※ミミ→ニャミのGL要素がありますが、ミミとタイマーがセックスする話です。
pixivにも載せています。
隣の部屋の目覚ましアラームが鳴るより先に私の朝は始まる。
ベッドから起き上がり、半ば自動的にレタスを千切り、皮を剥いたトマトをざく切りにする。
トマト用の皮むき器を買ったのは正解だったね。湯剥きするより簡単だ。
レタスの水気を切っている間にシャワーを浴びる。
浴室から出る頃にちょうど隣の部屋の目覚ましアラームが鳴る計算だ。
髪を乾かす間に鍋に水を入れて火にかけた。沸いたらコンソメとさっき切ったトマトを入れよう。
味付けは塩と胡椒だけのシンプルなスープは朝に丁度いい。
スピーカーから流れてくる声を聞きつつ、スマホから朝の挨拶を送信した。
『おはようニャミちゃん♪ ピン撮で今日は早出だけど、朝食多めに作ったから出るときに届けるね』
すぐに既読がついて、パステル君がわーい♪と喜ぶスタンプが返ってくる。
ベーコンを厚めに切ってフライパンで焼く。一緒にはさむのは刻んだピクルスにしよう。
それから冷蔵庫に寝かせてある鶏ハムにはシンプルにハニーマスタード……だけだと、ちょっと物足りないかな?
少しボリュームが欲しいからナスキャビも追加しよう。
トースターで切れ目を入れたコッペパンを軽く焼いて、具材をはさみ、食べやすいように半分にカット。
紙袋に切ったパンを入れていると、鍋のトマトがいい感じに煮溶けてきた。
味を調えてあつあつのうちにスープジャーへ移していく。
ここらで私も一息ついて、飲みやすい温度になったスープを飲む。
今日の仕事は食レポなので、朝食はスープと調理の合間につまんだ分だけ。
私は人よりよく食べるからしっかり食べても問題ないと思うけれど、生放送ではないし数テイクは撮るだろうから、何度でも一番美味しい顔ができるように調整している。
キッチンを片付けて、髪を結っていると隣の部屋も身支度を始めたらしい。
そろそろか。
スピーカーの電源を落として、仕事鞄と一緒に紙袋とスープジャーを持って外に出る。
ドアにカギをかけていると、ちょうど隣の部屋のドアが開き、出てきた見知った顔と目が合った。
「おはよう、タイマー」
「お、おはようミミちゃん」
明るく挨拶すると、ばつが悪そうに返事が返ってきた。
「ドアの陰に隠れてるニャミちゃんもおはよう。これ朝ごはんね。これはタイマーの分」
持っていた紙袋の片方とスープジャーを開きかけのドアの奥に差し出すと、おずおずと手が伸びてきた。
もう片方の紙袋はまだ気まずそうにしている青年に押し付ける。
「ミミちゃん、ありがとう」
ドアから覗くニャミちゃんの顔は真っ赤だ。
昨夜あんなに喘いでいたのに気付かれないと思っていたのだろうか。
いや、実際には聞こえないけれど。鉄筋で防音がしっかりしているアパートだし。
でも私は聞いたの。
昨夜タイマーを招き入れて、恥ずかしがりながらイチャイチャしたり、一緒にお風呂に入ったり、敏感なところを沢山可愛がられて、何回もえっちした音。
私の部屋のスピーカーはニャミちゃんが部屋で出す音を全部教えてくれる。
タイマーに会えない日は切なそうに名前を呼びながら何度もオナニーしちゃうくらい好きなんだよね?
音楽番組で近くに綺麗な女性歌手や可愛いアイドルがいると、普段のニャミちゃんからは考えられないような汚い言葉を言っちゃうもんね。
すごく、妬ましい。
そんな気持ちをおくびにも出さず、手をひらひらさせながら恋人たちに別れを告げる。
私は無害で親切な隣人であると信じていてね?
