※この作品はR-18です。

エロゲ的な何か(仮)   作:MC RAT

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第19話

「主人様、見つけました!」

 森の中へと駆け出して数分後。ルミナがローブの男を発見した。

 脇にマーサちゃんを抱えていて、何やら辺りを見渡している。

 抱えられているマーサちゃんは、逃げてる最中に気絶させられたのかぐったりしていた。

 

 

「その子を返しなさい!」

 ルミナは男を見るなり、警告も無しに矢を放った。

 さっきは当たったが、今度は男も僕達を警戒していたみたいだ。バックステップで避けられてしまった。

 次の一手を放とうとするが………

「動くな!」

 男は持っていたナイフをマーサちゃんの首に突き立てる。

 これにはさすがのルミナも、手が出せずに固まった。次の矢を取り出す隙が見つからない。

 

 

 しかし男は、どちらかと言うとルミナに視線が向いている。そうなれば、今マーサちゃんを助けられるのは僕だけだ。

 さっきセフィーから貰ったスリングショット。あれならもしかしたら………

 試し撃ちもしてないけど、やるしかない!

 男の視線がルミナに向いた瞬間に、僕はスリングショットを取り出した。

 色々渡された弾から適当なものを選び、構えて狙いを定める。

「ッ!」

 男がこちらに気付き振り向いた瞬間、弾を発射した。

 額を狙ったつもりだったのだが、こちらの動きを勘付いたのか、男は軽い身のこなしで弾を避ける。

 やはり練習無しで当てられるわけもなく、弾は男の背後の木の幹へとぶつかる。

 せっかくの好機を外してしまった。

 そう思った瞬間………

 

 

 ドガンッ‼︎

 

 

 着弾した弾が大爆発を起こした。

 およそスリングショットから聞こえるはずのない轟音が、森の中に響き渡る。

 目の前に広がる爆炎に、僕は口を開けて惚けることしかできない。

 これ火薬だったのか⁉︎

「ぐっ!」

 予想していなかった爆発に巻き込まれて、男は軽く吹き飛ばされた。

 衝撃により男が手を離したことで、マーサちゃんが空中へと放り出される。

 

 

「ッ⁉︎ヤバい………!」

 煽ってくる爆風に立ち向かうように、僕は駆け出した。

 ギリギリのところで何とか受け止めれて、彼女を庇うように地面に倒れ込む。

 あ、危なかったぁ………

 しかし、とんでもない火力だったな。

 隣を見れば、炸裂した火薬は木の幹を焦がし、浅い窪みを作っている。

 撃つ場所間違えてたら、男の体は千切れ、周りの草木に火が燃え広がってたところだ。

 セフィー、森をテリトリーにする部族が火薬はダメだって。

 

 

「ねぇ、大丈夫?」

 軽く体を揺らすと、マーサちゃんが目を開けた。あまり記憶が無いのか、目をパチパチさせながら辺りを見渡す。

「あれ、あるじさま………?なんでここに?」

「よかった、もう大丈夫だよ」

 そっと頭を撫でると、優しく抱き締める。

 怪我もなさそうだし、ホッと息をつく。

 しかしその時、僕は完全に油断してしまった。

 吹き飛ばしたはずの男が起き上がって、こちらへと襲いかかってきた。手にはナイフを持っている。

「主人様、後ろ!」

 ルミナが警告してくれた時には、もう男は僕の真後ろで手を伸ばしていた。

 この状況じゃ逃げることは不可能。それならせめて、マーサちゃんだけでも守らないと。

 彼女を庇うように抱えて、男に背中を向ける。

「主人様‼︎」

 男の持つナイフが僕に届く、その時だった。

 

 

「やぁっ‼︎」

 僕達の間を割って入るように、力強い声が差し込んできた。

 その声と共に、槍の長い刃がナイフを弾き飛ばす。

「はぁっ!」

 続けざまに鋭い蹴りが男の腹に突き刺さり、男を大樹の幹に叩きつけた。

「ぐふッ⁉︎」

 男はあっという間に意識を飛ばして倒れた。

 僕はその全てをただ固まって眺める。

「主人様、大丈夫?」

「メア!た、助かったよ………ありがとう」

 駆けつけてくれたのはエルナだった。身軽な体から放たれた蹴りの姿勢を戻し、肩を貸してくれる。

「セフィーから聞いたよ。まったく、無茶しちゃって」

「任されたことをしただけ」

 とは言いつつ、エルナがいなかったら今頃どうなってたか。危なかったぁ。

 

