異世界に女の子麗桜《リオ》として転生して生きていく 作:リュウコウ
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「..........空が青い」
目が覚めると、そこには青空が広がっていた。
上半身を起こし、周囲を見渡す。私の他に女の子が倒れていた。名前は確か孤児院で一緒に育ちその娘と売られるため?いや、違う。出資者の大商人が住んでいる街に馬車で移動中に事故にあったんだった。名前.......。
「リー....リーリャ、リーリャ起きて、早くここから逃げないと行けないのよ!」
「う.....うっ....うぅぅ」
意識はあるみたい、あとは、今の状況を整理しておこう。今居る場所は横転したらしい馬車の中。ドアは頭上に有り開いている。周囲にはリーリャ以外ころがる複数の死体。
記憶にある限りでは、学校へと向かっている中、青信号を渡っていたおばあさんに向かって、
取り敢えず、現状の把握をしておく。
今居るのは高い高い崖の下だ。私とリーリャは満身創痍といってもいい体調。どうしてこうなった。......この世界は中世っぽい時代で、スキル、魔法もあり、魔物とかも居て、ドラゴンも空を飛んでいるゲームの世界。そしてこの世界では、子供は皆5歳になると仮洗礼というものを受ける。田舎の村落であれば近場の大きな街まで出向いて教会等で受けることになる訳だが、仮洗礼を受ける事でステータスを見る事が出来るようになる。
仮洗礼を受けると才能ある子供であれば先天的にスキルを習得すると言う。更にこの世界では10歳になると本洗礼というものを受ける。この本洗礼を受けた時に極稀にだが新しいスキルが習得する。
私が得たスキルは【鑑定】。リーリャも転生者らしく、【治癒魔法】が使えるらしい。他の魔法も使えるみたい。私とリーリャが居た孤児院は国営ではなく個人経営であり出資者は大商人だったりする。そして私とリーリャはその孤児院で暮らしていた孤児だ。となれば当然囲い込まれると言うより私とリーリャの居た孤児院は私とリーリャのような子供を囲い込む為に運営されていた所だったり。その上この出資者である大商人、好色で悪い噂が絶えないと評判。私とリーリャのお先、真っ暗である。
このまま囲われたら奴隷以下の扱いは確実で、録な目に逢わない。でもこちらは、そんなお方が出資してる孤児院でお世話になっているガリガリの孤児2人。現状を変える事など出来る筈もなく、時間だけが過ぎ、
孤児院のある小さな街から出資者様のいらっしゃる街までは険しい山と森を越えるか、大きく迂回する道を通らないといけないのだが、この出資者様はその辺りケチ山越えのルートを往く事となった。これが間違いでお約束通りに盗賊のお出まし。御者が馬鹿で盗賊の隙を見て逃げ出そうと馬車を走らせ、そこに盗賊もお馬鹿だった為に弓を馬に射掛け、射られた馬が暴れて馬車ごと崖下に転落。今に至る訳である。
「足が、痛い......」
「うっ...うぅぅぅん?ここはどこ?」
私は周囲を見渡す、すると、足を痛めていたリオが居た
「リ....オ?.....痛っ!」
私もあちこち傷を負っていた。
「リーリャ?気が付いた?良かった。今ね、元の孤児院に戻るか?私たち2人で逃げるか?相談をしたかったの!」
「私たち、崖下に落ちたんだね?馬車が壊れてるし?」
2人で馬車の中を見回す。
数日間、一緒に旅を共にした人達。皆、血に濡れ、首があらぬ方向を向いている。.....私たちは辛い事や痛い目に逢ったりすると膝を抱え頭も伏せて小さく丸くなる。そのお陰で、落下し回転する車内で首を折らないで済んでいた。ただし、全身に打撲は負った様だ。
何故そんな癖があるのかというと?私たちは孤児院で男子に苛められていた。私たちは背が高いから大きくて邪魔、うざい、目障り等と小突かれていた。何とか私たちは横転状態の馬車から這い出てみたももの、足を捻っていたらしくさっきからじくじくと痛む。
「リーリャはこれからどうしたい?出資者の商人相手にそういう事したい?」
「出資者って、あのガマガエル見たいなのでしょ?それに中年のおっさん相手にそんなのしたくないわよ!相手をするなら、中年おっさんより、リオとしたい♪」
「私もそうよ♪あんな中年おっさんは、此方から願い下げよ!それじゃあ、決まりだね♪」
私たちはこの森、大森林の魔の森に逃げ込むことにした。
盗賊が降りてくるかもしれないし、死体の血の匂いを嗅ぎ付けて魔物が寄ってくるかもしれない。そく行動。
「リオ!先に私のスキルで2人とも回復しないとね♪」
「そういや、リーリャも転生者だったね♪魔法がある世界から来たって言ってたし」
「あの時は、魔法も使えなかったよ♪転生してるのは、おぼろげだったけど、転落の衝撃で全部思い出したよ♪」
「落ち着ける場所を見つけたら、魔法を教えてね♪」
私たちはリーリャの回復魔法で傷を癒してから、盗賊から逃げるように魔の森に入っていく。回りには、首があらぬ方向に曲がっている死体、それは苦悶の表情を浮かべて。
私たちはそれなりに死体は見慣れている。孤児院にいた時、冬場には小さい子が何人も死んでいた。この世界ではたったそれだけの事で人は死ぬ。
小1時間ほど物色して、大きな毛布が1枚、この大きさなら子供2人が包まれる、ナイフが2本、幾らかのお金。
暫く進んだ所で立ち止まり、子供が隠れるくらい大きな樹に寄りかかる。
「リオ?もう少し歩く?」
「そうだね。今は大樹で隠れてるけど、魔の森に入って、大分なるけど、体が治っても、子供の足だからまだだね♪大人の足なら、追い付かれるからね!リーリャ♪」
「そうだね!私たち、ガリガリだもんね♪2人とも孤児院で男の子が苛めてきて、ご飯が少しだけだったね。リオ」
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あれから5日ほど歩き続けた。
水はリーリャが魔法で出してくれるが、食べ物がない。
私たちは、今、樹に寄りかかっている。
「リオ?生きてる?」
「大丈夫よ、リーリャ♪リーリャのお陰で飢えは水魔法で何とかなってる」
「流石に、魔法で食べ物は出せないからね♪」
私の鑑定で回りに野草がないか、鑑定していくが、ない。
「ご飯....ご飯が食べたいよ!おにぎりでも食べたい!」
リオが叫び出す!
