「ひゃあッ⁉︎待っ、んんッ、あぁッ‼︎」
壁に押さえつけたミリーと後ろから繋がると、下腹部から脳天にかけて快感が駆け巡る。
堪らなくなって、すぐに僕は腰を打ちつけ出した。
パンッパンッとぶつかり合う音と、ミリーの甘い声が部屋に響く。
嫌がってはいるものの、触れ合うだけで体が反応し、敏感になってるみたいだ。
彼女の蜜壺が僕のモノに吸いついて、最奥を突けば蜜が足元に飛び散る。
「よかった、気持ちよさそう………」
「あぁッ、んッ‼︎ち、違う、ッ!身体、何か変、んあぁッ‼︎」
触れ合うたびに、ミリーの身体が震えて中がキュッと締め付けてくる。
男を虜にさせるサキュバスの身体に加えて、理性を吹き飛ばすほど湧き上がる興奮。
激しく動いているはずなのに、むしろ力が湧き上がってくる。
一方ミリーも、いつもに比べて余裕がなさそうだ。
スキンシップを楽しむというよりも、全ての刺激に体が反応し翻弄されている。
もっとも、それは僕も同じだ。
ミリーの身体の感触が、温もりが、声が、繋がる快楽が、脳を支配して体を操る。
いつものように誘惑されて得る快楽とは、また違う。言葉に出来ない高揚が胸を満たす。
そして本能に身を任せていれば、否が応でも限界はすぐに近づいてきた。
後ろから手を回して、弾む胸を鷲掴みにする。
下腹部から高まる衝動に身を任せて、乱暴に何度も突き刺す。
「はぁっ!はぁっ!ミリー………また、出る!」
「えぇッ⁉︎マスター、ひゃあッ⁉︎ダメッ、出すなら外に、んんッ!今中出しはぁ、いやぁッ‼︎」
ミリーが首を振って訴えるが、ここまできてそんな勿体無いことはできない。そうでなくても、自分で自分を止められない。
自分の身体すら省みることなく攻め立てて、全身が跳ねる。
「ッ‼︎」
腰を叩きつけると、僕達は同時に絶頂に達した。
さっき一度果てているはずなのに、さっき以上の精がたちまちミリーの中を満たしていく。
「ひぁ、んんッ‼︎何、これッ、熱ぃ、んあぁぁッ‼︎せーえき、止まらな、あぁぁぁ──────ッ‼︎」
いつもなら、果てる時は力が奪われる様な感覚に見舞われる。
でも今日は違う。自分の精を流し込む代わりに、ミリーの力を奪ってるみたいだ。興奮と共に力が高まる。
壁に押さえつけられたミリーは、逃げ場などない。ただ流される刺激を押しつけられて悶えている。
「はぁっ………気持ちよかった」
「ま、マスター、出し過ぎ、んんッ!」
自分のモノを引き抜くと、有り余った精が秘所から漏れ出てきた。ミリーと密着したまま、二人揃って崩れ落ちる。
肩で息をしているミリーを宥める様に、抱きしめて背中を撫でる。
「んっ!ちょ、ちょっと………今触られると、なんか、変になるから………」
いつもなら積極的にベタベタしてくれるのに、今日に限ってしおらしい。
それなのに身体は敏感な様で、ピクピク震えながら声を漏らしている。
何これ、可愛い………
「ど、どう………満足した?ねぇ、身体診せて、んんッ⁉︎」
体を起こしたミリーの唇を奪った。舌を捩じ込ませて、唾液を吸い上げる。
ミリーの尻に自分のモノを擦り付けながら、彼女の胸を揉みしだく。
強く掴めば、手から溢れるほどに柔らかい。この感触を貪ろうと、ミリーの腕を掴む。
「今度は、こっちがいい」
「い、嫌ッ!身体が変なの、もうやめッ、きゃあッ⁉︎」
まだ絶頂の余韻に浸っているミリーを、仰向けに押し倒した。腹の上に馬乗りになって押さえつける。
さっきまで散々揉みしだいたたわわな双丘の谷間に、復活したばかりのモノを突っ込んだ。
「んんッ!」
ミリーの唾液と愛液、僕の精液にまみれたそれは、簡単に谷間に滑り込んだ。
手に余るほどの大きさの胸を、両脇から挟み込む。
