もしも俺に特別な力があれば、この世界での生き方は少し変わっていたかもしれない。
この世界は、俺が前世で読んでいた『ハイスクールD×D』というライトノベルに酷似している。原作主人公はもとより、ヒロインも当たり前のようにこの世界で生きている。来月の四月になれば、そうした主要人物たちによって原作の物語が開始されるはずだ。
俺はそれを傍観していることしかできない。
この世界では、悪魔や天使、堕天使といった神話に登場する存在を始め、妖怪などのあらゆる種族が鎬を削っている。第一巻で主人公はその身に秘めた特別な力『
その騒動は一般人が介入できるほど生易しいものではない。下手に関わろうとすれば、原作知識があるだけの俺のような普通の高校生はすぐに命を落とすだろう。そして、何事もなかったように物語は進んでいくのだろう。
別に関われないのならそれでもいい。ただ、『お前はこの世界のモブキャラ』だ、と言われているような状況に少し不満を覚える。俺だってちゃんと生きているんだ。俺という存在を認めてほしい、と。
高校二年への進級を一週間後に控えた春休み。時刻は午後一時過ぎ。よく晴れた絶好の外出日和だが、俺は外に出るでもなく自宅のベッドで寛いでいた。よく遊んでいる友人とは予定が合わなかった。一人で退屈を凌ぐものもちょうどない状態で、何度も読んだことのある漫画を読み直してゴロゴロする。
暇だ。最近嵌っていたゲームもクリアしてしまった。興味を惹かれる漫画も今はない。
買いたいものは何もないけど、適当に街でもぶらつくか。
そう思って体を起こし、ベッドから起きようとしたときだった。
「我、見つかった」
ベッドの下から頭を覗かせる、黒髪の幼女と目が合った。
幼いながらも非常に整った容貌に浮かぶ、光のない深い黒色の瞳。じーっと俺を見つめるその顔に、俺は見覚えがあった。人違いではない。頭に飾り付けられた紫色のヘッドドレスも、その人物の特徴と一致している。体はベッドに隠れていて見えないが、黒と紫色で統一したゴスロリ服を着ているのが想像できた。
咄嗟に声を上げなかった俺を誰か褒めてほしい。誰もいなかった部屋に自分以外の誰かが隠れていたのだ。普通だったらもっと動揺する。いや、今回は特別か。あまりにも衝撃が強すぎて、思考が先に停止してしまったから。
幻覚だよな? 俺は一度目を閉じて目頭を指で軽く揉み、改めて目を開く。
「いない……」
誰の姿もなかった。一応、ベッド下の空いた空間を覗き込んだが、何もない。
そうだよな。『あれ』がここにいるはずがない。いる理由がない。今日は朝からだらだらしていただけだが、幻覚を見てしまうくらい疲れているようだ。
昼寝でもするか。俺は外出を諦め、再びベッドで仰向けになった。
「眠る?」
目を閉じようとした瞬間、俺の顔を覗き込んだのは、ゴスロリ姿の黒髪の幼女だった。
また幻覚。いよいよ頭がおかしくなったのか。そう思って俺は何度も瞬きをした。
しかし、幼女の姿は依然として視界に留まっていた。
「おいおい……」
そんなことがあるか。いや、あり得ないだろ。
でも、これがもう見間違いだとは思えない。
そっと手を伸ばす。すると、幼女も手を伸ばし、俺の手を握る。小さく、暖かな手。
体温だ。幻覚ではなく、ここにいることを証明づける確たる証拠
「お、オーフィス……?」
「我、オーフィス」
無限の龍神。原作の登場人物にして最強のドラゴンが、俺の前に現れた。
何が起こっている。自室のベッドに腰かけ、状況を整理する。
オーフィス。複数の世界を隔てる次元の狭間で生まれ、長き年月を生きる高次元の龍。神の名を冠するに相応しい絶大な力を持ち、神を滅するほどの力で立ち向かっても、彼女にとっては何の有効打にもなり得ない。
オーフィスは最初、主人公と敵対する組織の親玉として登場する。だが、オーフィス自身に敵対の意思はなく、自分の目的を果たすことだけを考えていた。純粋さに付け込まれて組織の親玉に祭り上げられ、利用されていただけなのだ。
