入間(魔)は逆転ショタおねハーレム3Pがしたい 作:エスの字
原作:魔入りました!入間くん
タグ:R-18 独自解釈 イルアメ 魔入間 ウァラク・クララ イルクラ ハーレム 魔入りました!入間くん
の続きです
2作だけなんでシリーズ扱いにするのもどうかなあ、と
※pixiv小説とハーメルンの両方に投稿しています
前回(https://syosetu.org/novel/247557/)のあらすじ。
(食べはしないけれど……)
アメリとクララはすっかり立派になった彼のモノを見て、喜びを隠しきれない表情で舌なめずりをした。
(代わりに、食い殺された方がマシだって思うくらいの、どスケベなことをしまくってやるからな……♪)
──
それからのアメリとクララの(入間への)性生活というのは、まさに有言実行の日々であった。
二人はよりいっそう、自分たちのいやらしい衝動に対して正直になった。
そして、プレイの雰囲気が目に見えて変化し始めた。二人はほぼ一貫して「攻め」の立場となり、Sっ気をまとって入間を愛するようになったのだ。
詳しく述べると、主に入間に対する「焦らし」「お預け」の頻度が、大幅に増加していった。言葉責めや息を吹きかけるだけといった非接触型の行為が特に多用されるようになり、刺激を与えてくれる際も、耳舐め、指舐め、乳首責めといった所謂全身リップ「だけ」が、じっくりと、行われるようになった。そのような責めの最中には、彼女たちは入間の男性器には指一本触れてくれない、なんていうこともざらであった。
他にも、プレイの内容は「やや」幅広く、それよりも「深い」方へと、発展を遂げていった。
魔具研とサキュバス師団の知的財産とのコラボレーションにより作られた、様々なマジック淫具《アイテム》が、「入間に対して」試された。自立振動マッサージャー、ローター、そして「マジカルホール」……等々。
また、アメリとクララは、以前からフェラ、パイズリ、クンニにシックスナインといった、一般の(特に人間の)カップルにとっては勇気を出して一歩踏み込む領域のプレイは、とっくに経験済みであった……クララのまだ熟していない果実を懸命に使ったパイズリを含め……が、それらのテクニックを、やたら豊富な魔界の文献等に基づいて、更に磨き上げていった。ダブルフェラや玉舐め、縦パイズリやダブルパイズリ、およびパイズリとフェラの複合……行為中の位置関係によっては、アメリがその大きなもので挟み、そこから頭を出した先っぽをクララが懸命にしゃぶる、みたいなケースも多く見られた……そのような、バリエーション豊かな「技」が、入間を繰り返し襲った。
ひたすら焦らされ、そこからようやく陰茎を愛してもらえると思っても、多くの場面では道具越しの刺激しか与えられず、肉体同士の接触についても、フェラやパイズリ、そして手コキといった、一般に“本番”ではないとされる行為が、執拗に行われるばかり……その際も、大抵は寸止めさせられてしまい、射精を許してもらえることはそうそう無い……
入間の心には、夜ごと、特上の快感を与えられてゆくその裏で、沼のような不安感が、蓄積していった。……自分はこのままずっと、二人の彼女の
もしかしたら、やがて、射精そのものを一生許してもらえなくなったりも、するのではないだろうか……そんな最悪の予感すらも、最近は頭をよぎるようになった。
だが、それでも彼女たちは、いつも必ず、入間へそのような不安を限界ギリギリのところまで感じさせておいてから……最終的には、彼の男性自身を、二人の中へと迎え入れるのだった。
彼女たちは最近の性的嗜好がS寄りというだけで、入間を心の底から深く愛していることには変わりはない。入間が膣以外の刺激によって切なく淫らな物足りなさを募らせている間、アメリとクララも、挑発的な行為のその裏で、下腹部の気持ちの良いところがどんどん疼き、熱くて愛しい肉棒が、欲しくて欲しくて
二人の美女の、その欲求がピークに達した時、彼女たちはいきなり乱暴に入間の身体へむしゃぶりつき、二つの膣を、一本の肉棒で深くぐちゃぐちゃに掻き混ぜさせて、大いに愉しむのだった。
……そんな風に、最近の三人の情事は「汁気」の多いことになりがちなので、彼らが盛り上がった後は、風呂場で改めてしっかりと身体を洗うという流れが常態化していた。そして、三人が洗いっこをしている内に、体力が残っているか、ある程度回復してきたのであれば、そこで再び、「戦い」の幕が開くことになる。(というか、アメリとクララはなるべく体力を調整して、そうなるようにしていた)
風呂場では、ベッドの時よりも「汚れる」行為が解禁される。まず、彼女らはスカトロプレイへの興味は全然持っていないものの、女性陣、特にクララの方は、絶頂時に失禁することを、洗い場の上では厭わなくなる……その先が、跨っている入間の顔であっても。他にも、ローションやソープ等を使った、よりいっそう湿り気の高いプレイが展開される。マットプレイ、ボディ(での)洗い、強力な潤滑力を得たダブルパイズリ、そして……壺洗い。
アメリとクララの気分によっては、ごくまれに入間にアナルへの挿入を許す(というか指示する)こともあるが、大抵は、逆に、浴室内では淫(魔)具による入間のアナル開発が進められることになる。
そうしてお風呂で「はしゃいで」から、彼らはようやくベッドで眠りにつくことができるようになるが、それでもまだ昂ぶりが残っていた時は、今一度再び愛し合った後に眠るということも、多々あるのであった。
……しかし、とはいっても、実は彼女たちは、今までの入間からの性愛の行為に対して、そこまで欲求不満に感じたり、マンネリだと思ったりはしてはいなかった。
大前提として、アメリとクララはもうすっかり、入間にぞっこんの状態なのである。もしも、二人が入間の方から性的な放置プレイを命じられたとしたら、例えそれが入間の人間としての寿命が尽きるまでの期間であったとしても、彼女たちはとこしえに入間への愛を失うことなく、彼に寄り添い、切なくもだえ苦しみ続けるだろう。
また、もしも二人が、今から世界が滅びるまで、ずっと愛する入間と繋がったままの、ゆる~いポリネシアンセックスを続けなければならない謎の事態になったとしても、彼女たちは嫌がるどころか、ゾクゾクする期待に胸を弾ませて、その股ぐらを濡らすであろう。
ただ、若い彼女たちには、長い時間と自由……即ち未来というやつと、それに、女の子なりの性への興味があったのである。
彼女たちはこれまでも、それに今でも、じゅうぶんに幸せではあった。
だが、これから幾重にも続く恋人との長い時間を、性生活の拡充によりもっともっと甘くしていくことは、その幸福感を、より一層高めていくものであったのだ。
とはいえ……最高の美(少)女が二人も彼女になってくれているからといって、夜を過ごすたびに先述のようなプレイの相手をさせられていたら、常「人」ならば、いくら何でも身がもたない。
入間は、このままでは死んでしまう……とまでは、思わなかった。彼は今でも、二人との行為の中で、彼女たちからの確かな愛を感じ取っていた。彼女たちは、自分を搾り尽くして殺してしまうような、そんな
先日の……この「エスカレート」の発端となった……二人から耳を噛み千切られかけて、脅された夜のできごともまた、逆に、その裏付けのようにも思われた。
悪魔である彼女たちは、その気になれば、人間である自分を容易く殺すことができる。だからこそ、彼女たちは今も、その力の加減が判っている状態で、責めてくれているはずなのだ……入間には、二人に対する、そんな信頼感があった。
……しかし。心配が、無いわけではなかった。
このままでいたら、何かが……何かが、ダメになってしまうような気がする。
それは彼の中にある、言語化するならば、(彼自身は思い至らなかったが)「尊厳」……というものが、近い感じの……
──
「ほうらイルマち、『くぱぁ』……っ」
ウァラク・クララはエロ
「こら、やめろクララ、恥ずかしいだろう」
アメリは頬を染めた困り顔を「クララ」に向けたが、所謂M字開脚のようなその体勢のままで、クララの悪戯を受け入れた。
(前回の話でも触れたが)他人行儀にウァラクと呼ぶことはもう無い。二人の彼女は、すっかりライバルとパートナーの関係を両立していた。
一方で、アメリは今のような弱みを見せた顔を、このところの夜の営みにおいては、すっかり入間の方には見せてくれなくなっていた。
「う、ああぁっ……」
入間はそんな二人を見て、情けない声を漏らした。
彼は、後ろに組まされた手をベッドの端に立つ柱に結び付けられ、拘束されており、アメリの痴態に対して、見ていることしかできなかった。
彼が身に着けているものは、柱と腕を固く結び付けている、細い布の他には……ペニスの根元できゅっと締められた、赤みがかったピンクの可愛らしいリボンだけである。
「クララ、アメリさん、お、お願い、も、もう、許して……」
入間は、淫らで切ない思いに顔を真っ赤にして、泣きそうな顔で懇願した。
愛する二人の
アメリとクララはそれを見て、頬を更に紅潮させた。心の中で、二人同時に、幸せな恋のため息をついた。
(うはあぁっ……好き好き好き好き……っ!)
