「はぁ、んっ!あぁっ!旦那さまぁ、あっ!」
ベッドに倒れ込んだ僕は、四肢を絡ませて愛撫し合った。
お互い一回果てて敏感な上に、不完全燃焼で欲求は溜まっている。
そうなれば、もう我慢出来ないのは仕方がない。
巫女装束をはだけさせたままの紙縒を自分の脚の間に座らせて、快感で震える胸を揉みしだく。
微かに汗ばんだ胸はしっとりして、僕の指に吸いついてくる。程よい弾力を楽しむように鷲掴みにして弄り続ける。
「んっ、はぁっ!もう、胸だけでは物足りないです………!」
紙縒はもはや触られるだけで感じているようで、自分から胸を僕の手に押し付けてくる。
やがてこちらへと身体を向けると、脚を広げ袴を捲り上げて、自ら秘所を指先で広げた。
「旦那さま………あなたの精液、私のおま◯こに注いで………いっぱい、愛してください」
「紙縒………?」
彼女の口から発せられた淫らな言葉に、思わず動揺してしまう。
今まで何度か体は重ねてきたけど、こんな風に直接淫らな誘いをされたのは初めてだ。
というか、そもそもそういう知識があまり無かったはずなのに。
「こ、こういうのが、好きなのかな、と………」
戸惑っていると、紙縒が咄嗟に弁明した。
脚は開いたままだが、恥ずかしさで顔が俯いていく。そしてさっきまで読んでいた成人向け漫画に視線を向けた。
そうだ。この誘い方、あの漫画にあったシーンだ。
ヒロインが恋人と身体を重ねる時、こうして欲情を誘っていた。
その漫画を僕が持っていたから、この誘い方が好きだと思ったのか。まぁ、実際に好きではあるが。
それが紙縒なりの対抗なのか、真似してみただけなのか。でも本心なことに間違いはなそうだ。
どちらにせよ、こんな誘いを受けて待つなんて出来ない。
「たしかに。紙縒から誘ってくれて嬉しいよ」
「旦那さま………!私を、満たしてください」
「………あぁ」
服を脱ぎ捨てる時間も惜しんで、僕達は向かい合う。
座った僕の上に紙縒を跨らせて、潤んだ秘所に自分のモノを突き立てる。
軽く唇を触れ合わせて、一気に腰を押し進めた。
「ひゃあぁぁッ‼︎んぅ、はぁ、はぅ、ッ─────!んん〜〜〜ッ‼︎」
この体勢のおかげで僕のモノは簡単に飲み込まれて、全身に快感が電気のように走った。
快感に飲まれたのは紙縒も同じようで、軽く達して身体を弓形にしならせる。
それと同時に蜜で満たされた膣内が、僕を離すまいと強く締めつけてきた。
そして紙縒もまた、僕に抱きついてくれる。
分かってはいたけど、中途半端に果てたことで互いに余裕がない。
気を抜いたら、すぐにでもまた達してしまいそうだ。
けど、それじゃあ心まで満たされたない。
痺れる身体に鞭打って、腰を下から打ちつける。
「あッ!あぁッ!はぁ、んんッ!これぇ、ずんって身体響いて、ひゃあッ!すぐ達してしまいそう、です………んんッ!」
部屋に響くのは、粘着質な音と二人の声。
官能的な音に包まれたおかげで、より激しく愛情を交わしたくなる。
「んっ!れろっ………くちゅ、ふぁ、あぁッ!はぅっ、んんッ!」
衝動に身を任せて、腰を打ちつけ合いながら、舌を伸ばして絡ませた。
唾液に塗れた舌同士が触れ合い、それだけで背筋が震える。
「ちゅ、んんッ!んはぁ、だ、旦那さまぁ、あむっ………!んッ!んくっ、ぢゅるるるッ‼︎」
快感に振り回されて全身震えてるのに、紙縒はそれでもキスし続けようとしてくれる。
揺らされながらキスすることで、垂れ落ちた唾液がふくよかな胸元を濡らした。
そんなことも構わず、紙縒は火照った顔で舌を伸ばし続ける。
「紙縒、キス好きだよね」
「はぁ、んッ!だって、旦那さまのこと愛してますからぁ………!この想い、伝えたいんです………!」
紙縒の湿った声に、心臓が高鳴った。
こんな必死に求めてくれて、嬉しくない男がいるわけがない。
だから、僕も応えたい。
「伝わってるよ、紙縒の想い。だから僕も………!」
「旦那さ、まぁ、んむぅッ⁉︎ぢゅぅッ、ぷはぁっ!………んんッ!んッ、ふぅ、んきゅぅッ‼︎」
