※この作品はR-18です。

エロゲ的な何か(仮)   作:MC RAT

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第7話

「あっ、んあぁッ!そこ、ゾクゾクして、んんッ!わ、私も………」

「ッ!玉響さんッ………それヤバい、くっ!」

 

 興奮が高まった僕達は、抱き合いながら愛撫を続けた。断続的に快感が流れ込んでくるが、もうそれだけじゃ我慢出来ない。

「服、脱がしてもいいですか?」

「はい。私も、脱がしますね………」

 玉響さんが、僕の服の中に手を入れてきた。腕を上げて、スルッと僕の服を脱がす。

「それじゃあ、僕も」

 僕も抱き合ったまま、玉響さんのズボンを下げていく。

 ブラと同じ色の下着が露わになり、さらにしなやかな脚が剥き出しになる。

 

「ッ!玉響さん………下着、すごい濡れて………」

「い、言わないでください。あんなヤラシい触り方されたら、濡れてしまいますよ」

 

 玉響さんは、火照った頰を隠して身を縮める。

 下着には秘所から溢れ出た蜜がたっぷりと染み込んでおり、今にも溢れてしまいそうだ。

 僕はその下着にも手をかける。

 

「いいですか?」

「………はい」

 たしかに頷いたことを確認して、僕は最後の衣服を取り払った。

 成熟した女性の一糸纏わぬ裸体が、僕の目の前に晒される。

 薄らと生えた茂みは、下着との間に糸を引くほどまで濡れている。そしてその奥にあるワレメが、ヒクヒクと震えて僕を誘う。

 大人らしい、ある意味完成された身体。

 全体的にふっくらと丸見えを帯びているが、しなやかな箇所は綺麗な曲線を描いて絞られている。

 艶と母性が混じり合った身体から、僕は目が離せない。

 

「ふふっ………全部、見られちゃいましたね」

 過去に経験があるとはいえ、やはり異性に裸を見られるのは恥ずかしいのか、落ち着かずに身悶えしている。

「私の身体、あなたが欲しくておかしくなりそうなんです。だから………」

 僕と体勢を入れ替えると、僕の上に跨りびしょ濡れになっている秘所を僕のモノに押しつけた。

 性器同士が触れ合うと、玉響さんは快感に震えて紅潮した顔で笑みを浮かべる。

「もう、食べちゃいますね♡」

 

 艶やかな笑みと共に、玉響さんは腰を浮かせた。

 僕のモノを優しく掴んで擦ると、その先を秘所へと導く。

「それじゃあ………挿れますよ」

 自らワレメを開き、ゆっくり腰を落としていく。僕のモノが少しずつ飲み込まれていった。

 

「んんッ、はぁんッ!大きいのが、あぁッ!入ってきたぁぁッ!」

 ヌルヌルになっている肉ヒダが、少しずつ僕のモノにまとわりついてきた。さらに別の生物の様に蠢き、入ってきた異物に絡まる。

 驚くほどの熱と快感に思わず身が跳ねてしまう。

「ッ!………玉響さんッ、これ、すごい………!」

「んあぁッ!お、奥まで来て、んくぅッ!ひゃッ、あぁぁぁッ‼︎」

 最初こそゆっくりだったが、身体に力が入らなくなったのか一気に腰を落とした。

 電気の様な快感が全身を走り、さっき一回射精していなければ、すぐに達してしまっていただろう。

 下半身が完全に密着して、玉響さんは背筋を震わせた。

 

「はぁんッ‼︎あぁ………あなたのが、私の子宮口抉って、んッ!ゾクゾクするぅッ!」

 何年も男性を迎え入れていなかった秘所は、容赦なく僕のモノを締めつけてきた。

 勝手に腰が震えて、歯を食いしばって耐えなければ果ててしまいそうだ。

「あっ、はぁっ………一線、越えちゃいましたね」

「ッ!ふぅ………ですね」

 目が合うとどちらともなく笑い合った。

 お互いに息が途切れながらも、僕達は手を伸ばした。ギュッと握り、震える身体を支え合う。

 

 

「た、玉響さん………ぐっ⁉︎」

 襲い来る快感に悶えながらも、ようやく落ち着いてきたかと思った瞬間。蠢いていた膣内が、僕のモノを擦るように動き出した。

 驚いて見てみれば、玉響さんの腰が小刻みに揺れている。

 

