僕達はデパートを出ると、そのまま真っ直ぐ玉響さんの家へ行った。
部屋に上がるなり、玉響さんは荷物を下ろしてキッチンへと向かう。
「今ご飯温めますから少し待っててください。昨日の余り、多いので二人分ほどありそうです」
元々はこの後解散の予定だったため、敢えて今日の分も含めて作っていたらしい。
「どうぞ。簡単なものですけど」
「おぉ、ありがとうございます」
ご飯とサラダと豚汁。簡単とは言いつつ、こういうのが嬉しかったりもする。
「「いただきます」」
食卓を挟んで、二人で手を合わせる。
相変わらず料理が上手で、どれも美味しい。
もうだいぶ暖かくはなったけど、それでもこの豚汁の温かさは身に染みる。
「そういえば、二人でご飯食べるのは初めてですね」
玉響さんの言葉にハッとした。
そうか。いつもより静かだなぁと思ったけど、そりゃそうなるか。
いつもはここに来る時、決まって飛鳥ちゃんと皐月ちゃんがいた。というか、そういう時に来ている。
だから玉響さんと二人きりでいるってことが、そもそもこれまでなかったのだ。
2人ではしゃぐこともないし、どうりで静かなわけだ。
「これはこれで新鮮というか」
「えぇ………でもあの子達がいないと、少し寂しいです」
「そうですね」
部屋を見渡した玉響さんは、何とも言えない顔で笑った。
いつも賑やかすぎるくらいだと思ってたのに、いなくなってしまうとそれはそれで物足りなく感じてしまう。
「私洗い物してますので、先にお風呂入っちゃっててください」
「あぁ、ありがとうございます」
というわけで先にお風呂をいただいた。
クリスマスの時もそうだったが、ここまでしてもらって何だか申し訳ない反面、ここまで気を許されていることに嬉しさもある。
「お風呂いただきました」
当たり前だがパジャマなんて持ってきてないので、さっきの私服のままだ。
「それじゃあ、私も」
洗い物を終えた玉響さんは、パジャマも持たずに浴室へ。
そしてすれ違い様にボソッと呟いた。
「あ、あの………この後、母乳搾ってくれませんか?」
その言葉だけで、全身がブワッと熱くなった。
控えめに伸ばされた玉響さんの指先が、僕の手の甲をそっと撫でる。
「先に、部屋で待っていてください」
そして僕が表情を確認する前に、浴室に入ってしまった。
夕ご飯を挟んで、ようやく落ち着いてきた身体の熱が、再び高まってしまう。
言われるがままに玉湯さんの部屋で、彼女が来るのを待つ。
映画館でのことがあって、その上での搾乳のお願い。
そんなの期待しない方が無理だ。
しばらくして
「お、お待たせしました」
後ろから声がして、慌てて振り返る。
そこにはお風呂上がりで湿った身体を、バスタオル一枚だけを身体に巻いた玉響さんがいた。
起伏の激しい体を玉の雫が滑り、部屋の明かりを反射して輝いているようだ。
胸元まで隠したバスタオルが双丘に食い込み、より強くその存在を主張してくる。
そんなあられもない姿で出てくることは、やはり恥ずかしいようだ。手でタオルを押さえて俯いている。
「玉響さん………」
「はしたない、ですよね。こんな格好………」
そう言いながらも、一歩ずつこっちに近づいてくる。
そして触れ合う距離まで肉薄すると、胸を押しつけるように僕に身を預けた。
「でも、綺麗です」
紅潮した肌に惹かれて、僕は玉響さんの腕を掴んだ。猛る本能を何とか抑えてベットに寝かせる。
とても母乳を搾る体勢ではないが、玉響さんは何言わずに受け入れてくれた。
かつて一度、ここで身体を重ねた。その上で頼んできたのだ。
玉響さんもそのつもりだった、ということでいいのだろうか。
答えを求める余裕もなく、僕は彼女の身体を隠すタオルを剥ぎ取った。
一糸纏わぬ姿が露わになり、映画館で見た時よりも鮮明に、ふくよかな膨らみが晒される。
それだけで母乳の味を思い出して、喉が渇く。
「それじゃあ、いいですか?」
「………今日は飲ませてあげる子もいないですし、思う存分飲んでください」
後は僕に委ねるとばかりに、玉響さんは腕を広げた。
たまらなくなって、双丘を鷲掴みにしながら左胸の先端に吸いついた。
