※この作品はR-18です。

ヤマトがワノ国に来た男と酒を呑んでいつの間にか胸を弄られて、そのあと爆弾錠が邪魔だという理由で外されて驚いて理解出来ない状況に陥るもそのままなし崩し的に四つん這いになってたっぷりえっちする話。   作:神の筍

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・主人公……黒髪の男。ヤマトとよりちょっと大きいくらい。白銀色の槍を持って戦う傭兵稼業の人なので指名手配とかされてない。強い。

 設定とか勢いで書いてるのであんまりお気になさらず。
 ヤマト、の光月とかエースの下りもすっぱ抜いております。時系列も然り。


ヤマト1

 ――ワノ国

 

 偉大なる航路(グランドライン)後半、新世界のどこかに存在する世界政府未加盟の国である。他を寄せ付けぬ環境に位置し、四方は大滝に囲まれて堅牢。かつては侍と呼ばれる戦士によって守られ、世界政府でさえ手の出せぬ強国であった。しかしその面影は今はなく、真の侍たちはとうの昔に消え去り、或いは牙を抜かれ、現在では四皇・百獣海賊団の船長カイドウと将軍・黒炭オロチによって支配されている。歴史の裏を知らぬ民衆たちはオロチを讃え、真実を悟らぬ者たちはカイドウを明王と呼んだ。

 そんな、鎖国の長く続くワノ国では現在――空が割れていた。

 

 

 

 

 

一、

 

 

 

 

 

「――“雷鳴ィ八ッッッ卦”!!!」

 

「――“雷明大蛇の突き”!!!」

 

 互いに武装色の覇気を纏った武器を手に、必殺の一撃を繰り出した。

 片方は己の大腕より太く、重く、常人では持ち上げることすらも出来ぬほどの金棒を振り上げ、その怪物に対峙した男は白銀の槍を勢いよく、金棒ごと相手を貫こうと突き出した。

 

「ふンッ!」

 

「硬ぇなァ!」

 

 弾かれるように互いの武器が上がり、憤怒滲み出る怪物の視線が男の視線と交差した。二人の覇気が再びぶつかり合い、足の付けた地が大きく窪む。辺りを見回すと既に何度もかち合ったのか同じような跡が無数にあった。

 

「いい加減、鬱陶しいぞ――ッ!」

 

「お前こそ、倒れろや……!」

 

 怪物の首が伸び、次第に人型から人外へと変化する。紫雲が漂い、雷鳴が轟くと身体がひと際重くなったような気がした。

 

「島ごと吹き飛ばしてやる!!!」

 

 青鱗の龍――カイドウは全てを飲み込む口を開けると、灼熱の炎を吐き出した。

 

「――これだからゾオン系能力者の相手は面倒なんだよ。特に幻獣種はよ」

 

 片手に持った槍を一回し。穂先が空気を切り裂く。天空から眼前に迫る赤い炎に怯むことなく跳躍の準備に入った。

 

 カイドウと男が戦い始めて――既に十日を超えていた。

 

 

 

 

 

二、

 

 

 

 

 

「やれやれ、酒を買いに来るだけでカイドウと戦うことになるとはな」

 

 男は朱色に塗られた瓢箪の蓋をきゅいと抜いて、鼻を近付ける。芳醇な、甘く、それでいて鼻腔を刺激する辛さを感じ取って思わず笑みが零れた。「これがワノ国の酒か」と呟くと、確かめるようにゆっくり喉を潤した。

 男のいる場所は寂れた神社であった。

 敷地もなく、ぽつりとあった無人の社屋は花の都で買った大量の酒と肴を腰にぶら下げる男からすると丁度良い宴会会場だった。かつては神棚が置かれていた場所にはなにもなく、匂いに釣られて男が買った干物の置き場所となっている。微妙にかび臭いような気もするが、肌寒い空気と横になる場所があれば十分だと誰の断りもいれずに使用していた。

 この場所はワノ国の住民にも忘れられた場所であり、白舞と鈴後の間に位置したかつて土着信仰が栄えた場所だった。しかし、カイドウとオロチが台頭してからは信仰の自由が失われ、今ではこうして廃墟として潰す価値も無いと放置されている。そのため、ここより遥か南にいった海沿いが有名な白舞から遠く、鈴後ももっと北であり花の都に近い場所にあったため人気は皆無だった。

 男は「やれやれ」と呟くと、再び瓢箪を煽った。

 

「~~~っ、本場のワノ酒を呑むのは初めてだが、これほど美味かったとは! 僥倖僥倖、“白ひげ”には感謝しねぇとな」

 

 今より数か月前、男は丸太を彫ったような船で海原を旅していると大きな鯨型の船に出会った。偶然か、それはカイドウと同じく世界の海を支配する四皇・白ひげのモビー・ディック号であり、気付かずにうたた寝をしていた男の船とぶつかったのである。当然、人一人分のサイズしかない丸太船が大海賊団の乗る船に当たれば壊れてしまうわけで思い切り鼻から海水を吸った男は白ひげの断りも入れず慌てて乗り込んだのである。

 幸なことに男と白ひげは男の職業柄対峙することは数度あれど、互いに敵対していたわけではなかったので、まさしく飛び入りの来客であったがそれを免罪符に軽い酒盛りと洒落込んだわけである。

 そして、その時に呑んだのがワノ国の酒に限りなく近づけた一本の酒瓶だった。

 

『……美味いな、これ。どこの酒なんだ?』

 

『前に寄った港で買った、ワノ国の酒と似たモンらしいぞ』

 

