ここからどうなる?
「んっ……あぉ……」
一人の女生徒の小さな嬌声が、冷たいタイルの壁にこだまする。
ここはトイレの中……それも、男子トイレだ。
(なにこれ……?)
僕、
高校入学初日。
ガイダンス時点でこれからの学園生活に不安を感じ、落ち着くため、一旦トイレへと向かった寛二。
「んっ……あぉ……」
一人の女生徒の小さな嬌声が、冷たいタイルの壁にこだまする。
ここはトイレの中……それも、男子トイレだ。
(なにこれ……?)
僕、は混乱していた。
高校入学初日。
ガイダンス時点でこれからの学園生活に不安を感じ、落ち着くため、一旦トイレへと向かった寛二。
しかしそこで待っていたのは、自慰に耽る女生徒の尻だった。
「嘘でしょ……」
それ以上言葉は出なかった。
一旦深呼吸して落ち着こうとするが……
これまで母や妹のものを除いては、女性の尻を生で見たことはない。
というか、女性という認識を持って見たことが、ない。
自慰をしているところなど、もってのほかだ。
落ち着くどころか、胸の鼓動は早くなる一方。
「あぁ……んぁあ……」
吐息と甘い小声を漏らしながら、女生徒の自慰はなおも続く。
僕が声を漏らしたことも、トイレに来たことすら、彼女は気づいていない。
イヤホンの音が相当大きいのだろう。
(……エッチな……音声とか?)
僕も男だ。
そういうのは割と日常茶飯事。
自分を慰めるのに使い倒している。
(女の人も……やるんだ……)
動画や画像でしか見たことはなかったけれど、女性もやはり自慰するのだ。
改めて見ると、ものすごくいやらしく、心が掻き乱されるような光景だ。
無意識に、僕は彼女のすぐ後ろまで近づいてしまっていた。
もっとよく見たい……そんな思いが募ってしまった結果だろう。
ふと、自分の股間に違和感を感じ、手を当ててみる。
(やっぱり……)
これほど淫靡な様子を見せられてしまうと、流石に我慢のしようが無い。
股間に力が漲り、ズボンの布を押し上げようと疼く。
いけない妄想が、頭を過ぎる。
この尻を眺めながら自慰がしたい……
(ダメだダメだ!……ここは学校……誰か来て見られでもしたら……)
僕の中の良識が、ギリギリのところで情欲を抑え込む。
そうだ、ここは学校のトイレ。いつ誰が入ってきてもおかしくない。
それにいくら男子トイレとはいえ、女性の前でアレを出そうものなら、それは痴漢と同じではないだろうか?
そんなところを見つかってしまえば、入学初日にして、僕は学校での居場所を無くす。
最悪、警察沙汰。
「……ぽぉ」
葛藤する僕の耳に、女生徒の呟きが届く。
自然と耳を傾けてしまった。
「ち……ぉ……ちんぽ、お……ちんぽぉ……」
はっきりと、単語が聞こえる。
男性の陰部を示す、卑猥な単語。
女生徒は尻を上下にビクビクッと震わせながら、しきりにその言葉を呟き続ける。
(ああ……無理!!)
ついに僕の理性が崩れ始める。
こんな状況に遭遇して、理性を保てる方がすごい