お嬢様口調心優しいピンク髪ねっとり種﨑対複数対重装狙撃
全てのキャラクターデザインが高水準でまとまっている。バレンタインは作者含め多くのドクターを心停止させた魔性の女
セックスよりも絶頂に至るまでの感情の揺れや距離感を重視するタイプなのでえっちシーンが短くなりがち
遅れてすみません。忙しかったのといろいろフェチを詰め込み過ぎて長くなりました。
えっちな気分になり過ぎて普段の雰囲気が崩れるのって良いよねという話です(オブラートに包んでいる)
「…………アズリウスは、何処まで触っても許されるのだろうか?」
誰もいない執務室に、ただアホみたいな呟きが霧散する。もし秘書のフォリニックでもいれば「そんなことよりも手を動かしてください」と叱咤されていただろう。実際うわ言のようなもので、そんなことを呟いている暇はないが。
タタンと仮想キーボードを叩き書類を整理していく。最初のころに比べれば随分と手馴れたものだが、それでも尚日々の仕事の物量にひぃひぃ言っているのは確か。
時たま机に隠した理性剤を手首に打ち込み、更に大量のデータを捌いていく。
「…………ふぅ…………一旦小休憩を挟もう……」
ッターン!とやけに生意気に鳴ったタイプ音を合図として、キーボードから手を放した。
その勢いのまま、ぐいーっと手のひらを組んで腕を上に伸ばす。
「……終わりは見えたが、まだ時間はかかるな………英気を養うためにも、何か甘いものでも………」
あったかな、と独り言を言い終わる前に、執務室の自動扉がウィーンと開いた。
「ごきげんよう、ドクター」
入って来たのは、丁度先ほど話題に挙げた桃色の髪の女性。
手にはバゲットのようなものを持っており、何時ものように青いパーカーのフードを被っている。首筋の青い模様はなんとも絶妙な美しさ。
「………アズリウスか。いらっしゃい」
ロドス・アイランド所属の狙撃オペレーターにしてトップクラスのお菓子作りの腕前を持つアズリウスだった。
あんなことを溢したが故に少しだけドキッとしたが、思いのほか体に疲労が回っていたのかすぐに冷静になる。
「随分お疲れですわね」
「今から少し休憩しようと思っていたんだ……脳はともかく体は誤魔化せないからな」
「あら、それはタイミングが良かったですわ。今日作ったチョコケーキを持って来ましたの」
他愛のない雑談をしながら彼女はよどみない足取りで部屋の中のソファへと向かっていく。秘書でもない彼女がどうしてそんなスムーズに移動できたのかと言えば。
「今日はフォリニックさんがいらっしゃらないようですが、進捗はどうですの?」
「ああ………前ほど他人行儀ではなくなったが、それでも生来の性格か私には厳しく当たってくるな……まあ仕方ない」
「ふふ、ドクターも大変そうですわね。個人的には、貴方のお仕事を手伝えないのは少し心寂しいですが」
「……ありがとう、アズリウス。そうだ、君のケーキを頂いてもいいかな」
「いいですわよ、合わせて飲み物もお作りいたしましょう」
彼女は、つい最近まで私の秘書を務めてくれていたオペレーターだったからだ。
しかも相当に長くやってくれていたため、なかなか信頼関係は築けていると思いたい。
*************
かちゃり、と私の前に置かれるは綺麗な赤色で満たされたティーカップ。香る上品な匂いは彼女の技量の高さを窺わせる。
机の上に広げられた紅茶の赤と彼女お手製のスイーツの青とのコントラストは、少し前までよく見慣れていた光景だ。短い間見なかっただけなのに、自然と懐かしさがこみあげてきた。
「どうぞ、召し上がれ」
「ありがとう」
フォークを取って、早速切り分けられたケーキの先を切り崩し口に運んでみる。
瞬間口に広がる、すっきりとしたクリームの甘み。
「……んむ、んまい」
「それは良かったですわ。今日も気持ちを込めて作りましたから」
手が止まらない。
アズリウスの作るスイーツ全般は見た目こそ毒々……食欲減……個性的な色をしているが、その実味の方は本当に素晴らしいのだ。何度舌鼓を打ったかもう両手で数えられないほど。
紅茶の方もよく淹れられていて、ケーキとのマリアージュが映える。茶葉特有の深い味わいが甘さをいい感じに引き立てており、気分が安らいでいく。
「____御馳走様」
そして、ものの10分ほどで平らげてしまったのだった。
「お粗末様でしたわ。こんなに早く食されるなんて……」
「君の作るお菓子が私は好きなんだ。そりゃ食指も進むというものさ」
「そう言っていただければ、作った甲斐がありますわ。おかわりはいかが?」
「いいや、十分リフレッシュできたし、残りは後日頂くとするよ………ありがとう、アズリウス」
ティーカップと小皿を持って、併設されている給湯室へ向かうべく立ち上がる。
しかし両肩を押さえつけられ、うまく腰を上げられなかった。
ぐりんと顔を後ろに向けると、アズリウスが薄く笑っている。
「ドクターは続きの仕事にお戻りになって。後片づけはわたくしがしておきますから」
「あ、ああ……そういうことならお願いする」
どこまで行ってもアズリウスは気遣いの出来る素敵な女性だった。
そんな彼女が食器類を持っていき、ほどなくして戻ってくる。時間のかかり具合から恐らくその場で洗ったのだろう。
「あら、ソファに座ったままでいかがなさいましたか、ドクター?」
「……ああ、いや…………アズリウス、少しこっちに来てくれ」
“他人にも腰の低い態度で接し、気遣いも出来る。そんな心優しい彼女なら、手を握るくらいなら笑って許してくれるのでは?”
そういう邪な考えがいつの間にか沸き上がっていて、思い立ったらなんとやらに従い彼女をソファに座ったままで待っていた。
「?何でしょう?」
「…………よし」
意を決し、机に向かって腰を降ろしている右隣までやって来た彼女に体を向ける。
そして。
「………えい」
胴の前で組まれていた存外に小さな両手を思いっきりぎゅっと握りしめた。
「え………あ……っ」
「………ふむ。見た目以上に儚い。それに柔らかい………こんなに頼りないのに、戦場では毒を扱い、艦内では皆にスイーツを振る舞う…………本当に、毒などあるわけがないなぁ」
この機にかこつけてここぞとばかりに褒める。
彼女はその能力から「毒物」と称され他のオペレーターから畏怖の念を抱かれていて、日常生活にも支障が出ているらしい。しかし、彼女は単に毒を扱い敵を殺す能力と毒に対する知識に秀でており、触れることすらも問題ではない普通のオペレーターなのだ。
私はそんな彼女へのメンタルケアをケルシーから命じられていたのである。
「ええと、その、ド、ドクター………突然、何を……わたくしに、触れてくださるなんて………」
「………ん?」
しかし、思ったのと違う。
私の予想ではこう、『急にどうされたのですか?お疲れでしたらお休みなさった方が宜しいですわよ』とそろそろ手馴れてきた様子で笑ってくれると思っていたのだが……思っていたのとは異なる表情を見た。
顔をうっすらと赤くし、振りほどきはしないもののわたわたと慌てている。
かわいい。
「え、ええと……つい?」
「……そ、そうですわの………」
そわそわ、くるくる、もじもじ。
擬音にしてそんな音が聞こえてきそうな彼女の挙動。
所在なさげに体をゆすり、羞恥と困惑が入り混じった顔を右往左往させ、動きたそうに足をこする。
「…………」
そんな彼女のいじらしい姿に、ある邪念が湧いた。
『もっと行けそう』と。
沸き上がった下心のままにゆらりと立ち上がる。もちろん手は離さずに。
自分から行動するのに少しだけ心臓の鼓動が激しい。
「……………アズリウス」
そして彼女の目の前に立ち、その小さな肢体をガバリと思いっきり抱きしめた。
「____………~~~~?!え、あの、ど、ドクター?!」
「……普段から世話になっている礼だ」
我ながら苦しい言い訳ではあると思う。しかし日頃から抱えきれない感謝を抱いているのは確かで、彼女はその出で立ちから触れられることは嫌がらない。
だからこうして全身で接触してしまえば、彼女に自信を与えるという意味でも良い効果を齎すと思ったのだ。
彼女は長身とも小柄とも言えない極めて標準的な体躯ゆえ、こうして並び立つと彼女の頭はちょうど私の胸元の辺りに来る。
今更ながら「臭くはないだろうか」「汗とかかいていなかったか」などの諸々の不安が沸き上がってきた。
「本当にね、私は君に感謝しているんだ。それと同時に君にもっと自己肯定感を持ってほしいとも思っている。これはその一環だ…………嫌なら、すぐに突き飛ばしても構わない」
「そんなっ……嫌だなんてこと、わたくしが思うわけ…………」
「……………じゃあ、どう思っているんだ?」
「………それ、は………その………………」
そこで言葉は切れた。不思議に思って下を向いて彼女の様子を盗み見る。
アズリウスは動かない。私が彼女にしているように自分の両腕を私の背に回してがっちりとひっついている。今頃私の鼓動でも聞かれているのだろうか。
こうしてみれば、思った以上に彼女は小さな存在であることが分かる。
戦場では毒を用いたボウガンで敵を優雅に殺害し、しかしロドスではキッチンで他の者に指南することもある
「………アズリウス?」
こうも返事がないとだんだんと焦りが生じる。
様子を窺おうと名前を呼ぶも反応はない。その代わりに私を抱きしめる腕の力が強くなった。
彼女の柔らかな感触が更に押し付けられてドキドキする。
「……………?」
普段の彼女にしては珍しい様子だ。
初めての対応に思わず声を掛けるのすら躊躇われる。
しばらく互いに無言のままただ体と体を密着させていただけだったが_____
「______っ、も、申し訳ございませんドクター……………っ!」
突然ガバリと腕の拘束を解いて彼女が離れた。
驚いてその方向を見れば……彼女は、普段なら端正で落ち着いているはずの顔をこれでもかと言うほどに赤く染め上げていた。
「ア、アズリウス……?!」
「え………と、その…………~~~~っ」
目を見開き、口をパクパクさせているアズリウス。何かを痛切に訴えかけるような表情でありながらもその真意を読み取ることは出来ない。
やっぱり不快にさせてしまったのだろうか。口では嫌ではないとは言いつつ本当は大なり小なり嫌がっていたのだろうか………。
すぐに謝罪の意を述べようと口を開_____
「………ドクターに触れられて嫌だったわけではありませんからっ________!」
「え、あ、アズリウス______?!」
…………瞬発的な動作で、彼女は瞬く間に執務室から出て行ってしまった。
「…………え?」
呆けた顔の私だけが、執務室に取り残されていた。
*************
(……おかしいわ………こんな…………っ!)