 と、教えてくれたのは三番隊隊長ジョズである。

 かくして、白ひげ海賊団との宴会を楽しみ、適当な島に降ろしてもらった男は何も学ばずに生えていた木を蹴り倒し、銀槍で削って丸太船を作成、ワノ国に向けて出港したのだ。ワノ国に入国するにはカイドウとオロチが管理するゴンドラに乗らなければならず、取り敢えずゴンドラ乗り場に向かった男は警備の百獣海賊団と成り行きで戦闘、ゴンドラはすべて滝の上に回収されてしまう。見事百獣海賊団と敵対した男は激流の滝を己の身一つで泳ぎ上がり、上で待っていた大看板と戦闘、適当にいなして大本であるカイドウに殴り込みを掛けたのである。カイドウが居を置く鬼ヶ島の隣にある無人島へ二人は移動、そこで十日以上にも及ぶ激戦を繰り返すも、男はカイドウを殺す所以もなく、カイドウもまた殺し合いではあるが殺す気はなかったため、結局カイドウがジョーカーとの取引を迎えて流しとなったのである。

 カイドウは男が無害であると判断したのか、特段部下に男の身柄を確保するようには命じていない。

 以上が、男が廃れた神社で酒を呑んでいる経緯だ。

 

「美味い酒に美味い肴と来れば、あとは良い景色と良い女ってのが相場なんだがな……」

 

 時刻は夜になっていた。

 日の明るいうちは花の都で買い物をして、時たま菓子処に入っては甘味に現を抜かす。他とは異なる色鮮やかな菓子に舌が喜んだのは言うまでもない。本当はそのまま花の都で泊まるつもりだったのだが、やはり酒はしみじみと静かな場所で呑むのに限ると見た目に合わぬ爺臭い思考が発動してしまい、女の酌一つも無いのである。

 

「畜生――」

 

 イカの干物を奥歯で噛み千切りながらぼやいた。月はある、大きな満月だった。ミンク族ならば月の獅子(スーロン)と化していただろう。

 花の都で見かけた遊郭を思い出す。

 鮮やかな着物を身に纏い、髪は丁寧に結われていた。隙間から見えるうなじは白く、強く吸えば雄の証を残せるだろうと考える。

 酒で誤魔化してはいたが、戦いの余韻か情欲が滾るのは昔からだった。傭兵(・・)という職業柄、場も整わぬ戦地で槍を振るっては血潮を浴び、発作のように女を抱くのは心地よいものだ。小さな村であると商売女がいないため、酒場の女や家の手伝いをしている少女たちを何とかして口説くのだ。元が長命種ということもあり、人生経験の深かった男はその話の面白さから酒を呑みながら喋るのに良く好かれ、一晩で数人の相手もしたことがあった。それでも彼の情欲を満たすことはようやくだと言うのだから、大概である。どこかで赤子の一人でも出来ていそうだが、そんなことは気にしていなかった。仮に男の赤子であると言われた場合は一緒に育てる気だった。

 

「走れば三十分くらいか」

 

 今から花の都に戻って女を抱くのも良い。

ワノ国の女は他の国と違って良い香りがした。恐らくただの風呂ではなく、効能のある温泉か何かのおかげだろうと男は推測する。現に、この廃神社の近くにも人肌より熱い温度の湯川が流れていた。

 そうと決まれば行動は早い。

 呑んでいたものに蓋をして、干物には布をかける。あいにくと金は百獣海賊団の根城から適当に奪ったのでたんまりとあった。

 立ち上がり、緩んでいた帯を締めなおした。

 五人くらいに相手をしてもらえばカイドウと戦った余韻も治まるだろうと破れた木戸を開けようとしたとき、男の耳は誰かの足音を拾った。

 

「――すまない! ここにクソヤロウと戦った者がいるはずなんだが、いるだろうか!」

 

 声音は女、聞いたことはない。少なくとも町でも会ってないだろう。

 男は首を傾げながら、立て付けの悪い戸を無理やり開いて外を見た。

 

「おお、その風貌は町で聞いたものと間違いない! あなたがカイドウと戦った、外から来た人か!」

 

「……? そうだが、お前は誰だ?」

 

 そこに立っていたのは、頭頂部が白、下がっていくにつれて全体的にエメラルドグリーン色の髪を腰まで伸ばした女だった。歳は不明、見た目だけで判断するならば男と変わらないが間違いなく男よりは年下だろう。服装はワノ国の侍を想起させるような、厚い袴を穿いている。とはいえ、上半身は肩が出るほどに袖がなく、活発的な見た目に沿わぬ扇情的な肌を覗かせる。

 何より特徴的なのは立派な赤い角だが、ワノ国ではそう珍しくないので男は気に留めなかった。。

 

「僕の名前はヤマト! 外の世界を知っているあなたの話を聞きたくてやって来たんだ! ……その条件と言っていいのかわからないけど、何も無いと思って色々持ってきた!」

 

 ヤマトと名乗った女はずかずかと入り込んでくると、背負っていた風呂敷を床に置く。一瞬穴が空かないかと男は冷やりとしたが杞憂に終わる。

 

「やっぱり何もないか。でも安心してほしい。白米や火鉢、布団も持ってきたから暫くは滞在出来ると思う」

 

「……」

 