今日は冬にしては空気に湿度を感じる。
夜には氷点下になるらしい。
スタジオから出て帰ろうとしたところでニャミちゃんから着信があった。
『もしもしミミちゃん』
「どうしたの?」
『どっきり企画に捕まっちゃってさーこれから山奥の温泉宿に連れていかれるみたい』
「日帰り?」
『多分』
ニャミちゃんは気付かなかったみたいだけれど、事務所の予定ボードに不自然な空白がいくつかあったから怪しいと思ってたんだよね。
ひとりならまだしも複数人だったし。
「今日来る通販の荷物とかあれば受け取っておくけど」
『そうなの、ひとつあるかもだからよろしく! もう電話も切らなきゃいけないから、また連絡するね!』
公認カップルとして認知されていても撮影中に彼氏の話をするのは憚られたのだろう。
私がタイマーを荷物と言い換えたことに気付いて、代わりに連絡しておいてほしいと伝えてきた。
その場でマネージャーさんにメッセージを送って、番組名と目的地を確認する。
どんなどっきりでもマネージャーさんが把握してないわけはないからね。
すぐに返事があり、多分日帰りはないなという温泉地が書いてあった。
ニャミちゃんは目的地もふんわりとしか教えてもらってないな。
現地に着いてしまえば恐らく電波もないだろう。
そういうことなら早く帰りましょう。
ようやく巡ってきたチャンスだもの。準備はしっかりしておかないと。
いつもタイマーがニャミちゃんを訪ねてくる時間に、うちのインターフォンが鳴った。
隣の部屋に電気が点いていなくて、うちには点いているから私の部屋にニャミちゃんが行っていると思ったのだろう。
実際よくあることだし。
「こんばんはタイマー」
ドアを開けると寒そうに頬を赤くしたタイマーが立っていた。肩には雪が少し積もっている。
「ニャミちゃん来てる?」
「ううん、今日急に遠出の撮影に連れていかれちゃったの。タイマーに連絡してってニャミちゃんからは頼まれたんだけど、かけたときは電波が届かないって通じなかったんだ」
「もしかしたらスタジオの電波悪かったかも。ごめんね」
嘘だよ。
電話なんてしていない。
「このまま帰ってもらうのも悪いし、うちでスープでも飲んでいかない? 寒いでしょ?」
「いいの?」
「ニャミちゃんに頼まれたしね」
警戒心のかけらもなく素直に彼は私に招かれた。慣れ親しんだ部屋の隣だから、そこまで緊張感もないのだろう。
室温は普段より気持ち高め。
ダメ押しするようにコタツへ入るように促すと、タイマーは凍えた脚を滑り込ませて、気の抜けた吐息を漏らした。
「あー……天国」
「日が落ちてから随分冷えてきたもんね」
帰ってから作ったジンジャーミルクスープを温め直しながら、天気予報を確認する。
このあと雪は強くなって、交通機関にも影響が出るようだ。終電も早めるみたい。
スピーカーから流れるのはいつもの隣の部屋の音ではなく、ゆったりとした眠気を誘う音楽だ。
さて彼はどれくらいで寝落ちしてくれるかな?
どうやらこの辺りの電車はどこもかしこも大雪で運休になったらしい。除雪が追いついてないのかバスもタクシーも使えなさそうだ。
試しにマネージャーさんに電話をかけてみると不通になる。どんなに早くても帰ってこられるのは明日の夜くらいだろうか。
コタツに取り込まれてスヤスヤと眠るタイマーを揺り起こす。
「タイマー、ご飯食べる?」
ゆらゆらと体を起こし、焦点の合わない目が段々とはっきりしてきた。
「……今、何時?」
「夕飯時は過ぎたかな。疲れてそうだったから寝かせておいたけど、食べるにしろ食べないにしろ今日は泊まっていきなよ」
「えっ?」
「電車もバスもタクシーも大雪でダメみたい。寝袋はあるから泊まっても安全だよ!」
「そんな彼女じゃない人のところに泊まるなんて……」
「でも今日はもう帰れないし、ニャミちゃんちの合鍵を持ってるわけじゃないでしょ? うちに泊まるしかないと思うけど」
本当は近隣にあるビジネスホテルに泊まってもいいわけだけれど、寝起きの混乱した頭でそこまで気が回らなかったのか、私の勢いにタイマーはしぶしぶ頷いた。
私は無害で親切な隣人だもの。害を及ぼすようなことはないでしょ?