今度は僕から唇を奪い、紙縒のお尻を掴んで腰を押しつけた。可愛らしい声が、口移しで響く。
秘所から飛び散る蜜が袴を濡らし、高まる体温で汗ばむ巫女装束をより一層濡らす。
さらに自分の想いを伝えるように、紙縒の胸元から首筋、耳や頬に唇を触れさせる。
「はぁんッ、んぅ、あぁッ‼︎旦那さまのキス、すごいポカポカです………!」
漏れ出た嬌声と共に、熱い吐息が僕の耳にかかる。
抱き合って交わることで、全身が触れ合い互いの体温が伝染していく。
そうして僕と紙縒の境目がぐちゃぐちゃになってくると、段々と紙縒の声が切羽詰まったものになってきた。
「あぁッ!んッ!はぅ、はぁんッ‼︎旦那さまと、もっとくっつきたいです!ぎゅってしてぇ、キスしたいです………!」
絡み合う熱に当てられて、紙縒の理性が薄れて渦巻く欲求が剥き出しになってきた。
僕の腰に回された脚の力が強まると、唇を重ね舌を滑り込ませる。
「ぢゅぷっ、んっ、んぅ、れろっ………旦那さまぁ、私もう………我慢出来ません………んんッ!」
敏感になっている上で攻め立てられ、紙縒の身体はずっと痙攣している。
軽く達し続けているんだろう。蜜壺がさらに潤い締めつけてくる。
その刺激が僕に伝わり、こっちも限界が近づいてきた。
「紙縒、僕も………!」
「はぁあッ、あッ!このまま、膣内にください!今日、大丈夫ですからぁ………!」
「分かった、よ………!」
離れまいという意思を示すように、僕達は恋人繋ぎで指を絡めた。
湧き上がる興奮をぶつけるように、腰の動きがどんどん激しくなる。
そうなれば結合部から泡立った蜜が溢れ出し、互いに呼吸のテンポが速くなってきた。
「あっ、んっ、はぁ、あぁッ!お、奥、そんな突かれちゃ、んあぁッ!わたひ、すごいイッてぇ………!ひゃんッ‼︎」
「ぐッ!」
トドメとばかりに腰を強く打ちつけ、溜め込んだ欲望を放った。
「あぁッ‼︎だ、だんなさまぁ、んんッ、ひゃあぁぁッ、あぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎」
最奥を抉られて、膣内が一気にうねった。
その刺激によって、堰を切ったように放たれた精が、紙縒の中へと注がれていく。
それと同時に、秘所から蜜が飛沫となって飛び散った。
「んん〜〜〜ッ!そんなに出されたらぁ、あっ、はぁ、ひゃあんッ‼︎火傷、しちゃ、あぁぁぁッ!」
甲高い矯声をあげて、紙縒は体をのけ反らせる。その表情は、普段じゃ絶対見れないほどに蕩けている。
きっと僕も同じだ。
さっき出しきれなかった欲望がぶつかり、快楽で体の震えが止まらない。
それでも手を離さず密着して抱き合えば、さっきとは比べ物にならないほどの幸福感に満たされる。
「はぁ、あっ………んぅ、んっ!さっきより………すごい、気持ちいいです………やはり、旦那さまとでないと………」
「あぁ………僕も、紙縒じゃないと意味ないかも」
一人では満足に達せなかったのに、紙縒と繋がればあっという間に搾り取られてしまう。
やがて精が途切れると、僕達は脱力して身を預け合う。
お互い肩で息をしつつ、果てた身体を宥め唇を重ねる。
「んっ………はぁっ、はぁっ………だ、旦那さまの子種ぇ、いっぱい満たされて、頭ふわふわします………」
絶頂の余韻で僕のモノが跳ねると、紙縒が優しく包み込んだままキュッと締めつけてくる。
「紙縒………激しくしすぎたかな?」
「いいえ。旦那さまに愛してもらえることに、やりすぎなんてありません」
ようやく絶頂の波が引くと、手を繋いだまま自分のモノを引き抜く。
注ぎ込んだばかりの精がドロッと溢れ返ってくる。
「んんッ!………こんなに、愛していただいたんですね。嬉しいです」
「こちらこそ。受け止めてくれてありがとう」
お互い見つめ合うと、自然と笑みが溢れた。
紙縒の笑顔、可愛いな。
気がつけば夕日は少しずつ強くなっていき、紅潮した紙縒の肌をより美しく彩る。