 男に警戒心の微塵も見せずに風呂敷を漁るヤマトの後ろ姿を男は見つめいていた。意識しているのか分からないが波打った髪は毛先の一本まで綺麗だ。しゃがんだことによって強調される袴に隠された丸尻も掴み甲斐があるだろうと妄想する。なにより、腕を動かすたびにこちらを挑発してくる横乳が問題だ。こんな狙ったような恰好をしているのは娼婦くらいしかいないだろう。だが、そういった人間はすべて花の都の元締めに管理されていると遊郭付近を歩いているときに小耳に挟んだ。

 つまりこの女は違法な立ちんぼか……精々、村から来た小遣い稼ぎ。男はわざわざ自分のような不審者の下に来る奇特な人間はいないだろうと考えた。身長の大きさは男とあまり変わらぬが、町の男よりは大きいので人気がなく、わざわざここまで客を取りに来た可能性もある。世の中には行商向けの歩き娼婦もいるのだから珍しくはない。それに、決定的なのは布団を持参したことだ。これはもう、抱かれに来たと判断してかまわないだろう。

 タイミングの良さに息を吐く。

 あの角から見て人間ではない。身体は丈夫だろう。つまり、ある程度無茶をしても壊れる心配はない。男にとってもありがたいことだった。人間族だとある程度労わらなければならず、セーブしないといけないのだ。

 男は鼻歌を歌いながら火鉢を弄っているヤマトにばれないように舌なめずりをする――とはいえ、いきなり始めるのも忍びない。せっかく話を聞きたいと言っているのだから、旅の話の二つや三つして雰囲気を作らなければならない。

 男は一先ずいきり立った情欲を抑え、使い方が分からなかったのか火鉢を放り投げようとしているヤマトに近づいた。

 

 

 

 

 

三、

 

 

 

 

 

 白皙の陶器に詰まった灰の上で、ぱちぱちと火花が散った。ヤマトが来たばかりのときに放り投げようとした火鉢は男の手によって見事その役目を果たしていた。隙間から月明かりが差し込んでいるとはいえ、人工灯もないこの周辺は真っ暗だ。そのため、男が旅のお供に毎回持っている防水性の革鞄から取り出した大きめの蝋燭が二本、室内を照らしていた。

 

『偉大なる航路(グランドライン)後半の海は特に環境が厳しくてな、ワノ国はかなり住みやすい方だ。常に雷が落ちている島もあれば、致死性の高い有毒ガスが蔓延している島、島と思えば実は海王類だったりと行ってみなきゃあ分からない』

 

『凄いなぁ……! 海王類とか、僕も見てみたい!』

 

『深海――海の底の方にある魚人島周辺の海王類は特にデカかった。でもまぁ、あいつら見た目の割りに繊細で、こっちの実力が自分より高いと分かれば手を出してこない。俺が魚人島に行ったときはそれよりも船のコーティングが甘かったのか途中で割れて大変だった。自分でやるもんじゃない』

 

『海に島があるのか!? く、空気が無ければ生きれないんじゃあ……』

 

『水棲人族の島だからな。それに、イブっていう巨大樹が光を出して、それに反応した植物やサンゴが空気を出すんだ。だから、別に魚人族や人魚族じゃなくとも魚人島内だけだったら過ごすことが可能だ』

 

 傭兵稼業の傍ら、旅をして世界を見て回ることが趣味の男の話にヤマトは無垢な目を輝かせて反応した。

 平和の象徴である東の海(イーストブルー)、珍獣の島では変な生き物がたくさん歩いていたと話した。また、海上レストランという美味い食事が食えるところがあると聞けば、ヤマトは食べに行ってみたいと夢想した。特に食いついたのは空に浮かぶ島、空島であり、男は適当に漂流していたところいきなり吹き上がった海水に連れて行かれただけなのでそこまで詳しくは話せなかったが古代遺跡があったり面白かったと話した。

 

『君の傭兵稼業ってのは、どんな仕事なの?』

 

『ピンからキリまで様々だな。護衛任務があれば、村に害を成すモンスター退治。盗賊や山賊といった対人から、たまに海軍に雇われて海賊のバウンティなんかもやったりしたな』

 

『何でも屋?』

 

『まぁ、似たところだな。同業者の中には護衛専門や戦争専門もいるみたいだが、俺みたいに何でもやる人間も少なくない』

 

 男はそう言うと、今まで戦ってきた者たちの話をする。偉大なる航路(グランドライン)後半の海になると、名の挙げている海賊団の殆どに悪魔の実の能力者が一人いたり、覇気の体得が必須になってくる。今でこそ四皇と名高いビック・マム海賊団に狙われたときは数が多くて非常に面倒くさかったと嘆いた。

 

『この世界は想像以上に広い。一度心震える景色を見てしまえば、早々に定住なんて出来ない。そんな景色を見るたびに、これ以上のモンはないかと身体が求めてしまうのさ』

 

『~~~っ、凄いなぁ! 僕も見てみたい!!』

 

 話を一区切りし、男は直呑みしていた瓢箪を右手に持った盃へ傾けた。いくつか酒はあるのだが、てっきりヤマトも呑むだろうと呑み口を拭って置いておいたのだ。しかし、話始める前に注いだヤマトの膝前に置かれた盃は全く減ってないことに気が付いた。

 

『酒は苦手か?』

 

『昔一口だけ呑んだんだけど、あんまり美味しくなかったんだ』

 

 「へぇ」と男は言った。

 

『勿体無いな。肌寒く、こうやって語り合っているときは少しずつ酒を入れると美味いんだが』

 