「んんッ!あぁ、すみません………私、我慢出来なくて………はぁっ、んッ、ふぁッ!」

「ちょっと、待っ、くっ………!」

 ただでさえ初めての刺激だというのに、いきなり動かれて目の前がチカチカする。

 興奮に煽られた玉響さんは、止まることなく腰を揺らす。

 最初は小刻みだったが、衝動に任せて段々と腰の動きが大胆になってきた。僕の腰の上でリズミカルに跳ねている。

「あっ!あぁッ!はぁんッ!奥トントンされて、んあぁッ!気持ちいいの止まらないぃっ‼︎」

 

 玉響さんが身体を跳ねさせる動きに合わせて、胸の膨らみが激しく弾む。激しい動きも相まって、まるで僕の興奮を煽り誘ってくるようだ。

 淫らな誘惑を跳ね除ける理由もなく、僕は暴れる双丘を鷲掴みにした。

 

「んあぁぁぁッ⁉︎ダメッ、今おっぱい揉まれたらぁ、んんッ!母乳、いっぱい噴くからぁ、あぁぁ〜〜〜ッ‼︎」

 プシャ───ッ!

 むにゅんと柔肌に指が沈み込み、真っ赤になっている乳首から母乳がいくつかの線となり、弧を描いて噴き上がる。

 それだけでも充分に煽情的だが、溢れ出る母乳を求める衝動が僕を動かす。

 上半身だけ起こすと、揉みしだいている胸の先を咥えて吸い上げる。

「きゃあッ⁉︎も、もっと搾ってくれるんですね?あっ、あっ、あぁッ‼︎こんなに攻められたら、すぐにイッちゃいますよぉ!」

 

 

 深く交わる僕達は、もはやお互いのことしか見えていない。

 部屋には腰を打ちつける音と僕達の快楽に悶える声が響き、真夜中でなければ隣の部屋にいる飛鳥ちゃんを起こしていただろう。

 

 髪を振り乱して喘ぐ玉響さんに攻め立てられて、いよいよ我慢の限界だ。

「た、玉響さん、抜かない、と………!」

 僕は今ゴムをつけてないし、玉響さんが妊娠してしまったらお互いに大問題だ。

 いくら翻弄されているとはいえ、その理性だけは残っていた。

 しかし玉響さんは一向に止まる様子もなく、それどころかさらに激しく腰を振る。

 

「はぁ、あッ!はぁんッ!きょ、今日は、大丈夫な日、ですから………このまま………私の膣内にぃ、出してくださいぃ‼︎」

「えっ、でも………!」

 安全日とはいえ確実じゃない。もし万が一があったら………

 僕の心配を払拭するように、玉響さんは僕のモノが入っている自分の腹をそっと撫でた。

 

「ここに溜まってる熱い精液………全部、私に受け止めさせてください………!」

 耳の先まで赤く染めた蕩ける表情に、僕の胸が激しく高鳴り、体中の血が湧き立った。

 ここまで言われたんだ。応えたくなるのが男の性だろう。

 

「………分かりました」

「ひゃあんッ⁉︎い、いきなり、下から突き上げちゃ、あぁッ!」

 このまま玉響さんに気持ちよくされてばかりじゃ嫌だ。

 僕は力任せに腰を打ちつけた。自分も快楽に追い詰められながら、玉響さんも気持ちよくしようと必死に突き上げる。

 

「もう、ヤバ、い………!」

「きゃっ、んっ、あぁッ!私も、もうイくぅ、んあぁぁッ‼︎ダメッ、はぁんっ!イくイくイくぅぅッ‼︎」

「くっ………出るッ!」

 

 最後とばかりに、僕は玉響さんの腰を掴んで自分のモノを捩じ込んだ。最奥を抉られて、膣内が閉じてしまいそうなほどに締めつけてくる。

 その刺激で抑えが効かなくなり、溜め込んだ精が一気に駆け上がって打ち出された。

 

 ビュルルルッ!ドクドクッ!