ドクターの執務室からほど近い自室。衣服こそクローゼットに所狭しとあるものの、それ以外は意外と普通に無機質な一個室。
そこにばたばたと転がり込んで勢いよく扉を閉め、背をもたれたままずるずると座り込んでしまったのは、先ほどまでドクターの腕の中に抱かれていたアズリウスその人だった。
(わたくし……………どうして、逃げてしまったのかしら………それに……)
______トクン、トクン。
自分でも理解しえない行動。そのうえ、更に自身の中で抑えようのない動悸が芽生えているのを彼女は確かに自覚していた。
平均を大きく下回る平たい胸を押さえるアズリウス。普段は特に気にならないが、ドクターと会う時だけは少し気にしてしまう控えめな部位。
心臓の激しい主張を彼女は全く制御できない。
(この、鼓動………いつもと、違う…………)
ドクターの側にいると感じる安らぎやときめき。それとは全く違うもの。
(ぎゅっと苦しくて、涙が出そうなのに…………顔が熱くて、今すぐにでも……ドクターに会いたい…………こんなの、知らないわ………っ)
立ち上がれない。
足腰には力が入らず、けれども自身の体の中でどうしようもない衝動が渦巻いているアズリウス。
今まで全く経験したことのない感情に彼女は混乱している。その場に医療オペレーターがいれば、すぐにでも医務室に運ばれそうなほど彼女の様子は傍目に見てもおかしかった。
「はーっ……はーっ………っはぁ………っ」
呼吸もひどく乱れている。
(でも……わたくしは、毒物、で……………)
“毒物”としての生を過ごしてきた彼女にとって、その感情は余りにも縁遠く又尊いものだった。
ロドスでいくらか改善され前向きに生きられるようになったものの、それでもまだ心の奥底にはそんな自己を肯定しきれない彼女がいた。
“ドクターに
(わたくしは………わたくし、は………………~~~~~っ)
頭が働かない。考えがまとまらない。
ありとあらゆる感情がない交ぜになって、彼女の心の内でゆっくりと攪拌されていく。
それから彼女は、その日しばらく自室から姿を現すことはなかった。
*************
______夜。時間にして午後10時。
いつものように既定の勤務時間を大幅にオーバーし、たった今、今日分の仕事がすべて終わった。
「あ゛あ゛ぁ゛~~…………疲れた………」
ぐるぐると肩を回していけば、鈍い音を立ててほぐれていく。実際には一時的にほぐしたところで慢性的な肩こりにはあまり意味がないらしい。今度フォリニックに湿布でも貰おうか。
「…………明日は普通の量で済むだろうか………」
毎日毎日舞い込む仕事の山。乾荒原のクソ酸虫どもを彷彿とさせるそのラッシュは、いつか倒れそうだとひしひしと感じるほどだ。あいにくと理性剤のせいでそんな事態には陥ったことはないが。
………とりあえず何か飲もう。だんだんと脳が思考停止していっているのがよく分かる。
ゆらりと緩慢な動作で立ち上がる。あるいは、気を抜けば風呂に入ることすら忘れそうな状態のまま給湯室に向かおうとしたそのとき、前方でウィーンと無機質な開閉音が発せられた。
そうして入って来たのは、つい先ほど事を起こしてしまって一番気がかりな女性だった。
「…………」
「………ア、アズリウス。その、いらっしゃ、い…………?」
気まずさから言葉が曖昧になる……が、何かがおかしい。
いつもなら挨拶の一つでも寄越しながら入ってくるというのに、今の彼女は言葉一つも発さない。
それどころか片腕を抱え赤面しつつも、肩で息をしている。
「……風邪か熱か?体調が悪いのなら、私ではなく医療班のところへ________」
「_____ドクター………っ」
言ってはどうだ、という言葉は彼女の行動でキャンセルされた。
彼女は昼下がりにここから出ていった時と同様、一目散にこちらに走り寄ってきて、そのまま迫ってくる彼女を体で受け止める。
疲労が回っているために反応が遅れ、ズドンと胴に強い衝撃が入った。痛くはないのだが。
「ア……アズリウス?どうした?」
「……ドクター………ドクター………!」
ただぐっと抱きしめられたまま呼ばれ続ける私。
私も私で、突然の出来事すぎて何がどうなっているのかわかっていない。なぜアズリウスは執務室に入るなり私の方へ向かってきたのか。
「アズリウス、何か嫌なことでもあったのか?」
「……違います………違いますわ…………むしろ、逆……」
「………逆?嬉しいことでも……?」
嬉しいことがあったからと言って私にスキンシップを求めに来るものなのか……?
いや、それが私にとってどうかと言われれば、間違いなく嬉しいことだ。アズリウスには心を開かれているということなのだから。
しかし、これはどうも様子があやしい。
これではまるで、どうしようもないものを前にして縋ってく________
「………申し訳ございません、ドクター……………っ!」
「……………え、何を…………」
一瞬で視界がピンク色に染まった。
それと同時に、甘いチョコレートのような匂いがふわりと漂ってきた。
「________ちゅっ………」
刹那の後に感じた、柔らかな感触。
何が起こっているのかが理解できず、思考が停止する。
「ちゅりゅ…………はむ、んんっ……れるぅ、んふぅぅ……………」
「………んんっ?!んぐ、んちゅぅ、はぁっ…………」
________私は今……何をしている?
本来言葉を発するべき部分が何かで塞がれている。熱くやわっこく、それでいてひどく湿度の高い何かだ。
口が思うように動かない。何か喋ろうとして口を開けば、その分外部から
「んんちゅぅ……じゅる、れろぉ、んふぅ………ちゅりゅ………」
「んむっ、んじゅ、ちゅるぅぅ……んんっ?!」
その何かは私の意思ではどうにもならず、唾液が過剰分泌されている口内を這いずるように動き回る。
口内皮を縦横無尽に駆け巡り、上下の歯を丁寧に舐められ、固まったままの舌に積極的にアプローチしてくる。私は突然の侵攻に成す術もなく、体をくすぐられた時の何倍もの気持ちよさに腰が砕けそうになってしまっていた。
そこでようやく口内を犯してくる細長い物の正体を悟ったが、時すでに遅し。
「れりゅ、ちゅううぅぅ…………………ん、ちゅぱぁっ……」
「んぷ、はぁ……………はーっ……はーっ…………………あ、アズリウス………?」
____再び唇同士が離れ合ったときには、私とアズリウスは立てなくなって後ろに倒れ込んでいた。
彼我の距離は近い。
顔を動かして見上げれば、目と鼻の先にアズリウスの苦しそうな顔が見える。けれどそれは苦痛に歪んだ顔ではなく、寧ろ零れそうな水を必死に抑えているような切羽詰まった雰囲気。
至近距離で碧色の瞳を見つめながら動けなくなってしまう。
「……………はぁ……はぁ………………っ、あ……?!」
突然目を見開き何かに気が付いたアズリウス。ばっと上体を起こしのけ反ってしまった。
見れば、その顔は怯えの色に染まり両手で肩を抱え震えている。
「………あ、アズリウス…………?」
「あ………ち、違いますの…………わたくし、そんな、つもりで………」
原因も見当はつかず、怯えたままでうわ言を呟く彼女は明らかに様子がおかしい。
どうしてだ?
