それから僕達兄妹は、お互いを求め合い交わった。腰を何度も打ちつけて快感を貪る。
ベッドの下には鶏児草の制服や下着、僕の私服が脱ぎ散らかされている。
僕達の周りには僕の精が溜まったゴムがいくつも落ちており、その中で僕達は激しく抱き合った。
「あぁッ!はぁ、んんッ!お、お兄ちゃん!それ、気持ちいぃッ、んあぁぁぁッ!」
慎ましやかな胸を捏ね回すと、硬くなっているその先を摘んだ。
「はぁ、くっ!………鶏児草ッ!」
「ひゃあッ⁉︎お、お兄ちゃんのビクビクしてぇ、私もイッちゃ、はあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡‼︎」
鶏児草が果てて身体を弾ませた。そんな彼女を抑えるように抱きしめる。
膣内がうねり、僕のモノを強く締めつけてくる。結合部から蜜が噴き出した。
何度めかになる絶頂を味わって、僕と鶏児草は身体を押しつけあって悶
えた。僕のモノから噴き出した精がゴムの中に溜まる。
絶頂の波が退くと、僕は秘所から自分のモノを引き抜いた。
「んあぁッ‼︎………はぁっ、んっ、ふぅ………お兄ちゃん、大好きぃ♡」
絶頂の余韻に身を震わせる鶏児草を優しく抱きしめる。鶏児草も脱力しているが、僕の体に腕を回した。
「はぁ、はぁ………鶏児草、大丈夫か?」
「ちょっとだけアソコがヒリヒリするけど、大丈夫だよ。お兄ちゃん………ゴム、どれくらい残ってるの?」
「もう無いよ、今ので最後」
結局、残っているゴムは全て使い切ってしまった。これ、ちゃんと叔母さん達に見つからないように処分しないと。
「いっぱい気持ちよくなってくれたんだね」
「鶏児草ほど乱れたわけじゃないけどね」
「〜〜〜ッ!イジワル言わないでよ!」
「ごめんごめん。すごい可愛かったよ」
「………ありがとう♡」
鶏児草が首を伸ばして僕と唇を触れさせた。
息が上がりながら僕は鶏児草の頭を撫でると、彼女は甘えるように僕の胸板に頬擦りする。
僕達はそのまま、お互いが落ち着くまで愛を囁き抱き合った。
「ん〜〜〜♡お兄ちゃんにギューッてされるの好き」
「暑苦しくないか?」
「そんなこと無いよ。ポカポカして、心が満たされるの」
僕の腕の中で鶏児草が微笑んだ。彼女の声がこだまする。
僕達は軽く部屋の後始末をして今二人でお風呂に入っていた。気がつけば外も暗くなり始めている。
頻繁ではないものの、たまに僕達は一緒にお風呂に入ることがある。もちろんそこでシてしまうことも。
湯船の中で鶏児草は僕の脚の間に座って僕に身を預けている。子猫のように可愛らしい。
それでいて鶏児草のしなやかな裸体が惜しげもなく晒されていて、身体についた水滴が玉の雫となって肌の上を滑る。髪の艶も増して色っぽい。
そんな姿を見せられては興奮を抑えるのが大変だ。
「昔から二人でいる時はよくこうしてたな」
「こうしてるとお兄ちゃんに抱きしめてもらえるから落ち着くの。それに………」
鶏児草は僕の手を優しく握った。指を絡めて僕を見上げる。
「大好きな人には、ギュッて抱きしめてもらいたいから」
「鶏児草………」
僕達は見つめ合うと唇を重ねた。お互いを労わるように舌を絡める。
「んちゅ、れろっ、んふぁ、んっ♡………お兄ちゃん」
唇を離した鶏児草が丸まって僕と密着しようとする。僕は彼女を迎え入れて背中を撫でる。
「お兄ちゃんは、これから向こうで一人暮らしなんだよね………」
「なんだ、そんなに心配か?」
「だって、家事だって全部一人でやったことなかったでしょ?それに都会は物騒だって話も聞くし。それに………向こうで、彼女とかできちゃったら、嫌だなぁって………」
鶏児草の言葉尻がどんどん小さくなっていく。もしかしたら本気で心配しているのは最後だけなのかもしれない。
「まったく…………」
こういうのはちゃんと言葉で伝えないとダメなんだろうな。
僕はフッと笑うと、鶏児草を安心させるかのように彼女の頭を撫でた。
「そんな事あるわけないでしょ?今の僕には、鶏児草っていう最高の妹で、彼女がいる。鶏児草を残して他の人と付き合うなんて事しないよ」
「お兄ちゃん………ありがとう」
「それに、そんなこと言ったら僕だって鶏児草が心配だよ。こっち帰ってきて『彼氏紹介する』なんて言うなよ?」
「そんな事しないよ!お兄ちゃん以外の人を好きになるなんて、絶対にないから」
僕達は額を合わせると、二人きりのお風呂を満喫した。
「「ごちそうさまでした」」
僕達は二人で夕ご飯を作ると片付けを済ませた。