 

 男はルミナが捕縛してくれた。

 一応服の中を色々調べたが、武器や探索に必要な道具が入ってるだけで、身元が分かるものが無い。

「んで、この人は………?」

「誘拐犯。まぁ見たかったのはこっちの不注意かな」

 縛られた男を見て、僕は苦笑した。

 単独行動で見つかるほど、この村は分かりやすくない。

 おそらく食材を獲ってる時に見つかって、そこから尾行されていたんだ。

 子供達が騒いでたからなぁ、近くにいたらさすがに気づくか。

「昨日クルア達が見つけた不審者もコイツじゃないかな」

「いや、コイツじゃない。コイツら(・)だよ」

「えっ?」

「とにかく警備隊と合流しよ。細かい話はその後ね」

 

 

 

 僕達は、捕まえた男を連れてリーナ達警備隊と合流した。

「なるほど、そうだったのか」

 クルアから事情を聞いて、僕達は頷いた。

 目の前には黒いローブを被った男が二人。仲良く縄で拘束してある。

 一人は僕たが捕まえた男、もう一人は同じ格好の知らないヤツ。彼は警備隊が捕縛したらしい。

 敵は二人いたわけだ。別行動をとっていたのだろう。

 とりあえずこんなヤツらを村に近づけるわけにはいかないので、僕達は森の中で話していた。

「これで全員?」

「おそらくね。念の為他の警備隊員が捜索中だよ」

 ティカが肩をすくめる。

 まぁあれからしばらく経ってるし、何も起こらないってことは仲間はもういなさそうだけど。

「身元は?」

「分かるものは何も持ってなかったし、この通り黙ったままさ。まぁ、マトモな連中じゃないのは確かかな」

 そりゃそうだろうな。

「まったく、主人様も無茶するね。私達がいなかったらどうするつもりだったのさ?」

「ごめんって。それより………」

 メアの小言は一旦スルーして、僕は彼女達が捕まえた方の男へ視線を向ける。

 それからエルナに耳打ちをした。

「君達どうやって捕まえたの?アレ、口から血吐いてない?」

 男は口の端か、血を流しており、近くの岩にも血がついている。普通に小突いて出る量じゃないだろ。

「いやぁ、捕まえるまでは順調だったんだけどね。その後暴れてミミに襲い掛かろうとしたから、クルアがキレてドスッと、ね」

「あぁ………」

 具体的にどうしたかは聞かないでおくか。まぁ自業自得だし、命があるだけマシだと思ってもらおう。

 

 