「……………」
______1つ思い当たるものがあった。
それは彼女のこれまでの人生の根幹を為してきた「人に触れ慣れていない」ということ。
単に手を握ることさえにも彼女は若干拒否反応……というより困惑し、ネガティブな感情を抱いていたのだ。
それからしばらくカウンセリングも兼ねて触れ続け、最近になってようやく自己肯定を得られたのだろうと思っていた。
それは合っているようで違っていた____きっと、彼女はまだ自分の環境の変化を完全には受け入れられていなかったのだ。
それが、理由は分からないが急にキスをしてきた。それもかなり熱心に。
そしてその後の様子から、彼女がそれを意図的にではなく勢いあるいは衝動で行ってしまったのだろう。でなければ行為の後にあのように我に返ったり___怯えたりしない。
「…………アズリウス」
「………っ?!」
変に冷静な思考で分析しながら、彼女を宥めようと声を掛ける。私の呼びかけに彼女はビクッと体を震わせて僅かに体を引いた。
普段の気品ある振る舞いからは想像もつかないほどの姿に焦りが生まれる。
「も……申し訳ございません、ドクター、すぐに、この、解毒剤を」
「…………っ、アズリウス!」
ひどく慌てた様子で腰から試験管を取ろうとした彼女の右手を、思わずつかみ取って制止する。そしてそのまま小さな掌を握り込んだ。
その手はあり得ないほど弱々しかった。
*************
「ドクター…………どうしてわたくしの手を?!」
アズリウスは気が動転していた。
自身の内にある抑え切れない昂りのままにドクターの下を訪れ熱烈な接吻をお見舞いした彼女は、想い人と深く触れ合ったことによってその心の奥に密かにあった自己嫌悪と自己否定が津波のように押し寄せてしまっていたのだ。
(早くドクターに解毒剤を飲んでいただかないといけないのに……!)
「ドクター、どうしてお止めなさるのですか!」
「_____アズリウス」
「………………っ」
切羽詰まった彼女の言葉に、ドクターはただ名前を呼ぶだけで応じる。
彼女の感情とはかけ離れた落ち着いた声音。いつもとなんら変わらない、優しさの滲んだ声。
「………………………あ、ど……ドクター………」
身体の震えが止まる。
開かれた双眸がゆっくりと元に戻る。
まるで力の入らなかった手も回復する。
「………アズリウス、落ち着いたか?」
「…………ええ……先ほどの感覚が嘘のように………」
「それは良かった」
彼女の呼吸が整うまでドクターは口を開かずに待った。
「ドクター………わたくし、その………」
申し訳なさそうに、あるいは引け目を感じているかのように落ち込んだ声音で話し出したアズリウス。
当然だ。先ほどの自身の錯乱は、目の前にいる人物に最も見せてはいけないものだったのだから。
「…………ドクターが、恐れずにわたくしに触れてくださっていたのに…………心のどこかで、他人と深く触れ合うのを恐れている自分がいるのです………貴方のお気遣いを、無下にしてしまうような………………もっと貴方に触れたいのに、それが却って有毒になってしまうのが、怖くて…………っ」
彼にマウントポジションを取っている体勢で、彼女は鼻声混じりに懺悔を吐き出す。こんな自分で申し訳ないと。
「……………アズリウス」
それに対し、ドクターはまたしても名を呼んで応じる。
彼女の細い手首をそっと掴みながら。
そして_______
「えい」
「えっ、きゃっ?!」
ドクターが掴んでいる部分をぐいっと引っ張った。
アズリウスは咄嗟のことで反応できず、そちらに体ごと持ってかれてしまう。
「ドクター、何を」
「____ちゅっ」
「んっ?!」
ドクターは倒れ込んできた彼女の体を自身のそれで受け止め、そのまま何か言いかけていた彼女の唇を塞いだ。
他でもない、彼の唇で。
「ん、ちゅ………っふ……ぅ、ん………」
「んふぅぅ、ふあ、はむ………っは、はぅ………」
立場が逆転した。
先ほどまでと違って、今度はドクターが責め立てる側でアズリウスが蕩かされる側だ。
直後は戸惑っていた彼女もすぐに順応していく。
眉をひそめ、粘液接触しているところから直接流れこむ気持ちよさを求めている。
数十秒後、彼らはどちらからともなく離れた。
*************
「________ちゅぱっ……はぁ…………ふぅ……」
「んはぁっ…………ど、ドクター……?」
そろそろ頃合いだろう、と彼女との密接なキスを解く。
少し名残惜しかったがそれ以上に伝えなければならないことが出来たからだ。
「………アズリウス」
鼻と鼻がくっついてしまいそうなほどの近さで、真っすぐに彼女の目を見つめる。この状況をうまく呑み込めない、戸惑いに塗れた目を。
私は自分の中に芽生えた感情を、今だからこそ言わなくてはいけない。
何かを察してくれたのかアズリウスは黙りこくってしまう。
タイミングを見計らってゆっくりと口を開いた。
意外にも躊躇いはなかった。
「私は………アズリウスのことが好きだ」
「__________」
私の嘘偽りない言葉に、彼女は大きく目を見開かせた。
リアクションを貰う前に更に言葉を連ねる。
「君はいつも私のことを気遣ってくれていた。私がうたた寝をしてしまったときはブランケットを掛けてくれ、疲労が溜まったときは最高に美味しいスイーツを差し入れてくれる」
驚くほど冷静に、心の奥まで見通すほど真摯に。
「初めはケルシーからの伝言だった……君を秘書に置き、自己肯定の感情を促せと。そして私はそれに従った、オペレーターのメンタルケアは私の仕事だったから」
一つ一つ、素直な感情を口にする。
「けれどそれは変わっていった____君の優しさに、料理に。君が私にしてくれたこと全てに、私は明確な好意を抱いた…………先ほど君からキスをされたときに、言いようのない幸福感が湧いて来たんだ」
話していくうちに私も段々と声が滲んでいっていることに気が付いた。
何故かは分からない。
そして薄く両目から流れた涙。拭いもせずに、ぼやけた視界でなお彼女を見やり続ける。
「好きな人には何処にも触れたい、好きな人のものであれば何も躊躇いはない_____
______だから、解毒剤は要らない。そんなものがなくても……君が欲するのなら、私は君のことをいくらでも抱きしめよう、いくらでも口づけをしよう______君の中にまだ自分を信じられない自分がいるのなら、その部分は……いや、その部分も含めて、全て私が受け入れる」
「…………………あぁっ……」
見上げた先で、彼女はこれでもかと言うほどに目を見開き、口に手を当てて涙を流していた。
「…………どうして泣くんだ?不快だったか?」
「っ、ぐすっ………そうでば、ありませんの…………わたくし、えぐっ……とても嬉しくて…………」
……良かった。これで本当に気持ち悪く思われていたら立ち直れなかったかもしれない。
「それに」とアズリウスが続ける。
「………ドクターの言葉で、わたくしの胸が暖かくなって……………先ほどまでの自己嫌悪が、もうどこにもありませんの……………ですが……」
「……何か、問題があるのか?」
言い終わるが早いか、というタイミングで彼女が自身の口に宛がっていた両手をこちらに伸ばしてくる。
そしてすると両の頬を挟まれ、同時にずいと顔の距離を詰めてきた。
互いの吐息はそれぞれ相手にかかっているだろう。
「…………貴方にそのような甘言を与えられては………わたくし、貴方に依存してしまいそうですわ………」
「……甘言も何も、紛れもない私の本心だがな。それに、別にいいんじゃないか。他人は生きる上で必ず誰かに依存するものだ………依存先が多いか少ないかの違いなだけで」
「…………本当に、構いませんの………?」
「……ふむ、そうさな。捉えようによっては、私も君に依存していることになるだろう」
「………えっ?」
「私は君の作るスイーツの虜になってしまった。もし休憩時間にあれが食べられなくなってしまったら、私の作業効率は大幅にダウンしてしまうだろう。それに君の気遣いと優しさがなければ、とうの昔に私は抱え込んで発狂していたに違いない…………そう。私もきっと、君に依存していたのさ」
「……………っそ、んなこと………」
「こじつけだと思うか?けれど、全て私の今の感情だ。君への恋情を自覚してから、もっと君に傍にいてほしいという欲望が溢れて仕方がないんだ…………君も、抑える必要はない。私たちの間に、何も問題はありゃしない」
「_______本当に、構わないのですか……………?」
「…………っ」
変わった。
彼女の纏う雰囲気が。
孤独な幼子のようだったものから、私には見当もつかない別の何かへと。