 無理強いをするつもりはなかったものの、男にそう言われてヤマトは盃を手にした。細長い指で持ったそれからは芳醇な香りがヤマトの本質を刺激する。何だかんだ子供舌だったヤマトは酒の味自体が嫌いなこともあるが、何よりクソオヤジがよく呑んでいたものだったということが一番遠ざける原因だった。

 もちろん、それを知らない男はただヤマトが酒の味だけが苦手なのだろうと思っている。

 

『…………あれ?』

 

『どうした?』

 

『前に呑んだ酒と味が違う』

 

 男が聞けば、ヤマトが呑んだのはラム酒だったという。変に甘ったるく、喉に通せば不快感しかなかったので、酒というものはすべてそうだと思っていたようだ。ワノ国の酒はそうではない。大衆受けする雑多な味ではなく、繊細な、コース料理のような手法で作られた味わいはヤマトも十分に美味しいと言えるものだった。

 故に――ヤマトは、あたかもそれが水であるかのようにがぶがぶと呑んでいった。

 男が気を遣って盃を用意していたにも関わらず、いつの間にか瓢箪で、さらに新しい酒を出してきては足りなくなった己の血を補給するかのように喉を潤していく。忙しなく動く白い喉に男は再び情欲が滾るのを自覚していた。すきっ腹に酒は悪いので、肉の燻製を出して腹を満たす。ヤマトにとってそれは酒の肴だが、男にとってこれからたっぷりと雌の肉体を味わうための補給に過ぎなかった。

 

『ぷはぁ! 酒は美味しいな!』

 

『だろ?』

 

 上機嫌に笑ったヤマトが明確に憶えているのは、恐らくそのあたりまでだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――ふぁ……はぁ、はっ、ん……」

 

 どこかで鈴虫が鳴いている。ワノ国では珍しくもない、月の出る晩に見かける昆虫だ。その鳴き声に交じってどこからか甘く息を吐く女の声がした。

 

「んゃっ、は……うぁ……っ」

 

 先ほどまで聞こえていた笑い声は褥に消え、底の見える瓢箪が五、六本転がっている。頬を赤くしたヤマトはいつの間にか男の掻いたあぐらの上に収まっており、背後から回すようにした男の手に胸を揉まれていた。

 腰に巻いていた注連縄のような袴止めは当然外されている。

 

「ぁあっ」

 

 か細い、切れてしまいそうな声音が漏れる。

 どうやってこうなってしまったのかは分からない。ヤマトからすれば日記(・・)の中の物語でしかなかった男の話に気分が高揚し、気付けばこうだった。

 男は戸惑いと浮ついた身体からヤマトが初めてだと判断し、ゆっくりと、解すように愛撫する。

 

「はぁっ……へ、変な感じ、する……」

 

 すっかり力の抜けた身体はだらっと男にもたれかかり、何をされているのか理解できず、成すがままとなる。鷲掴みにしても手のひらに収まろうとしない胸は上着に擦れて段々と赤く火照っていく。

 

「ま、待っ――僕っ、こういうつもりで来たわけじゃ……んむ、んっ」

 

 男は左手で揉み続け、右手を頬に回すとヤマトの顔を横に向けた。そのまま緩くなった口から流れた唾液を一舐めし、瑞々しい唇に吸い付く。

 

「ちゅぅっ、ん、む……んちゅぅっ――ぇぅ」

 

 わざと音を鳴らしてキスをする。ヤマトの思考が一瞬空白になったのを目敏く見切って男は舌を入れていく。

 

「……ちゅぱ――ん、れろ、れちゅぅっ」

 

 頬に添えていた右手を下に下げていく。男は一瞬、上着から触るか直に触るか迷ったものの、隙間から手を入れて腹を撫でた。

 ただの女だと思っていたが、かなり強いな――と、男は思案する。

 見た目からある程度の実力は踏んでいたが、想像以上だ。このレベルは百獣海賊団でも幹部クラス、大看板に届くかといったところ。カイドウの性格からして、ヤマトのことを知れば勧誘でもしていそうだが……ヤマトはワノ国各地をふらふらとしながら過ごしていると言っていた。

 強い女が自分の腕の中で悶えていると考え、男はさらに強く舌を吸った。

 

「――んふぁあ~っ、ちゅっ、んぐ、じゅるっ、ちゅ、ゃん」

 

 驚いたヤマトが離れそうになるが、後頭部を抑えて捕まえる。口で呼吸がし辛いヤマトの鼻息が当たって余計に気分が高鳴ってくる。男の舌を追い出そうとしているのか、それとも無意識なのか舌を突くヤマトと濃厚に唾液を交換する。時折身体を震わせながら、ヤマトは男の膝を掴んでいる。

 

「……はぁ、はぁ、す、少しだけ話を~~っちゅ、ぱ、ぇぁっ、るちゅ――」

 

 上着から胸を揉み、しっとりした腹を男は撫でている。次はどうしようか――いよいよ上着を下ろして直接胸を揉むべきだと本能が囁いてくる。軽いじゃれ合いでここまで雄を誘う匂いを漂わせるのだから、脱がすとさらに興奮してしまうだろう。

 先ほどから硬くなった己の象徴が、大きな尻に潰されているのも問題だ。このままだと暴発してしまう可能性もある。一発や二発だと問題ないが、必要以上に衣服が汚れるのも避けたい。しかし、この態勢の距離が好ましく、心地良いのも事実だった。

 

「――気持ち良いか?」

 

「~~っん」

 

