羞恥描写は難しいですね、『♡』を使っているので苦手な方がいたら申し訳ありません。
「お客さーん、どこか痒いところとかないですかー?」
「別にないわ」
風呂の椅子に座り、私は泡だらけにされて髪の毛を洗われていた。
ヘアゴムで自分の髪の毛をまとめ上げ背後から話しかけてくるAR・I・CAの声はさっきより楽しげだ。
でもなんだろう、こうやって自分以外の人間に髪の毛を洗ってもらうなんていつぶりかしら。
目を閉じて頭皮に伝わる優しい感覚だけに意識を集中すると、心地いい感覚が広がっていく。
奴隷として買われ、暗殺者として育てられる前、家族や姉と一緒に暮らしていた時のことを思い出す。
そういえば姉さんも私の頭をよく洗ってくれてたわね。
「エリーちゃんとっても気持ち良さそう、頭洗われるの好きなんだ」
昔の記憶を思い出していた私にAR・I・CAが囁く。
「まあ、嫌いじゃないわ」
私の返事に気を良くしたのかニコリと笑った彼女はシャワーを手に取り私の髪を洗い流していく。
「よし、次は体洗おっか♪」
手をわざとらしく動かして私を挑発するAR・I・CA。
一体何がそんなに楽しいのか、謎だわ。
「勝手にしなさい、今夜私に拒否権はないのだから」
私の返答にボディソープを両手にすり込ませていたAR・I・CAが満足そうに、しかしどこか不服そうにこちらを見る。
「ありがとう、でも私はエリーちゃんも気持ちよくなれるように頑張るから」
そう言うと彼女は自分の身体にボディソープを塗りつける。
「私の体を洗うんじゃないの?」
この女のことだからてっきり私の体を洗うものだとばかり。
「うん♪エリーちゃんの体を洗うんだよ、私は人間スポンジだから」
「え、なにちょっと!?きゃっ」
「えへへへ、びっくりした顔がほんと可愛いなあエリーちゃんは、もっと可愛い顔も見たくなっちゃうよ」
AR・I・CAが私の背中に自分の胸を押し付ける、さらに両手が蠢き背中から腋を通って私の胸をわしゃわしゃと洗う。
「ん、んくッ」
「おお〜これはなかなか」
何がなかなかだ、私の粗末な胸より自分のを揉んでればいいじゃない。
「一旦離れなさいっ不快だわ!」
「ええ〜さっきは拒否権ないとか言ってたじゃーん」
私が彼女の腕を掴んで抵抗しようとするも、超級職である彼女と一端の上級職である私の筋力値は天と地の差だ。
抵抗虚しく私の身体はなすすべなく彼女の指に蹂躙される。
「んくっ、ん…はぁ」
私は自分の人差し指を口に入れて、なんとか彼女の指から私の肉体に伝わってくる快楽を押し殺す。
「ふーん抵抗するんだあ、じゃあちょっと本気出そうかなあ」
「え?」
AR・I・CAの指先が私の肌を滑り胸の先端へ移動する。
「いや、あぁぁっ♡」
突然体を駆け巡った快感に思わず声が出る。
胸から与えられた快楽はお腹を通って足先まで伝わり、全身に力が入る。
今のって私の声?聞かれた?
自分でも聞いたことのない自分の声に困惑すると同時に、とてつもない羞恥心で顔が熱くなる。
聞かれた…よりにもよってこいつに。
「気持ちよかった?」
耳元でAR・I・CAが囁く。
「知らないわよ、それやめなさいっ」
「だめだよ、ちゃんと答えて。気持ちよかった?」
さっきまでのひょうきんな態度とは打って変わって、私の乳首をグリグリと刺激し、嗜虐心たっぷりの声で私を追い詰める。
「自分で言ったこと本当にわかってるのかなあエリーちゃんは、今夜君は私のものなんだよ」
私の体を抱き寄せ、さらにぎゅっと抱きしめる。
「エリーちゃんってさ、Mだね♪」
そう囁くとAR・I・CAは私の耳を甘噛みする、そしてチロチロと耳の縁を優しく舐め始めた。
表現し難い快感が私の背筋をゾクゾクと刺激する。
「ッあぁ♡」
私を抱きしめる彼女の腕を掴み、必死に抵抗するも彼女が私の要求を聞き入れてくれる事はない。
「へぇ〜エリーちゃんって気持ちいとそんな声出すんだ、可愛いなあ、でもお姉さんダメって言われるともっとしたくなっちゃうんだあ」
「ッいや♡」
自分でも知らなかった耳からの快楽に私はなすすべなく身体を震わせ、小さく声を漏らしてしまう。
「ッく…ん♡」
歯形がつくほど口に咥えた人差し指に力を込める。
私の頭の中は耳と胸から与えられる快楽に溶かされ、自分でも知らなかった弱点に混乱させられていた。
「どんどん力弱くなっちゃってる、抵抗しないともっと悪戯しちゃうよ」
私の抵抗がなくなったAR・I・CAの右手が下半身へと向かう。
「へぁっ!ほ、本当にだめ!!」
彼女の右手は私のお腹を人差し指でスーーっと撫でるとそのまま太ももの間へと滑り込む。
なんて手際の良さ!この女こういうことに慣れてる!