 

「ひゃあんッ⁉︎熱いの、出て、あぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡‼︎」

 放たれた精を受け止めて、玉響さんは絶頂に達した。

 甲高い嬌声をあげると、たわわな胸を強調するように仰け反る。

 ぶるんっと弾む胸からは、何もせずとも母乳が撒き散らされた。噴水のように噴き上がり、僕に降りかかってくる。

 膣内はずっと痙攣を繰り返し、無意識に残った精を搾ろうとうねり続ける。

 

「あっ、あっ、あぁ………しゅ、しゅごいぃ………私の膣内、あなたの精液で、どろどろになってますよぉ………」

「うっ!………止まらない………!」

「んんッ!ひゃッ!はぁっ………母乳出続けて………身体、おかしくなってるぅ………」

 だらんと舌を伸ばして悶える姿は、もはや一人の牝だ。何とも淫らで美しい。

 双丘は母乳に塗れており、玉響さんがビクッと震えるたびに噴き出ている。

 柔肌の上を滑る乳液を体が求めて、また胸にしゃぶりつく。

 

「んひゃッ⁉︎ま、まだ母乳飲みたいんですか?」

「何だか、クセになっちゃいました。いいですか?」

「………気の済むまでどうぞ」

 

 玉響さんの許しを貰い、僕は胸に顔を押しつけてゴクゴクと母乳を飲む。

 ほのかに甘い母乳が、激しく動いて乾いた喉をあっという間に潤してくれる。

 飲めるだけの母乳を飲み干すと、僕は乳首から口を離す。

 

「んッ!はぁっ、はぁっ………」

「玉響、さん………」

 

 身体のエネルギーごとありったけの精を搾り取られて、ようやく絶頂が収まった。時折目の前が真っ白になる。

 しかし快感と脱力感で意識が朦朧となっても、玉響さんの姿だけは目に焼きついて離れない。

 

「あの、ギュッてしてもいいですか?」

「………ぜひ」

 

 僕が応えると、玉響さんは手を伸ばしてくれる。

 互いに息を切らしながら、僕達は強く抱き合った。男女が交わり合った残り香が充満していて、不思議と心地よい。

 激しく求め合ったおかげで、冬場だというのに僕達の体温はいつもより高まっていた。

 僕達の間で玉響さんの双丘が潰れて、じんわりと母乳が垂れてくる。

 身体の力が抜けて肩で息をしながら、玉響さんは熱い吐息を吐く。

 

「はぁ………久しぶりに、思い出してしまいましたね………」

「何を………?」

「女として、求められる喜びを。あなたのおかげですよ」

 

 絶頂の余韻で僕のモノが跳ねると、それに反応して膣内もギュッと締まった。腰を震わせながら、僕達は快楽の熱に身を委ねる。

 玉響さんはそっと僕の頭を撫でると、前髪をかき分けておでこに唇を触れさせる。

 おでことはいえキスをされて、ドキッと心臓が跳ね上がる。

 

「ッ⁉︎た、玉響さん………?」

「いっぱい母乳を搾ってくれたお礼です」

 

 そう言って玉響さんは微笑んだ。

 カーテンの隙間から差し込む淡い月明かりが、彼女の笑顔を照らして艶やかに彩った。

 

 

 

 

 日にちが変わり、外の音が聞こえなくなった真夜中。

 

「ベッド、狭くないですか?」

「大丈夫ですよ。むしろ温かくて今にはちょうどいいですよ」

「そうですか?来客用の布団を持っていなくて、ベッドが私達二人入れる広さで安心しました」

 

 気怠い身体を横たえて、僕は玉響さんと同じベッドで寝ている。

 僕がそこまで体が大きくないことで、玉響さんと一緒でもそこまで狭くない。適度に密着してるのはご褒美だ。

 まぁ母子家庭の家に人が泊まりにくるなんて、あんまり想定しないだろう。

 そもそも飛鳥ちゃんが僕と一緒に寝たいと言っていたため用意してなかったみたいだが、本人が寝落ちしてしまったからな。

 

 

「その………僕、ちゃんと気持ち良く出来ましたかね?」

「えぇ。私の方こそ大丈夫でしたか?久しぶりでしたので、少し加減が分からなくて、はしたないところ………」

「いえ、最高でした。初めてが、玉響さんでよかったです」

 

 仲のいい女性に満足してもらえて、喜ばない男なんていないだろう。

 身体を重ねて、求め合って、これでよかったのかは分からない。

 けどこうして笑い合えているなら、少なくとも数日前よりはずっとマシになった。

 今はそう思いたい。

 

「あの………一つ、お願いしてもいいですか?」

「えっ?何でしょう?」

 