「あ、ああ……当然…………だ?」
何かがおかしい。
確かに彼女は「構わないのか」と聞いてきたが、それが具体的に何についての話なのかはまだ言われていない。
普通に考えれば私の先の言葉なのだろうが………それにしては、あまりにも彼女の様子がおかしいことに気が付いた。心なしか空色の虹彩が光っているようにも見える。
………そう、例えるなら、斬るべき敵を目の前にしたラップランドのような………。
「……………感謝しますわ、ドクター」
「………っ」
ぞくり、と背筋が震えた。
アズリウスはゆっくりと朱に染まった顔を放す。その間、私たちは互いの目から視線を外さない____外すことなど、出来るわけがなかった。
「…………ドクター、少し場所を移しませんこと?」
「……………えっ?」
てっきり何か大きなことがあると思って身構えていたが、彼女の口から飛び出たのは予想外の言葉だった。
「場所を移すって………何処へ?というか、一体君は何をするつもりなんだ?」
「_____そこ、ですわ」
上体を起こして、細く真っ白な人差し指で示された方へと顔を向ける。
先には、私が普段から就寝している部屋_____執務室に併設された、仮眠室が見えていた。
「_______っ!」
先ほどとは違った感情で、またしても背筋が震える。
彼女の意図を察したのだ。
「………行こうか」
彼女が私の上から腰を上げたのを確認してから私も立ち上がる。
彼女は何も言わない。
意識はしっかりとしているはずなのに、どこか体がふらついている。
足取りもぎこちない、内股になっているし、ふるふると軽く震えてすらいる、さながら生まれたての小鹿を思わせる不安定さ。
「…………手を」
歩きやすいように差し出す。
ひどくふらふらとした動きで彼女がその手を握った。
十数メートル離れている仮眠室へと歩き出す私たち。
きっと壁や天井には、何時ものようにグラベルやシラユキが控えているだろう。そしてこの私たちの状況だって全て見えているはずだ______ということも、今は全く気にならない。
もうすぐそこに見えている2人だけの空間が、待ち遠しくて仕方がない。
「………ふー……」
「………はーっ……はー…………っく、はぁっ………」
手は繋いだまま、私の前を歩いているアズリウスの顔は見えない。
その代わりに聞こえてくるのは彼女の不規則な呼吸。握る手に感じる力なさ……彼女の様子が
普段であれば十数秒もかからない距離を縮めること約2分。ようやく目的地にたどり着いた。
私たちの周りの空気はこれ以上ないほど張り詰めていて、息をすることさえ苦しいと錯覚する。それは表面張力の効いた水面か、はたまた限界まで引っ張ったゴムか。
ウィーンと無機質なスライド音を立てて扉が開かれる。
仮眠室はそれほど広くはなく、せいぜい執務室の四分の一程度。ベッドと机があって、それで空間の半分が埋まるような殺風景な部屋だ。
外の景色を映し出す窓もなく、ひたすらに鬱屈した狭い場所。用途が寝ることくらいしかないのでそれでも普通だったのだが、アズリウスと二人で入るとなると少し緊張が。
彼女が先導し、私がそれに続き仮眠室へと足を踏み入れる。
私の身体が完全にスペース内に収まって、扉が独りでに閉まっていった。
そして、震える手でボタン操作をし、部屋が密室になった合図である気の抜けた電子錠の音が鳴って。
「______アズリウス………っ!!」
「______ドクター………!」
______光よりも早く、抱きしめ合った。
「アズリウス、アズリウス……ちゅ、ちゅむ…………!」
「どく、たぁ……はんっ、んちゅぅ、んふぅぅ…………♡」
そしてそのまま一目散に互いの唇を求めあう。
たった数分キスしなかっただけなのに、彼女の口内は数分前とは比べ物にならないほどに熱く、1つ味わうたびにドロドロと唾液が溢れてくる。
「んじゅ、んぐ………あず、りうすっ……ちゅる………っふ……」
「んんんぅっ………どくた、ちゅりゅ、んふぁぁ……どくたぁ…………!♡」
唾液混じりに何度も名前を呼ぶ。
異常なほどに分泌されるそれは私たちの口内には収まりきらず、唇同士でじゃれ合う余波で隙間から零れ落ちる。ぽたりぽたりと肌をつたって床に垂れるが、そんなものに構う余裕はない。
キスによる興奮が、私の手を押し進める。
「っふ……あず、りうす……んちゅる……っ」
小柄な体を包んでいた両手のうち、右手を動かす。
そしてパーカーの中に手を滑らせ、白いブラウスの胸のあたりに掌を添えた。
「んんっ?!どく、やっ、んあっ、はむ、んじゅるぅ…………!♡」
そのまま衝動のままに緩く揉んでいく。
多めに見てもあるとは言えない大きさの乳房。シャツ越しではあるが、それを抜きにしても思っていたよりもずっと柔らかく揉み心地がいい。このまま数時間ほど続けられそうだ。
「んうぅ、じゅる、や、ひんっ……ちゅぱっ、ど、どくたぁ……………?♡」
「………ぷはっ……なんだ?」
接触を一度断ち、顔同士で向き合う。拍子に乳房から手を放す。
視界の端で彼女が背伸びをしているのが見えたが、それ以上に彼女の泣きそうな顔が気になってしまった。
どちらのものか分からないほどの多量の唾液がまとわりついた口をもごもごさせ、何か言うのを躊躇っているように見える。
「……嫌だったか?」
「い、いえ、そうではありませんの。その…………………わたくし、かな、いえ……少々、おっぱいがありませんから………貴方は、好まないかと…………」
「お……?!」
見た目とのギャップが激しい言葉の表現に、大きく心臓が跳ねる。
彼女はそっと両手で胸を押さえた………しかし、その仕草さえ、今の私にとってはひどく可愛らしく思えてしまう。
「…………全く気にしないさ……それに、柔らかくて私は好きだ」
「あっ………」
そこに重ねるようにして私の手を当てる。
ふわふわとした触り心地の代わりにきめ細やかな手の甲の感触。
「っ………ど、ドクター!」
「へ………って、おわっ?」
突然どんと突き飛ばされて後ろによろけてしまう。床に倒れ込むというわけではなく、2人して____というより、彼女に押し倒される形になった。
腰の……ちょうど勃起したペニスがある部分に馬乗りされている。その柔らかな肢体が直に当たっているので、多分向こうも知っているだろう。
「……ア、ズリウス…………」
「わたくし………」
「うぐっ……」
興奮が顕著に表れているその部分に、そっとしなやかな五指があてられる。もどかしく、慣れない刺激に思わず体が反応してしまった。
物欲しげな表情を浮かべた顔に左手を当て、口からは心なしか唾液が垂れているようにも見える。全く見たことがない彼女の艶っぽい顔に、心臓がどくどくと早鐘を打っていた。
「…………わたくしは、貴方を気持ちよくして差し上げたいの………駄目かしら?♡」
「_____……………あ、ああ……頼む………」
普段のお嬢様がかった敬語が消えた。
それだけ彼女が私に心を開いているということだと信じたいが……一体彼女は何をするつもりだ?
少しの疑問を持ちながらも続きを目線で促す。
「………わたくし、実は皆と種族的に違うところがあるの………ドクターは、わかるかしら?」
「……うん?違うところ?」
そう言われても……。
彼女の種族はアヌーラ。ロドスでもあまり見ない種族で、いろいろと謎が多い。噂によるとあのスペクターに対して気さくに挨拶の言葉を掛けたらしいがそれも噂の域を出ていない。
……というよりも、私はそのあたりの先民種族に対する理解が全くないのだ。
「……すまない、見当もつかない。一体何が………___っ?!」
「………………♡」
その答えは一目見て明らかだった。
彼女は青色の双眸を妖しく細め、通常のそれよりも少し
「……ええ、ええ。わたくしのこの舌なら、きっと貴方に十分以上の奉仕が出来ると思うわ……………♡」
「…………奉、仕……」
アズリウスみたいな綺麗な女性が自分に
私も男。目の前の光景と相まって何をされるかはすぐに予測がつき、馬乗りされているチンポが期待で更に固くなった。
「……………君が脱がしてくれ」
「………わかったわ♡」
私の頼みに二つ返事をしたアズリウス。
彼女は一旦マウントポジションを解除し、足を開けているその間にうつぶせで寝ころんだ。丁度彼女の顔が私の股間に来るように。
「…………では♡」
そして、ゆっくりと彼女は頭を動かしてスラックスの金具まで近づいた。
「………は?」
「……………ドクター♡」
手はスラックスのチャック付近には存在していない。
これでは脱がすことなど出来ないではない、か_____?!