「明日はフリー?」
「うん。この雪の後に仕事に行くことが無くてよかったよ」
用意した山芋鍋をつつきながら、すっかりタイマーは部屋に馴染んでいた。
「なら少し飲んじゃう? いいお酒があるけど、ニャミちゃんはあまり飲んでくれないんだよね」
「へー」
「ちょっと燗つけようか。雪見酒ってことで」
「風情があるね」
「ニャミちゃんも今頃温泉旅館で雪見ながら飲んでるのかなー」
タイマーもあまりお酒強くないってニャミちゃんが言ってたな。飲むのは好きみたいだけど。
聞いていた通り、そんなに飲んでいないうちにタイマーはうつらうつらと舟を漕ぎはじめた。
危ないのでコタツの上の鍋を片付けてから、タイマーに近付いて声をかける。
「タイマー、もう寝る?」
三つ編みで似た顔、同じシャンプーの匂い。酔って寝惚けたまま、タイマーはコタツから這いずり出て私に抱きついてきた。
「ニャミちゃん……」
床に押し倒されたような体勢のまま、腰に手を回し私の下半身を寄り添わせると、しっかりと屹立したタイマーの分身が存在を主張していた。
スープの生姜、鍋の山芋と牡蠣。全部精力に効果あるものね。
私の反応に気を良くしたのか、タイマーはぐりぐりと私に下半身を押し付けてくる。
背中にあった手はルームウェアの中に侵入して、ブラジャーをホックを外し、ブラジャーに守られていた頂きをもう片方の手が弄るように触れてきた。
唇を何度も重ね合わせて、ホックを外し終えた手がお尻へ伸びてきたところで、動きが止まる。どうやら違和感に気付いたらしい。
「私、そんなにニャミちゃんそっくりだった?」
「ミミちゃん!? ごめん!」
慌てて離れようとするタイマーを脚で捕まえる。
「もうキスしちゃったし、とっくに浮気になってるから、続きしない? 私も火がついちゃったし、タイマーのおちんちんだってヤル気満々のままだもの」
この時点で人に見られたらもう言い逃れはできないのだ。
「私とニャミちゃん、どこまでそっくりなのか、ぜーんぶ確かめてみない?」
タイマーの分身へ唇を寄せると、ぴくり、と反応して私の下から声が漏れる。負けじと彼の舌が私の花芯を責め立てて、どうにか優位性を保とうとしていた。
シックスナインで互いに奉仕し合っているけれど、正直タイマーはそこまでクンニに慣れていないようだ。
ニャミちゃんのことだから恥ずかしがって前戯は指ばかりで舌を使わせなかったのかもしれない。
こちらは軽い刺激を継続的に与えつつ、亀頭への刺激は焦らし、タイミングを見計らって一気に喉奥まで飲み込み、舌で吸い付くようにピストンをしている。
喉の肉で亀頭をキュッとつまんであげると、腰を跳ねさせながら喜んでくれた。
「だめっ……それ……出ちゃう」
さてどうしよう。
このまま口内で果てさせても問題ないけれど、いちばん気持ちいい最初の射精は、私の膣内で味わってもらおうか。
私の口からぶるんと肉棒を出すと、さっきよりぱんぱんに張っている。
お尻を持ち上げて向かい合うように体の向きを変えると、私の花芯を亀頭が擦った。
「あんっ♡」
騎乗位のまま性器同士を擦り合わせる。
前戯が稚拙でも状況に昂っているためか、愛液は問題なく分泌されていて、肉棒をぬらぬらと濡らしていく。
「ピル飲んでるからこのまま挿れちゃうね♡」
「やだっ、そんな生でなんてニャミちゃんとも……」
「手遅れだよぉ♡」
膣口はしっかりと亀頭を捕まえた。あとは体重をかけるだけで一方通行だ。
カリや竿の太い場所が、私のいちばん狭い場所を難なく通っていく。この肉棒が纏う熱さだけは玩具で代用できないといつも思う。