彼女たちの高鳴るドキドキの鼓動の一つ一つが、スキの二文字に変わって、二人の思考を塗りつぶしていく。サディスティックに振舞おうとする二人の潤んだ瞳は、もはや高まる恋慕の色を隠しきれなりつつあった。
しかし。
「えー、何言ってんのイルマち、私たちの間に、許してあげるようなことなんて無いでしょー、ねえ?」
「そうだな、優しくて品行方正なお前が、許してもらうような悪行を犯したなんてことは、聞いたことが無い。……まあ、今は二股のようなことになっているが、結局は私もこうして受け入れているわけだし、な?」
アメリとクララはニヤニヤとしながら、そんなことを言い合った。
……彼に惚れ直せば惚れ直すほどに、彼女たちの中にあるもう一つの感情もまた、大きくなっていくのである。
こんな風にいじめられているこの子は、何て可愛いのだろう……、と。
「そ、そんな……アメリさん、クララっ……」
クララは入間の悲痛な声を無視して、しかし彼の姿は目の端で捉え続けながら、顔と手を、アメリの豊満な乳房へと向けた。
「それにさぁ~、私たち悪魔のブンザイで『ニンゲンさま』を許すとか許さないなんて、失礼だもんねえ、……あーん」
クララはアメリの乳首の片方を「ぱっくん」と口にしつつ、もう片方の乳房をさわさわ、むにゅむにゅと愛撫し始めた。
「ん、んんっ、そうだな、『人間サマ』にそんなことをするのはっ、畏れ、多い……から、な?」
「ふ、二人とも、もう勘弁して……」
入間は目の前の女体に触れたい思いと、今すぐこの場の「ニンゲンいじり」から逃げ出したい衝動という相反する感情に身もだえた。
クララは、んっ、んっ、とわざと鼻から声を出しながら、唇と舌と呼吸と、それに時々歯を使って、アメリの美しい乳輪とその先端を、入間をフェラチオする時と同じくらい、愛おしげに責めていく。
一方の乳首が十分にほぐれたら、もう片方へ。サキュバス直伝の猛特訓を受けたテクニックが、同性であるアメリに淫らな吐息を漏れさせる。
そしてクララは、アメリの両の乳房がすっかり蕩けたことを確認すると、今度はアメリの秘所へと手を伸ばし、その入り口と、少しだけ先に進んだ辺りを、くにゅくにゅと弄った。
「んああっ……!」
すると瞬く間に、アメリのそこは、準備完了の体制となった。それと同時に、彼女から、ひときわ大きな艶声が発せられた。アメリの身体が跳ねるように動いて、顕わになっている「そこ」から、気持ちいい液が分泌されるのが見えた。
入間はそんなアメリの姿を見て、また、たまらなくなった。
「あ、アメリさん、クララっ……! お、お願いっ、いっ、入れたいっ……!」
入間は顔を更に赤くして弱弱しく叫び、拘束を解こうと必死に身をよじった。
……こういう時は、普通、責め側からまず「どうしたいか」聞かれて、「入れたい」→そして「何を?」 となるのが、順当な手続きであろう。
だが彼は、最初の問いを待たずして、挿入の意思を示した。
アメリが先に述べた通りの品行方正にして、純真、奥手な少年が……今は、前のめりに肉欲を求めるオトコと化していた。
「ええ~っ、イルマちぃ~、入れたいのぉ~?」
クララは何だか大仰な感じで、入間にそう問うた。入間は頭を縦に何回も振った。
「うん、うんっ、クララ、入れさせて……!」
「そっかぁ~。ふ~ん。イルマち~、『入れさせて』欲しいんだぁ~」
クララはそんなことを言いながら、ベッドの傍に脱ぎ捨ててあった上着のポケットを探った。ウァラク・クララのそのポケットは、見かけの質量を無視して色々なものを出すことができる。
入間は、そこからハサミか何か、拘束をする破ってくれる類のものが出てくると信じて疑わなかった。……例えそういうものが出てきたとして、それが彼に危害を与える(プレイの)ために使われる可能性を考える余裕は、もはや今の入間には存在しなかったのである。
「……じゃ、じゃ、じゃ、じゃ~~ん!」
「――えっ……」
クララが、口頭でのファンファーレと共にポケットから取り出してきたもの。
「ねえねえイルマち、」
それは透明か半透明か、少なくとも不透明ではないように見え、短くて、やや太めの棒状で、先端が丸みを帯びているように見えた。
「イルマち以外の『ニンゲンさま』のカラダって~、どうなってるのかな?」
「そ、それって、どういう……」
クララはにやにやと、いやらしく笑いながら、その物体を握り、真っ直ぐ立てて、上に向けた。
「イルマ以外の、人間の……男性の身体、ということか……」
アメリはその物体を見て、どこか期待をするような表情で、そう言った。
「そうそう、イルマち以外の『ヒト』の~、」
クララがそれを持つ手をもぞもぞ動かすと、それは、ひとりでに、ぐねぐねと鈍く揺れるような動作をし始めた。
「お・ち・ん・ぽ」
それからクララは、それを手で「しごく」仕草によって、いつの間にやら取り出していた小分けパックのローションをそれに馴染ませて……そして、その先端に、軽く口づけをした。
「~~ッッ!!」
入間はこれまでに体感したことのない、衝撃的な、重たいような感覚に襲われた。
それは軟質のクリア素材でできた、
「ああ……そういえば、人間の成長に関する情報を、どこかで目にしたことがあるな。それに照らし合わせてみれば、確か、イルマの年齢ではまだ成長途中の段階だったはず」
アメリもまたその張形に手を伸ばし、愛おしそうにさすった。
「あ……アメリさん……?」
「え~っ、そしたらー、イルマちの、『この子』よりも、すっごいのを持ってる、『ニンゲンさま』も、いるってことなのかな?」
クララは張形に頬ずりをしながら、足の指先を伸ばして、入間の陰茎の裏側を下から上へつつつ……となぞってから、竿と亀頭の境目(裏筋)の部分へ、ぐりぐり、「うりうり」と圧力をかけた。
「く、クララ!? 何を言って……!?」
足コキはクララとアメリが読み耽った参考文献のテクニックの中でも、まだ二人が手を出せていない境地であった。
しかしクララは、そこへ今まさに「足」を踏み入れようとしかけた……と思いきや、数秒ですぐにその足を引っ込めてしまった。
「ふむ、そういうことも、あるかもしれないな」
「アメリさん!?」
アメリは張形にまず軽いキスをすると、その竿の部分に、深めに唇を被せた。
「んむぅ……んちゅ、っああ、もしも、この私がそんなものに、貫かれてしまったら――」
……ぞくり。愛欲に熱くなるばかりだった入間の身体に、悪寒が走った。
「んふふっ、もしも、そのすっご~いやつに、さっきの『あの子』のよりも、濃ゆ~いミルクを、どぴゅどぴゅぅ~~って、あふれるくらいに、た~っぷり出されちゃったりしたらぁ……」
さっきからエロ
……と、ここでネタばらしをすると、この張形は実のところ、入間の陰茎がモデルとなっている。
(ア、アメリさんと、クララがっ、僕のじゃない、他の人のをっ……!)