「ねぇ、お兄ちゃん」
僕の隣でモコモコのパジャマにエプロンを着た鶏児草が声をかけてきた。
「明日朝早くに出るんだよね?」
「そうだけど、それが?」
「それなら早めに寝るだろうしさ。今日は………一緒に寝て、いいかな?」
顔を赤くして俯いた鶏児草が、エプロンを脱ぎながら僕の方をチラッと振り向いた。
「………うん」
僕は頷くと彼女の手を繋いで自分の部屋に入った。
部屋の明かりを消すと、僕達はベッドに入って身を寄せ合う。
鶏児草はスーッと息を吸い込むと僕だけに聞こえる声で囁いた。
「お兄ちゃんのベッド、まだ匂い残ってるね」
「まぁ、仕方ないよ」
僕のベッドには、さっきまで交わっていた僕達の匂いが染みついてしまっている。
「明日、私が洗っておくね」
「ありがとう、鶏児草。悪いな、引越しの準備の時も手伝ってもらってばっかりで」
僕が向こうで必要なもののほとんどは、既に引っ越し先に送ってある。残りはリュックに収まるので、明日は一人でも問題ない。
その引っ越し作業を鶏児草は進んでやってくれた。
「お母さん達お仕事あるんだし、私が好きでやった事だから。大丈夫だよ」
鶏児草が言ってくれる一言一言。いつもと変わらない様子だが、どこか弱々しく感じる。
僕のパジャマの裾を掴んで、目を合わせまいとするかのように俯いている。
「けど、これまで色んなことやってもらったし、何かお礼したいな。何して欲しい?」
「え?いいよそんなの。お兄ちゃんとこうやって一緒にいるだけで、私は充分幸せだから」
「僕だけじゃないよ。叔母さん達だって、いつも鶏児草には感謝してるから。なにかお願いとかあったらさ、叶えてやりたいなって」
「そっか………」
鶏児草はポツリと呟くと目を泳がせてから、自分を落ち着かせるように大きく息をする。
「………本当に、私のお願い、叶えてくれる?」
「え?」
すると鶏児草は僕のパジャマを握りしめた。僕に抱きついて胸板に顔を押し付ける。
「それなら………私から、離れないでよ………」
その言葉は弱々しく、だがたしかに僕の耳に届いた。
鶏児草の声が段々途切れ途切れになり上擦っている。僕に回された腕に力が入る。
「私、まだお兄ちゃんと離れ離れになりたくないよ………!もっともっと、やりたい事いっぱいあるのにッ………!」
鶏児草の目から涙がこぼれ落ちた。
何とかして嗚咽を飲み込もうとしているが、限界に達したとばかりに止まることはない。
「私の高校の制服姿、ちゃんと見て欲しいし………お兄ちゃんのお弁当だって作ってあげたい………!二人で絵描いたり、勉強だって教えてもらいたいことあるのッ………!」
いつもは何に対しても我慢をして、誰かにお願いをする事なんてまず無かった鶏児草。
そんな鶏児草の口から、いくつもお願いが紡がれる。僕はそれを黙って受け止めた。
「いつもみたいに一緒に起きて、ご飯食べて、テレビ見て、寝て………たまにデートしたり、エッチなことだって…………!」
鶏児草はもう自分が止められなくなっていた。僕を離すまいとしがみついて、ただ涙に濡れた声を漏らしている。
「こんな事言っても迷惑なのは分かってるし、本当に叶うだなんて思ってない………でも妹として、彼女として………家族として、お兄ちゃんとずっと一緒にいたいの‼︎だから、どこにも行かないでよぉ………!」
「鶏児草………」
「うぅッ、お兄ちゃん………お兄ちゃんッ………‼︎」
僕は泣き叫ぶ鶏児草を受け止めた。彼女の背中を優しく摩ると囁く。
「鶏児草、ありがとうね。ちゃんと本当の気持ち言ってくれて」
「お、お兄ちゃん………」
「引っ越す前にそれが聞けて安心した」
鶏児草は僕に気を遣わせないように我慢していた。
その気持ちは素晴らしいと思う一方で、鶏児草のこれからを思うと不安だった。
最後くらいはちゃんと本音を聞きたい。だからこうやって彼女の本音を聞けて安心した。
「今すぐは無理だけどさ。今度会った時は、そのやりたい事全部やろうよ。二人でさ」
「うんッ………うん!」
涙を流し続ける鶏児草の手を握ると、鶏児草はその手に頬擦りをした。
取り戻してくれた笑顔が僕の心を温めてくれる。
「それにしても、鶏児草は本当に抱きつくの好きだな」
「お兄ちゃんとこうやって一緒に寝てると、昔のこと思い出すから」
「昔のこと?」
こうやって鶏児草と寝るようになったのはかなり前だが、ここ一年程は恋人同士ということで、その意味合いも変わっている。
その中で思い出すものがあるのだろうか。
