何とかインキュバス達を振り切った僕達は、やっとの思いで家に着いた。
一応人目につかないように、人通りの少ない道を通ったが、それでもアパートに入る前、念の為不審な者がいないか確認してから部屋に入る。
どうやら追跡はされていないみたいだ。
後々こっちに来る可能性も考えたが、そもそも家の場所を知っているなら、わざわざ後を尾行したりしない。
今のところは知られてないと考えていいだろう。
「はぁ………疲れたぁ」
フラフラと靴を乱雑に脱ぎ捨てて、制服のままベッドに倒れ込んだ。
全力で走ったせいか、身体が熱くて頭がボーッとする。改めて体力無いなぁ、と実感した。
そういえば、結局あの取り憑かれた男子生徒達はどうなったのだろうか。
気になったので、寝転がりながらSNSであの踏切の名前を検索した。予想通りそれなりの騒ぎになっていて、いくつか情報が上がっている。
電車は遅延したが、誰か怪我人や死人が出たという話題は上がっていない。
やはり憑依のおかげで身体が丈夫になっていたのか、轢かれても怪我はせず逃げ出したようだ。
ウチの生徒の誰かが突っ込んだことが原因、とまでは分かっているみたいだ。けど強化された瞬発力で飛び込んだせいか、ドラレコなどにも明確な記録は残らなかったらしい。
こりゃ、明日辺り学校の先生が犯人探しにピリピリしそうだな。
まぁ操られていた人達に罪はないわけだし、こうして特定されなかったのは良心が痛まなくて助かる。
問題はあのインキュバス達が離れてくれたかどうかだが、こればかりは確かめる術はない。
まぁ顔は何となく覚えたし、こちらから少しだけ探りを入れてみようか。
あまり関わりたくないが、これ以上被害を被らないためにも調べる必要がある。
『ねぇ、大丈夫?』
「ん?あぁ、何とかね」
精神体のミリーが、僕の上を飛んで顔を近づけてくる。
一応蹴り飛ばされはしたが、それにしたって大した傷にはなってないし、運が良かったかな。
そう思っていたら、僕の真上でミリーがこちらを見つめてくる。
「何?」
『私のこと出してくれたら、もっと楽に済んだのに』
「………逃げ切れたんだからいいでしょ、その話は」
ジト目で睨まれて、誤魔化すようにそっぽを向いた。
それでもミリーの頰は膨れたままだ。
まったく………
「ほら、出してやるから」
納得してなさそうだったので、無理矢理話を切り替えた。
仰向けのまま腕の紋様を撫でて、ミリーを外に出してやる。実体化したミリーがすぐに駆け寄ってくれた。
「マスター、本当に怪我とかしてない?」
「まぁ何とか………」
身体を起こそうとした、その瞬間。
目の前に映るミリーの姿、耳に響く声、フワッと香る匂い、触れ合った感触。
その全てに身体が反応するかのように、全身がゾワッと震えた。
さっきまで残っていた呪いのように、燻っていた熱が燃え上がり、身体が一気に熱くなる。
「ッ⁉︎」
「どうかしたの?」
「何か………熱い………ッ!」
突然の熱に体がフラついた。
何でだ………インキュバスの呪いは、解呪出来ていたはずなのに。
それにさっきまで何ともなかったのに、ミリーが近づいた途端身体が熱くなった。
「えっ、ちょっと大丈夫⁉︎」
「ミリー………うっ!」
よろめいた僕をミリーが支えようとするが、僕に触れた瞬間、逆にまた全身が震えた。
熱は全身に広がって、指先まで痺れるような感覚に襲われる。
それに意識が混濁してきて、身体が自分の意思と離れていくみたいだ。
でもはっきり目は見えるし、匂いも感じるし、耳も聞こえる。いや、むしろ過敏になっていると言えるかもしれない。
ミリーの存在を感じる全てが、脳を揺らしてるみたいだ。
まさか、ミリーが原因なのか?