などと入間は思っているが、今しがたアメリとクララがダブルフェラで愛しているものは、紛れもなく入間の男性自身なのである……射精の瞬間の、最も膨張した形状の。
その張形の素材が、光を反射する透明なものとなっているのには意味がある。この張形には眼鏡のレンズに良く使われる、視覚をかく乱する魔法がかけられているのだ。
……「認識阻害」の魔法。この張形もまた、バビルスの魔具研究師団とサキュバス師団との、技術的コラボによって造られた逸品なのであった。
アメリとクララが入間に黙って勝手に、膣内に入った彼の陰茎の型を取り、その形が、部外者の女性――しかも、よりにもよって格好の話のネタにしそうなサキュバス師団顧問のライム先生のような面々に知れ渡っている……などということは、絶対に、入間本人には、知られてはならないことなのである。
(い、嫌だ……クララ……アメリさんっ……!)
そういうわけで、本当のところは、アメリとクララが、人間界のまだ見ぬもっと魅力的な男性に憧れているようなことは、全く無かった。
彼女たちが先ほどの台詞の中で思い描いている「もしも」の男性は、今もなお目覚ましい成長を遂げ続けている最愛の個人、鈴木入間その人が、より
……しかし。“もしも”、億が一の間違いで、彼女たちが人間界で無力化され、恐ろしい悪漢にその身を支配されようとして、助けが来る希望も完全に断たれたとしたら……?
その時は……嗚呼、彼女たちは、愛しの魔王様たる入間が冥府へと迎えに来てくれるハッピーエンドを固く信じて、自ら舞台の幕を下ろすことも、厭わないであろう。
……とまあ、それくらい、あまりにも彼女たちの愛は深く、というか敢えて悪い言い方をすると、重く歪んでいるくらいだったのである。
が、入間は、そんなことを露ほども知らない。
(や、やめて、嫌だ……)
「ねえー、イルマち。そんなことをされたらぁ~、どうなっちゃうのかなー? どうなっちゃうんだろうねぇ??」
何せ入間には、クララが今まさにその先端のアメリの膣の方へと向けている、その自らの剛直の形が、認識阻害の魔法によって、他人のチンポにしか見えなくなっているのだ。
「お、お願い、クララ、やめっ……」
入間は、人間界の少女漫画家の職場でアシスタントとして働いていた頃、恐らく一、二回は、「その言葉」を耳にしたことがあった。
少女漫画は同じ対象年齢の少年漫画と比べて過激な部分があったりするし、業界の潮流をチェックするためには、自作の掲載紙とは対象年齢が異なる雑誌も、度々チェックをする必要がある。
勿論、幼い入間の前では、そんな過激な話題が振られないように、なるべく気を付けてくれてはいたが。
……入間はその、「寝取られ」という言葉が、自分に関わりがあるものとは、今まで一切、思ったことが無かった。
「ああ、イルマよ、このままでは、挿れられてしまうぞ……い、『人間サマ』の、おちんぽ……」
「アメリさん、そんな、お願いです、やめて……!」
アメリはノリノリのようでいて、一瞬「イルマの」と言いかけて全てを台無しにしそうにしたが、入間がそれに気づくことは無かった。
「嫌だ、やめてよ……」
(……ろ)
入間はその
絶望だけではない。複数の、心の闇の奔流が、激しく複雑に絡み合って、渦を巻いている。
……そう、彼には今、複数の感情が、生まれている……
「ほらほら~、もうすぐー、まっかちゃんの『まっかちゃん』にー、『この子』の頭がー、くっついちゃうよ~?」
「嫌、嫌だ……っ」
「ほらぁ~、さ~ん、に~い……」
クララは急に、数を減らし始めた。何のカウントダウンかは告げられていないが、その意図は嫌になるくらい分かる。
入間は、今にも涙腺が大いに決壊しそうになっていた。胸が、今にも張り裂けそうになっている。いや、もう、張り裂ける。
「い~ち……な~~んちゃっt」
張り裂けて、……その向こうの深淵が、「こちら」を覗き込み始めた。
一方、アメリとクララはそろそろ、シャレにならなくなってきた入間の様子を見て、この辺で全てのタネ明かしをして、ご破算にしようと考え始めていた。
その矢先のことだった。
「……し、ろ」
張形の先っちょの、ほんのちょっとがアメリに触れることすら許さずに、それは起こった。
「……ろ? ろろっろ?」
入間の唐突な一言にクララは手を止めて、首をかしげて、いつものようにおどけて見せた。
「……いい加減にしろっつってんだろ!!」
爆発音とともに、入間の拘束は解かれた。その衝撃による小さな突風がクララとアメリを襲う。
……いくら寝取られといっても、疑似であって、彼女たちの入間(だけ)とのプレイの一環であることは、「入間(イルマ)」も、頭のどこかでは理解しているつもりではあった。
だから今の今まで、彼女たちに直接は向けないとはいえ、ベッドの上で火炎の魔法(ラファイア)なんてものを出して腕の拘束具を破壊するなどという発想を、彼が思い付くことは無かった。
彼のような人間が、そんな発想を、するはずは無かったのである。しかも拘束を吹き飛ばすだけの魔法なら最低限の「小悪魔(デビル)」モードで済むものを、もっと上の魔力のランクで発動させたらしい……彼を縛り付けていたベッドの柱自体が、跡形も無く消し去られていた。
「わあっ!?」
彼女たちがそう小さく叫んだその隙に、爆発の中心から、小柄な少年の影が猛スピードで二人に接近した。
「『ヒト』が大人しくしてりゃあ、調子に乗りやがって!」
そう叫んだ人影は、まずクララの、アメリの股間に接近させていた手を素早くはたいて、握り締められていた張形を、ベッドの外の遥か彼方へと勢いよく弾き飛ばした。
「ひゃあっ、い、イルマち?」
入間の姿かたちをした少年は、アメリの方に顔を向けた。彼は目をつり上げ、歯をむき出しにしていた。
彼の顔つきは、大体は怒りの形相と表現できそうだが、怒りを通り越しての呆れの表情や、闘争本能に由来する笑いの表情も、それぞれ少し入り混じっているようにも見えた。
仮にも自分の彼女らに向かって、闘争本能? ……少なくとも、目と同様に、口の端もつり上がっているのは明らかだった。
それは、アメリやクララの知る悪魔の表情パターンでは、なかなか形容し難いものであった。もしも、他の人間がその表情を見たならば、悪魔というよりも、仏教やインドの神話に出てくる、「修羅」を想起するだろう。
……悪魔のアメリやクララが判るのは、本来の温厚な「イルマ」はそもそもつり目なんてしないはず、ということだけだ。
「おい、アメリ」
「い、イルマっ、お前まさかっ」
(こ、「この」イルマちって、もしかして……!)
その“イルマ”は、アメリの腕を掴み、自分の方へと引っ張ろうとした。
「ひっ!」
悪魔学校バビルス生徒会長アザゼル・アメリの威厳ある御姿が、乙女のような悲鳴を上げて、雰囲気「だけ」が威圧的なはずの少年の手を振りほどき、逃れようとした。
しかし、その抵抗は意味を成さなかった。彼女は、彼の傍へ無理やり身体を引き寄せられた。
アメリは、人間であるはずの鈴木入間に腕力で押し負けた。重量や体積を操る魔法を巧みに使われたか、それとも我々読者がまだ知らない未知の魔法なのか……
(……もしかして、イルマち……悪周期のイルマちに、なっちゃったの!?)