簡単に指が沈むほど柔らかく、包み込む様に密着する。ハリのある肌に包まれて、果てたばかりのモノが震えた。
でもそれでまた果てたのではもったいない。
強く締めつける膣内とは違う、むっちりとした弾力に包まれる快楽を激しく味わいたい。
挟み込んだ膨らみを鷲掴みにして、自分のモノをゴシゴシと擦る。
いつも胸で激しく搾り取られることはあるけど、それは全てミリーのペースでだ。
自分の思うがままに貪るのは初めてで、新鮮な感覚が心地いい。
「きゃっ⁉︎やぁっ、んんッ!や、優しくしてよぉ‼︎胸ぇ、とれちゃうッ、あぁッ‼︎」
ミリーが叫んでいるが、それすらも耳に入らない。
何とか抜け出そうともがいてはいるが、上から押さえ込まれたおかげでされるがままだ。
体格差的に僕の方が力があるのは確かだが、それにしたって何も出来ないほどとは。
僕の力が増しているのかもしれない。何故かは知らないが、今は都合がよかった。
「んっ!んっ!このままじゃ、マスター危ないからぁ………とにかく止まって………!」
それでも繋がっていた時ほどの刺激はないためか、ミリーが身を捩って逃げ出そうとする。
せっかく気持ちよくなっているのに、邪魔されては鬱陶しい。
「ひゃあんッ⁉︎」
胸の先を強めにつまむと、身体がビクッと跳ねて大人しくなった。胸が弱いのは相変わらずだ。
そのまま胸の先を弄りながら、ただミリーの体を貪ることに集中する。
そして、また絶頂へと至る。
「うぅっ!」
全身を走る快感に、体が強張った。
谷間から突き出たモノの先端から、白濁の精が噴き出して、ミリーの顔を汚す。
「ひゃッ⁉︎これ、熱い、あっ、あぁッ!やぁっ、んん〜〜〜ッ‼︎」
胸を使われて汚されただけなのに、ミリーは達したようだ。
腰がガクガクと震えて、また潮を噴いた。飛び散った飛沫がシーツを濡らす。
絶頂の波が引くと、ミリーの上から降りて開放した。
「はぁっ、はぁっ………ま、マスター………さすがに、休ませて………」
ミリーが四つん這いになり、這う様にしながらベッドの隣にあったティッシュに手を伸ばした。
けど、休んでるのを待ってる余裕なんかない。
僕を誘うかの様に、悪魔特有の尻尾がゆらゆらと揺れているから。
「何言ってるの。いつももっと搾ろうとするクセに」
「ひゃあッ!」
ティッシュで拭いてる内に、彼女の尻尾を掴んでこちらへと引き寄せる。
腰をしっかり掴んで、また元気になった自分のモノを、ドロドロに濡れるミリーの秘所に後ろからねじ込む。
「やぁ、ダメ、ッ⁉︎あぁぁぁ─────────ッッッ‼︎」
何度も果てて敏感になったおかげで、繋がった瞬間にミリーは絶頂に達した。
震える身体を押さえるように、彼女の体を後ろから強く抱きしめる。
「ミリー、いい匂い………」
「やっ、んんッ!あぁッ!これ以上は、ホントに無理ぃ、ひゃあぁぁッ‼︎」
ベビーピンクの髪に顔を埋めると、勝手に腰が動き出していた。
彼女を感じるための優しい動きはそこそこに、黒い羽根を掴むと段々と激しくなっていく。
「もっと、ミリーが欲しい………!」
「やぁ………こ、こんなの壊れちゃ、あぁぁ──────ッ‼︎」
快感の刺激と共に震える尻を撫でながら、また僕達は快楽に溺れた。
それからどれほどの間、ミリーと絡み合っていたのだろうか。
達して意識が遠のいても、ミリーのそばにいるだけで興奮が止まらず、衝動が止まることを許さない。
繋がれば繋がるほど快感は増して、絶頂に達しているのかいないのか、その判断すらつかなくなっていた。
前から後ろから、口で胸で膣内で。
解き放たれてしまった欲望は止めることなどできず、ありったけをミリーにぶつけた。
「はぁ、あ゛ぁッ!ッ、ふっ、んんッ!」
