※この作品はR-18です。

エロゲ的な何か(仮)   作:MC RAT

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第6話

「あ、あの………そんなに、ジッと見ないでくださいよ」

 地血(あかね)は手で身体を隠して言った。

 目の前の光景に呆然としていた僕は、地血にそう言われてハッとした。

 それと同時に今目の前にある光景の異常さを頭で理解して、思わず顔が赤くなった。

「なぁッ⁉︎なんて格好してるんだよ⁉︎」

 僕は熱くなってきた顔を隠すかのように後ろを向いた。心臓がバクバク鳴っている。

 それでもつい惹き寄せられてしまうのは、悲しいものだな。

「だって………私制服以外に何も服持っていませんでしたし。制服をシワにするわけにもいきませんから。先輩の服を使うのも申し訳なかったので、こうなりました」

 たしかにそれなら仕方ない気もするけど………って、いやいやいや‼︎

「それなら言ってよ‼︎服くらいなら貸すから‼︎」

 というかお泊まりしたいとか言い出しておいて、結局何の準備もしてなかったのかよ‼︎

「別にいいです………季節的にも、これで問題無いですから」

「はぁ⁉︎と、とにかく!僕はもう寝るから、おやすみ!」

 僕は早口でまくし立てると急いでベッドに潜り込み、部屋の明かりも消さずに横になった。

 放っておくのはマズいけど、気にしてやれる余裕なんてない。

 一回見ただけなのに、地血の下着姿が目から離れない。

 ダメだ。地血が何のつもりかは知らないけど、このまま一緒にいたら間違いなく襲ってしまう。

 僕は無理矢理目を閉じて心を落ち着かせようとした。

 すると、何かがモゾモゾと布団を中から動かしているのを感じた。

 僕は思わず後ろを振り返った。

 

 

 

 すると、そこには下着姿の地血がベッドに潜り込んでいた。

 

 

 

「ちょッ⁉︎おい!何してるの⁉︎」

「何って、寝るんですよ。ここ以外に寝られそうな場所はありませんから」

 地血はベッドに潜り込むと、僕の隣に寝そべった。

 いや、たしかにそうだけどさ………だからって………

 いつもは淡々とした口調の地血が、今はどこか熱がこもっているように感じる。

 少し振り返れば、しなやかな肢体を露わにした下着姿の地血がいる。僕は襲いたくなる気持ちを必死で抑えた。

「そ、それならせめて服着てくれ!何考えてるんだよ⁉︎」

「何か、問題ですか?」

「当たり前だよ!地血、僕だって男子なの。そういう事されたら、その………色々と困るんだよ!」

 意図が掴めない以上下手な事は言えずに、僕は言葉をボカした。

 そりゃいつもはゲームしてばっかで、そういった方向の話なんてまともにした事なかったけどさ。

 それでもやっぱり女子としての地血に意識はする。綺麗だなって思う時もあるし、近くにいてドキドキする事もある。

 あんまりそういう目で見ないようにしてても、それは仕方ない事なんだよ。

 とりあえず何とかして地血から離れないと。そろそろマズい。

 そう思っていた時、後ろから地血の腕が伸びてきた。それは僕の身体に回される。

 地血はそのままギュッと僕に抱きついてきた。むにゅっと微かに柔らかいものが、僕の背中に押しつけられる。

「ッ⁉︎お、おい!」

 僕はそれに気がついた瞬間、軽く跳び上がった。

「………な、なぁ、何か揶揄ってるならやめといた方がやめなって?こういうのシャレにならないし」

 地血の熱がじんわりと染み込んでくるように感じる。その感覚に僕の理性はどんどん削られていく。

「別に………揶揄ってなんていませんよ」

「だったら何なんだよ。こういう事されたら、その………色々、勘違いするんだよ。その………襲ってもいいのかな、とか………」

 地血相手に何言ってるんだろうとは思うけど、今はそれどころじゃない。このままじゃ本当にヤバい。

「襲いたい、んですか?」

「いや、そういうのじゃ………でも、そういうのを意識しちゃうんだよ。分かったら離れなって、それか服着て」

 地血の熱が、身体の感触が、僕の背中を撫でる吐息が、どんどん理性を削いでいく。

 

 

 

「それなら…………好きにすればいいじゃないですか」

 

 

 