ともかく、問題児(アブノーマル)クラスを王の教室(ロイヤル・ワン)へと導いた、「悪周期」の入間が、ベッドの上に再臨していたのだった。
様々な二つ名を持つ、特殊な入間の姿……悪入間、魔入間、「入魔」、等々。
人間に悪周期が無いことは入間の仲間たちも把握済だが、彼らは分かり易さを優先して「その」入間のことを、今でも悪周期の状態であるかのように呼んでいる。
今回も、アリクレッドが入間に助け舟を出すかのように力を使った……ことは、考えにくい。
彼はいくら何でも入間の性的なプライベートにまで干渉するような野暮なことはしないだろうし、それに、そもそも入間とアメリとクララが付き合うどころか、肌を重ねるようになったくらいの「今」の時期に、彼は……いや、それは今は語るまい。
とにかく今回のことは結局、彼自身の内に本来は潜んでいた男気が成したことと考えるのが自然であろう。何ということはない、切欠にアリクレッドがちょいと関わっていたか否かが異なるだけで、後は、王の教室(ロイヤル・ワン)の時と殆ど変わらない話である。
なお、拘束されていた頃の彼の裸体を可愛くデコレーションしていた陰茎のリボンは、いつの間にか解かれて、その辺に落ちていた。
アメリは入間によって、ベッドの上でうつ伏せの姿勢にさせられた。
「なあ、アメリ……」
入間はアメリの鎖骨の辺りから、そのくびれを下から上になぞるように愛撫しながら、彼女に語りかけた。
「こんなチビガキに壁ドンされてタジタジになってた女子が浮気なんてよぉ、随分と偉くなったもんじゃねえか」
「いいいい入間、う、浮気というのはな、ご、誤解で、話を聞いてく……」
アメリは「その頃」のようにしどろもどろになりながらも、釈明をしようとした。
だが、彼女が話している途中で入間は、
「
突然、怒れる彼の肉棒を、一気に彼女の膣の一番奥までねじ込んだ。
「っんあああぁああああっっ!!!!」
アメリは声を振り絞って、甘く、しかし壮絶に叫んだ。
脳天を、突き抜けるような快感が走る。波があるはずの快楽の、波の一番高い所の間隔だけが、絶えず彼女に与えられ続ける。
そして、入間はアメリの尻肉を両手で鷲掴みにして、一切の遠慮が無い全力のピストンを開始した。
「んぁああんっ、あっ、あっ、ああっ、ああんっ、ふあああっ!!」
あまりにも激しすぎるピストンによって、アメリの全力の嬌声が、なおも引き出される。
引き抜くときは、入間の亀頭の先端までもが抜けきる寸前のところまで身体を引いて、そこから一息に腰を突き入れ、即座に彼女のポルチオを渾身の力で激しくノックする。その出し入れを、彼が引き出しうる全速力で、何度も、何度も、繰り返す。液体がその部分からめちゃめちゃに飛び散って、その量はどんどん増していく。
「この程度の腰使いでっ、こんなヒイヒイ言いやがって、そんなんでっ、もっと、上のっ、人間の男と、やるって? 呆れてっ、モノもっ、言えねえよなあ……っ!!」
アメリは叫びに近い喘ぎ声でしか答えられない。入間の意見に反論もできなければ、肯定することすらできない。まさしくモノも言わせてもらえない状態である。
(や、やばい、凄い、こ、こんな、凄っ、凄すぎるうううっ!!)
はっきり言って、こんなやり方では刺激が強すぎる。快感に混じって、痛みに近い感覚までももたらされてしまうだろう。快楽の度合だけでいえば、もっと緩やかに攻めた方が、お互いにより高まるはずである。
だが、今宵、彼がアメリを抱く目的は、快楽を共にすることではない。
「いいかっ、アメリ、もう一回言うぞっ、」
それは愛を確かめ合うこと、ではない。
「あんたが俺に惚れてんだ、それを……忘れてんじゃねえよっ!」
それは、支配のためである。
ある側面から見れば、拘束されていた頃の「入間」が想像してしまった、悪い男が貞淑な女性を無理やり奪うような行為と通じる部分さえ、あるかもしれない。
「ああん、あんッ、あっ、あっ、んぁっ、んぅっ、あああっ!!」
アメリの嬌声は止まらない。熱に浮かされているかのように頬は紅く染まり、汗が激しく分泌されている。押し寄せる凄まじい感覚を処理しきれず、その表情は苦悶に歪んでいるようにも見える。
それは、自分の肉棒の形状を、彼女の膣の記憶に、植え付ける行為。
アメリに対しては、これまで、彼女自身の膣が入間の形と合うように、自然と開発されていったことを、今一度思い出させる行為でもある。
「あんたがデートに行きたそうな顔をしてたからよ、こっちが誘ってっ……あんたはホイホイ付いてきたんだろうが!」
「ふああっ、ああっ、ああんっ、んはぁっ、んああっ!!」
入間はアメリの尻を掴んでいた手の片方を高く振り上げると、「人間の」全力で彼女の桃のようなラインを引っ叩いた。
スパンキングといっても、彼らは人間と悪魔の間柄である。特に攻撃や肉体強化の魔法を伴わない入間の平手は彼女の肌を赤く腫らせるような威力は無い。
それはただ、ぺちん、ぺちんとその豊満な尻肉を波打たせる程度であった。
したがって、それは痛みではなく甘露の刺激となって、強烈なピストンに悶えるアメリへと更に襲い掛かった。
「あんたが、俺に惚れてるからっ、俺がクララとヤってたって、あんたは俺にっ、ついてきてくれてたんじゃねえのかよっ!?」
それは、精神的なつながりさえも、強要する行為である。女性の心を屈服させて、その奥底にまで、自分は相手の男性のモノだと教え込ませる行為。
アメリにとってそれは、自分がいかにして入間の「人」柄に惚れ込み、恋愛、そして性愛の対象とするようになったのかを、再び見つめ直させる行為でもあった。
「あんたが俺を愛してくれたからっ、俺だってあんたに、ずっと愛で応えてきたんだよっ!」
「はあっ、んはあっ、あうっ!? ……あああんっ!!」
だんだんと、入間の集中力は言葉責めの方に比重が置かれていき、それに伴ってピストンのやりすぎな乱雑さが、少しだけ、緩やかになったような気がした。
先に述べた通り、今回の入間のピストンは強すぎであって、緩めにすることで、より快楽が増すはずの状態であった。
なので――既に最高潮の快感を味わわせられていると思い込んでいたアメリは、これから更に、その限界を超えた高みを経験することになる。
「良いか、アメリ……俺は、そんな
「あああっ、ああんっ、んあぁ、ああっ、はううぅん!!」
……「イルマ」の肉の形を、確かに感じる。「私」の膣という膣の、全体に快感が行き届くように、深く、強く、絶妙な速さで擦り付けられているのを感じる。
Gスポットに、まるで激しく吸い付かれるような快感が走るのを、感じる。
そして、一番奥へ到達された時、イルマの亀頭、その先端が、「私」のポルチオを、しばらくじっくりと愛撫し続けてくれるのを感じる。
(イルマが私のために開発してくれた、中と、奥の……っ、一番、感じる、部分ッ……!)