一度搾っているからか、すぐに母乳が噴き出す。
「ひゃあッ⁉︎そんないきなり、んんッ⁉︎はぁッ、あッ、んん〜〜〜〜〜〜ッ‼︎」
僕を受け入れるなり、玉響さんは甲高い声をあげた。
前の経験がしっかり活きている。痛くならないようにマッサージをしつつ、硬くなっている先を摘んで搾り出す。
噴水のように母乳が噴き出し、僕の口の中に溜まっていく。
一方で右胸の母乳は撒き散らされて、素肌を濡らした。その後吸い上げて、さらに噴き出させる。
「その、触り方………変な声、出ちゃいます、からぁ………ッ!」
映画館で周りの目を気にして思うように出来なかった分、遠慮なく大きな音を立てて吸い上げていく。
「んんッ!そんな音、恥ずかしい、あぁッ!」
欲望のままに母乳を搾っている内に、段々と張りも収まってきた。
艶かしい反応を見ている内に、僕の視線は彼女の下腹部へと向いていた。
薄い茂みの奥から溢れ出た蜜が、シーツへと垂れている。
「こっちも、触っていいですか?」
「………はい」
搾乳とは関係ないのに、玉響さんはゆっくりと頷いた。
手を胸から腹へ。そしてさらに下へと滑らせる。
そこは柔らかく熱くて、しっとりと濡れていた。
「こんなに、濡れるんですね」
「ッ、ふぅ………い、言わないでください。恥ずかしい………」
興奮の証がバレてしまい、玉響さんは僕から目を逸らしてしまった。
それでも身を許してくれたのだ。出来る限り応えたい。
どう触ればいいのかも分からず、とにかく指を前後させて全体を優しく撫でる。溢れ出る蜜を広げるように、指を蠢かせる。
「んんッ!ふぅ、はぁっ………!そ、そこは、そんな触っちゃ、あぁッ!」
触れるたびにビクビクッと身体が跳ねて、悩ましげな声が漏れ出す。
その声がより僕を興奮させ、丹念に撫で回すようになる。
そして母乳を搾ることも忘れない。胸も秘所も弄りながら、母乳を吸い上げる。
すると玉響さんが、秘所に潜り込ませていた手を掴んで止めた。
「それなら………私も、したいです」
「えっ?」
「映画にあったようなこと、しませんか?」
玉響さんは体勢を入れ替えて、僕のズボンに手をかけた。
戸惑う隙も与えられず、硬さを取り戻した僕のモノが飛び出た。
「わぁ、すごい………久しぶりなので、上手くできるか分かりませんが………」
そう言って、玉響さんは僕のモノを優しく扱いた。口を開けて舌を伸ばす。
まさかと思う頃には、彼女の舌先が僕のモノを下から上へとなぞっていた。
「んっ、れろっ………」
「ッ⁉︎玉響さ、あッ………!」
熱く湿った舌が這って、思わず腰が上がるほどの快感が駆け巡る。
それだけでは終わらず、僕のモノの先を咥えて、ゆっくりと飲み込んでいく。
「はぁっ、んんッ!ぢゅるるるッ………!」
「うっ!ふぅ………!」
生温かい口内に包まれて、さらに舌が巻きつく。
下半身で繋がるのとはまた違う快楽に、全身が痺れる。
「んちゅっ、ぢゅるっ、んんッ!はぅ、んッ、じゅぷっ!んっ!んぅッ、ぷはぁっ………んぐっ、ぐぷっ、ぢゅうッ!」
献身的にしゃぶり続け、こちらを見上げる玉響さんと目があった
その構図はまさしく、今日見た映画にあったものだ。ヒロインの女性が主人公を強く求め、咥えて激しく攻め立てていた。
そしてその時、僕はふと思ってしまった。
これを玉響さんにしてもらったら、どれほど興奮するだろうか、と。
そんな妄想が目の前で現実となり、その興奮は想像を遥かに凌いでいた。
「ろうれふ?きもひいい?」
「はぁっ、はい………気持ちよくて、ヤバい………!」
「ふふっ………んくっ、ちゅっ、れろっ………ぢゅるッ、じゅぷっ、じゅぷっ!………ふぅ、んんッ!」
僕が気持ち良さそうにしているのを確めると、口の動きがより一層激しくなった。
ゾワッと全身から湧き上がるものを感じて、僕は玉響さんの肩を掴んで止める。
「た、玉響さん………!これ以上は………」
このままこれで果ててしまうのもいいかと思えたが、それじゃあ玉響さんがスッキリしないままだ。
僕のモノを離し、恥ずかしそうに身を縮める。