しかもこの感じ、女の子同士でのまぐわいも初めてじゃない…むしろ本業だわ!
「だめ…やめてッ♡」
「あは♡エリーちゃん本当可愛い〜♪やめてばっかりじゃなくて、気持ちいいかどうか聞いてるんだけどなあ?」
「ーーー…ッ」
二度目の彼女の問いにも私は答えない。
そんな私を弄び辱めるかのようにAR・I・CAは私の胸と太ももを愛撫する。
ずっと同じリズムかと思いきや、たまにぎゅっと握ったりつまみ上げることにより快感に緩急が生まれ、私の心の余裕と思考はどんどん彼女によって溶かされていってしまう。
「もう無理、やめて…くださぃ」
敏感な部分をくすぐるようにして与えられる快感に私は遂に根をあげる。
「じゃーあ気持ちいいって言ってくれたらやめてあげる♪」
そんな私に彼女は小悪魔的な笑みを浮かべて囁きかける。
なにその要求。
でも思考がおぼつかない、あと何よりこの生殺しのような快感から逃れたい…
暗殺者としてかなりの拷問に対する訓練を積まされてきたけど快楽なんて想定外…
「…も…良ぃです」
「え〜ちゃんと言ってよ、聞こえな〜い♪」
AR・I・CAの手が私がより快感を得られる触り方をどんどん理解していっているのがわかる。
彼女であれば私のようなおよそ性経験のない小娘を快楽で落とすことなど造作もないだろう。
その上で私から敗北のセリフを引き出そうとしているのだ。
なんてタチの悪い女なの…でも。
私は瞼をぎゅっと瞑るとゆっくりと口を開いた。
「貴方の指、気持ち…良い…です」
私はついに快感に負け、敗北を宣言する。
私を拘束した上脅迫し、肉体を迫った相手に降伏した屈辱と羞恥で赤面する。
「あぁ、恥ずかしがってる顔ほんと可愛い♡エリーちゃんの新たな一面も見れたことだし約束通りお風呂はここまでにしよっか♪」
「ぇ?」
弱々しく反応する私から離れたAR・I・CAは手際良く自分の体についた泡を洗い流した。
「そんな物欲しそうな顔しなくてもすぐにベットでいっぱい可愛がってあげるよ♪」
ご機嫌なAR・I・CAはシャワーを壁に戻すと私の方を少し心配そうに見る。
「エリーちゃん立てる?」
「うるさい…」
強気な態度で言い返すと、私は壁を支えにしてふらふらと椅子から立ち上がる。
「頑固だなあ、そんなところも素敵だけどね、でも…」
私の強がりをニコニコ眺めていたAR・I・CAの視線が私の下半身へと向かう。
「お風呂場から出る前にそれ、流したほうがいいと思うよ♪」
「え?…ッ!!?」
AR・I・CAの視線の先にはさっきまでの愛撫を受けてすっかりとろけた私の女性器から、太ももに愛液がツーっと滴っていた。
見られた!!?!早く隠して…いやそれより洗い流さないと!
片手で自分の股間を押さえて未だに私を視姦しているAR・I・CAを睨みつける。
羞恥心を押し殺し、もう片方の手でシャワーの水を出し下半身を洗い流す。
ああ…なにやってるんだろうか私は。
自分の置かれた状況に若干の悲しさを覚えた私の背後からAR・I・CAの声がかかる。
「私先にベット行ってるから、心と体の準備が出来たらきて」
ひどく落ち着いた声と瞳でそう言ったAR・I・CAは浴室を出ると体を拭き髪の毛を乾かしそそくさと寝室のへと繋がるドアから出て行ってしまった。
「なんなのよあの女…!」
取り残された私も一通り体を流すと、浴室を出た。
脱衣所の鏡に写った私の顔は少し赤くなっていていつもより少しだけ綺麗だった。