入間の腰のうねりに合わせて、アメリの全身が自然と、揺さぶられるように動く。
「この鈴木入間(すずきいるま)様が未来永劫っ、お前のことを愛してやるって、言ってるんだ!!」
アメリの喘ぎ声が部屋中に響く大きさなのは、変わらない。だが、その表情に垣間見えていた苦悶の色は消え、今のそれは、ただただ、淫靡である。口を遠慮なく大きく開けてその嬌声を上げ、濡れた瞳には、快感と幸せしか映っていない。もうすっかり、トロトロのメロメロであった。
「だからなあっ、もう金輪際、他の男に抱かれようなんざっ、考えるんじゃねえぞ!?」
「ああんっ、はあっ、いいっ、はひぃっ、んんっ!!」
喘ぎ声の中でアメリが答えたような気がするが、多分、気のせいだ。もう彼女は他の男どころか、鈴木入間との愛欲の日々のことしか考えちゃいない。今の彼の話すら、まともに聞いているかどうかも怪しい。
そして……
(イルマ……ああ、愛しい、愛しい愛しい、愛しいイルマ、……あっ、)
……もう
(嘘……ウソウソウソウソっ)
クララは二人の交わりを、慄きながらただ見ていることしかできなかった。
(あんなこと、するの……あんなに、されちゃうの……?)
手足の先が、がくがくと震える。
入間とアメリの結合部からは、男の腰と女の尻がぶつかり合うパンパンという音と、それから、入間の華奢な身体に不釣り合いな巨根が、アメリの大柄な背丈の割に狭く、ドロドロの蜜が詰まったヴァギナを激しく往復する、ブチュブチュという音とが、アメリのよがり声に負けじと、大音量で響いていた。
(あんなに、音、鳴るんだ……うわぁ……)
アメリが昇り詰めそうになるにつれ、緊張でクララの息はどんどん荒くなり、背筋にぞわぞわした感覚が何度も走る。
(……ヤっっバ……)
もう直ぐ、それは我が身に降りかかる。それを想うと……クララのハートはチュクチュクして、股間がジュクジュクとしてくる。
クララのおまたはラブジュースをいっぱい放出して、水たまりを作っていた。彼女はその泉の奥へ指先を入れて、ゆっくりと自慰をした。
(うへはぁっ……)
クララの胸中は、淫らな期待でいっぱいだった。
……彼女は、二人の激しすぎるカラミにドン引きはしつつも、自分がそれをされることが「嫌だ」とは、心の中の台詞ですら、一度も言っていなかった。
「イきそうなのか、アメリ?」
「はあん、んんっ、い、いひっ、いふぅっ、んんううっ!!」
アメリは肯定しようとしたが、呂律が回らない。できる限り首を上下に動かして、うなずこうとした。
入間はその様子から、アメリの意思を正しく汲んだ。
「よしっ、それじゃあ、覚悟しとけよっ……!」
入間はラストスパートをかけた。喋ることをやめ、再びピストンに全ての集中力をかける。
「んいいっ、ひはぁっ、ああん、はあぁあっ!!」
膣内のあらゆる性感帯が全力で刺激される。再び、苦しいくらいの強すぎる快感が訪れる。
それはアメリを愉しませるためではなく、彼女のオルガスムスを促すための動き。少し方向性の違う話かもしれないが、それはまるで、猫のペニスが
(な、膣内……私の、ナカでっ、イルマの、凄いっ、凄く良いのがっ、く、来るっ……!!)
アメリが大声で発する性の悦びの喘ぎの中に、純粋な歓喜の色が混じり始めた、そんな気がした。
「い、行くぞっ、アメリ……!」
入間は最後の一突きをする前に一瞬、腰を止めて上半身だけをぐいと突き出して、自身の顔をできるだけアメリの横顔の傍へと近づけた。
そして、
「……愛してる」
と囁くと、ずん、と一気に、肉棒を全部突き入れた。
「……あっ、ふあああっ!? ああぁああぁああッッ!!!!」
脳が爆発するかのような快楽。体の芯から、両手両足の指先まで、最高の絶頂感が響きわたる。
(幸せ、幸せ、幸せ幸せ……っ!?!!)
ただでさえアメリが壊れてしまいそうなほどの快感に満ち溢れているというのに……更に、とてつもない追い撃ちがかかる。
アメリの絶頂による膣の収縮に呼応して、入間のパンパンに膨れ上がったペニスもまた、精液の迸りを爆発させたのだった。
「……あああぁああッ!! んはぁあああぁあっ!!」
熱く、濃く、そして、おびただしい。思えば、今宵の入間はずっとベッドの柱に縛り付けられて、お預けを食らっていたのだ。
実に二、三回分の射精量が膣内に注がれ続ける。射精されても射精されても終わらない。
それだけの量を放出し切らなければならないため、陰茎の収縮の頻度も、凄まじいことになっていた。
「んんううぅぅ~~っっ!! ~~○×△※#!!!!」
アメリは傍にあった枕を力強く抱きしめて、その中に顔を埋めた。枕の中で、もはや言語化できない、不明瞭な音声で彼女は喘ぎ続ける。
「~~っっ……!!」
入間とアメリ、絶頂に達した二人は、
「……っ、はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、」
……やがて意識が戻ってくると、二人は、深くゆっくりとした息をして、呼吸を整え始めるのだった。
それから入間は、
「……ふぅ」
と大きく息を吐いてから、アメリの尻肉をむんずと掴んでいる両手に再び力を込めて、肉棒を引き抜きにかかった……が、抜けない。
「ぐ……んうっ」
入間の口から小さな唸り声が漏れる。ペニスを引き抜こうとすると、それを追うかのように、アメリの尻も後ろに下がる。膣肉が、未だ入間の肉棒をギュウギュウと抱きしめて、おかわりをねだってくるのだ。
入間が腰を右に左にひねれば、アメリの腰もそれに合わせて、いやいやをするように動いた。尻肉の向こう側を見れば、アメリは枕を抱っこしながら、上気した顔の半分をこちらに向けて、もの欲しそうな表情をしているではないか。
「こ……っ、のっ!」
入間は陰茎をまず敢えてちょっとだけ奥へ差し込んで、膣に少しの刺激を与えてから、間髪を入れずに逆方向に力を込めて、腰を思い切り引いた。
「ひうんっ!」
瞬間、アメリを膣肉がめくれ上がるような感覚が襲った。そして入間のペニスは、ようやく再び外の空気を吸うことができた。
「はあ、はあ、はあ……」
二人はまたしばらくの間、肩で息をしていた。
「はあ、はあ、イルマぁ、……私も……」
その内アメリが、蕩けきった瞳で入間の方を見た。
そして、口から自然に出てくる言葉を、躊躇わずに発した。
「……私も、愛しています……、あ・な・た」
「アメリ……っ」
入間は、今や隷属よりももっと深い絆で彼と繋がったアメリの臀部を、再び見下ろした。
大きくて重くて白い、桃のような丸みの、ついさっきまで自身を甘く呑み込んでいた、その中心部。そこが、ぐぽぐぽと下品な音を立てて、ひくつき、たっぷりの白濁が溢れてこぼれそうになるのを、必死で堰き止めていた。白濁の粘液は、泡を立てているようにも見える。
(うわ、エッッロ……これ、何度でも行けるかも……)
入間は、切なく涎を垂らす目の前のいやらしい穴に、もう一度栓をして、新しいのを注いでやりたい衝動にかられた。
(……だが、今日はここまでだな)
入間はすっくと立ちあがった。……そして、怯えているような様子の、クララの方を見た。
そこに言葉は無かったが、クララは、彼の纏う禍々しいオーラから、あるメッセージを読み取ることができた。
……次は、お前だ。
クララは、悪魔でありながら、ホラー映画のヒロインにでもなったかのような感覚に陥った。……入間の肉棒は、最後に引き抜いた際に受けたアメリからの甘やかな吸い付きもあって、未だバッキバキに反り返っていたのである。
入間は、ゆらり、と身体を動かして、クララに近づいた。
「よう、クララ」
「は、ハロー」
クララはぎこちなくヘラヘラ笑いつつ、へたり込んだままで後ずさりをする。
やがてクララはベッドの端へと追い詰められた。それでも入間は、ずんずんと彼女に向かって前進を続けた。
その圧に押されて、クララはどんどん仰向けに倒れ込んでいった。
(あっ、私は正常位なんだ……)
クララは外身では恐怖心に竦むような様子を見せながら、その心中には、自分がめちゃくちゃにされることへの期待しか存在しなかった。
入間は更に身体をずいと前に出して、クララに覆いかぶさるような体勢になった。
そして入間はクララの顔の横に手をついて、正面から彼女の顔を見下ろした。ぎしりとベッドが軋み、クララの裸体に、入間の身体が影を落とす。
(ゆ、「床ドン」キターー!!)