時間の感覚すら無くなってきた頃。
ミリーと向かい合って抱き締めると、上からのしかかる様にして繋がっていた。腰を弾ませて、快感に酔いしれる。
「あ゛ッ、はぁ、んんッ!またイく、おっ、あぁッ!ひゃッ、あっ!あっ!あぁんッ‼︎」
「ミリー………ッ!僕も、はぁっ………出る!」
がむしゃらにぶつけていた快楽も、いよいよ限界に差し掛かってくる。
ミリーの腕を掴んで引くと、自分のモノを奥まで突き刺し果てた。
「くっ!」
「ッ────‼︎はぁ、あ゛ぁッ、ッ───────‼︎」
腰を突き上げて達すると、ミリーは声にならない掠れた声をあげて、腰を跳ね上げさせた。
体は抵抗できなくなるほど摩耗しているのに、秘所だけはより一層激しく収縮をくり返す。それに答えて、腰を押し付け精を注ぎ込む。
結合部から噴き出した蜜がシーツに垂れて、大きな水溜まりを作っている。
自分のモノを引き抜くと、倒れたままのミリーの口に突っ込んで掃除させた。
「ッ!ぇぅ、ぢゅうッ!ぐぷっ、ぐぷっ、ふぅ、んんッ!」
果てたばかりで息も荒かったのに、僕は構わず腰を動かす。
敏感になってるからなのか苦しいからなのか、体がずっと震えている。
残った精も口の中に吐き出して、僕は脱力した。
「あっ…………はっ………ッ………」
ミリーはもはや言葉を発することすらない。脚を大きく広げて、ただベッドに横たわり震えている。
所々強く掴んだせいで、白い肌には痕がついていた。
その肌には、僕の欲望を一人で受け止めてた証。髪や顔、胸から脚まで精液で白濁に汚されている。
特に秘所からは、収まりきらなかった精が溢れ出ていた。
触られるたびに呻き声のようなか細い声を漏らして、全身を跳ねさせる。
舌を垂らして必死に呼吸し、飲みきれなかった精を吐き出す。
焦点のあっていない目から涙を流し、僕のことをジッと見つめる。
その嗜虐心をそそられる様に、僕の下腹部がまた反応した。
繋がり、快楽に達したい。
「ミリー………」
「ッ!………あっ………!」
湧き出る衝動のままに、また秘所に自分のモノを当てがう。それだけでミリーの体が震える。
彼女の腰を掴むと、何度目かになる挿入をしようと………
「あっ………」
頭がいきなりクラッときて、体が横に傾いた。
ベッドの上に倒れてしまい、思うように体が動かない。
そうか………体力が限界なんだ。
僅かに残った理性でそう直感した。
欲求は収まらないのに、意識と力がどんどん薄れていく。
「ミリー………」
横で倒れてるミリーを視界の端で捉えると同時に、僕は意識を手放した。
目を覚ますと、視界の端から部屋の明かりが差し込んできた。ぼやけている頭には少しだけ痛い。
何度か瞬きをして顔を動かし、周りを確認しようとする。
そこで気がついたが、温かい何かに包み込まれていた。優しくて、温かい。
特に頭を預けているのは、ふわふわした感触の奥に程よい弾力がある。
これって………
「あっ、起きた?」
頭の上から声がした。
顔を上げると、こちらをジッと見つめる緑色の瞳と目が合う。
「ミリー………」
彼女のことを認識して、ようやく自分の現状を理解できた。
ミリーが寝ている僕を抱き締めてくれていたみたいだ。彼女の胸に頭を預けていた。
さっきまでは悪魔の格好だったはずだけど、今はジーパンとハイネックのセーターだ。
首から下をほとんど隠しているが、彼女の身体の起伏ははっきりと浮き出ている。
それでも僕よりはまだマシだった。僕は何も着ておらず、裸のままベッドに寝ていた。
「何で………あっ」
全身の感覚が戻ってきて、その後ようやくさっきまでの記憶が蘇ってきた。
夢の様な現実に、思わず目覚めたばかりの頭がふらつく。
「ミリー、僕………」