 ヤマトは小さく頷いた。この時点で男はヤマトが娼婦ではないだろうと思っているが、激しく抵抗する様子もないのでたっぷり楽しもうと切り替えていた。定職に就いているわけでもなさそうなので、二、三日は逃がさないつもりだ。

 

「にしても――」

 

 ヤマトの身体をまさぐりながら、男は彼女の腕を見る。細腕には到底似合わない黒い錠が付いており、悶えるたびに当たって痛くはないのだが気が散るのだ。

 

「これ、何で付けたままなんだ?」

 

「っ、外せないんだ……爆発するからって……」

 

「誰に付けられた?」

 

「クソオヤジ。島から僕が出ないように」

 

「とんでもないことをするな、まったく」

 

 見たことがあった。これは天竜人の奴隷が付けていた首輪と同じ性質を持つものだ。そうとくれば――。

 男は床に落ちていた、干物が刺してあった竹串を摘まみ上げる。慣れたように串に武装色を纏わせ、ヤマトの手を取って錠を調べる。

 

「んーっと、確かこの辺に……」

 

 殆ど繋ぎ目の見えない錠だが、そんなものはない。指の腹を沿わせれば凹凸を見つける。

 

「――ほいっと」

 

 鍵を通すように青黒くなった竹串の先端を付けてやると、初めから鍵なんてものが掛かっていなかったと言わんばかりに錠の重量で外れ落ちた。

 

「えっ――?」

 

「何かの刺激で爆発されても鬱陶しいからな」

 

 男はいったんヤマトを上から下ろし、戸の隙間から人気のない方角へ錠を投げ捨てた。

 

「えっ!? えぇ!? あれっ、錠は……!」

 

「良いから良いから、続きするぞ」

 

「いやっ、ちょっと、待ってよ! あの錠はそんな簡単に取れるものじゃあ……」

 

「昔、海賊王の副船長に会ってな。そのときに偶然、あれと同じタイプの錠の解除方法を教えてくれたんだよ」

 

 最もその副船長は素手で解除しており、見聞色の覇気と武装色の覇気の応用だと言っていたが、男はあまり見聞色の覇気が得意ではないため、自分なりにカスタムした武装色の覇気をああやって物に纏うことで機能を停止することが出来たのだ。

 何度も手を開いては閉じ、軽くなった自分の腕を確認するヤマトは信じられないと大粒の涙を浮かべた。

 

「僕っ、僕っ……」

 

「嬉しいのは分かるが、今は続きをだな……」

 

「えっ――う、うん」

 

 深い事情があったようだが、男にとって数秒でも過ぎ去ったことは過去のこと。どうでも良かった。ヤマトからすれば命の恩に等しい出来事なのだが、あまりに突然のことで妙に受け入れられず、取り敢えず男の言った言葉に了承を返してしまう。

 男はヤマトが持ってきた布団を敷いて場を整える。割と厚めの、ワノ国だと高級旅館にでも使用されている種類のものだった。

 布団を敷いたことでいよいよヤマトの身体を激しく責められると考え、ドクンと男の局部が動く。

 

「さ、ここに来い」

 

「……」

 

 少し落ち着いて先ほどまでされていたことを思い出したのか、顔を真っ赤にしながらヤマトは指示に従って再び同じ姿勢で男の上に来る。酔いもあって気にならなかったが、自身の尻に挟まるように熱い棒があることに気付いた。慣れない感触に座りが悪く、何度も態勢を整えようと擦り動かしてしまう。

 

「気になるのも分かるが、今はそう刺激しないでくれよ」

 

「ち、違っ」

 

 男はヤマトの髪をかき分け、うなじに吸い付く。

 

「ふわぁ……」

 

「口を開いて、舌を出せ」

 

「ん……ぇ」

 

「良い子だ」

 

 男は赤い舌の上に人差し指を乗せる。親指と挟むと、生暖かい感触に気を良くする。ねちねちと唾液を遊ばせて、指を抜いてヤマトの前に持ってくると開く。粘り気の強い唾液だった。こうなると下の方はどんな調子なのか気になってしまう。

 

「喉が渇いたな」

 

 端に並べていた新しい酒の入った瓢箪を取り、一口含んだ。かなりの酒精だ。濁酒だろう。呑み込むことなくヤマトの口に流し込んだ。

 

「ふぅ――んぐ、んく、く、ぅく」

 

 二人の唇の間から酒が零れていき、殆どがヤマトの谷間へと落ちる。

 男はそのまま激しく舌を絡ませ、大きく開いたヤマトの脇口から両手を入れる。

 

「……っ! ……んじゅるぅっ、るちゅ、ぇちゅ、んはっ」

 

 酒が流れるよりも早くに男は胸の下に手をやり、ぽたぽたと落ちてくる酒を拾う。そのまま掬うようにヤマトの胸に触れ、ゆっくりと中心に近付いていく。

 

「あぁ……っ」

 

 ヤマトの腰が浮きそうになるも、男は顎で肩を止めて固定する。

 汗と酒で濡れた手のひらがようやく全てを覆うと、ひと際優しく胸を揉む。

 

「んふ――っ」

 

 目を見開き、初めての感覚に抗議しようとしたが、何かを言う前に舌を吸われて脱力してしまう。

 男は強弱を付けて反応を楽しむ。強くもんでやれば反るように動き、優しく揉めば耐えるように前かがみになろうとする。

 

「おっと、目視も大事だな」

 

 ちゅぱ、っと舌を抜き、胸を覗き込む。そこには上着の中で形を変える胸が半分ほど見えていた。開くように手をいったん外側に動かせば上着がヤマトの肩を抜ける。袴は腰より少し上の所で巻いていたため、ちょうど臍より上だけが裸になった。

