風花雪月の世界に転生したから、人たらしの幼馴染(主人公)がハーレム作るところ見ようと思っていたら、大変なことになった件に関して 作:KeI77777
誰も見てへんやろ(慢心)
今回は、もしかしたらあるかもしれないベレスちゃんの一日
KEY
朝、目を覚ますと、自分が抱きしめている人物の背中が見えた。
すう、すうと静かないびきをかきながら上下に呼吸を繰り返し、
気持ちよさそうに寝入っている。
すりすり、と頬を背中にこすりつけ、余韻に浸る。
子供のころからの習性だからか、今更辞める気にならなく、
ついやってしまう。
もぞもぞ、と回り込んで彼の正面に回ってみると、
どこにでもいそうだけれども、ここにしかいない彼の顔がはっきりとよく見えた。
「・・・・・・」
ぺろ、と舌で頬を舐めると、んん・・・とくすっぐたそうに彼が身じろぎをする。
その姿に、背筋からぞくぞくと快感がほとばしり、ぶるりと体が震えた。
いつもは眉間にしわが寄り、警戒心を常に持っている彼が、無防備な姿を私の前では晒している。・・・晒してくれている。
これはもう、同棲している恋人どころの距離感ではない。
将来を誓い合った夫婦の間柄だ。
彼の右手を手に取り、その指をそっと口にくわえる。
「ん・・・んあ・・・」
体が熱くほてり始め、じわりとあそこが濡れるのを感じる。
この指に、この手に、弄ばれたら一体どれほど気持ちがよいのだろうか。
一晩中愛し合い、互いのすべてを貪ったとしたら、どれほど幸せなのだろうか?
抱いている気持ちはとっくに自覚すれども、それを発散できる機会も、
成就することもいまだない現状に唯、じれったさだけが募る。
いっそ、本当に襲ってしまおうか。
いつも着ている麻製の市民服の上を脱ぎ、黒の下着に包まれた胸を
彼に顔に押し付ける。
「あっ・・・・♡ううっ・・・♡」
心なしか、彼の息が荒くなったような感じがして、
胸にかかる感触に膝ががくがくと震える。
たまらず、仰向けに彼を転がし、その上から覆いかぶさって抱き着く。
もちろん、胸は彼の顔に押し当て、谷間に挟み込む。
彼が大きな胸が好きだと知っているからこそ、この体に感謝していた。
時折自分に掛けられる他の男たちの目線がうっとおしくはあるが、
彼を気持ちよくさせられるのであれば、それくらいはどうだっていい。
しゅるる、とブラのホックを外し、両手で胸の脇を抑えながら、
ぱふ、ぱふ、と彼の顔を胸で挟み込み、圧迫する。
スリープをあらかじめかけているから、そうそう起きることもない。
なら、いっそこのまま-----
コンコン、とドアがノックされる。
その音で我に返り、すぐさま近くにあったシーツを身にまとう。
「・・・・誰?」
『ああ、俺だ。ジェラルトだ。』
尋ね人に対して問いかけると、よく聞き覚えのある声が返ってきた。
せっかくのひと時を、と心の奥底に何かがもやりと浮かび上がり、
隣でまだ寝静まっている彼の頭を左手で優しく撫でる。
我々にとっての父に当たる人物が、何の用でやってきたのかを
問いただすことにした。
「・・・どうしたの?」
『いや、もし今日、時間があるなら新しく俺の部下になったやつらに
稽古をつけてやってほしくてな。・・・もう少したってからでもいいから、
まずは俺の部屋に集まってもらってもいいか?』
「・・・・・・」
正直言うと、断りたいというのが本音だったが、
ジェラルトの頼みとあっては断れず、
彼の頬にちゅ、とキスをして、了承の意を伝えると、
それじゃ、とだけ言って去っていく足音だけがドアの向こう側から聴こえた。
(・・・・・・・しょうがない。チャンスはいくらでもある。
・・・でも。)
彼の背中から抱き着き、一緒にごろりと横になる。
今はもう少しだけ、こうしていたいと思った。
◆
ジェラルトの頼みが終わり、完全にフリーになった昼頃。
課外授業や、栽培室で育てて収穫した食材をもって食堂に向かう。
目的はもちろん、彼との料理である。
夫婦なのだから、一緒に料理をするのは当然だ。
今日はいっぱい精力のつくものを入れておくとしよう。
うん。"事故"が起きても仕方ない。仕方ない。
食堂に入ると、多くの生徒たちが既に席に座って食事を始めており、
見知った顔もちらほら談笑しながらひと時を過ごしているのが見えた。
さて、彼はどこにいるのだろうか。
「---ってほんとですか?!」
「先生、すっごい大人ですねー。」
「いや、そりゃ誤解ってもんだろ。」
ぴたり、と思わず足が止まる。
彼を見つけた。それはいい。とても、とてもうれしいことなのだから。
---問題は、探していた人物が見知らぬ女子生徒たちに囲まれ、
何やら楽しそうに話している所である。
思わず、手に持っている食材を握る手に力がこもる。
私の横を通りがかった生徒が、ひっ、と私の顔を見るなり小さな声を漏らして、
すれ違っていく。
半分真っ白になりつつある頭のまま、ずんずんと彼がいるほうまで歩を進める。
「本当にあの人と何も・・・ひっ!!?」
「わ、わわわわわ・・・・」
「ん?どうしたお前ら?何か恐ろしいもんでも見たような顔して。」
彼の背後に立っている私の存在に気が付いた女子生徒たちが顔を青くし、
体を震わせ始める。
一体どうしたのだろうか。
私はただ、笑顔を振りまいているだけだというのに。
「あ、わ、私、そういえば約束があるんだった!ま、またねー!!先生!!」
「またねー!!」
「あ、おい。」
脱兎のごとく彼の周りにいた生徒たちは雲を散らすようにどこかに消え、
なんだよ・・・とぼやく彼一人だけが取り残される。
その背中に後ろから抱き着き、腰に両手を回すと、おわっ、と彼が態勢を少し崩しながらも踏みとどまり、私の方に目線を向けてくる。
「お、どうした?何かあったか?」
「・・・・何も。」
「・・・ふーん?」
その目は好きだけれども、嫌いだった。
私を、いつまでも妹としみてくれない、その目が。
優しいけれども、どこまでも距離を置いているようなその表情も。
「・・・さっきの子たちは?」
「ん?ああ、なんか色々聞いてきたんだよな。好奇心なのか知らんが。」
「・・・そう。」
私の物に手を出すとは、少しおしおきが必要かもしれない。
彼が誰の物なのか、きっちりとわからせ
「・・・俺とお前が、付き合っているんじゃないかってな。
あれこれ質問責めしてきたんだよ。」
あの子たちは良い生徒だ。
私の生徒だったら最高評価をつけてあげたいくらいの優等生だ。
今度会ったら、おいしいお菓子をあげるとしよう。
「あれ、なんか機嫌よくなったか?」
「・・・・気のせい。」
((((((あれで付き合ってないって、やっぱり無理があるよ(ね)な))))))
食堂にいる生徒たちの心の声が、一つとなった。
もしかしたら、一線を越えているかもしれないし、
越えていないかもしれない。
シュレディンガーのベレスちゃん
想いがマジで重い子なので、
ちょっとでも、あれ、マシじゃね?と思った人は
感覚がマヒしてます(マジレス)
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)