モブ喰い勇者 ~美少女ヒロイン? いえ、興味ありません~ 作:布施鉱平
「────そういえば、エーギル王国の暗殺部隊が来てたみたいだけど、どうだった?」
「まあ、予想通りだったね。ザコばかりで正直つまらなかったよ。そういうそっちは、クロウちゃんだっけ? 可愛い子を捕まえたみたいじゃないか。ずるいなぁ」
────一時間後。
家にいたユウと外にいたユウのふたりは、向かい合って立ち話をしていた。
「ふふふ、確かに役得だったよ。でもそっちだって、留守番してる間中ずっとメイやスーとイチャイチャしてたんだろ? ずるいのはお互い様じゃないか」
「ふふ、そうだね。こうして、スーの
「ひっ……♡ へひっ……♡」
ふたりは何気ない世間話をしている(つもりである)が、その間には未だにスーが挟まれ、下から突き上げられ続けている。
初めてだったにも関わらず、長時間に渡って前後の穴を
「それで、どうだい? クロウちゃんとスーの(前の)初めてを味わって────もう、この世界に思い残すことはないのかい?」
そんな中、ふいにスーのアナルを貫いているユウが、腰の動きを止めないまま真剣な表情でそう尋ねた。
「……ない、と言ったら嘘になるかな。この世界は刺激的で、なかなか楽しいからね。でも、だからといって
それに対し、スーのマンコを貫いているユウもまた、動きを止めないまま真剣な表情でそう答える。
「……そうだね。僕だって、自分ひとりで向こうとこっちを自由に行き来できるのなら、こんな
「ふふふ……さすがの僕でも、実際に
と、マンコを犯しているユウが、自分の額から鼻筋にかけて、指で真っ直ぐに線を引くジェスチャーをした。
────そう、ユウがふたり存在しているこの状況は、特殊な魔術やスキルによるものではないのだ。
魔王討伐の旅を続けながら、同時進行で元の世界に帰還する方法を探していたユウは、様々なことを調べていく中で『単独では元の世界に戻ることはできない』という結論に達した。
地球から異世界に人や物を召喚することは、例えるならば『穴を開けて落とす』行為に近いものだということが分かったからだ。
異世界が地球に比べ、
しかし逆に地球への
それは勇者としての力を得たユウであろうと例外ではなく、どれだけ力を付け魔術の知識を深めようと、『穴から押し上げる役』のユウがもうひとり存在しない限りは不可能だった。
だから────
ユウは、自分に〈
その狂気すら感じる行動の結果、
そして、かつて左半身であった方は『勇者ユウ』として魔王討伐の使命を遂行し、右半身であったもう片方は『冒険者ナイト』として異世界の未知を探求したのだ。
つまり、『ユウ』と『ナイト』は、同一人物でありながらも別人であった。
この事実は、ユウを召喚したエーギル王国はもちろんのこと、協力者であるドーマ王国や冒険者ギルドですら知らない。
知っているのはそれぞれの
「向こうに帰ったら、どうするんだい?」
スーのアナルをこねくり回しながら、この世界に残ることを決めたユウは、この世界を離れることを決めたユウに問いかけた。
「もちろん、
「こっちには戻ってこないのかい? 向こうからなら、それほど難しいことじゃないと思うけど」
「それも、彼女と相談してから決めるよ。向こうの世界も僕は嫌いじゃないし、こっちに戻ってきてしまったら、もう一度向こうに行くのは骨だしね」
左脳が主体となった為か、勇者であったユウ(以降『ユウ(勇)』)は基本的に慎重かつ論理的であり、右脳が主体となった冒険者のユウ(以降『ユウ(冒)』)は自由や冒険を愛する傾向にあった。
その為、どちらが地球に戻るかでもめることはなく、自然とユウ(勇)は元の世界への帰還を求め、ユウ(冒)はこの世界で生きていくことを選んだのだった。
「さて、それじゃあそろそろ────」
「────ああ、そうだね。いくとしようか」
かつて一つであった二人は、合図などなしに互いの意図を察した。
そして────
「…………ひっ!?♡ はひゃぁぁぁあああああああっ!!♡♡」
耐えに耐えていた射精感を解放するべく、スーの穴に向かって激しいスパートをかけていくのだった。