 ひんやりとした空気に晒されてヤマトの肩がびくんと上がる。

 そんなことは気にもせず、先端を目指して胸を絞るように摘まみ上げると、適度な大きさの桃色が顔を出した。

 

「俺好みの大きさだな。それに感度も良い」

 

「はぁ……はぁ――ぁんっ」

 

 指の腹で撫でると甲高い声を漏らす。数十分前まで男の話を興味津々に聞いていた面影はなく、強制的に発情させられた一匹の雌がいた。最初は閉じていた足もいつの間にか開いている。

 痛みを感じない強さで男が摘まんだ。

 

「~~~っっんんん!」

 

 電気が走ったような感覚にヤマトの腰がへこへこと動き、袴に染みが作られていく。

 

「あっ、やっ……ダメっ、無理……ぃあ、んっ!」

 

「次からその感覚が来たら、ちゃんと“イく”って言うんだ。良いな?」

 

「――っ」

 

「ほら」

 

「ふぅっ、ふ……っぁ、ぁあ――ぃ……イく……ん、イくっ、イくっ!」

 

 続けざまに二回、絶頂を体験したヤマトは脱力感に襲われる。半ば過呼吸になりながら、甘い息を吐き続ける。

 

「どうだった?」

 

「……わ、分から、なぃ」

 

 生乳をたぷたぷと揺らして、男は片手でヤマトの腰に手をやる。少し腹をへこましてヤマトの背中にある裏腰の部分の結び目を解いた。しゅるしゅると音を立て、完全に抜くと締め付けられていた袴が緩くなる。

 だぼついた隙間からは肉感的な太ももが見えた。

 吸い込まれるように手が行ってしまったのは仕方がないだろう。

 

「……ん」

 

 筋肉質かと思ったが十二分に柔らかい。

 

「ヤマト」

 

「――ぇぉ、れちゅ、るぅ……んちゅっ」

 

 キスをしながら袴に入れた手を内ももに持って行く。

 

「あっ、待って、そこは……ゅ、じゅるぅ――」

 

「ほう――」

 

 どうやら、下着は付けていないようだ。胸を揉んだときは上着の内側が厚くなっていたため必要なかったのだと思ったが、下も付けてないとなれば単に苦手なのか。男からすれば、このまま袴の中で弄れるため丁度良かった。

 

「――~~~っ!!!」

 

 下から上に、一本の線を鳥の羽の如く優しさで撫でる。

 何も生えていなかった。

 今度は上から下に移動して、どこに穴があるか確認する。

 

「んむぅ――ちゅぅ! へぅっ……ぢゅるぅっ、おっ」

 

 薬指が呼吸をするように動いていた穴に吸い込まれかける。とろとろと露を出すそこに思わず入ってしまいそうになるが、自制をかけた。激しくやるのはこの先いくらでも出来る。今はまだ、ゆっくりとならしていこう。指が一本か、二本くらい入り口がすんなり入るようになれば己の物をぶち込む。そのときもたっぷりと時間をかけて、雄の味を覚えさせる。

 男は少し先のヤマトの姿を考え、舌をねぶった。

 

 

 

 

 

四、

 

 

 

 

 

「――ぁっ、あっ……イくぅ、イくイくっ! ぁ――んんっ~~~!」

 

 もう何度目か、ヤマトは女陰を責められて絶頂する。角の根元からは粒のような汗を掻き、手は飛んでいかないように男の服を掴んでいる。

 

「これくらいなら挿れられるか」

 

 少しふやけた人差し指と薬指を眺めながら男は言った。

波のようにやってくる快感に意識が塗りつぶされるたびに激しく舌を弄(もてあそ)ばれては媚声をあげ、逃げようとしてももう片方の手で胸をわし掴みされて固定される。そんな繰り返しにヤマトは朦朧と男に頭を寄せた。

 

「そこに横になるんだ」

 

 袴は既に取り払われている。

 ヤマトの格好は上着だけで、それも大きく開けれられて胸が見えている。二か所の内紐も限りなくゆるくなっており、気まぐれに引っ張ればすぐに脱げるだろう。

 男に言われたまま、半分ほど濡れた布団にヤマトは四つん這いになって白い尻を捧げた。

 

「仰向けのつもりだったんだが、そっちで良いのか」

 

 ぺちんとヤマトの尻を触る。

 

「ふぅ、ん――っ」

 

 頷くようにもう一度尻を動かしたヤマトに、男は満足したように口角を上げて自身の服に手を掛けた。

 動きやすい服装は、いざとなればすぐに脱げるようになっているため時間はかからない。ヤマトと、ワノ国の服と似た上着を脱ぐと戦歴が積み重なって生まれた絞られた肉体が露わになる。ベルトを取り、ズボンを脱ぐ。

 

「~~~っ!?」」

 

 ヤマトの丸尻にひたりと熱い棒が乗せられる。

 

「……はぁっ、はぁっ、はぁっ」

 

 ヤマトは己の身体を支えている腕を見た。自身の尻に乗せられたモノはそれよりも太いことが容易に理解出来た。それでも反り上がっているため、様子は根元しか分からない。男の腕の中で身体を解されていたときに感じた先はもっと太かったと思い出す。

 

「挿れるぞ」

 

「――あっ……」

 

 ずりゅうっ――と、頭が入る。

 指なんて比べ物にならない。

 ちかちかとヤマトの視界が光る。

 