「うぇっ?!」
「ん、ふー………っ♡」
チーッ……と緩慢な動作で銀色の社会の窓が開けられていく。勃起のせいで山なりになってしまっていても、極至近距離にペニスがあっても一定のペースで降ろされていく。
ゆっくり、しかし惑うこともなく彼女は最後までチャックを降ろしきった________他でもない、彼女の小さな口で。
「ア……ズリウス………!」
ほとんどそういう体勢になってしまっている光景に、思わず彼女にチンポを突き出しそうになる。
早く奉仕をしてくれとせがむが如く腰を上げても今は彼女のターン。願い叶わずに、スラックス越しにひと撫でされるだけで済まされてしまった。
「ふふ、そんなに慌てないこと。これからたっぷりとして差し上げるのに♡」
アズリウスは普段のおしとやかな雰囲気が完全になりを潜め、完全包囲した餌を食う捕食者よろしく舌なめずりしている。上目遣いで。
恐ろしく淫靡で恐ろしく可愛らしい彼女の様子が、私の心をどうしようもなく掻き立てていた。
「んー…………んっ、ほら♡」
チャックに留まらず止め具さえも歯で器用に外された。
スラックスが脱ぎ掛けの状態になり、その中から下着一枚しか被っていない勃起チンポが薄布をこれでもかと押し上げている。
「………っ、はーっ……はーっ………こんなに、大きいの………?♡」
テントを張った下着をまじまじと見つめる彼女の息は激しい。
ごく近くでそうなっているため、必然的に吐き出された空気は布を押しあげているモノ____しかも、その先っぽに該当する亀頭をくすぐるのだ。
「……アズリウス………息、当たって………!」
「こんなの………はっ、はっ……私の中どころか、ここにさえ入るか怪しいのに………♡」
彼女には私の言葉が聞こえていない。視線が盛り上がった下着に吸い寄せられている。
……私は普通のサイズだと思うんだが。
しばらくじろじろと私のを眺めていたアズリウスだったが……そこで思わぬ行動に出られた。
「………すん、すはーっ………♡」
「…………アズリウスッ?!」
「……何かしら、この匂い………すーっ……鼻につくのに……すぅ、んあっ…………嫌じゃない、わ…………♡」
「待、っ…………何やって……っ!」
徐に距離を詰めてきたと思えば、彼女はその盛り上がった布の山に自身の鼻を擦りつけるようにくっつけてきた。思いのほか柔らかい鼻の当たり心地にチンポがビクッと反応する。
というか、何でアズリウスは急に匂いなんか嗅いでるんだ?!
「すぅぅ………んっ、はぁん……んふうぅ………すーっ……ドクター………♡」
「ぐ……何だ、アズリウス………っ」
「…………直接、嗅ぐことにするわよ……♡」
そう言って、彼女は下着を脱がさんとウエストのゴムに手をかけ____は、しなかった。
「ん、確か、ここから…………ぁ、っ……すごい匂い…………♡」
「………は」
私が今着用しているのは、ボクサーパンツと呼ばれるタイプの黒の下着。
それ系のものには“前開き”というペニスを出しやすいようにしている隙間があるのだが_____彼女、なんと舌を使って、下着を脱がさずにそこから息子を出そうとしていたのだ!
「え、ちょ、っ、く……………!」
「ほら、ほほを、ほうひて………♡」
少し入り組んだ構造になっている前開き____勃起でぐいっと張っている前開きを、舌でうまいことずらされていく。
ほとんど直に彼女の顔を接触していて、そろそろ我慢が効かなくなってきたところで。
「ひゃっ……あ、ああっ…………す、凄いわ……♡」
「うおっ…………!」
ずるりと狭い前開きを開けられて、真っすぐと上にそそり立っているチンポがまろび出てしまった。
自分でもあまり見たことがない勃起したソレは、彼女の頭に匹敵するほどの大きさを誇っており非常にグロテスクなイメージを持ってしまう。赤黒い亀頭や、血管の浮き出た茎の部分など。
「え……こんな、目を奪われるなんて………やだ、これが………実物の……?!♡」
しかし彼女もそう感じているのかと言われれば、あまりそうではないようにも見える。むしろ単純に驚いているような……?
横から前から舌から、いろいろと角度を変えて私の息子を観察するアズリウスは見ていて可愛らしささえ感じる。しかしやってることそのものがどう足掻いても卑猥で、彼女の興奮した吐息が当たる度に亀頭がピクピクと小刻みに揺れるのだ。少し恥ずかしい。
「ドクター……♡」
「………何だ……!」
彼女は、亀頭越しのとびきりの上目遣いで言った。
「……………こんなにいやらしいモノを見てしまえば、わたくし……もう抑えられないの…………
「……………う、ぉ……」
_____聞き間違いじゃない。
彼女は確かに今「食べさせて」と言った。
「………っ、あ、ああ…………良いとも……」
声が上ずったのは、きっとどうしようもないほどの興奮と期待が沸き上がっていたから。
「食べる」という表現に、どうしようもないほどの淫猥さを感じ取ってしまったからだ。
しかし、許可の言葉をかけても彼女は動こうとはしなかった。どうしてか、何かを期待するような視線を寄越しているまま。
すぐに、彼女が何を望んでいるかを理解する。
「…………召し上がれ」
震えた声で、「ヨシ」の合図を投げかけた。
それを聞き届けたアズリウスは、にっこりと微笑んで______
「_____あぐっ♡」
_____大口を開けて、一息で咥え込んだ。
「あむ、んちゅ………ひゅ、ご……おおひい………ん、ぅぶ……♡」
「っぐ、まず………これ……っ!」
やはり彼女に対してのペニスのサイズはおかしかったらしい。普段よく通るアルトボイスが発せられるその口は思いの外小さく、現時点で彼女の中には亀頭が埋まっただけの状態になっていた。
「じゅるぅ……れりゅ、ちゅりゅ、んんふ、ぁぁ……じゅるる………♡」
「う、おおおっ………?!」
それでも当然終わるわけではなく、代わりに彼女は奥に潜めた細長い舌で私を責め立てる方へとシフトした。
竿全体に舌で巻き付かれた後、変幻自在な動きで上下に擦られる。キスで十分に味わったはずの彼女の舌の感触を今度はペニスで感じ取っているので、ムニムニとした絶妙な柔らかさに容易く快楽を貰ってしまっている。
「れろぉ……こことか、んじゅる、どうかしら………んはぁっ♡」
「っ、そこ、もっと舐めてくれ……っ!」
そういう道具があるのは知っているが、それよりも更に生々しく温かい人由来のものをダイレクトに。
彼女の意思で多彩に責め場所を変えてくる舌が亀頭、裏筋、鈴口と余すところなく這いずってくる。
「あむっ……………んぶ、じゅぽ……ぐじゅ、は、ぅん……あほ、はふへそうは、わ………っ♡」
「ぐ、ああっ……君の、口の中……気持ちいい……!」
しかしそれだけにとどまらず、彼女は随分と献身的なようだった。
舌先での愛撫はそのままに、その小さな口いっぱいにチンポを頬張って懸命に扱いている。
余りにも大きいのか非常に苦しげな表情を浮かべている。だというのに、心なしか美味しそうにしているのは気のせいか。
「うあ……舌、表面で……それ、やば………!」
既に勃起ペニスの半分以上が彼女の口に飲み込まれている。唾液にまみれた熱い口内は、事実上のもう一つの性器だと言えるだろう。
亀頭が彼女の喉奥とキスをしているのが分かる。ざらざらとした感触が亀頭にこすりつけられていて強い刺激を受けている。鈴口も、舌の根元の方の腹で全面的に撫でられているのだ。
まるで私の敏感なところを知り尽くしているような口使いに、私は先ほどからずっと腰を突き上げて快楽に耐えていた。
けれど、そろそろ。
「っ、アズリウス…………そろそろ、射精そうだ……っ!」
睾丸の辺りにじくじくと熱が集まってきている。強烈な排尿感がせり上がってきて、しかしそれが尿ではないことは一番よくわかっていた。
「んぶ、ん、ちゅりゅう、らひて、いっひゃい、らひて……!♡」
「うぁ、それ、激しい……!」
彼女がラストスパートをかけてきた。
口の中全体での扱きがよりいっそうハイペースになり、それに合わせて舌の動きもより複雑に、ピンポイントに。
「ぐ、そんなところまで……ぐああっ!」