「初めてお兄ちゃんと寝た時のことだよ。覚えてないの?お兄ちゃんが私達は本当の兄妹じゃないって言っちゃった時のこと」
「あぁ………その事ね」
そういえば、鶏児草とこうやって一緒に寝るようになったのはあの時からだったな。
「あの時はショックだったけど、お兄ちゃんが『自分の家族は自分で選べ』って言ってくれて。そのおかげで前に進むことができたの。どんな繋がりだろうと、お兄ちゃんは私の家族だから」
僕の言葉を覚えてくれてるのは嬉しいが、あの時は自分のミスで起きたことを収めたかっただけだ。
けど、それで鶏児草が前に進めたなら、それはそれでよかったな。
「その時から、かな………お兄ちゃんのことが、私の中でどんどん特別になっていって………気がついたら、『兄妹』ってだけじゃ満足できなくなってた」
鶏児草は頬を染めて呟いた。僕の手を撫でて吐息をこぼす。
「もっと私の事知って欲しい。もっと触れ合って、二人で色んなことしたいって………それに、私だけのお兄ちゃんでいて欲しい。そう思ったら、止まらなくなっちゃって………」
僕の手を握る鶏児草の手の力が少しだけ強まった。
「この想い、ちゃんと伝わったかな?」
「あぁ………鶏児草の想いは、ちゃんと伝わってるよ」
鶏児草の手を握り返すと唇を触れ合わせた。
「んっ………お兄ちゃん、大好き」
「あぁ。僕も、鶏児草のこと大好きだよ」
僕達は微笑み合うと、手を繋いだまま目を閉じて眠った。
初めて二人で眠った時のように。
「んっ………」
翌朝目を覚ますと、隣で眠っていた鶏児草も目を覚ました。
「んぁ………お兄ちゃん………」
「おはよう、鶏児草」
「おはよう、お兄ちゃん」
鶏児草は微笑むと、僕に手を伸ばして前髪を整えてくれた。お礼に抱き締めると、軽く唇を触れさせる。
叔母さん達はまだいないので、ベッドから出て着替えると二人で朝食を作った。二人で食べていると鶏児草が口を開いた。
「あのさ、お兄ちゃん。私これから電車通学なんだけど………」
「ん?あぁ、そうか。それで?」
「その………定期買いたいから、私も駅までついて行って、いいかな?」
トーストを齧りながら、鶏児草は遠慮がちに呟いた。その意味を理解して僕は頷く。
「………そうだな、一緒に行くか」
朝ご飯を食べ終わり片付けて、僕は家を出る準備をした。
「鶏児草、行くよ」
「うん」
着替えた鶏児草が部屋から出てきて僕達は家を出た。バスで駅まで向かう途中、いつものように他愛のない話を楽しむ。
あっという間に駅に着いてバスを降りた。先に鶏児草に定期を買ってやる。
「えっと………これでよし。やり方覚えた?」
「うん、ありがとう」
僕はスマホで時間を確認する。新幹線の出発までもう間も無くだ。
「それじゃあ、そろそろ行かないと」
「そう、だね………」
鶏児草も時間を見て俯いた。隠していても、どんな表情かは予想できる。
「鶏児草、これやるよ」
僕は人目につかない所に移動して、リュックからメモ帳を取り出した。ペンでサラサラと書くと、それをちぎって鶏児草に渡す。
「これって………」
「引っ越し先の住所だよ。まだちゃんと教えてなかったからさ」
住所の書かれた紙を呆然と見つめる鶏児草を抱き締める。
「帰省するの面倒だからさ、夏休みになったらこっち来てよ。その時は街を案内するからさ、二人で一緒にデートしよう」
目線を合わせると、紙切れを持つ鶏児草の手を優しく握った。
「お兄ちゃん………私、絶対に行くね」
「あぁ、楽しみにしてる」
出発のギリギリまで僕達は抱き合った。鶏児草の温もりを存分に味わう。
時間になり僕が離すと、鶏児草は手を振った。
「それじゃあお兄ちゃん、またね」
鶏児草の頬に涙が流れた。しかし彼女が浮かべているのは明るい笑顔だ。
「あぁ、またな」
最高の笑顔で見送られて、僕は電車に乗った。
出発してから、リュックの中から一枚の写真取り出す。夏休みに大掃除で見つけた写真だ。
「結局、鶏児草には言えずじまいだったな」
撮られたのは僕が産まれる数週間前、場所は病室。
写っているのはベッドで横になっている母さんと、それを横で支える父さん。
そして今頃仕事しているであろう若き日の叔父さんと、お腹が大きく膨らんでいる叔母さんだった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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