どちらともなく腕を回して抱き合い、僕達は温もりを分かち合った。
「ねぇ、紙縒」
「うぅ〜〜〜!わ、私は、なんて事を………!」
一応このベッドは処分予定なんだが、洗う必要はあるのだろうか。
そんなことを思いながら、服を脱ぎ体を拭いた僕は、ベッドの中に入って紙縒と身を寄せ合っていた。
いつもと違う点といえば、紙縒が僕の腕の中で顔を隠してしまっていることだろうか。
溜まっていた欲を全て吐き出して、我に返ったようだ。今はひたすら羞恥に悶えて、頑なにこっちを見てくれない。
とはいえ耳の先まで真っ赤なので、表情は大抵察せる。
「旦那さまの前で、あんなはしたない姿を晒すなんて………!」
「でも、可愛かったよ」
「………そう、ですか?」
少しだけ落ち着いた紙縒が、チラッとこちらに視線を向けてきた。
滑らかで艶のある黒髪を撫でると、多少は落ち着いたようだ。
「その、すみませんでした。お手伝いに来たのに、私のせいで片付けが遅れてしまって………」
「いやいや、予定よりもだいふ早いよ。紙縒のおかげ」
これだけ進んだら、今日はもういいだろう。また明日やれば十分間に合う。
というか紙縒の巫女装束汚してしまったし、そこどうするかな。さっきまとめた僕の服を貸すか。
「本は箱詰めしてくれたみたいだし、あの段ボールだけまとめたら今日は帰るか」
「そう、ですね」
紙縒は詰められた本をジッと見つめると、僕の胸板を指先で突く。
「旦那さま………」
「ん?どうした?」
「あ、あの本も………持っていくのですか?」
紙縒が指差す先には、さっきまで読んでいた成人向け漫画がある。
そんな答えにくいことを、と思ったが、それと同時に紙縒と目が合う。
その視線は疑問というより、こちらに気持ちを訴えるように真っ直ぐだ。
まぁ、何となく言いたいことは分かった。
「………嫌?」
「あ、えっと、その………趣味ですので、私がどうこう言うのは筋違いかもしれませんが………」
嫌かどうかは特に否定せず、僕の身体に腕を回す。
しっかり全身を密着させると、少しだけ不安げな瞳でこちらを見上げる。
「あなたを満足させたい恋人が、ここにいますよ?」
むぎゅっと身体が押し付けられて、何も言えなくなる。
甘え方もよく分からない紙縒なりの、精一杯のお願い。
そんな縋るような顔されたら、出てくる答えは一つだけだ。
「………いらない服でも、まだ使えるものあるからさ。それと一緒に中古ショップ持ってくよ」
「………はい」
宥めるように背中を撫でて答えると、紙縒は安心したように口元を緩めて頷いた。
こればっかりは仕方ない。そういう目的で持ってた側面もあるから、尚更ね。
すまん、これからの僕のお小遣いになってくれ。
「旦那さま。もう少し、このままでいてもいいですか?」
「うん。まだ時間あるし、ゆっくりしてようよ」
若干日が傾き出してきたが、今日はもうやるべきことは終わらせてきた。
まだ余裕はあるし、僕もしばらくくっついていたい。
それにこういう時だからこそ、面と向かって伝えたいこともある。
「紙縒、これから生活が変わって不安もあるかもしれないけどさ。せっかく二人でいるんだし、一緒に楽しく暮らしたいな」
ドタバタしてて、中々しっかり言葉にするタイミングがなかった言葉。気恥ずかしくはあるが、だからこそ言うべきだ。
見つめ合い真っ直ぐ伝えると、紙縒は微笑んで頷いた。
「はい。私も旦那さまと共に、ずっと生きていきたいです」
僕達は手を繋いで、そっと唇を重ねる。
さっきまでの激しいものではなく、お互いの唇の感触をじっくり確かめ合うように。
「んっ、んぅ………」
触れ合うことで、二人の体温がゆったりと身体を巡っていく。
それから暗くなるまで、僕達は肌を重ねて心を満たしあった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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