そのオーフィスがなぜ一般人である俺の下に。
「いい匂いがする。気分が落ち着く」
なんで、こんなに懐いているのか。
ベッドの端に座る俺の膝に小さなお尻を乗せ、俺に抱き着いている。さっきから鼻を鳴らして俺の体を嗅ぎまわっている。オーフィス曰く、俺はいい匂いがするらしい。香水をつけているわけでもなく、俺の体臭は至って普通のはずだが。
何もかもがわからない。もう本人に直接聞いたほうが早いだろう。
「なぁ……」
俺が声を掛けると、オーフィスは顔を上げた。一生懸命両手を広げ、小さな体で俺に抱擁しながら見上げてくる幼女。可愛い。俺はロリコンではなかったはずだが、思わず息を呑んでしまうほどに心が揺れた。
「どうしてここにいるんだ?」
「会いに来た」
まず、俺の家にやってきた理由を確認してみたのだが、手短すぎてよくわからない。
「誰かに言われて?」
俺が聞くと、オーフィスは首を左右に振った。
「いい匂いを辿って、ここに来た」
ということらしい。
意味がわからない。オーフィスの好む匂いが、俺の体から発散されているというのか。仮にそうだとしても、いったいどこまで漂っているのか。たまたま俺の家の外を通りがかったのだとしても、家の中にいる人間の匂いを嗅ぎ取れるものなのか。
余計に混乱してきた。どうしようか、この状況。
「そろそろ離れてくれないか?」
「断る」
「頼むから」
「もっと匂いを嗅ぎたい」
オーフィスが俺の体に頬を擦りつけ、甘えてくる。何だ、この可愛い生物は。
仕方なく、オーフィスの好きにさせる。
数分間くらい、そうしていただろうか。いつまで経ってもオーフィスが離れてくれず、俺は座っているのも疲れてベッドに背中から倒れた。非日常な存在に場を荒らされ、急激に疲労と眠気を感じていた。
少しだけ。オーフィスの頭を撫でながら、俺は目を閉じた。
時間にして十分程度。俺は眠っていたらしい。
その間、何がどうなって、この状況になったのか。
「あむっ、くぷっ、ちゅぷっ、ちゅっ」
目を覚ますと、オーフィスが俺の男根を咥えていた。小さなお口を目いっぱい開いて、美味しそうに味わっている。舌が亀頭や裏筋を這いまわり、頬の内側に包まれて擦られる感触は俺の余裕をガリガリと削っていく。
「ぉ、おい……」
オーフィスに手を伸ばし、頭を掴む。どうにか放してもらおうと試みるが、オーフィスは首を横に振るばかりで男根から離れない。その間も、ぐぽっ、ぐぽっ、と口淫を続けていた。
なんで、オーフィスがこんなことを。明らかにオーフィスの様子がおかしい。感情の起伏な表情には控えめな微笑みが浮かんでいる。男根をしゃぶりながら俺を見る目には特別な感情が込められているのがわかった。
懐いているというよりは、好かれている。女として、俺を異性として認識している。
「ぬぷっ、くぷっ、くぽっ、んぷっ、ちゅっ」
「あ、あぁ……」
自慢ではないが、俺は童貞だ。前世では社会人だった頃に卒業したが、まだ高校生の俺は純粋だった。まさか、オーフィスで初フェラチオを体験するとは思わなかった。原作キャラとエッチな関係に、という俺の夢は一応叶ったことになる。
「ちゅぷっ、くちゅっ、ちゅるっ、ぐぽっ、くぽぉっ」
まずい。想った以上に興奮しているようだ。男根が膨らみ始めた。射精の準備が整いつつある。出していいのか? オーフィスの口に? 一般人の俺が龍神にそんなことをしてもいいのか。
「オー、フィス」
俺はオーフィスを止めようと伸ばした手を、途中で止めた。
どうせ止まらない。それなら。
俺はベッドに両手を投げ出し、オーフィスの奉仕を噛み締める。実年齢はともかく、外見年齢は一桁に見える幼女に男根を舐めさせる。やってはいけないことをしている背徳感が脳を蝕み、体に快楽を生じさせる。
精液が昇ってきた。堪えることもできたそれを、俺は遠慮なく解き放った。
びゅるるるっ、びゅるるっ、どびゅーっ、どくっ、どぷっ、びゅるっ、ごびゅっ!