「………は?」

 地血から返ってきた言葉に、僕は呆然とした。

「な、何言って………」

「だから、好きにすればいいじゃないですか。襲いたいなら、襲えばいいんですよ」

 そう言われて、僕の心臓は一気に高鳴った。

 カァッと上がってきた熱に身体を任せようとして、グッと止まる。

「あ、あのなぁ………その意味、分かってるの?その………襲うって、どういう意味か」

「分かってますよ。私と………ヤラシい事、したいんですよね?それなら、好きにすればいいじゃないですか」

 地血は僕の背中に胸を密着させた。より伝わってくる感覚に、僕は唾を飲み込んだ。

「い、いや………そんな。いいわけないでしょ。万が一があったら………僕、責任とれないって」

「私、今日は安全な日ですから………別に問題ありませんよ」

 地血の手が僕の体を這っている。その感覚に力が抜けそうになる。

 こんなにも人にドキドキするのは初めてだ。

「そういう問題じゃ………その、だって………付き合ってるわけでもないのに………」

「何ですか………先輩だって、少しはそういう事期待して、私を泊めたんじゃないんですか?それとも、私じゃ抱くほどの魅力はありませんか?」

「そうじゃなくて………というか………分かってるなら、何でこんな事するんだよ。襲われたいの?」

「別に………先輩がシたいなら………抵抗するつもりは、ありませんよ。後は、先輩の度胸次第です」

 地血は目線を下げて、僕と顔を合わせようとしない。

 もしかして、こういう経験あるのかな?

 告白はされるとも言ってたし、彼氏とかいて経験あっててもおかしくはない、か。

「それに………その、先輩のが………大きく、なってるんですよ………何だかんだ言って、期待してるんじゃないですか」

「あっ!いや、これは………」

 僕はズボンが大きく膨らんでいるところを指摘されて、慌ててしまった。情け無いなぁ。

「このまま寝てても辛いだけでしょうし、私がスッキリさせてあげますよ?」

「地血………」

 ダメだ、我慢出来ない。

 僕は体の向きを変えて地血と向き合った。下着姿の地血に、無意識に目が惹き寄せられる。

「ようやくですか………ほら、するなら早くシてください」

「本当に、いいの?」

「私は………別に、いいですよ。いっぱい気持ちよく、してあげます」

 僕はゆっくり地血に手を伸ばすと、彼女の肩にそっと触れた。ひんやりとして、柔らかい感触にドキッとする。

 その肩を引き寄せると、地血と距離を詰めた。

 地血は顔を赤くしながらも、目を逸らしている。

 僕は地血を優しく抱きしめた。

「せん、ぱい…………?」

「その………よろしく、とかで、いいのかな?」

「………先輩、そんなのいいですよ」

 そう言って地血も僕を抱き返してくる。地血の熱が全身に伝わってくる。

「その………嫌だったら、ちゃんと言ってよ?すぐ止めるから」

「………まったく、先輩は」

 僕は地血をベッドに寝かせたまま、彼女に覆い被さるような体勢を取る。そして地血の全身を見た。

 どこか熱っぽい表情をしている地血は、すごく艶やかだ。

「すごい、綺麗………」

 つい思ったことが口から出てしまった。

「そ、そういう事、言わなくていいですから!早くシてください」

「あ、あぁ………それじゃあ………」

 僕は息を吐いて少し気を落ち着けると、地血の二の腕に触れた。そのまま指先に向けて、指でなぞっていく。

「んっ………」

 地血は少しだけ声を漏らす。それだけでも僕の興奮は高まっていく。

 どうすればいいのかが分からない。どうすれば地血も気持ちよくしてあげられるのかな?

 僕は地血の腹に手を置く。程よく引き締まったラインに沿って、手を上へと這わせる。

「あっ………んんっ………んっ」

 きめ細やかで柔らかい地血の肌は、とても触り心地が良い。こんな感触がするんだ。

 僕と地血の熱が僕達の間に籠る。それは僕達の体温を上げていく。

 そして僕の手は地血の胸の下まで到達する。

「胸、小さくてすみませんね」

 地血はどこか不貞腐れたように言った。

「別に………僕は、全然いいと思うけど」

 後輩相手に何言ってるんだか。でも、素直な感想だ。

 僕は別にスタイルとかがどうこうって事で、地血を抱こうと思ったわけじゃない。

 相手が地血だから、ってのが一番しっくり来る。

「そう、ですか?………男の人は、胸の大きい人の方が好きだと思っていたのですが………」

「周りは知らないけど、僕は気にしないよ。地血はその………うん、まぁ………」

 こういう時気の利いた言葉でもかけてやれればいいんだけど、生憎そんな事が出来るほどコミュニケーション能力も無ければ、余裕も無い。

 すると地血はフッと口元を歪ませた。少しだけ表情が柔らかくなる。

「先輩、こんな時くらいは何かもっと言うことあるでしょう」

「あ、うん………悪い」

 もうそんな事考えられるような状況じゃない。自分の欲求を抑えるので精一杯だ。

 

 

 

「別にいいですよ…………これからいっぱい、行動で示してくれるんですよね?」

 

 

 

 そう言って地血は僕のことをジッと見た。真っ直ぐな瞳に、僕は惹きつけられる。

「あぁ………」

 僕はそっと頷いて手を進めた。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
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