「思い出した?まったく、腰砕けるかと思ったんだから」
そう言ってセーターをたくし上げると、下乳がチラッと覗く。
そこには、赤い手の痕がしっかりとついている。僕が思いっきり掴んだ痕が。
きっと胸だけじゃない。よく見れば、首にも吸いついた痕が残っている。
ついている痕の一つ一つが、昨日の記憶をより鮮明にさせる。
叫んで嫌がるミリーを、僕は………
「ごめん。僕、なんて事を………」
「ううん、マスターが悪いわけじゃないから大丈夫。精液もたっぷり貰えたしね」
ミリーは笑って、俯いた僕の背中を軽く叩いた。
たしかにミリーからすればいい事もあったかもしれない。
それでも、僕は………
「やっぱり原因は、あのインキュバス達の呪いのせいだったよ。解呪したからもう大丈夫」
「あの時、解呪されてなかったってこと?」
ため息混じりに頭を抱える。
素人ながら、いい理論だと思ったんだけどな。それにあの時、呪いをかけられた時の熱が引いた気がしたんだが。
「いや、マスターの読み通り傀儡の呪いは解けてたよ。ただ傀儡の呪いって二段階あって、一回相手を自分達と似た性質を持たせる眷属化ってのをさせるの」
「その眷属化の呪いは解けてなかった、ってこと?」
「うん。操るわけじゃないから、術者が意識飛ばしても関係ないし」
蜂に刺された時に、毒だけ抜いて針残ってるみたいなイメージか。またはいわゆる予備催眠みたいなものとか。
似た性質ってのは、あの性欲とミリーの感度が上がったことらしい。
ミリーの体液を飲むと僕の精力が回復するみたいに、インキュバスの体液は相手の感度を上げるんだと。
そういえば、ミリーが敏感になったのは僕の精を飲み込んでからだった。
「本当は眷属化したあと、術者が傀儡の呪いでコントロールするんだけど、マスターがアイツらの意識飛ばしちゃったから………」
「コントロール出来ない性欲だけ残って暴走したわけか。本当にごめん………」
中途半端に読みが外れた結果だ。この程度で済んだだけマシだったな。
本来なら魔法で吹っ飛ばしてでも止めて欲しかったが、契約した悪魔は契約主にできる術が制限されているからな。攻撃は無理だ。
「だからいいって。たまにはあぁいうエッチも悪くないかもね」
「あのな………ミリー、身体何ともない?」
「全然。私だって淫魔だよ、あれくらいならすぐ回復するから」
さすがだな。やっぱりその辺の回復力は人間とは違うのか。
やや安堵していると、ミリーが僕の身体をペタペタ触る。
「それよりマスターこそ大丈夫?あんな呪い受けたのに」
「特に何とも。呪いも何とかなったしよかったよ」
何なら、いつもミリーと肌を重ねた後のような気怠さもない。眷属化の影響で、体が丈夫になってたのかな。
「ってなわけで、ちょっとシャワー浴びてくる」
ベッドにいても仕方ないので、抜け出そうとするが………
「………よくないよ」
「ミリー………?」
いきなりしおらしくなったミリーが、僕の腕を掴んだ。
顔を伏せてしまったミリーの顔を覗き込むと、こちらへと倒れてきた。
さっきまで僕を抱きしめてくれていたミリーが、今度は僕胸板に額を重ねる。
「だから言ったじゃん、私のこと出してって。そしたらあんな呪い受けずに済んだのに」
いつになく責める様な言葉は、僕の心に深く突き刺さる。
たしかに、自分でなんとかしようとして、結果的にミリーを傷つけた。そんなの受け流せるわけもない。
「それは………そうだね。やっぱり嫌な思いさせたよね」
「そんな事どうでもいいよ!」
謝る前に、ミリーが怒鳴った。潤んだ目を吊り上げて、今にも泣きそうな声で。
いつも見せない顔に、思わず怯む。
今まで、それなりに長く共に暮らしてきた。