「ふっ、ぅぅぅぅぅ!」

 

 ヤマトの顔が引っ張られるように上がった。

 何をされたのかはすぐに察せた――角を持たれたのだ。

 どちゅん、と一気に貫かれた。

 

「あっ、あぁっ――ふ、ぁっ……んんっぁぁぁあ!?」

 

「ふぅー」

 

 後ろから強く突かれており、角を持たれているがため前に逃げて休むことも出来ない。ヤマトの中は一気に満たされ、奥口までごつんと恐喝される。

 気を失わないように食いしばった歯の間からは泡立った唾液が溢れていた。

 

「オっ――!」

 

 本当に自分から出たのかというほどの嬌声を上げ、今まで一番の露量を出しながら雄を出迎える。ぎゅうぎゅうと締め付け、それでいて赤子の手のように柔らかい淫肉をずるずると引き摺りながら男は抜いていく。

 

「――くぅ、ぁんっ!」

 

 そして、どちゅんと打ち付ける。

 

「はぁっん、くぁっ、ぁぁぁ!」

 

 初めての血はそんなに多くなかった。すぐに溢れかえる自分の淫水に流され、布団に染み消えていった。一瞬ぴりりとしたが、塗り替えるように快感の濁流に溺れていく。

 ゆっくりと男は動き、自分のモノに馴染ませていく。

 男のすべてが入ったわけではないが、これも一週間程度毎日朝から夜までしっかり使えば入るようになるだろう。

 ぐりぐりと奥を責め立てて開発を進める。

 

「いぎっ……め、だめっだ――あぁっ! や、~~っ」

 

 上半身を支えきれず、ヤマトは快感の逃げ場所を探して布団をぎゅうっと掴む。男は角を掴むのをやめ、肉厚の尻を跡が付くほどにわし掴みにして何度もヤマトの中を味わう。

 

「とんでもない穴だな……!」

 

「――ふぁぁっっ、んんっ! ぅぐっ、おっ」

 

 どちゅどちゅと休むことなく腰を動かし、男はヤマトの背中に被さるように耳元に寄る。

 

「気持ち良いか?」

 

「~~っ、ぁ、うっ――」

 

「イくときはちゃんと言えっていっただろう? それと同じように、気持ち良いときは気持ち良いと言うんだぞッ」

 

 同意を得るまでもなく、頷くことしか許されない状況にヤマトは従って声を上げる。

 

「やぁぁっ――気持ち、良いっ!……良い、いくっ……んぁ! また、いくぅっ」

 

「また、だと? 一回言わなかったのか?」

 

「ご、ごめんなさいっ、いった! 僕いった、許してっ――~~~んはぁっ、ぃっ、ぁぁぁんんん!」

 

「今のも言わなかったな、おしおきだ!」

 

 男はヤマトの潰れた胸に手を回し、強く掴む。先端を摘まみ上げ、種付けすべく腰を動かす。肌と肌が打ち合ういやらしい音が廃神社のあたりに響く。

 男に包まれるようにして抱かれ、ヤマトの奥がきゅぅっと動いた。

 

「はぁっ――変な、感じするっ……! ずんずんきてるぅ……っ」

 

「射精(だ)すから、しっかり奥で飲むんだぞ!」

 

「飲むっ、飲むから――あっ、いくっ~~~」

 

 痙攣するヤマトを押さえつけ、男は身勝手に掘削を続ける。震えたヤマトの耳に吸い付きながら柔らかい尻を堪能する。

 

「ふっ、ん――!」

 

 ぐぅ、っと一番奥に付けて男の下半身が大きく胎動する。ヤマトが来る前から滾り続けた熱さが長大な発射口を経て、勢いよく噴出する。

 

「……ッ」

 

「――あぁぁっ……だ、め……いくッ、気持ちいいっ――むりぃ、だめ…‥あぁぁ、ぅぅうぅぅああ!!!」

 

 びゅるびゅると、いや、そんな生易しいものではない。重たく、形が分かるほどにどろっとした大量の種がヤマトの最奥を蹂躙していく。思わず太ももが閉じてしまい、余計に男のモノを締め付けて残り汁まで絞ってくる。

 これが天然でやっているのだから、とんでもない女がいたと男は首筋に歯を立てる。屈服させた証だった。

 それに気付かないヤマトは男の下でぐったりとしている。

 

「大丈夫か?」

 

「……っ……っ……っ」

 

「……まぁ、夜は長いし、時間はたっぷりある。ここは人が滅多に来ない場所らしいから、昼間も出来るな」

 

 かくして、ヤマトはこの先の一週間たっぷり犯されることになる。

 

 

 

 

 

五、

 

 

 

 

 

「こ、こう? ……ちゅうっ、んちゅ、ちゅるるうっ」

 

 細長い舌を使って、朝まで自分をなかせていたモノに奉仕する。

 

「先に穴があるだろ。そこに舌先を入れて、根元はしごくんだ」

 

「ん……ちゅぴっ、ぢゅるる、ちゅぱ、ん……」

 

「出るから、しっかり飲めよ」

 

「んんっ――っ!? ……んぐ、ぐぅ、んくっんくっ……」

 

 

 

 

 

 近くにある湯川の中で、互いに向き合って貪ったりと。

 

「あぁっ、ふぁぁっ~~~っくぅ……いく、いくぅ……!」

 

「出すぞ」

 