平均より長い肉棒は私の膣内の最奥に到達する前に膨らんで、びくびくと震えはじめた。
「挿れただけで出ちゃった? 中出し初体験おめでとう♡」
「やだって言ったのに……そんな……」
「おちんちんはまだ物足りないって言ってるよ。まだビュクビュク出てるのに全然萎えてない♡ もっと中にザーメン出したいって♡」
おちんちんのリクエストにお応えして、途中だった挿入を最後までしてあげると、膣内から良い反応が返ってきた。
ほらまだ物足りないって。
私もイッておきたいので抜かずにそのままピストンを始めると、タイマーはまた情けない声をあげた。
「だめぇっ♡ こんなのダメになっちゃうっ♡ こんなに熱くて、ヌプヌプして、きゅうきゅう吸い付いてくるおまんこを知ったら……バカになっちゃうよぉ」
「バカになっちゃえ♡ 女の子のナカをザーメンででろでろに汚すことしか考えられないバカになっちゃえっ♡ 今夜は全部私が受け止めてあげる♡」
ようやく私も快感の波を捕まえたのでそのまま波に乗る。
本番えっちは久し振りだからそんなに保たないかもしれない。
「私もイくから、今度は一緒にイこ♡ いちばん奥にあっついのぶちまけてね♡」
乗った大きな波ではないけれど、やってきたその瞬間は頭の中で火花が弾け、チカチカと私の視界を白く塗り潰す。
意識が押し上げられたところに追い討ちのような射精の刺激でもっと高い場所へ上らされてしまった。
「膣内までニャミちゃんそっくりだった?」
少し落ち着いたところで肉棒を引き抜いて、息を整えながら聞いてみる。
勿論これで終わりではない。ウサギの性欲は果てしなく、タイマーの分身もまだ頭を下げていない。
「似てないよ」
そう答えたタイマーの目は迷いを吹っ切ったのかヤケクソになったのか、肉食獣のように輝いていた。
そろそろ攻守交代かな?
それならウサギは大人しく一晩中食べられてあげましょう。
四つん這いになって、お尻をタイマーに向ける。
誘うように腰を振りながら、指で膣口を開いて溢れた精液を見せつけた。
「親友の彼氏とえっちして、中出しされてイっちゃった悪い子に、もっとオシオキしてください♡」
私が言い終わらないうちに、タイマーは私に覆い被さった。
きっと最後まで、このベッドを撮るカメラの存在には気付かないだろう。
私の部屋に来て気落ちしながら泣いているニャミちゃんを慰める。
最近タイマーが冷たくなって、以前ほど一緒にいるのが楽しくなくて、そろそろフラれてしまうかもしれないんだって。
「あんな男、ニャミちゃんには勿体なかったんだって。ニャミちゃんは世界一可愛いって私が保証するよ」
「ミミちゃん……」
あの日の翌朝、撮っていた映像を見せて
しばらくはたまに会ってえっちしなきゃいけないけれど、キリのいいところで関係を切れば問題ないだろう。
彼はアイドルで私はタレントだ。スキャンダルになりそうな行為を長引かせることはしない。
「ニャミちゃんに彼氏ができなくても、私がずーっと一緒にいるから安心して」
「そうだよね。ミミちゃんって素敵な親友がいるんだもの。ふられちゃっても、大丈夫だよね?」
「もしそうなったら美味しいものいっぱい作って慰めてあげるよ。ぱーって騒いだらきっと忘れられるって、あんな男」
……ねえニャミちゃん、好きよ。
私はニャミちゃんが大好きなの。
だけどニャミちゃんは私に恋をしてくれないでしょ?
私のものにならないなら、誰のものにもならないで。
ずっとずっと、そばにいるよ。
ニャミちゃんが誰のものにもならないように、私頑張るからね。