エロ&下品注意。
東方とは名ばかりの本編キャラの掘り下げ話
グレンが幻想入りをする一年前
~アメリカ、デトロイト~
仮に皆が寝静まっていたとしても、この街は眠らない。
クソアメリカ、クソデトロイト。自由の国とは良く言った物だ。
死人が出るのが日常茶飯事のこの街は、俺にとっての第二の故郷と言えるだろう。
俺がこの街に来て一年、食い扶持に困ることもない。
何より馴染みの店、そこで一日の時間の大半を過ごすのは悪くない。
安っぽい女が半裸で腰をくねらせて踊るのを、同じく安っぽい酒を飲みながら、頭を空っぽにして見ているのも悪くない。
最も、空っぽの頭に響く耳障りな音楽を除けば、の話だが。
今日も俺はお気に入りのスコッチの瓶を傾けながら、お気に入りの、少々オツムの足らなそうな若い女を見て、周りの客と同じように涎を垂らす。
此方に気付き、目配せをする女に100ドル札を数枚チラつかせれば、薄汚いトレーラーハウスに一人で帰ることもない。
今日もそうだ。俺のトレーラーハウスと同じ様に薄汚く、タチの悪いゴロツキや、クソの様な臭いを漂わせるクソその物である浮浪者に、俺のお気に入りの女を取られる前に合図を送った。
今日も一人で帰ることは無いだろう。俺は気分良くスコッチを飲み込んだ。喉が焼ける。
「あー…グレン?グレンだな?」
こんな肥溜めには到底似つかわしくない。
何処ぞのブランド物であろう、スーツを身に纏い、無知な俺でも見れば判る程に、高級そうな腕時計をした若い男が俺の隣にいた。
「…アンタは?」
酔いが回り、思考を纏めるのが難しくなった頭で考えたなりに、勤めて冷静に返事を返す。
落とすのを忘れていた、と言うより咥えているのさえ忘れていた煙草の灰が、男のピカピカと輝く腕時計にゆっくりと落ちた。
「…俺は…まあそれは良い…実は仕事がある、どうだ?一枚噛まないか、儲かるぞ」
明らかに不機嫌そうな表情だ、だが知った事では無い。
此方は気分良く酔おうとしてたんだ、なのにこのアホは俺の邪魔をした。今すぐにでもブッ飛ばして歯をへし折ってやりたいくらいだ。
まあ、それも良いが、今このアホは何て言った?
儲かる仕事?何だそれは、田舎のモールでレジ打ちでもすりゃいいのか?
「…失せろ、俺はマフィアだのギャングだのに使われるつもりはねえ」
馬鹿の仕事をすりゃ骨の髄まで使われて捨てられんのがオチだ。
それを理解してる、それだけで断る理由には事足りる。
「…グレン、分かるだろ?腕の立つ奴が欲しい。お前の噂は聞いてるさ。なあグレン?少しばかり手を貸してくれればこんなシケた酒場で酒を煽る必要も無くなる。うちの店を紹介してやるし、それ相応の報酬は払うつもりだ」
ニコニコと気色の悪い笑みを浮かべて話す男は、まるで口先だけで紛い物を買わせるペテン師、ベテランのセールスマンだ。
ベラベラと聞いてもいない情報を得意気に口にする男に本気で腹が立つ、顎を叩き割ってやろうか。
「…なぁ、二度言わせるのか?失せろ」
相手の顔色を伺う。
明らかにキレてる、それでいい。本性を見せろ。
「…おい、此方の台詞だ。三度目は無い。やるか、やらないか、二つに一つだ」
男の眼光が鋭く光る。
腕はスーツの内側へとゆっくり移動されている。
もういい、もう充分だ。
グレンは相手の男の脇腹へと拳を繰り出す。
強烈な一撃が男の内臓を抉る様に刺激した。
「っ!!?」
「おいカウボーイ…アンタの講釈は沢山だ。そんなに死にたいなら今すぐお望み通りにしてやろうか…?」
男の襟を掴み、捻り上げるグレン。
苦しそうな唸り声を漏らすも、酒場の喧騒にそれは掻き消される。
「…ま、待て…!正気か?俺達を敵に回すつもりか!?このデトロイトで…っ!!」
「…ほう、俺はアンタ達を知ってるぞ、成金マフィアのゲイファミリー、そう臆病者だ。カスみたいなポリ公の後ろ楯に隠れてノア・カステアスの売人共に負けずとも劣らないシケたヤクを小汚ないクソガキに売り付け、自分達に従わない小者を殺すのに必死なチキン共だ」
俺の言葉に男が更に眼光を鋭くさせる。
睨み付けられるのには慣れてる。今更どうと言う事は無い。
「そんなチキン集団に、何故この俺がビビらなくちゃならん?寝言は寝てから言いやがれ。それとも何だ?そんなに俺のケツが恋しいか?そんなに掘りたきゃちっとは物の言い方くらい覚えるんだな、クソルーキーが」
言いたい事を言えばスッキリする。