舌の長さを存分に活かされているのか、裏筋を通って不揃いに毛が生えている睾丸にまで舌先の感触。左に右に転がされ、溜まり処を直接弄られる、チン先とは全く異なる快感に思わず足に力が入った。
「ぐ、おおっ、アズリウス、射精すぞっ!」
「んっ、はぶ、がぽっ、じゅぷ、ぅ、ぅぅ、んふ、んぐぅ?!」
いつの間にか、彼女の後頭部をがっしりと掴んで半ば強引に上下に動かしていた。
身体が更なる快楽を求めて自然とそうしたのだろう。彼女の口を犯すような征服感と物理的な圧迫感で、もう限界だ。
腰がガクガク痙攣している。
「アズリウスっ、射精る、君の、口マンコにっ、お、おおっ____」
彼女の頭を思いっきりグリグリと下に押し付ける。
同時に尿道を通って熱いものが急速にせり上がってきて_____
「んぐぅっ?!ぅ、ぅぅぅ、ん、じゅ、ぶじゅっ、んふうぅぅぅ……………!」
「ぐ、あああぁぁぁ……………っ!」
____鈴口からあふれ出る精液を、一滴残らず彼女の口内で吐き出した。
全ての神経が下半身に集中しているのかと疑いたくなるほどに気持ちがいい。熱と水気がこもった口マンコの中はまさしく快楽の坩堝で、このまま中に入れているとチンポごと蕩かされてしまいそうだ。
「んんんん……がぽ、ごほっ………ん、んぐ、ごく、ごきゅ…………♡」
「お、ぐぉぉ………………」
舌、喉、喉奥。軟口蓋。
ありとあらゆる口内の部位をぎゅっぎゅっと絞められて、尿道に残っている精液までもが搾精されていく。そして排泄された者たちは彼女の口から零れ落ちる様子はなく、大きな嚥下の音がはっきりと聞こえた。
「んぐ、ごく………………じゅぽぉっ……♡」
ようやく解放された私のペニス。
唾液に塗れながらも未だにビクビクと痙攣しているソレは、まだやれると言わんばかりに硬度を保ったままだ。
亀頭から彼女の舌が離れる際、最後に舌先で一舐めされて腰が浮いてしまった。
「はあっ………はぁっ……………アズリウス……まさか、全部飲んだのか……?」
「……ええ………味も量も質もとっても良くて、飲みごたえがあったわ………♡」
ぺろりと零れかかった白濁液を舐めとった彼女の顔は、可愛らしいのにいやらしい。
彼射精したのにも関わらず姿かたちを変えないチンポを見て、アズリウスは嬉しそうに微笑む。
そんな些細な表情の変化にもドキッとした。
「まだやれそうね………んっ♡」
そう言うと彼女は体勢を起こしベッドの上で膝立ちになった。
そしてそのままパーカー、サスペンダーと脱いでいき、遂にはよく洗われている真っ白なブラウスまで手際よく脱いでしまう。
「…………おお……」
そうして中から出てきた彼女の肢体。
くっきりと浮き出た鎖骨や丸みを帯びた肩、きゅっとくびれた腰。目移りするべき場所は多々あれど、私の視線は一点に惹き寄せられていた。
それはなだらかな膨らみを形成している、彼女の胸。
服の上からでは分からないはっきりとした山が確かに二つ存在していて、それぞれの中心には艶やかなピンク色の突起が、私の陰茎に勝るとも劣らずピンと勃起していた。
____ん?
「………わたくし、あまり自信がないのに………そんなにじっと見てくださるなんて……♡」
「あ、ああ、すまない。見惚れていた……………って、違う!」
とんでもないことに気が付いて声を荒げてしまう。
彼女は一瞬不思議そうな顔をしたが、すぐに妖しい笑みを浮かべた。
「どうして下に何も着けてないんだ…………!」
「半分、ドクターとこういうことをするつもりだったからよ………♡」
本来なら着用していて然るべき下着がなかったのである!
ノーブラだということが判明して、彼女が何も着けずに私のところまで来たのかと想像してしまう。それだけでむくむくと射精欲が湧いてきてしまった。
「………待て、上がないってことは………」
全くもって不自然じゃない推測にたどり着く。
それを彼女に問おうとすると、言葉で答えるよりも先に彼女が脱衣を再開した。
焦らすようにスローに脱いでいく彼女のストリップショーにくぎ付けである。
「…………♡」
青色でまとめられている短パンとハイソックスだけの状態から、とうとうウエストに手を掛けた。よく見ると、短パンの股間の部分が濃い色に染まっており、しかも裾の隙間から少なくない量の透明な液体がつつっと垂れているのをはっきりと見た。
「お、おお……おおおぉ…………」
「……やだ、ドクターったら………そんなに間近で見られると、流石に恥ずかしいわ……………♡」
口ではそう言いながらも彼女の手は止まることはない。
1cm、1㎝と確実に下がっていく短パン。すると、鼠径部の間からピンク色の揃った毛がとうとうお見えになった。
「う、おお…………!」
異常なまでの生々しさに、両目がかっと見開かれているのを感じた。
血眼というのはこういうことだろう。
そして更に下へ、下へとずり下げられていき________
「…………………っ」
_____彼女の一番大事なところが、ゼロ距離でありのままの姿を見せていた。
清楚さを体現したような綺麗な桃色の小陰唇はしっかりとはみ出しており、その手前には同じ色をした一つの突起がこれでもかと存在を主張するべく尖っている。少し大きめで、「どうぞつまんでください」と言わんばかりの主張だった。
それらが作り出している一本のスジに、とんでもなく興奮する。
そして、ショートパンツを脱がす前から既に分かっていたこと________それは、眩暈がするくらいにだだ洩れている愛液だ。
あれだけズボンの股間に染み込んでいたのだから、性器の外表は当然としてびしょびしょ。内股を伝って少なくない量の粘液がシーツに違う色の部分を形成している。
けれど、それさえも体外にあふれ出たものの一部でしかないのだ。
「…………ドクター……?♡」
「……なん………だ……」
上から粘度の高い声がかかるも、顔を上げることが出来ない。
目の前にある淫華に目が奪われているからだ。
「………この中、見たいかしら………?♡」
思わず顔をバッ!と上へ向けた。
その勢いは過去一だったと言える。
「___見たい…………っ」
カラカラに渇き切った喉のせいか、声が掠れている。
本能に従った欲望だ。
「…………ふふ……♡」
色を帯びた笑みを向けてきたアズリウスは、自身の股関節にそっと両の掌を着地させた。
そしてそのまま、先ほどまでと同じ焦らしを与えるゆったりとした速度で内側に滑らせる。
ごくり、と自分の喉から生唾を飲む音が聞こえた。
「………ほら……貴方専用の、濡れ濡れオマンコよ…………♡」
ニチャア……という卑猥な水音が立ち、桃色の花園が開かれた。
外部にはみ出ていた一対の花弁が口を開けると同時、白い泡を含んだ透明な粘液が垂れ落ち、またシーツに新しく染みを作った。
間近で見ているため、その秘境は中の細かいしわまで丸見えになっている。
むせかえるほどの性臭を発しているそこには二つ穴があった。1つはよりクリトリス側に小さく存在している穴で、これは尿道口。
____そしてもう一つはそれよりも奥。本来なら、万物の侵入を拒まんとキュッとすぼまっているはずの穴。
「う、わ……愛液……量が…………!」
その穴が、パクパクと独りでに緩んだり閉まったりを繰り返している。その度にダラリと零れる液体は、些か白く泡立ったものが多いようだ。
その意味を理解した途端、もう十分に勃起しているはずのチンポに更に血流が集まって来た。
「……こんなにクリをおっ立てて、だらしなく膣口を開いて、あまつさえ本気汁を出しているなんて………随分と、アズリウスはえっちだな…………っ!」
「………ごめんなさい、ドクター………は、ぅ……でも、ドクターが悪いのよ……んくっ……貴方が、わたくしにあんな言葉をかけるから………もう、ずっとこんなだったの………ふぅぅ……♡」
綺麗に手入れされている指の爪に粘液が絡み、天井の光を反射している。
彼女の声も、もうとっくに我慢の限界といったように聞こえた。
「……………アズリウス……悪い、私もそろそろ限界だ…………!」
「………ええ………えい♡」
「うおっ」
そのとき、肩をポンと押される感触がした。あまりに突然のことで反応が遅れ、その力のままに後ろに倒れ込んでしまう。