 玉響さんはすぐに答えようと口を開くが、言いにくそうに目を泳がせた。

 しかしゆっくりと息を吐いて、自分を落ち着かせ話を続ける。

 

「私………いつも、飛鳥達と遊んでくれて、本当に嬉しいんです。だから、これからもあの子達に会いに来てほしいんですが………」

「はぁ………それは、もちろん」

 

 当然僕もそのつもりだ。

 今日までどうにも来にくくなってしまったが、今日一日過ごして、こうしてしっかりと話せて、やっぱりこの家族が心地よく感じられた。

 これからも、できる限り一緒に楽しい時間を過ごしたい。

 それを言葉にする前に、玉響さんがグッと顔を近づけた。そして小さな声で、確かに呟く。

 

 

「その………これからは、あの子達だけじゃなくて………私にも、会いに来てくれませんか?また、母乳を搾ってほしいんです」

 

 

 布団の中で、玉響さんの手が僕の腰に回された。その手はまだ熱く、彼女の願いが染み込んでくるようだ。

「それって………」

「………」

 玉響さんは静かに頷いた。

 ただ母乳を搾るだけでなく、身体を重ねた。それでもなお、次を求めてくる。

 彼女が何故こんなにも僕を求めてくれるのか、それはまだ分からない。

 いっそここで聞いてしまえば楽なのかもしれないが………それは何となく憚られた。

 だからその代わりに、自分の体に回された手を優しく握る。

 

「僕で良ければ、いつでも」

「………ありがとうございます」

 

 短い感謝の言葉を言って、玉響さんは微笑んだ。

 すると体力の消耗のせいか、今になって眠気が襲ってきた。微睡んでいく内に、目の前にいる玉響さんの姿もぼやけてくる。

 

「おやすみなさい」

「………おやすみ、なさい」

 

 それでも彼女の優しい声は、はっきりと聞こえた。

 僕は抱き合ったまま、ゆっくりと目を閉じる。

 

 

 

 翌日

 全身が柔らかな温もりに包まれているような感覚に揺られながら、僕は目を覚ました。

「んん………?」

 目を開くと、見慣れない天井が視界を埋め尽くしている。

 

「あっ、起きましたか?」

 

 微睡んでいる中で、右隣から声がする。

 顔を横に倒して目線を変えると、先に起きていた玉響さんが寝そべったままこっちを向いていた。僕と目が合うと、嬉しそうに微笑む。

 まだ衣服は身につけておらず、起伏の激しい裸を毛布一枚で隠している。

 白い肌が朝日に照らされて、神々しくも感じるような美しさが滲み出ていた。

 

「玉響さん………おはようございます」

「おはようございます。よく寝られましたか?」

「えぇ、玉響さんのおかげで」

「そうですか。私もあなたがそばにいてくれたから、身体がポカポカしてます」

 玉響さんと身体を重ねたおかげか、身体の力が抜けて頭の中がフワフワする。

 さらに玉響さんが抱き締めてくれていたことも、リラックスしてる要因かもしれない。人肌の温もりがこんなにも心地よいとは。

 誰かに身を預けて寝たのなんて、何年振りだろうか………いや、玉響さんに膝枕してもらった事はあったか。

 けど、一晩中この格好で隣り合っていたかと思うと結構恥ずかしい。それに玉響さんの姿を見ていると、その美しさに緊張してしまう。

 

 僕は昨日、こんなに美しい人を抱いたのか………

 そんなことが思い浮かべば、ふと昨日の快楽も思い起こされてしまう。

 このままだと、また自分を抑えられなくなってしまいそうだ。

 自分の欲求から目を逸らすように俯く。

 

「どうかされましたか?」

「何か………浮かれちゃいそうだったので」

「えっ?」

「現実味が無くて、夢みたいですから。玉響さんと、こんな朝を迎えるなんて」

 

 自分で言ってから、何言ってるんだと後悔する。

 こんな状況で言ったら、まるで『愛してる』と言ってるようにも聞こえてしまう。

 実際、玉響さんも困ったように言い淀んでいる。

「え、えっと………」

「あっ、いや………別に、変な意味は無いんですが………」

 

 

 すると玉響さんは、腕を広げて僕を抱き締めた。柔肌の感触とやや高まっている体温が、じんわりと沁み込んでくる。

 

 

