※この作品はR-18です。

愛妻が神様な話   作:大風呂式

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BGM:君といつまでもatラジオ深夜便


③神の世界はフレキシブル

築三十数年平屋建て、六畳二間+台所+風呂+

トイレ+車庫。それが(元)我が家だ。家賃が

月5万の借家だけどな。

 

素っ裸にコート一丁の女の手を引きダッシュで

家に入る。扇風機形の電気ヒーターをつけて

彼女と共にその前に座ると、温かい空気が俺達を

包みこむ。

「はわぁ〜、あったかいですぅ…これ、便利な

からくりですねぇ♪」ホッコリ

「また古風な言い回しを…(平賀源内時分の神様

なんかな?)」

彼女が神様なのは間違いないっぽい。ご神体(?)

に触れたのは俺だし、何より裸でいることに全く

頓着していない。本人の性格なのか、はたまた

神様の世界が大らか? どのみち事情を聞かにゃ

対策も立てられん。

「そんで、さ…君の正体って何なの?」

「あっはい、実は…」

 

───ぐきゅるるるる

 

「あぅぅ〜…///」ウツムキ

「え" (; ̄▽ ̄)=3」ブフッ

「わっ、笑わないでくださいぃ〜!」テシテシ

「いていていてっ! す、すまんつい! だから

叩かんといて!」プクク

「この姿の時はお腹が減るんですー!」プンスカ

「わかった、わかったから! 今ご飯用意する

から落ち着けって!」アセアセ

「次笑ったら『メッ』ですからねっ!」ムゥ

神罰ちゃうんかい…心の中でツッコミながら、

作りおきしてあったカレー(中辛)を温める。俺が

唯一できる料理だ。親の見よう見真似で覚えた

ものだが、周囲には概ね好評だ。

「ちょっと辛いけど美味しいです〜♪」パクパク

「そかそか、たくさん作ってあるから好きなだけ

食べていいよ」

「はい〜♪」ニパッ

かわいい笑顔を見せる彼女。名前は忘れたけど、

名優と謳われた往年の女優に似てなくもない。

街を歩けば男女問わず振り返る気がする。

食後の後片付けを終えてから改めて話を聞いた。

 

 

お気づきでしょうが、私は水治神社に祀られて

おります水収之命(ミズオサメノミコト)と申す

者です。

九月にこの地域を台風が襲ったのをご存知です

よね。私はあの時、川の氾濫を抑えようと社の

外へ出たのですけど──あなた様が見たのは、

私の仮の姿の一つですし、今あなた様の前に

あるのもそうです──その際、強風に煽られた

どこかの看板で怪我をしたのです。そのため

十分な力が出せず、氾濫を抑えるだけで精一杯

でした。

 

 

「はー、それで動けなくてあんなところにね。

怪我した箇所がそこ?」

俺が彼女の右前腕部を指差すと彼女はコクリと

頷いた。まだ手拭いが巻いてあるが、その下は

完治したそうな。これが神の力ってか?

「あなた様のおかげで事なきを得ました。本当に

ありがとうございます」フカブカ

「いやいや、礼を言われるほどじゃないって。

それよか、何で俺には君が見えたの?」

「あなた様は幾度も境内で神楽を舞われてました

から、私の力があなた様に沁みこんだかと」

「うーむ、そういうもん? 目立つような変化っ

つーの? 自覚ないなぁ…」

納得するしないは脇に置いて、要は神楽経験者の

俺が偶然彼女と出会い俺に神力がついたって流れ

らしい。

「あ、あの…それでですね///」モジモジ

「ん?」

「あなた様を見込んでお願いします…わ、私を

お嫁さんにしてください///」ドゲザ

「………はい?」

神様を助けたらプロポーズされたって、どこの

RPGだよ。

「つい最近ですが、私は母の後を継いで神社の

祭神に就いたんです…」

 

世代交代は神々の領域でも普通らしい。彼女の

母親も力の衰えを自覚して、八百万(やおよろず)

の神を統べる天照大神(あまてらすおおみかみ)に

進退を伺って許され彼女に託した。それが今から

およそ200年前らしい。

「ほへ〜、君らの感覚だと俺は赤子にも劣るって

わけだ…その慣習と、君のような神様が俺に嫁ぐ

ことがどう繋がるの?」

「古より神と人が子をなすのは珍しいことでは

ございません。これ即ち神に認められた人…

神人(かんど)と呼びます」

「天皇家が現人神(あらひとがみ)と言われたのと

一緒か」

夢物語を聞いてる気分だわ。ほいだが、今は俺が

その当事者なんだよな。聞きづらいが意思確認は

せにゃあの。

「誠に不躾だけど…男女の営みは、理解なさって

おいででしょうか?」

 

ぼんっ☆

 

「ははははいっ! けけ境内ででままままぐわう

ところををみみみ見ていましししたのでわわわわ

わかっておりましゅ!(//◇//)」カァァ

(あー、知識はあるのね。おぼこいな〜)ホホエマー

まぁでも、神様を娶るのも人生冥利に尽きるか。

誰も絶対信じないだろうし墓まで持っていけば

いいだけの話だもんな。

何より俺、彼女に本気になっちまってる。一人の

男として彼女が欲しい。

静かに近づいて彼女を優しく抱きしめる。おぉ、

やぁらけぇ♪

「ふえっ?」コンワク

「名前、まだ知らんかったね。何ていうの?」

「え、えっと…ミズオサメノミコトですけど…」

「じゃなくて、人としての」

「それは…ないんです」

「確かに道理だよな(^^; 君の真の姿は水龍…

だっけ。そうだな…柳の子と書いて、りゆこって

どーかな?」

「りゆこ…柳子…素敵な名前です(*^▽^*)」ニパー

「好きだよ、柳子。俺、今すぐ柳子を抱きたい。

名実ともに夫婦(めおと)になろう」

「あぁ…(T▽T) 嬉しい…嬉しいです♥️」ギュッ

 

 

 




困っちゃうな〜
オフトゥンに誘われて♪
どうしよう〜
まだまだ早いかしら♪

早くない早くない ヾ(--;)
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