Ⅰ.
ㅤ真っ白なマイルームにちゅっぱちゅっぱと湿っぽいおフェラの音が響く。
「んぐ、んっ……」
ㅤカルデア制服のズボンとパンツをずり下げてぱおんした俺の黒光る肉恵方巻きを無心に咥えるアビー。彼女の竿部分に両手をやさしく添えながら薄く小さな唇をむぐむぐし、先っぽにはみだすピンクのマグロちゃんをちろちろしている。
「今年の恵方、南南東だね」
ㅤ腰の高さに輝くさらっさらのブロンドヘアーをなでなでしながら、黙々フェラるアビーに語りかける。
「恵方ってそもそも何かって言うと陰陽道の神様の一柱に歳徳神っていうのがいてね、その神様がいる方角がこの恵方なんだって。そう、いまアビーが向いてるほう。あっ、今のカリ舐めていいっ! ……で、この神様が平安京でリンボマンに召喚されたあの八将神の母でライコーさん丑御前モードの本体である牛頭天王のお嫁さんでもある頗梨采女だとかそうでないとか、そこからさらに神仏習合で話がこじれてやれ牛頭天王は素戔嗚尊の化身だから頗梨采女は櫛名田比売だとかなんか色々な説があるらしくてっ!……鈴口吸うのうまいっ!……はぁ、はぁ、だんだん知的好奇心で興奮してきただろう!?」
ㅤ俺がアビーに熱い瞳を向けると、彼女の青い瞳がチベットスナギツネのように乾いていた。そこには無があった。だがはたして無があるという撞着語法の衒学的でありながら確かに物事の核心を突いた心地のある印象はいったいd 「もうたくさんよ! マスターのHENTAI!」
ㅤアビーは唐突に叫ぶや否や空間に黒い穴が生じ、蛸足がぶら下げた大きなアルミバケツをぶん取るとぎっちぎちにつまった熱々の炒り豆を私に向かってぶちまけた。
「Get out here! Fxxkin'Ogre!」
「ぐわああああ!!! 熱い熱い熱い! こら、なんてことをするんだアビー!!」
ㅤフェラも忘れて剥き出しの激情をぶつけるアビーに俺はちょっと幸せを感じつつそれでも怒鳴る。
「喋ったら恵方の恩恵受けられないじゃないか!!! 関係ないけどその英語版鬼は外ちょっとかっこいいな!!!」
「変態さんはすこし黙っててくださいな!そもそもフェラとSUSHIは違うわ!」
「なるほど!!! 気付かなかった!!!」
ㅤ俺は涙を流しながら土下座をした。勢いのあまり床に頭をすごい勢いでぶつけて視界が一瞬ブラックアウトしたがさっきのアビーが筋力Bの勢いにまかせてぶちまけた散弾銃クラスの威力を持つ節分豆よりははるかにましだった。上だけでも着ててよかったカルデア制服。
「そもそも恵方巻きはニッポンのコンビニが広告宣伝で広めたカンサイの風習が全国的に普及したニセの伝統なのよ! ここに古き良きニッポンの歴史があるかのように見せるのは商業主義の恐ろしい洗脳よ! 嗚呼、資本主義の起源は私達ピューリタンにあるとマックス・ウェーバーのご本で読んだわ! これは貴方達の過ちであるとともに私達の背負う罪の十字架でもあるのね……嗚呼、嗚呼! 懐かしいニューイングランドの人々! 今はアメリカと呼ばれる国の資本家たちから、古き良き“丘の上の町”の理想は忘れ去られてしまったの!?」
「おお、アビー!」
「ああっ、マスター!」
ㅤこの世界の生み出した欺瞞のシステムを嘆きながら、私達は慰め合うように抱き締め合った。
「もう普通にえっちしない?」
「ええ、なんだかややこしくなってきたわ」
Ⅱ.
「げっへっへっへ! 悪い子はいねがぁ~!」
「あぁ、怖い鬼さん♡ ここよ、ここにいるわ♡」
ㅤアビーはベッドの上、クリスマス用のひいらぎの飾りを付けたバンドで手足を拘束され、お魚の絵を描かれたアイマスクをして横たわっている。
「う~~~ん! なんだぁ? この柊鰯は? 臭くねぇどころかイ~イ匂いがするぜぇ~~~!」
「あぁっ、見つかってしまったわ♡ せっかくオーク除けの仮装をしてたのに♡」
ㅤ俺は全裸に顔の上半分だけ鬼の面をしてアビーに近づいてゆく。せっかくなのでソフトSM風のごっこ遊びを交えたプレイとなったわけである。
(────普通のえっちって話は何だったんだ?)