ドムッと大きい音を立ててシーツと背中がくっついた。何事かと思って彼女の方に顔を向けようとしたその時。
「ぅぐ……?!」
「ドクター……はーっ………はーっ…………♡」
彼女が何も身に付けない、生まれたままの姿で再度私の上に跨ってきた……私の、ちょうど勃起したそれがある場所に。
ネチョリと愛液まみれのヴァギナの感触を裏筋で感じてしまい、擦れ合う気持ちよさで腰が浮く。
「ぐ、アズリウス……!」
「はんっ……ドクター………こうして、いるだけでもっ……んあっ……気持ちいい………っ♡」
そんな中で彼女は跨った上で腰を前後にグラインドさせてくる。その遣い方は非常に視覚的に興奮させにくるようなもので、気を抜けばまたすぐに果ててしまいそうだった。
それに加え、彼女は私に覆いかぶさるようにべったりと密着してきている…………結果、その可愛らしい乳房や肌の滑らかさ、彼女の甘さを含んだ吐息を嫌と言うほど意識させられっぱなしなのだ。
しかしそれだけで満足できるわけではない。
「……アズリウスッ……焦らさないでくれ………!」
「んひっ…………ド、ドクター………♡」
しなやかなくびれを掴んでグラインドを止めさせる。それが私が耐え切れないという合図であった。
きっと表情に表れていたのだろう。私の顔を見るなりすぐに意図を察したらしい彼女が徐に動くのを止めた。
そして代わりに、亀頭が何か果肉のようなものと、
「………分かるかしら?下の口でもキスをしているのが…………♡」
「……ああ、分かるとも………うぉっ……」
手で竿を掴まれ、強制的に入り口を擦る形で刺激される。
どこに当たっているのかが一発でわかり、ぐっと興奮具合と下半身が跳ね上がった。
「…………挿れる、わよ…………っ♡」
くぷ、と亀頭が少し入り込んだ。
「あ、ああぁっ…………♡」
彼女の感じる声が耳朶を打つ。私は彼女の腰を持ったまま、向こうが自主的に挿れようとしているのだ。
しかし思った以上に狭いのか、亀頭が膣口に埋まったくらいで彼女が一旦止まってしまう。
「っう……どうした、アズリウス………っ?」
「はーっ………ごめん、なさい………少し、大きくて………良ければ、キスをしてくれるかし、んちゅ…………?♡」
よく見れば、ほんの少しだけ彼女の顔に苦悶の色が浮かんでいる。不安と心配が心を過り、話し終わる前にこちらから口づけをした。
わざとだ液が絡まる音を立てて聴覚的な興奮を煽る。
「んちゅ、んぁ、んんんぅ……ちゅく……ふ、ぅぅ………♡」
「ちゅる、じゅるぅ………あず、りうす……ゆっくり、挿入するぞ………はぁっ」
「あっ、あ、はああぁぁ………♡」
両手にぐっと力を込めて、ゆっくりと下へ降ろしていく。決して彼女に苦しい思いをさせないように、慎重に。
己の槍を以て彼女の中を挿し開かんと、ずるずると。
「うぐぅぁ………大丈夫か、アズリウス………力を抜け…………っ!」
「んっ、ひ……ええ、ええ………ふー………ちゅりゅ、はむぅ………♡」
更にキスを交わす。それで彼女の体がほぐれるならお安い御用だ。
やはり安心するのか、言った通りに彼女の体から余計な力が抜けたような気がした。
それを確認して更に押し進めていく。
「ぅ、ぐ……ナカ、気持ち良すぎる………っ!」
しかし、実のところ私もかなりキツい。
彼女の膣内は熱い愛液で満たされていて非常にぬめりが良く、それだけではなく更に四方八方から夥しい数のヒダが付いた肉壁に圧迫してくる。
まだあまり経験がないのかそれとも未経験なのかはわからないが、こういうことに慣れていないということだけは分かる。そんな未開発区域だ。
気持ち良すぎて私も挿入を止めそうになるが、歯を食いしばって続ける。
ゆっくり、しかし着実にチンポが彼女の中に飲み込まれて行って_____やがて、コツンと行き止まりにたどり着いた。
「くひっ?!あ、は、ああぁぁ……んん……っ!♡」
「く……奥まで、入ったぞ………!」
亀頭は、確かに彼女の子宮口にキスをした。
けれど私の目に映るのは、未だに四分の一ほど茎の部分が外に出ている私の息子。完全に入りきらないまま膣内に埋まっていたのだ。
ギチギチと締め付け、挙句に搾り取るような動きで射精を促してくる膣壁。口でされたときよりもずっと生々しく的確な快楽に肛門を引き締めて耐える。
「あ、あぅ……入った、の………?♡」
彼女の声はやたらと蕩けている。
眼は既に瞼が半分ほど閉じられていて、口は半開きになり、そこから唾液が私の顔に零れ落ちた。かなり意識が朦朧としているだろう。あるいは、それほど快楽に脳を焼かれているということか。
「ああ……っ、痛くはないか…………っ!」
「………わか、らな……気持ちよくて………頭、回ら、ない……わ……………♡」
「………っそうか………動かす、ぞ………!」
「待っ………ひぃあっ………あ、くぅぅっ……♡」
彼女の控えめな臀部をがっしりと掴む。掌全体に食い込む尻肉もじっとりと濡れている。
思いの外アズリウスは軽く、少しの高さなら比較的簡単に持ち上げることが出来た。
そして、持ち上げた状態でしっかりと下に押し付けた。
「あ゛っ………………♡」
ゴチュッという鈍い衝突音と共に聞こえた、低い嬌声。
今までとは毛色の違う声はこれまでの喘ぎから、そしてこれまでの彼女からもかけ離れたもの______本気で感じたことを示す、喉に絡んだものだった。
そのままトン、トンとリズムよく挿し抜きしていく。
「お゛、お゛っ、ダメ、これ、脳に、コツコツって、あ゛っ、響いちゃうわ♡」
入れたり出したりをする度に雁首がナカを擦っているのが分かる。
ヌチュヌチュと性器同士が絡み合い、粘液をまき散らしながら乱れる様は、五感を支配されそうなほどな暴力的な快楽を生み出していた。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚と責められ、残るは味覚のみ……。
「っ、アズリウス……!」
「え、ふぁ、んちゅ、んじゅる……ん゛ん゛ぅ、やぁっ、奥、つかにゃいで♡」
「はむ、ちゅる、っぷ、突くさ、君が、こんなにえっちなんだから……っ!」
キスハメ。
上でも下でも濃厚接触をして彼女を徹底的に責め倒す。
「ん、くちゅ、ふ、う゛う゛ぅぅ、やだ、気持ちいいっ♡」
「む、ちゅるぅ、はぁっ……何だ、これ………っ!」
私と彼女の境界線が、アソコを通じて解けゆく感覚がする。
裸体でべったりと密着して、大事なところで繋がり合っていて______
肉体よりも、心が非常に満たされていた。
「はあ゛っ?!あ、うあ、んひぃっ、ダメ、このままじゃ、わたくし、んう゛ぅっ、貴方に、完全に、はぅ、堕とされちゃうわっ♡」
パンッ!パンッ!と肉と肉のぶつかり合う音が響く。
もう自身のチンポはとっくに蕩けきっていて、子宮口を断続的にノックする以外の感覚がない。視界が霞んで思考が停止するほど気持ちいい。
「なら、私が、堕としてやる!心も体も、全て……っ!」
「あ゛うっ、堕として、ん゛あっ、貴方だけのものに、して……っ♡」
完全な屈服宣言。
その言葉を理解するより先に、自身の顔が笑みで歪んだ。
「_____っ、アズリウスぅぅ……!!」
「はあ゛ぅん…………っ!♡」
いっそう強い力でバチュン!と腰を下から突き上げれば、呼応するようにひと際大きい喘ぎが聞こえてきた。
「あ゛あっ、や、やら、そんなに、はやく、うごかないれっ、ひゅぐ、いっひゃうからぁっ!♡」
「っぐぅぅ、そのまま、みっともなく、イけっ!」
もう呂律すら回らなくなったアズリウスをゴチュゴチュと滅茶苦茶に突く。
このラストスパートでイかせようと高速ピストンで、尻を持って絶対に快楽を逃がさないように。
もう彼女の絶頂まで秒読みかと思われたそのとき、にゅっと細い手が伸びて来て両の頬を挟み込まれた。
「やら……あなたも、いっひょに………いくのぉ………♡」
「______わかった………っ!」
本当に切なそうな表情で、最大級の殺し文句を言われてしまった。
手に力が入り、最後の抽挿を開始する。
「じゃあ、ぐ、一緒にイくからなっ!私の精子、子宮で受け止めろっ!」
「ん゛ぅ、あひぃっ、ええ、ええっ、らひて、いっぱいらひてぇ!♡」