クララは心の中で舞い上がった。アメリは壁ドンは経験済みだと言っていたが、これはどうだったか。ひょっとしたらこっちは自分の方が先なのではないのかしら、と。
「え、えへへへぇ~……」
思わず笑みがこぼれる。すぐそこには大好きな彼の、滅多に見せないキリっとした表情。そこから下を見下ろすと……
(う、うわあっ、怒ったイルマちの勃起ちんちん、すっごぉい……でっかくて、パンパンで、長ぁ~くて……私の胸まで届きそう……!)
流石にそこまでのサイズではない。彼女は感情の乱れによって、少し認知が歪んでいた。
(ひゃあ、湯気が立ってるよお……)
立っていない。……それはともかくとして、クララは自身が目にしている凶悪な肉棒の(幻)像を見て、ただでさえパニクっていた頭が、更にクラクラとしてきていた。
(ああっ……こ~んなのをイれられたら、絶対やばいってぇ……)
クララはこれからの衝撃的な出来事を想像して、うっとりとした表情を浮かべていた。
(見られちゃう見られちゃう、私のアヘ顔、イルマちに間近で見られちゃうよお……)
そんなことを考えながら、彼女の顔の筋肉は完全に弛緩して、すっかりアヘる準備ができているのだった。
「クララ……」
少女の名を呟いて、入間は更にその全身を肉薄させる。
目が合う。
(きっと、これから、今すぐ……っ)
クララの瞳は、淫らな幻想への期待の色を隠せないでいる。息がすっかり荒い。クララは、唇の裏側でゆっくりと舌なめずりをして、後から後からでてくるよだれを、ごくりと飲み込んだ。
そんな彼女のトロ顔を、入間は無表情で見つめていた。
そして、彼はぐい、と動いた。
……嗚呼、
しかし。
「んっ……!?」
入間は、クララにゆっくりと唇だけを、重ねた。
……
そのまましばらく、入間はじっとして唇同士だけの圧迫感を愉しんでから、一度、ちょっとだけ彼女の下唇を舌の先端で触れつつ、その唇を離した。
湿った息継ぎの後、入間はすぐに再びクララの唇を奪った。
彼女の肩を、痛くならない程度に掴んで、今度は舌を入れる。先ほど彼女が口の中で自慰をしていた部分、唇の裏や、牙の根元にある粘膜を、その舌で撫で上げていく。
その動きは快楽に堕とすためのものではなく、優しくて、そして……やはり、優しい。
「ん、んむぅっ、ちゅうっ、……」
クララは「訳も分からずに」、「悪くなった」入間からの、あったかいスキンシップに応えて自らも舌を突き出し、彼の舌と、弾む水音のダンスを繰り広げる。淫らな深い沼に突き落とされるはずだった覚悟が、揺らぐ。
「~~~~っ……」
入間は彼女の口の中で弱くゆっくりと息を吸いながら、もう一度、唇を離した。その様子には、何だか名残惜しさすら感じる。
(イルマち……?)
入間は再び彼女の顔をじっと見つめる。そこに、怒りは見てとれない。クララは、その不思議な表情に見とれていた。
何だか、どこか……いや、明らかに何かの憂いを帯びている表情。哀しみさえも感じられるかもしれない、こんな表情を、かつて「この時の」入間がしたことがあっただろうか?
しかもその表情を、彼は今のところ、クララにしか向けたことが無い……ということまでは、当の彼女はまだ気づいていない。
それでも彼女は、心の中のエッチなドキドキに、異なる正体不明のドキドキが芽生えつつあることには、気がついた。それは、決して恐怖の感情ではない。
それから入間は急なタイミングで、クララの片脚をがっしりと掴んで少し持ち上げ、「開く」ように動かした。
(……!)
長い唇の愛撫で少し冷めつつあった彼女の泉に、今度こそ、彼女の眼(認識)に映る、赤黒く脈打つ凶暴な獣が、侵入する動きをした。
入間はクララの脚を持っていない方の腕を、彼女の背後に通して、彼女の上体を起こして、支えた。まるでダンスの際に、男が女を抱きとめる場面のような構図で……
そして、入間は一気に深く、彼女を貫いた。
「んにゃぁうっ……!?」
クララはびっくりして、身体が跳ねた。それはアメリのように圧倒的な性の衝撃を体感した時のものとは、また違うびっくりであった。
入間はピストンを開始した。
「ひゃあ、あうんっ、!? やあん、んはあっ、」
はっきりと言えば。……思ったほどではない。
「んにゃあっ、あはぁっ、」
思ったほど、強くない。思ったほど、乱暴じゃない。
「あっ、イルマち、はうんっ、」
思ったほど、クラクラのメロメロのドロドロのぐちゃぐちゃにはならない。
思ったほど、大きくない。思ったほど、凄くない。
(イルマち、イルマち、これ、何だか……)
……思ったほど、気持ちよくない。
ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、ぱちゅん。中途半端な水音。
そのピストンは、まるで自分本位のものに思えた。かといって、童貞猿が初めての膣に悦ぶ時のがっつくような激しさも無い。
なんていったらいいだろう。
一言でいえば、セックスが下手。
(えっ、イルマち……?)
「クララよぉ、お前、何で俺がお前に惚れてんのか、忘れちまったんじゃねえのか」
「えっ、えっ??」
陰部への弱い刺激の中で、クララは突然、入間から好意を明言されて、体じゅうが何だかポーッとなった。
「……お前さあ、人にモーションかける時は、ひざまくらだの、保母さんみてえになってさんざん遊ぶだのやっておいてよ、」
入間はクララの身体や脚を支える両腕を少しずつ引き抜いていき、彼女を完全に仰向けに寝そべらせる。
「えっ、う、うん」
そして彼は、変な感じのピストンは続けたまま、自由になった両手で彼女の胸にある未成熟な、けれどもしっかりと丸い二つの果実を揉みしだいたり、
「わ、ちょ、ちょっと強いよ、イルマちってばぁ」
あるいは、桜色の美しい乳頭にしゃぶりつき始めたりした。
その二つの柔肉への愛撫は、いささか女性の身体への配慮に欠け、繊細な彼女の肌に、少しだけ痛みを残す。それはまさしく、童貞の乳揉みに似ていた。
「そんなんで、んっ、んっ、ぷはっ、なあ、ええ? いざ付き合ってヤるとなったら、とんだエロガキになりやがって、あむッ、ちゅうっ」
その彼の乳首への吸い付きもまた、女性を感じさせることよりも、彼女の乳首の味わいや、美しい女の乳首を自由にしているのだという征服感に似た幸福、そして、その更に先端に寄せる「ミルク」への期待感……実際にそれが出るか否かにはかかわらず……
そういった感情を、優先する行為となっていた。
より分かり易く、その行為を表すならば……
(イルマち、これって、何で……何で急に、こんな赤ちゃんみたいに……? えっ、もしかして……)
「んぷあぁっ……、ふぅ、それでおまけに何だ、今じゃすっかり、男をよがり狂わせるドSのメスガキですってか、あむ、ちゅぱっ、なあオイ」
乳房への吸い付きを繰り返しながら、自分を見上げて語りかけてくる入間の表情。イキった悪の入間の、その顔に……クララは、どこか、「子犬」めいたものを感じた。
いや、顔だけではない、へこへことしたピストンを繰り返している足腰を含めて、彼の全身が、何かを、乞うている。
(イルマち、もしかして……)
入間は上体を少し上げて、クララの眼をまっすぐ見る。
「さんざ人のことをポカポカにしておいてよ、今更っ、冷たくしてんじゃねーよ……っ!」
(もしかしてイルマち、私に、甘やかしてほしくなっちゃったのかな?)