よく分からないけど、これ以上一緒にいたらダメだ。
「もしかして、あのインキュバスのせい?マスター服脱いで、身体見せて」
「い、いいから………一旦離れて………!」
「こんな時まで何言ってるの!ほら、脱いで!」
ミリーも原因が分かってないらしく、無理矢理制服を脱がせてくる。
彼女の手が僕に触れるたびに、どんどん体の熱が増して、今にも爆発しそうだ。
まるで喉が渇いた時のような焦燥感が、自制しようとする理性を霞ませる。
五感が鋭敏になり、理性が消えていく。まるでミリーと肌を重ねる時のようだ。
だから特別初めての感覚というわけじゃない。けどこんなにも強いのは初めてだ。
ミリーが僕のブレザーとワイシャツを脱がせると、胸元に見たことのない紋様が浮かんでいた。
ちょうどインキュバスに、呪いを注がれた箇所だ。
「これ………呪いの後遺症かも。私で解呪出来るかな?」
ミリーは何とかしようと一生懸命だが、もう僕はそれどころじゃない。
剥がれ落ちた理性の奥から、自分の本能が手を伸ばす。
そしてその先は………
「み、ミリー………もう………」
「だ、大丈夫⁉︎」
崩れ落ちた僕を見て、慌ててミリーが手を貸してくれた。
僕の頬に手を添えて、下から覗き込み目を合わせる。惹き寄せられるほど美しい緑の瞳が輝く。
それが、最後のトリガーとなった。
「ミリー………ご、ごめん………!」
「マスター?どうした、きゃあッ⁉︎」
本能に引っ張られるように、僕はミリーに手を伸ばして、ベッドに押し倒した。
体勢を崩してベッドに沈み込んだミリーの上に跨り、彼女の腕を押さえ込む。
「えっ?マスター何して、んんッ⁉︎」
戸惑うミリーの唇を奪い、強く抱きしめる。
驚いて固まってることも構わず、無理矢理口腔内に舌を捩じ込ませた。
彼女と強く触れ合った瞬間、湧き上がった高揚が、さらに本能のボルテージを上げる。
いつもならミリーの方から積極的に来るが、困惑で思うように動けないようだ。
「んっ!んん〜ッ‼︎ちゅっ、んんッ!はぁ、はぁっ、んっ‼︎くちゅっ!ぢゅるるるっ、んぅっ、んんッ‼︎」
いきなり襲われて、ミリーが腕の中で悶えている。僕を引き剥がそうとするが、それを物ともせずひたすら彼女の唇を味わい続ける。
元々ミリーよりは力があるとは思っていたが、今の僕の力はそれだけじゃない。
湧き上がってくる欲求が、目の前の獲物を喰らえと力を後押しさせる。加減が効かず、ただ貪ることしか考えられない。
さっきよりも強く感じるミリーの体温や感触が、さらに興奮を煽る。
柔らかくて、温かくて、気持ちいい。その感覚が頭の中を埋め尽くす。
舌を絡ませ合うと、ミリーの体がビクッと震えて力が弱まった。その隙に四肢を絡めて、完全に自由を奪う。
口腔内を舌先で丹念になぞる度に、もっともっと彼女の唇を味わいたくなる。
それでも体に限界はある。求める快楽よりも息苦しさが勝ってしまい、僕は唇を離した。
「ぷはぁっ‼︎はぁっ!はぁっ!………な、何してるの!もしかして、呪いのせい?」
「フーッ!フーッ!………ミリー………ミリー………!」
息を整える間待つ理性すら、すぐにかき消えてしまっていた。
ほんの一瞬満たされた肉欲は飢えに変わり、居ても立っても居られない。
苦しさが消え、またミリーに喰らいつく。
首筋に顔を埋めると、背中に回していた手を太ももへと滑らせる。
「あぁッ!だ、ダメッ、マスター落ち着いて!こんな状態で、んむぅッ!」
また無理矢理唇を奪い、今度はミリーの唾液を吸い上げる。
サキュバスであるミリーの少し甘い唾液が喉を通ると、下半身の熱がまた高まった。
それと同時に、彼女の服の中に手を滑り込ませる。
ミリーの悪魔としての服、黒い下着のような衣装を引っ張ると、力任せに剥ぎ取った。
ふくよかでハリのある双丘が、弾けるように露わになる。その先には、赤く固くなった頂きが誘惑するようにヒクヒクと震えている。
片手では包み込めないほどの大きさの果実を、握り潰すように鷲掴みにした。
「きゃあッ⁉︎いやッ、ちょッ、痛いッ、んんッ!」
弾力に富んで手に吸い付く柔肌を貪ろうと、力いっぱい揉みしだく。爪痕が付こうとお構い無しに。
相変わらずの大きさと弾力だ。捏ね回すと反発して押し返し、手の中で形を変えて指の隙間から溢れ出そうになる。
それだけでは物足りず、固くしこる先端をギュッとつねった。
「ひぃッ⁉︎」
痛みなのか快感なのか驚きなのか、ミリーの身体がビクッと跳ね上がる。
その悲鳴が、僕の嗜虐心をくすぐった。今度は喰らいつき、噛みつつ吸い上げる。
「んあぁッ‼︎あぁ、んんッ!ら、乱暴にしないでッ、あぁッ!やだッ、胸伸びちゃうぅッ!」
両胸を真ん中に乗せて、その頂を舐る。やがて赤い痕が目立つようになり、高い熱を帯びてくる。