「う、ぐ、おおおおおっ!」
特有の感覚がチンポの根元でして熱が生まれる。
ぶちゅぶちゅという淫猥な水音を発さんと乱暴に突いていく。中で無数にうねっていた襞が、早く出してとねだるように締め付けてきた。
もうだめだ、我慢できない。
「っぐ、ああっ、射精すぞ、君の、ナカにっ!お、お、おおおぉぉx____」
「あ゛っ、らめ、きちゃう、おおきいの、ん゛あ゛っ、あ、あっ、ぁ、いく、い、っ_______」
「______っぐうううぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
「_______あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」
_______ビュルルルルル、ビュプ、ドプッ、ブビュルルル……。
最奥の子宮口に全力で腰を打ち付けて、悉くの精液を中に発射した。
自分の中にあったありとあらゆるものを引きずり出されたような強い喪失感と共に、腰がガクガクと大きく痙攣する。
「おおお、ぐうぅぅぅぁぁ…………!」
「やああぁっ、おく、えぐらないれぇぇ……あたまに、きひゃう………あついの……いっぱい…………♡」
最後の一滴まで残らず彼女に注ぎ込まんと一番奥までグリグリと押し付ける。
そうして、しばらくその体勢のまま全て出し切ると、彼女を持ち上げてチンポを引き抜いた。
「あっ………♡」
ニュポンと音がして出てきたのは、勃起状態から解かれ精液と愛液によってべちょべちょになったモノ。
その拍子に、先ほどまでぶっ挿していた場所からたらりと一筋の精液が垂れるのを見た。
正直、自分が彼女の中に射精したんだという実感が湧いてかなり興奮する。
文字通り精魂尽き果てた私たちは、重なり合ってぐったりと伸びていた。
「はぁっ、はぁっ………アズ、リウス……はーっ………」
「はっ、はーっ、ぅあ……は、ふーっ………ぜえっ、んあ……………どく、たぁ……っ」
小さな頭を私のソレの横に投げ出し、ビクッ、ビクッと時折体を痙攣させるアズリウス。まだまだ復活には程遠そうだ。
それでも_____それでも、私たちの間には確かに安らかさが満ちている。そう思える。
「……好きだ、アズリウス…………」
息も絶え絶えな中で声を絞り出して伝える。すると、彼女はゆらりと頭を起こした。
その顔は、疲労に塗れながらもひどく安堵したように見える。
「……わたくしも好きよ、ドクター……」
そして、きっと心からであろう、まぶしい笑顔を見せてくれた。
****************
「_______ウス、アズリウス」
「っ、はい?」
「いや、だからさ。最近調子良さそうだから、何かあったのか聞こうと思ってたんだけど」
アズリウスが気が付いたときには、白髪のクランタ____カジミエーシュ騎士殺し所属の狙撃オペレーター・プラチナが彼女の瞳を覗き込んでいた。
「……ご、ごめんなさい。少しボーっとしていたわ。それでプラチナ、わたくし…………そんな風に見えているのかしら?」
少し申し訳ないと思った彼女はなんとか話を戻す。
その脳裏には、
「んー……まあね。作戦のときも何処か浮かれてるような顔してたし」
「え、そ、そうかしら………」
「それに、特にドクターに会う時の雰囲気が変わったね………何か、あったの?」
「え゛」
じいぃぃぃぃ………と怪訝な目でアズリウスの方を見つめるプラチナ。実に猜疑心に溢れる視線である。
「た、確かに最近はドクターの秘書の仕事がなくなって寂しいけれど、別にそれだけ……………っ?!」
「………アズリウス?」
自身の好調の理由を的確に予測されたアズリウスは、突然びくっと肩を震わせた。
何が何だか分からないプラチナは先ほどとは違う意味の怪訝な視線を送る。
そしてアズリウスは座っていたソファからすくっと立ち上がった。
「い、いえ…………それより、少しお花を摘みに行ってくるから!」
「ふーん……帰ってきたらちゃんと話してね」
「わ、わかったわ。それじゃ失礼するわね」
そうして桃色の乙女はそそくさと部屋から出て行ってしまった。
(まさか、また思い出すなんて………)
メタリックな材質がまぶしい廊下に出たアズリウス。彼女は現在、壁に手をついて立ち止まっていた。
(……あの日のことは、数日経った今でも本当に忘れられない…………)
あの日。
彼女とドクターが、心でも体でも結ばれた日。
それ以降、アズリウスが執務室を訪れる頻度は格段に上がっていた。暇な時間が出来れば、趣味のお菓子作りすらもたまにほっぽり出してしまうほどに。
(……でも………そうしたいって、心が言ってるの……こんなの、初めて…………)
思わず彼女は自分の左胸を押さえる。
ドクターのことを思えば、その心臓は途端に急加速してしまうのだ。
しかし彼女が突然飛び出してしまった理由は、何もドクターへの気持ちが溢れてしまったからではなかった。
彼女はきょろきょろと辺りを見回し、周囲に誰もいないことを確認する。
そして自身のウエストに手を伸ばし、その
_______クチュリ。
「………あ、っ。やっぱり………濡れてる……っ♡」
引き抜いて見れば、人差し指と中指に少なくない量の透明な粘液が纏わりついていた。
指を開ければニチャッという音がして、彼女の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
(や、だ……わたくし、ドクターとの情事を思い出すだけで…………もうこれで十回も………)
そう。
この数日間、彼女は幾度となくドクターとの交わりを思い出し、その度に愛液で股を濡らしてしまっていた。そしてその度に、ショーツのクロッチ部分が汚れて洗濯する羽目になっていたのだ。
バレるリスクがあったりで非常に恥ずかしい思いをしながらも、こうして不可抗力で濡れてしまっては抗えないというもの。
「やだ……失禁みたいなのに…………濡れるの、治まらない…………っ」
(それに、プラチナにだって薄々気が付かれて………わたくし、これからどうしようかしら……………?)
ドクターに全身全霊で口説かれ、遂には結ばれるに至った少女。
そんな愛に生きる彼女は、これまでとは異なった、また別の意味で悶々とした日々を過ごさざるを得なくなっていたのだった。
元々好きだったのにむちゃくちゃにハメ倒されて完全に落とされるのっていいよね(挨拶)
後普段丁寧なキャラがあんまり気持ちよさに敬語が取れるのもいいよね
一方的な依存は非常に苦手ですが共依存は性癖です。メリーバッドエンドとかも好物です。
ドクターへの衝動と自己否定の間で揺れる場所やその後のねっとりとした責めなど、私がイメージするあずあず(と後私の性癖)を余すところなく詰め込めたかなと思います。まあそれもこれも「発情」があるのが前提なのですが。こらそこ最後のシーンがオナ地さんとか言わない。似せたの。
というか、野太い本気喘ぎとか完全屈服とか依存とか、そっちの適正高すぎるよあずあず。
アズリウスは星5単体狙撃としては最も対ラッシュに優れていて、エクシアなんかいなくてもアズリウスとプラチナがいれば単体狙撃は他に要らないと断言できるほど星5の双璧を担っています。先鋒→アズリウスでほぼすべての初陣は乗り切れると言っても良いです。攻撃力1310射程4でひたすら撃ち抜くプラチナとは対照的。グレスロ?知りませぬ。
個人的には、昇進絵で第一ボタンを開けてたり絶対領域が出来ていたりとお前露骨なアピールかよ愛い奴だなと思わせるようなフェチポイントが沢山ありますね。
器量よし性格よし家事能力よし綺麗さよし声よし、けど自分に対して自信がない。これはもう、ドクターがそこをカバーするほかないでしょう。ないでしょう!というわけでドクターがあずあずの心をカバーしつつ、あずあずはドクターのオチ●ポを下でも上でもカバー(意味深)しましたとさ。カバーした結果がっつり共依存と化しましたが。
ちなみにこの「オペレーター達」において「♡」は発情スイッチが入った合図です。
ちなみにうちではプラチナとアズリウスは互いに砕けた口調で話します。うちの高レア狙撃最古参組ですし。