自慰とは比較にならない量が、オーフィスの口内に流し込まれた。オーフィスはそれを何の苦もなく、嬉しそうに喉を鳴らして飲んでいく。あの龍神が。本来関わるはずのない男の子種を美味しそうに。
精液は次々にオーフィスの胃に送られた。
貪欲に精液を求め、吸引を続けるオーフィス。それに応えるように射精が止まらなかった。おかしい。いつもならばとっくに途切れている射精が今日はやけに長かった。自慰ではなく相手がいるとはいえ、これは明らかな異常。
気持ち良すぎる。長い射精に伴う快感に襲われ、体中から力が抜ける。だというのに、体の底から力が湧き上がってくるようだった。この力は何なのだろう。今ならばなんでもできる。そう思えた。
射精は長かったが、永遠に続くものではなかった。
射精が終わって数秒後、オーフィスが男根を口から放す。開かれた口内に精液の姿はなく、しっかりと全部飲み干されたことを知る。蕩けきった顔で吐息をつくオーフィスの横で、俺の男根はギンギンに勃起していた。
まだ足りない。俺って、こんなに精力が強かったか? もしかして、オーフィスが何かしたのかもしれない。きっとそうだ。俺を欲情させて、精液を搾り取ろうとしているのだろう。
「いい匂い」
オーフィスは俺の睾丸に鼻を押しつけ、匂いを嗅いでいる。
オーフィスが言う匂いとは、俺の精液のことなのか? 体の匂いを嗅いでいるときよりもずっと幸せそうだ。幼いのにエロい顔をして、男根や睾丸に鼻先を擦りつけて匂いを嗅ぎ続けている。
わからないことだらけだ。考えても混乱するばかり。
「このまま我と、一つになる」
そんな中、オーフィスから出された提案。その意味がわからない俺ではない。
本当にいいのか、なんて迷いはもうなくなっていた。
気持ちよくなりたい。オーフィスと一緒に、もっと、快感を共有したい。
今は余計なことを考えるのは止めよう。そう思った俺は、オーフィスを受け入れた。
身に着けていたゴスロリ服から、素っ裸になったオーフィス。膨らみかけの胸を張り、ゆっくりとしゃがむ。その直下には俺の勃起チンポが直立していた。女を求めて涎を垂らし、脈動するそれは昨日よりも大きくなっているように感じた。
オーフィスがガニ股になって腰を下ろす。誰にも荒らされたことのない、ぷにぷにロリマンコの縦筋が高校生チンポの先端を捉える。そして、亀頭によって陰裂が押し開かれ、そのまま膣穴へと潜り込んでいく。
「うっ……」
狭い。亀頭が少し入っただけで強い締めつけを感じた。だが、痛いわけじゃない。じんわりと伝う熱に包まれて、頭が蕩ける。これが龍神のおマンコ。相手が人間ではなく上位存在なのだとこの段階でまざまざと実感しながら、俺は童貞を奪われた。
「っ、はぁっ!?」
待ちきれずに腰を下ろしたオーフィスによる、男根一気食い。小さな体の内側を穿いたことで膣肉が全方位から襲いかかり、男根を締め上げる。そのまま射精してもおかしくないほどに、俺の興奮は跳ね上がった。
「気持ちいい?」
オーフィスが俺の顔を覗き込む。俺は必死に首を縦に振った。
「もっと気持ちよくなる」
そう言って小さく笑ったオーフィスは、男根を根元まで咥え込んだ膣から破瓜の血を垂れ流しながら、腰を動かし始めた。俺の腹に両手を突き、小さな体を一生懸命上下に揺らす。