今が夕方なのも、アパートの一室なのも、ミリーが嫌がってることすらも、頭の中に入ってこない。
ただ目の前の女性を全身で感じて、増長した欲求をぶつけることで頭が埋め尽くされている。
ずっとこのまま胸を味わい続けたかったが、もう下半身が我慢の限界だった。
いつもよりもパンパンに膨れたそれは、無理にズボンの中に押し込められていて痛いくらいだ。
ズボンとパンツを脱ぎ捨てて、またミリーを強く抱き締めた。
「ひゃッ⁉︎な、何かいつもよりすごい、んんッ!」
彼女の太ももに自分のモノを擦りつけながら、どこに入れようか品定めする。
まず目についたのは、熱い吐息を漏らしている口だ。
さっきから何度も唇を重ねたせいか、犬のように舌を出して息をしている。
舌先から唾液を垂らすその様は、誘っているようにしか見えない。
「ミリー、咥えて………!」
「えっ⁉︎ま、待って、そんなサイズ無理!それに今私と粘膜接触したら、んぐぅッ⁉︎」
何か言っているようだったが、そんなの聞いてる余裕もない。
手を引っ張って体を起こさせると、反り勃つモノをミリーの口の中へと突っ込んだ。
「んんッ‼︎ぐっ、んっ、ぢゅうぅッ!」
いきなり口に異物が入ってきたため、ミリーは目を見開いてえずく。
唾液で潤んだ口腔内は、柔らかくて生温かい。自分のモノが全て飲み込まれて、快楽に背筋が震える。
しかしそれだけでは物足りない。本能でより快楽を求めようと、勝手に腰が動き出した。
さらにミリーの頭を掴むと、思いっきり腰の抽送を始める。
「んぐッ⁉︎ぐぅ、んんッ!ぢゅるッ、んぅ、んッ!えぅ、むぅっ、ぐッ!んん─────ッ‼︎」
無遠慮に肉棒を押し込まれ、そのたびにミリーは顔を歪める。何とか逃れようとするが、上手く力が入らないようで、体を捩るだけだ。
「じゅぷッ!じゅぷッ!れる、んッ、ぐぅッ!ふぅ………ッ………うぇ、ぢゅうぅッ‼︎」
「あぁ………最高………!」
唾液たっぷりの口腔内のおかげで、テラテラになりながら根元までスムーズに飲み込まれる。
しかし段々とただ咥えられるだけじゃ足りなくなってきた。頰の内側に先を擦らせながら、さらに快楽を煽る。
いつもの口淫とは違う。どちらかと言えば、相手の口を使った自慰行為だ。相手のことなど考えず、自分の快楽だけを考える。
そんなことをしていれば、限界に達するのはすぐだった。
下半身全体から込み上げる快楽に流されるように、腰の動きが激しくなる。
「ぐッ、んんッ!じゅぷッ、じゅぷッ!むぅ、ッ──────‼︎ッ───────‼︎」
腰を震わせながらも、時折声にならない悲鳴をあげる。きっと息をつく暇もないのだろう。
そして苦しそうなミリーと目が合った瞬間、限界を迎える。
「うぅッ!………ミリー!」
最後のトドメに、彼女の頭を両手で引き寄せ、自分のモノを喉奥まで無理矢理捩じ込んだ。
興奮によって溜め込んだ精が、堰を切ったようにミリーの奥へと勢いよく発射される。
「んぐぅッ⁉︎むぅ、フーッ、んん───── ッ‼︎」
ミリーも最初は驚きつつも、すぐに精を飲み込もうとする。しかしいつもよりも長い射精に、そんな限界はあっという間だ。
頰を膨らませて溜め込もうとするが、あまりの量にむせ返った。
それでもまだ僕は、ミリーを押さえつけて精を吐き出し続ける。
いつものミリーに搾り取られてる時とは違う。
下半身が痺れるほどの肉体の快楽はもちろん、ミリーを押さえつけて性欲を発散してることへの快楽。それらが頭を支配する。
そしてやっと吐き出し終えると、自分のモノを引き抜いて膝をつく。
「んっ、えぅ、けほっ!んぐっ、はぁ………濃いひ、多いひ、飲みひえないぃ、んっ!」
ミリーはむせながらも、口をモゴモゴさせ残った精を飲み込んだ。
出せる限りの精を吐き出し、下半身を痺れさせるほどの快感がまだ残っている。
それでもまだまだ全然物足りない。その証とばかりに、僕のモノは硬さを失うどころか、興奮で反り勃っている。
「ど、どう?少しはスッキリした?」
「………まだ」
「えっ、ひゃッ!」
まだ息を整えていたミリーの腕を引っ張って、今度は壁に押し付けた。
後ろから腕を掴み、彼女の尻に自分のモノを擦りつける。
「んんッ!ま、待って待って!い、一旦呪いの解呪してから!どうなってるかも分からないのに、あぁッ!!
「でも、こんなに濡れてるよ」
一回もイジってないはずなのに、ミリーの秘所は濡れぼそって、蜜が太ももに滴っている。
そこから漂う匂いと触れ合う柔肌が、また頭の血液を沸騰させる。
「もう、いいんだよね?」
「だ、ダメ!今挿れちゃ、んあぁぁ───────ッ⁉︎」
入り口に自分の先を当てがうと、ミリーを下から一気に貫いた。
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