クララがそんな風に思考を整理できた瞬間……
彼女の体の後ろあたりを、心地よいビリビリとしたものが、駆けめぐった感覚がした。
「お前までそんなんなっちまったら、俺ぁどうすりゃいーんだ、誰が癒してくれるんだよ……!」
そして、まるで追い打ちをするかのように、入間はクララの手をぎゅっと握って、そう言った。(瞬間、この場にいた第三者の方角から「えっ」と小さく声が漏れたことを二人は気づいていない)
今や彼は、秘めた思いを言葉だけでなく、その表情にも、すっかり顕わにしていた。
(い、イルマち……!!!!)
クララの感情が、爆発した。暖かくて蜜のように甘い想いが、胸から一気にあふれて、あふれて、目尻に小さな涙の粒となっても現れる。
……クララは入間を抱きしめた。首筋、唇、唇、下唇、頬、唇に、むちゃくちゃにキスをした。
今の彼を想うと、おっぱいは出ないけど、乳腺がキュンキュンするのは分かった。このまま開発を続けていったら、いずれ妊娠していなくても出るようになる気がした。
そして溢れるその想いは、その胸から、彼女の臍の可愛らしい窪みを伝って、もっと下の方へ――。
彼女の狭くて肉厚な膣壁が、訪問中の入間のペニスを優しく撫でてさすって、暖かいお汁を彼に振舞った。
「あう、クララ……っ」
急にクララの中があんまり熱くて窮屈に抱きしめてくるものだから、さしもの悪入間も切ない声を出す。
「イルマち、イルマちぃ……っ! いいよ、良いよぉっ、いっぱいっ、い~っぱい、甘えていいんだよぉ……っ!」
クララはそんな入間の、表に出た感情ごと、何もかもを抱きしめて、肯定した。
二人は、ピストンの息を合わせて、調子を強め始めた。
男は愛を乞うて肉棒をがむしゃらに突き入れ、女は、寒がりのそれに、たっぷりの愛を注いで返す。
「ああっ、あふぁんっ、イルマち、ごめんね、寂しかったよね、ごめんねえ……っ」
クララは入間の上半身をまだまだぎゅ~っと抱きしめて、彼の頭を彼女の双丘にぐりぐり押し付ける。
「ん、んんっ、ぷぁっ」
入間は彼女の乳の海でもがいて、何とか脱出すると、隙を見せたクララの唇を、彼の唇でしばらく塞いだ。
「ちゅう~~っ、んんっ、んむぅ、イルマち、んはぁっ、イルマちイルマちイルマち、ああん、可愛いよおっ、大好きだよ、私がっ、イルマちの、お姉ちゃんにもっ、マミーにも、何にでも、なってあげるからねぇ……っ!!」
ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅ。力強すぎないピストンが奏でる水音は、しかし、とっても気持ちの良さそうな旋律へと変貌していた。
クララは目の前の、ピストンをしながらキスと乳房への愛撫を執拗に繰り返してくる「甘えんぼさん」の頭を撫でるというか、ごしごしとさすりながら、全身を使って、その彼と、体内の水分の「交換こ」をした。
彼女の瞳はすっかり、まるでハートマークと化していた。しかも一つの瞳の中に、一つじゃなくって、それがいっぱいある。それは隷属の感情でも、恋愛や夫婦の慕情でもない。あるいは、それら全てをも内包するか。
(……なっ……、!?)
アザゼル・アメリは、横になって二人の様子を見ながら、驚愕した。
(い、イルマが、私よりも、クララの方に母性を求めたというのかっ!?)
アメリは思わず、首の下にある大きな大きな二つの柔らかい塊を、両手で持ち上げてみた。
(あいつには悪いが、乳のでかさなら私の方が絶対に上だろうに、)
それに
大体の恋愛のシチュエーションにおいてコンプレックスになりがちなその要素が、母性という面では、寧ろアドバンテージにもなり得そう、だというのに。
(もしや……私はでかいだけで母性が無いのでは!?)
アメリは何かに気づいてしまった。背後に電撃のようなものが走る。
それからアメリはしょんぼりして、力なく両腕を下ろして、何気なく脚の間で手を合わせた。
そして、再びぼんやりと入間とクララのことを眺めていた。
ふたりの肉体の交わりは、一見するとまるで男女の愛欲の情念が無いようにすら感じる。「なかよしのダンス」とさえ形容することも不可能ではない、らぶらぶ、ちゅっちゅ、いちゃいちゃ。
しかし、彼と彼女の身体にまとわりつく空気の、ピンク色の、鱗粉か花粉か何かの飛沫に覆われているような淫靡さからは、目を逸らせない。
(ああっ……し、しかし、)
いいなあ……アメリは小さく小さくつぶやくと、脚をもじもじと動かし始めた。
(あんな風にするのも、素敵だ……)
ぎこちない水音。心無い者ならば、下手くそと嘲うかもしれない。しかしアメリは、
体の気持ちよさなんかよりも、お互いに、沢山のピュアな「好き」をもっと相手に伝えたくって、懸命にその方法を探り合って、どうしようもなくなってしまっているのだ。
(私も、したい……。されて、みたい……っ!)
気づけばアメリの、ちょうど良い位置にあった手が彼女の中を弄り、彼女の欲望の門に、油をさし始めていた。
(私がされたのとは違う、あんな……いや、でも、私がしてもらったのも、とっても、良かった……)
そこでふとアメリが、自分が入間にされた激しい激しいセックスのことを思い出した途端、彼女の脳内は柔らかなピンク色の淫靡さから、薔薇のように色濃く
(ああっ、やっぱり、あの凄く、すごく濃ゆいのを、またしてもらうのも良いっ……んんっ、でも、でもぉ、今の二人みたいに、あんなにしつこいくらいラブラブするのも、すっごく、良さそう……)
アメリは指を深いところへ送り込み、まるでお腹をたぷたぷにするくらいに注ぎ込まれた、特濃のネッバネバな彼氏の子種汁を、膣肉と指の腹とで、ゆっくり、ぐっちゃぐっちゃと咀嚼した。
彼女の頭の中は、ほのぼのしたエロスとドロドロしたエロスが目まぐるしく切り替わって、最早どうにかなっていた。
(ああ、どっちも、されたい……。い~っぱい、欲張りしたい……!)