ㅤ深く考えるのはやめよう。切り替えは早く、ネガティブはポジティブに。恋はノリとムードが大事。
「このやわらけぇ鰯なら俺でも食えらぁへっへっへっへ!」
「まぁ、まぁ! 私ったらどんなひどい目に遭ってしまうのかしら♡」
ㅤ白く清潔なベッドの上に飛び乗り、まだ幼さを残した小さな尻に顔を埋めてスースースースークンカクンカする。
「おぉ? 匂うぜぇ~! 節分のお豆の匂いがするぜぇ~!」
「見つかってしまったわ♡ いつでも退治が出来るように大事に隠しておいたお豆さん♡」
ㅤアビーのぴちぴちピンクおまんこの皮をそっと剥いて、クリトリスをちろちろちろちろねぶる。
「んんんんん、美味い! 美味いぞぉ! こいつは目に入れても痛くないお豆だぜぇ!」
「あんっ♡♡♡嬉しい♡♡♡もっと、舐めてぇ♡♡♡」
ㅤとろとろ滴る愛液はさながら豆茶。うま味成分たっぷり入って健康にいい。ほのかに薔薇の香りもする。
「へっへっへ、豆茶に桃とはいいもてなしだぁ! ここに住みついちまおうかなぁ~!」
ㅤ尻をやさしく揉みしだきながら、クリトリスに犬歯をかけて甘噛みすると、
「んあぁっ! ん、くぅ…………♡」
ㅤアビーがぶるぶると腰を振るわせながら潮を吹いた。
「絶頂しちまったなぁ? ええ、お嬢さん」
ㅤ俺は耳元で囁きながら、小さな胸の立ちんぼ乳首をくりくりする。
「お前、鬼の嫁になれ」
「ッ! いや、いやよ♡♡♡」
ㅤ言葉と裏腹に紅潮させた頬を緩ませながら矯声をあげる。本番の準備は万端らしい。
「嫌と言われたらやるのが鬼よ……さぁ、俺のぶっとい金棒、骨の髄まで食らいねぇ!」
ㅤそう豪語しながら、彼女の小さな膣の入り口に亀頭を沈ませてゆく。なお、とくに金棒というほど大きくはない。だが、アビーの身体にはまだ若干無理があると考えられるので注意深く挿入してゆく。
「んんっ、熱いわ……鬼さんの金棒、焼けているみたいに……っ♡」
ㅤ視界が効かないぶん、身体がビンビンに感じているらしい。アビーの膣内が当社比の数倍うねり、おちんぽをみちみちと咥えてくる。
「へっへっへ、悪い娘だぜぇ! 本当の鬼はお前かも知れねぇなぁ!」
「あんっ♡ ひどいわ、私は鬼じゃない♡」
「そんじゃあこの棒でしごいて確かめてやらぁ!」
ㅤちんちんを奥まで挿れて落ち着いたころ、ゆっくりと腰をふりはじめる。
「んっんっんっんっ♡」
ㅤバックから犯される彼女の尻がぷるぷると震え、肛門の穴がひらいたり、すぼまったりを繰り返す。弓形の背中はしみ一つなく白くすべすべで、うなじを汗が伝ってゆく。
「へへっ、こんな幼い娘っ子をおもうさま食えるたぁ嬉しいぜぇ!」
「ふふっ♡ 食べていいのは私だけよ、鬼さん♡」
ㅤそっと上体を起こし、差し出されたアビーの唇に、唇を重ねる。
ㅤぱん、ぱん、ぱん、と肉の打ち付け合う音と互いの体液が飛び散る音、荒い息遣いのなかで、ごっこ遊びも忘れてゆく。
「ああああああ♡♡♡マスター、マスターもう、イっていいかしら!!!」
ㅤ子供の姿でありながら、アビーの叫ぶような矯声はもうメスの獣だった。
「いいよ、俺も中に、出す…………っ!」
「あ゛ぁ゛っ゛♡ イく、イ゛ぐぅ……んっ♡♡♡」
ㅤ細く、小さな肢体が強ばって弾み、膣壁が一気に俺のちんちんを絞られ、勢いよく精液を吐き出された。
「はぁ……アビーのなか、たくさん豆撒きしちゃった」
「ふふ、マスターも私も悪い鬼ね」
ㅤそうして俺はアビーの手足のバンドとアイマスクを外し、二人で熱いキスを交わした。
……そのあとは、普通に巻き寿司を食べたり、豆茶を飲んだり。日本の昔話をしたりしてから眠りについた。
ㅤそういう、何気ない幸福のおかげで明日からも戦える。そんなことを考えながら、隣で寝息を立てるアビーの頭を撫でた。
こんな節分がしたかった。