「はぁっ………そ、そうですね。すみません、夢中になってしまって
「いや、最高でしたから、また今度………」
「………はい」
体勢を戻し、玉響さんが大きく脚を広げた。
その間に入り、前に繋がった場所を思い出して、自分のモノを当てがう。
ゆっくりと腰を押し進めて、玉響さんと繋がる。
「はぁ、あッ!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!」
久しぶりの快感が全身を駆け巡り、声にならない声をあげて、お互いに身体が跳ねた。
玉響さんは、膣内ですら僕を受け入れてくれた。ギュッと締めつけて離さない。
その甘い刺激で、動かなくても痺れるほどに気持ちいい。
「玉響さんの中………すごい、熱い………!」
「んっ、はぁ………映画館の時からずっと我慢して、限界なんです。だから、お願いします」
そうだ。僕は一度スッキリしたが、玉響さんは中途半端で終わってしまった。
赤らめた顔から、溜まった欲求が伺える。
それと同時に、その欲求を自分が満たせることにフツフツと高揚感が湧き立つ。
「分かりました」
今にも果てそうな快感に耐えて、僕は腰を動かした。締めつける膣内をかき分けるように、最奥まで捩じ込む。
「んあぁッ!はぁっ、んッ、んんッ!奥まで来て、あふぅ、んッ、あぁぁッ!」
僕が腰を打ちつけると、玉響さんはシーツを掴み身体を震わせた。粘着質な水音が部屋に響く。
そのリズムに合わせて胸が揺れて、滲み出た母乳が膨らみを伝って垂れてくる。
白濁とした雫を舐めとると、胸の先を摘みながら膨らみを捏ねて、さらに搾り出す。
「はぁ、あぁッ!か、身体、変になって………もう、母乳止まらなぃ、んッ!」
頭が真っ白になりそうになりながらも、あらゆる感覚で繋がった快楽を貪った。
その中でも特に強く訴えてくるのは、意外にも視覚だ。
どれだけ快感に夢中になっていても、不思議と目が合う。
今日何度目かになるその視線は、何かを訴えてるようにも見えた。
「玉響さん………ちょっと乱暴すぎましたか、ッ⁉︎」
戸惑った隙に、玉響さんが僕の肩を引っ張った。前に倒れた僕を優しく受け止める。
僕達は繋がったまま、正面から抱き合った。
「あぁ、やっぱり映画よりも………こうしてあなたと触れ合ってる時の方が、ドキドキしちゃいます」
外じゃ触れて確めることしか出来なかった二人の鼓動が、ぶつかり合っては響いてを繰り返す。
これじゃあどっちがどっちの鼓動なのかも分からない。身体も火照って、境すらも分からなくなる。
僕達以外だけもいない部屋。遠慮はいらないはずなのに、玉響さんは僕にだけ伝わる声で囁いた。
「今日………あなたが楽しそうにしてる度に、ずっとこうしたかったです」
回された腕に力が籠る。それだけで、言葉の意味を理解するには充分だ。
だから僕も真っ直ぐ応える。
「僕もです………!」
「あぁぁッ⁉︎待っ、んぅッ!はぅ、あッ、そんなにしたらぁ、あぁッ!すぐに、〜〜〜ッ!」
繋がった想いは求め合う衝動となり、もはや止まることを許さない。
母乳を搾られながら攻められるうちに、段々と玉響さんの息が短くなっていく。
「あッ!んッ、ふぅ、んあぁッ!わ、私、もう、ひゃッ!」
「僕も、ッ………!」
さっき舐めてくれたおかけで、こっちも早々に余裕がなくなっていた。
本能がラストスパートで向かおうと身体を突き動かす。腰の動きが速くなり、湧き上がる快楽を抑えられなくなった。
「はッ、はッ、あぁッ‼︎んうぅッ!そんな、激しいぃ、んあぁッ‼︎出してぇッ、一緒に気持ちよくぅッ、はぁんッ‼︎」
このまま思いっきり………
そう考えた時、ある事に気がついた。
「ッ‼︎ヤバ、い………ッ!」
限界を感じた瞬間、咄嗟に身を引いた。僕のモノが引き抜かれて、それと同時に絶頂を迎える。
快楽に耐えれず飛び出た精が、彼女の火照った身体を白濁に汚していく。
「くっ!」
「ひゃあッ⁉︎んッ、んあぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎」
ビュルルルルッ!