すっかり熱に浮かされたアメリは、左右の眼に別々の色を浮かべていた……それぞれ、異なる愛を求めていた。可愛さと、エロさを。彼女は、下の口でねっとりとした自慰を楽しみながら、上の口では、何度も何度も舌なめずりを繰り返していた。
「う……っ……クララ、っ」
「イルマち、イルマち、イルマち……!」
入間(何度も書かないと忘れてしまいそうになるが悪入間のはずである)とクララとの「子供せっくす」は、しかし着実に、二人がいちばん気持ちよくなれるその地点へと辿り着きつつあった。
「んぷ、うむぅ、クララっ、んんっ、そろそろ……」
入間は、クララの顔中にも唇にも首筋にも鎖骨にも乳首にもキスをして、二つの乳房も二の腕もくびれも太股もまさぐって、たっぷりと甘えながら、途絶え途絶えに、自らの意思を告げた。
「んん、ふあっ、イルマちっ、イルマち、イキそう? イキそうなの?」
入間はまたクララの胸に顔を埋めて、鼻声で返事をした。もごもごした感じだが、「うん」と何度か言ったようにも聞こえないでもない。
「良いよ、いいよぉっ、イルマち、んんっ、ちゅっ、好きなだけ、イッて、良いからねっ、私も、私もイクからぁ……ぁっ」
クララは入間のおでこにちゅーをしたりしながら、そんなことを言った。
先ほど入間がアメリを犯した時とは、やんわり逆の形になる……
クララが入間の射精に合わせて、彼女自身のオルガスムスのタイミングの方を、コントロールしようというのだ。
ピストンの腰つきの動きが、また変わり始める。お互いの身体が勝手に、もっと気持ちよくなるように動いてゆく。
「あっ、あっ、はぁぅんっ、イルマち、イルマちのかっこいいおちんちん、膨らんで、きたよっ、すごく、凄く、気持ちいい、よぉっ……!」
肉と肉が満遍なく抱きしめ合って、激しく擦れすぎて痛くならない、絶妙な速さのピストン。
「ああん、ああぁんっ、イルマちのおちんちんっ、どんどん、カッコよくなるよぉっ……、私のおまんこ、いっぱい、気持ちいいんだね、うれしい、うれしいよぉ、イルマちぃ……!!」
歓喜の声を躊躇わないクララに対して、入間はといえば、クララのことをぎゅ~っと抱きしめて、うめき声しか上げていない。くぐもっているが、何か肯定の言葉を発したような気がしないでもない。
「イルマちっ、んはぁっ、イルマちのカッコいいおちんちん、もう、パンパンで、辛そう……っ! も、もうすぐ、いっぱい、びゅぅびゅうぅ~~って、せーし、い~っぱい、出したいんだ、ねえ……はうぅっ! い、イルマちっ、がんばって、イルマち、イルマち、大丈夫だよ、ああんっ、つらいよね、かわいい、かわいそうなイルマち……んああっ! もうすぐだよ、もうすぐだからねっ、がんばってね、私にっ、私に好きなだけ甘えて良いからね、はぁぁんっ、あっ、あと、もう少しだよ、私も、私も、気持ちいいよっ、あっ、あぁあっ、すごく気持ちいい、よぉ……っ、イルマち、イルマちぃ……あっ、はうぅんっ、い、一緒にイこうね、一緒に、い~っぱい気持ちよくなろうね、イルマち、私がっ、私がついてるからね、あっ、はぁぁんッ! も、もうすぐ、もうすぐだよっ、頑張って、イルマち、んんッ、がんばれっ、イルマち、が~んばれっ、」
クララは、彼女自身もいっぱいいっぱいだというのに、彼女に覆いかぶさって必死に腰を打ち付けてくる入間の、背中の真ん中あたりをぽん、ぽんと優しく叩いてやりながら、
「……フレ、フレ、イルマち、がんばれっ、がんばれっ、おち~んちんっ……」
そんな風に、ダメ押しで囁くのだった。
「……ク、クララぁっ!!!!」
入間は力いっぱい、彼女の名を叫んだ。
本当はもっと愛を示す言葉も言いたかった。好き、大好き、愛してる、あらゆる種類の愛の告白をしたかった。一緒にキスをしたかった。カッコいい感じに抱きしめながら、イキたかった。……でも、入間の身体はもうすっかり、クララの甘いラブラブに支配されていて、大好きな大好きなその名を叫ぶ以外に、何もすることはできなかった。
「んあああぁぁっっ!!!! 出てる、出てるよぉイルマちぃ……!」
入間は童貞喪失時のような射精をした。いや、彼にとって初めて「彼女」を抱いた時、彼自身には、もっと彼女に奉仕しようとする気があったはずだ。
「イルマち、イルマち、ああぅっ……どぴゅどぴゅ、どくっ、どくっ、て……っ、カッコいいおちんちんのミルク、いっぱい出てるっ、私も、私もすっごい気持ちいいよお、いっぱいいっぱいイってる、止まらないよぉ……!」
だが入間の精神は今や、童貞だった頃どころか、魔界に来て様々な成長を遂げる前の頃にまですら、退行していたかもしれなかった。
「あはぁ、んああっ、イルマち、イルマちのおちんちんがドクドクってなるたびに、イルマちの背中とか、お肩が、ビクビクって、なるねえ。いっぱい、いっぱい、気持ちいんだねえ、良かったねえ……」
それはまるで、魔界に来る前の、ある意味で心の冷めた、14才になったばかりの彼の元へ、経験したことのないあらゆる愛情を与えてくれるお姉さんが、急に現れたかのような……
「イルマちぃ、すごぉい、中出し、んはぁっ、まだ、びゅーびゅーって、続いてるよぉっ……」
鈴木入間はその「お姉さん」の中に、心のわだかまりを何もかも全て、遠慮なく吐き出していた。全身の力が抜けて、今まさに、彼女の胸の中で、彼は幸せな眠りに包まれようとしていた。
「イルマち、ん、んんっ、んはぁっ……イルマちのミルクぅ、おまんこがすっごいおいしいっていってるよぉ……んん、ふふっ」
クララは入間を感じて恍惚となりながら、くすくすと微笑んで、そして愛情たっぷりに、
「気持ちいいお射精い~っぱい、大変よくできましたぁ……えらいえらい、イルマち」
と言って入間をひたすら撫で撫でして、挙句の果てには彼の頭におやすみのキスなんてするものだから、入間は、クララと繋がったまま……落ちた。
──
「本っっ当~~に、すみません……あんな事をして……」
入間はベッドの真ん中で、両手で顔を覆いながら深刻な謝罪をした。その首筋のあたりを見れば、彼の隠れた顔が真っ赤になっていることが窺い知れる。それは先刻までの性的な興奮によるものではなく、羞恥心100%の赤面だった。
その股間の一物はといえば、すっかり満足して萎れていた。
「もぉ~気にすんなって言ってるでしょ~、イルマちぃ~!」
クララは入間の頭をゆっくりと撫でた。入間の羞恥心は更に跳ね上がった。悪ぶった姿で、よりにもよって「甘えさせろ」なんて言ってからのこれである。この「よしよし」は、先刻の入間の豹変に対する、彼女からの答えに他ならない……少なくとも彼の側では、そうとしか思えなかった。
「そうだぞイルマ、私たちは大丈夫だ。少しばかり、驚きはしたがな」
そう言ってアメリは、両腕、乳房、両脚の全身で入間を優しく抱擁した。
「あ、アメリさんには、あんなに乱暴にしてしまって……」
「大丈夫だと言っているだろうに! それに、あの時のイルマも、とっても……カッコよかったぞ」
アメリの性格ならば本来こういう時、「素敵」というお姉さんらしい語彙が自然に出るのであるが、彼女は敢えて子供っぽい言葉をチョイスした。
彼女は、今や心の中で、さっき自分がされたことなんかよりも、入間に自身の母性をもっとアピールするにはどうすれば良いかを、気にしていた……
入間が彼女に向けている「憧れ」という感情が、クララへの母性の渇望と等しく貴重で尊いものだと彼女が気づくのは、当分先のことであろう。(※この小説はイルアメのダンス回より前に書き溜めておいたものでした)
「アメリさん……」
「うんうん、私も、イルマちのこと、もっともっと大好きになったよ!」
「クララ……」
入間は二人からさんざ慰められて、ようやく少しだけ落ち着きを取り戻すことができたようだった。それでもまだ大層に気恥ずかしさを感じて、二人の顔をまともに見ることはできなかった。
……だから、彼女たち二人の眼が、何やら怪しげに光っていたことを、彼が気づくことは無かった。
アメリはクララの顔を覗き込んで、
(まったく、それにしても、イルマという奴は……)
声を出さずに、唇だけを動かした。
(……追い詰めれば追い詰めるほど、これほどまでに……)
そしてクララも、無音の言葉でそれに返した。特に読唇術の心得は無く、寧ろ普段はちょっと察しの悪いキャラで通ってはいるが、この時は、アメリと全く同じことを考えていた。
(あ~んなに、きもちくしてくれるなんて……!)
うふ、うふふふふ……と、二人はどちらからともなく、小さく笑い始めたのだった。
……逆効果であった!!
完。