封印されていたアストルフォの宝具に俺は弄ばれる 作:ざーと/しゅりんかー
令呪は・・・使わない。
これは争いじゃない。アストルフォが俺を困らせるのに、理由もなくするはずがない。理由があったとして、俺を裏切る結果になると言うなら、責任は絆の半端さ、俺の未熟にある。令呪で矯正していたら、マスターの力量として最低だ。
それにーー危機的なこの状況に、まんざらでもない俺がいる。少なくとも、ひずんでいても愛情を感じる。
膝立ちではるか上空にて、この場を支配するアストルフォ。見かけによらず強い体臭が降り注ぐ。さらけ出している股間からだ。彼も男、俺自身の臭いと割と似ていて、しかし芳しさが決定的に違った。エロみはあるが、試練の予感を告げる臭いでもあった。
「いい表情してるね、マスター」
少し呼吸が荒くなったアストルフォ。小さい俺の表情も感じ取っている、かも知れない。彼の願望通りに俺が動くのだから。興奮を隠さない。互いに隠す相手はいない。
「これからボクがどうするかーー3回目になれば、察しはついているんでしょ」
宝具を発動させる攻撃。決定的に俺をなぶる攻撃。
アストルフォは尿道の先端を俺に見せつける。だがおしっこはもう効き目がない。なら次に来るのは、同じペニスから出てくるもう一種類の液体だ。
俺は精液に弾き飛ばされる。
そう分かってしまえば、心は決まる。お前のほとばしりは、余さず俺が受け止めてやる。なあに、回避宝具が効く限りは生きていられる、そうだろ?
「じゃあまずは条件重ねがけの、あーん」
軽く唇を開け、よだれをアストルフォが押し出す。俺のいる目前にピチャッと落ちた。おしっこの海に溶け込んで消える前に、俺は唾液に潜り込むようにしてすすった。
「ああっはぁ、飲んでる飲んでる。垂らしたはちみつを舐めるアリみたい、いや、もっと必死だ・・・ボクの体液まみれになるしかない状況って、マスターは惨めだと思ってないんだね」
惨めか。そんなものは、とうに過ぎた。
アストルフォの誘いをなんの気なく受けた時点にさかのぼって、みんなお前の手中だと認識したさ。狂気じみたアストルフォの目を覚まさせるためになら、アストルフォが思いつくどんな責めも飲み干せる、はず。
「声が届いてなくても分かるよ。後退して難を逃れる愚より、進んで渦中に活を見出す、だね。いつもサラッと胸に穴が開くほど刻んで来たのって、改めてスゴイなぁ!サーヴァントのみんなからほとばしる英傑の教条を、厭が応もなく消化させられているマスターだもんね!」
些細な躊躇に間髪入れず、チクっと刺さる言葉。
一騎一騎が絶大なカリスマのサーヴァント、契約を繋ぎ止めるのは手に余るどころじゃない。それでも足手まといにならないようにしてきた。世界を渡って、世界を修正して、世界を取り戻すのはみんなの力。俺はただ繋ぎ止めただけ。覚悟らしき何かは自然発生しただけ。妄想で闘っていると言われたら認めるしかないくらいに、礎とする自信はない。
「ほんと、最高にーー愛し甲斐があるよ」
慕いたい気持ちが募れば募るほどに、そうやってお前はひずんでくるのか。俺たちの絆の隙に、どんな泥が入り込んでいるんだろう。
「だから、マスターも愛してくれるんだろ?ボクを。さあ、スキンシップしようよ・・・もっと近くに運んであげる」
さっきは伝わらなかった行動の提案、小指を俺の前に、アストルフォは差し出した。身長ほどの丸い壁。生命力の証か、くっきりした指紋で登りやすい。指の腹の中央に俺の体を持っていくと、姿勢を固定するのも待ちきれずふわっと浮かされた。行く先は予想に反せず、鈍く輝く亀頭の先端。
「乗り移ってね?ボクが待ちきれなくなって押し付けちゃう前に」
アストルフォ、ニヘラァ顔再び。俺を性的に屈服させる気、満々だ。
「あれあれー?もう乗っているんだよね?マスターが僕の大事な先っぽに」
微塵も感じていないアピール。ダメ押しってわけか。
決めた。ならば、性的に逆転するまでのこと。身内争いを潰すための令呪はないが、体格差を正しく攻略するためにーー。
道は示された。
そう、進めばいいんだ!