たんっ、たんっ、と尻を俺の股間に振り下ろし、ロリマンコでガシガシと男根を扱く。挿入した男根の形が下腹部越しでも浮かんでみえる。俺の男根とオーフィスの体では大きさが合っていない。それでも、オーフィスにとって痛みにはなり得ないようだ。
俺の上でオーフィスが跳ねる。跳ねる。跳ねる。
快感で悶絶した俺が声を上げても、首を横に振っても、止まらない。
「我と契約する。無限に我の傍にいる。子供もたくさん作る」
高速騎乗位で俺を犯しながら、オーフィスは俺の眼前で何かを始めた。オーフィスがつき出した指先に展開された魔法陣。ぐるぐると回るそれを見ていると意識が遠退きそうになった。気絶寸前で堪えていると、俺の体に異変が起こった。
全身に力が行き渡った。
視覚や聴覚などの五感が研ぎ澄まされていく。
感じていた疲れがいつの間にか吹き飛んでいた。
そして、強い性欲が体の底から湧き上がり、それを発揮する生殖器も変貌する。オーフィスのキツキツマンコの中で男根が大きさを増し、竿やカリ首が膨らんでいく。睾丸も、でっぷりと大きくなった。
「絶対に離れない。もう我のもの。逃げてもずっと追いかけて求愛する」
一秒間に二往復の膣扱き。成長したばかりで敏感な男根は、それに耐えきれなかった。
ぶびゅびゅびゅっ、びゅるるるっ、どびゅびゅっ、ごぷんっ、どぷんっ、どくんっ!
俺はオーフィスの子宮に子種をぶちまけた。声も出せない強烈な快感。馬乗りになるオーフィスの下で全身が痙攣する。オーフィスは望むものを手に入れたように満悦な表情で、俺を見下ろしていた。
どぷんっ、どぷんっ。勢いよく放たれた精液はオーフィスの子宮に溜まる。普通ならば逆流するはずの精液だが、膣肉と男根がギチギチと密着しているため、逃げ場がない。子宮にどんどん溜まっていく精液によって、オーフィスの腹が膨らみ始めた。
「我と子作り、頑張る」
妊婦のような腹で胸を張るオーフィス。
その姿を見て、男根が次の射精の準備に入っていた。
俺はオーフィスと結ばれた。俺がオーフィスの好む匂いを発している理由はわからないままだが、オーフィスは俺に好意を寄せた。永遠に傍にいたいと言われ、オーフィスの眷属龍となった。
月日が経って体に心が馴染めば、俺は龍に変身することもできるという。また、主であるオーフィスとまではいかないが、オーフィスより劣る相手ならば容易く屠れる力が今の俺にはあるのだそうだ。
何の力もない俺だったが、オーフィスによって力を得た。
この力をどう使うか。原作に関わるか、原作を無視するか。
今となってはどちらでも良かった。
「ぷちゅっ、くちゅっ、れろぉっ、くちゅっ、ぢゅる」
ベッドの上で、オーフィスと口づけを交わしながら生殖器を擦りつけ合う。もう何時間経ったのだろう。窓の外は真っ暗だ。ずっと繋がっているが、疲労もなく、いくらでも射精できる。オーフィスの体に覆い被さって種付けプレスをする行為に病み付きになり、俺は大量の精液をオーフィスの子宮に浴びせた。
「オーフィス。好きだ」
俺は、オーフィスに堕とされた。紛い物ではない、心からの愛情を胸に抱く。
「我も」
出会ったきっかけはともかく、俺たちはこうして結ばれた。オーフィスに襲われる形となったわけだが、それもどうでもいい。オーフィスの魅力を知って、オーフィスの番になって、これから無限を共にしていく。
それでいい、と心からそう思いながら、どぴゅーっと新しい子種をオーフィスの胎に撒き散らした。