プシッ、ビュ──────ッ‼︎
引き抜かれた刺激で玉響さんも達し、背中を仰け反らせた。
弾む胸から母乳を噴き出し、降りかかる精を全て受け止める。
「んんッ!お腹、すごい熱い………!」
お互いしばらく硬直し、ようやく絶頂の波が引きて脱力した。
玉響さんは僕の精と自分の母乳と愛液に塗れ、たわわな胸を上下させて荒く息を吐く。
「はぁっ、はぁっ………すごい、ドロドロにされちゃいましたね」
「すみません………勝手に中に出すわけにもいかなくて」
欲望のままに繋がってしまったが、中に出していいかどうかまで気が回ってなかった。
前は許してもらったが、だからといって今回もいいとはかぎらな。
だから咄嗟に外に出したが、結果的に玉響さんを汚してしまった。
しかし玉響さんは責めることなく、こちらに手を伸ばした。僕の頰を撫でて優しく微笑む。
「あなたのそういう真面目なところ、好きですよ」
その一言に心臓が強く跳ね上がった。
何とか悟られまいと、僕も笑い返す。今の僕には、それが精一杯だった。
玉響さんが身につけてきたタオルで身体を拭き、僕達はそのままの姿でベッドの中に潜った。
満たされた心地よさに浸りながら、やや気怠い身体を寄せ合う。
「ただ映画を観るだけのつもりが、まさかこんなことになってしまうなんて」
「すみません、僕が我慢できなかったばかりに………」
「いえいえ、私もすっかりその気になってしまいましたから。まぁ、たまにはこんな日もいいのかもしれませんね」
さっきまでのことを思い出すように、玉響さんは目を細めてからクスクスと笑った。
けどそれは僕も同じだ。身体を重ねることはもちろん、それまでのお出かけも。
夕方からの短い時間だったけど、ずっと楽しかった。誰かと出かけるなんて久しぶりだったし。
だからまた二人で、いや、今度は二人だけじゃなくて………
「だったら、また今度………」
ブーッ、ブーッ
僕の言葉を遮るように、スマホのバイブ音が響いた。
「あっ、私ですね。すみません」
玉響さんは、スタンドライトの隣に置いてあったスマホを手に取る。
チラッと見えた画面には、『お母さん』と書かれていた。
「お母さんからだ。どうしたのかな?」
首を傾げながらも、玉響さんは身体を起こして電話に出た。
「もしもしお母さん、どうかしたの?」
『こんばんは御幸。ちゃんと羽伸ばせてるのか気になって』
スピーカーじゃないからはっきりとは聞こえないが、電話の向こうで初老の女性の声がする。
この人が玉響さんのお母さんなのか。
「うん、すごく楽しめたよ。ありがとうね、飛鳥達の面倒見てくれて」
一瞬こちらを見ると、玉響さんは笑って頷いた。
いつもの包容力のある母親とは違う、一人の娘としての一面につい見入ってしまう。
「というか、それだけならメッセージでいいじゃん」
『文字打つの苦手なのよ。それに電話するなら飛鳥ちゃんが話したいって」
「飛鳥が?」
玉響さんが首を傾げている間に、電話の向こうからタッタッタッと誰かが駆けてくる音がする。
『おかあさ〜ん‼︎』
今度はスピーカーでなくてもはっきり聞こえた。飛鳥ちゃんの声だ。
「飛鳥、まだ起きてたの?もう寝てる時間でしょ」
「さっきまでおばあちゃんにえほんよんでもらってたの!」
子供はもう寝る時間だというのに、なんとハツラツとした声か。皐月ちゃんは流石に寝てると思うけど。
『あとね、みんなでおでかけして、ごはんたべて、おもちゃかってもらった!』
「ちょっと、お母さん………」
『賑やかで楽しくなっちゃって』
額に手を当てて呆れる玉響さんに対して、電話の向こうから笑い声が返ってくる。
いつの世も、孫には甘くなってしまうものなのだろうか。
「ちゃんとおばあちゃん達にお礼言った?」
『うん!』
「そっか。明日迎えに行くから、それまでいい子にしててね」
『はーい』
元気な返事に、玉響さんは思わず笑みが溢れた。
その笑顔は、当たり前だけど僕には向けられたことのないもの。
「それじゃあ、早く寝なさいね。おやすみ」
『おやすみー!』
終始ハイテンションで、電話は切られた。
たぶんもうしばらくは起きてそうだなぁ。
「まったく、飛鳥ったら………」
そう言いながらも、玉響さんが楽しそうなのは一目瞭然だ。
電話が終わった後も、スマホを見つめてクスクス笑っている。
「すみませんでした、話の腰を折ってしまって。何か言いかけてましたよね?」
「あっ、いや………何でもないです」
僕は首を横に振る。
本当は伝えたいこともあったのに、あんな会話聞いたら言い出せなくなってしまった。
この家族には、この家族が積み上げてきた『らしさ』がある。
その『らしさ』が、飛鳥ちゃん達子供の未来を決めるかもしれない。
だったらきっとこれから先も、この家族だけで積み上げるべき思い出や時間があるはずだ。
それを、僕のわがままでこれ以上割り込むようなことはしたくない。今のままでも充分だ。
「僕達も寝ますか」
「そうですね」
ベッドに入り直した玉響さんが、こっちを向いて微笑んだ。
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
今度は四人でお出かけしたい。
そんなわがままを想像しながら、僕は目を閉じた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。