空元気も元気だと人が言っていた。だったなら虚勢も攻勢!抗し得ない運命も、貫き進む使命!
令呪をもって、アストルフォの亀頭に命ずる!
喪失している俺の存在力と同比率で、感度を増幅しろ!
「え、待って?何その命令?おっ、おかしいだろマスター!そんなのまるっきり媚薬みたいな使い方じゃないかバカーっ!!」
言葉が聞こえなかろうと令呪の内容は、サーヴァントに直に作用するのだから瞬時に伝わる。そしてその時には、既に発動した後だ。
「う、くおおっ、しゅご、っ、すごく感じちゃう!存在力との交換ってこと、わ、400倍の感度ーーマスターの愛撫が等身大に感じちゃうってこと、じゃないかっ!」
物分かりが良くて、マスターとしてとっても嬉しい。
巨太な竿は直立しているが、動揺がそのまま伝わって群発地震に遭っている。愛い奴め。もっと揺さぶるような愛撫をしてやるとも。
寝そべって余りある亀頭の大地に、俺は全身で×××を繰り返す。
「きゅひゅああっ!ギュッと抱かれていろんな、いろんな急所をまさぐられる快感が、ぁ、みんな亀頭に集中してるよぅ!?こ、腰を振り乱したいいぃ!けど出来ない!それをしたらマスターも、ふ、振り落としちゃうからぁ!」
俺を気遣うのなら大満足。快感の主が離れるのを残念がっていたとしても、それで問題ない。大きな手でしごけなくなって、アストルフォ自ら緊縛を課しているプレイのようなもの。絶頂させるのは難しくなさそうだ。
「くそうっ!もう出すっ!しか、ないよぉ!」
もう火口からは身を離している。滑り落ちないぎりぎりの位置で、アストルフォの壮大な噴射を見送った。びゅるっという擬音が、生々しく体に響いた。
妖しい宝具の危険なお遊びは、これで終わりだ。
・・・
・・・・・・
竿は直立している。
まずい。間違った?
「マスター、とっても良かった、良すぎて、快感が去らなすぎてーーもう一発イケそう」
アストルフォの指が、腹にかかった精液をぬぐう。そして亀頭の俺に目がけて横合いから爪弾いた。飛んでくる精液から回避が発動したはずみで、鈴口へ押し戻され、そこさえ広大な縦穴に見えるほど縮小してしてしまった。管内に残っている精液は底なし沼、俺をゆっくりじっくりと沈めてゆく。
「感度8000倍の世界、見せてくれるってことでいいよね 」
その後俺は、第二射の精液と共に飛散した。強すぎる粘りがクッションになり、アストルフォの腹に落ちても何ともなかったが、盛り上がった精液のドームで雪崩に埋もれるかのように遭難した。
俺入りの精液をアストルフォはまた指に取り、その手で陰茎全部に塗りたくって自慰した。
「マスターが溶け込んだ精液でイケるっ 実質マスターに犯されてるようなもんだよ!」
今の俺は、原寸から8000分の1という微生物。精液の滑らかさのおかげで、手とペニスの間に挟み潰されず、液と共にはみ出される。しかし、竿の上から亀頭から目まぐるしく引きずり回され、天地が不明になった。
こんな簡単に仕返しを受けるなんて・・・俺の勇猛など、この絶対の格差には浅はかもいいところだったのだ。そして、このまま宝具を永続し、新性癖を開拓したアストルフォの気分でこれ以上小さくされない保証は、もう無かった。
何日経っただろうか。
既にみんなにも周知で、そのまま日常となっていた。俺だけが小さいカルデア。
幸いサーヴァントたちに、体格の卑小さを嘲笑う不心得者はいない。代わりに女性陣の指紋巡りをしたり、産毛から振り落とされまいとしたりの奮闘の様子をキャーキャー言われている。甲斐甲斐しくてきゃわゆいと。
宝具のもう一つの影響だろう、アストルフォから逆にパスがつながっていた。精力供給が無いとくたびれる。おチンチンに寄生するしかないマスターと、いつも元気でエッチがうまいサーヴァントが繰り広げるドラマは今日も平和。なのだろうなぁ。