「リオ!落ち着いて!ごめんね、ごめん....ね?」
リーリャは、リオの両手に乗っている物体が気になる。
「リオ、落ち着いて、両手を見て」
リオはリーリャに言われるがまま、自分の両手を見る。そこには、おにぎりが1つづつあった。
「リーリャ、これって、幻?」
「幻じゃないよ!湯気が出てる。ホカホカおにぎりだよリオ!」
「リーリャ!私のステータスを見せるから、あなたのステータスも見せてね♪」
「良いよ♪リオになら」
始めに、リオのステータスを見てみる。
【名前】リオ
【種族】天帝人族
【職業】孤児
【年齢】10歳
【性別】女
【HP 50/50】
【MP 30/50】
【STR 3】
【VIT 3】
【AGI 3】
【DEX 5】
【INT 500】
【MGC 300】
【CHA 15】
【LUK 5】
スキル
【鑑定:Lv 5】
【ストレージ:Lv 5】
【創造魔法:Lv 2】
【生活魔法:Lv 5】
【魔法適正:全属性】
【時空魔法:Lv 10】
【空間魔法:Lv 10】
【時空間魔法:Lv 10】
【異常耐性:Lv 3】
状態異常:空腹・疲労
.........うん?これは色々おかしい事になっている。
私のステータスを見て、リーリャも固まっていた。
そうなるよね!あと、元の世界には、魔法がない世界だったので、属性魔法がLv1なのは仕方がない。
次に、リーリャのステータスを見てみる。
【名前】リーリャ
【種族】天帝人族
【職業】孤児
【年齢】10歳
【性別】女
【HP 50/50】
【MP 10/50】
【STR 4】
【VIT 3】
【AGI 4】
【DEX 5】
【INT 500】
【MGC 500】
【CHA 15】
【LUK 5】
スキル
【治癒魔法:Lv 5】
【ストレージ:Lv 5】
【魔法適正:全属性】
【水魔法:Lv 5】
【風魔法:Lv 1】
【土魔法:Lv 5】
【光魔法:Lv 5】
【時空魔法:Lv 10】
【空間魔法:Lv 10】
【時空間魔法:Lv 10】
【異常耐性:Lv 3】
状態異常:空腹・疲労
.......うん?リーリャのも色々おかしい事になっている。【ストレージ】を覚えているという事は、【時空魔法】と【空間魔法】そして、【時空間魔法】の3つの魔法は、カウンターストップしているよね♪
突っ込みどころ満載になっている2人のステータス。
名前、リオとリーリャこれはいいね。次。
種族は、2人とも、天帝人族。2人とも人族だった。......2人とも、転生者だからかな?
「リーリャ、この天帝人族って私たちが転生者だから?」
「多分、そうだと思うよ!リオ」
次、職業。孤児。....孤児?これ....パス!
次、ステータス。HPやMPは、今、おにぎりを食べた。
STR、力、うん、2人ともガリガリ。VIT、体力、うん、ないよ。わかってる。DEX、器用は2人ともそれなりにあった。AGI、素早さも同様。INTの賢さが500?それと、MGCの魔力も上がって300?
「リオ、賢さと魔力が上がってるのって、私たちが天帝人族になったから、だよね?」
「そうとしか、考えられないね、リーリャ」
MP?MPは魔力量かな?
私たちの記憶が確かならINTもMGCも低かった。ちなみにCHA、魅力は元から2人とも高い15だった。自分たちは元々顔は整ってて、顔面偏差値はかなり高い。贔屓目に見ても2人とも美少女だ。
10歳だから2人とも胸は無いけど身長は成長が早い、他の栄養不足の同い年の子達よりずいぶん大きかった。
多分、2人とも140は越えていた。
さて、最後の大本命、スキル。
私のスキルは【鑑定】しかなかった。それが、今は【生活魔法】が追加されていた。
次。【ストレージ】。
これは【アイテムボックス】の上位互換のスキルだね。【アイテムボックス】は【鑑定】とセットで商人にはとても重宝されるスキルでもある。時間経過による劣化が軽減されていく。それに対して、【ストレージ】は収納量無制限、時間経過なし、というチートスキルである。
さて、とうとうきました。【創造魔法】。この魔法のお陰で、さっきのおにぎりが出現。
「『おにぎり!』」
2人分のおにぎりが出てきた。ステータス確認。うん、MPが20減ってるね。
「はい、リーリャのおにぎり♪」
「ありがとう、リオ♪これってやっぱり魔法だったの?」
「MPも減ってたしね。これから、狩りが出来るように、ならないといけないね♪リーリャ♪」
「リオのMPが減ったら、必要な時に使えないからね♪」
「おにぎりを食べ終わったら、今日はここで野営して、あとは、明日だね♪」
「だったら、私の土魔法『グランドフォール』で、囲うね今は、簡易的だけどね♪」
「ありがとう、リーリャ♪」
リーリャが土魔法『グランドフォール』を使い、囲い、2人は1枚の大きな毛布に包まれ仲良く肩を寄せあい、眠りについた。