す虎豹騎の隊長に、秋蘭は性器が更に熱を持ち、より一層愛液を吐き出すのを感じていた。
「やめてくれ…♡そんな顔をされたら、イってしまうだろう…♡」
ビクビクと震える秋蘭。恍惚としたその表情から、本当に隊長の怨嗟に塗れた顔だけで、彼女が達したことが分かる。
「しかし…地獄か…。ふふっ、良かったな。お前たちが行くのは天国だぞ?」
ニタリと嗤いながら、視界の端で猛然と駆ける、新たな軍勢の姿を捕えた秋蘭は、これから同志となる虎豹騎達を縛り上げた。
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「ふわぁ…きらきらなのじゃぁ…」
狂信者達の陣幕の中に、美羽が一人で宙を見つめていた。とろんと蕩けた目で、垂れる涎を気にすることもなく、ただ陣幕の中央に置かれた怪し気な香から立ち昇る白煙を吸い続けている。すでに陣幕を真っ白に覆うほど白煙は充満しきっており、息をするたびに美羽の脳を侵していく。
「お?ぉお?おっぱいがぴりぴりして気持ち良いのじゃぁ…♡」
美羽の手が、たまたまその平坦な胸に触れた時、ピリッとした快感がその幼い体を襲った。普段はなにも感じないはずの胸から得られる快楽に、彼女は夢中となって弄りだす。
「お♡お♡これぇ、なぁんで♡こんなに気持ち良いのじゃあ??」
始めは指でなぞるだけだった自慰とすら言えない手慰みは、やがて更なる快楽を得るために、乳首を抓るようになっていった。幼い性感が他の誰でもない、彼女自身の手によって開発されていく。不思議と敏感になっている体の何処を触ればもっと気持ち良くなれるのか、彼女の頭はそれで占められている。
「んひぃっ♡あ゛っー♡ここ♡ここが気持ちいい♡」
そこまで快楽に溺れれば、すぐにでも『そこ』へは辿り着く。なぜならば、下着が重く感じるほどに溢れる愛液と、ジンジンと主張する淫核が、ここを触れと教えてくれるからだ。
「あ゛♡あ゛♡これ♡クるっ♡なにかクるのじゃぁ♡♡」
彼女の細い指が、ぴったりと閉じた割れ目をなぞる。そんな拙い自慰であっても、彼女の体は、跳ね上がるほどの快楽を感じてしまっていた。
「美羽さま!美羽さまぁ!!無事ですか!?」
「んんぅ、ななのぉ…♡」
外から聞こえる側近の声にすら返事を返すことなく、足を広げて幼い性器を弄ることに夢中になっている美羽。
それこそが、彼女が吸い込んでいる香の力だった。それは麻薬の一種であり、古くは前漢の時代から使われてきた拷問具の一つ。代々拷問官を努めてきた一族に、密かに伝わる秘香だった。その煙を一度吸い込めば、肉体が感じる刺激の全てが快楽となり、本人を襲う。その時に得られる性的快感は、どんな体験よりも鮮烈に脳に刻み込まれ、忘れることはない。そして香の効果が切れた時、耐え難い喪失感と、刻み込まれた快楽を渇望し、あらゆる命令に従う木偶人形が出来上がる。
そんな劇薬を扱う一族は、その危険性を十分に把握し、仔細を誰にも話すことはなく、乱用することもなかった。
しかし当主の男が歪められ、供物として捧げられたこの香を、風は躊躇うことなく美羽に使ったのだ。
勢力を南方に拡大するためには、袁術を掌中に収めるのが最も手早い方法である。しかし、偉大な教主を、危険極まりない戦地に降臨させる訳にもいかない。
『だったら薬漬けにしてしまえば良いのですよ』
そのたった一言で、美羽の運命は決まった。既に紀霊が信徒になっている以上、彼女は傀儡で構わない。
「くひぃっ♡お尻もきもちいいのじゃぁ♡♡」
美羽のフォントは今度から普通になります。
孫策軍、こ れ か ら 呉に帰ります。まだ戦場から離脱しただけですからねぇ…