男の襟を離してやれば俺は再びスコッチの瓶を傾ける。
「…お前の事は忘れんさ…絶対にな…」
その言葉に俺は中指を立てて応えてやる。
「二度と来るんじゃねえ、また来たらテメェらの隠れ蓑に火ィ付けてやる」
ああそうかい、俺も忘れんさ。
次に俺の姿を見たとき、それがお前の死ぬときだ。
三時間程が経過しただろうか、空が明るくなり始めると店仕舞いの時間だ。躍り疲れたストリッパー達はブーツを脱ぎ捨て目についた男を漁る。今日の報酬の上乗せ、と言ったところか。
俺はマスターから受け取った真新しい瓶を一気に空にすると、目当ての女が近付いてくるのを横目で見ていた。
「ハロー♪今日も来てたんだ?飽きないのねぇ」
「ハッ、俺は常連様だぜ?そんな口を利いて良いのかよ」
そう言って女のケツを握る様に揉む、程よい弾力と恥じらう表情が俺の酒に犯された脳を掻き乱し、肉欲をそそる。
「もう!すぐに手を出すんだからぁ…!」
「目の前に形の良いケツがありゃ、誰でも触りたくなっちまうもんだ」
「ち、ちょっとぉ…もぅ…」
呆れた様子の女の腕を引き、金をテーブルに叩き付けて店を出る。
顔を見せた太陽が俺の目を焼いた。
そして満更でもない女を赤いバッファローの助手席に乗せ、俺は愛する我が家へと向かうのだった。
ハウスに着くなり、女は俺の唇を強引に奪う。
良く見れば俺が誘った時から、微かに頬が赤くなっていた。
察するに男達の獣の様な視線を浴びせられ、興奮しているのだろう。そんなことを考えていると俺は着ていたコートを脱がされていた。とんだサキュバスだ。
「んっ…ふぅ…っ!」
吐息を漏らしながら俺の舌を求める女、名前もろくに知らねえが悪くはない。
強く抱き寄せてやれば更に吐息を漏らす。上々、と言ったところか。
「…」
無言のまま相手をベッドに押し倒す。
粗末なベッドが軋む音が部屋に響き渡る。何度も聞いたその音は、相も変わらず俺の心を昂らせてくれる。
「んんっ!!や、優しく…っ」
女の言葉も無視して、裸に布切れを纏った様な服を無理矢理剥ぎ取る。
豊満な乳房と、あまり使い込まれていないのか、薄いピンク色の乳頭が露になった。
「…誘ったのはお前だぜ…?」
「で、でも…んっ!!」
顔を赤くして反論しようとした女の言葉を待たず、俺は固く自己主張しているソレに優しく噛み付く、そして女の反応を楽しみながらしゃぶりつき、吸い付いて味わうのだった。
「ひ…ぁ…んっ」
肌に浮かぶ汗、舌で感じとるのは塩っ気と、微かな甘み。
谷間からヘソに掛けて舌を這わせてやると、くすぐったいのか、女は体を揺らす。
ふと気になり、俺は女の下着同然の衣服の間に手を滑らせる。職業柄か、はたまた女のたしなみなのか、綺麗に揃えられたアンダーヘアを撫で付けてやると女は恥ずかし気な声をあげた。
「そ、そんなに…撫でないでよ…」
無言で笑うと、お言葉通りアンダーヘアを過ぎ、女の秘裂へと指を伸ばす。
少し触れただけで感じ取れるほど、女の秘裂からは蜜が零れんばかりに溢れていた。
「あ…」
小さく声を漏らすも、女は自らの手を使い口を塞ぐ。
自身の喘ぐ声さえも恥じらうのか、想像よりずっと経験が少ないのかもしれない。
その証拠に、女の秘穴は俺の指を拒む。
二本、かなり濡れているハズなのに人差し指と中指の先しか入らない。
「…えい!」
「お…」
そうしていると女が俺の胸を強く押す。
いきなりの行為に俺は女から離れ、ベッドの上に座る形になった。
「やられっぱなしって訳じゃないんだからね…」
頬を少し膨らませ、覚束無い手付きで俺のベルトを外そうとする女。だが手間取り、中々ベルトは言うことを聞いてくれない。
「よ、よし…これで…」
女がベルトを外し、俺のジーンズと下着を一緒に脱がせる。
そしてそのまま女は顔を赤くしたまま、目の前のぺニスに顔を近付ける。
「…まだ勃ってないのに…やっぱり足のサイズとか体の大きさとか関係あるのかしら…」
ボソボソと訳の分からない解釈を垂れながら、女は小さな口で俺のモノを咥える。
何とか飲み込むように半分ほどを口に納めると、暖かい舌で俺のモノをゆっくりと責める様に舐め始めた。
「ん……ぷはっ…全部入らないね…これ」
完全に固くなったモノを手で擦りながら、女は眉をしかめる。
すると今度は手で擦りながら亀頭を舌でぎこちなく舐め回し、刺激する。
「おいおい…」
思わず漏らす。
折角金を払って買った女が、下手だと?