 さて、疑問も晴れたところで、問題はコイツらの処遇だ。

 すると………

「主人様!」

 後ろから声がして振り向くと、スフィアさんがこっちに走ってきていた。

「ご無事ですか⁉︎」

「平気です。マーサちゃんも無事ですから」

「そうですか。よかったです」

 スフィアさんは安堵して、胸を撫で下ろした。

 本来なら、族長故に村から出るのは良くないはずなんだけど。さすがにそうも言ってられなかったみたいだ。

 僕達はざっくりとさっきまでの経緯を話した。

「………というわけで、この人達をどうするか検討中です。どうしましょう?」

「お任せください」

 クルアが一歩前に出ると、持っている槍を振り上げた。

 その目は鋭く、どう見ても慈悲を与える顔じゃない。

「子供を攫うだけでなく、主人様にまで手を出すとは………許しません!」

「待った待った!それはダメだって!」

 男達目掛けて、槍を振り下ろしそうになっていたクルアを慌てて止める。

 敵に対して人命第一なんて言うつもりはないが、この人達はマズい。

「たぶんこの人達は、どこかの国の諜報員だよ」

 昨日一度見つけられて、追いかけられてもなお居座り続けていたんだ。 誰かの命令に従っているのは確かだし、服装が全く同じなところから何かの組織の制服なのが伺える。

 しかその辺の怪しい組織が、この村を見つけられるとは思えない。どこかの国の諜報員なのは間違いないだろう。

「諜報員は情報を持ち帰るのが仕事だ。相手の目的が何か知らないけど、行方不明はマズい」

 理由は知らないが、諜報員を送り込むということは、それなりに警戒されているってことだ。

 そしてそれだけのことをしてでも、この村のことを知ろうとしてるということ。

 ここで諜報員を殺して行方不明になったら、相手はますます警戒する。

 子供を攫うようなヤツらだ。今度はもっと強硬手段に出るかもしれない。

「しかしヤツらをこのまま帰せば、それこそどんなことをされるか」

「まぁ、それはそうなんだよなぁ」

「それであれば、私にお任せください」

 

 

 首を捻って考えていると、スフィアさんが前に出た。

 万が一男達が暴れ出しても対処できるように、警備隊の人達が周りを取り囲む。

 何をするのか分からず困惑するが、たぶん僕がすることはないので近くで見守ることにする。

 スフィアさんは男達の額に手をかざし、何やらぶつぶつと呪文のようなものを唱え出した。

 すると彼女の手に小さな光が集まり出して、男達の頭の中へと吸い込まれてしまう。

「「うっ………!」」

 その途端、男達がビクッと震えると、意識を失ってその場に崩れ落ちた。

「えっ⁉︎ま、まさか、殺したんですか?」

「いえ、術のショックで気絶しただけです。しばらくすれば目を覚まします」

「じゅ、術?」

 恐る恐る男達の口元に手を当てるが、弱々しくも呼吸はしている。一応生きてはいるようだ。

 とはいえ、いきなり気絶する様を見せられて動揺が隠せない。

「え、えっと………何の術ですか?」

「それは………記憶の消去です。一週間前までの記憶を消しました」

 記憶の消去⁉︎

 僕をこの村に呼んだ矢といい、色んな術を持ってるのは察してたけど………まさか、こんなことも出来るとは。

「クルアさん。すみませんが、彼らを森の外へ連れ出してください。命令を忘れているはずなので、目覚めれば自分達で帰るはずです」

「かしこまりました」

 クルアとティカは数名の警備隊員を連れて、男達を運んでいった。

 それを見送りながら、今度はリーナに耳打ちをする。

「ねぇ、あんな術あるの知ってたの?」

「お母さんが色んなこと出来るのは知ってたよ。実際に見たのは初めてだけど」

 実にふんわりとしているが、あんまり気にしてない様子だ。

 僕からすれば愕然どころの話じゃないんだけど。記憶消去なんて、おいそれと出来ることじゃないぞ。

 一緒に暮らしてきて、それなりに分かってきていたつもりだったが、まだまだ知らないことだらけなのかもしれない。

「さぁ、村の皆さんも心配していますから、早く帰りましょう」

 スフィアさんがポンッと手を叩き、僕達は村へと帰った。

 

 

 

 何はともあれ事件は解決。

 他の不審者はいなかったし、男達も帰ったそうなので、とりあえず一安心だ。

 子供達はみんな家に帰して、警備隊は今回のことでお話し中。だから帰ってもリーナもスフィアさんもいない。

 そんなわけで僕はといえば………

「弾は鉄の弾とトリモチ、それと今回使った火薬弾だよ」

「それなら、もうちょっと見た目で分かるようにしてくれると助かるかも」

 改めてスリングショットの説明を受けるために、セフィーの元を訪れていた。

 するとちょうどルミナと、意外にもウィーネがいたので、みんなと過ごしている。

 

 

「そういえばルミナは大丈夫なの?どこも怪我してない?」

「大丈夫ですよ。主人様の方こそエリさんに診てもらわなくていいんですか?」

「あぁ。疲れはしたけどね」

 いつかこういうトラブルが起きるとは思ってたけど、いざ起きると中々に面倒だ。これ以上何もないといいが。

「それでは主人様、こちらへどうぞ」

 ウィーネが腕を広げてくれたので、お言葉に甘えて彼女の胸に倒れ込む。

 ふくよかな胸に包み込まれて、その温もりと感触がジワッと心をほぐしてくれる。

「今日は、本当にお疲れ様でした」

「ありがとう」

 