「た、玉響さん?」

「あなた今服着てませんし、朝は冷えますから。こうしてると、温かくないですか?」

「まぁ、たしかに。でも、こんな格好で………」

「それに、夢にして欲しくないんです。昨日のことを」

「そう、ですか………」

 

 何と返していいか分からず、僕もギュッと玉響さんを抱き締める。

 密着したことで、響き合っている僕達二人の鼓動が聞こえた。いつもよりいつもより少しだけ速い鼓動は、耳の奥で反響して全身へと巡っていく。

 心地よさとは裏腹に、身体の変化は無意識にお互いの興奮を煽ってしまった。

 次第に僕達は、密着した身体を押し付け合った。言葉にならない衝動が僕達を突き動かしていく。

 互いの手が相手の腹の上を滑り、ゆっくり下へと向かって………

 

 

「わぁ〜っ!プレゼントきてる〜‼︎」

 

 

 隣から響いてきた声に、僕達はビクッと身体が跳ねた。

 目を覚ました飛鳥ちゃんが、枕元に置いてあったクリスマスプレゼントを見つけたようだ。

 それだけならすぐに落ち着けたのだが………

 

「おかあさん!みて、プレゼントきてたよ!」

 自室から飛び出した飛鳥ちゃんが、こっちの部屋に駆けてきた。

 今僕達は二人揃って服も着ないでベッドの中にいる。こんな所を見られるわけにはいかない。

「ちょッ、あ、飛鳥⁉︎今はこっち部屋入っちゃダメ!」

「えっ、なんで?」

「え、えっと………ちょっと汚れてるから!それと皐月起こしちゃうから、あんまり大きな声は出しちゃダメよ」

「えぇ〜!でもプレゼントが………」

「分かったから。先に顔洗って、お着替えしようね。プレゼント開けるのはその後」

「わかった!」

 

 元気よく答えると、飛鳥ちゃんは洗面所はと向かっていった。そっちの形跡は消してあるので問題ないだろう。

 僕達は目を合わせると、安堵の息を漏らした。

 まぁ中に入っても昨晩のことを察せられる事はないだろうが、見られるのは僕としても気が引けるし。

 それにしても………

 

「ふぅ、とりあえず私達も着替えを………って、なぜ笑ってるんです?」

「いえ………何だか、一気にお母さんに戻ったなぁ、と。見てて和むっていうか」

「えっ………も、もう、揶揄わないでください!」

 

 顔を赤く染めた玉響さんが、プイッと唇を尖らせる。

 昨夜からさっきまで互いを求め合った女性なのに、今はすっかり小さな子を持つお母さんだ。

 けどこっちの玉響さんも………悪くない。

 

「僕達も起きますか」

「えぇ」

 

 目線が合いクスッと笑うと、僕達は最後に抱き合った。

 

 

 

 

「ごちそうさまでした。まさか、昨日のシチューをグラタンにするとは。美味しかったですよ」

「ふふっ、多めに作っておいてよかったです」

「ごちそーさま!よーし、プレゼントあそぶ!」

「その前に歯磨きしてね」

 みんなで朝ご飯を食べ終わると、時間は8時を回っていた。昨日から泊めてもらったし、もう帰った方がいいか。

「それじゃあ、僕はそろそろ帰りますね。朝ご飯まで貰ってしまって、ありがとうございました」

「おにいちゃん、もうかえっちゃうの?」

「まぁ、また来るよ。皐月ちゃんも、またね」

「あぅー」

 起きた皐月ちゃんは、床をハイハイして僕の所まで来てくれた。しゃがむと優しく頭を撫でてやる。

「いつでも来てください。待ってますから」

「もちろんです」

 

 昨日のこともあり少し照れくさいが、僕達の間の距離は、確実に縮まっていた。

 すると飛鳥ちゃんがジーッとこちらを見て、首を捻る。

 

「おかあさんとおにいちゃん………なかよくなった?」

「えぇッ⁉︎あぁ、まぁ………そう、かな?」

「ですかね………あはは………」

 

 僕と玉響さんは顔を見合わせて苦笑いした。子供ってこういうところ鋭い時あるよなぁ。

 何とか誤魔化しつつ、僕は家の扉を開ける。

「おにいちゃん、ばいばーい!」

「ばいばい」

 玉響さんの家を出ると、後ろを振り返った。

 

「またね、かぁ………」

 

 僕は笑って帰路に着く。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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