色んな表情を見せてくれたけど、こんな剣幕で怒るミリーは初めてだ。
「何で戦わせてくれなかったの⁉︎そのせいで危ない目に遭って!今回はこの程度で済んだけど、かけられた呪いによっては死んでたかもしれないんだよ‼︎」
「ミリー………ッ!」
叫ぶミリーを宥めようとするが、その前に顔を上げた彼女に唇を塞がれた。
一瞬驚いたが、唇を重ねるだけでそれ以上のことはして来ない。ミリーにしては珍しいことだ。
だから僕もしっかり受け入れて、彼女の体に腕を回す。
やがて唇を離すと、そっと額を重ねた。
「もう二度と、あんな事しないで………」
「何でそんな事………僕は、いない方がいいんじゃないの?」
僕達はうっかり契約してしまったが、僕が死ねば契約は解消される。つまりミリーは自由な身になるわけだ。
どこへだって行けるし、好き勝手過ごせる。食べる精気だって、代わりの男なんていくらでもいる。困ることはないだろう。
それなのに、何故僕をここまで心配するのか。
「マスターがいなくなったら、誰がこういう風に相手してくれるの。こんな広い世界にひとりぼっちなんて、寂しいよ………」
身体に回された腕に力が込もる。
そうだ。ミリーはこういう悪魔だった。
海の時に分かってはずだ。ミリーはもう、ただ隣にいる悪魔じゃない。
当たり前のようにそばにいてくれて、人間のことを分かろうと努力して、こんなにも大事にしてくれる。
僕もその想いを組んで、尊重してあげるべきだったんだ。
「ミリー………分かったよ」
想いはしっかり伝わった。それを示すようにそっと背中を撫でてやる。
「マスター………」
見つめ合った僕達は、また唇を重ねた。
いつもなら交わる時の行為の一つでしかない。
でも今は違う。ただお互いの想いが伝わって、それが嬉しくてキスをした。
まるで恋人みたいだ。
正直ミリーに聞きたいこともある。何故同じ悪魔に追われていたのか、まだ分かってないままだ。
でも今は、この喜びに浸っていたい。
そうすれば、この先何があっても後悔することはないと思うから。
しばらくそのまま抱き合っていたが、遮る様に僕のお腹が鳴った。
「あっ………」
そういえば夜に気絶して朝を迎えたから、夕ご飯食べてないんだった。
というか今9時だし、何なら朝ご飯の時間だ。
今日土曜日でよかったなぁ。平日なら完全に遅刻だったし。
僕のお腹を見て、ミリーがクスッと笑う。
「ふふっ!ねぇ、今からご飯食べるなら外で食べない?」
「そうだなぁ………作るの面倒だし、そうするか」
ゆっくりベッド抜け出すと、のそのそと脱ぎ捨てた服を回収する。
「だったらさ、私も実体化していい?プライベートだしいいでしょ?」
「まぁいいけど………先にシャワーだけ浴びさせて」
昨日からこのままだし、さすがにサッパリしたい。
ミリーは既に浴びていた様なので、僕も手早くシャワーを済ませる。
「ほら、マスター早く!」
「はいはい」
玄関に出て靴を履くと、ミリーが僕の手を取って笑った。
海の時以降、実体化して歩く時は、こんな風に手を繋ぐことも多い。
ミリーは何も考えずにしてるみたいだが、僕としてはそれなりに恥ずかしい。
「よし、行こう!」
「あ、あぁ」
この笑顔を守りたい。
だから危険な目に遭って欲しくなかった。
それが襲われた時、ミリーを外に出さなかった理由だ。
けどその結果、傷つけてしまった。結局、僕一人の力なんてそんなものだ。
でもミリーとなら、出来ることもたくさんある。今度は二人で立ち向かおう。
手を繋いだまま、僕達は部屋を飛び出した。
どこに行くのかも決めてないが………楽しそうだし、まぁいいか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。