 

 彼女の温もりに癒されていると、後ろから服がクイッと引っ張られた。

 振り向くと、セフィーとルミナが唇を尖らせている。

「ウィーネばっかりズルいよ」

「私達もギュッてしたいです」

 セフィーに関しては昼間してたんだが、まぁいいか。

 今回無事にマーサちゃんを助けられたのは、二人のおかげだ。僕一人じゃ絶対に守れなかっただろう。

 ちゃんとお礼しないとな。

 名残惜しいが体を起こすと、二人を両腕で抱きしめる。

「二人共、今日はありがとうね。おかげでみんなを守れた」

「主人様………なんか照れちゃうな」

「こちらこそ、村を守ってくれてありがとうございます」

 三人で抱き合い、感謝を伝え合う。

 するとウィーネも、何も言わずに後ろから抱きついてきた。背中に弾力に富んだ柔らかい感触が、二つ主張している。

 これだけでも命を張った価値がある。心からそう思えた。

 

 

 しかし僕達がそれだけで終わるわけがない。

 三人に囲まれるように抱き合っている内に、もっとこの温もりが欲しくなってきた。

「ねぇセフィー、今日泊まっていいかな?」

「うん、もちろん」

 その返事をさらに肯定するように、セフィーと唇を重ねた。

 すぐに自分よりも小さな舌が、チロッと唇を舐める。僕もそれを受け入れて舌を絡めた。

「んっ………んっ、くちゅ、あぅ………れろっ、んっ、ちゅうっ!」

「主人様、私にもお願いします」

 その様子をジッと見ていたルミナが、僕の服の中に手を潜り込ませてきた。

 しなやかな手が胸元で蠢き、じっくりと興奮を高めてくれる。

 僕も腰に回していた手を上へと滑らせて、ルミナの胸を撫でた。程よく実った果実を鷲掴みにして、尖った先を捏ね回す。

「んぅっ!………あぁ、はぁ、あっ!」

 体を跳ねさせながらも愛撫を続ける彼女に、愛おしさが増していく。

 ウィーネも負けじと背後で胸を擦りつけている。

 全員が淫靡な空気に飲まれ始め、さらに深く求め合おうとしていた。

 最初に動き出したのはルミナだ。

「主人様………もう我慢出来ないんです。お願いします」

 蕩けた瞳で見つめ、胸板を摩っていた手を下ろした。いきり勃っている下腹部を撫でてくれる。

 痺れるような快感に体が支配されると、離すまいと体に力が入る。

 もちろん我慢出来なそうなのは、ルミナだけじゃない。セフィーとウィーネも体が火照って赤くなっている。

 四人で服を脱ぎながら、布団の方へと向かった。

 露わになった褐色の肌が、薄明かりによく映える。

「今日は私達が主人様を癒してさしあげます」

 僕を布団に寝かすと、下腹部にルミナが、セフィーが顔の上に、ウィーネが右腕に跨った。

 三人の甘酸っぱい香りが充満し、自然と手が不埒な動きを始めてしまう。

 ウィーネの秘所に指を潜り込ませると、舌を伸ばして滴り落ちるセフィーの蜜を舐めとった。

「ひゃッ⁉︎はぁっ♡!」

「んあぁッ♡‼︎あ、あるじさまぁ………♡」

「あらあら、もう準備万端のようですね」

 ルミナは腰を動かして性器同士を擦り合わせてから、腰を浮かせて自らの秘所に導く。

 熱い蜜が溢れ出して、僕のモノに流れ落ちる。

「私達にも………あの子達のような元気な子供、産ませてくださいね♡」

 僕がセフィーとウィーネを愛撫すると同時に、ルミナは一気に腰を落とした。

 

 

 みんなを守れて、共に過ごせる時間を噛み締めながら、僕は夜の快楽に飲み込まれる。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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