 ヤマトが上に乗れば、常に奥が突かれる状態になってしまい何もしなくともイくようになってしまった。長いときは半日、湯川に浸かってイかされ続ける日もあった。激しく動くと桃色の先端が擦り付けられ悶えて男に抱き着いた。

 

 

 

 

 

 さすがにまずいと思ったヤマトは男が休んでいる最中に逃げ出そうとしたが、すぐに森の中で捕まってその場で犯された。

 

「どこに行こうとしたんだ?」

 

「――んはぁあぁっっ、ち、違うっ、都に酒を、ぁふぁっ、買いに行こうとして……んひぃ、っは、くぁっ!」

 

「ほら、出すぞ」

 

「……っっっ!」

 

 角を掴まれての立ちバック。最後までしっかり種付けをされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さすがにこれ以上、ワノ国にいるのも飽きてきたな……」

 

 月が半分欠けている。

 思ったより滞在したと男は続けた。

 

「島から出て行くのかい?」

 

「ああ。そろそろ傭兵稼業の依頼も溜まってそうだしな」

 

 男の依頼はモルガンズと契約して『世界経済新聞社』の配達を通して受けることとなっているが、ワノ国ではニュース・クーの往来がなく、依頼数がどうなっているのかまったくわからないのである。もしかすれば無いかもしれない、それとも何か重要な顧客から入っている可能性もある。それこそ海軍や世界政府、時として天竜人からの直接依頼かもしれない。最も、この男は天竜人を敬う感情が一切ないため、それを知っている世界政府の役人が天竜人に男の存在を知られないように画策しているのは言うまでもない。

 この男もまた、四皇や七武海と同じように世界の均衡を保つ側の存在であるからだ。

 願わくは、海軍は七武海の枠組みに組み込みたいのだが、海賊ではなく、傭兵であると男の活動を知っている者が世界政府加盟国にまで及んでいるため強引な手は取れないと理解していた。また、それこそ藪を突いて敵対することになれば、余計な敵を増やすだけだと上層部は判断していた。しかし監視とまでは言わず、海上で男を見かけた場合は各海軍船はマリン・フォードへの連絡が規則として定められている。

 

「一緒に出るか?」

 

「え――」

 

「今まで錠が付けられてここから出れなかったんだろう? だが、その錠はもうない。なら、自分のやりたいことをするだけだろ」

 

 男にそう言われて、ヤマトは考える。

 

「でも……」

 

「一つだけ教えてやろう。“でも”や“しかし”で考えれば、機会は飛んで逃げていく。もう掴めない高さにいるだろうさ。だから、そんなことを考える前に行動してみるんだ。最初の一歩くらい、自分の欲に従っても早々とんでもないことにはならんさ」

 

 世界は広いと男は言った。

 たった半月で、ヤマトが何十年も暮らしてきたワノ国を飽きたと言った。殆ど廃神社付近でヤマトといただけにも関わらず。

 海の底に暮らす人がいる。

 空に浮かぶ島がある。

 島と勘違いするほど大きな生き物がいる。

 身軽な身を自覚すれば、ヤマトの見てみたいという欲求は無限に高まっていく。

 

「答えが決まったとなればあとは行動するだけだ。滝から一跳びするぞ」

 

「え――ちょっと待って、せめて船の用意とか!」

 

「泳げば良い」

 

 これより一月後、ワノ国でまったくヤマトの姿が見られなくなったと噂される。民衆たちのそんな噂は数日も続かず、忘れていくのだが百獣海賊団にとってそれは大事件だった。カイドウの実の娘(息子)であるヤマトの失踪。どこかで野垂れ死んでいると揶揄されたものの、外された錠が見つかってカイドウは怒り狂うこととなる。

 そして、ヤマトも暫くして自分がカイドウの子供であるとカミングアウトするが、自分が戦った相手の娘と肌を重ねているという事実から昂ぶった男に数日間たっぷり骨抜きにされたことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

六、

 

 

 

 

 

「――報告です。暫く姿の見られなかった“白銀公”が世界政府未加盟国、ワノ国海域で泳いでいるところを発見されました」

 

「そうか。どこに行ったものかと思ったが、そんな所にいたか。ワノ国、一体何をしに行ったか……」

 

「ほ、報告内容では大量の瓢箪を浮かべていたと……」

 

「瓢箪だと? ……なるほど、酒呑みのあいつらしい」

 

「それと――」

 

「なんだ」

 

「どうやら白銀公は一人ではなく、もう一人ワノ国から連れて来たようで……」

 

「……何ぃ? 傭兵稼業の依頼か――?」

 

「『世界経済新聞社』に問い合わせたところ、最近特に依頼は受けていないと」

 

「ワノ国の人間ならば、百獣海賊団でもない限り指名手配されているわけでもないだろう。下手に敵対して、今の均衡を乱されれば面倒くさいことこの上ない。念のため、海軍が駐在している町に来たときはそれとなく話を聞くように全支部へ通達しろ」

 

「はっ、了解しました」

 

 振るう銀槍は全てを薙ぎ払い、目の前に立つ者全てを穿つ。その存在は海賊王が現れる前より確認されており、普人族以外であることを除き詳細は把握されていない。しかし、四皇に劣ることのない超越的な実力は世界政府も危惧しており、その槍の穂先が自分たちに向けられることを恐れている。何度も勧誘するが、男は何かに属するのが嫌いだと断っていた。

 

 そんな男をいつしか人々は――“白銀公”と呼んだ。

 

 

 




 
 ワンピースキャラで一番好きになったヤマト好き。属性盛りすぎなんだよ!うぅ…。
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