笑い話にもなりはしない。
だが…
「んんっ…む…はぁ…はぁ…っ」
拙いながらも、熱心にフェラをする女を見ていると、快感と言うよりも背徳感が擽られる。
だが、イケる気はしない。
「よし…もういいぞ、疲れたろ」
相手も頑張ったのだろう、恐らくこの女はこの行為の経験が殆ど無い。それは分かった。
だが女は悔しげに俺のモノに文字通り食らい付いて離さない。
「…おい」
軽く膝を女の頭にぶつける。
すると女は観念した様に口を離して呟いた。
「…何かムカつく」
そりゃこっちのセリフだ。
「いっ…!!ひぁっ!!?」
女の腰を抱き、ゆっくりと腰を進める。
たっぷりと濡らしてやったと思ったが、やはり痛いらしい。
だが初めてでは無いようで、少しすれば余裕が出てきた。
「はぁ…はぁ…ご、ごめんなさい…大丈夫だから」
申し訳なさそうに呟く女。
だが知った事では無い、俺は快感を求めて腰を振る。
「あっ…あっ…いたっ…んんっ!!」
腰を使う度に女が声を漏らす。
一度確かに痛いと漏らしたが、やはり俺には関係無い。
「ううっ…ぐ…ッ」
シーツを掴み、痛みが快感に変わり始めたのか。
目尻に涙を浮かべる女。
嗜虐心がフツフツと沸き上がる。
女を強く抱き締め、思い切り突く。
悲鳴に近いうめきを上げ、女は俺の背中に爪を立てた。
痛みも、汗の臭いも、酒と煙草の混ざった、安っぽい匂いも、全てが俺を興奮させた。
「いだっ…い…!!いた…あ…ああああっ!!」
「ハッ…知ったことかッ!」
俺は女を抱いた、何度も何度も。
俺達がセックスに疲れ、眠りについた頃には空は暗くなり始めていた。
目が覚めた、ゆっくりと見渡す。
脱ぎ散らかされた衣服と、部屋に立ち込める淫靡な匂い。
隣を見れば死んだ様に眠る女、昨日の出来事がフラッシュバックする。ああそうだった、酒場から持ち帰った女を抱いたんだ。
「…誰だ」
意識が覚醒する。
ドアを荒くノックする音、取り敢えず下着とジーンズ、ブーツを身に付けて鍵を解除して、ドア開いた。
「……また会ったなグレン」
身なりの良い男だ、はて誰だったかな。
ああ、そうだ、昨日酒場にいた腰抜けファミリーの若造だ。
「何の用だ、ゲイルーキー?」
「…もう一度、だ。俺達のボスは短気でね。昨日の出来事をありのまま伝えると、もう一度だけチャンスをくれてやれ、と言われたよ」
「ハン、消えろカウボーイ。それとお前達のボスに伝えとけ、近々火炎放射器片手に乗り込んでやるってな」
「そうか…残念だ…凄く、残念だ」
男が後ろを向く。
このゲイの考え、そしてやつらの考えはお見通しだ。
俺をここで…殺すつもりだろう?
「悪く思うなグレン・ブレスーー」
「悪く思うなカウボーイ」
銃声。
一発の銃弾が、哀れなペテン師の脳髄を吹き飛ばした。
アスファルトが赤く塗装され、男の死体は糸が切れた操り人形のように力無く地面に倒れ込む。
「な、何なのっ!?」
背後から声がした、女の声だ。
先程の銃声で目を覚ましたらしい。俺は振り返り、優しい声色で言った。
「何でもない、早撃ちが得意なのはカウボーイだけじゃねえって事だ」
女は意味も分からず首をかしげて俺を見ていた。
続きます←